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1558
生きて帰ってきた男――ある日本兵の戦争と戦後 (岩波新書) 小熊英二

大戦末期、19歳で徴兵され満州に渡り、その後すぐに敗戦でシベリアに抑留され、終戦から3年後に帰国がかなった父親の半生を、著者(社会学者)がインタビューしてまとめた新書で、2015年に発刊されています。

あとがきにも書かれていますが、この作品の特徴は、

1)戦争前、戦争中、入営、敗戦後、帰国後の10代から80代までの長期的な精緻な記録
2)士官など幹部が自分を飾り自慢げに話す内容ではなく最下層に近い一兵卒の実話

で、幼いときに母親を亡くし、小学生時代に地方の貧困家庭から、祖父母が住む東京の家に出され旧制中学の早稲田実業へ進みますが戦況が悪化し早期卒業、軍需企業の富士通信機(現富士通)へ就職するも、19歳で徴兵され満州の関東軍へ配属されます。

様々な運にも恵まれて、シベリア抑留から3年後に帰国することができますが、本書に書かれている、ドイツ軍が捕虜にしたソ連軍兵士の死亡率は6割、逆にソ連軍に捕虜にされたドイツ軍兵士の死亡率は3割、日本軍の捕虜になった英米軍捕虜の死亡率は27%という中で、ソ連軍の捕虜となった(抑留された)日本軍兵士の死亡率は10%(64万人中約6万人が死亡)という客観的な数字には驚きました。

ここでは触れられていませんが、日本軍に捕虜にされた中国人(兵)の死亡率を想像すると背筋が凍る思いです。

著者の父親も、なにかにつけて新兵イジメやストレス発散のために部下を殴るのが常態化していた日本軍に比べ、ソ連兵に殴られたのは、野菜を盗んで収容所に持ち帰ろうとして見つかったときの1回だけで、シベリア抑留はつらいが「日本軍よりソ連軍のほうがずっとマシ」という感想を述べています。

そのように、よくあるやたらと美化した戦争体験談ではなく、病気になっても肉体労働を免除されず、極限状態で厳しい環境に置かれた下層兵士たちが、帰国後には将校のように軍人恩給が支給されることもなく、共産主義思想に染まって帰って来たと噂され、仕事探しにも苦労します。

そして戦争責任があるはずの戦犯たちが、その後臆面もなく政治家になり、再軍備を進めていく日本に憂いを持ちつつ、家族のため、生きるため、戦友のために必死に働き、活動していく姿にはうたれます。

ちょっと新書としては長い(380ページ)ですが、良心を持った日本人なら読んで損はないノンフィクションだと思います。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

震源 (講談社文庫) 真保裕一

1993年に単行本、1996年に文庫化された28年前のやや古い作品で、3.11の前に書かれた火山や津波、地震など気象や海底火山などに関係した陰謀渦巻くミステリー小説です。

著者の作品は好きで、硬軟まじえて過去に結構読んでいます。

著者別読書感想(真保裕一)

天魔ゆく空」「覇王の番人」など歴史小説も好きですが、この作品のようないわゆる「公務員(小役人)シリーズ」も好きです。

小役人ってなにかバカにしたような言い方に思えて好きではないので、私の中では公務員シリーズです。

タイトルと、主人公が気象庁職員といので、こりゃ石黒耀著「死都日本」や高嶋哲夫著「M8 エムエイト」のような地震か火山関連の小説だろうと読み始めましたが、裏切られました。

気象台の仕事は表にあまり出てこないのでよく知りませんでしたが、途切れることがない24時間365日の観測とシミュレーションなどを通じて、マスコミへの対応や大学など学術界との連携など、地味な仕事が日々連綿と続けられています。

その気象庁福岡気象台に勤務する主人公が、先輩が起こしたミスに自分が関わっていることを悩みますが、その後、その先輩は左遷先で誰にも理由を告げずに退職、疑念をもった主人公が調べて行くとやがて国際的な陰謀に巻き込まれていくというストーリーです。

そう言えば、「ホワイトアウト」では、いち公務員が、ひとりで巨大ダムを人質にしたテロリスト集団と対決しましたが、こちらも同様に海上保安庁や内閣情報調査室、外人スパイなどを相手に立ち回る公務員ハードボイルドと言っても良さそうです。

文庫で630ページという長編ですが、サクサク面白く読めました。

★★☆

著者別読書感想(真保裕一)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

もらい泣き (集英社文庫) 冲方丁

2012年に単行本、2015年に文庫化されたショートショート的なエッセイというか自分で集めたり経験した泣ける話集です。

元々は「小説すばる」で2009年から2011年にかけて連載していた30数回分をまとめたものです。

んー、、でも、どれも個人的には泣け話しではなく、様々な人の不思議?な経験談を小説家のテクニックを使って架空の話しっぽくうまくまとめた?という感じです。実話が元にはあるのでしょうけど。

最初は「怒り」をテーマに書こうと思ったそうですが、「怒り」は単純すぎて連載していくのは難しいと判断し、「泣ける話」に落ち着いたそうな。

そこで周囲の仕事する人や知り合いなどに「泣ける話」を聞いて回って、個人が特定できないよう、性別を変えたり、仕事を変えたりして文章にしたものです。

唯一楽しめたのは「爆弾発言」で登場してきた話しで、空気をまるで読まない爆弾発言をして空気をすっかり入れ換えてしまう人の話し。その爆弾発言女が最後に著者の妻だというのには泣くどころか笑ってしまいました。

やっぱり著者の作品は、「天地明察」や「光圀伝」のような歴史長編小説が好きです。

★☆☆

著者別読書感想(冲方丁)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA) 小川一水

著者の作品を読むのは今回が初めてですが、SF小説を得意とする作家さんで2020年には「天冥の標シリーズ」で日本SF大賞、星雲賞日本長編部門を受賞されています。この「時砂の王」は2007年に出版されています。

SF小説で、地球や人類を救うため、未来の人類から、地球にETが来襲する前に、撃退する備え訴えるために人造人間メッセンジャーを過去に送り込みます。シュワちゃんの映画「ターミネーターシリーズ」みたいな感じですかね?

その人造メッセンジャーが送り込まれる時代がまだ人類が出現したばかりの紀元前だったり、卑弥呼が邪馬台国を支配する時代だったり、第二次大戦の頃だったり様々で、ちょっと混乱しがちです。

しかも、歴史を変えると、その将来も変わってしまうので、なおややこしい限り。パラドクスですね。

正史では敵対していた1940年代のドイツ軍とソ連軍が協力してETとの戦争をしていたり、大日本帝国とフランス軍がやはり協力してETを迎え撃っています。

しかし未来の戦争ではこうした人造人間、非人類同士の戦いがメインになるのだろうなと思わずにいられません。

そりゃそうです、機械ロボットであれば、設備と材料さえあればいくらでも製造できるし、食料や酸素も必要としません。なんらかの動力が補充でき、ある程度の故障の自己修復が可能であれば、完全に破壊されない限り何万年でも活動できます。

痛みや恐怖心もなく、気圧や重力で失神したりもしません。AIが発達すれば、自分で考えて冷静に自立行動や仲間との連携活動も可能です。

それを考えると、なんと人類というのはもろくて弱い存在なのかって哲学的に考えてしまったり。

あまりSFは読まないのですが、時々読むと、なかなか優れた作品も多そうです。

★★☆

【関連リンク】
 7月前半の読書 宇宙を読む、夏の情婦、永遠の出口、無人島に生きる十六人、MISSING
 6月後半の読書 騙し絵の檻、思い出袋、パンク侍、斬られて候、黄砂の籠城(上)(下)
 6月前半の読書 オリジン、ゴルディアスの結び目、デフレーション“日本の慢性病"の全貌を解明する、望郷

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1557
仕事をリタイアしてからビジネスダイアリー(手帳)を持つことがなくなってしまいました。

別にGoogleカレンダーがあればそれでいいんじゃない?ということですが、昭和の人間としては、手書きで、ちょっと気になったことや感じたことをメモしておける紙のダイアリーが好きでした。

引退後も持とうかと思いましたが、仕事をしているときから比べると、会議の予定とメモとか取引先との商談メモなどは当然なく、書き込みがおそらく1/10以下になってしまいそうと思って今は使っていません。

Googleカレンダーはリマインドや予定時間通知などが便利なので、現役時代からずっと使い続けていますが、それも今は中身がスカスカで、散髪の予約とか、大型ゴミ(月2回)の予定日とか、生活費の振り込みリマインド、家族の誕生日などに限られ、あまり使っていると言えません。

思えば、42年間ほどの現役生活を送ってきたので、40冊以上のダイヤリーを使ってきたことになります。

新入社員の頃は、スケジュールは小型の手帳、その他メモは会社に置いてあった普通の罫線が引かれたノートと併用して使っていましたが、いろいろと覚えないといけないこと、会議メモなど書いておくことが多く、手帳とノートに別れてとっちらかるので、2年目以降は大きめのダイアリーを使うようにしてきました。

過去、一番多く使ってきたのがオーソドックスなB5かA5サイズの能率ダイアリーで、自由に書ける白紙ページが全体の半分以上を占めるダイアリーです。

一時期には、ファイロファックス(filofax)のシステム手帳がやたら流行ったときがあり、それを持っているだけで「デキるビジネスマン」風の演出ができましたが、その手には乗らず(流行にはのらず)、地道に実用一点張りなビジネスダイアリーを買い続けました。

実際には毎年12月に入ると、書店の中にビジネスダイアリーのコーナーが作られますので、そこでいろいろと比べ、時には高橋のダイアリーなどに浮気をしながら選んでいました。

そして年末の仕事が一段落し、気分が晴れたときに、ダイアリーの引継ぎをするため、大事なことを新しいダイアリーへコツコツと書き写していくというのが年中行事でした。

思えば、そのダイアリーだけではメモ書きのページが足りなくなり、コピー用紙を折って、ページに挟み込み使っていた年が数年間ありました。いや~その時はめちゃ仕事してたのですね~

平成生まれの人にとっては、そうしたアナログツールは、仕事効率の悪さや、手書きのかっこ悪さ、検索の不自由さなどから過去の遺物扱いされそうです。

しかしアプリやソフトのメールやスケジュールは、提供企業の都合や景気に左右され、いつ何時サービス停止になって使えなくなったり、理不尽にも有料化されてしまったりすることがあり、また企業のアカウントで使っていたサービスだと転職や退職したらすぐに使えなくなってしまいます。

私が新入社員の頃にはまだパソコンはなく、しばらくしてから随時導入が始まりましたが、その時の定番ソフトは一太郎とロータス1.2.3でした。

その後、マイクロソフトワードやエクセルが主流になりますが、当時、一太郎の表組みなど含む膨大な文章をワードに変換するのはなかなか上手くいかず、作り直した方が速い!ってこともあり、結局は一太郎やロータス1.2.3で作ったデータ資産の多くは世の中の潮流の中で消え去っていきました。

メールやスケジューラーも過去に国産、外国製、Webツール、それぞれ数多く出てきて、そのうちのいくつかを使ってきましたが、アプリやソフト、webサイトの栄枯盛衰で、過去の資産はほとんど捨てざるを得ませんでした。

無料で使えるGoogleスケジューラーも、今は使いやすくて便利ですが、もし将来Googleの経営が傾いたり、どこかに買収されたり、身勝手で強欲な経営者がトップに就いたりしたら、今のまま無料で使い続けられるか保証の限りではありません。メールも同様です。

その点、ダイアリーは、その年別にキチンとそのまま手元で保管でき、何十年後でもすぐに見ることができます。データ変換作業も何時間もかけてバックアップしておく必要もありません。保管にはかさばりますけどね。

若いときには、そんな何十年後に古い情報が必要か?って思うでしょうけど、どこで誰と会ってなにをしたというのは結構役立ったりすることがあるのです。

もちろん仕事だけではなく、なにかの記念日や、高額商品の購入など、軽い日記的にも使えます。

一期一会、人と人との関係を大事にする昭和時代の人だからかも知れませんが、「あの時、あの人とはこういう話しをした」ということをすべて記憶しておくのは大変ですが、覚え書きとしてダイアリーに書いておけば、いつでもその時の記憶を取り戻せます。

会社において、会議の場で、私のようにダイアリー兼メモ帳をもって出席していた人が年々少なくなっていましたが、業務効率やペーパーレスなどと言う前に、自分の未来資産としてのダイアリーをもう一度見直しても良いのでは?と思っています。

【関連リンク】
1379 おそらく最後になるビジネスダイアリー
1264 新入社員が真っ先に電話に出ることの意味
1216 新卒学生の就職先選定の条件
450  師走の恒例行事



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1556
寝たきりの人や、そうでない人も含め要介護者・要支援者の人数は、介護保険がはじまった2000年4月の時点で218万人だったのが、2021年は684万人と3倍以上に大きく増加しています。

高齢者数が伸びているので、一定の割合で介護が必要な人数が増えるのと、介護保険の理解が進むことで加入者が増えていきます。

前期高齢者65~74歳の要介護者は495千人で介護保険加入者人口に占める割合は2.9%、後期高齢者75歳以上の要介護者は4,137千人で23.0%となっています。

やはり、年齢が高くなるにつれて、介護の必要性は加速度的に増えていくことがわかります。

要支援、要介護の対象者には様々なレベルがあり、必ずしも要介護=寝たきりというわけではありませんが、他の先進国と比べて、日本では寝たきりの人が多いという統計があります。


一般社団法人日本慢性期医療協会会長武久洋三氏2017年講演会資料より抜粋

なぜ、寝たきりの人が多くなっていくのかと言えば、多くは寿命の長期化でそれだけ高齢者が増えていることと、医療の進歩で簡単には死なない、死なせない医療が施せるようになってきていることが言えるでしょう。

その他にも、軽々しく書けない大人の事情?というものがあることも知っています。例えば徘徊や暴力行為が多い認知症患者や精神疾患患者の場合、おとなしくベッドで寝ていてもらったほうが、介護をする周囲が助かるというような事情などです。

寝たきりの人が増えることで、国も自治体も病院も個人も様々な大きな問題を抱えます。

寝たきりで自分で自由に動けなければ、基本的には24時間介護が必要で、家族や、病院、療養施設などの負担は大きくなります。

病院や療養所で療養中の寝たきり患者の場合、本来ならコロナ感染者のように緊急で治療、療養が必要な医療用ベッドや施設が長期間占有されていると、緊急時にすぐに使うことができず、適切な治療ができません。

さらに長期入院の場合、入院費や治療費のため、国(医療保険)と個人の医療費負担が増えます。

最近も洪水や土砂崩れなどが起きましたが、災害などが起きたとき、あるいは起きそうで避難が必要となれば、自宅で療養中の寝たきりの患者は誰かが複数名で避難を手伝わなければなりません。老老介護に任せておけないのは言うまでもないことです。

ご近所さん同士で助け合いと言っても、周囲に住むのは似たような高齢者ばかりで、寝たきりの人を担いで逃げることができる人がいるとは思えません。自治体(警察、消防、保健所)や町内会の役割がより一層重くなっています。

自宅で療養の場合、せめて食事(嚥下)や排泄、ベッドから降りて立ち上がることが自力でできれば、車椅子などを利用して自力、あるいは老老介護でも日常生活にそれほど負担をかけませんし、災害が起きそうなときの避難行動も容易です。

そこで、寝たきりの人数(推移)はどのぐらいの人数なのかと調べましたが、明確な数値が見つからず、また、一口に寝たきりと言っても、高齢者だけでなく、少数ですが若年層、中年層の場合もあり、65歳以上が対象になる介護保険の認定数だけでは把握できません。

また認知症や重度精神疾患のように、寝たきりではないものの、要介護3以上の寝たきりと等しい(あるいはそれ以上の)対応(介護)が求められるケースも増えています。

ここではとりあえず、介護保険(従って65歳以上の高齢者対象)加入者のデータから、寝たきり人数を推定してみます。

介護認定の中で、寝たきりに近いのは要介護3以上です。もちろんそうではないケースも多々あるかと思いますが、ここでは一応それを基準とします。

要介護3とは、

(1)見だしなみや居室の掃除などの身の回りの世話が自分ひとりでできない。
(2)立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作が自分ひとりでできない。
(3)歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分でできないことがある。
(4)排泄が自分ひとりでできない。
(5)いくつかの問題行動や全般的な理解の低下がみられることがある。

が一定の基準だそうです。

この要介護3から一番高い要介護5までの合計人数は、

 2009年 1,833千人
 2018年 2,220千人
 2021年 2,349千人

となっています。

およそですが、この235万人というのが、現在(2021年)の寝たきりの人数と解釈してもそう大きくは外れていないでしょう。

65歳以上の高齢者数は、およそ3600万人ですから、その中で6.5%が寝たきり状態ということです。

しかし人口のボリュームゾーンである団塊世代がすべて後期高齢者に入るのが2025年で(2025年問題と言われています)、そこから加速度的に要介護が必要となることを考えると、これからまだまだ寝たきり人口は増えていきそうです。

2040年頃の65歳以上高齢者数はおよそ4000万人と予測されており、その6.5%が寝たきりになるとするとその数は260万人で、現在より1割ほど増えることになります。

そして団塊世代の介護が終わる頃には、次の団塊ジュニア世代の介護が始まり、2050年頃には日本の高齢化がピークを迎え、その介護が終わる2060~2070年頃まで、要介護人口は増えていきそうです。

寝たきり問題の解決は、寝たきり患者を他の先進国並みの今の2割程度(250万人→50万人)に下げることが一番で、そのためには、医療以上に、日常生活するための機能を改善させるリハビリ、理学療法に国を挙げて力を入れていくことが求められます。

つまり、従来の医療の先にリハビリがあるのではなく、医療とリハビリを対等にして、機能回復を前提とした医療行為であり、医療方針の決定には理学療法士も加わっていくような態勢作りが求められています。

私は5年前と4年前に人工股関節手術をおこない、その後1週間ほど理学療法士とリハビリをおこなった経験がありますが、そのリハビリ室で、同様に人工股関節手術をした後、「私は歩かない、車椅子でいい」と、頑として歩く練習を拒否していた高齢女性がいました。

そうした、高齢者の思い込みやわがままをどうやって説得し、つらいリハビリを納得してもらい、機能回復させていくのかなど難しそうな問題はいろいろありそうですが、それをやっていかないと、日本の介護はもちろん、医療も、財政も、そして個人の文化的な最低限度の生活も失われてしまいそうです。

その他にも薬漬けの体質(患者側も医者側も)の改善や、特に認知症患者で徘徊や暴力を防ぐために悪意はなくとも寝たきり状態へ誘導する(したい)介護現場、規則上長期入院ができないと病院を転々とさせるような規則と無責任な医療機関など、あらためるべきこと、考えることは他にもいくらでもありそうです。

【関連リンク】
1043 親の介護は行くのか呼ぶのか
999 覚悟の地方移住か都市部で介護難民か
946 介護人材を増やす
876 介護にまつわるあれこれ

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1555
いよいよ今週末7月24日に東京オリンピック2020が開会されます。すでに競技の一部(ソフトボールとサッカー)は7月2 2日から始まります。

コロナ禍で1年延期となり、その間に対策をし、コロナに打ち勝った証としてつつがなく開催できるかと思っていたら、結構しぶとくとても押さえ込みに成功したとは言えない不安の中での開催です。

個人的には、前回の東京五輪はまだ小学低学年で、しかも関西在住ということもあって、あまり興味がなく、親や兄弟が見ていたテレビを少し見たぐらいの記憶しかありません。

今回の開催は、関東にいることもあり、一度ぐらいは競技と表彰式を見てみたいなと思って、観戦チケットに応募したところ、新国立競技場でおこなわれる女子サッカーの決勝戦&表彰式のチケットが当たり楽しみにしていました。

小中学生だけに観戦を許せば良いとか勝手なことをほざいている情報番組キャスターもいましたが、今の10代、20代であれば、今後日本国内で開催されるオリンピックを観戦する機会はきっとあるでしょう。

しかし、今の50代以上にとってはこれが最後の国内でおこなわれる夏のオリンピックで、逃すともうチャンスはないでしょう。それならば、小中学生ではなく、すでにワクチン接種をした、そして投票率が圧倒的に高い高齢者を無料招待でもしておけば、レームダック状態の政権は人気が高まり秋の衆院選は有利になるでしょう(皮肉です)。

それが、結果的には無観客となり、当然ながら大会関係者でもない一般庶民の席はなかったことにされてしまいました、トホホです。

せっかく間に合うように急いでワクチンも打ちましたが、そういうことは関係なく、一方的、政治的な対応で腹も立ちます。ワクチン2回接種者はリスクは大幅に減るのですから無条件に入場OKすれば良いのにね~

ま、そこはアンガーマネジメントを実践し、入場できない怒りは抑えましたが、結局、東京オリンピックはテレビで見よう!とかワケのわからない話しになっています。

1386 つまらない怒りは身を滅ぼす 2019/11/27(水)

テレビで見るオリンピックなら、様々な道路規制や、大会が終われば無用の長物化してしまう五輪遺産、世界中から持ち込まれるだろう変異型ウイルスの国内拡散など迷惑なだけですから、よその国でやってくれ!まだ一度もオリンピックをやってなくやりたい国もあるのだから、そういう国でやってくれ!あるいはどこか無人島にでも集めてやればいいじゃん!と思うのは私だけではないでしょう。

無観客となり、テレビの視聴率があがりそうです。

テレビ中継でメリットがあるのは、民放なら放送局と広告主、代理店でしょう。視聴率は確実に上がります。しかも主催者までが「テレビで見よう!」と宣伝してくれます。

つまり、この点で考えれば、五輪の開催は、テレビ局や広告主(スポンサー)、代理店のために開催するということが言えます。

次に、競技者(選手)からすれば、4年に一度の大きな大会ですから、そこに出場し、成績を残すことで大きな成果が得られます。

競技によってはメダルを取れば国や団体から賞金が出ることもありますし、国の英雄になれることもあります。

少なくともメダルを取れば名前はその国の中では全国区となり、現役を引退した後のバラ色の道も開けてくるのは間違いないところです。

そういうことから考えると、オリンピックは競技者のために開催するということも言えそうです。

次に主催者のIOC国際オリンピック委員会、その下のJOC日本オリンピック委員会は、今回のコロナ禍での開催については、少なくともスポンサー協賛金や、テレビ放映権などの収入があり、黒字にできるかどうかは微妙ですが、少なくとも、中止よりは収入が得られて一息つけそうです。

なので、IOCとその傘下のJOCのために東京五輪は開催されると考えることもできそうです。

そして、開催国の日本、開催都市の東京都ですが、どちらも金銭面、運営面、入国者対応、VIP・ゲスト対応など、大きな負担を背負うことになり、いっそ返上したほうがいいと思っている役人や関係者も少なからずいると思います。

ただ、大会関係者や政治家の中には、この最大規模のプロジェクトをここまで進めてきたというプライドが捨てられないということはあるでしょう。

特に高齢者中心の政治家や大会役員の多くは、もう二度と東京でオリンピックが見られるという機会はやってこないでしょうから、意地でも開催したいと思っているでしょう。

そうした、税金を私物化してもなんら気にしない人達のために東京五輪が開催されると言えるのかも知れません。

結局は、開催国の関係者以外の国民にとって、数少ないメリットである五輪を生で観戦したり、世界最高のアスリートと直接触れ合えるような機会は閉ざされてしまい、自国で開催するメリットはなにもないってことがわかります。

【関連リンク】
1469 インフルエンザの予防接種を受けるか否か
1440 東日本大震災関連小説とコロナ禍後
1067 平均給与は下がり、税金や社会保障費の負担は増え続ける現実
487  ぼったくりの税金天国



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1554
人工股関節手術をした2016年以降、リハビリを兼ねてウォーキングを始めましたが、リタイア後も引き続き運動不足になることを避けるため、またメタボ気味になりつつあるお腹の脂肪を減らそうと毎日歩いています。

梅雨の時期は朝からずっと雨降りで、歩けない日もありますが、その分は別の日にカバーし、月間で、1日平均を6千歩を超えるようにしています。

そこでウォーキングシューズの話しです。

靴にはビジネス用、ウォーキング用、登山用など、それぞれ用途別に種類が違いますが、個人的にはブランドや形状にこだわりはありません。どちらかと言えば、ケチなので安くて丈夫そうなのをいつも履いています。

ビジネス用の靴は、リタイヤ後に6~7足あったのを冠婚葬祭用として2足(カジュアルタイプとオーソドックスタイプ)を除きすべて処分し、今ではウォーキングシューズを普段履き(ドライブ用など兼用)として使っています。

しかしこのウォーキングシューズ、毎日履いていると、半年ぐらいで破れたり、濡れた舗装路を歩くだけで水が浸みてきたりと、長持ちしません。

ここ10年間ほどで使ってきたスニーカーやウォーキングシューズは、アシックス、ムーンスター、世界長ユニオン(ドクターアッシー)、アキレス、リーボック、ダンロップなどで、一応は名の知れたメーカー品(製造はほとんど中国など海外)を選んでいます。

例え、耐水、防水機能を唄っているウォーキングシューズ(ムーンスター、ダンロップモータースポーツ)でも、2~3ヶ月でその防水機能は失われてしまいます。

最近は、ウォーキング中に少し筋肉に負担をかけようと、軽いジョギングを取り入れたり、公園でストレッチ(スクワットや柔軟体操)をしています。

そこで今回、軽くて通気性の良いランニングシューズと、濡れた道でも浸みてこない防水機能付きのスニーカー(ウォーキングシューズ)を通販で購入し、使い分けるようにしました。

寒い日以外の好天時にはランニングシューズ、前日に雨が降って濡れた道が残っていたり、寒い日には防水ウォーキングシューズという感じです。

しかし、靴というのは、メーカーによってクセというか仕様が異なっていて、同じサイズでも幅やクッション性能、甲の高さ、つま先の余裕、中敷きの品質などまちまちです。

今回購入した、ランニングシューズは幅が3Eということで、普段幅の広い4Eを履いていたので、サイズをワンサイズ(0.5cm)大きいものを選んだところ、結構つま先に余裕があり、これならワンサイズ上げることはなかったなと。

一方、防水機能付きウォーキングシューズは幅広4Eとあったので、そのままのサイズを購入したところ、つま先付近がキツくて長く歩くと指が痛くなってきます。うまくいかないものです、、、

本当は、お店で履いてみてから購入するのが良いのでしょうけど、「ちょっとだけ履いてみる」のと、「長時間履いて歩く」のではその感触や履き心地は経験上大きく変わってきます。

そのような割り切りで「失敗しても半年我慢すれば」という感覚で、安い通販で購入しています。

シューズであまり目を向けられませんが、履き心地の次に大切なのはソールです。

一般的に靴底は外側からアウトソール、ミッドソール、インソールの3つのソールで成り立っています。

その中でもアウトソールは地面と直接接するところで、歩きやすさに影響を与えます。

なので、お洒落なデザイン以上に、シューズでは大切なパーツです。

靴のアウトソールに使われる素材としては、
・革底
強度が要求されるためアッパー用の革より厚く堅くなめされる。馴染みが良く透湿性、排湿性に優れ足のムレが少ない。反面、耐久性、耐水性は他の底材と比較して劣り、主に高級品に使用される。

・合成底
合成ゴムや合成樹脂を成型したソール。耐磨耗性、耐水性に優れている他、加工が容易でコストが安いため底材の主流となっている。

・スポンジ底
合成ゴムや合成樹脂を発泡し成型した底。軽く、弾力性に優れている。

・ウレタン底
発泡したポリウレタン樹脂のソール。軽く、耐摩耗性に優れている。

・ラバー底
天然の生ゴムを原料とし、薬品を加え加硫したものや、生ゴムを冷却し不純物を除いてつくられるクレープソール等が有る。
(出典:MoonStar)

一般的に安いスニーカーやウォーキングシューズには、コスト見合いなのでしょう、合成底、ウレタン底を使ったものが多いようです。

ただ、この合成底、クッション性や耐摩耗性、防滑性、コストパフォーマンスなど、メーカーによって、どの素材と素材を混ぜてというのが秘密なのか詳しくは表示されていません。ま、知りたいという人も少ないでしょうけど。

それで、最近ではなぜかほとんど固いプラスチックのようなアウトソールがついています。

使われている合成底の素材としては、PVC(ポリ塩化ビニル)やPU(ポリウレタン)などが多いそうですが、最近時々見かけるようになったのがEVAソールと呼ばれるエチレン酢酸ビニルポリマーを使ったものもあります。

それぞれ特徴は、配合の割合などの違いもあり、なかなか判別しにくくなんとも言えません。

私も経験がありますが、PU(ポリウレタン)製のアウトソールは、長期間置いておくと加水分解しやすく、何年かぶりに出して使うとボロボロと靴底が分解してしまうことがあります。

数々のメーカーのスニーカーやウォーキングシューズを履いてきましたが、いずれも濡れたマンホールや金属製の側溝ふた(グレーチング)、建物のエントランスに多いタイル風床材の上では、何度か滑って怖い思いをしています。

見かけはゴツゴツとしていて山の岩場でも歩けそうなのに、濡れた舗装路ですらツルツル滑りやすいものもありました。そのような見かけ倒しのアウトソールが多すぎます。

防水性能を唄うぐらいなら、雨道にも強いと当然思いますが、それが大きな間違いと、実際に使ってみて初めて気がつきます。

もし防滑性能を重視するなら、見かけは少々野暮ったくはなりますが、作業用の防滑シューズを買うしかありません。

作業用防滑シューズで有名なのは日進ゴム製の「ハイパーV」という世界トップクラスのグリップ力を持つと言われるゴム素材でアウトソールを作った製品でしょう。水濡れはもちろん、油や石けん水などの上でも滑りにくいソールだそうです。

さすがゴムの専門メーカーだけあります。

この「ハイパーV」シリーズ製品は屋根の上で作業する人や、船の上、岩場、堤防で釣りをする人、料理店の厨房、医療現場等などで働く人が使うプロ向けの製品です。

また、雪や凍った道でも滑らない防滑シューズは、上記のものとは違った、スタッドレスタイヤと同様な冷たくても固くならない特殊なソールがあります。雪国では必須でしょう。

上記のスポーツシューズを販売している各スポーツ用品メーカーも、アウトソールだけ、見かけ倒しではなく、こうしたゴムの専門メーカーが開発した優れた防滑性能をもった製品を使ってくれたらなぁーといつも思います。コスト的に合わないのでしょうかね?

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