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先般、自宅の浴室が古くなってきたことから、リフォームを決意し、何社かから見積もりをとった話しを書きました。
その後我が家の緊縮財政下では巨大とも言えるプロジェクトは、リフォーム会社と仕様と値段のハードな交渉が一進一退しながらも続けられ、ようやく工事内容と施工業者が決まり、次いで工事日も決まりました。
最終的には、建売だった我が家の浴室の広さが一戸建てにしては小さく、主としてマンション用として使われる小振りなユニットバスにせざるを得なく、それで妥協することになりました。
せっかくの一戸建てながら、豪華な注文住宅ではなく、20数年前の安普請住宅なので仕方がないとはいえ無念です。
20数年前、最初にこの家を見に来たとき、当時はマンションに住んでいたのに関わらず、この家の風呂は小さいなぁという感想を持ちましたので、それがはからずも今回実証されたわけです。新しく家を建てるときには「浴室スペースは広めに!」というのが今回の教訓です。
最近タイル張りの在来工法浴室ではなく、なぜユニットバスがもてはやされるかと言うと、(1)冬でもタイル張りほどは冷たくなく保温性気密性も高いので寒くない (2)タイル張りだと長く使っているとヒビ割れや隙間ができ、そこから水漏れが発生して軒下の土台や柱、壁が腐蝕しやすい (3)タイル張りだと目地や天井にカビが発生しやすく掃除がたいへん などがあり、ユニットバスにするとそれらは概ね解決します。
またタイルの部分を含め、元々の壁の厚みによってはそれを解体することでワンサイズ大きめのユニットバスが入ることもあり、そうなれば従来より浴槽や浴室が広がることもあります。
ユニットバスのデメリットとしては、(1)規格サイズで組み立てるので従来より狭くなる場合がある (2)浴槽や壁、棚、床など好きなデザイン、素材、色、形状にあまりこだわれない (3)天窓の設置や複数の出入り口など自由性がない などでしょうか。アメリカ製の大きなジャグジーを入れたいとか、檜の浴槽を入れたいとかの要望はききません。
ユニットバスには、一戸建て用とマンション・集合住宅用とがありますが、なにが違うかと言えば、浴槽の長さ(幅)が小さなものまであるのがマンション用で、さらに天井の高さもマンション・集合住宅用は一戸建用より低くなっています。最近のファミリー用マンションでは浴室は広く作られていることが多いので、一戸建て用のものとそう変わりありませんが、ワンルームマンションやシングル専用マンション、昔ながらのアパートや団地などでは浴槽は小さなものでないと入りません。
そしてリフォーム価格ですが、一番最初に見積もりをもらった時のサイズからワンサイズ小さなものになるので、安くなるのかと思ったら、意外や意外、逆に高くなってしまいました。
まぁ多少サイズが小さくなったからと言って価格に差が出ないというのならばまぁ納得できるのですが、逆に高くなった理由をあれこれ考えると、ひとつにはやはり一番よく売れているシリーズやサイズが仕入れ値的にも安くなる。二つめにモデルチェンジしたばかりの新製品の値引は渋くなる。三つ目に他社と競合の少ないサイズや仕様はあまり値引かない。などなど。
その他にもヤマハやパナソニック、ヤマダ電機のグループのハウステックなどがあります。まだ国産品が主流ですが、いずれこの分野でも低価格のアジアン製品が押し寄せてくるのは時間の問題かもしれません。
将来のメンテナンスのことを考えると、できるだけ汎用性のあるメーカーや製品を使うのがベターでしょう。水栓やシャワー、換気乾燥機なんてものは10年20年のうちには故障をする可能性があり、その時に既に会社がなかったり、交換部品がなかったり、製造中止をしているメーカーだと困ります。規格や寸法さえ合えば他のメーカーのものでもたいがい使えますが。
ま、あれこれ無理を言って手抜き工事されるのも嫌なので(もう十分無理は言ってきたが)、INAXの同等品と比べるとやや割高な設定となっているものの、無難というか浴槽の形がINAXより使い勝手がよさそうに思ったTOTOの製品で決定しました。
ネットで調べると「TOTOかINAXか?」という対決ではトイレはTOTO、ユニットバスはINAXという声が有力です(根拠はかなり曖昧)。INAXのユニットバスは排水口のくるりんポイが主婦から圧倒的支持を得ているようです。
でもリフォーム業者さんはなにも言わなければ概ねTOTOを勧めてきます。これはTOTOがINAXより実入りが多い(卸値や販売奨励金とか)と言うことではなく、工事のサポートが万全だということと、TOTOは直販をおこなっていないことがその根底にあるようです。
リフォーム業者(その上の代理店)にしてみると、INAXは子会社を使った直販優先に力を入れているという姿勢がかいま見え、リフォーム業者にとってはライバルにもなりあまり面白くないという心情的な反感が多少見受けられます。
今回はTOTOとINAXを比較検討しましたが、両社の祖先は森村グループでつながっていて(現在はINAXは森村グループから離れている)、両社の製品の品揃えや性能を比べてみてもほとんど同じです。ネーミングだけ違うって感じ。
例えば冷めにくい保温浴槽では「TOTOの魔法瓶浴槽vsINAXのサーモバス」、冷たくない床では「TOTOのほっカラリ床vsINAXのサーモフロア」、シャワー水栓では「TOTOのエアインシャワーvsINAXのスプレーシャワー」、暖房付き換気乾燥機は「TOTOの三乾王vsINAXの換気乾燥暖房機(愛称なし)」、排水口は「TOTOのらくポイヘアキャッチャーvsINAXのくるりんポイ」、その他にも壁は一面だけ好きな色に変えられる仕様、壁は掃除がしやすい光沢仕様が標準でマット仕様にすると割引になるとか両社の製品には差はありません。
製品自体は同じ会社(下請けやOEM)が作っているんじゃないかと疑ってしまいます。
あとリフォーム業者さんの選び方として、経験上注意すべき点を書いておくと、リフォーム会社には「営業が主役のリフォーム会社」と「技術者や職人さんが主役のリフォーム会社」の2種類あります。
わかりやすく言えば、最初に見積もりのための現地調査に若いサラリーマン風の人がやってくるのは前者、建築士の資格や、いかにも現場経験が豊富そうな職人風の人がやってくるのが後者です。
見積書を出してもらう時に、耳に心地よい、夢のある話ばかりしてくるのが前者で、普段のメンテナンスが悪いと基礎が腐っているかもなど耳の痛い話しや工事を始めた後に補修のための追加工事費用が発生すると脅してくるのは後者です。
それのどちらがいいかという判断は個人それぞれでしょうが、もし見積もり金額にそれほどの差がないのなら、後者を選ぶ方があとで後悔はしないと思います。
私の場合、前者の営業主役のリフォーム業者がこちらの希望する大きめのサイズのユニットバスが入ると断言してきたので、その時点で、後者の建築士の資格を持つ経験豊富そうな担当者が来てくれた業者さんを先に断ってしまいました。これが後になって後悔することになります。
つまり内容を詰めていくに従い、営業主役の会社は次々と前言を撤回、修正に次ぐ修正で、最終的には後者の業者さんがアドバイスや提案をしてくれたことがすべて正しく、しかし一度他に決めたからと断ってしまった手前、再度交渉のテーブルに上がって欲しいも言えず、結果的に信頼感のないいい加減な営業主役の業者に依頼するほかなくなってしまいました。
後編へ続く
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その頃までは「おしゃべり」と言えば女性の専権事項のようなもので(差別とかでなく当時の一般論として)、男性は無口なほうが値打ちがあり、沈着冷静、口数が少なく謎めいた男性のほうが女性によくモテたという時代がありました。
それが80年代後半以降のバブル時期以降、大きく変わってしまい、男女ともに「無口」=「主張がない」、あるいは「無口」=「根暗」、「無口」=「消極的」などと、「無口」という言葉にはネガティブな要素がつけられるようになりました。
また現代では社会に出る時に必要とされるビジネス能力のひとつに「コミュニケーション能力」が新たに加えられるようになり、無口な人はコミュニケーション能力が低いとされてしました。
ま、確かに今の社会では「あの人無口なので、何を考えているのかさっぱりわからない」と、仕事の相手として敬遠されることもあるでしょう。
逆に頭の回転の早くてそれをうまく口に出せる人が有能であると勝手に決めつけてしまう風潮があります。
でもだからと言って「無口」=「ネガティブ」ととらえるのはどうかと思うわけで、人によってインプットした後、何度もよく熟考して、アウトプットするまでの時間や、判断を下すまでのスピードには差があって当たり前です。レストランで料理を選ぶときだってそうでしょ?
それを一部の人の感覚的なスピードで判断して早い遅いの優劣をつけるのは一種の差別につながっているのではないかと思うわけです。「お前は走るのが遅いから人間として劣っている」とは言いませんよね?それと同じはずです。
自慢じゃありませんが、私自身はどちらかというと口数は少ない方で、普段から軽口もあまり言えるタイプではありません。しかしそれで今まで困ったことはほとんどありません。生きてきた時代がよかったせいかもしれません。
社会人となり仕事上では営業の仕事を長くやってきたこともあり、知らない人に声をかけたり、相手の年齢にかかわらず気軽に会話をすることにはなんの抵抗もありません。それらは高校時代から始めていた様々な接客を含むアルバイトや、就職してから自然と身につけた後天的な能力です。
ただ世間の風潮というのは「よく喋り」「声がでかく」「表情豊か」な人がポジティブととらえる向きがあり、これはもしかすると、テレビのバカバカしいバラエティ番組でひな壇に並び、リアクション芸人とか言う、大げさにわめいている下劣な芸人さんが流行しだした頃と妙に一致していて、悲しいかなそういう人が今の時代にはもてはやされているようです。
つまらない世の中になったものです。
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765
日本は世界の国と比較して労働生産性が低いと言われています。どれぐらい低いかと言えば下記のOECDが発表する統計データを元にした数値とグラフがよく使われています。
労働生産性上位30国
1人当たり国内総生産とは、その国の国内総生産額(GDP)を総人口で割った数値で、労働生産性は就業人数で割った数字です。日本のように少子化でリタイヤした高齢者の比率が急激に進むと就業人口が大きく減ってきますので、もしGDPに変化がなければ1人当たりGDPや労働生産性は今後高まっていく可能性があります。
1人当たりGDPと労働生産性のトップはルクセンブルグで、人口が少ない(486,000人)割りに重工業が発達していて、さらに国際的な金融センターもあり、それらが効率よく機能していて労働生産性が高くなるそうです。その他比較的人口が少なく、その国が推し進める主要産業がヒットしている国々が上位にきています。
日本は主要先進七カ国(黄色)の中では労働生産性は最も低く、国民1人当たりのGDPでも最下位のイタリアに続きブービーという散々な状況です。
これらを見て、日本人の労働生産性の低さを嘆く人が多いのですが、私はそれにはなにも関心がありません。
私も30年以上社会人をやってきて、その中ではわずかな期間ながら外国人(アメリカ人、カナダ人、香港人、韓国人、インド人、ドイツ人)と一緒に仕事をやってきた経験があり、彼らの仕事に対する考え方や、合理性にうなづく点は多々ありました。
そして平均的な日本の会社では仕事の進め方や時間の使い方に無駄が多いと感じたこともあります。一般的に「お役所仕事」と言えばもっとも効率が悪い保守的で前例主義の働き方で、それが今までの代表的な日本の生産性です。
それでもやっぱり、この日本人の特性や感性を考えると単に「労働生産性を上げる」ことはいいことだと思わないのです。
わかりやすく説明すると、製造業において労働生産性を上げるというのは、「生産効率を上げ同じ時間で同じ(ような)製品をたくさん作る」「人がやっていたことを正確で速い機械(ロボット)に置き換える」「安い労働力の海外へ工場を移転する」などが考えられます。
しかし「生産性を上げる」の名の下に、それまで人が丁寧に作り込んでいた製品を、効率とスピードを重視するばかりに精度が落ちてしまったり(品質劣化)、検品ではギリギリセーフの不良製品が多く混じったり(歩留まり悪化、初期不良の増加)、機械(ロボット)で作ることを優先し(失業者増加)、製品の機能やデザイン、美的センスが失われたり(製品の画一化、製品を使い続けたいというファンやロイヤリティの高い消費者減少)していきます。
1970年代以降から1980年代の日本の工業製品はそれこそ世界を席巻していたと言ってもよいでしょう。その頃でもすでに「労働生産性」という意味ではトヨタの「カンバン方式」や米国から持ってきた大量生産のノウハウが生かされていましたが、現在製造業の現場でおこなわれているほどの究極的なものではありません。
そして当時日本で作られたMade in JAPANの製品は、今では過剰品質とも言えるほどの「質がよくて壊れない」という伝説を作り上げることができました。
なんしろアメリカの高価で精巧な誘導ミサイルに使われている部品より、ソニーのビデオデッキに使われている部品のほうがはるかに精度が高かったという時代です。
また例え製品が壊れても「修理が簡単にでき、交換部品もすぐに手に入る」ことも大きなメリットでした。
それが90年代以降経済成長が止まり、製造業が軒並み目一杯のコスト削減や、それこそ労働生産性を上げてライバルに打ち勝つため、そして利益を出すため必死で改革を推し進めました。
その結果どうなったかと言えば、工場の海外移転と大量の失業者、工業製品の品質低下、そしてMade in JAPANの崩壊です。すでに日本が世界に誇った家電製品や、最近はバイクや自動車まで海外生産する時代となりました。
日本だから作れるという工業製品は、極めて特殊で精緻を極めたいわば芸術的作品のみとなり、最近の海外製の家電は安いけれど初期不良が多く、また耐久性がなくてすぐに壊れ、中の主要な部品はブラックボックス化されていて簡単には修理ができないという「次は買いたくない3拍子」が揃ってています。労働生産性をむやみに上げてきた結果、このようなつまらないことが起きたわけです。
さらに日本の労働生産性を産業別に見ると、すでに製造業の労働生産性は主要7カ国中ではアメリカに次いで第2位と高くなっています。つまり低いと言われる労働生産性は製造業以外のところで起きていることがわかります。
他国と比べて労働生産性が低い業種は卸し業、小売業、飲食業、金融業、不動産業、建設業と言ったところです。
では小売業や飲食業の労働生産性を上げるにはどうすればいいでしょうか?
答えは「お・も・て・な・し」の心をスパッとやめてしまえば労働生産性は上がります。
店員を大幅に削減し、わざわざ来店時の挨拶やお声掛けは不要、いちいち客の好みを聞いてアドバイスをしたり、客に水やおしぼりを運ぶなんてのも効率が悪いので廃止。店員数を極限まで減らし、単なるレジ打ちやセルフサービスにしてしまえばいいのです。
それで(客が減らなければ)生産性はグッと上がります。味で勝負の行列のできるラーメン店などではすぐに実践できそうです。
不動産業にしても、法律で定められている「重要事項説明」なんてしち面倒臭いことは規制緩和して廃止し、宅建などの資格も大幅緩和、誰でも参入が容易にすることでずっと効率は高まるでしょう。
大きな建物を造る際の近隣住民説明なんて義務も手間がかかりすぎるので廃止。賃貸マンションの紹介もわざわざ従業員がクルマで送迎して何部屋も見て回るなんて無駄の骨頂は即刻廃止し、客には間取り図とGoogleストリートビューや動画を見てもらい即決してもらいます。
金融業もお金のない若者や中小零細企業などは相手にせず、お金持ちの高齢者や大企業、優良企業だけを優遇するサービスを展開。
一流の銀行や証券会社で口座を作るには個人で1千万円以上、法人なら1億円以上の貯金が必須とか。銀行が相手にしない貧乏人や零細企業にはきっとサラ金や闇金、地元の信用金庫、JAなどが相手にしてくれるでしょう。
日本では就業人員がこれからどんどんと減っていくのですから、効率の悪い貧乏人相手の仕事や無駄が多い仕事を次々と廃し、もっと生産性が高く、高付加価値を生みだす仕事に就かせなくてはなりません。
・・・という日本がお好みであれば、自然と労働生産性は向上していくのでしょう。私は嫌だけどね。
繰り返すと、労働生産性を上げようというのは、政治家や経営者にとっては願ったりかなったりのことで、誰も反対しません。だってそれによって自分(政治家や経営者)は名を上げたり儲かるわけですから。
では雇われている人が、労働生産性を上げることは?
考え方ですが、労働生産性を上げたことで、それによって浮いた時間が自分のために回せるのか?と言えば、それは現実的ではなく、浮いた時間は新たに別の仕事や労働生産性の低い人の仕事をを余分に入れられ、そして「もっと労働生産性を上げようね」でお終いっていうのが実際のところでしょう。
また労働生産性が向上したことで、その分の売上が伸びて給与にも反映されれば経営者も従業員もお互いハッピーですが、人口が減っていく国内向け、新興国との競争が激しい海外向けの市場においても、今後大きく成長し規模が拡大していく産業というものはほとんどありません。規模が拡大せずに生産性だけ上がると、結局は雇用が減っていくだけです。
一部の外資系企業のように、個人個人の具体的な目標がハッキリと決められていて、それを半期か四半期ごとにクリアさえすれば、あとは勤務中になにをしていようと、時間をどう使おうと勝手というところなら、自分の労働生産性を頑張って上げて、例え部下や同僚が苦しんでいても見て見ぬふりをして定時でさっさと帰社し、ひとりだけ長い有給休暇を取るのもアリでしょうけど、今のほとんどの日本企業でそのようなことが許される環境ではないことは誰でも知っているはずです。
よかれと思い自分の労働生産性を頑張って上げ、そして労働生産性の低い部下や上司の分まで仕事を回され、そのせいでストレスや疲労がたまり、とうとう身体を壊して、、、というようにならないことを願うばかりです。
但し、競争の激しい民間企業の中では、個人の労働生産性が周囲と比べて著しく低い場合、昨今は真っ先にリストラの対象となる可能性があります。なので決して個人の労働生産性が低いことをただ推奨しているわけではなく、身体をこわさない程度にほどほどにねって言うことです。
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テレビに出ているコメンテーターや、フリーのジャーナリスト、ベンチャー起業家、投資家、作家などのサブタイトルに「○○大学客員教授」とか「△△大学客員准教授」「××大学非常勤講師」などのタイトルをよく見かけるようになりました。
また政治家や元政治家の多くにはハクを付けるためか客員教授という肩書きを持っている人もいます。
大学客員教授、非常勤講師の大安売りと言ってはなんですが、それらにどれほどの価値や信頼があるのかと言えば、多くの人は「なんだか知的で偉そうに見えるが、よくわからない」ってところでしょう。
もちろん大学に常勤で雇われている教授や講師が偉くて、客員や非常勤が劣るというものではありませんが、単に小遣い稼ぎだったり、肩書きに箔を付けるためのものが多そうで、どうもいまいち信用がおけません。
学校法において定められている大学の職務としては、学長、副学長、学部長、教授、准教授、講師だけです。あとは各大学の定めで定年後の再雇用や救済のため名誉教授を加えてもいいことぐらいしか決まっていません。
そうすると、客員教授や客員准教授、非常勤講師、特任教授という役職?は公式(学校法上は)なものではなく、各大学がそれぞれに一応基準とかは決めているのでしょうけど、勝手に決めているに過ぎないということです。
最近はどうか知りませんが、銀行では入社まもない若手社員が、支店配属となり営業勤務をする際に「支店長代理」という肩書きをつけた名刺を持たされていました。
中小零細企業の知らない人がその名刺を見ると「この若さで大銀行の支店長代理とは、すごいやり手の人か!」と勘違いしてくれそうで、そういう狙いがあるのかどうかわかりませんが、銀行内では「お代理さん」と呼ばれ、イコール「役職なしのヒラ社員」という意味です。
客員教授や、非常勤講師もなんとなくそのような感覚に近いものがありそうで、必ずしも人に教えるための特別な訓練を積んできたわけでも、その分野で研究論文を数多く発表してきた専門家というわけでもなく、世間体として「なんとなく偉そう」とするために与えられた称号みたいものです。
繰り返しますが、もちろん「客員教授」や「非常勤講師」でも、本当に学生のためになる専門知識が豊富で、大学で教鞭を執るのが相応しい方がほとんであろうことは付け加えておきます。
最近特に多そうに思われるのは、タレントやジャーナリスト、作家、経営者などを客員教授に迎え、年に数回だけのコマを担当してもらうことで、学生にいわゆる学問だけでなく広範囲の知識や興味を持ってもらうことで、大学の開かれた先進的なイメージを強調してみせたり、さらに新入生募集では、年に数回の非常勤講師であっても、客寄せパンダ的に使うことで十把一絡げの大学紹介とは違った差別化するためではないかと思うことがしばしばあります。
それ自体は別に悪いことではなく、私の学生だった頃にもそういったオープンな場で著名人が来る講座があれば、部活やバイトばかりに明け暮れず、もう少し教室に通ったかもと思わなくもありません。
もうひとつ双方にメリットがあるのは、本来なら単発の講演に来てもらうには1回あたり数十万円、著名な人なら百数十万円の謝礼が必要です。そういう人にゲストとして年数回講演してもらうのはコストがかかりすぎます。
そこで大学側は「客員教授」の称号を差し出すことで、講演料を大幅に下げることができるのです。しかも客員教授という金を生む札は乱発することが可能です。
名もない零細個人事業主や企業経営者、元議員、元大会社勤務という肩書きより、有名大学の(客員)教授という称号のほうが世間体はずっとよく、それを自由に使うことができ、著書やセミナーなどの講演、政府や国の各委員会メンバー、テレビ出演などにはそういう肩書きは効果絶大でしょう。
またなにか社会的な地位が欲しいと思っている人にとっては、逆にお金を支払ってでも欲しい肩書きです。
大学側は、本来お金で報酬を支払うべきところをその大部分を「客員教授」という肩書きを恭しく差し出すだけでまかなうことができるのです。これほど双方にとってうまいwin-winの関係はありませんから蔓延しているのでしょう。
大学のエンタテーメント化と最初に言ったのは田原総一朗氏だったか、堺屋太一氏だったか忘れましたが、そのように言われて久しくなり、少子化と高等教育の高騰(シャレではなく)もあり、今後ますます学生集めの安易な手段として、有名人気講師を集めるという傾向が強まるでしょう。
それが果たして日本の高等教育にとっていいことなのかどうかはわかりませんが、少なくとも学生の経済的負担はより大きくなり、本気で教職に人生を捧げようと覚悟を持った人が職からあぶれてしまうという結果をもたらしてしまうことは間違いないでしょう。
【関連リンク】
747 農家の知恵はいまの熱中症を予防する
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以前からよく言われていることですが、プロ野球の試合の時間が長すぎます。
横になってテレビで観戦していても長時間でつらいのに、よく球場まで足を運び、固くて狭い椅子にジッと長時間座っていられるものだと、いつも感心しています。
オリンピック競技から野球が外れた理由のひとつには、試合時間の長さが問題視されており、それならば「オリンピックでは7回を最終回としよう」という乱暴な計画もあったそうですが、それでは解決になっていないような気がします。
通常のプロ野球の試合展開に慣れた目で高校野球を見ていると、その試合運びの速さに驚かされます。同じ9回を戦って1時間以上も試合時間が短いのですから。
もちろんプロ野球はエンタテーメントの一種ですから、選手交代の多さ、試合途中におこなわれるセレモニーや応援歌の合唱、複雑なサイン交換、投手と打者の駆け引き、監督の抗議など、時間のかかる重要な要素はいくつもあります。
試合だけに集中できる高校野球とは違うのもわかりますが、それにしても同じ競技とは思えないぐらい時間が長いのは、ゲームが白熱して長くなってしまうならともかく、毎日忙しい日々をおくっているファンにとっては決して嬉しいことではないでしょう。
先日このような記事が出ていました。
松坂のもう一つの問題=投球間隔「長過ぎ」と米メディア-米大リーグ
『ニューヨーク・タイムズ電子版は「松坂とメッツの長い一日」と見出しを付けた。松坂の投球間隔は平均25.8秒で、メッツ先発陣で最も短いニースより6秒以上長いと指摘した。』
以前はレッドソックス時代の岡島も同じような指摘を受けていたことがありますが、素人の私の目から見ても、日本人投手は、外国人投手と比べ、投球間隔が長めのように見えます。
これは、松坂や岡島だけでなく、全般的に日本人投手の間の取り方が、メジャーと比べて長く、日本では普通と思える投球間隔でも、メジャーにいくと長すぎるとされます。
プロ野球を見ても、自信のない時ほど捕手とのサイン交換、牽制球、セットアップの静止時間が多めとなり、その投球間隔はイライラするほど長い場面をよく見かけます。
松坂も調子のいいときは次々と投げ込んでいけるタイプですが、手術後で調子がイマイチの登板では、おっかなびっくりというところがあったのかもしれません。
日本のプロ野球と、メジャーとで試合時間がどれぐらいかのグラフです。
9回で終わる試合だけで比べるとメジャーのほうが20~30分は短くなっています。同じエンタテーメントの職業野球でも日米でこれだけ大きな差があります。
メジャーとプロ野球、試合時間に影響を与えるところはなにが違うかと言えば、ひとつはストライクゾーンの広さ、次に遅延行為の徹底排除、その次に選手の積極性でしょうか。
ストライクゾーンは、メジャーの場合、プロ野球と比べて外角と低めにホンの少し広いと言われています。
そのため打者は追い込まれて打ちにくい球で勝負される前に、ストライクゾーンに来ればできるだけ早く打とうと心掛けます。
投手もストライクゾーンが多少でも広ければ四球が減り試合の進行が早くなります。四球が連発する試合って投手交代も頻発し、ダラダラと長くなりがちですものね。
遅延行為は最近ではプロ野球でも時間短縮を心掛けはじめ、審判への抗議も5分以内と決められ、それ以上おこなうと退場処分にされるとか努力は見られます。
しかしゲーム中に監督やコーチがタイムをかけてマウンドに向かうときは、なにを格好付けているのか知りませんが、ゆっくりと歩いていいきます。
投手交代の時も、リリーフがのんびりと走る電動カーに途中まで乗り、降りてからマウンドまでものんびりと歩いてやってくる姿はスポーツマンらしくありません。
その間、ジッと耐えて待っている多くのファンがいることを頭に置き、常にキビキビとした行動を求めたいものです。
試合中キャッチャーがタイムをかけ、マウンドへ近寄り投手と話しをするとき、メジャーの審判はキャッチャーのすぐ後を追いかけ一緒にマウンドまでついていき、長くなると「Hurry Up!」とプレー再開を急かします。
それに従わなければ退場です。またリリーフピッチャーは交代が告げられてから、所定時間以内にマウンドにつかないと遅延行為として罰せられることがあります。
なのでメジャーのリリーフはどんなベテランの大投手でも交代が告げられると練習場から急いで走ってマウンドに上がります。
メジャー選手の打者の積極性は言わずもがなでしょう。プロ野球でも外国人選手への初球は要注意と言われていますが、とにかく甘い球は初球から見逃しません。
ましてや四球を狙ってバッターボックスに立つ選手はいませんし、意図的にカットしファールを狙って打つようなせこい選手もいません。
そうしたバッターの積極性と、日本人投手のようにボール球を振らせて三振を取るよりも、「打てるものなら打ってみやがれ」的なストライクのコースでどんどん勝負をしてくるピッチャーが多いため(日本人投手より細かなコントロールが悪いとも言えますが)、試合はどんどん早く進行していきます。
プロ野球の球団(チーム)によっても平均試合時間が違っています。これは球場の広さや、ブルペンの近さなども影響していると思われますが、球団と選手の考え方や体質も関係していると思われます。
つまりチームの監督が高齢だったりベテラン選手が多く、それらの幹部や選手の行動がゆっくりしていると他の選手にもそれが移ります。一方若手選手が主力で監督やコーチもキビキビしていると、選手全体の動きも素早く試合時間も自然と短くなります。
球団別(主催ゲーム)試合時間
9回までの試合では巨人と広島が3時間10分で最短です。この両チームにどういう共通点があるのか詳細なデータはありませんが、例えば先発完投型の投手が多いとか、幹部や選手が若くて動きがいいとかあるのかも知れません。もちろんファンのために試合時間を短縮すべく努力をしているのでしょう。
3位は西武、4位は阪神、5位はロッテの順です。
逆に試合時間の長いワーストのチームは、ソフトバンク、DeNA、ヤクルトの順です。
巨人とソフトバンクで平均12分の差があります。これはいったいどこからくるものでしょうかね?
プロ野球チームで試合時間が一番短い巨人や広島でもメジャーの平均試合時間には20分も及びません。この差はとても大きいです。
世界中で人気の高いスポーツは、長くても2時間以内で終わります。
それがエンタテーメントとして観客がゲームに集中して見ていられる限界なのでしょう。
せめてプロ野球も3時間を切り、願わくば2時間半程度(150分)で終わるようになれば、もっと球場へ足を運んでくれるファンが得られるのではないでしょうか。延長時間は仕方ないとしても。
最後にもう関係者は誰も覚えちゃいないのでしょうけど、2008年にNPB(日本プロ野球機構)が決めた「Speed Up!11カ条」というのを作りました。
01 スピードアップは、プロ野球の価値を大きく高める 02 1球で1秒の短縮は、1試合約5分のスピードアップ 03 攻守交代は、全力疾走 04 投手は、速やかにマウンドへ 05 投手は(無走者時)、捕手からの返球を受けて15秒以内に投球 06 打者は、予備のバットを必ずベンチ内に用意 07 打者紹介のアナウンスは、バッターボックスへの移動 08 バッターボックスは、絶対に外さない 09 むやみにタイムは、要求しない 10 審判員の指示には、素直に従う 11 遅延行為は、ファンに対する侮辱行為 |
う~ん、ここではとてもいいことが書かれていますが、現状では形式上のお題目になっていて、ちゃんと守られているとは思えません。
守れないルールを決めて、そのまま放置していたのでは悪影響しか残りません。NPBは今後どうしていくつもりなのでしょうね。
あと企業経営者レベルの発想だと「1球1秒の短縮なんてせこいことを言っていたのではなにもしていないのと同じ」ぐらいにしか思わないでしょう。
せめて「投球間隔は今の2倍の早回しで」ぐらいのハッパをかけて、ようやく1球当たり1~2秒が縮まる結果になるものだと経営者ならわかっています。
世間知らずな殿様然とし、部下に責任をなすりつけていた感のあるふざけたコミッショナーもようやく辞任しましたので、これを機会に新しいコミッショナーにはメジャーと同程度のスピーディなゲームをぜひ目標に掲げてもらいたいものです。
そうすることで、今後メジャーに渡る日本人投手が野球の本場アメリカで恥ずかしい遅延行為をしなくて済みます。
【関連リンク】
735 遠い夏の記憶
696 五輪競技除外候補とスポーツ競技人口
631 サッカー選手と野球選手の経済的考察
609 メジャーベースボールとビーンボール
495 ネーミングライツの功罪
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