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ちょっと古ネタなのですが、あらためて自分の若い頃を振り返って見たときに、このブログ記事に書かれていることがグサリと胸に突き刺さり、いつまでも頭から離れないので、取り上げてみることにしました。

年収1100万円なのに貯金が出来ませんという男性に、本気でアドバイスをしてみた。

書いているのは、カリスマ?ファイナンシャルプランナーの中嶋よしふみ氏

質問は「年収が1100万円で貯金が出来ない」という40代男性からの内容だった。
(中略)
以下は回答として書き込んだ内容だ。
「収入は結構あるし、そんなに贅沢してないのに貯金が増えないのはなんで……?という状況かと思います。
答えは簡単で、生活水準が高いからです。

支出を減らして貯金をするには生活水準を落として下さい。例えば世帯年収が600万円のご家庭でも子供を育てながら貯金もしています。そういったご家庭と比べれば年間500万円くらい貯金が出来てもおかしくないはずですが、それが出来ないのは単純に生活水準が高いからです。
(中略)
支出を削るには『無駄を削る』のではなく『生活の水準を落とす』と考えて下さい。」

つまり、多くの場合、家計の中から貯金をするには「家計の中から無駄を省いてその分を浮かして貯金するもの」と思われがちですが、筆者は「無駄に使っている(と思っている)支出はほとんどなく、貯金をしたいなら生活のレベルを落とすしかない」とキッパリ言い切ります。

「収入が1100万円の家族が収入600万円の人と同じ生活をすれば年間で500万円も貯金出来る」というのは税金や社会保険料などを別とすればその通りで、問題はすでに年収1100万円の生活をしている時に、年収600万円の生活をおこなう(生活レベルを落とす)ことが実際可能なのか?っていう部分でしょう。

それについては、

「生活水準を落とすとは本人が当たり前だと思っている支出、必要だと思っている支出にまで踏み込む事になるので、確実に痛みをともなう。これが本当の意味での家計のリストラだ。」

と、業績不振に陥った企業が、人員削減や給料カットなど、痛みを伴うリストラを断行すると同じように、家庭内で傷みを伴うリストラをおこなうことができるか?っていうところがグサッと胸に突き刺さったわけです。

実際私にはできませんでした。
過去形であるところがすでに手遅れであることを示しています。

このブログを書いた中嶋よしふみ氏の他のブログを読んでいると、いろいろとタメになる話しが多くありますが、中でも「住宅購入のリスクについて」は詳しいので、これから買おうと思っている人には参考になるかと。

決して「賃貸派vs.購入派」バトルとかではなく、それぞれどのようなリスクを考えておくべきか?ってところがミソです。

リスクとの付き合い方 持ち家議論へ頂いた反響への回答

私の個人的な話しですが、新卒で入社したときは社員数がまだ数十名だった零細企業が、劇的に成長し(えぇ、血へど吐くような努力をしましたとも)、30歳の頃には社員数も数百名を数え、多くの部下を持つようになり、年収も1千万円を超えて、40歳前には1500万円ほどの収入を得ていました。まぁ私の絶頂期とも言えますが、その代わりに犠牲にしたことも多くあります。

その絶好調の20代後半から40歳ぐらいまでの10数年間のことを考えると、上記の中嶋氏の言うとおり、その年収に合わせた生活水準を続けていて、子供の教育費の一部の預金(学資保険)を除き、貯蓄や資産形成はほとんどやってきませんでした。その頃は、この収入が今後もずっと続くものと思いこんでしまうのです。

二人の子供は当然のように私立の幼稚園、塾、習い事、私立高校~私立大学へと行き、それで一気にわずかな貯金と学資保険が吹っ飛び、上記の記事にも書いてあるとおり、自分では無駄な出費はしていないと思っているのに、「貯金が底をつく」生活に陥ってしまいます。

で、人生なんてバランスが取れているもので、40歳過ぎてから転職した先がITバブル崩壊の影響をモロにかぶってしまい、それを支える幹部として入った自分の力不足もあり、結果追われるように退職。収入が途絶えてしまい、多額の住宅ローンや子供の学費を抱えたまま無職になるという散々な目に遭うことになります。

でも捨てる神ありゃ拾う神で、半年後になんとか過去の実績と人脈のおかげで、ベンチャー企業に比較的好待遇で迎えられ、年収は下がったものの、子供を私立校から退校させたり、住宅を手放すような事態はとりあえず免れました。まったくジェットコースターに乗っているような数年間を経験しました。

では「生活水準を下げる」と言うのは具体的にどういうことかと言うと、記事では、

世帯年収1000万円超の夫婦が2000万円のマンションを買う、という事例は過去の相談では一度も無い。世帯年収1000万円超ならば予算は5000万円前後といったところか。世帯年収が2000万円に近付くと、子供の習い事だけで月に10万円以上という事も珍しくない。

と言うように、人は収入に応じたレベルの生活が普通となってしまうのです。これは私自身の経験から言ってもまったくその通りです。

クレジットカードひとつとっても、当時はゴールドカードなど年会費が何万円もかかるカードを何枚も持っていましたし、タクシーの利用も頻繁でした。

今は年会費無料のカードしか持っていませんし、ここ何年も(自分のお金で)タクシーには乗ったことがありません。細かなことでそうですから、全体で見るとその格差はもっと広がります。

当事者にはそれが普通であって、贅沢しているとか無駄遣いしているという感覚はありません。しかも先々まで今の収入が続き、もっと言えばさらに高給取りになると信じて疑わないところが人の心の弱さです。

私も年収が1千万に達していた30歳の頃まで、転勤も多かったので家は借家で十分かなと思っていたところ、住んでいた賃貸マンションで大家と家族がもめたことがあり、それに嫌気がさして新聞チラシに入っていた中古マンション(3LDK)を見に行き、即決で購入(もちろんローンで)。

その後子供が増えてきたのと年収も安定して1500万円レベルになった30代後半には、新築一戸建て住宅(建て売り4LDK)に買い換えと、その時々の収入に応じた生活を当たり前のようにしてきました。

家を買ったのは投資的な意味はなく、誰にも気兼ねしなくていい、自由に使える自分の家が欲しかっただけのことです。

そして40代後半頃には、子供の学費が考えていた以上にかかり、貯蓄はとうとうゼロになってしまい、積み立ててきた年金型生命保険なども解約していくことになります。

このあたりは過去に反省と経験を生かしてブログを書いています。

■子供の教育費にいくらかけますか?

■子供の教育費の負担を覚悟しているか

いずれにしても、1990年前後には「ライフプラン」という考え方はありましたが、まだFPという国家資格はなく、そうしたまともなアドバイスをしてくれる人はまずいませんでした。もしいたとしても、バブルで加熱していた時代に、冷静にそういう人の慎重な声に耳を傾けられたか?って考えるとそれも微妙です。

なので世の中の流れで、収入に応じた生活をして、家を買って、子供にお金をつぎ込み、ただ流されるだけの生活をしてきて、今になってから、「あーしておけば、、、こうしておけば、、、」と後悔が先に立ってしまいます。

「リスクの取り方」の中で先のブログの筆者も書いていますが、住宅購入というのは、長期で持つ株の購入と同じように、たまたまうまくいって資産となるケースもあれば、紙切れ同然(今は株券は電子株券なので紙切れにもなりません)となってしまうこともあり、さらに株式の場合だと、傷が拡がる前に簡単に叩き売ることもできるけれど、住宅だとそう簡単にはいい条件で処分ができないなどハンデも背負うことになります。

過去に賃貸マンションにも住み、その後中古マンションと、一戸建て新築住宅を買ってみて思ったのは、私の場合、損得や投資的な目的はまったくなく、持ち家の精神的満足度が非常に高く、ご近所の人達ともより密接ないい関係を(逆の場合もあり)作ることができ、子供達に生まれ育った故郷というか定住地を持たせることができたのは良かったかなぁと考えます。

でもこれから先のことを考えると、やがて自分と共に老朽化していく住処は、果たして自分よりも無事に長持ちしてくれるのかどうかって思うと、その修繕コストや介護がしやすいようにリフォームしなければならないとか時々不安がよぎります。

そうしたお金の問題を30代のうちに気がついていれば、もっと安心できる老後を送れたかもしれないと思うと悔やまれます。若い人には同じような過ちを犯してもらいたくないですが、調子がいいときはなかなか人の意見なんか耳には入ってこないでしょうね。

子曰、飯疏食飲水、曲肱而枕之、楽亦在其中矣、不義而富且貴、於我如浮雲(論語より)

子の曰わく、疏食(そし)を飯(くら)い水を飲み、肱(ひじ)を曲げてこれを枕とす。
楽しみ亦た其の中に在り。不義にして富み且つ貴きは、我れに於いて浮雲の如し。

質素な食事をして、水を飲み、肘を枕にして眠る。そのような質素な暮らしの中にも、楽しみは自然とある。
悪いことをして金持ちになったり、身分が高くなっても、 それは空に浮かぶ雲のように、むなしいだけだ。


【関連リンク】
921 もらえる年金の額はモデルケースとは違うということ
908 本当に住みよい街とは
894 火災保険・地震保険について調べてみた
874 老朽化しつつあるバブル以前のマンション
771 続:浴室のユニットバスへのリフォーム前編

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952
時が滲む朝 (文春文庫) 楊逸

2008年に芥川賞を受賞した作品で、著者は中国生まれの中国籍で、大学生時代に留学生として日本に渡り、その後苦学しながら日本に住み着いたという変わり種の作家さんです。

中国の近代史、特に文化大革命から民主化運動の天安門事件などについては、報道や学者の話しによって概略こそ知ってはいるものの、その騒ぎの中にいた民衆や学生の話しというのはなかなか伝わってきません。

主人公は苦労して大学へ入学したものの、国を少しでも良くしようと、民主化運動に目覚めて仲間と共に行動を起こし、やがては暴力事件を引き起こして大学を追われてしまいます。

その後、日本へ留学することがかない、日本で中国の民主化運動をおこないますが、やがてはそれも有名無実化していくという、若者の政治熱とその後という、どこの国でもありそうな理想と現実の物語です。

この小説を読んでいると、激しい競争を勝ち抜き、有名大学に入り、日本の共産化運動に目覚め、そして北朝鮮やアラブへ散っていった若者(当時)というか、自分よりは10年以上も年上の先輩たちですが、そのことをふと思い出したり。

そうした革命を目指した彼らの大学の同級生の多くは、その後ちゃっかり大企業へ入り、企業戦士として第一線で活躍し、そして現在は定年退職をして、孫に囲まれ悠々自適の生活を送っていることを考えると、学生時代の仲間や時の運というものは、その後の人生に大きく影響を及ぼすことになり、それはまた世界共通のことなのかも知れません。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

追風に帆を上げよ クリフトン年代記 第4部 (新潮文庫)(上・下) ジェフリー・アーチャー

2015年3月に刊行された「クリフトン年代記」の第4部となります。ここまでのところ3世代に渡る英国版大河ドラマですが、この先いったい何部まで続くのやら。

=「クリフトン年代記」過去の読書感想=
時のみぞ知る - クリフトン年代記第1部
死もまた我等なり - クリフトン年代記第2部
裁きの鐘は - クリフトン年代記第3部

このシリーズでは過去からの因縁というか恩讐が複雑に絡んでくるので、シリーズの途中から読むと?って感じになるので注意が必要です。

著者を一気に有名にした「ケインとアベル」のように親から息子や娘へと物語が続いていくところが似てはいますが、こちらは安物の2時間ドラマみたく、悪人と正義の味方がハッキリと区分されていて、文学的要素の欠片もないと言うと失礼ですが、ま、そういう大衆演劇に仕上がっています。

読んでいて感じたのは、前にも書いたことがありますが、これは著者の過去の代表的な作品「ケインとアベル」(1981年)、「ロスノフスキ家の娘」(1983年)、「めざせダウニング街10番地」(1985年)、「チェルシー・テラスへの道」(1991年)、「運命の息子」(2003年)の、それぞれのいいとこ取りをした総集編のように思えてきます。

それだけに、過去の作品を全て読んでいると、先が読めてきて、ドキドキワクワク感が乏しいのです。

著者も御歳75歳、もういい年なので、引退に向けてそろそろまとめに入ってきたのか?と、そういうことなのかも知れません。

★★☆

著者別読書感想(ジェフリー・アーチャー)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

午前三時のルースター (文春文庫) 垣根涼介

ワイルド・ソウル」や「君たちに明日はない」、「真夏の島に咲く花は」など、この著者の本は好きで結構読んできたのですが、この本は2000年に発刊され、2003年に文庫化されたかなり前の小説ながらまだ読んでいませんでした。

著者がまだサラリーマン時代に勤務をしていた旅行代理店の仕事で行ったであろうベトナムを舞台にした小説で、これが実質のデビュー作品です。

この作品はサントリーミステリー大賞と読者賞を受賞し、2000年に高橋克典主演のテレビドラマになりました。見ていないけど。

ストーリーは、数年前に忽然とベトナムで消息を絶ち、もう生きてはいないと思われていた父親を、偶然テレビに映っていたの見つけ、「父親は生きている?」「生きているならなぜなにも連絡をくれない」という謎に挑もうとする中学生?の息子と、その旅行の世話をする羽目になった旅行代理店の主人公の話です。

ベトナムに着くと、予約していたホテルやガイドが何者かによってキャンセルされていたり、父親らしき人物が映っていた市場に向かうと後を付けられ、あげくは激しいカーチェースをすることになり、アクション場面も豊富な設定です。

ま、でも元自衛隊員とか、CIAだとか、元海兵隊員とか、なんでもひとりで片付けちゃうスーパーマンが活躍するようなドラマでないことは救われます。

父親を見つけ出すところまでにそのほとんどのマス目を費やし、見つかった以降は、なんとあっさりと収束してしまうことか。せっかくなのでもう少しベトナムの街や人の魅力が伝わるような、娼婦やヤクザ組織だけでなく、ドラマ化すればベトナム政府からも多大な協力が得られそうな設定にしてもよかったかな。ちょっと終わり方に物足りなさを感じなくもありません。

★★☆

著者別読書感想(垣根涼介)

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 時代小説文庫) 高田郁

「みをつくし料理帖シリーズ」になる第1作目の作品で2009年に刊行されています。著者の本は少し前に「銀二貫」を読みましたがとても心安らぐいい小説でした。

このシリーズは、2012年にパート1が、そして2014年にパート2が、北川景子主演でテレビドラマ化されています。見てないけど。料理とテレビドラマって結びつきやすいのですね。仕込みが楽なのでしょうか。

主人公は、水害で両親を亡くしてしまい孤児となり、大阪にある一流の料理屋に拾ってもらってそこで奉公するうちに認められ、女でありながら調理場で働いていた澪(みお)という名前の女性です。

ところがその料理屋も隣家の火事で全焼してしまい、料理屋の主人とご寮(女将)さんと3人で、江戸で料理屋を開いている息子を頼ってやってきますが、その息子は吉原通いで身上をつぶし、店も失っていたという悲惨な状況です。

心労がたたって主人は亡くなり、病気がちな御寮人を助けながら澪は蕎麦屋で働きながら、そこの主人に見守られながら料理人としての腕を磨いていく時代劇青春ストーリーと言ったとこころです。

今まで大阪で鍛えた料理を作っても、上方の料亭の味が、江戸の職人達にはまったく通じず、試行錯誤しながらも気に入ってもらえる料理を作っていきます。このあたりは直木賞を受賞した山本一力著の「あかね空」と似た感じです。

前に読んだ「銀二貫」は寒天問屋の話しでしたが、そこにも出てくる心太(ところてん)のうんちくも登場。確かに関西の心太と関東のそれとは見掛けは似ていてもまったく違うところがミソいやダシですね。

関西人の私が初めて関東の心太を出されたときには「これは腐っている」と断言してしまったのは今から40年前の話しです。だって酸っぱい心太なんて知らなかったので。

巻末には登場した料理の作り方レシピが書かれています。あまり食べたいと思うものはありませんが、マメな食通の人なら試してみようという人もいるのかも知れません。

★★☆


【関連リンク】
 8月前半の読書 超・格差社会アメリカの真実、恋する空港-あぽやん(2)、津軽殺人事件、恐山殺人事件
 7月後半の読書 星を継ぐもの、青が散る(上)(下)、月の上の観覧車、ジェントルマン
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951
自分で言うのもなんなのですが、私の職業的特技として、相手と少し話しをしただけで「なにを考えているか」「なにを求めているか」がおおよそ想像がつきます。

それは特殊な才能というわけではなく、単に観察力があるということです。常に感覚を研ぎ澄ませていた十数年前までとは違って、今はもうなくなってしまったのですけどね。

若いときは、そのような能力は誰でも当たり前に皆が持っていると思っていましたが、意外とそうしたことができる人って少ないと言うことが中年になってからわかってきました。

「KY」という言葉が流行ったのも、そうした観察力がない、あってもうまくそれを生かせない人が多いってことからでしょう。

ついでに言うと、その能力は、ビジネスのようなある程度定型的な場ではない、例えば感情が支配する男女間の恋愛のような不確定要素が多い場合はあまり役立ちません。

職業的ではありませんが、子供の頃からよくやっていた将棋で、「相手は次にこう来るだろうな」っていうことは、少し経験を積めばわかってしまいます。

それなら将棋は強そうなものですが、「こう来る」とわかっていることと、それに備えつつ、かつ相手を攻めることができる強さとは必ずしも一致しないものです。

ビジネスの場において、交渉相手がなにを考えているかがわかりますので、交渉の主導権を握り、先手を打って相手が言い出す前に、相手の懸念を打ち消す話しや、ライバル社と比べて高い費用の理由について話しをするができますが、だからと言って、相手が喜んでくれたり、気に入ってくれて商売がうまくいくってわけではありません。

逆に気味悪がられたり、主導権を握られたことでへそを曲げたりして怒り出したりします。交渉というのは難しいものです。

「相手が考えていることを知る」のに一番いい方法は、相手の立場になることです。つまり相手と自分を入れ替えてみて考えると自ずとわかります。将棋の盤も対局中に棋盤をひっくり返して相手側から見ると、対戦の様子がすっかり違ったように見えるのと同じです。

人と交渉時に「相手の立場に立って考える」ことが自然とできるのは、慣れとか訓練によってできるものだと思います。傲慢で自分中心でしか物事を考えられない人には無理です。

人はどうしても権力を得て、周囲からはチヤホヤされだすと、「自分は偉い」「自分は常に正しい」「自分は間違いは犯さない」という気持ちになってきます。他人がすべてバカに見えてしまうのですね。私も人から持ち上げられるそういう一時期がありました。不出来なもので。

そうなると周囲の人がどう考えているか?なんてことはまったく気にしなくなってしまい、いわゆる我が儘な「裸の王様」状態になり、そうした愚かで傲慢な晩年を汚している人は多いです。歳を取ってから「あの人は頑固になってきた」と言われるのはそういう傲慢さをオブラートにくるんだ言い方でしょう。

一向に改善しない日中関係でも、残念ながらそれぞれの国の主張をぶつけ合っているだけで、お互いの立場を理解しようとはしません。国と国との交渉ごとは譲ると負けという偏屈なプライドとか、忘れることができない歴史的な背景や、人種差別的な感情があるのでしょう。

したがって国同士のもめ事は安易な譲歩などもってのほかで、頭では真意が理解できたとしてもそうそう解決できるとは思いませんが、国の利益代表をしている政治家以外の一般人までが、政治家と同じく強硬にいがみ合ってもいいことはないと思うのですが、どうなのでしょう。

戦後日本は長く、政治と経済は別という戦略をうまくとってきました。国交のない国とも民間の経済交流は盛んにおこなうなど、端から見れば節操がないとも言えるやり方で、世界に冠する経済成長を遂げ、ついには師匠だったアメリカ様を焦らせ、怒らせるぐらいになりました。

またそうした経済関係のおかげで政治にもいい影響を及ぼし、日本嫌いの国とも雪解けする気配があり、アメリカのように軍事で世界一を目指すのではなく、経済力で世界をリードする社会を目指してきました。

これは一種「お上とは少し距離を置き、お上には頼らず、粘り強く商売する」をやってきた大阪商人の得意とするところだった気がします。

大阪商人の代表と言えば、、、例えばですが鴻池家、三井家(越後屋)、などを筆頭にし、近年では阪急電鉄創業者の小林一三氏、野村證券創業者の野村徳七氏、パナソニックの松下幸之助氏、コクヨ創業者の黒田善太郎氏、サントリー創業者の鳥井信治郎、大和ハウス工業創業者石橋信夫氏、ダイエーの中内功氏、元官僚で作家の堺屋太一氏みたいな人でしょうか。

但し、小林一三氏や松下幸之助氏、黒田善太郎氏、石橋信夫氏は厳密に言えば大阪出身者ではありません。

大阪商人(大阪出身ということではなく)の歴史と功績は、「大阪企業家ミュージアム」に詳しいのでそちらをご参考に。

すでに高齢化社会に入り人口も減少していく中で、日本は経済力にはかげりが出てきて、今後成長は期待できなくなってきましたが、だからと言って、あきらめるのではなく、また軍事力で他国に傲慢な態度を見せるのではなく、したたかに経済、もっと言えばユダヤ商人にも決して引けをとらない(と思っている)真のなにわ商人を表に立て、経済はもとより外交においても力を発揮してもらうといいのではないかなと思っています。

まずは経産省と外務省は大阪に移転です(笑)。ついでに文化庁は京都か奈良でいいでしょう。農水省は北海道か福島へ、国交省はトヨタやホンダ、スズキが近い愛知がいいでしょう。国会も通常国会は東京で、臨時国会は大阪で開催です。リニアもできることだし、東京大阪間はもうすぐ通勤圏です。

大阪商人に、かの国と尖閣諸島や北方領土の交渉ごとを任せると、粘り強い交渉で、素晴らしい解決に向けたアイデアが出てくるでしょう。

もちろん両国全員がすべて満足という夢の話しではありませんが、現在のように両国がにらみ合う不利益な膠着状態ではなく、「背に腹は代えられない」「それならば仕方ない」という妥協策が見つかりそうです。

天然ガスや原油の輸入も、交渉下手な日本人の足下をみられ、世界標準よりもずっと高い値段につり上げられている状態から、一気に国際的に見ても最安価格で輸入することができ、貿易収支の赤字もそれで一気に解消です。

混迷を迎える国内そして世界に向けて、今こそ400年前に日本を天下統一した秀吉を支えた「損して得取れ」の大阪商人に、新しい日本の経済と外交をゆだねてみるのもいいのではないでしょうか。


【関連リンク】
769 相続税の税率を上げると言うこと
512 真夏の節電で儲かるビジネスはなにか
473 割賦販売の罠は誰でも知っているが、、、
434 尖閣諸島と日中問題
409 民度が計れる国政選挙は政治家と鏡

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950
本をよく読む人なら誰しもあると思いますが、買った本が過去に買って読んだことがある本だったという少々残念な経験。

私の場合、記録に残っているものをカウントすると58冊のダブリがあります。蔵書約2500冊中の58冊ですから2.3%にあたります。

本を買うときにタイトルを見ない人はいないので、そのタイトルを見ておきながら、ピンと来なかったのが第一の敗因です。

あと自分の好みのタイトルというものがあって、ついついそのタイトルに惹かれてあまり考えずに買ってしまうこともあります。

タイトルだけでわからない場合でも、文庫の場合は、裏表紙に書かれているあらすじや、文末の解説、発刊日を見て気がつくことがあります。それでも過去に読んだことがわからなければ、それはもうすっかりと記憶から抜け落ちているということで二度買いしても仕方がありません。

もっとも悔しいのは、同じタイトルの小説が、別の出版社から発刊された場合、小説の発表自体は十数年前のものでも新刊として発刊されます。しかも新刊コーナーに平積みで置かれたりしますので、あの著者の新刊だからと、なにも考えずに買ってしまうことです。

読み始めてしばらくして、これ前に読んだぞ~と記憶が蘇り、調べてみるとそういうことだったということが何度かありました。

例えば、浅田次郎著の「姫椿」は2003年に文藝春秋から文庫が発刊され、その9年後の2012年に徳間書房から初版として文庫が発刊されました。その両方とも刊行後すぐに買いました。中身はもちろん同じです。

「姫椿」以外に出版社が変更になって、当然表紙カバーも変わり、間違って同じ小説を買ってしまったのは、清水一行著「株の罠(徳間→角川)」「迷路(光文社→剄文社)」「勇士の墓(光文社→徳間)」、高杉良著「銀行人事部(集英社→徳間)」「社長の器(講談社→光文社)」「大逆転!(講談社→角川)」、楡周平著「猛禽の宴(宝島社→角川)」、半村良著「英雄伝説(講談社→河出)」、宮部みゆき著「誰かsomebody(光文社→文藝春秋)」、宮本輝著「月光の東(中央公論社→新潮社)」「草原の椅子(幻冬舎→新潮社)」の計12冊に上ります。

こちらの不注意とはいえ、これはまったく迷惑な話しです。

ただ出版社の事情で再版や増刷ができなかったり、著者が何らかの事情で出版社を変えたということもあり、いわゆる「大人の事情」があることも理解しています。

次は出版社は同じでも、再版や増刷の際に表紙カバーがすっかり変わってしまい、それに気がつかずに買ってしまうパターン。

特に映画化やTVドラマ化されたりすると、それに合わせて新しいカバーに変わったりします。小難しい文学作品に萌え系アニメや少女漫画風イラストを入れることで爆発的に売れ出したなんてこともあり、出版社のしてやったりという苦労が伺えます。

また中身もカバーデザインは変わらないものの、1冊だった小説が上下刊に分かれ、イメージがガラリと変わってしまうようなリニューアル版というのもあります。

そして最後はなにも変わらないのに、ただ忘れて買ってしまうもの。これは上記にも書きましたが、著者とタイトルに惹かれて買う場合が多そうです。

そういうなにも変わらないのにただ著者とタイトルに惹かれて、つい二重に買ってしまったものは、赤井三尋著「翳りゆく夏」、伊集院静著「水の手帳」、大沢在昌著「夏からの長い旅」、小池真理子著「記憶の隠れ家」「天の刻」、佐々木譲著「夜にその名を呼べば」、、笹本稜平著「時の渚」、重松清著「哀愁的東京」、雫井脩介著「虚貌」、真保裕一著「黄金の島」「ボーダーライン」「真夜中の神話」、藤田宜永著「理由はいらない」、宮本輝著「春の夢」、グレイグ・ホールデン著「夜が終わる場所」、ロバート・B・パーカー著「ペーパー・ドール」などがあります。


タイトルって販売戦略上重要なんですねぇ。

で、読み始めてから「これ前に読んだぞ」って気がついた場合、どうするか?

私の場合は、途中まで読んでいれば、そのまま最後まで読むことが多いです。初めて読む場合と、ある程度知識があって読むのとでは少し感想も違ってきますので、やや悔しい思いをしながらもそれを楽しみつつ。

もっと言えば20代と50代では同じ小説でもその感想や受ける印象は大きく違ってくるものです。30代と40代でも多少は変わってきます。

しかし二度目に読むときに、新たに新鮮な気持ちで読める本もありますが、そうでない本もあり、そういうのは数ページで読むのをやめてしまいます。気持ちは「損した!」ってところです。

二度目に読んでも新鮮に読めるのは、一般的に古くから名作と言われている小説が多く、学生時代に一度は読んだものも、大人になってからもう一度読んでみるのはまたいいものです。

特に夏目漱石とか三島由紀夫、川端康成、森鴎外、芥川龍之介、谷崎潤一郎、星新一、吉川英治など10~20代の頃に読むことが多い作品は、それから30~40年後の今読むと結構新しい発見があり、楽しいものです。


【関連リンク】
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949
若者の間に増えてきていると感じるのが「面倒くさい」「かったるい」という強い意識で、これを「面倒くさい症候群」と私は呼びますが、それが私の周囲に蔓延しています。

この面倒くさい症候群は、本来は若者も年寄りも関係なく一定数いると思いますが、若者の数が減ってきたことで、面倒くさがらない働き者の数も減ってきて、それでよく目立つのかも知れません。

面倒くさい症候群の果ては、フリーターであり、ニートであり、引きこもりであり、ゴミ屋敷であり、ホームレスであり、最悪は窃盗など犯罪予備軍でもあるわけで、病気の一種ととらえることもできますが、本人はそれで満足していたりするだけに、周囲が気がついても、おせっかいと見られどうすることもできません。

もちろん一時的に面倒くさい症候群に罹っていても、なにかのきっかけで克服して、なにも問題が起きないケースも多くあります。

この「面倒くさい」は最初は些細なことから始まります。

例えば小学生の頃、夏休みの宿題をするのが面倒に思っていたら、過保護な親がそれをほとんど代わりにやってくれて味をしめて毎年親が宿題をするのが当たり前になるとか、自分が散らかした部屋の掃除を親がこまめにやってくれたり、欲しいものはなんでも親や祖父母にねだると買ってくれたりします。

ゲームをやっていて、途中で面倒くさくなってくれば、リセットしてしまえばいいし、先へ進むために自分で考えて試行錯誤しなくても、誰かに裏技や攻略法を聞けば簡単にできてしまいます。

そうして我慢も忍耐も必要がなく我が儘放題で青春時代を送ってきた人でも、社会に出るとそういうわけにはいきません。そこで壁にぶつかって、病気になったり、家に引きこもったりするケースが増えているのではと考えています。

ちなみに総務省統計局の調査(2013年)では、15~34歳の若年無業者(学校に通わず、仕事にも就いていない人)は63万人、15~34歳人口に占める割合は2.3%とのことです。

おそらくその予備軍(一応学校に籍はあるものの不登校の学生や、形式上だけ家業に就いていたり家事手伝いになっている人達)を含めると200万人は軽く超えているでしょう。

もちろんそのすべての人が面倒くさい症候群でないことはわかっていますが、多くを占めている気がします。

格差社会と言われていますが、この面倒くさい症候群の人は、格差の点で言えば確実に下流に甘んじることになります。

社会に出て親の保護から離れると、自分を守ってくれる人は基本的にいません。自分で自分の生命、健康、財産などを守らなければなりません。

周囲の人は例え人を蹴落としても自分の利益を追求するものですから、それに対抗できる知恵や工夫、耐性が必要なのですが、面倒くさいが先立つと、そうしたことを身につけないまま社会人になり、末路は悲惨です。

他人から持ち込まれる「うまい話」とは必ず「他人の利益のために自己が犠牲になる話し」ですし、友情や師弟愛も、ちょっと油断をすると踏み台として利用されてしまいます。

国や役所は騙さないだろう?と思っていたら、彼らは申請主義が原則なので、ややこしい法律やルール、手続きをちゃんと理解して申請してくる人だけをまともに相手します。

どういう事かと言えば、知識として知っていれば税金が戻ってくるようなケースでも、誰かが自動的に処理してくれるわけではなく、事前に面倒な下準備をした上で、税務署へ行って申告することで初めて戻ってくる仕組みです。

その前にこれは税金が戻ってくるケース?という知識さえ、自分で調べなければ誰かが良心的に教えてくれるなんてことはまずありません。と言うように、公的な税金や保険の申請は面倒くさがりにとっては極めてハードルが高くなっています。

小泉さんが首相だったとき、規制緩和や民間主導と引き替えに、「自己責任論」がよく言われました。つまり官憲の力を薄める代わりに自分のことは自分で面倒くさがらずにちゃんとやってくださいってことです。

これって一見するともっともな話しですが、言い換えれば「国民を過保護にしてきた役所の責任は放棄します」ってことです。

江戸や明治の昔から、「泣く子と地頭には勝てぬ」「長い物には巻かれろ」「官尊民卑」「親方日の丸」というように、元々権力者や官憲の言うことを黙っておとなしく従ってくればよかった日本国民ですから、いきなり「自己責任です」と言われても戸惑うばかりだったでしょう。

自己責任は面倒くさいのです。それを面倒だと思わないように自らを変えていかねばこの先まともに生きてはいけません。

とかく自己に有利なこと、先ほどの税金や年金、健康保険、失業保険、介護保険、住宅控除、配偶者控除、扶養控除、障害者控除、老年者控除、雑損控除、生命保険控除、地震保険控除、医療費控除、特定支出控除、寄付金控除(ふるさと納税含む)、投資優遇制度、生活保護など諸々の公的な諸制度は、調べるだけでもうんざりする複雑さです。

それをちゃんと調べて理解して事前に準備をした人だけその恩恵に預かれるわけです。面倒くさいというのが習慣づいている人は、当然そういうことには無頓着ですからそういう恩恵には預かれません。

よく持ち家派と賃貸派の損得比較が出ますが、持ち家派は賃貸と比べて物件を探すのに手間をかけ、複雑な手続きと計算をしてローンを組み、さらに複雑な登記などをおこなうという非常に面倒な経験をします。

面倒くさがりな人はそうした面倒は避けて親の家に同居したままか、あるいは仲介会社が作る契約書に判を押すだけの賃貸で済ませます。

しかしその損得比較ではほとんど触れられませんが、住宅ローンには住宅ローン控除制度があり、うまくすれば年間20万円以上、最大10年間も税金が戻ってきたりします。

購入した家が古くなり改修が必要になった場合も住宅リフォーム支援制度というのがあり最大で200万円の補助が受けられます。

面倒くさがりには最適な賃貸住宅には大家さんの節税方法はあっても、借り主の優遇制度なんてまったくありません。

面倒くさがりは常に損をするようにうまくできています

所得税の保険控除についても、控除できる保険とできない保険、控除できてもその限度額など細かな規定があり、それを知っているのと知らないとでは、何十年ものあいだに大きな損得が生じます。面倒くさいでしょ?

そうした細かではあるけれど、面倒くさいことを克服して積み重ねていくことで、下流に留まるか、それとも積み重ねて中流以上に上がれるかが変わってくることもありそうです。

いま経済的に裕福な人の多くは、親からの莫大な遺産を継いだ人以外、仕事や生活面でそうした細かで面倒なことを克服してきた人達に他なりません。

今まだ10代か20代の若い人で、自分の面倒くさがりの性格を直したいと思ったら、まずはファイナンシャルプランナーの資格を取ってみるのがいいでしょう。資格を取らなくても試験勉強するだけでも大きな前進となりそうです。

それを商売や仕事にするのではなくても、面倒くさがりを克服するのに役立ちそうです。さらに興味がわけば、社会保険労務士や税理士などの資格に挑戦するようになれば本物です。

よく投資関連で詐欺事件が起きますが、これは多くの場合、「楽して金儲けができる」という罠にはまってしまうわけで、面倒くさい症候群の人はいいカモなのです。

私の場合、親の影響もあって、学生時代までは自炊生活や日曜大工など、面倒ぐさがらずになんでもやってきたほうですが、社会人になってすぐにバブル時代を迎えてしまい、20代後半でいきなりプチ成金のような生活を送ってしまったこともあり、そうした面倒ごとを避けてしまう習性になってしまったのが今思えば敗因です。

今頃言っても遅いですが、20代の頃から、もっと地道に実直に面倒がらず、お金の管理をおこない、投資などもしっかりとやり、各種の節税方法を学び、最適な保険や投資で運用していればと反省しきりです。


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