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1462
プロ野球やメジャーリーグでちまたよく噂されていることが、「最近やたらとホームランが多いんじゃないか?」と言うことです。

確かにホームランは野球の花形で、スポーツニュースではそのシーンばかりが繰り返し流されるので、ホームランが飛び交っているような錯覚をしますが、実は昔も今も1試合でホームランが出るのは平均して1~2本ってところです。

プロ野球の統計データで過去15年間の年間試合数、ホームラン数、1試合平均ホームラン数を見てみると、下記の表のようになります。今年2020年は45試合時点の数値です。

全試合数 試合数(1球団) 本塁打数 1試合あたり本塁打数
2005年 816 136 1,747 2.14
2006年 876 146 1,453 1.66
2007年 864 144 1,460 1.69
2008年 864 144 1,480 1.71
2009年 864 144 1,534 1.78
2010年 864 144 1,605 1.86
2011年 864 144 939 1.09
2012年 864 144 881 1.02
2013年 864 144 1,311 1.52
2014年 864 144 1,361 1.58
2015年 858 143 1,218 1.42
2016年 858 143 1,341 1.56
2017年 858 143 1,500 1.75
2018年 858 143 1,681 1.96
2019年 858 143 1,688 1.97
2020年 270 45 515 1.91

これを見ると、2018年以降、1試合あたり平均の本塁打数が1.9本と明らかに多くなってきている傾向がわかりますが、過去には2005年に2.1本、2010年に1.9本という年もありました。

しかし、2011年以降はしばらく低調で、2011年は1.1本、2012年は1.0本、2013年は1.5本です。

意外というか、1試合あたり2~3本は増えているのかと思ったら、そう単純ではなさそうです。増えているとしても、少ないときと比べて1試合あたり0.5~0.9本増えた程度です。

ホームランを打つ選手側の技術向上や、木製のバットの品質などテクニカルな面は誤差の範囲と言えますが、試合に使われている公認球の影響が一番大きく無視できません。

NPB(日本野球機構)はプロ野球で使われる統一球の反発係数基準値というのを定め、それに合致したボールをメーカー(美津濃)に依頼して製造、使用しています。

2000年頃まではその基準は日本プロ野球独自のものでしたが、WBCなど国際試合が多くなってきた2010年以降、それに近づける形で何度か係数基準が変わってきた歴史があります。

また、暴論とも言えますが、華やかなホームランや長打が出る方が、エンタテインメント性を打ち出すことで興行的に面白くなるので、よく飛ぶボールを使いたいという興行側の要請もあったでしょう。

ボールの反発力が高まることで、一番迷惑をかぶるのがピッチャーです。

昔のピッチャーは先発完投型が多く、それは精神論がまかり通り、科学的な怪我防止対策としての球数制限や継投策がなされていなかった時代の遺物でもありますが、当時の飛ばないボールで投手が有利であれば、それも関係しているかもしれません。

つまり、今ならホームランになるあたりが平凡な外野フライで済むのなら、投手はずっと楽で、球数も減らすことが可能です。

ホームランが増えることで、投手受難となり、点の取り合いで投手交代回数が増え、その結果ゲーム時間が長くなります(2019年の9回終了1試合平均時間は3時間16分、高校野球の試合時間は9回終了まで2時間が目安とされています)。

「758 プロ野球とメジャーの試合時間」 参照

そこでひとつ提案ですが、プロ野球の時間が相変わらず長いのと、現在の投手受難時代を一気に解決する方法があります。

それは、ルールを変えてストライクゾーンをボール半分、上下左右に拡げることです。


画像出典:sports-rule.com
それにより、投手はより幅のある投球ができるようになり、打者有利な高反発ボールでも十分対抗出来るようになります。

またストライクゾーンが拡がることで、ファンも味方チームも一気にしらけてしまうピッチャーの独り相撲、四球が減り、打者は追い込まれてからのきわどいコースがみなストライク判定となると不利なので、ジックリと見て打つのではなく、ファーストストライクから積極的に打っていくことになり、よりアグレッシブで試合展開の早いゲームとなります。

また剛速球の持ち主でなくても、コントロールがよければ、打者の弱点のきわどいコースへ投げ込むことで、打ち取りやすくなり、被害者だった投手にも光明があたります。

オリンピックから野球が外された理由のひとつに「試合時間が長すぎる」という理由があります。

サッカーだと前後半で1時間半、バスケットボールは休憩時間を含め1時間半~2時間と、メジャースポーツの1試合時間は2時間以内がほとんどです。

それは観戦者の集中力が続くのもそれぐらいが限度で、3時間を超えるゲームはどう考えても長すぎるのです。

ストライクゾーンを拡げることで、時間短縮をはかるルール改正をメジャーも含めてやってくれませんかね?スピーディで積極的な面白い試合が増えること間違いなしです。


【関連リンク】
1267 振り逃げとボーク、わかりづらい野球のルール
971 数字で見るプロ野球名監督列伝
794 田中将大とダルビッシュ、松坂、前田(健)の成績を比較してみる
758 プロ野球とメジャーの試合時間

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1461
5年前にこの先毎年何十万人ものペースで急増していく「多死社会」について書きました。その時に想定した数値に変化が起きていないか再度調べてみました。

多死社会と葬儀ビジネス 2015/2/14(土)

その時の記事を要約すると

・2014年(実績値)は年間出生数が100万人に対し、死亡数は127万人
・15年後の2030年には死亡数は160万人を超えると予測
・2039年は、出生数67万人に対して死亡数167万人と100万人の減少
・年間の死者数167万人は、毎日4,500人以上が亡くなる計算(2014年は1日3500人)
・その年間死者数160万人超えは2030年から2049年までの20年間続く

記事を書いてから5年が経ちましたが、基本的には未来予測は当時と状況は変わりません。

2018年時点のデータでは、出生と死亡数は下記の予測となっています。データ出典は、「国立社会保障・人口問題研究所」です。





2019年の実際の出生数は86万4000人、死亡数は137万6000人ですから、この予測値より出生数が4万人少なく、死亡数はほぼ正確で予測値より8千人少なかったことになります。

死亡数というのは、平均寿命が上がると予測よりも減る傾向がありますが、東日本大震災のような大きな災害や大きな戦争でもなければ予測が大きくずれることはなさそうです。

出生数は、婚姻率や子供を産んで育てるには、給料水準など経済状況、育児・子育てをするのに助かる政策などにも左右されるので推測が難しいでしょう。

ただいずれにしても、大きな流れというか将来推計は変わらないでしょうから、10年先、20年先の予想は大きく食い違うことはないでしょう。

と言うことは、今から10年後の2030年には毎年80万人の人口が減っていき、さらに10年後の2040年には94万人が毎年減っていくことになります。

ひとくちに10年後は人口80万人減少と言うけれど、これは都道府県で言えば山梨県や佐賀県、市で言うと堺市や新潟市の人口に匹敵します。たった1年でそれほどの地域や都市がひとつ消滅するほどのインパクトということです。

20年後の94万人減は、和歌山県や香川県、または北九州市や世田谷区の全人口です。そうやって、これから50年間にわたり、毎年80~90万人が減っていくのが日本です。

コロナ禍においても経済優先政策もわかりますが、この際、いつまでも過去の幻想にとりつかれたような経済優先・拡大政策ではなく、人口減少に向けた生活優先・縮小経済のあり方を進めていくべきではないでしょうか。

国や政府が推進してきた、鉄道や原発、防衛装備などの海外への売り込みも、その多くはことごとく競争に敗れている中で、販路を海外に向ければまだまだ日本経済は成長するという甘い考えも最近はしぼんできています。

- 人口がこれほど減っていく中で、本当にリニア新幹線が必要なのか?
- ほとんど使われない赤字垂れ流しの地方空港は必要か?
- 償却が終わった高速道路をなぜ無料化しないのか?
- 変化と多様性が求められる中で新卒の一括定期採用をいつまで続けるのか?
- 働きたい高齢者が無理なく働ける環境整備は?
- 外国人研修生と言う名の不自然な外国人雇用形態はこのままで良いのか?
- 農業への手厚い補助金はいつまで続けるのか?
- 破綻寸前の社会保障や年金財政をどうするのか?
- 急増する高齢者医療費の抑制策をおこなわなくて良いのか?
- 赤字国債をこのまま増やし続けて良いのか?
- 国会議員、地方議員数を減らし小さな政府を目指さないのか?
- 定数違憲状態解消のため選挙制度を見直す時期ではないのか?
- 人口減少が著しい地域の行政区域はこのままで良いのか?
- EVシフトにより急速に減っていくガソリン税の代替策は?
- いつまでも過疎地や災害危険地域に住み続ける人への対策は?
- 生まれながら裕福な人とそうでない人の格差をどうするのか?
- 100万人以上と言われるニートや引きこもり状態の人のケアはどうするのか?

などなど、国内問題だけでも数え切れないほど「いまやるべきこと」「いま考えるべきこと」があふれています。

さらに外交関係、貿易関係、海外協力などの国外問題も多く抱えています。

個人的にはまずは、多死社会に必要なだけの火葬場の充実と、安い公営墓地の増設を望みたいところですが、現役世代にして見れば「ふざけんな!優先順位低いだろ!」と言われそうですが、これから数十年、切実な社会問題です。

【関連リンク】
1423 世界と日本の宗教別信者数
1210 やがて必要になるお墓はどうする
896 多死社会と葬儀ビジネス
689 自分の終焉をどう演出するか

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1460
安藤優一郞著の「幕末下級武士のリストラ戦記」を読んでいて思ったことですが、幕末という時代においてもまだ時計というものは国内では一般的ではなく、お城で太鼓を叩いておおよその時刻を知らせたというようなことが書かれています。

この書籍に出てくる下級武士は、大政奉還がされるまでは今で言うところのVIPの護衛官、または江戸城(現在の皇居)付の警察官という位置づけで、今で言えば公務員、もっと言えばその他大勢のサラリーマンです。

サラリーマン生活を40年経験した私からすると、後半の10年ぐらいを除いて、目覚まし時計がないと決まった時間に起きることができませんでした。

後半の10年ぐらいはさすがに体内時計が身体に染みついているのと、年をとるとそれほど睡眠時間が必要でなくなることから、目覚まし時計が鳴る前に目を覚ますことができるようになりました。

そうした、下級武士=サラリーマンが、ほぼ毎日城へ出仕するわけですが、その頃の時間の感覚というのは上記のお城の太鼓やお寺の鐘以外にどのように判断をしていたのか疑問に思いました。

例えば9時にお城に到着するには、朝7時に起きて、朝食を食べて、身なりを整え、8時になれば御徒町の家を出て、30分歩いてお城へ通勤するのが日課だとしても、時計がないので、7時起床とか、8時に家を出るとかは毎日なにを基準として判断していたのか不思議です。

現代と同様の置き時計や掛け時計が日本で製造されるようになったのは、明治時代中期1880年代のことです。

写真出典:Wikipedia
それまでの江戸時代から明治初期には、日の出と日の入りの時間を基準にして昼と夜それぞれ6等分する和時計というのがありましたが、お城や大きな寺院しかなくとても貴重で高級なものでした。

その和時計ですが、動力にはゼンマイや錘を使い、夏と冬とで昼と夜の長さが違うので、1年を24に分ける二十四節気ごとに調整する必要がある結構面倒な代物でもあります。

世界を見るとヨーロッパ、特にスイス、イギリス、フランスでは、18世紀(1700年代)頃から貴族などが中心ですが、様々な機械式時計が作られ、ジュネーブには時計職人が多く集まり産業として機能していました。

我々世代には、時計と言えばスイスを追い抜いた日本製が一番正確でしかも安い!というイメージがありましたが、日本が時計を製造し始めたのはかなり後のことです。

江戸時代の「時の鐘」は上記に書いたとおり、お城の鐘や太鼓、お寺の鐘、そして町内の鐘(火事の時などに鳴らす半鐘でしょうか)ということだったようですが、その鐘を鳴らす時刻は、江戸城など和時計がある場合はともかく、お線香が燃え尽きるタイミングなどでおおよその時間を計っていたと言うことですから、結構いいかげんなものです。

そのようないい加減というか、かなり幅のある時間が当たり前の世の中だと、現在のように「遅刻した!」とか「約束の時間を守れ!」という状況はなかったのでしょう。

そういうまったりと時間が流れていく時代も良いですね。

そう言えばアフリカの国の話しだったと思いますが、ガイドだったか運転手だったかが、「待ち合わせの時間から2~3時間遅れてやってくることはごく普通」「約束した時間に遅れてもなにも悪びれたところがない」という話しをテレビで見た記憶があります。江戸時代以前の庶民や、サラリーマンの武士の生活もそういう感覚だったのかも知れません。

日本人は、明治以降、努力して時計産業が隆興を極めたせいで、なにかにつけて時間の管理にうるさくなってしまったのかも。

私も新入社員時代に先輩からキツく指導され、時間にはうるさい方で、部下との待ち合わせで5分でも遅れてきたら、キツく叱っていた気がします。気持ちや仕事に余裕がなかったのでしょう。

リタイアしたあとは、決まった時間になになにをしなくちゃいけないってことがないので、時間の感覚がなくなってきました。

その気持ちよさったら、今では上記のアフリカ人ガイドが約束の時間を守らないという考え方に熱烈賛同します。

【関連リンク】
1236 新しい元号はなにに決まる?
832 いま腕時計の需要はどうなっているのか
408 TAGがつかないHeuerが宝物



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1459
クルマを運転していて、それほど混雑していない一本道で、マイペースを崩さず淡々と走るドライバーを時々見かけます。

マイペースという表現は、一般的には悪いイメージではありませんが、クルマの運転に関しては、あまりほめられたことではありません。

というのは、より安全に走るなら、交通の流れに合わせて走るのがいいからです。

ところが、信号停止から動き出したとき、前のクルマには付いていかず、ゆっくりとスタートし、前のクルマとどんどん車間距離が拡がっても気にしない、マイペースで走る人がいます。

そういうクルマの後ろについたドライバーは、「おいおい、ちゃんと流れに合わせて走れよ~」と言いたくなります。

マイペースで走るドライバーからすれば、「ちゃんと交通法規を守って、安全に最大配慮して走っているのだからなにも問題はない」でしょうけど、それだけで済まないのが交通マナーです。

なぜ安全な車間距離をあけたうえで、場の流れに合わせて前車のあとをついていくのが良いかというと、

1)前車との車間距離が開きすぎると、そこへ歩行者などの飛び出しや、無理な危ない割り込みが発生する
2)後方で急いでいるドライバーをいらつかせ、無謀な追い越しやあおり運転を誘発する
3)みんなが一定のスピードで走れば流れるところ、そこでつっかえ渋滞が始まる

などです。

1)は、適度な安全車間距離を保ち、前車にくっついて走っている限り、自分が事故を起こすことはまずありません。

前を不必要に空けるので、人や自転車が道を横断しようと飛び出してきたり、脇道からクルマが急に割り込んできたり、右折車が無理に曲がってきたりするのです。そこで事故が発生します。

またスピード取り締まりをしていても、速度オーバーで流れていた場合、捕まるのは先頭のクルマだけですから、後ろにくっついて走るメリットはそういうところにもあります。

もちろん違反はしちゃいけないけど、空いた一本道で、制限速度オーバーをしていないクルマって現実的にはほとんどないでしょう。パトカーでも流れに乗って(違反速度で)走っています。

「前車にくっついて走れば追突するリスクがあるじゃないか!」という人もいますが、先頭で走っていると脇道からの飛び出しや、対向車の動向など無数の注意を払いながら運転しなければなりません。

後ろに付いて前車の動きだけを集中して見ていれば良いのとでは、当然後方について走るほうが楽なはずで、追突しないように注意する集中力も安定した精神力も維持がしやすいのです。

わかりやすいのは、深夜の街灯のない地方の道路で、ひとりでヘッドライトをハイビームにしてこの先道路がどうなっているか、対向車が来たときにどうすべきかなど考えながら走るときと、前車に追随してテールライトを目標にして走るときでは、後者の方がずっと楽です。

2)は言うまでもなく、社会問題になりましたが、ちょっとしたことで、沸点に達する人が少なからずドライバーにいます。

そうした理解を超える犯罪予備軍がそこら中にいるということを承知して自己防衛しなければ、いくらあおり運転禁止の法律を作っても、それらが引き起こす悲惨な事故や嫌がらせは減りはしないでしょう。

以前、高速で「煽られた!」というドライバーが自分のドラレコで撮影した動画を公開していました。それをよくみると、道路は空いているのに、その自称被害者はずっと右の追い越し車線を走っていて、それに頭にきた加害者が、左から追い抜き(違反)、前に出て、急ブレーキをかけて(違反)、被害者に嫌がらせしてきたという感じの動画でした。

もちろん悪いのはあおり加害者ですが、そういう加害者の怒りを上昇させ違反行為を誘発したのが、その動画の投稿者(自称被害者)であることはすぐにわかりました。

左の走行車線が空いているのにかかわらず、右の追い越し車線をずっと走り続けるのは、それこそ道交法の違反行為で、それに加害者がムカッとなったことは容易に想像ができます。

でも動画を投稿した被害者は、「自分はなにも悪くない、一方的にあおられ嫌がらせをされた」というスタンスなのでしょう。

あおられることに、実際になにもしていないということはほとんどなく(理解不能なバカもいるので絶対ないとは言えませんが)、本人がそのきっかけを作ったことを自覚していないだけということが多くありそうです。

よくあるのは、注意のためにクラクションを鳴らしたり、パッシングをすると、単純なアホには「喧嘩売っている」と思われます。その他、合流や車線規制で割り込んだときに、余裕がないアホはすぐに沸点に達するでしょう。

最近私自身経験したことですが、交差点で私は直進、対向車線から来るクルマは右折で、右折したところが渋滞しているのが明らかなので、当然右折レーンで停止しているものと思いそのまま直進しようとすると、直進を妨げるように無理矢理右折してきて、しかも直進車を妨げる位置で渋滞のため停止したクルマがありました。

思わず「危ない!」と思ってクラクションを鳴らしたところ、交差点に停まっていたクルマのドライバーからもの凄い怒った目でにらみつけられました。

誰が見ても悪いのはそやつなんですけど、本人は「オレ様にクラクション鳴らしやがって、てめー喧嘩売ってるのか!」なのでしょう。そういう顔つきでした。

あと、ある調査でわかったのは、あおられるクルマは、軽自動車や小型車が多く、逆にあおるクルマは普通車や大型車、外車が多いということ。逆に軽自動車で普通車をあおっている図もありましたけどね。

クルマごときで、大きさや価格、パワー性能で優越感を感じ、「軽自動車に割り込まれた!」「小型車のくせに追い越し車線走ってんじゃねぇ!」と怒りが沸騰する人間の精神がまともなわけがなく、話し合っても理解し合える相手でもありません。

マイペースで運転する人は、いくら法令遵守をしていても、きっと様々なシーンであおられ、また前に飛び出しなど危険なことに出くわすことになります。

人生をマイペースで生きていくのはひとそれぞれの価値観なので良いことですが、様々な精神状態、行動様式の人がいる公道の上でクルマの運転をする時は、マイペースはリスクが多いのです。

【関連リンク】
1233 運転免許証取得者は意外にも増えている
1225 交通違反の反則金の行方を知っているか?
1153 気になる自動車運転マナー
994 自動運転の未来



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1458
スロウハイツの神様(講談社文庫)(上)(下) 辻村深月

著者の小説は以前短編集の「ツナグ」(2010年刊)を読んでいます。この2007年刊(文庫版は2010年刊)の長編小説が2作品目です。

2016年1月後半の読書と感想、書評「ツナグ」

読んでみてすぐに思ったのは、これは映画化するのに向いた作品で、既にあるなら見てみたいと思いましたが、残念ながら制作はされていません。どうしてかな?

ストーリーは、東京郊外にあるスローハイツという元旅館をリフォームした古びたシェアハウスに住むアーティスト達の人間模様というドラマです。テラスハウスじゃないですが、今なら若者に受けそうなテーマでしょ?

戦後に手塚治虫氏を慕って全国から漫画家の卵達が集まってきたトキワ荘のイメージで、それを現代版に焼き直したという感じです。

住人は脚本家として活躍している女性オーナー、既に超売れっ子作家になっている男性とその担当の敏腕編集者、その他には映画監督や画家、漫画家を目指している若い卵達です。

出てくる男女とも、皆良い人ばかりで、こういうメンバーが集まればシェアハウス生活も楽しいかもですね。世の中そううまくいくことは少ないでしょうけど。

やがて、オーナーの脚本家がアメリカへ行くということで、このチームに終わりが訪れます。オチはその後に判明しますが、意外性もあってたいへん面白く読めました。

★★★

著者別読書感想(辻村深月)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

幕末下級武士のリストラ戦記 (文春新書) 安藤優一郞

2009年に発刊された新書で、幕末から明治期にかけて生きた下級武士だった山本政恒氏が自身で絵と文章で書き残したサムライの一代記を現代風に読みやすくし解説をした新書です。

この人物、下級武士とは言え、ことあれば将軍の影武者として身を挺する職分であり、その後も、篤姫の護衛をしたり、京都での大政奉還や、江戸城開城なども身近で経験している人物です。

さらには、上野寛永寺で起きた彰義隊と官軍との戦い(上野戦争)にも巻き込まれ、やがて、将軍の座から降ろされ、駿河に移された主君徳川家について静岡へ下りますが、その後廃藩置県で食えなくなると、今度は東京、群馬で職を探して家族を養おうと決意します。

そうした幕末の激動の60年間が、器用な絵とともに、日記風に事細かく書いて残すのは、識字率も低く、印刷技術ない時代のことで。当時としては凄いことだと思います。

幕末の話しと言えば、英雄視される坂本龍馬や、勝海舟、西郷隆盛、大隈重信、将軍の座から没落していく徳川慶喜などばかりが取り上げられますが、この山本政恒氏のような庶民に近いところにいた下級武士の苦労と悲哀が語られることはありません。

つい数年前までは江戸城勤めの武士という高いプライドがありながら、幕府がなくなってからは食うに困るようになり、百姓に教えを請うて庭に畑を作り、東京と名称が変わった生まれ故郷の江戸に戻ってからは傘貼りやお面作りなどの内職、家を売って子供のために商店を出してやるなど、サムライのイメージがこれほど変わってしまうことはありません。

これって、大企業に勤務していたけど、経営が傾き、能力がある者や家名がある者はうまく転職出来ても、普通のサラリーマンだったら、、、という現代の状況と同じだなと思わずにいられません。

それほどまでに、江戸幕府から明治新政府に体制がガラリと変わったことで、隅々までに大きな影響が出たのだということが、よくわかるラストサムライ一代記でした。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

降霊会の夜 (文春文庫) 浅田次郎

週刊朝日に連載されていた長編小説で、2012年に単行本、2014年に文庫版が発刊されています。

泣かせの浅田ワールド満載ですが、ちょっと話しが無駄に長く、くどくなってきた感があり、年を取ってから涙もろくなってきているにかかわらず涙が浮かぶことはありませんでした。

主人公は軽井沢っぽい感じの高級別荘地に男一人で住んでいましたが、ある日、別荘の外で急な雷雨に遭って怯えてしまいうずくまっている女性を助けます。

その助けた女性から、近所に降霊をしてくれる人がいるのでご紹介しますと言われ、冷やかし半分で、同じ別荘地にある家へ出掛けます。

そこには年配の女性と姪の若い女性が住んでいて、仕事としてではなく、頼まれた場合に降霊会を催してひとの役に立つことをしているとのこと。

そして、主人公が小学生だった頃の同級生で、事故で亡くなった友人の霊を呼び寄せます。

降霊でやってくるのは、呼び寄せようとした霊だけではなく、亡くなっているその関係者の霊や、まだ生存中の生き霊までがやってくるという念の入りよう。ちょっと都合良くありません?

浅田次郎作品ということで、読む前からの期待が大きいだけに、今回はちょっと無理しているかな~という感想です。

浅田ワールド作品には、コミカル路線のものも数多くありますが、こちらはいたって真面目なシリアス路線です。そのため出てくる人達や霊はみないい人ばかりで、読者を泣かせようという思惑がありありで、くどく感じた次第です。

シリアス路線の小説で、この世のものではない霊が出てくる作品は、「鉄道員(ぽっぽや)」や「地下鉄に乗って」などがあり読みましたが、いずれも泣かせられました。しかもその両方とも映画化されヒットしています。

また今回泣けなかったのは、「鉄道員」や「地下鉄に乗って」が、家族、親子といった濃密な関係だったのが、この作品では亡くなったのが友人という比較的薄い関係だったからかも知れません。

この小説もいずれ映画化あるいはテレビドラマ化されるのでしょう。もしそうなれば、団塊世代と思える主人公が過ごした戦後の子供時代や、青春真っ盛りの学生紛争時代が、再現映像として出てくることになりそうです。

★★☆

著者別読書感想(浅田次郎)

【関連リンク】
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 7月前半の読書 にじいろガーデン、僕は人生についてこんなふうに考えている、健康格差、幻夏
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