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今更なのですが、最近、内田康夫氏原作の「浅見光彦シリーズ」のテレビドラマにはまっていて、BSで再放送されるたびに録画をして楽しんでいます。

このシリーズは、現代版水戸黄門っていう趣きで、国内の名所各所で不可解な殺人事件が起き、たまたま居合わせたり、知人が関わっていたりする旅行雑誌のルポライターの主人公が事件を調べ、最後には見事解決をするっていうたわいもないものです。

たわいもないって言うと原作者に失礼ですが、流れ的には見事なワンパターンで、当初は事件に首を突っ込んでくる胡散臭いルポライターという感じで登場し、殺人事件を捜査する横柄な刑事に邪険に扱われますが、その主人公が警察庁刑事局長の弟というのが判明するやいなや刑事の態度が急変するワンパターンが秀逸です。

警察庁刑事局長と言えば、警視総監に次ぐ警察官僚2番目の超エリートで、国会答弁などにも時々出てきたりする役人です。

「浅見?ふん、ルポライターなんてどこの馬の骨だか、叩けばほこりが出るんじゃねぇか?」と言っていたのが、身元が判明したとたん手のひらを返して、「いや~浅見刑事局長の弟君でいらっしゃるとは、浅見先生もお人が悪い~」となるわけです。

事件はさすがミステリー界の巨人内田康夫氏の原作だけに、日本各地の観光名所を押さえつつ、また各地域の歴史や文化を絡めた動機や殺人法で物語が展開されますが、必ず1話の事件に絡む1人の若き美しいヒロインも登場し、彩りを添えてくれるのも楽しいところです。

ドラマ制作は日本テレビ版、TBS版、フジテレビ版と複数の局にまたがり、各局で同じタイトルの作品が作られていて、当然ながら主人公や周囲を固める脇役陣はそれぞれに違っています。それらを見比べるのもなかなか面白いのです。

もっとも古くに制作していた日本テレビ版は、1987年から1990年に放送され、放送順に「平家伝説殺人事件」、「天城峠殺人事件」、「佐渡伝説殺人事件」、「美濃路殺人事件」、「越後路殺人事件(原作は「漂泊の楽人」)」、「唐津佐用姫伝説殺人事件(原作は「佐用姫伝説殺人事件」)」、備後路殺人事件(原作は「後鳥羽伝説殺人事件」)」、「琵琶湖周航殺人歌」の8作品で、主人公の浅見光彦は水谷豊が演じています。

但し、あまり小説の浅見光彦のイメージと水谷豊が合わなかったため、著者の希望もあってか8作品で打ち切られたということです(wikipedia)。

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

TBS版は1994年から2014年にかけて制作放送され、「高千穂伝説殺人事件」、「天城峠殺人事件」、「隅田川殺人事件」、「佐渡伝説殺人事件」、「城崎殺人事件」、「小樽殺人事件」、「風葬の城」、「鳥取雛送り殺人事件」、「天河伝説殺人事件」、「隠岐伝説殺人事件」、「蜃気楼」、「札幌殺人事件」、「「須磨明石」殺人事件」、「後鳥羽伝説殺人事件」、「志摩半島殺人事件」、「坊っちゃん殺人事件」、「鬼首殺人事件」、「華の下にて」、「長崎殺人事件」、「崇徳伝説殺人事件」、「平家伝説殺人事件」、「佐用姫伝説殺人事件」、「藍色回廊殺人事件」、「漂泊の楽人」、「姫島殺人事件」、「津和野殺人事件」、「斎王の葬列」、「高千穂伝説殺人事件-歌わない笛-」、「菊池伝説殺人事件」、「化生の海」、「箸墓幻想」、「天河伝説殺人事件」、「蜃気楼」、「壺霊」の34作品があります。

「天河伝説殺人事件」など同じタイトルのものがダブってありますが、監督や主人公役を変えてリメイクされたものです。

このTBS版の主人公浅見光彦役は第1作目から13作目までが辰巳琢郎、14作目から31作目までが沢村一樹、32作目以降は速水もこみちとなっています。

さらにTBS版には「浅見光彦~最終章~」として2009年10月~12月に連続ドラマとして放映され、「恐山・十和田湖・弘前編(恐山殺人事件)」、「伊豆天城・松島編(天城峠殺人事件)」、「岩手遠野編(鄙の記憶)」、「金沢編(伊香保殺人事件)」、「京都・近江編(須磨明石殺人事件)」、」、「浅見家の悲劇(前編・後編)木曽編(後鳥羽伝説殺人事件)、「エキゾチック横浜編(横浜殺人事件)」、「草津・軽井沢編」(首の女(ひと)殺人事件)」の9作品があり、こちらの主人公は沢村一樹です。

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フジテレビ版は上記のTBS版と時期がかぶりますが、1995年以降に制作・放送されています。

フジテレビ版はシリーズの中ではもっとも作品数が多くて「伊香保殺人事件」、「横浜殺人事件」、「唐津佐用姫伝説殺人事件」、「津和野殺人事件」、「別府・姫島殺人事件」、「漂泊の楽人 越後・沼津殺人事件」、「恐山殺人事件」、「平家伝説殺人事件」、「斎王の葬列」、「イーハトーブの幽霊」、「皇女の霊柩」、「三州吉良殺人事件」、「津軽殺人事件」、「黄金の石橋」、「金沢殺人事件」、「日蓮伝説殺人事件」、「秋田殺人事件」、「しまなみ幻想 -愛媛・今治殺人事件-」、「ユタが愛した探偵」、「化生の海 -北前船殺人事件-」、「熊本・菊池伝説殺人事件」、「「首の女」殺人事件」、「日光殺人事件」、「鯨の哭く海」、「箸墓幻想」、「「紅藍の女」殺人事件」、「竹人形殺人事件」、「耳なし芳一からの手紙」、「熊野古道殺人事件」、「天河伝説殺人事件」、「喪われた道」、「箱庭」、「後鳥羽伝説殺人事件」、「美濃路殺人事件」、「歌枕殺人事件」、「鐘」、「長崎殺人事件」、「十三の冥府」、「遺骨」、「棄霊島」、「佐渡伝説殺人事件」、「悪魔の種子」、「還らざる道」、「砂冥宮」、「志摩半島殺人事件」、「はちまん」、「平城山を越えた女」、「幻香」、「不等辺三角形」、「貴賓室の怪人」、「中央構造帯」の51作品が2014年までに制作されています。

フジテレビ版の浅見光彦役は第1作から14作までが榎木孝明、第15作目以降は中村俊介となっています。途中で主役の座を降りた榎木孝明は17作目からは主人公の兄の刑事局長役で復活して出演しています。

その他にもこのシリーズは単発でドラマが作られていて、そこでは国広富之、篠田三郎、高嶋政伸などが浅見光彦役を演じています。唯一映画になった作品は「天河伝説殺人事件」(1991年)で、監督はあの市川崑、主役は榎木孝明です。

今までに見た中では卑弥呼と邪馬台国論争に焦点をあてた奈良県桜井市が舞台の「箸墓幻想」(TBS版)、天海=明智光秀説を絡めた「日光殺人事件」(フジテレビ版)、死を覚悟して出帆する補陀落渡海を知らしめた「熊野古道殺人事件」(フジテレビ版)、10年前に事故で亡くなった妹の死の真相に迫る「後鳥羽伝説殺人事件」(フジテレビ版)などがよかったかな。

浅見光彦を演じる役者としては、著者は榎木孝明を一押しだったようですが、私は沢村一樹がお気に入りです。フリーのルポライターという社会の荒波にもまれる厳しい職業の役柄からすると、辰巳琢郎や中村俊介はお上品過ぎでひ弱そうに思えます。

映画やドラマを見るときに、先に原作本を読んでから見る場合と、あとで読む場合がありますが、このシリーズに関しては、観光名所のロケが行われていますので、読む前に先に見ておいて、そのイメージを知っておくのが楽しめそうです。

ちなみにこの浅見光彦シリーズは小説では120作品もありますので、今後も機会があれば新しく作られるかも知れません。主役にはできれば若手のホープを使い、俳優の登竜門になるといいですね。

著者別読書感想(内田康夫

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休日はなにをしていますか?って聞かれると、独身だと「彼女(彼氏)とデート」だったり、「友達とテニスやゴルフ」など、既婚者だったら「買い物」とか「家族サービスで公園や遊園地」「家庭菜園で汗を流して」っていう回答が返ってくるのが一般的かなと思います。

DODAの調査では、1位買い物、2位が家族・子供と過ごす、3位は家でのんびりするがベスト3になっています。


また厚労省の平成26年の「健康意識に関する調査」では、「休みが取れたらどのように過ごしたいか」という希望を聞いた質問では「ドライブや小旅行に出かける」45.1%が最も多く、次いで「運動・スポーツ・散歩などをする」33.7%、「何もせずにゴロ寝で過ごす」24.7%、「インターネットをして過ごす」24.6%などとなっています。やはり希望はアクティブ系が8割近くを占めています。

しかし実際の休暇・休日の過ごし方としては「インターネットをして過ごす」の41.5%が最も多く、次いで「テレビを見たり、ラジオを聴いたりして過ごす」31.4%、「何もせずにゴロ寝で過ごす」25.0%、「ショッピング」19.7%、「スポーツ」19.1%などとなっていますから、実態としては自宅でゴロゴロして過ごしている人が多いようです。

しかし「インターネットをして過ごす」の41.5%ってなにか不思議な感じです。休日にネットでそんなにすることあるんだ?って気がするのはやはりアナログ世代のゆえでしょうか。ま、ブログを書いたりしている自分が言うのもまた変ですけど。

「1日中家の中でゴロゴロして過ごす」(25%)というのは最近でこそ認知されつつありますが、世の中的には決して誉めてはくれない休日の過ごし方とされてきました。

まじめで律儀な人ほど、休日には買い物に出掛けたり、スポーツをしたり、旅行へ行ったり、家族を喜ばせるため公園や遊園地へお出掛けして遊んだり、なにかアクティブに行動しなければと強迫観念に迫られ、張り切ってしまうことがあります。

特に同居人がいると、家族からも「いつまでもゴロゴロしてないで、早く起きて!」と言われたり、寝ていると子供に「遊びに行こう!」と邪魔されたりして、いつまでもごろ寝していると罪悪感する覚えるようになってしまいます。

体力が有り余っているときは、気分転換のため、激しいスポーツなどして発散するのもいいのですが、てきめんに体力が落ちてくる30代後半以降は、仕事で疲れた身体と心を休めるには、一番気が休まる場所でごろ寝をしているのが一番いいということです。

これはある研修会で登壇した心療内科のカウンセラーの話しですが、土・日曜日の休みの日に「なにかをしないといけない」「どこかへ行かなければ」「1日中家でゴロゴロしていたら健康に悪い」と考えて、気持ちが焦るのが一番心の健康によくないらしく、それならいっそなにもしないで、1日ボーとして、ごろ寝しているのが一番健康にいいですとのこと。私じゃなくカウンセラーがそう言ったのですからね。

「休むという字は木の傍に人がいる」っていうセキスイハウスのテレビCMじゃないですが、上記のカウンセラー曰く「「休日」って、心身を休めることが目的の日で、なにかをするための日ではない」って言葉には頷けます。

多くのビジネス書を出している山崎武也氏の「本物の生き方―人間の価値を決める「心がけ」」には、「休日の過ごし方としては、格好が悪いという人もいるが、いわゆるゴロ寝が最も適しているかもしれない。時代のはやりの遊びに惑わされたりしないで自己のペースを守るべきである。十分なとまではいかなくても、できるだけの睡眠をとる重要性を忘れてはいけない。」と書かれています。

精神医学的には「休日を家でゴロゴロしていると頭がリラックスできず、疲労がたまって逆効果」みたいなことを言われます。なので休日には外へ出掛けて気分転換を図り、運動をしたり変化をつけるように言われます。

確かに適度な運動をすることで、身体を鍛え、体調を整えたり、家族との絆が深まって精神的に充実したり、様々な効用はありますが、休日に「~しなければ」という強迫観念は捨ててもいいように思います。同居する家族がそれを理解してくれるかどうかは微妙ですけど。

私の場合、40代後半以降、足というか股関節を痛めたため、外出する機会が大きく減りました。子供ともっと遊んでやりたい、遠出してあちこち連れ出したいという気持ちもありましたが、なかなか思うようにできません。

現在では子供も大きくなり、親と一緒に行動するのは好まなくなってきたので、一緒に出掛けることは少なくなりました。

そうしたら困ったことに元気が余っているはずの子供達まで出不精になってしまって、休日は家族全員が家の中でゴロゴロしているっていう変な家族になっています。

アルバイトもせず、学校が休みの日にはまったく外に出ない時も多く、私の若い頃には考えられないようなことです。

それもちょっと困ったものです。

若いあいだはは、アルバイトをして社会勉強をしたり、旅行へ出掛けて見聞を広めたり、スポーツをしてアウトドアの健康的な生活を送ってもらいたいものですが、親があまりそういう習慣づけをしてこなかったせいでしょうか、困ったことに出無精になってしまっています。

引きこもりにさえならなければいいと思っていますが、ヤレヤレです。積極的に面倒なことはしたがらないという流行にのっかている感じで、若者の草食系というのもそういうところから出ているのでしょうか。

そこでせめての罪滅ぼし?と思って、毎週土曜日の夕方に、子供を連れ出してキャッチボールをしています。

最初は子供は嫌々だったのが、やってみると意外と楽しいらしく、これがうまくはまって、今ではもう1年以上この習慣を継続しています。

ただ都会においてはキャッチボールができる場所が極めて限られていて、普通の公園では小さな子供がいるのでまずダメ、学校のグランドも一般には解放してくれないのでダメ、もちろん広いからと言っても駐車場とかはダメです。

遠投もしたいので少なくても30~40mぐらいの距離が取れる場所で、暴投しても人や器物に影響がない場所となると限られます。

そこで少し遠いけど、少年野球や少年サッカー、平日の午前中にはゲートボールなどで使っている無料の市営多目的広場があり、そこで日が沈む少し前の、野球やサッカーの試合や練習がおこなわれていない時間帯を見計らって使っています。

そして、最近はそのキャッチボールに加え、子供ももうすぐ社会人になるので、そのたしなみとして、ゴルフ練習場にも連れ出しました。

私は股関節の故障もあり、もう10年以上クラブを握っていませんが、まだ使えそうなフルセット一式(20年ぐらい前に購入した旧式)があり、そこそこの経験もあるので、ずぶの素人に教えてやるぐらいのことはできます。

ただ親と一緒ならば仕方がないので行くけど、1人で進んで練習場に通うまでは好きになれないようで、キャッチボールを含め、いつまで私が一緒について行ってやれるかってところが悩みの種です。


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935
精霊の守り人 (新潮文庫) 上橋菜穂子

1996年に発表されたファンタジー小説で、その後「闇の守り人」「夢の守り人」など「守り人シリーズ」として拡がっていく元になる小説です。また今年2015年の本屋大賞に輝いた「鹿の王<鹿の王> (角川書店単行本)」の著者でもあります。

考えてみると直木賞や芥川賞というのは年2回選考会があり、しかも複数名の同時受賞もあります(受賞者なしもある)ので、平均すれば年に2~3名ずつが受賞していることになりますが、本屋大賞は原則年に1名だけなので、こちらのほうが受賞するのが難しい賞となっています。

それだけに価値も高いかな。でもそのうち本屋大賞も、より商業的になってくれば、年2回の開催とになったりするのかも。

さて本題に戻ると、この作品を原作として過去にはラジオドラマやアニメとして放送がされましたが、来年2016年から3年に渡って『放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」』として実写ドラマが放送される予定です。

主演となる女用心棒バルサ役は綾瀬はるかです。どうしてもあの鉄砲を構える勇ましい八重の姿がダブってしまいそうです。

ストーリーについてはネタバレするとアレなので、こうした小説の場合あまり触れない方がいいのでしょうけど、大ざっぱに書くと、架空の国の物語で、精霊の卵が身体に宿ったのため、国王から抹殺されそうになった第二王子を守るために、女用心棒の主人公が王妃に雇われて、卵を食べる魔物や王子を取り戻そうとする追っ手と戦って100年に一度現れるという精霊の卵の真実を明らかにしていくというもの。

ま、話の展開的には児童小説とも言えるけれど、主人公が30歳になる成熟した女性ということで、大人が読むことを想定して書かれているというのがわかります。児童文学なら主人公は子供だったり子供の面倒を見る先生だったりしますので。

いずれにしても、本を読むことで「ファンタジーに思いを寄せたい」、直接的に言えば「現実から逃避をしたい」って思う人には、ル=グウィン著「ゲド戦記」、J.R.R.トールキン著「指輪物語」、C.S.ルイス著「ナルニア国物語」などの超大作にはちょっと尻込みする人でも、この1冊なら十分に楽しむことができるでしょう。

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国家の闇 日本人と犯罪<蠢動する巨悪> (角川oneテーマ21) 一橋 文哉

闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相」や「宮崎勤事件―塗り潰されたシナリオ」など社会を騒がせた重大事件などを深掘りしていったジャーナリストが書いた作品で、2012年に発刊されています。

この本ではオウム真理教事件、収賄汚職、大疑獄事件、ロッキード事件、グリコ・森永事件、赤報隊事件などの犯罪を通して見えてくる犯罪者の心理、犯罪者や悪徳政治家の行動、それに対する警察や検察、骨抜きにされてきたマスコミ、そして洗脳される人達など過去の犯罪と謎の総まとめといったところでしょうか。

また、新書らしく、著者の単行本や文庫のPRがあちこちに登場し、それらの紹介とPRのために書かれたって感じもします。「この事件については詳しくは拙書○○に」っていう、ちょっと嫌らしい感じですが最近の新書ではそれが当たり前なのかも。

ザッと目次を書いておくと、
 序章 巨悪は永遠に眠らない(金丸事件など政治家と金の問題)
 第1章 カルトに群がる亡者たち(国際武器商人とオーム真理教)
 第2章 国際謀略組織の犯罪(金大中事件、下山事件、三鷹事件など)
 第3章 ジジババ喰いのマニュアル(豊田商事事件~ライブドア事件~振り込め詐欺)
 第4章 劇場型企業テロの源流―グリコと赤報隊・悪の連鎖(闇社会のヒットマン)
 ※( )内は主な概要

古い話が多いものの、また内容がどこまで信用できるかはさておき、かなり深い闇の話しがこれでもかって書かれていて、著者の身を案じます。

例えば、自殺とされた下山事件は決して自殺ではないとか、ライブドア事件で取締役だった野口英昭が沖縄のカプセルホテルで不審死を遂げ、すぐに自殺とされた件も口封じだったとか、警察庁長官狙撃事件やオーム真理教の村井秀夫幹部が刺し殺された事件、また赤報隊事件など未解決事件には闇のヒットマンの存在など。

だからということではないのでしょうけど、一応著者名は本名ではなくペンネームですが、最近では特に本名を隠しているわけではなさそうですね。

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ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫) 松岡圭祐

「千里眼シリーズ」などで有名になった作家さんで、「催眠―Hypnosis」や「千里眼」「万能鑑定士Qの事件簿」などは、テレビドラマや映画にもなっています。

この小説はそうしたサイコティックや心理学テーマを扱ったものではなく、東京ディズニーランド(TDL)で働く派遣バイトを主人公とする青春ドラマって言うか、ディズニーの舞台裏と雑学を楽しめる小説です。

TDLはキャラクター管理や名称使用にやたらと決まりが厳しくてうるさいところなのですが、こうしたキャラクターの名称をタイトルにした小説が出るとはちょっと驚きでした。

また話しの中身も、架空の運営会社ということになっているにしろ、TDLの仕事の裏側や、権力を持って威張り散らす制服組の正社員と、バイトや準社員という非正規社員との関係や心の葛藤などを描いているのも、よくクレームつけられなかったな?って思います。

当然、小説ですから、架空の話しとして読まなくてはいけませんが、しかしところどころに事実も含まれていそうで、ディープでない普通のディズニーファンからすれば、楽しいTDLの裏側ではこんなに厳しい管理やゲストのためにキャストが努力をしてくれているのだってことがわかり、キャストやキャラクターを見る目がもっと優しくなりそうです。

私はと言えば、TDLが開設されたのが1983年、すでに社会人になってからで、特にデートとかで利用したことはなく、結婚して子供ができてから、数回連れて行ったぐらいで、さして興味も関心もありません。

とは言え、行くとそれなりに現実から離れられて、夢があって、気持ちが高ぶるのはやはりそうしたキャストの面々が来場者を楽しませるために努力奮闘しているのだなぁって思わずにはいられません。

著者別読書感想(松岡圭祐)

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きみはポラリス (新潮文庫) 三浦しをん

2007年に単行本、2011年に文庫化された短編小説集です。まったく事前の情報なく読みましたが、どうも片想い、純愛、裏切り、禁断の愛、同性愛、偏愛など様々な愛の形を短編にまとめたものでした。

著者の作品では「まほろ駅前多田便利軒」「神去なあなあ日常」「風が強く吹いている」「舟を編む」などいくつか読んでいて、あまり外れのない、面白い作品が多いので、特に考えず手に取りました。

あとタイトルの「ポラリス」っていう響きがなんとなく好きで、意味はこぐま座にあるいわゆる北極星ということですが、不動の愛とその周辺を回る様々な人間模様ということを表しているのかなとちょっと感じた次第。

その短編作品は「永遠に完成しない二通の手紙」「裏切らないこと」「私たちがしたこと」「夜にあふれるもの」「骨片」「ペーパークラフト」「森を歩く」「優雅な生活」「春太の毎日」「冬の一等星」「永遠につづく手紙の最後の一文」の11編からなっています。

ま、個人的な感想で言えば、この作家さんは短編よりも前述の中・長編小説のほうがいい感じです。雑誌などの依頼でこうした一話完結スタイルの短編を求められることが多いのでしょうけど、長編がうまい人の作品は、やはり長編をちゃんと選んで読むべきだったかも。

著者別読書感想(三浦しをん)

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イニシエーション・ラブ (文春文庫) 乾くるみ

著者は1998年にデビューし、比較的軽く若い人に人気の恋愛やミステリーをテーマとした繊細な小説を多く書いている作家さんで、ペンネームからすると女性だとばかり思っていたら、なんと!ひげ面の堂々とした体格の男性なんですね。

この小説は「塔の断章」に続く「タロット・シリーズ」として、2004年に刊行され、この作品を原作として、今年2015年には堤幸彦監督、松田翔太、前田敦子らが出演する映画にもなっています。

内容は昭和のバブル景気の中、静岡に住む理系の大学生の主人公をキーとして、合コンで知り合った女性との恋愛小説として進んでいきます。

大学生が合コンで知り合った女性との恋愛がテーマの小説と言えば、少し前に読んだ吉田修一著「横道世之介 (文春文庫)」を思い出しましたが、双方ともにハッピーエンドではないという共通項があるものの、その本質は大いに違っています。

この小説、しっかりと読んでいると、最後の一言で、「え?」って、再び前に戻って再読せずにはいられないという仕掛けがありますので、ストーリーは書きませんが、この不思議な仕掛け?を映画ではどのように表現したのかちょっと興味があるところです。

こうした普通の小説の中に、ミステリー的というか、仕掛けをするっていうのが、流行なのかそうかわかりませんが、真梨幸子著の「殺人鬼フジコの衝動」でもそうでしたが、深い洞察力と想像力を働かせないとちゃんと著者の思惑を理解できない作品は、読む側としてもしっかりと読んでいないと気がつかないこともありそうです。

小説を読むって言うのは言わば頭をリラックスさせたい時なので、個人的にはこのような凝ったややこしい小説はあまり好きではありません。


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934
若い知人と話しをしていたら、「子供を小学校から私立に入れようと思っている」という話しになりました。

なんでも知人(男性)は当初は小学校も中学校も公立でいいかなと思っていたらしいのですが、奥さんが教育熱心で、絶対小学校から私立と決めていたそうです。

こうした子供の教育については、子供と接する割合が多い母親の意向が強くなるのが多いようで、父親はその教育費をなんとか工面することと、お受験の際、立派なお父さんの振りをして面接に行くだけです。

高学歴の女性が増えてきたことで、そうした子供や父親に有無を言わせず、最良と思われる教育をつぎ込みたいと願う傾向が強くなってきたなと感じます。

特に小学生未満の子供に公立がいいか私立がいいかの判断はできないので、結局は両親や祖父母が決めることになります。

少子化で母親が産む平均的な子供の数(合計特殊出生率)は2013年で1.43で、2005年の1.26と比べると多少は上昇傾向にありますが、それでも先進国で比べるとドイツやイタリアと並んでもっとも低いレベルにあります。



つまり夫婦が働いて稼いだ中から、子供の教育費として使えるお金は、以前ならば、夫がひとりで働いて得たお金を二人以上の子供に分散して使っていたものが、最近では夫婦二人が働いて得たお金を1人の子供に集中して使うことができます。

それが子供の低年齢から積極的に私立学校へ通わせることができるようになってきた最大の要因でしょう。

これは子供にとっては、親が稼いでいるお金と元々持っている資産(祖父母からの遺産など)とともに、兄弟がいるかいないかの違いで、その子供が受けられる教育の質や量が違ってくるということを表しています。

もちろん本当に優秀な子供であれば、親の資金力や兄弟姉妹の数に関係なく、親に負担をかけないで自分で奨学金を獲得していい学校へ進むことだってあり得ないことではありませんが、そうしたケースは極めて珍しいことでしょう。

そこで親は、子供のことならできるだけなんとかしてやりたいと、子供の親同士で競うように小学校から名門私立を目指すって人が増えてきているわけですが、案外、子供の教育費にいくらかかるかってことを知らない親が多いとも感じます。

もし小学校から大学(文系)まで全部を私立に行かせると1人いくらの学習費(入学金、授業料、塾等)がかかるでしょう?

大学も自宅から通学するとして、小学校6年、中学・高校各3年、大学4年の合計16年で2206万円という試算です。郊外マンションならば買える値段ですね。

内訳は小学校836万円/6年、中学校371万円/3年、高校294万円/3年、大学705万円/4年です。
※出典:文部科学省「子供の学習費」調査

エレベーター式の私立学校へ行けば、厳しい受験戦争はありませんし、子供も余裕ある学校生活をおくれるかも知れませんが、親は大変です。

部活をすれば部費はもちろん遠征費用等が必要で、修学旅行も私立高校の場合は海外へ行くので積立金もかなりの高額になります。

もし子供が二人いて、二人とも同じく小学校から私立へ進学をしたとすれば×2で4412万円です。もうこうなると親からの支援がなければ、普通のサラリーマンの収入だけでは無理っぽいでしょうね。

兄と弟、姉と妹などで行く学校に差をつけるというのも難しく、やはり一人っ子故のコースといえそうです。

もし中学校までは公立の学校で、高校と大学のみ私立(文系)という場合だと、小学校~大学までの16年間で1397万円がかかります。

もし子供が二人いて、二人ともこのパターンで進学すると×2で2794万円が必要と言うことです。これでも普通のサラリーマン家庭では厳しいものがありそうです。

これ以外にも、子供にかかる費用として、幼稚園または保育園の費用(公立69万円/2年、私立162万円/2年)、そのほかに、ピアノや水泳など趣味の習い事などがあれば別途かかります。

親の家に家賃なしで同居をしていればまだいいですが、通常はこれとは別に賃貸マンション費用か住宅ローンを毎月10数万円支払うことを考えると、子供のためとは言え、二人以上の子供を私立学校に通わせるのは、かなりリスキーな人生を送ることになります。

この教育費の高さも少子化の原因のひとつではないかと思っています。

子供の教育費は住宅ローンほどではありませんが、10数年という長期にわたってかかってくることも注意が必要です。

つまり、「10年後には今よりもっと年収も増えていて・・・」などと考えて予定を組んでいると、まったく収入は増えず、逆に税金や生活費が上がって可処分所得は減っていくということが珍しいことではないからです。

特に30歳過ぎてからの子供の場合、子供が成人する20歳の時には親は50歳を超えています。勤務先で役員にでもならない限りは、一般的にもっとも働き盛りで年収が高いのは40代後半と言われていますので、もっともお金がかかる大学生の頃に、所得が減じていることも想定しておかなければなりません。

ソニーやシャープじゃないですが、40代以上になると勤務先の業績によっては大量の早期退職という名のリストラが行われないとも限りません。

住宅ローン破産じゃないですが、思ったよりも所得が伸びなかったり、勤務先をリストラされたり、自分や家族の病気や事故で働けなくなったりという様々な事態を考えておく必要がありそうで、住宅ローンと同様、教育費に関しても一種の博打みたいな綱渡りになることだけは避けたいものです。


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さすがに今の時代、新規開拓営業で飛び込み営業を恒常的におこなっている会社は少ないと思いますが、私が20代の頃(今から30年前)はまだ普通にやっていました。

今でも4月になるとピカピカの新入社員達が、研修を兼ねて飛び込み営業をして回るという会社はあるようです。

飛び込みをすれば確かに知らない人とでも平気で話しをする度胸はつきますし、そうした極限状態(オーバーですが)に追い込まれることで、必死に頭を使い、遊び半分の学生時代と違って厳しい社会人になったという実感を得るには手っ取り早い方法なのかも知れません。

な~んてことを言うと、旧世代の悪弊にコチコチに固まった老害の風習と決めつけられそうですが、若い人でもそうした飛び込み営業で一定の成果を収め、訓練と割り切ってまじめに取り組み乗り切った人にとっては、「あれはいい経験になった」と振り返って言う人も多いのではないでしょうか。

文句しか出てこない人は頭も身体も使わず、さぼってロクな成績もあげられなかった人でしょう(偏見含む)。

私自身、飛び込み営業は、最初のうちはすごく抵抗があって、なかなかその一歩が踏み出せませんでした。

受付があって受付嬢が座っているような大きな会社の場合は、受付で90%以上はサラリと面会を断られてしまいますので、逆に気楽ですが、入り口ドアを開くとそこが事務所兼受付(総務)のような会社の場合、周囲に座っている人が全員耳をそばだてて聞いているように思える中、自己紹介をして取り次ぎを依頼する恥ずかしさったらありません。それも少しやっていると慣れちゃいましたけど。

取り次ぎを依頼と言っても飛び込みですから、誰に会いたいのかってことを対応に出てきた人に対し簡単明瞭に話しをしなければなりません。

ここでモタモタしていると、怪しがられてほぼ100%の確率で追い返されます。モタモタせずにスムーズに話せたとしても、目的とする相手に取り次いでもらえる確率がわずかに上昇するぐらいです。

つまり飛び込み営業の場合、どこへ行っても約9割以上は目的とする相手には会えないってことです(商品やサービスなどにもよると思いますが)。

会えないばかりか、アポなしで訪問するわけですから相手にも迷惑をかけていることになり、怒られることさえよくあります。

もちろん時には調子がよくて、3割ぐらいの確率で相手に会える(話せる)こともありますが、そうしたラッキーがずっと続くことはありません。

以前、自衛隊の幹部候補生が民間企業研修にやってきたので、一緒に飛び込み営業をしてもらったことがあります。

普段はキリリと制服を着て、イザとなれば戦場や被災地、どんなところへでも重装備を背負って駆けつけるタフな連中でも、1日目の飛び込みでは足が震え、声が震え、緊張の極みだったことを覚えています。あとで聞いたら「初めてパラシュート降下した時より緊張した」と言ってました。

誰だって飛び込み営業って緊張もするし、断られるのがほぼ確実で、相手にも迷惑をかけることがあり、人間のプライドもメチャメチャにされそうで嫌うのはわかっています。

でもね、別に飛び込み営業自体は違法ではなく、命に危険があるわけではなく、ごくまれだけどニーズに合えば客に喜ばれることもあり、知らない人と知り合いになれるチャンスだと、自分に前向きになるよう言い聞かせれば、意外と気持ちはスッと楽になっていくものです。

断られることに悩んだり、断られたらどうしようとか、後ろ向きになったら、そこで先へ進めなくなります。

最近はテレアポと言って、先に電話でアポイントを取り付け、効率よく営業担当者が訪問する新規開拓が主ですが、それでも非効率な飛び込み営業が決してなくならないのは、先の度胸試しだけではなく、他にもやはりなにかメリットがあるのでしょう。

ひとつには、ただ数多く飛び込み営業をするというのではなく、アポイントで訪問した企業の周辺企業に「ついでに挨拶」って感じで新規開拓営業をすることがあります。

これが当たり前にできるかできないかで、その人の成績が将来にわたって大きく違っていくでしょう。

飛び込み営業を経験していると、自ずと様々な会社の仕組みがわかってきて、「この業界の会社にはこういう言い方をすればかなりの高確率で会える」とか「この規模の会社だと、こういうことに興味を持っているハズ」とか。

つまり会社名を見ただけで、その会社の業種が思い浮かび、受付の突破法から、担当者の興味を引く話しまで一気にイメージがふくらむのです。それってやはり飛び込み営業で数多くの失敗と試行錯誤を繰り返すことで、自信につながっていくということです。

二つめには、社会の仕組みやつながりについて知識が深くなります。三菱や三井と言った有名どころならば社名で関係性がわかりますが、そうした社名ではわからなくても、受付においてあるカタログや商品サンプル、または受付の人と雑談して聞き、会社の系列や取引先、主要商品などがわかるようになり、それを起点にして、相手の興味を引きながら話しを拡げていくことができます。

そうした訓練は、すでにアポがあって事前にWebサイトで相手がどういう会社かを調べてから訪問するのと違い、とっさの判断力で相手の興味や需要をうまく引き出し、興味のありそうな話しにうまく巻き込んでいくスキルが鍛えられます。

三つ目は、どこの誰ともわからない不機嫌そうな自分よりずっと年配の相手とでも、うまく話しを合わせて、最終的にはお互いに少しだけ分かり合えて気持ちよく帰って行くという、社会な中でうまく生きていくためには必須でしかも上級の訓練になります。

もっと言えば、「難攻不落の会社」を「高嶺の花の彼女」と置き換えてもそのテクニックは通用します。

つまり飛び込み営業で鍛えられた前向きで積極的な社交性が、人に合わせるために話題が豊富になり、例えばパーティーなどで一人ポツンとしている人を見つけたら、たとえまったく知らない自分よりずっと年配の人とでも気軽に話しかけ、やがては一緒になって盛り上がることが普通にできるようになるのです。同世代同士ならともかく、これって若い人には結構なハードルでしょ。

「老人キラー」って遺産を狙っている女性だけではなく、もちろん男性にもいます。特にベンチャー企業などを立ち上げて成功している人の多くは、老人キラーだったりします。

男性の「老人キラー」は、遺産目当てではなく、老人というか年配の人を味方につけ資金を集めるだけでなく、その人脈やノウハウなどアドバイスも得られ、事業の成功に直結します。成功しているベンチャー経営者の多くは、創業まもないまだ力も金も知恵もない時に、たいへん世話になった年配の人が必ずいます。

ま、いずれにしても、「もう飛び込み営業なんか非効率すぎて過去の遺物」って時代ですので今更でしょうが、人間関係に自殺を考えるほど悩んだり、アスペルガー症候群やコミュニケーション障害に陥る人が増えているって話しを聞いたり、若いうちに起業しようとする人の割合が他国と比べるとずっと少ないって聞くと、若いうちに飛び込み営業でもやって、少々無理してでもそうした能力、スキルを磨いておけば、そういうことにはならなかったんじゃないかなって、ちょっと飛躍しすぎているかも知れませんが思ったので。


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