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関ヶ原 2017年東宝

1966年に刊行された司馬遼太郎の作品「関ヶ原」を元にした作品で、「クライマーズ・ハイ」などの作品がある原田眞人監督、主演は石田三成役に岡田准一、徳川家康に役所広司、島左近に平岳大など。

戦国時代の終わり頃、つまり天下統一を果たした豊臣秀吉が亡くなり、その後の覇権を徳川家康が虎視眈々と狙い、その秀吉傘下の大名同士で決着をつけたのが関ヶ原の戦いです。

原作は読んでいないのでなんともですが、映画での主人公は関ヶ原の勝者の徳川家康ではなく、負けて惨めに戦場から逃げ去り、その後三条河原で打ち首となった石田三成です。

勝てば官軍の通り、その後の歴史は徳川家が中心となって歴史書も書き換えられてきましたが、近年では石田三成の功績やその人となりも歴史書に書かれているような邪悪な凡人でも悪人でもなかったということが言われています。

実際はどうだったのかは知りようがありませんが、原作通りであれば司馬遼太郎氏も石田三成に対して良い感情をもっていたと思われます。それを埋もれた資料を基に研究が進んだ現代ではなく、1966年当時に言えるというのはさすがとしか言い様がありません。

映画では「石田三成に過ぎたるものが二つあり、島の左近と佐和山の城」のうち島左近が準主役としてスポットをあてています。

実際に関ヶ原へ行くと、三成が陣を敷いていた笹尾山のすぐ下、距離にしてわずか100mぐらいのところに島左近陣跡があり、西軍の最後の砦だったことがわかります。

5分でわかる関ヶ原の戦い 2014/12/13(土)

映画はとにかく出演者の数が半端なく多く、また時の過ぎるスピードも速いので、ある程度それらの大名や武士の名前を知っていないと、混乱必至でしょう。

関ヶ原に至るまでの長い駆け引きも面白いのですが、いっそそれはすっ飛ばして、関ヶ原の戦いだけを中心に誰と誰が戦って、誰が裏切って、誰が傍観していてという戦争シュミレーションを映画にしてもよかったかも。

ということで、せっかく良い役者をいっぱい集めた割には、あまり良い作品に仕上がっているとは言えません。またヒロイン有村架純は、全然戦国時代の忍びらしくなく、まったく時代劇には向かない感じで一番残念でした。

★☆☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟


理想の彼氏(原題:Rebound) 2009年アメリカ

原題はReboundで「跳ね返る」という意味です。監督はバート・フレインドリッチで、主演は「シカゴ」でアカデミー助演女優賞に輝きその他「ターミナル」や「オーシャンズ12」に出演しているキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。そのほかの出演者にジャスティン・バーサや懐かしのアート・ガーファンクルなどなど。

旦那が浮気をしたため小さな子供二人を連れて家を出て、ニューヨークへやってきた40代の主人公が、仕事で能力を発揮しつつ、ずっと年下でしがないコーヒーショップで働く男性を子供達の子守として雇ったことからやがて二人に愛が芽生えてきます。

こうした白人女性のどん底からの成功物語ってのはアメリカでは毎年のように作られているようで、仕事も男(しかもずっと年下のイケメンで連れ子との相性もバッチリ)も軽々と手に入れるという安直なストーリーは驚きも感動もなく、ただただ、アメリカの厳しい現実の生活に疲れ果てた女性達のストレスを発散させ、夢を叶えるエンタメとして機能しているのでしょう。

そう言えば日本でも「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」っていう、しがないOLの独身女性の家に、イケメンで料理の腕がいい独身男性(しかもお金持ちで名門の良家の出)が、転がり込んでくるという小説(2009年刊)&映画(2016年公開)がありましたね。

映画の内容はともかく、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの色っぽさとかわいさで私は十分満足です。

★★☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟


家族はつらいよ 2016年松竹

2016年に公開された日本映画で監督は山田洋次、制作は「家族はつらいよ製作委員会」で、配給は松竹です。

長く松竹で制作されてきた「男はつらいよ」の家族版ってことですね。2017年には無縁社会をテーマとして「家族はつらいよ2」が公開されていました。見てないけど。

主演は息子が覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕されてお気の毒な感じの橋爪功、その妻役に吉行和子、長男は西村雅彦、次男には妻夫木聡、その恋人に蒼井優など、それぞれが主役を張れるような豪華な俳優陣が出ています。

この映画のテーマは熟年離婚で、子育ても終わり仕事も定年になって暇を持て余している夫が、妻から三行半を突きつけられてのドタバタ劇です。

おそらく映画を見に来る想定客は「男はつらいよ」をこよなく愛してきた、団塊世代に向けてではないかなと思われます。

ま、そう書くと、だいたいおおまかなあらすじは想像できるというもので、その通りで間違いありません。

実際このような家族の一大事に集まってくる「家族」は少なくなってきていて、郷愁を誘うようなところがあります。そのあたりが監督だけでなく脚本も手掛けている御年86歳になる山田洋次氏の特徴なのでしょうかね。

同じようなテーマでもっと若い30代とか40代の監督が手掛けると、同じ家族であっても、長男は仕事と自分の家庭ばかりで実家には寄りつかず、次男はニートで実家の部屋にこもりっきり、親は子の言うがままで振り回されて、離婚なんて考える余裕すらないって感じになりそうです。また離婚騒動が起きても子供達は「勝手にしたら~」と。

ま、よき昭和の時代を生き残った80代の監督が考える現代の家族像はこういうものなんだろうというのがよくわかる作品です。

けなげで献身的で可愛い蒼井優がよかったので★2つです。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

博士の異常な愛情 1964年米

原題は「DR. STRANGELOVE: OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB」(博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)

監督は「2001年宇宙の旅」など数多くの大作や名作を手がけてきたスタンリー・キューブリック。出演はピーター・セラーズ(重要な三役)、ジョージ・C・スコットなど。

1964年なのですでにフルカラー映画全盛になっている時代にかかわらずモノクロで撮影されたこの映画は同じく核戦争の恐怖を描いた「渚にて」(1959年)と共通するところがあります。ただこちらは真面目な「渚にて」に対しブラックコメディ的な要素が大きく反映されています。

ストーリーは、米ソ冷戦時代、ある空軍の将軍が24時間ソ連近郊を飛行している核戦略爆撃機全機に攻撃命令を発します。核攻撃命令は大統領の専権事項ですが、先制攻撃をされて国防省中枢が混乱しているときには誰でも可能という盲点を突いています。

対するソ連はまだ未公表の先制核攻撃をされた場合の報復手段(放射能で地球上の生物を皆殺しにする爆弾)を持っていて、米ソ首脳同士がホットラインを通じてそれを避けるべく奔走しますが、唯一攻撃中止の連絡が取れなかった爆撃機がソ連のICBM基地を攻撃してしまいます。

その後は地球上の各地で炸裂する核爆弾の映像が流れ、BGMに「We'll Meet Again」(また会いましょう)が流れ、その後の地球を暗示して終わります。

人間の愚かさ、軍人の暴走、自動で反撃装置が働くオートメーション時代など、北の某将軍様にも見てもらいたい背筋が凍りそうになる名作です。

アメリカ大統領、英国軍から派遣されて暴走軍人の副官として核戦争を止めようとするまっとうな軍人、そしてタイトルにもあるナチス時代から核兵器に詳しく大統領のアドバイザーに就いている奇妙な博士の微妙な三役をうまくこなすピーター・セラーズが最高です。

★★★


 

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1166
秘められた貌 (ジェッシイ・ストーン・シリーズ) ロバート・B・パーカー

2007年刊の「High Profile」の翻訳版(翻訳版文庫は2010年刊)で、警察署長ジェッシイ・ストーンシリーズ6作目です。別のシリーズの主人公で女性私立探偵サニー・ランドルも主人公ジェッシイのガールフレンドとして登場しています。

パーカー言えばやはりボストンの私立探偵スペンサーシリーズが有名で私も大好きですが、1997年から始まったこのジェッシイ・ストーンシリーズもスペンサーにはない面白さがあって楽しめます。

探偵と警察署長という違いこそあれ、そのキャラクターは似通っています。

スペンサーシリーズをすべて読み終えた後、その余韻が冷めた頃を見計らって、このシリーズを読むとパーカー独特の言い回しや絶妙な会話がよみがえってくること請負です。

ストーリーは、ジェッシイが警察署長を勤めるマサチューセッツ州の架空の街パラダイスで、テレビやラジオで活躍している毒舌の人気司会者が殺され、公園の木に吊り下げられているのが発見されます。

それと同時に司会者のアシスタントで、愛人の女性も同じ銃で殺害されているのが発見され、マスコミの注目を浴びる中、小さな街の警察署長の主人公は、自ら部下とともに犯人探しに奔走します。

その捜査手法が、私立探偵スペンサーとも共通していて、関係者と順番に会って質問し、なにかが動き出すのをジッと待ちます。

最近のミステリー小説のような変に凝った「驚愕のラスト!」とかはありませんが、「なぜ?」という疑問を解き明かしていく丁寧な捜査が好感を呼びます。

スペンサーシリーズでもお馴染みのマサチューセッツ州警察殺人課のヒーリー警部もサポート役として登場したりして、スペンサーシリーズを懐かしがるには最適です。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ウルトラ・ダラー (新潮文庫) 手嶋龍一

元NHK記者で外交ジャーナリストとしてテレビにもちょくちょく登場している著者の2006年(文庫は2007年)刊の国際インテリジェンス(諜報活動)小説です。

いま2017年は北朝鮮の核実験と長距離ロケットの話題が世界中を揺るがしていますが、その根っことなった2000年前半の北朝鮮の核開発やミサイル技術の導入に関し、その資金調達に偽アメリカドル札の大量発行があったことをテーマとしています。

印刷技術者の拉致、偽札検査機のメーカーへの謀略、外交官との癒着、高額紙幣に刷り込まれるマイクロチップ技術の流出など、その手口や国を挙げての陰謀を現実に起きた事件ともリンクさせながらうまく小説に仕立てています。
 
主人公は日本語が達者で日本文化にも精通している英国BBCの日本駐在員、その駐在員と英国の大学で同級生だったアメリカの財務省シークレットサービス要員。

BBC記者は駐在員という肩書きと、もうひとつ英国情報部の顔を持っていますし、シークレットサービスは大統領警護で有名ですが、実は世界中に出現する偽札ハンターとしての役割も担っています。

現在の北朝鮮が核兵器を保有し、2500km以上飛ばせるロケットをロシアやウクライナの協力により保有するに至ったのは、こうした2000年代前半からの下準備があってのことで、ここ数年だけで成し遂げたわけではないでしょう。

そういうことから、この小説は、現在2017年のことをすでに予見していたノンフィクションに近い小説なのかもしれません。

ただ、小説の中で、偽札検知機器メーカーの社員が、世界中で偽札を集めて持ち帰り、それを実験用として使っているという話しが出てきますが、それはにわかには信じられません。

ほとんどの国では偽札と知って保有しているだけで、例えテスト用だと言い訳をしても必ず実刑をともなう重罪となり、そのようなリスクを冒すのは馬鹿げています。

日本の場合、偽造通貨・変造通貨の行使罪(刑法第148条第2項)は、無期又は3年以上の懲役で、殺人(傷害致死)と同等の重罪です。普通そこまでの犯罪を犯してまで会社に尽くせません。

通常偽札の検査機器をチェックする場合、確か、ベンチマークテストの場が、国の公認でおこなわれていて、そこで過去に発見された偽札の反応テストなどが行えるようになっているはずです。

私が香港に少し滞在していたとき、友人がたまたま手に入れたという偽札の100ドル紙幣を見せてくれましたが、手触りも印刷も本物と並べて見比べても素人の目にはまったく違いがわからず、そんなの万が一持っているのを見つかったら、それこそ何年も外国の刑務所に収監される可能性があり、ジョークのつもりでも持ちたいとは思いませんでした。

★★☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」 (角川oneテーマ21) 村上隆

現代美術、ポップアーティストの地位をゆるぎなきものとしている著者の2012年の新書です。一方では芸術家と相容れそうもないビジネスマンでもあって、そういう意味では前例のない新しいエンタテナーなのかも知れません。

芸術家とビジネスマンが相容れないと書きましたが、そう思っているのは一部の偏見ある人だけかも知れません。ほとんど多くの芸術家はそれで飯を食うため、当然のことながら営業活動もすればスポンサーの意見や要望に譲歩することもあります。

ただそうしたことを芸術や美術学校では学生には教えない風習があって、著者は有名美大出身の社会経験もない芸術家気取りの若者が、多少作品が評価されただけで「オレは芸術家だ」と、まるで大物と勘違いしている人が増えてきていることを嘆いているというのがわかります。

さらに、著者は自分が批判の的になっていて多くの人から嫌われていることもよく理解していて、それでも自分の考えを通していく一本の筋が通った主張を述べているのは好感が持てそうです。

こういう創作の世界にいると、しかも突出していればいるほどに周囲からの妬みやひがみ、いいとこ取りだという非難なども多いでしょうし、私もニュースなどで訳のわからない醜悪なフィギュアに何億円という値段がついたとかの話しを聞いても「へぇ、こんな日本人がいるのか?」って思うぐらいで、その作者については芸術性の全くない平々凡々な人生をおくってきた身としては「なにかよくわからん」というのが実際のところでした。

一般的に新書というジャンルは、その著者や著者が関わる企業などのPR誌という趣向が強くあり、著者にしてみても、「プロフィールに著作物があると書ける自己満足とPR性」「初版本の大半を自分や会社が買い取り、名刺代わりにビジネスで会社案内代わりに使える」など多くのメリットがあります。

新書に対してはそうした多少ゆがんだ見方を持っていますが、この本もその例外とは言えず、著者も自分が設立した会社を10数回は登場させて盛んにPRしています。そのあたりもさすがにビジネスで成功を収めているアーチストなんだなということが理解できます。

内容自体は、美大や芸大などに通っている芸術家志望の若者に対して、「日本の芸術家業界で生き残る法」というような話しで、これが意外に知られていないことが多く、芸術とはまったく関係が薄い人間(私)が読んでも面白かったです。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

海の見える街 (講談社文庫) 畑野智美

2010年に「国道沿いのファミレス」でデビューした作家さんで、若い人の青春恋愛小説を得意としている感じで、この本も若くはないけど20代~30代の男女4人の仕事と恋愛と趣味がうまくバランス良く絡み合った、短編連作の恋愛小説と言えます。

海の見える街」というと宮崎駿の大ヒットアニメ「魔女の宅急便」に登場する北欧の某都市をイメージする人が多いのですが、こちらはいたってドメスチックな青春物語です。

その短編には「マメルリハ」、「ハナビ」、「金魚すくい」、「肉食うさぎ」の4編が収録されていて、それぞれ4人の登場人物が主人公となって順番に話が進行していきます。

4人が働いているのは市の図書館と併設されている児童館。

30代半ばになっても彼女もいない独身でいる男性二人と、20代半ばのオタク系女子と職員の産休中に派遣でやってきた同年代の訳あり元ヤンキー女子。

この4人がそれぞれに抱えている問題や感情を出していき、複雑に絡み合っていくところをうまくひとつのストーリーにまとめているなって感じです。

また1話ではマメルリハという種類のインコや、2話ではミシシッピアカミミガメ、3話では琉金、4話ではウサギなど、ペットとセットになっているのは落ち着きが良すぎます。

ただ世の中はこれほどまでにのんびりもしていないし、4人だけの世界で閉じていることもまずなく、現実をほどよく知っている中年男性にとっては、なんだかこそばかゆく、また現実感のなさにちょっと反感も覚えたり。

★★☆


【関連リンク】
 9月後半の読書 象の墓場、ナイト&シャドウ、美しい家、お別れの音、偽悪のすすめ
 9月前半の読書 危険なささやき、会社の品格、男の勘ちがい、安土城の幽霊
 8月後半の読書 白雪姫殺人事件、里山資本主義、デセプション・ポイント、漂流者たち
 8月前半の読書 転落の街、となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術、長女たち、殺戮にいたる病
 7月後半の読書 漂えど沈まず、そして奔流へ 新・病葉流れて、本と私、落日燃ゆ、いっぽん桜
 7月前半の読書 思考の整理学、白砂、ちょいな人々、静かな黄昏の国、召集令状
 6月後半の読書 反逆、死にたくはないが、生きたくもない。、黒警、尖閣激突!ドローン・コマンド
 6月前半の読書 本日は、お日柄もよく、巨人たちの星、ぼくらの民主主義なんだぜ、戦艦大和
 5月後半の読書 バランスが肝心、獄窓記、十字架、碇星、ようこそ、わが家へ
 5月前半の読書 他人を見下す若者たち、八月の六日間、氷の華、愛と名誉のために、顔に降りかかる雨
 4月後半の読書 一九八四年、ガニメデの優しい巨人、老いの才覚、旅のラゴス、ソロモンの犬
 4月前半の読書 二流小説家、脊梁山脈、国盗り物語(1)(2)、遊びの品格、悪党





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1165
今回のテーマはラーメンです。カレーライスとともに、立派な国民食となったラーメンです。

延々と続くラーメンブームはいつまでも衰えず、その質もミシュランガイドが認定するほどに一段と高まってきたと感じます。

昔の話をすると、どうしても高齢者の戯言になりますが、私が小学生の頃、まだラーメン(中華そば)というのはそれほど一般的ではなく、どちらかと言うと関西圏でしたので麺類と言えばうどんが主役でした。

冬場になると夜中にラーメンの屋台がやってきて、親に頼んで小銭をもらい、丼鉢か小鍋を持って屋台へ走って行き、ラーメンをそれに入れてもらって、家に持って帰って食べていました。ラーメン専門店はほとんどなく、中華料理屋のメニューにラーメンがあった程度です。

そしていきなり高校生時代へ飛びますが、その頃、今では全国展開している天下一品が京都北白川に初めて店を出し(第1号店、現在の総本店)、それが仲間内でも「とても美味しい!」と評判になりました。少し距離はありましたが、自転車を飛ばし、何度も食べに行きました。

しかしまだその頃はラーメンブームとは言えず、私の中でラーメンと言えばチキンラーメン(1958年~)やカップヌードル(1971年~)などお湯を注いで食べるインスタントラーメンの代名詞でした。それだけに日本のラーメンブームの立役者は日清の創業者安藤百福氏でしょう。

屋台や中華料理店で食べるラーメンは、私の中では、醤油風味のスープにナルトやシナチクが入ったいわゆる中華そばなのですが、そのような素朴なラーメンはもうほとんど見当たらなくなってしまいました。

店の名前は忘れてしまいましたが、1980年に東京へ出てきて、仕事で銀座を回っていたとき、夕方に小腹が空いたとき、150円のラーメンを見つけ、こりゃいい!と感動して食べたものです。当時一番安いトッピングがない素のラーメンの平均価格が300~400円の時代です。吉野家の牛丼が並で350円でした。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

社会人になってから東京で仕事をしていましたが、さすがに人が多い東京は数多くの種類のラーメンが乱立していて、そのうちに横浜家系だの荻窪系とか二郎とか多くの系統があり、中には行列ができる有名店まで現れていました。

一通りのラーメンを賞味した結果、結局は東京にも進出してきた高校時代から味が変わらない天下一品に戻り、年間数回は遠くても出掛けて食べに行っていました。

今でも関西方面へ行くと、必ず時間をとって、北白川の天下一品総本店に寄るようにしています。他のFC店とは味が違っていて、総本店のこってりラーメン(にんにく入り、ネギ多め)は他の店と違ってコクの深い独特の味がします。

もし天下一品のラーメンを語る場合は、おそらく工場で製造された粉末スープを使っている各FC店の味ではなく、50年以上同じ場所で熟成されてきたこの総本店のスープで食べないと笑いものになってしまいます。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

最近のラーメンの傾向としては、だんだんと豪華になってきていて、ラーメン1杯が軽く千円を超える店が増えてきました。見かけを派手にしてSNSなどで拡散してもらおうという目論見が見え見えでもあります。

そのため牛丼の値段が40年前とあまり変わらないのと比べ、ラーメンの平均単価はおそらく2倍以上になっている感じです。国民食の名が泣きます。

バブル以降、脱サラして手軽に始められる商売としてもラーメン店は人気があり、そうした新興店も多く登場してはすぐに消えていきました。決して甘くない世界です。

ラーメン専門店として生き残るのは大資本でチェーン展開をしている店と、大きな野望などは持たずに、常連や地元民に愛される小さな店ということでしょうか。

ラーメン専門店の最大手は、チェーン店数第1位の「幸楽苑」で、日本と海外で500数十店舗あります。第2位は「スガキヤ」、第3位は「花月嵐」と言われています(2016年データ)。

国内外に700数十店舗展開する「餃子の王将」のラーメンも値段の割に私はなかなかのものと評価していますが、ラーメン専門店ではないので除外しています。

 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

ただ、ラーメン専門店はこれから厳しい冬の時代を迎えるのではないかなと思っています。

まず客層の大半を占める若者の数が減ることで、ラーメン愛好家の自然減が年々着実にあること。

今まで主力の客だった団塊世代ジュニア世代が胃が弱ってくる時期に入り、消化の悪い「かん水」や「背脂」、「チャーシュー」などを使ったラーメンをあまり好まないこと。

糖質カットの風潮の中、糖質(炭水化物)の塊のようなラーメン(+ライスとかチャーハン)は敬遠されがちなこと。

ラーメン店にやってくる外国人観光客が増えている店はごくごく一部だけ。

などなど。

ラーメン独特の味や匂いや食感を失わず、カロリーオフ、糖質オフ、消化が良く、塩分は控えめ、麺やトッピングの量も自由に選択という、ダイエットしたい女性や高齢者にも向いたラーメンの開発と店舗展開が急がれそうです。


【関連リンク】
1015 丼飯を日本の文化として育てていきたい
682 我が家の食文化は子供たちへ伝えられているか?
634 味覚の変化について
613 関西風味
544 新ぶらさがり族



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1164
象の墓場 (光文社文庫) 楡 周平

2013年に単行本、2016年に文庫化された現実に起きたデジタル革命によって象に見立てた巨大外資系企業の没落を描いた経済長編小説です。

1990年頃まではアメリカの超優良企業だったイーストマン・コダック社は、世界の写真フィルムや現像液、印画紙などで圧倒的な世界シェアを持ち、1ドルの売上で80セントの利益が得られたという高収益企業で、長く我が世の春を謳歌していました。

しかし1990年代に入り、写真の世界にデジタルの波がヒタヒタと忍び寄ってきて、従来の安定したビジネスモデルが壊されていくことになります。

当時、世界の写真フィルムメーカーは、圧倒的に強いコダックと、新参者の富士写真フイルム(現、富士フイルム)、ドイツのアグフア・ゲバルト社、小西六写真工業(現、コニカミノルタ)などがありましたが、日本以外の国ではコダック社が圧倒的なシェアを持つ巨象に例えられていました。

その巨象コダックがデジタルカメラ時代に乗り遅れ、経営判断の誤りもあって、2012年には上場廃止、2013年には倒産危機を迎えることになります。

デジタルカメラ時代に乗り遅れたと書きましたが、実は世界で最初にデジタルカメラを完成させたのはコダック社です。

しかしチェーン化していたフィルム現像所などパートナーとの関係から、フィルムも現像も不要なデジカメを普及させるのに抵抗があり、モタモタしているあいだに日本の家電メーカーやカメラメーカーからデジカメが次々と登場し、一気にフィルム市場を奪われていくことになります。

この小説では外資系企業日本法人の会社員が主人公で、まさかこの巨大企業が傾いていくなど夢にも思わず、その激しい逆流の中で必死に戦っていく姿を描いています。

コダックの社員というので思い出したのは、親しい知人がバブルの頃、投資用でファミリー向けのマンションを5千万円で購入し、まだ入居者が決まっていない時に、良かったら賃貸として借りないかと言われて一緒に物件を見に行ったことがあります。

しかしまだ結婚してまもなくの頃で、ファミリー向けの広いマンションを借りるには、家賃を大幅にまけてもらっても当時の収入ではとても厳しく、すぐに断りました。

その後、当時は優良企業だったコダックの社員に貸し出せたので安心だと聞いて、喜んでいたのもつかの間、その後1年も経たないうちにコダックの様子がおかしくなりました。

おそらく突然リストラをされたのか、その借主は何ヶ月分かの家賃を踏み倒したまま夜逃げ同然で行方不明となり、残された部屋には大物の家具等は持ち出され、粗大ゴミだけがそのまま散乱していたという悲惨な状態だったとか。コダックの社員にとってはそれほど寝耳に水の急な業績悪化とリストラだったのでしょうね。

なかなか読み応えのある、外資系ビジネスマンには身につまされるような話しも多く、面白く読めました。

★★☆


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ナイト&シャドウ (講談社文庫)  柳 広司

2014年単行本、2015年に文庫化された長編小説で、主人公は日本人の警察官ながら、舞台はワシントンD.C.という珍しいパターンです。

著者の出世作で代表作となった「ジョーカー・ゲーム」(2008年)のシリーズは、昭和初期の帝国陸軍のスパイ養成機関が舞台で、そこでは徹底した記憶力と卓越した推理と創造力を鍛えられます。

そうした特殊なスパイと能力的に共通するのがアメリカ財務省管轄の要人警護組織であるシークレット・サービスで、科学的な捜査とともに、身を犠牲にして要人を守り抜く強靱な身体と、犯行を未然に防ぐための予知能力、そして非常事態発生時の対応などが求められます。

そのシークレット・サービスへ警視庁から厄介払いとして研修に出されてD.C.へやってきたのが主人公で、現役のシークレット・サービスとともに、大統領を狙うテロ犯グループと知恵比べをするというストーリーです。

ちょっと主人公にできすぎた感はあるものの、最後のどんでん返しも見事で、単なるハッピーエンドで終わらないところが秀逸と言って良いでしょう。

★★☆

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美しい家 (講談社文庫) 新野剛志

八月のマルクス」(1999年)、「あぽやん」(2008年)など、毛色の違う多くのヒット作を持っている著者の2013年刊(文庫版は2017年)の長編社会ミステリー小説です。

主人公は二人で、その二人の視点で物語が同時並行して進められていきます。

一人目は最近は新作が書けないでいる小説家で、子供の頃に姉が何者かに拉致されて行方不明となってしまった過去を引きずっている男性と、もう一人は刑務所から出たばかりの暗い過去を持つ若い男性です。

と思っていたら、終盤近くでそのうちの一人、作家がもう一人の主人公男性にあっけなく殺されてしまいます。ネタバレ失礼。

行く当てのない家族を引き受けて、集団で生活をするというのは古くは1980年頃に起きた「イエスの方舟事件」や、2012年には「尼崎事件」というのもありましたが、そうしたところで育てられた子供達が、成長して大きくなってからも過去を引きずっていく様子がよく描かれています。

タイトルは転々と住まいを変える集団生活において、そこで生まれ育った子供達が、幼いときのイメージの中に生じさせる理想的な住まいを揶揄したものと思われます。

★★☆


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お別れの音 (文春文庫) 青山七恵

著者は2007年に「ひとり日和」で芥川賞受賞、2009年には短編「かけら」で川端康成文学賞を受賞した若手作家のホープのひとりで、2010年(文庫は2013年)刊の短編小説です。この作家さんの小説を読むのは今回が初めてです。

短編は、「新しいビルディング」「お上手」「ニカウさんの近況」「うちの娘」「役立たず」「ファビアンの家の思い出」の6編で、それぞれ「別れ」がテーマとなっていますが、関連はなく独立した話しです。

割とそれぞれが平坦な日常の光景を淡々と描いたもので、特にインパクトを感じる隙間もないのですが、その6編の中でかろうじて印象に残った作品はというと、街中でよく見かける靴の修理やキーの複製などをしてくれるワンオペのお店の男性に興味を持ってしまう女性を描いた「お上手」と、大学を卒業前の最後の夏休みに、英国へ留学している友人に誘われてスイスへ旅行する学生の一夏の体験とその後を描いた「ファビアンの家の思い出」ぐらいでしょうか。

小説というと非日常のあり得そうもない凶悪な事件や死に至る病気など、刺激的な話しが多い中、こうした薄味で淡々とした別に誰かが死ぬわけでもなく、家族が引き裂かれるわけでもなく、悪意がみなぎるわけでもない平凡な人の平凡な日常が逆に新鮮に思える時代になってきたのかも知れません。

そう、起承転結なんかくそ食らえ!って感じで、いつ終わったのかもわからないような。

私の年代(弱肉強食が普通に通用した年代)だと、どうにもまどろっこしく感じたり、物足りなく感じるでしょうけど、若い人、特に女性や草食系と言われる男子には、心穏やかに共感が得られそうな気がします。

ただ短編作品に関しては私の評価は厳しくて★1つです。

★☆☆


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偽悪のすすめ 嫌われることが怖くなくなる生き方 (講談社+α新書) 坂上忍

主としてテレビバラエティ番組のMCで活躍している著者の2014年刊のエッセイ本です。芸能人がよく出すゴーストが書いた当たり障りのない自慢話かと怖々読んでみたところ、なかなか毒舌を持ち味としたキャラを生かした人生の深い話が聞けます。

実は私自身がテレビのバラエティ番組はまず見ないので、この人のことはほとんど知らず、たまにワイドショーのMCやコメンテターで言いたい放題に話しをしているところをちょっとだけ見て、顔ぐらいは知っているというレベルです。

バラエティ番組のMCをする人はたいてい元アナウンサーとか、しゃべりが商売のコメディアンが多いのですが、この著者は元人気子役で、大人になってからも子役のしがらみを振り払い、俳優を続けているという割と珍しい人です。ってほとんどの人が私よりもよく知っているでしょうからあらためて説明する必要はないでしょう。

この著者の面白いところは、俳優ならば大手芸能事務所に所属して付き人やマネージャーをつけて自分は演技以外の仕事はしないというのが普通でしょうけど、著者は子役時代に個人事務所を設立し、その後も群れずに一人で芸能活動をやっていくことを善としています。

そうした「鶏口となるも牛後となるなかれ」主義は著者の数々の毒舌と称される発言にも影響していて、本人はいたって普通にしゃべったことが、芸能業界の中ではちょっと異例のことだったり、空気を読まないと非難されたりということのようです。

若者に対し「スマホなんかいじってないで、おっぱいをいじろう」みたいなエロオヤジ全開モードのところもありますが、この人も正直すぎて時代の趨勢には乗っかれない人なんだろうなぁと思ってしまいます。

いえ、それが間違っているというのではなく、誰でも年を重ねていくと、そういう上から目線で自己中気味の説教臭くなるってことで、この異端児?も同じ中年なんだなぁって嬉しく思う次第です。

★★☆


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先日NHKの番組の中で、仕事が終わっても、まっすぐ家には帰らず、時間をつぶしている「フラリーマン」が増えているという趣旨の話がありました。

放送後には反響が大きかったせいか、NHKやまとめサイトに、感想や意見、その後の様子などがアップされています。

“フラリーマン” まっすぐ帰らない男たち(NHK Web)

NHKおはよう日本で取り上げられた「フラリーマン」に賛否両論 みんなの反応は?(まとめまとめ)

私に言わせると、「そんな暇な時間があるならとっとと家に帰ってやるべきこといくらでもあるだろうに」と思ってしまいますが、番組の中では様々な理由を挙げる人がいて、少し納得するところもありました。

まずなぜフラリーマンが増えたかと言えば、明らかに電通事件を筆頭に多くの企業が残業抑制に走り、それで今まで当たり前に夜遅くまで残業していた会社員が、今まで仕事に充てていた時間が余ってしまい、かと言ってまっすぐに家に帰りたくない理由がそれぞれにあって、ということなのでしょう。

独身の人なら、外で過ごしても家にまっすぐ帰っても変わりはないので、どちらでもいいのでしょうけど、結婚している人は、家族、特に小さな子供や、介護すべき高齢の両親などがいると、家に早く帰っても気が休まらないということで、帰りたくないという事情があるそうです。

女性からすれば、暇な時間があるのなら、少しでも家事や育児、介護を手伝ってよ!と言うことなのですが、会社で1日働き、帰ってからも家事や育児で働くというのはよほどできた旦那以外、なかなか積極的にできることではありません。

すでに共稼ぎ率が専業主婦世帯を大きく超えているので、過半の働く女性からすれば、「なにを甘いこと言っているの!」とお叱りを受けそうですが、元々育児や家事をやってこなかった多くの男性にとってはハードルが高く、急にそれをやって当たり前と言われても戸惑うばかりでしょう。

番組の中でも、ちょっと特例だとは思いますが、帰って家事を手伝っても妻からダメだしを喰らい、結局は妻が全部やり直しすることになり、余計手間が増えたと妻から言われ、早く帰れなくなった人が出ていました。

せめて、そうした訓練を受けていればまだいいのですが、「そんなことも知らないの?」って、妻からなじられながら家事や育児、介護をおこなう男性の姿が哀れに思えてきます。

これも今までが職場が男性社会で、家のことは妻に任せるという慣習があり、それが変化してもなんとか逃げ延びようとしてきた男性側に非があるのは重々承知で、今はそれの変革期で、過渡期ということと言えそうです。

番組の中でも「どうして?」という問いに、「家では邪魔者扱いされてしまう」とか、「長く親の介護をやってきてストレスがたまっている」とか、「会社や家庭から離れたひとりの時間を持ちたい」という様々な理由が挙げられていましたが、あまり説得力のあるものではありませんでした。どちらかと言えばなんとなくという消極的理由って感じです。

そして決定的だったのが、子供のいない場合と、子供がいる場合では、子供がいる家庭の場合のほうがフラリーマンが多いという統計結果が出ていました。

せっかく政府が本腰入れて「働き方改革」を推進し、女性活躍の場を作ろうとしていますが、こうした家庭に帰りたくないという人が増えていくほど、その目論見は大きく崩れていきそうです。

どうすればいいのでしょう?

ひとつには、男性も家事をと言うのなら、主夫率をもっと高めて、子育てや家事が得意だという男性を多く作り出していくのも方法でしょう。男性が家事や子育て、介護などをおこないやすい環境を作らないといつまで経ってもそれは進みません。そのためには女性がもっと働き、一家の家計を支える人が増えなくちゃいけません。

日本の専業主婦率は激減してきているとは言えまだ38%です。一方増えてきていると大げさに言われている主夫率はなんと0.4%という少なさです。

男性も家事や育児、介護をもっとやれ!と言うなら、主夫率もせめて20~30%ぐらいはないと、男女平等とはとても言えません。現在の50倍以上数を増やさないといけません。

そうした家事や育児、介護に向く男性を育てるために、花嫁学校ならぬ、花婿学校を全国に作って、激しい弱肉強食の競争社会はゴメンだ、人の役に立つ仕事がしたい、料理や掃除など家事が好き、福祉に興味があるという男性を誘導し主夫を養成するとかも国策として必要でしょう。

番組を見ていて思ったのは、登場するフラリーマンはみな、居酒屋とかに寄ってお酒を飲むから帰るのが遅いのではなく、家から持ってきた腐りかけのおにぎりを食べて飢えをしのぎ、お金のかからない公園のベンチや量販店などをブラつき、時間をつぶしているのがなんともはやでした。

残業が減ると当然手当が減り、手取額が減りますから、今までのように気軽に帰りに一杯とか、パチンコ店で時間を潰していうこともできなくなってきているのでしょう。

なんのための働き方改革かわからなくなってきますね。

本来なら、もっと前向きに、もしまっすぐ家に帰りたくないのなら、夜間の学校や講座へ通ってなにか新しい資格や趣味にチャレンジするとか、NPOなどのボランティア活動に参加するとか、夜でも空いている図書館を探して勉強したり、もっと有効な時間の使い方がありそうです。

そうした歳や内容には関係がなく、学習する意欲の積み重ねが、きっと10数年後には思わぬ役に立ったり、人生に厚みをもたらせてくれたりするものです。思っていても、それがなかなかできない人が多いと思いますが。


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