忍者ブログ
リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~ HomePage https://restrer.sakura.ne.jp/
Calendar
<< 2025/04 >>
SMTWTFS
12 345
6789 101112
13141516 171819
20212223 242526
27282930
Recent Entry
Recent Comment
Category
173   174   175   176   177   178   179   180   181   182   183  

[PR] Amazn ほしいものランキング

携帯電話・スマートフォン 

スマートウォッチ

空気清浄機

洗濯機・乾燥機

衣類・ふとん乾燥機

テレビ・レコーダー


車&バイク


ヘルメット

洗車用品

自動車整備工具

釣りフィッシング   

ゴルフボール


ランニングシューズ

メンズスニーカー

レディーススニーカー

ベビー&マタニティ

ハンドケア・フットケア

シャンプー・コンディショナー


946
高齢化が進み、介護が必要な人が都市部を中心に急増すると予測されています。

現在でもすでに都市部の介護施設は常に満員で、定員が数十名のところで何十人、百何十人待ちとか言われると、たぶん高齢者の余生いっぱいかかっても順番は回ってきそうもなく、あらかじめ元気で若いときに予約を入れていくのが常識と言われそうです(できないとは思うけど)。

要介護者を受け入れる介護施設も不足気味ですが、もっとも深刻なのは介護職員の数です。

介護職員37.7万人不足 25年度時点、厚労省推計(日本経済新聞)
厚生労働省は24日、2025年度に全国の介護職員が37.7万人足りなくなるという推計(確報値)をまとめた。高齢化で介護サービスの利用者が増えて253万人の職員が必要になる一方、実際に働くのは215.2万人にとどまる。都道府県別にみると、宮城県や群馬県など地方での不足が目立っている。

概算で平均的に介護者1名が要介護者10名を担当すると仮定すれば、介護できない人が380万人。要介護者の全体数は10年後には600万人を超えているでしょうから、およそその6割の要介護者がほったらかしになるとも言えますね。

介護は国や自治体に頼るのではなく、家庭の中でおこなってくれっていうのが国の方針なので、介護ができる家族がいない人はもう野垂れ死にするしかありません。

あるいは、どこの世界にも縁故というメリットがありますので、介護においてももし自分の家族を介護施設に入れたいと思うならば、とんでもない大金を積むか、それができなければ、自らが介護施設で働いて、そこで信頼を勝ち取り、幹部に上り詰めて権力をつかみ、その権力を行使して自分の親や兄弟を優先的に受け入れるというような手段に出るしかありません。

数十年前には看護士不足が盛んに話題となったことがありました。当時はまだ介護士というのは一般的でなく、看護士(当時は看護婦)が24時間態勢で、介護士的な仕事もおこなっていた時代でした。

その時ビートたけしが「他人のシモの世話までしなくちゃならない看護婦さんには、風俗嬢並みの給料を出してあげるべき」という意味の発言があり、確かに24時間態勢で人のシモのお世話までする看護士さんは大変だものなぁって思いましたが、そうすると医者や医療技師の給料も同時に上がってしまい、医療界に属する人達の報酬は年収数千万円、数億円とか超インフレになってしまって、保険制度も間違いなく崩壊してしまうなぁって思ったり。

さて介護職員を手っ取り早く増やすにはどうすればいいでしょうか?

給料を高くすればそれなりに増やすこともできるでしょうけど、介護保険や健康保険、税金で賄われる医療費、介護費に関しては、そうそう給料を高くすることは現実的にできないでしょう。

そこで考えてみました。
給料を上げずに介護職員を増やすには?

1)家族を介護施設に入居させたい場合は、家族が介護施設で働くことを条件とする(人質プラン)
2)高校、大学で半年間の介護施設研修を必須科目とする(教育徴用プラン)

そして3つめとして考えているのが、粗暴犯ではない懲役刑や交通刑務所の受刑者の仮釈放または刑の軽減または執行猶予をつける条件として、半年以上の介護施設勤務を課す(刑減免プラン)

どうでしょう。

1)は家族が介護施設で働けば無条件で介護施設への入居が認められるといういたって公平なプランで、身寄りがないって言う人には残念だけどこの方法は使えません。つまり少し遠回りだけど、介護施設で働いてくれる(かも知れない)家族を大事にしたり、少子化を防ぐのにも役立ちます。

老老介護で様々な問題が起きていますが、もし元気な片方の高齢者が介護施設で住み込みで働けるならば、そうすることで介護が必要な配偶者を優先的に施設に預けることができ、その配偶者とともに生活ができるわけで、老老介護の負担もかなり減らせるのではないでしょうか。

2)は子供のうちから介護を身近に感じてもらって、いつでも簡単な介助ができるように国民全員が介護を経験しておくっていうのはそう悪いことではなさそうです。

もちろん拒否すると、出席が足りずに卒業できず、単位も取れなくなり、ほぼ強制的なものです。諸外国では徴兵制なんてのがあって、兵役をするかあるいは数年間社会福祉施設で働くかなど強制しているところもあります。それからすれば優しいものです。

現在約330万人の高校生がいますので、3年間の間に半年だけ介護施設で働くとすると、常時55万人分(330万÷6)の不足が補えることになります。大学生は約290万人で、4年間に半年だけ働くとすると約36万人分となります(290万÷8)。

もちろん学生はベテラン介護士と同等には働けないものの、一気に90万人(半年間)の介護補助者が誕生し、そこで学んだことが、将来自分の親や兄弟のために役立つという、高齢化社会にとって見本になるようなよい連鎖が起きそうです。

3)では、現在刑務所にいる受刑者は約7万人います。そして年間に釈放(出所)するのは約5万人ほど。その中から凶悪犯、粗暴犯は除き毎年2万人ぐらいを対象とし、実刑として半年~1年間入所する代わりに、半年~1年間指定された介護施設への勤務を命じます。

よくまじめに更正したくても犯罪歴がネックになって出所後就職できず累犯を重ねてしまうとか言いますが、介護施設で経験を積んでさらに資格を取れば、とりあえず出所後に路頭に迷うこともなくなるでしょう。

不足する38万人に対して、わずか年間2万人程度の補充ですが、それでも不足して介護職員の疲弊が進む介護人材に少しでも役立てるとすると誰からも文句は出ません。

犯罪者は怖い!っていうのもあるでしょうから「凶悪犯や粗暴犯は除く」って条件をつけました。例えば普通の会社員や公務員だった人が、お酒を飲んでクルマで事故を起こし、人を轢いて死なせてしまったようなケースなどを考えれば、受刑者はどこにでもいる普通の人達です。

もう出所しましたが、ホリエモンのような経済犯も同様に問題なさそうです。彼は刑務所の中で高齢入所者の介護的な仕事をやっていたとなにかで読みました。

いずれにしても今後都市部での介護職員不足が顕著になってきますので、まだ元気で行動力があるうちに、地方への移住を考えた方が良さそうです。ところが相反して元気なうちは、刺激が少ない地方への移住って、なかなか考えられないものなのですけどね。

※8月12日(水)は夏休み中のため更新もお休みします。


【関連リンク】
888 火事と高齢化社会の因果関係
876 介護にまつわるあれこれ
865 仕事と介護の両立という難題
780 あらためて高齢社会白書を概観してみる
568 老人虐待と介護の問題



リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX
PR



945
以前からクルマやバイクの盗難が起きてTwitterやFacebookで拡散して欲しいというリクエストが多くありましたが、最近は自転車盗難の拡散希望も増えてきました。これも外国製の高級自転車や、電動補助タイプのものが増え、1台30万円とか50万円もするようなものが出てきた影響でしょうか。

経験ありますが、1万円程度で買ったアジアン製の安い自転車で、すでに何年も使い込んだものなら、普通はそこまで必死に探そうとは思いません。

昔から自転車泥棒は罪の意識がないままやってしまう人が多い犯罪ですが、窃盗罪または遺失物等横領という刑事犯罪で、初犯だとほぼ書類送検、起訴猶予といった軽い微罪扱いで、被害者にちゃんと謝罪して賠償もおこなえば前科もつかないで済みそうですが、前科があったり、盗まれた被害者が厳罰を望めば懲役の実刑を食うこともある犯罪です。そうした事の重大性を知らずに、気軽に「ちょっと拝借」みたいな感じで他人の自転車に乗っていくって人がいます。

もちろん、高級自転車やバイクを盗んで、中古品として売ることを専門にしたプロやセミプロの存在もあり、そうした盗難のプロに狙われて、独自のルートで捌かれてしまうと、どんなに盗難対策をしても、また盗難後に中古市場をウオッチしても発見と回収は容易ではありません。

こちらは犯人が素人で、執念でうまく取り返した話しです。

プジョーVTT-905盗難~奪回までの10日間の道のり #cycleJP

11/7に自宅駐輪場から盗まれたプジョーMTB・VTT-905 2000年モデルの奪回に成功しました。事の顛末をたどった一連のツイートをまとめます。同じように自転車を盗まれ今も捜索している方々への希望になれば幸いです。


その概要は
 1)鍵を壊され、軽自動車に積み込んで盗難
 2)警察へ盗難届
 3)Twitterなどで盗難されたことを拡散
 4)知人がパーツがヤフオクに出ていることを知らせてくれる
 5)ヤフオクで落札して直接受け渡しを希望(同時に警察へ連絡)
 6)受け渡し現場に私服警官と行き盗難品であることを確認
 7)出品者事情聴取(窃盗実行犯は別人で白状)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

こちらも数十万円の高級自転車を盗まれ、バラバラのパーツに分解して中古ショップで販売されていたのを発見した記録です。捜索から犯人逮捕、裁判まで書かれていてその経緯がよくわかります。

自転車大好きいたきの日記

自転車盗難記 #1 ~捜索編~
自転車盗難記 #2 ~パーツ発見編~
自転車盗難記 #3 ~フレーム発見編~
自転車盗難記 #4 ~犯人逮捕編~
自転車盗難記 #5 ~裁判編~

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

上記のように、執念で探し、取り戻したり犯人に賠償させることができるのはホンの一部のラッキーな人だけでしょう。

盗難届を警察に出しても探してくれるわけではなく、たまたま不審者の職務質問をした際に乗っていた自転車の車体番号や防犯登録が盗難届が出ているものと一致するとかでないと警察が見つけてくれることはないでしょう。

もう大昔のことですが、私の母親が毎日使っていたママチャリが、母親の職場の駐輪場から盗まれて、ひどく落ち込んでいたその数日後に、偶然その自転車を私が街で見つけたことがあります。

毎日高校への通学のため、2キロ先のバス停まで歩いていたのですが、その途中でふと横を見ると、見覚えのあるピンク色のママチャリがアパートの駐輪場に停めてあるのが偶然目に入りました。盗まれたって聞いていたので、すぐにピンときて近くに行き確かめると間違いなさそう。

アパートと同じ敷地内に大家さんの自宅があったので、声をかけて「この自転車は盗まれた母親のものだ」ってことを伝えました。大家さんは当然ビックリ、そのチャリに乗っているのはアパートの住人で某有名お嬢様女子大学生とのことで、なかなか私の言うことを信用してくれませんでした。

とりあえず、大家さんが「本人と話しをしてみるから」と言い、私も学校へ向かう途中だったので、自宅の電話番号を伝え、母親には自転車発見の連絡をしておきました。

その後、私は学校へ行っていて関与しなかったのですが、母親の元へ大家さんから電話が入り「女子大生に確認をしたら、自転車は知り合いの男性に譲ってもらった」「そういうことであれば返却する」とのこと。

母親は、盗まれたとき、警察に盗難届を出していたので、今回見つかったということで警察に連絡をを入れたところ、警察は窃盗事件として調査をするということになり、その発見現場のアパートへ。

そこで警察はそのチャリに乗っていた女子大生に事情聴取すると当初は「知人からもらった」と言い張っていましたが、問い詰められる「私が盗みました」と自白したそうです。自転車は証拠品として警察が運び出し、その後トラックに乗せて自宅まで運んでくれました。

あとで風の噂を聞くと、大家は「大ごとにしたくなかったのに、私がすぐ警察へ通報した」と思いこみ逆恨みしていたようで(最初は人の言うことなかなか信用してくれなかったことはさておいて)、さらに女子大生は窃盗で調べられたことが両親に知られることになり、気楽に1人住まいしていたアパートを即退去して実家へ連れ戻されたとのこと。通っていた大学はどうしたのか不明です。

ま、ホント偶然に発見できた希有なケースですが、今なら、もし発見しても大家や所有者を自分で問い詰めるのではなく、最初から警察に通報して犯人を逃がさない、言い訳の準備をさせない、証拠を隠滅させないというのが常道のようです。間違っても自分で犯人を捕まえようとしてはいけないということです。


「盗まれた自転車を見つけた」犯人を待ち伏せて自分で「現行犯逮捕」できる?

結論から言えば、目の前で盗まれたというような場合を除いて、自分の盗まれた自転車を発見したときには、すみやかに警察に連絡して対応してもらうのが無難です。
(中略)
後日、盗まれた自分の自転車を偶然発見したような場合では、犯行から間があくと現行犯逮捕することはできません。その自転車を所持している人が、盗品だと知らずに本当の犯人から譲り受けたなどの可能性を排除できないからです。それにもかかわらず逮捕してしまった場合には、逮捕監禁罪に問われる可能性もありますし、黙って取り返してしまった場合には、窃盗罪に問われる可能性もあります。


それにプロの犯罪者だと、下手に追い詰めて返り討ちに遭わないとも限りませんから、ここは速やかに警察に引き渡し、手柄(検挙)を増やしてあげるのがいいでしょう。

私自身、幸い自転車は今までに盗まれたことはありませんが、バイク(ミニバイク)は過去2回盗難に遭い、2回ともガス欠状態で道路に捨てられていたのが見つかって戻ってきました。犯人は不明で、ハンドルロックやイグニッションキーなどが壊されていて、修理代がかさんだ嫌な思い出があります。

もし自転車の盗難が起きたら、下記のようなサイトを利用するのも一手です。但し、こうしたサイトに載ることで、犯人側にも追跡されているのがわかりますので、盗品をほとぼりが冷めるまで隠したままで動かない可能性もあります。

自転車盗難専門サイトCSI 自転車特捜24時

日本は比較的そうした盗難が少ない国と言われてきましたが、油断するとすぐに盗難に遭うことが多くなってきました。気をつけないと。


【関連リンク】
842 ひき逃げは絶対に許してはいけない
800 高齢化社会で変化している交通事故の統計を見る
751 自動車事故と車種や装備の関係
658 自転車のマナー違反が特にひどい
557 運転免許証の取得推移と乗用車保有台数推移を並べてみる

[PR] Amazn ほしいものランキング

携帯電話・スマートフォン 

スマートウォッチ

空気清浄機

洗濯機・乾燥機

衣類・ふとん乾燥機

テレビ・レコーダー


車&バイク


ヘルメット

洗車用品

自動車整備工具

釣りフィッシング   

ゴルフボール


ランニングシューズ

メンズスニーカー

レディーススニーカー

ベビー&マタニティ

ハンドケア・フットケア

シャンプー・コンディショナー


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX



944
『派遣法改正案』のいったい何が問題なのか」という記事があります。

弁護士先生の書かれた記事なので、それなりに説得力はあるように見えますが、得てして、この派遣法関連の法制化の議論は、派遣で働いたこともなければ、様々な派遣労働者を利用したこともなく、また派遣業界で働いたこともない学者や法律家ばかりが寄って集まり、一般的に正社員と比べて下級で弱者という見下した態度で、さらにそこから搾取している派遣会社は社会悪というスタンスで現場の意見はほとんど無視されてきたという暗黒な歴史があります。

この記事を読んでいても、現場や雇用ビジネスを知らない法律家が、机上の空論だけで書いていると思われる部分があるように思えます。

前提条件として非正規派遣とされる派遣就労(一般派遣)は、その比較とすべき労働はパートやアルバイト、契約社員、嘱託であって正規社員ではないということすらわかっていない人が多すぎます。

なので、「派遣就労は不安定だ」、「派遣切りはけしからん」、「正社員との生涯年収比較では」とか無茶振りな議論が多くあるのもそのためです。

例えば、
■「企業がその気になれば、3年ごとに人さえ入れ替えて派遣労働者を無期限に使い続けられる、つまり、派遣を事実上の常用雇用にできる制度設計になっており、派遣労働者が生涯その地位に留めおかれることにつながる」

派遣会社に登録するのは個人の自由意志で、紹介された派遣先でどのぐらいの期間働くかを決めるのも個人の自由です。さらには通常多い1ヶ月や3ヶ月ごとの更新で働く場合、その先更新をするかどうかを決めるのも概ねは派遣労働者個人なのです。

今は決して蟹工船や女工哀史の時代ではないのですが、派遣労働者はそうした強制労働や、個人が職場を自由に選択することができないでいるという時代錯誤も甚だしい論調です。

サービス業である派遣会社は、派遣で働いてくれる人がいなかったり、悪い噂が拡がって登録者が減ったりすると事業そのものが致命的です。

つまり事業を継続し、あわよくば拡大したいと望むなら、他のサービス業と同様、利用者=派遣労働者に対して「いい思い」をしてもらって、「気持ちよく」働いてもらい、知人や仲間に口コミで良い話しが拡がってくれることを願っているのが普通です。決して労働者を騙して連れてきたり、親に金を払って人身売買をしているわけではありません。

それはレストランオーナーが利用者に「気持ちいい思い」をしてもらって、リピーターになってもらったり、別の仲間を連れてきて欲しいと願うのと代わりありません。また公務員が使命として納税者のために尽くすのと変わりなく、派遣会社ならそうするのが当たり前すぎるからです。

ごくまれには金儲けにしか興味がない悪徳経営者や威張り散らす従業員がいる会社もあるでしょうけど、それはどこにでもいる例外的なことで普通では決してないのです。

普通ではないのはレストランオーナーがハンデキャップを持った利用者を差別して受け入れなかったり、厨房内で不衛生なことをして喜んでいるバイトテロの従業員となんら変わりません。

公務員だって、他人の個人情報を盗み見たり、不正に残業代を取得したりというモラル不足や犯罪行為があります。数が増えるとどこにでもいるのです、そういうのは、例外として見るべきです。


■「改正案が成立した時点から3年先の雇い止めを告げられたりする事例も出ているようだ。」

派遣就労は、正社員でもなければパート・アルバイトではありません。元々は短期即戦力として働くことを労使ともにメリットとしてスタートしているという歴史を理解しておかなければなりません。

「派遣だと3年以上継続できない」と嘆くのは、アルバイト雇用の人が「正社員に登用してくれない」と嘆くのと同じようにしか聞こえません。3年以上1社で働きたいのなら、派遣という働き方を選ぶべきではないと教えてあげることが重要であって、法律で働ける期間を規制をすることが問題だとは思えません。

派遣で働く全体の中からするとわずかでしょうけど、就きたい仕事が見つからず、緊急避難的に派遣で働かざるを得ないって人ももちろんケースとしてあるでしょう。

でも「3年経ったら仕事を失うかも」と嘆く前に、最長で3年もの間に、正社員や契約社員、アルバイトなどいくらでも職業選択、転職する自由はあるのです。期間の定めのない正社員なら簡単に辞められなくても、派遣なら通常は1年以内の契約期間が決められてますので、その期間で気軽に辞めやすいこともあります。

3年間の派遣と言っても最初から3年間の契約が結ばれるわけではありません。通常はせいぜい3ヶ月とか6ヶ月契約でしょうから、働き方を変える機会はいくらでもあるはずです。3年で打ち切りになったと嘆く人には、その3年の間になにをしていたのか?って問う必要があります。


■「労働者派遣はそもそも法律で禁止されている働かせ方であり、労働者派遣法が制定されたことにより例外的に認められているにすぎず、この基本的な構造は数々の改正を経た今でも全く変わっていない、という基本的な視点は見過ごされがちである。」

こういう時代錯誤の話しが復古調に出てきますが、いくら日本が古くさい伝統的な就労形態を守ろうとしても国際労働機関(ILO)に加盟している以上は、1980年代に出された「人材派遣の制度を公に認めなさい」という指針には従う必要があるでしょう。

閉鎖的な日本の雇用慣習だった中に、そうしたグローバルスタンダードの労働者派遣をを取り入れるため一種外圧で生まれたもので、それを未だに明治時代からの労働法だかにこだわり続け、いつまでもグジグジと労働者派遣を問題視しているほうがどうかしていると言わざるを得ません。

外圧のおかげで閉鎖的な日本の慣行が打ち破られて、今はそれが普通になっていることは例を挙げるまでもなく、枚挙にいとまがありません。未だに開国せずにずっと鎖国を続けていた方が良かったとでもこの弁護士先生は言いたいのでしょうか。


■「1999年には対象業務が原則自由化され、2003年には製造業務への派遣が解禁されるなど派遣労働の対象は無限定に広がり、派遣労働者は2008年には202万人にも達した。

これは事実の列挙ですから反論ではなく、私もこの「対象業務の原則自由化」については疑念があります。

それまでは「この業務は派遣してもよい」というホワイトリスト方式だったのが、「この業務は派遣はダメ」というブラックリスト方式に変わった瞬間、それまで高付加価値と特殊性を維持してきた派遣業界が混乱の渦に巻き込まれることになります。

過去に人材派遣が問題になったのは「グッドウィル事件」や製造業での期間工など、高付加価値ではない、専門職以外のところで起きています。当初の専門26職種の派遣労働においては、細かなものは別として大きな社会問題とはなっていません。


■派遣労働者の賃金は正社員に比べて相対的に低い場合がほとんど。正社員と同じように働いていても、である。派遣労働をはじめとする不安定かつ低賃金な非正規雇用が政策的に拡大されたことが、格差社会、ワーキングプアなどの貧困問題の一因になっている。

過去にも書いていますが、非正規就労に占める派遣で働く人の割合はたった6.1%(2014年総務省「労働力調査」)、全就労者の中ではわずか2%に過ぎない部分を大きく取り上げて格差や貧困と言ってもどうにも無理があります。

また派遣職種によって給料には大きな差があり、中にはエンジニアやセクレタリー、通訳など正社員の同職種と比べても高年収の業務すらあります。それらをひとまとめにして「相対的に低い場合がほとんど」と決めつけるのは派遣労働者を十把一絡げにして、高年収の自分より一段も二段も低く見ているとしか思えません。

そして「非正規が貧困につながる」というのが問題なのであれば、非正規就労の約半分を占める直接雇用のパートや、21%のアルバイト、15%の契約社員、6%の嘱託などの給料、特に最低賃金制度や福利厚生の向上にもっと力を入れるべきではないでしょうか?アルバイトや契約社員の給料が相当に上がれば、派遣料金(≒派遣社員給料)だって間違いなく上がります。

貧困・格差問題で、9割以上を占める直接雇用している企業を責めるより、国の認可制で、立場上弱い1割未満の派遣会社を責める方が楽だからというのでは、どうもその感覚はまともじゃありません。

たった非正規の中で6%しかない派遣就労を貧困や格差の元凶とするような言い方はマスコミには受けやすいのでしょうけど、大手マスコミの元で下請け仕事をしている業者の社員の給料やフリーランスだって決して大手マスコミと比べていいはずもなく、そうした身近なところからまずはメスを入れるのがいいのではないでしょうか。


【関連リンク】
907 派遣法改正三度目の正直なるか?
890 非正規問題の真実
804 高齢就業者と非正規雇用
717 非正規から正規雇用への転換策
707 ハローワークは非正規職員のおかげで回っている
697 非正規雇用拡大の元凶が人材派遣だって?
326 年越し派遣村と就業支援


Amazon売れ筋ランキング

ドライブレコーダー売れ筋ランキング

レーダー探知機本体売れ筋ランキング 

カーナビゲーション売れ筋ランキング


車用タイヤチェーンの売れ筋ランキング

車体カバーの売れ筋ランキング

バイク工具/メンテナンス売れ筋ランキング

車/バイク用オイル売れ筋ランキング


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX

[PR] Amazon 書籍 売れ筋ランキング

ビジネス・経済

ビジネス実用本

新書

文庫

文学・評論

コミック

ゲーム攻略・ゲームブック


ハヤカワ・ミステリ  

創元推理文庫

新潮文庫

講談社文庫

角川文庫

集英社文庫

岩波文庫


文芸作品

ノンフィクション

ミステリー・サスペンス

SF・ホラー・ファンタジー

歴史・時代小説

経済・社会小説

趣味・実用


943
星を継ぐもの (創元SF文庫) ジェイムズ・P・ホーガン

著者のジェイムズ・P・ホーガンは1941年に英国生まれのSF作家で、この作品「星を継ぐもの(原題:Inherit the Stars)」は、仕事の傍らで書き上げ、1977年に発表(日本語翻訳版は1980年)されたデビュー作です。残念ながら数多くの作品を残し2010年に69歳で亡くなっています。

この作品が発表された1977年というと、アポロ11号が月面に着陸したのが1969年で、それから8年後という、まだ人類が月に対して期待とあこがれを持っている時期とも重なるのでしょう。

小説ではその月の凍った地中から宇宙服を着た人間のミイラ(チャーリー)が発見され、時代測定をすると、なんと5万年前に亡くなったものとわかります。

地球の5万年前というと化石で見つかっているのはホモサピエンスの起源ともされるクロマニョン人が現れた時代で、もちろん高度な文明や、月へ渡るだけの技術を持っていたわけではありません。

また5万年前にそれまで隆盛を極めていたネアンデルタール人が滅びて、現代人と同じホモサピエンスだけがなぜ生き延びてきたのかなど興味深いテーマと絡んできます。

さらに混乱を極めるのは、木星の周囲を回る惑星のうちガニメデの地下から、2500万年前の宇宙船と異星人が発掘されます。その宇宙船には人間とはまったく別の進化を遂げてきた高等生物である異星人のミイラと、倉庫には檻に入れられた地球から採取したと思われる生物や植物のサンプルが大量に積み込まれています。

専門用語?が飛び交い、ついて行くのにやっとですが、なぜ、今の地球人と5万年前に発達した文明に生きていたチャーリーとがまったく同じ進化を遂げていたのか?、2500万年前に地球上の生物が異星人によって地球外へ運ばれ進化した可能性は?当時の太陽系の惑星はいまちは違ってどう変化したのか?などSF小説ならではの大胆な仮説で面白く読ませてくれます。

しかし小説が書かれた当時は、アポロ計画の後、続いて火星や木星など次々と人類は宇宙への探求をするものと思われていた時期だったでしょうが、その後は考えられていたほどには進まず、火星はもとより、1972年以降は月面にすら新たに人類を送り込むことさえおこなわれていません。現代の科学ならば、技術的にはそう難しいことではないのでしょうけど、経済的なメリットが少なく、その割にリスクが高いということなのでしょう。

先日アメリカの探査衛星が9年の歳月をかけてたどり着いた冥王星の話しも出てきます。その星だけが他の太陽系惑星と違ってもの凄く小さい謎など、なるほどと思わせる推理でうならせてくれます。

なにか久しぶりに夢のあるワクワクするSF小説に出会えたって気がします。

★★★

著者別読書感想(ジェイムズ・P・ホーガン)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

青が散る (文春文庫)(上)(下) 宮本輝

1960年代後半、著者の大学時代を描いた長編の青春小説で、1982年に発表されました。その後何度か改訂され、長く読み続けられている作品です。石原慎太郎の「太陽の季節」が東の青春を代表する作品ならば、こちらは西の青春を代表する作品です。

物語は、主人公が希望する大学には受からず、仕方なく滑り止めで受けて合格していた大阪の新設されたばかりの私立大学(追手門大学)へ入学金を納めにいくところから始まります。

高校時代に少しテニスをやっていた縁で、新しくテニス部を作ろうという同級生と一緒になって土方仕事をしてテニスコートを作り、一応形としてはテニス部らしい体裁を整えていきます。

そのテニス部に入ってくる同級生との友情や恋愛、テニス部の後輩とのプライドをかけた戦い、偶然に知り合った他校の大学生やその当時流行はじめていたシンガーソングライターの卵、そして友人の死など、自分の体験を元として、小説になるよう大幅にアレンジを加えつつ、書かれたものと思いますが、それにしてもまだ高度成長を遂げてはいない貧しい日本のなかで、登場人物達は当時としてはえらく優雅な大学生活を送っているなという感想です。

今では文壇の重鎮でもある著者の、原点とも言える青春時代をなぞった、学生生活の模様が淡々と描かれていて、こうしたお坊ちゃま的な作風が、その後もこの著者の様々な小説に反映されていくのだということがよくわかる作品でした。

★★☆

著者別読書感想(宮本輝)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

月の上の観覧車 (新潮文庫) 荻原浩

2011年に単行本、2014年に文庫化された短編小説を集めた作品です。収録されている作品は「トンネル鏡」「金魚」上海租界の魔術師」「レシピ」「胡瓜の馬」「チョコチップミントをダブルで」「ゴミ屋敷モノクローム」「月の上の観覧車」の8編です。

著者とは年齢が1歳違いと近く、今までに時代と共に見聞きして体験してきた経験則も似ているということもあり、作品は概ね好きで、文庫になった作品の多くは読んできました。

特に早くから若年性アルツハイマー病についての作品「明日の記憶」(2005年)や、直木賞候補にもなった「あの日にドライブ」、タイムスリップもの「僕たちの戦争」、短編の「千年樹」などそれぞれに味があり、また感性が合っていいものでした。

この短編集では仕事、日常の生活、家族の死、淡い初恋など身近なテーマで淡々と語られていき、主人公の年齢も立場もそれぞれですが、なにか重い過去を背負ってきたり、感受性が豊かな普通の市井の人達って感じがして、それゆえに感情移入がしやすく、面白い作品に仕上がっています。

ただそれだけに感動とか、どんでん返しとかに期待はしちゃいけません。

次はビジネス的に求められるこのような短編小説ではなく、じっくりといい長編を書いて、今度こそ誰もが直木賞を推薦する作品に仕上げてもらいたいものです。

★★☆

著者別読書感想(荻原浩)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ジェントルマン (講談社文庫) 山田詠美

1985年に「ベッドタイムアイズ」でデビューし、その2年後の1987年には「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」で直木賞を受賞したねっとりした大人の性愛、倒錯系?小説が多い流行作家です。そのような先入観というか書評などを以前読み、今まではあえて読むのを避けてきました(1冊だけは読んでいますが)。

1959年生まれの著者は、私とも年齢が近く、そろそろ週刊誌的な男女のドロドロした関係からも距離を置く頃かなと、ちょっと読んでみる気になりました。

この作品は2011年単行本刊、2014年文庫化された小説で、主人公は高校の同級生の男性に惚れてしまった同性愛者の男性です。

その主人公が惚れ込んでしまう男性ですが、高校時代から外面がよく文武両道で誰からも好かれていましたが、実は裏ではとんでもなくエゴイストで残酷な犯罪も平気でおこなっていることを知っています。

そうした倒錯した世界がこれでもか!ってぐらい出てきますので、私のように免疫がないと、読んでいると途中で吐き気を催しそうになってきます。あー気持ち悪い。

それでも男が男を愛する世界に興味があるって人は読めばいいのではないでしょうか。正常な人は、そういう世界のことは無駄なだけで知識として知っておく必要もないと思われます。

結局、期待したようには作風は変わってなく、こうした一部のマニアックな人には好評?だろう倒錯小説は、私のような凡人には無理だったようです。いずれにしても好みが別れるところです。

★☆☆

著者別読書感想(山田詠美)

【関連リンク】
 7月前半の読書 神様が降りてくる、ギフト、巡礼、働かないオジサンの給料はなぜ高いのか
 6月後半の読書 精霊の守り人、国家の闇、ミッキーマウスの憂鬱、きみはポラリス
 6月前半の読書 とせい、アルケミスト―夢を旅した少年、銀二貫、ふがいない僕は空を見た



リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX




942
世の中が世知辛くなってきたという話しはよく聞きますが、確かになんでもかんでも自分の気に入らないことや、どうでもいいことにまでクレームをつけるという傾向が増えてきているようです。

日本人は我慢強いとか忍耐力があると言われた時代もありましたが、これも国際化のひとつなのでしょうか、個人主義が進み、自分さえよければという自己中心的な考え方や、他の解決方法は考えず、すぐに他人へクレームをつけたり攻撃をするスタイルへと変貌しているような気がします。

また良いイメージが壊れて消費者を敵に回すと業績に影響する企業や、事なかれ第一主義の官公庁は、なにかクレームがあると神経質過ぎるぐらいに敏感に反応し、過剰とも言える対応を自らとったり、またとらざるを得ない状況に追い込まれます。

アメリカの出来事で、雨で濡れたペットの猫を乾かそうと電子レンジに入れて殺してしまった人が、電子レンジの説明書に猫を乾かすのはダメと書いていなかったとメーカーを訴えたり、歩道を歩いていた時に、歩道に自然にできた小さなくぼみで転けてしまい足を骨折した人が道路管理者の自治体を訴えるのが日常茶飯事であるのと同様、日本でもちょっとしたたわいもないことにいちゃもんをつけるようになってきているのでしょう。

たわいもないかどうかは別として、最近このようなことが起きています。もちろん賛否両論あることは承知しています。

ひとつめは、

JRの運転士が「水を飲んだら報告」だった理由
6月7日、JR東海が今月から「乗務中の水分補給について報告を不要にした」との報道がなされた。ネットでは「運転士は自由に水も飲めないのか」という同情の声。また、報告事項については、これまで乗客からの苦情の有無も必要とされていた。これも「乗客の方がクレーマーだ。そんな声を真に受けたJR東海もひどい」という論調も見られた。


つまり「乗務員が水分補給をしていると乗客からクレームがつくから、飲むときは苦情有無と合わせて報告するように」と今まで決まっていたようです。

確かに運転中に操作機器から手を離して飲んでいたり、携帯電話を操作していたりすれば、今や即刻ツイッターなどで拡散され、乗務員の糾弾がおこなわれます。その延長線上として、駅で停車中に熱中症予防のため水分補給をしていても、口うるさい乗客からさぼっていると決めつけられるのを恐れたのでしょう。笑止千万です。


2つめは少し古い話ですが最近また復活しているようなので、

3000人の署名より1人の苦情
ほんま山梨の行政のお役人の方々、どうか大自然が広がる山梨で、芝生だけしかない公園をどんどん制作するなら、パブリックパーク作ってください。ローカルが3000人以上の署名を集めました。報道もされました。でも実行しませんでした。
1人の苦情には迅速に行動。多数決じゃないんは分かります。


この2013年のブログを読むと、河川敷の空き地を利用したスケートボードができるコンクリート敷きの公園(広場?)があったが、夜勤で昼間に寝るため静かにして欲しいとひとりの住民が苦情を言ったことで、それまで使えていた公園が使えなくなるって読めますが、他の報道も読むともう少し問題は複雑です。

行政が禁止したのは公園内に勝手にスケートボード用の大きな構造物を作ったことで、通常のスケートボードを楽しむ公園としては禁止していないようです。


荒川に無許可設置、騒音の苦情相次ぐ 市、スケボー台撤去へ(山梨日日新聞)
10年ほど前に市が管理するローラースケート場に利用者が無許可で設置。利用が増えるにつれ、ボードの音などで住民からの苦情が相次ぎ、市側が今月、利用者代表に口頭で撤去を指示した。

つまり違法な簡単に撤去できないような大きなジャンプ台とかが次々とできたことで、多くのボーダー達の人気を集め、ジャンプして着地するときの音も大きくなり、派手なパフォーマンスを見に観客も増え、その結果、違法駐車する人も増えて近隣住人から苦情が出て、その違法なジャンプ台など設置物を撤去しなさいってことのよう。公園自体は存続してます。

なかなか思い切って練習する場所がないボーダーの人達のことを考えると、大目に見てあげてよ~って気持ちもわかりますが、近くに住宅があればやはり限度というものがあるでしょう。

なんと言っても空き家率全国No.1の山梨ですから、人が住んでいない地域もいっぱいあるでしょうから、公園をそちらへ移転するってのも考えてもらいたいですね。

なので、こちらは「たわいもないクレーム」ではないような気がします。


3つめは、

園児の声に苦情 幼稚園が1千万円かけ3mの防音壁
今、幼稚園に周辺住民からクレームが寄せられている。「子どもの声がうるさい」というもので、その対応に1千万円をかけるケースもあるという。


保育園は「迷惑施設」か 近隣トラブルの裏に世代の差
待機児童問題の解決のため保育所の整備が急がれるなか、その建設をめぐって近隣トラブルは増えている。ここ数年でも、品川区やさいたま市、福岡市で保育所の開園が中止になった。練馬区では認可保育所をめぐって2012年夏、「平穏に生活する権利を侵害された」として住民が事業者を提訴したケースもあった。

火葬場の建設やゴミ焼却施設と同様、幼稚園や保育園の新たな設置や移動も近隣住民から同意が得られずに難航しているそうです。

確かにリタイア後は毎日家にいるので、静かな環境でゆっくり過ごしたいという高齢者の住民感情も理解ができます。そして若い人には気にならない子供の高いキーキー声も高齢者にとっては黒板とチョークがたてるキーキー音同様許し難い騒音に感じてしまうことも理解しています。

住民側からすれば、あとからやってきたそうした迷惑?施設のために引っ越す費用もないし、元々そこに住んでいる自分達が出て行くのは理不尽だっていうのもあります。

賃貸の人なら環境が悪くなれば簡単に別の場所へ引っ越せばいいのですが、持ち家率が全体で6割近く、高齢者世帯に至っては持ち家率が8割を超えているだけにそれも難しそうです。

でもねぇ、、、人が暮らしていくのだから、お互いに気をつけないといけないことはあるでしょうけど、感情的にならず、もっとなんとかならなかったのかなぁって思います。

子供の騒ぎ声は飛行機や新幹線など乗り物の中、音楽演奏会など公共の場所でもよく問題になりますが、子供の責任というよりは親や預かる管理者側、そしてそれを我慢する周囲の理解、双方に相手を思いやるだけの気遣いと、こころの余裕が失われてしまったように感じます。

なので、どっちが悪いとか、我慢すべきって白黒つけるものではなく、双方に譲り合ったり、多少は我慢することも必要でしょう。

残念ながら、これら様々なクレーム問題は、今後ますますエスカレートしていく気がします。

理由は、
1)自宅にいることが多い高齢者があと数十年増え続けること
2)反対運動などができる暇を持て余したリタイアした高齢者が増えること
3)自己主張が強い団塊世代高齢者が仕事を引退して家にいること

つまりこれらの仕事を引退し、暇を持てあまし、多くの時間自宅にいる人が今後は日本の社会を動かしていくことになり、様々な気に入らないことに対して積極的にクレームをつけていくことが予想されます。

これはテレビを見ていてもよくわかりますが、しばしば生中継の場合、途中で訂正を入れるシーンが数多く見られます。

テレビ局側のミスも増えてきているのかも知れませんが、ちょっとしたどうでもいいようなことですぐにテレビ局へクレームを言う人が増えているのだろうと思われます。

生命に関わりがあるような間違いでなければ、間違いや誤りにもっと大らかな気持ちで、見過ごしてあげる気持ちでいればいいのに、もう完全にクレームを言うことが趣味になっている世界ですね。これも世知辛い世の中になってきている証拠でしょうか。


【関連リンク】
910 テレビ番組はタイムシフト視聴が当たり前?
838 夢の隠遁生活
829 「最後の昭和企業戦士」五十代の悲劇
737 日本人が罹りやすい病気
356 世論調査もネット時代(2つのネット調査付き)

[PR]

Amazonタイムセール

ホーム&キッチンの売れ筋ランキング 

枕・抱き枕の売れ筋ランキング

旅行用品の売れ筋ランキング


ミラーレス一眼の売れ筋ランキング 

空気清浄機 タイムセール

掃除機の売れ筋ランキング

ペット用品の売れ筋ランキング


リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
著者別読書感想INDEX
ブログ内検索
プロフィール
HN:
area@リストラ天国
HP:
性別:
男性
趣味:
ドライブ・日帰り温泉
自己紹介:
紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
============
プライバシーポリシー及び利用規約
Template & Icon by kura07 / Photo by Abundant Shine

Powered by [PR]


忍者ブログ