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夏休み特別企画第1弾は「山形鶴岡市加茂水族館(通称クラゲ水族館)」でした。

今回、夏休み特別企画第2弾は、青森県の八甲田山です。八甲田山と言っても山や登山ではなく、映画にもなった「八甲田雪中行軍遭難事件」関連のお話です。

1977年に公開された映画「八甲田山」は、監督に「日本沈没」など大作が多い森谷司郎、出演は高倉健、北大路欣也、加山雄三、三國連太郎、緒形拳などそうそうたる豪華メンバーが出演した作品で、私は学生時代に映画館でロードショーを見ています。夏だったのに映画を見ているとうすら寒くて凍えたのを思い出します。

その映画の原作は、新田次郎の小説「八甲田山死の彷徨」で、2年前に読んでいます。

9月前半の読書と感想、書評 2016/9/14(水)八甲田山死の彷徨 (新潮文庫)新田次郎

「八甲田雪中行軍遭難事件」は、1902年(明治35年)にロシアとの戦争が近いと考えた日本陸軍が、もしロシアが攻めてきて東北の太平洋側に上陸した場合、青森から救援に駆けつけるためには八甲田山付近の山道を踏破して三陸へ出るしかないと、厳しい冬山で雪中行軍の演習を計画し、その参加者210名中199名が凍死するという大変痛ましい事件のことです。

雪山遭難事故というのは世界中で毎年起きていますが、一度にこれだけ多くの人数が凍死で亡くなった事故はこれが世界で唯一とのことです。

原因は様々に取り沙汰されていますが、なにぶん当時機密だらけの陸軍内部で起きた不祥事で、恥ずべき事故を軍も隠したいでしょうし、公式な記録も少なく、多くのことが闇に包まれたままです。

映画の原作となった小説では、二つのライバルと目された連隊が、互いに競い合うよう八甲田山を逆方向から踏破し、途中ですれ違うという計画になっていました。

片方の連隊は、雪山の怖さを熟知していて、事前に雪山訓練を行い、装備の点検を怠らず、参加者も限定し、さらに軍としての見栄も外聞もなく、現地住民を雇って道案内を立てたのに対し、もう片方は雪山をなめてかかり、1泊の温泉旅行だぐらいの感覚で、雪山の怖さを知らない上官の命令の元、地元の案内人を断り、さらにライバルの連隊に負けたくないので、天候が悪いのを承知の上で行軍を強行するという、焦りの心理が道理を超えて悲劇に至ったとされています。

遭難現場となった近くに、八甲田山雪中行軍遭難資料館と、亡くなった199名の兵士達の墓地が作られていました。



そこの資料館の方と少し話しをしましたが「なぜ片方の連隊では道案内を断ったのか」という疑問に対し、「軍事演習において、民間の道案内役を雇うのが現実的だったでしょうか?」という冷静な意見もあり、道案内を断ったのが最大のミスだったという結果論だけで判断するのはどうかなという感じでした。

結果的には片方は、同じ天候下でひとりの凍死者も出さず、無事に八甲田山を踏破し下山しましたが、片方はほぼ全滅ということになり、その生死を分けた対比が小説にしても映画にしても最大の関心事として描かれてます。

さらに雪中行軍がおこなわれた時の天候が最悪で、今で言う爆弾低気圧のような激しい寒波が押し寄せ、遭難した連隊は、吹雪で道しるべを見失い、コンパスは凍り付いて役に立たず、食べ物もカチカチに凍って食べられないという散々な状態で、当時の気象観測技術では、そこまでの危険を事前に察知は出来なかったでしょう。

映画「タイタニック」でも、やがて沈むとわかっている客船に、乗客がそれぞれの理由や目的で乗船するのをドキドキハラハラしながら見るわけですが、この映画「八甲田山」においても、悲惨な結末がわかっていながら、そこに向かって兵士達が黙々と突き進んでいくシーンが泣けます。

その八甲田山の裾野付近の高原といった場所が迷走した遭難現場で、その近くに「後藤房之助伍長の像」が建てられています。





この銅像のモデルとなった伍長は、下山して救援隊を要請してくるよう命令を受け、その道の途中で力尽き、仮死状態で直立したまま凍り付き、遭難から5日目にやってきた救援隊に最初に発見され、数少ない凍死を免れた隊員です。

この銅像が建てられているのは青森と八甲田山を結ぶ途中にあり、天気が良い時なら、2時間も歩けば人里へたどり着けるぐらいの場所です。

その遭難現場からさらにクルマで登っていくと、八甲田山の頂上近くまで運んでくれるロープウェー乗り場があります。

あいにくの天気で、霧がかかりなにもみえないので、頂上にあがることはしませんでしたが、青森市街地などを一望できる眺めの良いところだそうです。

実は八甲田山という単独の山はなく、18の火山群の総称ということで、その中の一番高い峰で1584mあります。青森県にはもう一つ有名な岩木山という火山があり、そちらは1625mあります。

八甲田山の北側は青森市街地と青森湾と陸奥湾、南には大雪の話題の時にはいつも出てくる酸ヶ湯温泉とさらにその南に奥入瀬渓流と十和田湖という位置関係です。

夏の八甲田山は、涼しく、眺めも良くて登山客で賑わいます。しかし、冬ともなると映画じゃないですが、一瞬で白い地獄へと変身するのでしょう。

なんでも八甲田山は、近年の噴火は確認されていないものの、2011年の東日本大震災後に、山全体が膨張してきているとのことで、新たに複数の観測所が作られたそうです。何年後かには噴火することがあるのかもしれません。

万一、噴火でもしたら、規模や風向きにもよりますが、わずか20~30キロしか離れてない青森市街地はひどい状態になりそうですね。

2014年とちょっと古い話しですが、この八甲田山事件に結びつけた現代の怪現象も報告されています。

八甲田山「謎の119番」無人の別荘から通報(J-CASTニュース)
青森県内で消防通信指令室に掛ってきた1本の119番通報が謎を呼んでいる。先月17日(2014年5月)深夜、119番通報を受けたが応答がなく、ザーザーというノイズ音しか聞こえない。通報者が電話機の前で倒れているのではないか。消防はそう考えて、かけてきた電話の所在地を調べたところ、八甲田山の別荘地にある家からとわかかり、救急隊員10人が現場に急行した。

いやー、場所が場所だけに、夏でも夜中はちょっと怖そうな場所でもありますね~


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