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大日本帝国 1982年 東映
監督 舛田利雄 出演者丹波哲郎、三浦友和、西郷輝彦、関根恵子、夏目雅子

大日本帝国
上映時間180分という長時間の映画のため、真ん中で分け2部制となっています。その間に休憩時間が挟まれています。

第1部は「シンガポールへの道」、第2部は「愛は波濤をこえて」というサブタイトルがついています。

1980年公開の「二百三高地」(東映)が大ヒットしたことで、柳の下のドジョウを狙った戦記物の大作です。

もう少し史実を掘り下げた歴史検証的な内容かなと思っていたら、まったく違って大衆に受けそうな派手な戦闘シーンとその対照的なラブシーンの二つをたっぷり盛り込んだエンタメ作品でした。

日本のいちばん長い日」(1967年)や「連合艦隊司令長官 山本五十六」(1968年)など、ライバルの東宝の戦争シリーズ「東宝8.15シリーズ」には、ラブシーンの入る余地はなく、女性俳優の出演もほとんどありませんでした。

しかし大衆迎合のエンタメ映画では戦争物でもメロドラマは必要と東映は考えていたのでしょう。そのせいで関根恵子や夏目雅子がドラマに花を添えて良い演技でした。

この頃の映画ではCGなどは当然ないので、その時点にある戦車やトラック、飛行機などを使って撮影するしかなく、また戦闘機や艦船の戦闘シーンはミニチュア模型の特撮で、近年の映画と比べるとリアリティや迫力に欠けるのは仕方ありません。

しかし大人向けの映画とはいえ1本で180分という長い映画で、時短やタイパが優先される現代では180分の映画というのは理解に苦しむでしょう。

そう言えばひとつの映画で過去に見た一番長かった作品は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(1984年)で、オリジナル版269分の大作でした。香港の映画館で見ましたが、当然途中に休憩時間が2回ありました。その映画からすると約1時間半も短いです。

★☆☆

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飛べ!フェニックス(原題:The Flight of the Phoenix) 1965年 米(日本公開1966年)
監督 ロバート・アルドリッチ 出演者 ジェームズ・ステュアート、リチャード・アッテンボロー

飛べ!フェニックス
サハラ砂漠を飛ぶ石油会社の輸送機が、砂嵐に遭遇して砂漠の中に不時着してしまいます。

パイロットがリーダーとなり救助を待ち厳しいサバイバルを続けますが、予定航路を外れていたこともあり、救援機は来ません。

偶然近くを通りがかった地元商人に見える男に救援を依頼しようと近づいた乗員の軍人は無残に殺されてしまい、絶望の中に追い込まれていきます。

乗員の中に変わり者の航空機のエンジニアが乗っていて、独自の設計図を描き、双発エンジンのうち無事なほうを使って単発機を作って飛ばそうと提案します。

最初は誰も相手にしませんでしたが、なにもしないでただ死を待つより何かをしている方がマシということで飛行機の改造を始めます。

飲み水が残りわずかになった頃、ようやくつぎはぎの機体が完成しますが、最後の難関は、限りある爆薬カートリッジでエンジンを発動させようとしますが、、、

戦後20年頃の輸送機のエンジンはまだ単純なレシプロで、今の電子機器類もほとんどないアナログだからとりあえず飛ばすことは可能ということでしょうけど、パイロット以外は座席などなく、翼の上につかまったままで飛行するという離れ業には笑いました。

軽くするためパイロットだけが乗って救援を求めればいいのにと思いましたが、食料や飲料水がなくなりもう一時も不時着地では待てないという瀬戸際の状況だったと考えれば仕方がないかも知れません。

★★☆

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必殺スペシャル・春 世にも不思議な大仕事 主水と秀 香港・マカオで大あばれ 1991年 ABC・松竹
監督 原田雄一 出演者 藤田まこと、三田村邦彦、中川安奈

必殺スペシャル
テレビドラマ必殺シリーズの長時間スペシャル第18弾です。公式には映画ではありませんが、バブル絶頂の時期らしく海外ロケなど大掛かりなもので、映画に加えさせて頂きました。

長いタイトルに概ね内容が込められていますが、江戸時代の中村主水と同じ仕事人仲間の飾り職人の秀が、タイムスリップして香港・マカオで誘拐された王女を救うために活躍するというたわいもない話です。

なぜそんなものを見たかって?それは、1991年というと、まだ香港やマカオは中国に返還されてなく、私が働いていた頃(1985年頃)の、まだ英国領、ポルトガル領だった時代の懐かしい街が見られと思ったからです。

しかし残念ながら私が主にいたビジネス街やカジノの風景が映ることはなく、ドラマで出てくるのは古い教会や路地裏っぽいところばかりで、多くの場面は日本でロケやセットで撮られたもののようです。

ちょっと変わっているのは、中村主水や秀の子孫が香港マカオ旅行に来ていて、時代が江戸時代と現代とが交差していること。ちょっとややこしいっていうか、かなり無理があって無茶苦茶です。バブル時代だからこそ作れたドラマです。

★☆☆

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15時17分、パリ行き(原題:The 15:17 to Paris) 2018年 米
監督 クリント・イーストウッド
出演者 スペンサー・ストーン、アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス

15時17分、パリ行き
2015年にフランスの高速列車の中で起きた「タリス銃乱射事件」を、その関係者が本人役として出演した、再現ドラマ風のヒーロー物語です。

「タリス銃乱射事件」とは、乗客554名を乗せたアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリス車内で、AK-47(機関銃)で武装したイスラーム過激派の男が乗っ取りを企てましたが、偶然乗り合わせた乗客4人がテロリストを取り押さえ、二人が負傷しただけで済みました。

犯人を取り押さえたお手柄の乗客4人のうち3人はアメリカ人の幼なじみの友人同士で、3人でヨーロッパを旅行中でした。そのうち二人は現役の軍人だったことが、機関銃を持った犯人にもひることなく制圧につながったようです。またテロリストがひとりだけだったことも幸いしました。

映画では、その3人の幼なじみの子供時代から、やがて学校を経て社会に出てからも友人関係のままで、仕事の休暇を合わせてヨーロッパをグルッと回る観光旅行をすることにします。

そして楽しくあちこちを旅行しつつ、オランダのアムステルダムからパリへ向かおうとしているとき事件に遭遇します。

そのアメリカ人の二人は軍人、ひとりはビジネスマンの3人の役を俳優ではなく本人達が演じています。また他の乗客の一部も本人役として素人が演じています。

それが素人とは思えないほど堂に入っていて驚きました。監督のイーストウッドの力もあるのでしょう。

日本ではほとんど知られていない事件ですが、アメリカでは自国民が活躍したこともあり大きく話題になり、帰国後はヒーロー達を称えるパレードがおこなわれましたが、映画の興行はあまりうまくいかなかったようです。

★★☆

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君がいた夏(原題:Stealing Home) 1988年(日本公開1989年) 米
監督 スティーヴン・カンプマン
出演者 マーク・ハーモン、ジョディ・フォスター

君がいた夏
Mr.Childrenのヒット曲ではなく、アメリカのNYの少し南側にあるフィラデルフィアで展開される青春映画です。

主人公の少年時代に憧れていた年上の従姉妹とひと夏の思い出を作りますが、大人になってからは疎遠となります。

幼なじみ同士や、少年と女性教師とかの甘く切ない恋を描いた映画はよくありますが、相手が従姉妹というのは珍しいです。

そしてある日、結婚して外国に住んでいた従姉妹が自殺したという連絡を受け、その遺灰の処分は一番よくわかっているはずだからとその主人公に任せたいとの遺書があり、遺族から受け取りますが、どこへ埋葬すれば一番喜ぶのかわからず、あちこち思い出の地を巡りながら考え続けます。

昔、従姉妹と一緒に行った古い別荘のプールの排水口が好きだったからと、そこへ行ってみるともうプールはなく埋められていました。そして様々な過去の行動を思い出していき、やがてある結論へ確信していきます。

美しいフィラデルフィアの街や海岸が最大の見どころで、それ以外は、、、って感じです。

★☆☆

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ラーゲリより愛を込めて 2022年 映画「ラーゲリより愛を込めて」製作委員会
監督 瀬々敬久 出演者 二宮和也、北川景子、松坂桃李

ラーゲリより愛を込めて
辺見じゅん原作のノンフィクション作品「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(1989年)の映画化作品で、満州で終戦を迎え、その後シベリアへ連行され、そこで病に倒れた山本幡男氏(元一等兵)を描いた実話を元にした映画です。

ラーゲリとはロシア語で収容所のことです。辺見じゅん氏の作品と言えば、映画にもなった「男たちの大和」(1983年)を思い出します。

実在した主人公の山本氏は戦前に東京外国語学校(東京外大)でロシア語を学んでいたことから、シベリア抑留中は通訳としての役割も担っていました。

厳しい捕虜生活の中で、仲間達を励まし、誠実さを貫く性格は、荒々しい他の収容者からも慕われますが、長引く収容所生活で喉頭癌を患い、余命わずかと診断されてしまいます。

家族に宛てた遺書をしたためますが、持ち物検査で書き物はスパイ行為としてすべて破棄されることがわかっていたので、仲間達が遺書を分担して内容を記憶することにします。

アイドルが主演する映画で、映画のセットと出演者全般の演技に軽さはゆがめませんが、ストーリー的には泣かされる映画だと聞いていました。その通り終盤には主人公の家族への思いと無念が涙を誘います。歳をとるということは涙腺が緩まるってこともあります。

結局主人公と一緒に収容されていた捕虜達が日本に帰国できたのは1956年(昭和31年)で、戦後11年も経ってからのことです。

「もはや戦後ではない」という言葉が経済白書に載ったのが1956年ですが、その時代にもまだ戦争を引きずり帰国が果たせなかった多くの人がいたということに驚かされます。私はその翌年生まれです。

そう言えば幼い頃、町へ出掛けると、白い服を着た手足のない傷痍軍人らしき人が物乞いをしていたことはよく記憶に残ってますから、まだ昭和30年代というのはそういう時代だったということでしょう。

あと以前、シベリアに抑留されそのご帰国を果たした小熊英二著「生きて帰ってきた男―ある日本兵の戦争と戦後」を読みましたが、その著者は「日本軍従軍時よりソ連軍捕虜の時のほうがずっとマシ」と言うように、この映画でもシベリア抑留中に死亡するのは脱走を試みた数名のみで、食料のひどさや待遇(鉄拳制裁など)、傷病者への自殺強要など日本軍はひどかったけど、ソ連軍はそれと比べるとずっと人道的で常識的なことがこの映画でもわかります。

★★★

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クライ・マッチョ(原題:Cry Macho) 2021年(日本公開2022年) 米
監督 クリント・イーストウッド 出演者 クリント・イーストウッド、エドゥアルド・ミネット

クライ・マッチョ
1970年代のアメリカテキサスで、役に立たなくなった老カーボーイが主人公で、牧場主からメキシコに行って、別れた元妻の元にいる13歳の息子を連れてきて欲しいと頼まれます。

妻と子を交通事故で亡くした後、自暴自棄に陥っていたときに助けてくれた恩人の頼みということもあり引き受けます。

メキシコに入り別れた富豪の妻の元を訪れると、酒浸りで、用心棒が周りを固めているような状態で、息子はそんな母親の家には寄りつかず、盗みや闘鶏で生活費を稼いでいる不良少年ということがわかります。

それでも父親が会いたがっていることや、牧場を経営している金持ちだということで説得し、連れ出すことに成功しますが、侮辱された母親が用心棒を使い、少年を取り戻そうとします。

危機に陥ると助けてくれるのが、少年が飼っていていつも連れ回している闘鶏用の鶏のマッチョです。少年は強くたくましい男性になることに憧れていて、自分の鶏に「マッチョ」と名付けました。

アメリカへ向かう途中、クルマを盗まれたため、別のクルマを盗み旅を続けている途中、保安官の取り調べを受けそうなときに助けてくれた食堂のママさんと仲良くなり、しばらくそこで父親の仕事を助けるため少年に牧童の仕事を教えます。

この辺り、ロバート・B・パーカーの小説で、スペンサーシリーズの名著「初秋」を思い出します。不幸な目に遭っている不良少年に対し、生きていく術をアカの他人が慈愛を持って教えていくというのが同じです。

主人公のご老体は、少年を父親に引き渡した後はメキシコへUターンし、仲良くなったママさんのところへ戻り、ちゃっかり一緒に暮らすというラストは容易に想像が付きました。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

野良犬 1949年 新東宝
監督 黒澤明 出演者 三船敏郎、志村喬、淡路恵子

野良犬
黒澤映画では常連の三船敏郎と志村喬の二人を師弟コンビとしてうまく利用した刑事ドラマです。

当時まだ20代だった三船敏郎は若手の刑事役で、スリに遭って拳銃を盗まれてしまいます。その拳銃が強盗事件で使われ、ベテランの刑事とともに犯人を追いかけるストーリーです。

1949年の公開なので、撮影は終戦後3~4年の1948年~1949年に撮影されていると思いますが、東京にはまだ闇市が建ち並び、舗装されていない道路をトラックが走り、後楽園球場でおこなわれていた巨人対南海の熱狂するプロ野球の試合などが出てきて当時の世相や風俗がよくわかります。

野球好きの犯人が後楽園球場に来ているはずと網を張っているシーンでは、実際の試合が使われていて、川上哲治や川崎徳次、青田昇など往年の名選手が出場しています。

エアコンなどのない真夏の風景で、扇風機や団扇であおぎながら、汗を拭くシーンが多くあり、ムッとした蒸し暑い空気が映像からも沸き立ってくるようです。

また松竹歌劇団の学生だった淡路恵子は、黒澤監督に見いだされ、この映画がデビュー作になります。出演当時まだ若干16歳だったにも関わらず、犯人の恋人でダンスホールのダンサーで、色気も必要な難しい役です。

戦後の日本で刑事ドラマや映画は、その後数え切れない数の作品が制作されますが、この映画がその原点と言ってよいでしょう。

★★★

【関連リンク】
2025年1~2月に見た映画 TAXY NY(2004年)、LIFE!/ライフ(2013年)、ある兵士の賭け(1970年)、恐怖のメロディ(1971年)、トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年)、かくしごと(2024年)、居眠り磐音(2019年)

2024年11~12月に見た映画 網走番外地 北海篇(1965年)、首(2019年)、駅 STATION(1981年)、張込み(1958年)、博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年)、フィラデルフィア(1993年)

2024年9~10月に見た映画 弾を噛め(1975年)、スノーデン(2016年)、ハプニング(2008年)、ひとよ(2019年)、エアフォース・ワン(1997年)、放浪記(1962年)

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