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先般、五木寛之著の「健康という病」を読んだ中に、変形性股関節症のことが少し書かれていたので、それに関して私の経験を含めて少し書いておきます。
五木寛之氏は戦後70年、80歳過ぎになるまで、歯科は別として一度も健康診断を受けず、その他検査や治療のために病院へ行ったことがないという変わった方です。
その病院嫌い?な五木氏がとうとう80過ぎで検査のために病院へ行くことになった原因が下記の症状からです。
「左脚が歩くときに、しきりに痛むのである。最初は老化現象の一つだろうとたかをくくっていたのだが、時とともにひどくなってきて、最近では歩行につらいところまで悪化してきたのだ。」
「左下肢の大腿部から股関節、ときにはふくらはぎまでは痛む。痛みが一箇所に固定せず、あちこちに移動するのが特徴だ。跛行性歩行というのか、運動していないときには何ともない。歩くと痛むのである。(中略)たぶん座骨神経痛みたいなものだろうと、たかをくくっていたら、次第に症状が悪化してきた。」
「最初は単純な筋肉痛だと思っていたのだが、次第に痛みが強くなってきた。ふともものあたりから少しずつ痛みが移動する。特定の場所だけが局部的に痛むというわけではない。(中略)実感からすると、、神経痛の一種だろうと勝手に想像する。」
「結局、私の脚の不自由さは、「変形股関節症」と判明した。2000万人以上いるといわれる「膝関節」の変形ではないらしい。」
ここで重要なのは、「大腿部から股関節、ときにはふくらはぎまでは痛む。痛みが一箇所に固定せず、あちこちに移動する」です。
つまり医者へ行っても「ここが痛い」とハッキリ言えないのです。まったく同じだなぁと思いました。
私の経験から言うと、歩行時や、脚をひねるようなとき、足全体が痛み、時にシビれ、まれに脳天までビリビリ~と痛みが走ることがありました。
まず考えたのは、すでに亡くなっていた母親が中年以降、関節リウマチに罹って苦労していたのを思い出し、リウマチが遺伝したかな?と疑い「リウマチ科」のある内科クリニックへ行きました。
そこでレントゲン撮影、血液検査などをおこないましたが、結果は「リウマチではない」ということで、頼みもしないのに悪くない膝関節にコンドロイチンかなにか忘れましたが関節注射をされただけで、根本的な痛みは解決しません。上記に書いた私の症状から、「股関節が悪いかも」という判断はされませんでした。
しばらく後に、今度は総合病院の整形外科へ行きました。同様に説明するも、レントゲン撮影した結果「異常なし」で、「単なる筋肉痛でしょう」と明るく言われました。股関節付近は撮影されませんでした。
そして何年か後に決定的なことがありました。
それはなんと、テレビを見ていたら芸人の松本人志さんが「1ヶ月入院してこのほど退院した」と話しをしていて、その時に「脚がビンビンと痛くて歩くのがつらかった」「時々脳天まで痛みが走った」とのことで、「診察を受けたら股関節唇損傷という病気で、骨を削る手術を受けた」と話していました。その当時の年末の「笑ってはいけない」シリーズで、彼だけ走り回るゲームには不参加だったことを思い出す人もいるでしょう。
これを聞いて、「あ、同じだ!これだー!」と、痛みの原因が初めて股関節にあることに気がついたわけです。
しばらくして、近所の整形外科クリニックへ行き、最初の問診時に上記の症状とともに「股関節唇損傷」だと思うから、股関節を中心に調べてと念を押しました。
しかしその時に整形外科医も問診をした看護師も「(52歳の)男性でそういうことはありえません」とキッパリ断言されました。
で、医者の見立ては背骨の異常だろうと勝手に判断され、背骨を中心にして一応そこまで言うなら念のために股関節や膝関節もX線撮影しようとなり、その結果を見た医者は「変形性股関節症で臼蓋(きゅうがい)形成不全です。中年男性では珍しい」と、さきほど「あり得ない」と言った手前、見込み違いで気まずそうにボソッと。
ちなみに股関節唇損傷がさらに悪くなると一般的に臼蓋形成不全等、変形性股関節症になります。また股関節唇損傷とは関係のない変形性股関節症もあります。
ようやく診断がつき、痛みの原因を認めてもらえました。
どうも平凡な医者には「中年男性が変形性股関節症に罹ることはない」という先入観があるようで、いくら患者本人であっても素人の耳学問を説明してもまったく取り合ってくれないと言うことがわかりました。
確かに変形性股関節症に罹るのは9割が女性で、しかも高齢者が多く罹るもので、男性、しかも40代や50代では知識のない医者だと「ありえない」という判断になります。困ったものですがそれが現実だから仕方ありません。
優秀な医者なら、「もしかしたら?」と股関節にも焦点をあててくれるかも知れませんが、先に書いたように「筋肉痛でしょう」と、「足が痛む」だけでは股関節は見もせず相手にされないことが多い気がします。
したがって、男性で上記のような症状、「脚のどこかわからないけど時々痛む」「太腿が痛いときもあれば膝の付近が痛むときもあり場所が特定できない」「時にはズキーンと頭まで響く」「歩行時や脚をひねる動作の時に痛む」などの場合、整形外科で「股関節を見て欲しい」と念を押すことが大事です。
そして、五木氏は80過ぎという年齢(診断時)もあるのでしょう、医者からは手術ではなく保存療法を勧められ、私は痛みを我慢をして過ごすより、痛みをなくし自由に行動できる人工股関節置換手術へと進むことを自分で決めました。
【関連リンク】
1302 変形性股関節症による人工股関節置換手術2年目
1198 変形性股関節症、人工股関節手術その後
1137 人工股関節、人工膝関節の寿命と再置換
1049 変形性股関節症の人工股関節置換手術まとめ
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1512
8年前の2013年に「出版社不況の現状」という記事を書きました。
出版社不況の現状 2013/9/1(日)
つい最近(2021年2月9日)にも、バイク総合誌「RIDERS CLUB」やアウトドア・登山誌「PEAKS」などを発刊していた1973年設立の「枻出版社」が民事再生法を申請しました。
一部にはコロナ禍の影響もあるのでしょうけど、それとは関係なしでも出版業界の不況は続いているようです。
上記の記事には2000年から2013年までの「業務委譲、活動休止、倒産、廃業して実質活動を終えた出版社(再建や事業移管で継続含む)」を掲載しておきましたが、それから8年が経ち、あらたに2014年から2020年までの7年間分を書いておきます。
2014年 | |
インフォレスト | 事業停止 |
ひくまの出版 | 破産 |
TOKIMEKIパブリッシング | 破産 |
青空出版(旧・オデッセウス出版) | 自己破産 |
海苑社 | 倒産 |
長崎出版 | 自己破産 |
同朋舎メディアプラン | 破産 |
EDI/エディトリアルデザイン研究所 | 業務停止 |
医学芸術社・医学芸術新社 | 破産 |
佐久書房 | 倒産 |
2015年 | |
リブリオ出版 | 出版活動停止 |
美術出版社 | 民事再生法の適用申請 |
パッチワーク通信社 | 自己破産 |
国土社 | 民事再生法の適用申請 |
双風舎 | 破産手続開始 |
五月書房 | 破産手続開始 |
協有社 | 破産開始決定 |
本の友社 | 廃業 |
幹書房 | 倒産 |
2016年 | |
福昌堂 | 倒産 |
酣燈社 | 破産手続き開始 |
東洋書店 | 破産 |
育文社 | 破産 |
新思索社 | 破産 |
マリン企画 | 破産 |
音楽専科社 | 破産 |
連合通信社 | 破産 |
マガジントップ | 破産 |
ガム出版 | 破産 |
アクアハウス | 解散 |
2017年 | |
日本地図共販及びキョーハンブックス | 破産 |
可成屋 | 破産 |
エフエム企画 | 破産 |
ニューハウス出版 | 破産 |
通産資料出版会 | 破産 |
新日本報道 | 破産 |
きんのくわがた社 | 破産 |
週刊住宅新聞社 | 破産 |
三五館 | 事業停止 |
メタモル出版 | 破産 |
2018年 | |
スキージャーナル | 破産 |
ケージェイ(旧:キネマ旬報社) | 特別清算 |
海悠出版 | 破産 |
日刊海事通信社 | 破産 |
校倉書房 | 廃業 |
アイバス出版 | 破産 |
ダイナミックセラーズ出版 | 破産 |
リンダパブリッシャーズ | 破産 |
イノセンス(旧社名・潮書房光人社) | 解散 |
GGメディア | 破産 |
ボイス・パブリケーション | 破産 |
2019年 | |
アトリエ・ボイル | 破産 |
シーロック出版社 | 破産 |
地球丸 | 破産 |
モーニングデスク | 破産 |
医薬ジャーナル社 | 事業停止 |
神谷町管理(旧・住宅新報社) | 破産 |
東邦出版 | 破産 |
セブン&アイ出版 | 事業停止 |
神奈川中央新聞社 | 事業停止(2020年破産) |
2020年 | |
おうふう | 破産 |
金沢倶楽部 | 事業停止 |
出版ニュース社 | 廃業 |
トランスメディア | 事業停止 |
洋泉社 | 宝島社に吸収合併 |
小林出版 | 破産 |
デイズジャパン | 破産 |
ミディアム | 破産 |
商業界 | 破産 |
メディア・リサーチ・センター | 破産 |
法律新聞社 | 破産 |
綜合プランニング | 破産 |
前の13年間には個人的には「山海堂」や「ゴマブックス」「草思社」の倒産や民事再生法申請には驚き残念に思ったものです。
しかしこの直近7年間の倒産や事業停止などを見る限り、一般的に馴染みのある大手と言われるところの出版社は入っていません。コロナ禍で消費が冷えているうえ、出版不況と言われ続けている中、よく持ちこたえているなという気がします。
ただ事業自体は別のスポンサーの傘下に入ったり事業再建で継続しているものの「実業之日本社」「キネマ旬報社」「洋泉社」などの名門出版社の事業譲渡や危機が伝えられたときには残念に思いました。
上記の表の中ではかろうじて知っている1960年代に創業した「音楽専科社」と「スキージヤーナル」は、一時期はたいへんな人気を博した雑誌等を出版していましたが、倒産してしまいました。
文芸書とは違い、雑誌がメインの出版社は、事業資金が尽きかけて傾いてもなかなかスポンサーなど救世主は現れにくいものです。雑誌が生き残るには、内容も変えつつ、電子書籍へとうまく転換できるところだけでしょうか。
個人的には書籍も雑誌も紙の媒体で読みたい派ですけど、それでも雑誌は年間数冊程度しか買わなくなっています。
立ち読みがしにくいコンビニにも置いてありますが、そこそこ大きな書店が減っていて、雑誌をジックリみて選んで買う機会が減ってきたことも理由にありそうです。
【関連リンク】
1219 2800冊の蔵書について(1)
1097 出版不況と電子出版の行方
954 書店数や出版業界売上減と未来
743 出版社不況の現状
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1511
見えない鎖 (潮文庫) 鏑木蓮
2010年に単行本、2016年に文庫化された長編ミステリー小説です。
著者の小説は、「白砂」(2010年)、「エンドロール」(2011年)、「転生」(2014年)の三冊を読んでいて、好きな作家さんです(3冊ぐらいで好きとか言うな!ってところですが)。
2020年2月前半の読書と感想、書評(転生)
2018年1月前半の読書と感想、書評(エンドロール)
ストーリーは、母親が家出をして父親と二人暮らしをしている女子短大生が主人公で、ある日その父親が何物かに刺殺されてしまい、元刑事だった父親の上司とともに、過去に父親が関わった事件などを調べ、謎が徐々に明らかになっていきます。
男性作家さんの作品ですが、女性特有?の感情の「あれでもない、これでもない」と揺れながら、論理的な思考ができない迷いがこれでもかってぐらいにでてきて、それが少々まどろっこしい感じがします。そういうこと書くと、今、旬な話題の女性蔑視になっちゃうかな?
このストーリーによく似た小説を最近読んだな~と思って調べると、川瀬七緒著の「よろずのことに気をつけよ」(2011年)でした。
2020年3月後半の読書と感想、書評(よろずのことに気をつけよ)
「よろずのことに気をつけよ」では、孫の女子大生と暮らしていた祖父が自宅で殺され、その現場に呪術の儀式ような跡があり、呪術に詳しい考古学者に頼み、一緒に祖父の過去を調べて殺された謎を解決していく物語でした。
主人公が女子短大生と女子大生、冒頭で殺されるのが父親と祖父、主人公を助けて犯人探しをするのが、元刑事の上司と、考古学者という違いがありますが、設定自体はとても似通っています。発刊はこちらの「見えない鎖」のほうが1年早いですから決して真似したというわけではありません。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
Iターン (文春文庫) 福澤徹三
この作家さんの著書を読むのは初めてです。1962年生まれの見かけちょっと強面な感じの方で、多くの推理やホラー小説、極道もの小説を出されています。
内容はまったく知らず、軽めのサラリーマン小説?と著名にひかれて買って読みました。2010年に単行本、2013年に文庫化されています。
また2019年にはムロツヨシ主演でテレビドラマが制作、放送されています。
読み始めて確かにサラリーマン小説には違いないですが、内容はほとんど極道の世界感が満載で、あっけにとられました。昭和時代ならともかく、現代でサラリーマンとヤクザというのは縁遠い存在になってきましたから。
でもストーリーにあるように、暴力団のフロント企業の仕事で関わってしまったり、必要に迫られて闇金に手をだしてしまったりすると、今でもケツの毛まで抜かれる羽目になるのかぁーとコミカル要素のあるフィクションとは言え、妙に納得してしまいました。
主人公は、九州の社員二人しかいない広告代理店の支店へ単身赴任で飛ばされた中年男性。そこで街金の新聞広告で掲載ミスが起き、大きなトラブルへと発展していきます。
クライアントへの接待攻勢、下請けからのキックバック、汚職に手を染める不良刑事、ぼったくりバー、ヤクザ同士の抗争と、やはり昭和時代にタイムスリップしたような話しです。
最後は予想したとおりのハッピーエンド?に終わりますが、このタイトルと内容がどうも一致しないと思った次第です。
続編が想像できる終わり方をしていましたが、やはりその後、2019年に「Iターン2」という続編が文庫で出ています。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録 市橋達也
一般的に「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件」と言われている22歳のイギリス人の英会話女性教師を殺害し、捜査で自宅へ来た警察官を振り切って逃げ、その後2年7ヶ月のあいだ逃亡し続けたものの、大阪南港のフェリー乗り場で逮捕され、現在は無期懲役で服役中の市橋達也が著者です。
その逃亡劇はまるでフィクションドラマのようで、様々な情報提供がありながら、天性のカンなのか、スルリと捜査の網をくぐり抜けてきました。
その逃亡中の行動を時系列で書いたものが本書で、意外に指名手配犯としてポスターがあちこちに貼られていても、身近にいても人は気がつかないものなんだなぁと思った次第です。
この犯人の罪は許されることでも、また持ち上げようとも全然思いませんが、この人物は頭が良さそうで、運動神経もよく、行動的で、肉体労働をなんなくこなし、英語も得意で、デザインを学んだことがあるので絵もうまく、本書を読む限りでは、自分の行動を客観的にとらえてみることができる、普通のまともな人生を歩めばきっと成功者になれる人だろうなぁと思います。
ただ、お金を稼ぐための日雇い労働者の飯場(宿泊所)で、よく他の労働者と喧嘩沙汰となっていたようで、きっとキレやすい性格なんだろうなとも思います。犯行を起こしたときも、殺すという計画性はなく、そのキレやすい性格ゆえ突発的に起きたように思えます。
それは両親が二人とも医者で、この息子の市川達也にも医者になって欲しいと期待されながら落ちこぼれたという抑圧がそういう性格を形作っていったのかも知れません。
著者の市橋達也は事件当時28歳、刑が確定したときは32~33歳で、無期懲役の場合、どれだけ模範囚であっても30年間は出られないので、もし仮釈放が許されるとしても60代半ば以降ということになるのでしょう。
才能ある人なのに、自らの弱さゆえ、その才能に溺れてしまったのでしょうか。
★★☆
∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟
健康という病 (幻冬舎新書) 五木寛之
2017年に発刊されたエッセイ集で、日刊ゲンダイで連載していたものをまとめたものです。
発刊当時、著者は85歳、男性の平均寿命は80歳ぐらいですから、すでに長生きの部類で、健康について書く権利というか言葉に重みがありそうです。軽い記事が多い日刊ゲンダイですけれども。
この無茶苦茶な生活を送っていそうな作家さんと、健康とは結びつかないと思っていましたが、それはご自身でもよく理解されていることがわかります。
しかし病院へ大学へ入学するときにレントゲンを撮影して以来、一度も通院したことがなく、80過ぎまでの60数年間レントゲン撮影もしたことがない、健康診断も一度も受けたことがないというのには「本当に文明人?」とか思ってしまいます。
しかしとうとう、左足に違和感と痛みを感じて、自由に歩き回れなくなり、やむなくレントゲン撮影をして診断を受けたところ「変形性股関節症」と診断されたそうです。
私は40代前半から変形性股関節症に悩まされ、50代後半で末期と診断されたことで人工股関節置換手術をおこないましたが、80歳を超えた著者が、今さらそうした大きな手術はされないのでしょう。
でももしまだあと10年は健康で歩きたいなら、人工股関節を入れるのは痛みから完全に開放されるので気持ちも明るく前向きになって良いかも。
変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1) 2016/6/11(土)
その他、80歳過ぎとしては比較的健康を維持されていますが、それでも頻尿や偏頭痛など様々な症状をもっていて、それらについて自分の考え方や対処策などが書かれています。
ここで触れられている健康問題については、「これが良い」「いや、こっちのほうが正しい」「実は恐ろしい」など情報が錯綜していて、医療や療法の常識も時代で変わっていくこともあり、何を信じて良いのかわからなくなるときがあります。
要は人が100人いれば100通りの療法があるので、自分自身でなにが最適解かをよく考えて、他人の意見に惑わされないことが重要ということでしょう。
★★☆
【関連リンク】
1月後半の読書 交通事故賠償 被害者の心理、加害者の論理、噂の女、ダイイング・アイ、22年目の告白 私が殺人犯です
1月前半の読書 クリフトン年代記 剣より強し第5部、機は熟せり第6部、永遠に残るは第7部
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1510
歴女や城ガールなどが流行っていますが、機能美を追求した日本の優美なお城はそれが例え戦争が目的で作られたことを差し置いても人を魅了します。
テレビでもよくお城を取り上げた番組が放送されるようになりました。
日本最強の城スペシャル(NHK)
絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城(NHK)
歴史ミステリー 日本の城見聞録(BS朝日)
その他にも「世界不思議発見」(TBS)や「所JAPAN」(フジテレビ)など、多くの紀行や歴史バラエティ番組でお城が取り上げられています。
身近にあるお城にはどのような歴史があり、築城にあたり様々な工夫がされていることを知ることで、戦国時代や江戸時代に思いをはせることができます。
ただ残念なのは、砦のような城も含めると戦国時代に数万あったと言われている多くのお城が役目を終えて廃棄されたり、その後の時の権力者の命により、「一国一城令」や「廃城令」、「再開発」などで取り壊されたり、また生き残ったお城も、その後に火災や戦災で焼失して当時の建物はなくなってしまいます。
戦国時代から江戸時代に建造されたお城(天守などメインの建造物)が現存するのは、下記の12城だけです。
・弘前城(青森県)
・松本城(長野県)
・犬山城(愛知県)
・丸岡城(福井県)
・姫路城(兵庫県)
・彦根城(滋賀県)
・備中松山城(岡山県)
・松江城(島根県)
・高知城(高知県)
・伊予松山城(愛媛県)
・宇和島城(愛媛県)
・丸亀城(香川県)
あれ?熊本城は?って一瞬思いましたが、江戸時代は無事に乗り切ったものの、明治時代の西南戦争で天守など多くの建築物を消失し、現在の天守などは昭和時代に復元されたものだそうです。
熊本城と同様、天守が再建されたかどうかはともかく、石垣や御殿、城門などがそのまま残されているお城は全国各地にあります。江戸城(現皇居)の石垣も有名です。
私は別にお城マニアでもないので、わざわざお城を見に行くために旅行するということはしませんが、その地に有名なお城があれば寄ることもあります。
上記の12の内で、城の中まで入ったのは、松本城、姫路城、彦根城の3つだけです。弘前へ行ったとき、弘前城の目の前にある「津軽藩ねぷた村」には寄りましたが、弘前城はパスしてしまい、今から思うともったいないことをしました。
お城ファンやマニアに至っては相当数のお城へ訪問しているでしょうけど、私が過去に訪れたわずかばかりのお城と一部感想めいたことについて書いておきます。
◆松本城(国宝) 2度行き2度とも天守に上がりました。お城の中で一番渋く美しく完璧で好きです。松本市が舞台の映画「神様のカルテ」にもチラッと出てきます。
◆姫路城(国宝) 学生時代、天守の中まで入りました。華やかさでは一番かも知れません。小学生の頃に姫路城のプラモデルを買ってもらって作った記憶があります。
◆熊本城(重要文化財) 学生の頃に立ち寄りましたが、残念ながらほとんど記憶にありません。
◆岡山城(重要文化財) 中には入らず周囲にある後楽園から眺めただけです。
◆彦根城(国宝) 学生の頃(40数年前)に行きましたが、当時はひこにゃんもいなく地味に寂れていました。
◆岡崎城(岡崎市指定史跡) 中にも入りましたが、極めて観光的でした。
◆浜松城(浜松市指定史跡) 外から眺めただけです。
◆名古屋城(重要文化財) 外から眺めただけです。
◆伊賀上野城(重要文化財) 天守にも上がりましたが、それよりも見事な堀と石垣が印象的です。よくドラマや映画の時代劇に出てくるお城です。
◆田辺城(舞鶴市指定史跡) 形は砦に近いのかもしれませんが、今は復元施設が資料館になっています。
◆二条城(国宝) 本丸跡や二の丸御殿は非公開の時でしたが、優美で豪華な雰囲気は味わえました。
◆伏見城 子供の頃、遊園地伏見桃山城キャッスルランドへいったついでに上がって見ました。
◆大坂城(重要文化財) 大きくて立派なお城ですが、エレベータなどもありちょっと興ざめしました。本来の秀吉の建てた黒漆の城を再建してもらいたいものです。
◆安土城跡(国特別史跡) 天主も御殿も何も残っていませんが、見事な石垣と礎石が兵どもの夢の後を感じます。
◆観音寺城跡(国の史跡) 同じく石垣や土塁の一部しか残っていません。
今後、旅行(ドライブ)のプランを作る時には、まだ見ていない上記の現存するお城を観光ルートに入れるようにしたいと思います。
【関連リンク】
1460 時計を必要としない世界
1351 小説の舞台を歩く(佐々木譲著編その1)
640 クルマで行く京都観光お勧めコース その1
485 マイカーで東京から京都まで旅行する場合 その1
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1509
若いときはいたって健康体で、風邪もひかず、病院へ行くと言うこともありませんでした。そのため20~30代の頃(1980年代~1990年代)には有給休暇はほとんど使うことはなく(当時は病気でもしないと有給休暇が取れなかった)、仕事に没頭できてある意味では幸いだったと言えます。
しかし年を重ねるにつれ健康について日々考える年になりました。
「神様のカルテ」の舞台になった病院 |
もうひとつ、ちょうど転職した時に、喉の調子がおかしくなり声がかすれてきて、これはヤバイと診断を受けると喉にポリープができていて、それの切除をおこないました。幸いポリープは良性だったので、切除しただけで治療は終わりました。
足と声(喉)ですから、職業病のようなものだったかも知れません。
その他にも手術まではいかない病気をあげておくと、長く慢性鼻炎を患っていて、時に鼻が詰まって息苦しい思いを何度もすることになります。
耳鼻科へも行きましたが、決定的な治療法はなく、ただ鼻を洗浄する以外何もできないことがわかり、治療行為はあきらめました。今でも鼻づまり対処薬のナザールスプレーを手放せません。
最近でも、寝ている間に鼻づまりを起こし、呼吸が苦しくなって目が覚めることが時々あります。目が覚めると過呼吸になってしまうほどゼイゼイしてしばらく身体を起こし、安静にしてゆっくり深呼吸しています。
また鼻づまりと関係があるのかもしれませんが、耳鳴りは30歳後半ぐらいからジワジワと大きくなってきて40代後半頃から「どうにかしてくれ!」と言うほどに大きく聞こえるようになり悩まされています。
電車の中で、うつらうつらしているときに、「外でセミがうるさくミンミン鳴いている」と思って完全に目を覚ますと、電車の中にセミの大群がいるわけもなく、耳鳴りだったこともあります。しかしこれも治療法はなさそうで、あきらめています。
耳鳴りは、耳の器官の異常が原因とされることもありますが、多くは神経系の病気で、その原因はストレスからだと言われています。
NHKのガッテンでは画期的な治療法ではなく、「不快な耳鳴りから注意を外す」ことが一番の改善方法という話しをやっていました。
確かにいつも鳴っている耳鳴りも、好きなことをやっていたり、美味しいものを食べている時などにはまったく気になりません。一番困るのは夜寝る時で静まったときにうるさく感じることです。
日本で耳鳴りに苦しむ人が300万人と言われていますが、自分だけではなく「みんな(と言っても3%)苦しんでいるのね?」ということがわかっただけでも、なにかスッと気持ちが楽になります。
あと、病気とは言えないでしょうが、便秘気味で、ひどいときには1週間に1回という時もありましたし、便がコチコチに硬くなり、排便にいつも苦労するという悩みがありました。
ただそれについては、便を軟らかくしてくれる処方薬のマグミット錠でかなり改善されています。
最近は、市販薬にもマグミット錠と同様の成分を配合したマグネシウム系便秘薬がかなり増えていますので、便利になりました。
考えてみると30代後半から40代というのは、仕事人として、また家庭人としても一番ストレスがたまりやすい時期です。
仕事では給料に見合った十分な成果が求められ、多くの部下達の面倒を見て、上司の無理難題をこなしつつ、家庭では住宅ローンを背負い、子供の教育(費)や、家族サービス、子育てに奔走しなくてはなりません。時には隣人トラブルに巻き込まれたりもしました。
今から考えると、妻も一緒ですが、子供を持つというのは、お金・時間・ノウハウなど大きな責任がのしかかり、そうした責任を負いたくない人が子供を作りたがらず、結果的に少子化が進むというのもわかります。
50代に入ってから、リーマンショックで急激に落ち込む業績の責任を押しつけてくる上司とたびたび衝突することが増えたせいで、元々悪くしていた胃や十二指腸が耐えきれず、十二指腸潰瘍で大いに吐血して1週間入院する羽目になります。
その上司は経営トップにパワハラ認定され会社を追い出されてザマミロでしたが、もう大きなストレスがかかる仕事は無理だろうと、閑職に追いやられてしまいました。
もうストレスに対しての耐性も落ち、がむしゃらに働きたいとは思わなかったので閑職はちょうど良かったのですけど、その後しばらくおとなしくしていたら、人材不足なのか(笑)、また経営幹部に復帰することになりました。わからないものですねぇ。
そしてようやく様々なストレスから開放されたいま、身体は楽になりましたが、老化とともにその他の病が襲ってきそうで、戦々恐々しています。寿命がくるまでは、自分のことは自分でできるよう健康でいたいものです。
今は健康だと思っていても、40代ぐらいから徐々にあちこち壊れていくのは避けようがなく、どんなに高価で精密な工業製品でも、手入れを怠ると40年間動き続けることはできないのと同じで、時々はメンテナンスをしてください。
【関連リンク】
1419 足るを知る
1345 塩分取得過多を反省する
1193 引退後は健康年齢までの期間が重要
1005 泉質による温泉健康法
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プロフィール
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HN:
area@リストラ天国
HP:
性別:
男性
趣味:
ドライブ・日帰り温泉
自己紹介:
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