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ビジネスシーン過去に何度か書いていますが、フリーランスは、「特定の企業や団体に所属したり、特定の組織の活動に専従せず、雇用契約や労働契約の関係を結んで労働力を提供するのではなく、業務委託などにより自らの技能をサービスや成果物を通じて提供することによって生活する、社会的に独立したライフスタイルの個人事業主を指す総称である」(wikipedia)という解釈がなされています。

そのひとつである個人事業主は「自ら独立した事業を行う自然人を指す。日本の法律では消費税法基本通達1-1-1において自己の計算において独立し、事業を行う者、同第2条1項3号では事業を行う個人と定義され、慣習的には個人事業者または自営業者とも称される」(同)ということで、なんとなくフリーランスと個人事業主と自営業主は共通するところもあり、また違っているところもありそうで、それぞれの言葉の使い方が難しそうです。

ひとつ基準があるのは、フリーランスという場合は、自分以外に他に雇っている人がいない(つまりひとりで事業をやっている)「雇用的自営業等」ということがあるようです。

それでも個人商店などではひとりで仕入れから販売まで全部をやっているケースは多そうですが、やっぱり彼らをフリーランスとは言いません。

それはフリーランスと呼ばれるためには、上記の条件の他、「特定の相手との取引に依存している」という条件がつく場合があるそうです。それが上記の「雇用的」ということなんですね。

そうすると無店舗であってもECビジネスや、店舗で不特定客と商取引をしている事業主はフリーランスではなくなります。

一般的に個人事業主と言えば、街の個人商店主やチェーン店ではない飲食店主や、美容院、理髪店などの個人店主などです。その多くは不特定の相手と商取引をしますのでフリーランスとは言わないのでしょう。

もっと言うと、農業や漁業の第1次産業と、販売などのサービス業の第3次産業には個人事業主が多く、建築業を除き製造系の第2次産業は個人事業主は少ない感じです。

建築関係は土木、内装、外壁、鉄筋、左官、配管、塗装、電気工事、大工など仕事が細かく分かれていて、それぞれに得意な専門性の高い職人という個人事業主が多くいます。

その中で建築関係で特定の技術を持ち会社に所属せずに個人でやっている職人さんは、前述の基準からすると古くからあるフリーランスと言えそうです。

一般的に代表的なフリーランスと言えば?パッと思いつくのはWEBデザイナーや、プログラマー、ライター、マーケティング、カメラマン、イラストレーター、脚本家、司会者などの専門職など幅が広く、カタカナの職業が目立ちます。

また最近流行っている、ユーチューバーやアフェリエーター、プロゲーマーなども個人でおこなっている限りその範疇に入ってきそうです。

さらにその仕事を本業としてやっているのか、昨今流行りの副業としてやっている場合も同じなのか、同じフリーランスでも基準は曖昧です。つまり本業では会社員として働きながら、副業でフリーランスとして働いている人が現実的には多そうです。

  ◇  ◇  ◇

それはともかく、総務省労働局の労働力調査を見ると、自営業主(個人事業主)は、年々減り始め、15年前の2007年から100万人以上減少しています。



2022年の就業者数は6723万人で、そのうち自営業主は514万人、自営業主の割合は7.6%と10%を割っています。調べる前は2~3割は個人事業主がいると思っていたのでこれは意外でした。

調査の記録がある中で、自営業主が一番多かったのは、今から66年前の1957年で、1千万人を超えていました。その時の全就業者の中で自営業主の比率は24%で、就業者の4人にひとりが自営業主でした。

そのように減少を続けている自営業主ですが、フリーランスというくくりで調査した内閣府発表の「日本のフリーランスについての政策課題分析」を見ると、「特定の発注者に依存する自営業主、いわゆる雇用的自営業等は、増加傾向にある。」とあり、1985年に128万人だったのが、2015年には164万人となっています。

また、副業で年に1回でもフリーランスとして収入を得たことがある人を含めると、1500万人という「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」(ランサーズ株式会社)の報告書もありますが、実態はよくわかりません。

この自営業者514万人がフリーランス1500万人へと変わる数字のマジックは、上記にも書きましたが、フリーランスという職業の基準が曖昧なことと、ちょっと副業でフリーランス的な働き方や収入があるとカウントしているためと思われます。

コロナ禍の影響で、余った時間を副業でという人や、ライフスタイルの変化、新形態のウーバーイーツの配達などスポットで働ける個人事業主としての仕事の増加などもあり、今後もフリーランス的?働き方や収入額は増えていくことになるのでしょう。

そうした働き方の多様化は、今までの統計方法では表せず、測れず、評価ができません。困ったものです。

いや、しかし、師走の慌ただしい時に、いろいろ調べまわって疲れました。

【関連リンク】
1445 フリーランスに関しての調査より
1439 耐え忍べるかフリーランス
1068 個人事業主の中でもフリーランスとしての働き方



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