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1063
様々なネットの情報を集約して自分が見やすいように加工できた個人向けのポータルMy Yahoo!が9月29日をもって終了してしまいました。

My Yahoo!を使うまでは同様なサービスのiGoogleを利用していましたが、2013年11月1日で終了となり、仕方なくMy Yahoo!へ移ってきました。こちらもとうとうサービス終了となり、まるで流浪の旅人です。

無料で使えるネットサービスの場合、儲からないと判断されると、どれだけ利用者が多くてもすぐに閉鎖されるケースが多く、これらもそういうことだったのでしょう。

どうしてiGoogleやMy Yahoo!を使っていたのか?って聞かれると、PCを起動し、ブラウザを立ち上げると、第一に自分が必要とする情報やニュース、サービスがコンパクトに一覧で並んでいると便利だからです。それだけです。

個人的には、どういう情報が必要かと言えば、

1)信頼が置ける複数のニュース一覧
2)趣味のスポーツニュース一覧
3)個人カレンダー(スケジューラー)
4)地元の天気予報
5)自分のブログ(単にコメント確認とリンクを利用)
6)定期巡回している人のブログ更新情報
7)保有している株の株価
8)路線探索

などで、それらの情報が、最初の1ページにすべて集約されますので、とても便利に使えました。

さらにMy Yahoo!では、ヤフオクの状況(入札状況やウオッチリストなど)もその同じ画面に表示ができて重宝していました。

My Yahoo!が終了するとの告知がでた時、それに代わるサービスを探していましたが、次の2つが候補としてあがりました。

NetVibes(ネットバイブズ)
iChrome

両方とも少し使ってみましたが、どうも自分の考えているイメージと違って違和感があり、そのまましばらく放置していましたが、My Yahoo!終了3日前になり、いよいよこの先困ったことになるぞと思い、他の人はどうしているのだろう?とTwitterで調べてみると「Feed Watcher」というサービスがあり、その評判もまずまず良さそうと知り、さっそく試してみました。



サービスを提供してくれるのは今までのようにGoogleやYahoo!のような外資系大手企業ではなく、カレット株式会社という練馬にある小さな?スマホアプリ制作会社。

驚くべきことで、これが良いのです。

あとでこういう記事があがっているのも知りました。

国産RSSリーダー「Feed Watcher」登場 「My Yahoo!・iGoogleをこよなく愛するユーザー向け」(ITmedia)

なにが良いかと言うと、

1)新たにメールや個人情報を登録する必要もなく無料ですぐに使える
2)RSSリーダーが使えるサービスなら簡単な操作で組み込むことができ、表示位置も自由に設定できる
3)今まで使っていたヤフオクの情報、天気予報など他社のサービスも組み込める
4)うざい広告がいっぱい出ることもなく(右上に四角いレクタングル広告は表示されます)、今のところシンプル(今後はわかりません)
5)Twitterなどで追加機能などの要望などが気軽にできる

今後広告が増えたり、個人情報を収集されたり、一部のサービスが有料となったりする可能性がないとは言えませんが、今のところは快適です。

あとは運営母体が小さな会社ですので、サービスの永続性や品質維持がどこまでできるのかなど不安なところもあります。

しかし今のところユーザーの要望をできるだけ取り入れて、様々な改修や追加機能が日々行われていて、これからもっと洗練されていくことが期待できます。

個人的には、デフォルトで設定されているRSS以外に、

NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/rss/news/cat0.xml
NHKスポーツ http://www3.nhk.or.jp/rss/news/cat7.xml
スポーツナビ http://sports.yahoo.co.jp/rss/pickup_game/pc
SankeiBIZ http://www.sankeibiz.jp/rss/news/flash.xml
J-Castニュース http://rss.rssad.jp/rss/h/jcast/index.xml
Yahoo!天気予報(地域を選択) http://www.weathermap.co.jp/hitokuchi_rss/
Yahoo!オークション(yahoo!ID必要) http://special.auctions.yahoo.co.jp/html/rssconverter/guide.html
レスポンス http://response.jp/rss/index.rdf

などを新たに追加しました。

昨日は路線探索機能も追加されましたので、あとはカレンダー(スケジューラー)と株価情報が必要です。そのうちきっとなんとかしてくれると期待しています。


【関連リンク】
1050 PCデポ炎上
776 Wikipediaの成長はいつまで続くのか
755 電子書籍を普及させるには
855 日本語変換システムATOKへの讃辞
622 iGoogleがサービス終了とのことで困った
561 WEBブラウザの変遷と栄枯盛衰




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1062
以前、NHKの「ガッテン」で、「カビ退治!ついに終結宣言」というのをやっていて、それマジ?って半分ぐらい疑いながら実際にやってみたところ、絶大なる効果が得られたので、テレビを見ていなかった人に紹介を。

うちでもご多分に漏れず、カビキラーなど過剰演出とも思えるようなテレビCMで、こびりついたカビが驚くほど綺麗に落ちるシーンを見せつけられて、ついついそれを買って使ってみては後悔を繰り返してきましたが、そんな高価なクリーナーなど買わなくても見事に解決することができました。

その「ガッテン」の紹介はこれ。

カビ退治!ついに終結宣言
【カビを根こそぎ退治!】 50度のお湯を90秒間かける
【カビを予防!】 1週間に1回、50度のお湯を5秒間かける

その番組では11年前にアメリカルイジアナ州で巨大ハリケーン「カトリーナ」が襲ったあと、水浸しになった部屋の壁中にカビが大発生しました。

そこでアメリカのベンチャー企業が立ち上がり、拭いてもとれないしつこいカビをある方法で撃退します。

その方法とは、65度の熱風をカビに直接あててカビをすべて死滅させるという方法でした。

テレビで出ていたのは映画ゴーストバスターズに出てくる心霊捕獲装置「プロトンパックレーザー」と似た、背中に背負った装置を使っていました。

研究した結果、通常のカビなら50度で5秒間あてるだけで死滅するらしく、熱風でもお湯でも可能。したがって浴室ならば、シャワーのお湯の温度を50度以上に上げて、それをかければOKです。

ただしゴムのパッキンや木部に生えたカビは、奥深くまで根を張っているので、その場合は、奥まで50度以上の高温が届くまでに90秒ぐらいお湯をかけ続ける必要があるそうです。1分半と言えば結構長いですね。

さて、我が家のお風呂は2年半前にユニットバスにリフォームしましたが、北向きの部屋で風通りも悪いことから、困ったことにすでに部屋の隅々には黒っっぽいカビが生えています。

浴室のユニットバス化リフォーム工事完了

そこで給湯リモコンを操作してみると60度まで上がることがわかり、さっそく黴退治をやってみることに。

リモコンで最高温度60度に切り替えても、シャワーの根本についている温度調整レバーを最高温にしておかないと熱湯が出てこないので注意が必要です。

しばらくそれに気がつかずぬるいままでやってました。60度の温水と言えば熱くて、数秒間手にかかると火傷するぐらいの温度です。

最初はシャワーを素手で持っていましたが、金属部がかなり熱くなり持てなくなりますので、持つところにタオルを巻いて作業しました。

カビが生えている周辺を中心に30秒から1分ほどかけ続けます。特にひどいところは2分ぐらい熱湯をかけ続けます。

すると黒くなっていたカビの一部ははがれ落ちてきました。そしてそれ以上繁殖することがなくなりました。

黒いカビを落とすのにゴシゴシこすってはダメということでしたので、そのまま放置しておきましたが、その後お湯や水をかけると少しずつ死滅したカビがはがれ落ちてきます。でも元通りのピカピカにはならないので、それはまた別の方法が必要です。

一度は死滅した黴も、湿気の多い場所では10日間ほどでまた新しいカビが発生するそうで、1週間に1回程度は熱湯をかけておく必要があります。

根っこをやっつけておけば、次からは軽く10秒程度熱湯をかけるだけで新しい黴は退治ができるようです。

我が家では面倒なので2~3週間に1回ぐらい熱湯退治をやってますが、それでももうカビが大きな顔してはびこるようなことはなくなりました。

カビ取り洗浄剤など使わなくても温水や温風でカビ退治ができてしまうと言う、巨額の広告費を支払ってくれる洗剤やクリーナーの巨大メーカーを敵に回しかねない内容ですから、とても民放では放送ができないでしょう。

受信料と税金で成り立っているNHKだからこその内容でしたが、こうした企業を敵に回すような番組や生活の知恵をもっとやってもらいたいものです。

そう言えば9月末までNHKの朝ドラで放送されていた「とと姉ちゃん」に出てくる雑誌のモデル「暮らしの手帖」は広告を取らず、スポンサーの影響を排除して公平な試験をおこなうというのがウリでしたね。

番組では特に紹介されていませんでしたが、押し入れの中など、温水が使えない場所なら、ヘアードライヤーを温風にしてカビにあててもいいかなと思いました。1500ワットのドライヤーなら、出口周辺の温度は確実に50度以上ありそうです。

火事には気をつけながら、できるだけ熱い温風をカビに集中的にあてれば数秒で死滅しそうです。ただし温風の風で黴菌が飛び散ってしまい周囲に拡げてしまうということにならないよう、周囲には古新聞紙などを敷き詰めて作業後はすぐに捨てるなど工夫は必要かも知れません。


【関連リンク】
940 節電が定着してきた
810 高齢者向けビジネス(第1部 居住編)
788 浴室のユニットバス化リフォーム工事完了
675 我が家のテレビ視聴環境改善 工事編
670 我が家のテレビ視聴環境改善 準備編その1
508 洗面化粧台をDIYで交換 その2工事編

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1061
最近、癌で亡くなる著名人や、癌に罹ってそれを公表する芸能人などを数多く見かけるようになりました。気のせいかもしれませんが。

すわっ!福島の原発事故の影響か!?っていうのは短絡過ぎますが、そうした大きな事故と並行して超高齢化社会へと突入していった社会情勢というのが実際のところでしょう。

また「癌は治らない」という過去の常識から、「癌は早期発見で治る」という医療技術や予防医学の進歩により、以前より気軽に癌に罹ったことを有名人が公表するケースが増えてきたことで、よく耳にするのだと思われます。

それはそうと、先進国では癌による死亡者は減っているというのに、日本は増えているという話しがあります。事実だとすれば問題です。

下記グラフは、「国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センター」のデータを利用し加工しています。

癌の罹患者数と死亡者数推移


確かに日本では罹患者数も死亡者数も増え続けています。

欧米ではどんどん減っているのに なぜ、日本人ばかりが「がん」で死ぬのか(「週刊現代」2014年9月13日号)

2年前のちょっと古い記事ですが、状況はその後大きくは変わっていないでしょう。

要点は、癌の治療では世界でもトップクラスと言われていながら、欧米では減ってきている癌による死亡者数が日本では増えていると言うことです。

その理由として記事では、

(1)高齢者が多いので罹患者数が多く、さらに体力などが弱っていて死亡率も高い。
(2)食生活の変化。
(3)早期発見のための検診受診率が低い。
(4)医者が放射線治療ではなく、外科手術を選択する。

などが書かれています。

(1)ですが、下の年齢層別の癌による死亡者数推移をみると、確かに70歳以上の高齢者の割合が圧倒的で、しかも79歳以下に限定するとここ数年は死亡者数が減っています。

つまり癌で死亡するのは80歳以上の高齢者が全体の約4割を占めていて、その数が急速に増えていることからと言えます。

年齢層別癌死亡者数推移


これだけを見ると、癌は老化現象のひとつと言ってもよさそうです。若くて早期発見なら治る可能性も高く、検診による早期発見が重要だと言うことがよくわかります。

(2)の食生活の変化とともに心配なのが、事実はどうか不明な部分もありますが、発ガン性物質が含まれる食品や加工品の輸入や販売は、他の先進国では日本よりずっと厳しいと言われています。

それらが日本人の発ガン率にどの程度影響しているかは正確なデータがないので不明ですが、体内にずっと堆積していくだけに長期的に見ると不気味です。

(3)は欧米と比べ癌の検診率が低く、早期発見ができずに死亡につながりやすいということですが、下記のグラフを見ると、罹患者数は2003年頃から急速に増えているのに、死亡者数はやや増えているに留まっています。

死亡者数を罹患者数で割った死亡率は下がってきています。これはガン検診等で治る見込みがある癌が早期発見され、罹患者数は大きく増え、また死亡者数も増えてはいるものの、罹患者数よりは増え方が少ないので、死亡率は下がっていっているということでしょう。

ようやく少しずつ早期発見の検診が普及し始めてきたという感じです。

癌の罹患者数と死亡者数、死亡率推移


(4)は日本の医療制度や医学界の方向性に問題が生じている可能性があります。

つまり安く通院しながら可能なコンビニエンス的な治療の放射線治療より、高く入院が必要な巨大なデパート的な外科手術を選択したがる日本の癌治療事情というものがあるようです。

これは医療制度だけでなく、患者側の責任もあるかも知れません。

特に高齢者に限って言えば、手術に耐える相当な体力が必要で、リハビリにも時間がかかる外科手術よりは、入院する必要もない放射線治療を選ぶ方がいいように思いますが、医者に「切りましょう」と言われると、なかなかその選択は選びにくいのでしょう。

それらの結果、日本において癌による死亡者数は、他の先進国とは逆を行き、少なくとも団塊世代の多くが亡くなる2030年頃まで続くと予想されています。

癌死亡者数将来推計


個人的には、老年になってやがて死ぬときは、癌に罹って余命1年とか半年とか宣告されて死んでいくのが一番いいかなと思っています。

癌治療にはお金がかかるとかは横に置いておき、自分の余命がある程度わかるというのは、一見無慈悲そうですが、長く寝たきりの療養生活になったり、準備もできないままある日突然召されてしまうよりかはいいのではないでしょうか。

癌の場合、末期でも寝たきりにならず(癌で寝たきりになるのは、高齢にかかわらず大きな手術をした時などが多い)、家族と旅行したり、好きなスポーツを楽しんだりということが可能な場合が多く、何年も寝たきりで介護の世話になることを考えると、周囲にあまり迷惑もかけずにいいのではないかと思うからです。

最近でこそ、「癌は切らずに治そう」という医者も増えてきていますが、切るか切らないかは、患者の体力や年齢などによるのではないでしょうか。80歳を超えて、癌だから当たり前のように外科手術をしてというのは、考えるべきではないでしょうか。

いずれにしても医者の判断や意見を無視できる患者や家族は多くはないので、今後の医療改革に頼るところが大きいでしょう。


【関連リンク】
1049 変形性股関節症の人工股関節置換手術まとめ
1013 5年生存率と余命宣告
1005 泉質による温泉健康法
738 日本人の年齢別死因は



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1060
風の影 (集英社文庫)(上)(下) カルロス・ルイス・サフォン

著者はスペインバルセロナ出身の作家で、この作品は2001年刊(翻訳版は2006年刊)で著者の5作目の長編小説です。

この作品は多くの賞を受賞し、日本でも同年のヒットメーカー達の作品「天使と罪の街」(マイクル・コナリー)や「緋色の迷宮」(トマス・H・クック)を抑え「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」の第1位を獲得しています。

舞台は第二次大戦前に起きたスペイン内戦がようやく終結し、まだ混乱状態が残るバルセロナで、当時10歳の少年だった主人公が父親の手引きで一冊の古い小説と巡り会ったことがきっかけとなり進んでいきます。

スペイン国内の政情や宗教の話しなども出てきますので、この本を読む前にはフランコ率いる保守反乱軍と政府共和国派とが戦ったスペイン内戦について多少は復習しておいたほうがよさそうです。

そのほうがずっと話がわかりやすくなります。関ヶ原の戦いを知らずに徳川時代を語れないのと同じです。

主人公は内戦後の混乱した時代と、巡り会った不思議な本に翻弄されつつ、様々な経験や人との出会いを重ねていくというストーリーで、少年の生きる時代と、この本の著者が生きた時代とが行ったり来たりするのでちょっと混乱します。

読書や古い書物をテーマにしたミステリー小説は多いですが、その中にはいつまでも本と読書の自由を奪わないで欲しいという願いが込められているように思います。

主人公が彼女のベアの言うことを回想するシーンで、「ベアは本を読むという行為がすこしずつ、だが確実に消滅しつつあるんじゃないかと言う。読書は個人的な儀式だ、鏡を見るのとおなじで、ぼくらが本のなかに見つけるのは、すでにぼくらの内部にあるものでしかない。本を読むとき、人は自己の精神と魂を全開にする。そんな読書という宝が、日に日に稀少になっているのではないかと、ベアは言う。」

あと、ちょっと残念な部分で、小説だから都合良くできているのは仕方がないとしても、昔に自分がいない場所で起きた様々な出来事を、まるでその現場にいて見てきたように長々とまるで創作した小説のように書いてある遺書という設定はどうしたものでしょうかね。

魅力的なバルセロナの街が効果的に使われていて、もしこれからバルセロナへ旅行しようという人は一度読んでおくといいかも知れません。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

小説 秒速5センチメートル (角川文庫) 新海誠

著者は作家と同時にアニメ映画監督としても有名で、いま大ヒット上映中の「君の名は。」の原作とアニメ映画監督として脚光を浴びています。

この作品は2007年に「秒速5センチメートル」としてアニメ映画が作られ、その後に小説が書かれ刊行されましたが、その時はマニアの人以外にはあまりパッとしなかったようです。

内容は連作短編で小学校の時に知り合った少年少女が、その後転校などで離ればなれになりながらも心の中にずっと相手の記憶が残っているという青春小説です。ハイ、還暦前の中高年にとっては苦手な分野です。

タイトルの秒速5センチとは桜の花びらが落ちてくる速度のことで、雨は秒速5メートル、雲は秒速1センチだそうです。

花見デートの時にそういうことをサラッと言える小学生もいないだろう?と思ってしまうのはやはり毒に犯された中高年者の考え方なのだろうなぁと思うだけです。

あちこちへ飛んでちょっとわかりづらいところがあるものの、心がやんわりとくつろげる点はいい作品だと思います。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

名探偵に薔薇を (創元推理文庫) 城平 京

著者は1974年生まれの団塊ジュニア世代で、1998年に発刊されたこの作品が実質的なデビュー作です。ペンネームは奈良県出身と言うことで平城京をもじったものだそうです。

不気味なメルヘン童話と殺人がリンクするミステリー小説で、第1部「メルヘン小人地獄」と第2部「毒杯パズル」の二部構成となっていて、続編という形式です。

探偵小説というのが好きで、国内外問わず数多くの探偵小説を読みましたが、この作者の作品は初めてです。タイトルに探偵と入っているとつい手にとってしまう困った習性です。

内容は小人地獄という心筋梗塞としか判断できない完全犯罪に使える毒薬にまつわる物語で、その開発者の身内や関係者が次々と殺されます。

そこで名探偵が登場ということですが、この探偵は若き大学生の女性で変人。しかも過去になにか個人的な問題を抱えています。

そうしたちょっと変わったシチュエイションですが、最後にはすべて見事解決!ということでめでたしめでたし。どちらかと言えばアニメにでもすればウケそうな若い人向けの作品ですね。

★☆☆


【関連リンク】
 9月前半の読書 20歳からの社会科、八甲田山死の彷徨、WORLD WAR Z〈上〉(下)、サマータイム
 8月後半の読書 挽歌、アミ小さな宇宙人、葉桜の季節に君を想うということ、マルドゥック・スクランブル The First Compression-圧縮
 8月前半の読書 小説 上杉鷹山、秋霧の街、結婚は人生の墓場か?、史上最強の内閣



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1059
発表が今年5月でしたので、ちょっと遅まきながら、毎年楽しませてくれる内閣府の「高齢社会白書(平成28年度版)」の話題をかいつまんで少しだけ。

毎年同じ質問で定点観測している項目と、その時々で聞いている質問があります。

まずは定点観測している高齢者人口など「高齢者の姿と取り巻く環境の現状と動向」の概要を上げておきます。

出典:内閣府 高齢化の状況
(クリックで拡大)
総人口は、2015年10月1日現在、1億2,711万人、65歳以上の高齢者人口は3,392万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)は26.7%となっています。

一方、生産年齢人口(15~64歳)は、1995年に8,716万人でピークを迎え、その後減少に転じ、2013年には7,901万人と1981年以来32年ぶりに8,000万人を下回りました。

労働者数が減ってきているのに、それほど社会で騒がれていないのは、経済が相変わらず低調であることと、定年延長や雇用延長で、今まで引退していたはずの多くの高齢者が非正規として働いていることも影響しているのでしょう。

65歳以上の高齢者人口と15~64歳人口の比率をみてみると、1950年には1人の高齢者に対して12.1人の現役世代がいたのに対して、2015年には高齢者1人に対して現役世代2.3人になっています。もの凄い社会の変化を実感できる数値です。

65歳以上の一人暮らし高齢者の増加は男女ともに顕著であり、1980年には男性約19万人、女性約69万人、高齢者人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%でしたが、2010年には男性約139万人、女性約341万人、高齢者人口に占める割合は男性11.1%、女性20.3%となっています。男性高齢者の1割、女性高齢者の2割が1人住まいなのですね。

 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇

次に、今年度版に加わった「国際比較調査に見る日本の高齢者の意識」について触れておきます。こちらの調査は5年置きにおこなっているそうです。

1)50 代までに行った老後の経済生活の備えについて、「特に何もしていない」と回答する高齢者の割合は、日本は42.7%に対し、アメリカ20.9%、ドイツ26.1%、スウェーデン25.4%です。

一見すると「老後の備えをしなくても日本は退職金や年金など制度や社会保障が充実しているから」ともとれますが、日本より社会保障制度が充実しているスウェーデンでも7割以上の人が経済的な備えをしているのに、日本人は脳天気過ぎます。

ひとつには若い頃から「老後の備えをしよう」という教育がまったくなされていないことが原因で、先のことは知らない、今が楽しければいい、老後のことは自己責任、いざとなれば生活保護に頼ればっていう刹那的な現状があるのでしょう。

その証拠に、「貯蓄や資産が老後の備えとして足りない」と考える高齢者の割合(「やや足りない」と「まったく足りない」の計)は、日本が57.0%と最も多く、アメリカ24.9%、スウェーデン18.9%、ドイツ18.0%と大きく差があり、「なにもしてこなかった」から「足りない」という当然の結果が出ています。

2)「収入を伴う仕事をしたい(続けたい)」とする高齢者の割合は、日本が44.9%と最も多く、次いでアメリカ39.4%、スウェーデン36.6%、ドイツ22.7%となっています。

高齢になっても働きたい働き蜂の面目躍如!と言いたいところですが、収入の伴う仕事をしたい主な理由としては、日本とアメリカは「収入が欲しいから」、ドイツとスウェーデンは「仕事が面白いから」と、老後の備えが心細い切実感が漂ってきます。

3)友人・知人との交流について「相談事があったとき、相談したり、相談されたりする」と回答した割合は、ドイツ48.3%、スウェーデン31.2%、アメリカ28.3%に対して日本は18.6%と一番低く、「病気の時に助け合う」と回答する割合は、ドイツ31.9%、アメリカ27.0%、スウェーデン16.9%、日本5.9%とこちらも低くなっています。

つまり日本の高齢者の知人との交流は極めて限定的、かつ病気になっても家族や公的機関に頼ることはあっても友人や知人には頼まないという傾向が他の国より見て取れそうです。

確かに一般的に高齢になると面倒くさくなって社交性は失われてきますが、各国の若い人に同じ質問をして、高齢者特有のことなのか、それとも国民性みたいなものなのかは不明です。

オレオレ詐欺やうまい投資話、高価な羽毛布団やリフォーム詐欺など、高齢者をターゲットにした詐欺事件が頻発していますが、これはひとえに「高齢者はお金を持っている」&「高齢者は騙しやすい」の2つが詐欺犯にとって狙いやすい要因です。

そして「高齢者が騙されやすい」のは、「人に相談したり、親切な人を疑ったりしない」ことによるものでしょう。

4)総合的にみて、「現在の生活に満足しているか」尋ねたところ、現在の生活に満足している高齢者の割合(「満足している」と「まあ満足している」の計)と回答する割合は、スウェーデンが97.1%、アメリカが95.2%、ドイツが91.9%といずれも9割を超えていて、日本は88.3%とやや低くなっていますが、それでもザックリ9割の高齢者が概ね満足しているという結果です。

スウェーデンはさすが高齢者にも優しい社会保障先進国ですが、貧富の格差が大きいと言われているアメリカでも高齢者の95%が満足しているというのには驚きます。

堤未果さんの「ルポ 貧困大国アメリカ」なんかを読むと、アメリカの社会保障制度は無茶苦茶でたいへんなことになっているという感じですが、果たしてどっちが真実なのかわからなくなってきます。


【関連リンク】
967 平成27年度高齢社会白書を読む
780 あらためて高齢社会白書を概観してみる
733 高齢者の地方移住はこれからも進むか
706 高齢化社会の行方
574 仕事を引退する時、貯蓄はいくら必要か

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