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村上海賊の娘 (新潮文庫)(1)(2)(3)(4) 和田竜

2013年に単行本が、2016年に文庫が発刊された、長編時代小説です。

好きな作家さんで、他のすべての長編小説「小太郎の左腕」、「忍びの国」、「のぼうの城」を過去に読んでいます。

織田信長や豊臣秀吉、毛利元就など戦国時代の英雄を語るときに、必ずと言っていいほど脇役として出てくる瀬戸内海に出没していた一大勢力の村上海賊が主人公です。

織田信長が天下統一に向けて着々と地盤を固めつつある頃、比叡山を焼き払い神仏を破壊する信長に反旗を翻す大坂(石山)本願寺との戦争において、村上海賊が大きく関わってきます。

信長と大坂本願寺の戦を静観していた中国地方の大名毛利家に、大坂本願寺が信長包囲網の中で唯一残されている海路で食糧の救援を依頼しますが、毛利家としては、いずれ衝突することが見えている信長の敵に救援物資を送り、北の上杉謙信とともに信長包囲網を築くのがいいのか、それとも強大な信長の意向に従って静観するべきか迷います。

そんな中、食糧を海路で運ぶことになれば絶大な海上勢力を持つ村上海賊の全面的な支援と協力が必要ということで、三家に分かれている村上海賊の内、因島村上家と来島村上家の二家はすでに毛利家の家臣団に組み込まれ問題ないものの、もっとも強大な能島村上氏は、過去に毛利水軍に攻められたこともあり、簡単に毛利家には従ってくれません。

その能島村上家の長女(姫)が主人公ですが、姫が海上で偶然助けた一向宗の農民達が乗る船で、農民達の願いを聞き入れ、単独で農民衆を率いて大坂へ向かい、そこで信長軍と大坂本願寺の戦に巻き込まれていきます。

面白いのは、その長女が、彫りの深い西洋人ぽい顔立ちだったので、当時の一般的な価値判断で言えば醜女と言われていたのが、すでに西洋人が多く出入りしていた堺などがある泉州地域に行くと、見目麗しいと評されること。

そして様々な思惑が交差しながらも、大坂石山寺へ食糧を海上輸送することになり、いよいよ毛利側の村上海賊と織田信長側の泉州海賊が河内の海で激突します。

大型の安宅船と中型の関船、小型の小早が入り交じり、村上海賊の新兵器焙烙玉など戦国時代の海戦の話しが長々と続きます。ちょっとその辺はかったるいかも。

それはともかく、信長や顕如、小早川隆景はもちろんのこと、和歌山の雑賀衆鉄砲隊で有名な鈴木孫一など実在人物も数多く登場し、今まで余り語られてこなかった戦国史の一ページが展開されなかなかスペクタクル満載です。

こういう内容は文字で読むよりは見た方がずっと派手で迫力があるでしょうから、そのうち映画化されるかもしれませんね。

★★☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

京都ぎらい (朝日新書) 井上章一

元々は建築史など学術の人ですが、それ以外の著作物も多い著者さんで、私と同年代と言うこともあり、書いてあることに、いちいちごもっとも~と思う点がいくつもありました。

ただ私はそこまでしつこい粘着質ではないなーと、学者先生との違いを実感するのでした。

この新書は2015年に発刊されたもので、タイトル通り、京都市出身の著者がなぜ京都を嫌いになったのかということが、延々と綴られています。

京都と言ってもそこは歴史のある街なので、今でも洛中(中心部)と洛外(それ以外)の地域差はあり、洛中で生まれ育った人にとっては、同じ京都市内であっても洛外へ引っ越すなんて都落ちもいいところで、心情的に許されないことです。

親子3代に渡って江戸に住んで江戸っ子と言いますが、京都の場合は千年の歴史があるだけにたった3代というわけではなく、もっとずっと古くからの慣習や変なプライドが残っていてやっかいです。

そこには当然洛中生まれというブランドが、それ以外の地域住民への差別が綿々と先祖代々引き継がれてきているわけですね。

でもそのあたりの事情や機微は京都の人でしかわからないことかも知れません。日本国中で言えばたった数十万人、たぶん全人口の0.2%ほどの洛中の人に皮肉を言われたからと言って、そんな大げさに反応する必要などなく、逆に馬鹿にして大笑いしていればいいだけのこと。

それにしても、こういう嫌みを言われた、皮肉っぽく言われたと繰り返し恨み節が出てきて、学者というのは面倒なことに極度の粘着質なのだなぁとつくづく思います。それぐらい粘ってひとつのことを追い求める精神力が学者として必要な能力なのでしょうけど。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

眼球綺譚 (角川文庫) 綾辻行人

1995年単行本、1999年と2009年に別々の出版社にて文庫化されたホラー短編集です。

収録されている作品は、「再生」「呼子池の怪魚」「特別料理」「バースデー・プレゼント」「鉄橋」「人形」「眼球綺譚」の七編です。

なかなか味わい深い短編が多く、忙しいさなかにさらっと読むのではなく、腰を据えて夜中でひとりジックリと味わいたいものです。暑い夏の夜でも背筋がゾワッとして涼めます。

著者の作品は、過去に「Another」「奇面館の殺人」「最後の記憶」「深泥丘奇談」の4作品を読んでいますが、いずれもたいへんわくわくドキドキで面白かった記憶が残っています。

短編の中の「人形」は、著述業の主人公が、同じく作家の嫁(著者夫婦と同じ設定)が仕事で海外へ行くと言うので、その間久しぶりに親に顔を見せに実家へ帰った時に起きた出来事で、実家の犬の散歩をしていたら、犬がどこからかのっぺらぼうの人形を咥えて戻ってきます。

翌日、鏡を見るといつも見慣れた黒子がなくなっていることに気がつき、はたと気づいて人形を見るとそちらに黒子ができている。

そして次は指紋が、耳が、口が、、、と、、、思っただけで背筋がゾクゾクします。

短編集のタイトルにもなっている「眼球綺譚」は、目をくりぬかれた殺人事件と、古くからあって今は廃墟となっている洋館と、シュチュエーション自体が気持ち悪さ全開の短編ですが、この著者には珍しく?ちょっとエロティックなシーンもも登場します。

★★☆


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おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)

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1255
私の世代(昭和20年代後半~30年代前半生まれ)の価値観では、20代後半ぐらいまでには結婚し、子宝に恵まれたら妻は勤めをやめて専業主婦となり、多少無理してでも住宅ローンを組んで家を買い、60歳で定年退職するまで地道に働いてというのが多くの人生設計ではなかったかなと思われます。

バブル時代は80年代後半から1990年(平成2年)でしたので、その頃はすでに社会人10年目ぐらいで、すでに結婚し、子供もいる年齢でした。

おそらくこのバブル時以降に社会人となった人達ぐらいから、結婚しない(したくない)人達が急に増えてきたように思います。

厚労省のデータ(人口動態統計)では、昭和47年(1972年)に約110万組をピークにして婚姻数と婚姻率(人口千人あたりの婚姻数)ともに下がりはじめ、昭和53年(1978年)あたりから80万組前後で一旦は横ばいに転じ、昭和62年(1987年)を底にいったん下げ止まったものの、平成14年(2002年)頃を境にして再び下落していきます。平成28年(2016年)の婚姻数は過去最低の62万組婚姻率は過去最低の5%となりました。


 内閣府「未婚化の進行」より抜粋引用

婚姻数は人口の年代層の数によって大きく変化します。婚姻率がピークだった1972年頃というと1947年から1949年生まれの団塊世代がちょうど結婚適齢期となり、婚姻率が下げ止まっていた2000年頃は1971年から1974年生まれの団塊ジュニア世代が適齢期になった頃と重なります。

婚姻率で見ると、多いときで人口千人あたり50組(100名)以上が結婚(過去最高は1947年の12%)していたのが、最近では25組(50名)を下回っている状況です。

結婚適齢期の男女が減れば当然下がるわけですが、この大きな減少は衝撃的でもあります。

もちろん、結婚に対する考え方も多様化し、婚姻という法律のルールを避けて、内縁関係で事実上は家族としている夫婦なども以前と比べて増えているでしょう。

また以前は結婚は家を継ぐという意識が高かったのが、今ではそのような家と家との婚姻関係という意識は都会を中心として薄れてきました。

それにしても、もはや人生において結婚は必須ではなくなってきているとも考えられます。別にそれが悪いと言っているわけではありません。

そしてこのような記事があります。

迫る「超ソロ社会」…ひとりで死ぬのは宿命なのか?(YOMIURI ONLINE)
遠くない将来、配偶者と離別・死別した人を含む独身者が国民の過半を占める「超ソロ社会」が到来するといわれている。独身生活に満足し「来世も独身で」と考える人が多いとする調査結果がある一方、孤独死の問題がクローズアップされ、独身者が「安心して最期を迎えられる」仕組みを作れるかどうかが日本社会の大きな課題にもなっている。

すでに配偶者を先に亡くした高齢者の単身世帯が急増し、最終的に看取る人がいない孤独死が問題にもなってきています。

高齢になると、特に男性ですが、近所との関わりを避け、孤立を深めていくと言われています。

友達が多い人でも、病気や怪我をしたときや、ちょっとした頼み事をしたいときに頼れるのは遠くに住む友人よりも近所に住む人達です。

今は夫婦でなに不自由なく暮らす男性も、もし妻が先立ってしまったり、認知症を発症して介護の必要があるときのために、料理の練習と、ご近所さんとのコミュニケーションだけはとっておく必要がありそうです。

さて、独身を通すということで、気にかかるのは、「本当は結婚したいけどできない」「縁がない」という人達がいることも問題になっています。

以前から指摘されているように、女性が結婚相手を選ぶ時によく使う言葉として「普通の人でいい」ということが、いかに難しい条件を付けているかという話しがあります。

婚活女性必見!あなたが求める「普通の男性」はいない!?(パートナーエージェントってどう?本当の口コミや評判)
(要約)
女性が考える結婚したい(普通の)男性の条件
・身長175センチ(30代男性平均身長172cm)
・年収600万円以上(大卒男性大企業勤務の30代平均年収)
・大卒で偏差値55以上
・年齢30歳~35歳
・次男
・未婚(バツイチを除く)
これらの6つの条件を満たす成人男性の割合と人数はと言うと、それぞれが30%程度なので、おおよそ0.24%となり、400人に1人ということになる。

もちろん男性が女性を選ぶ場合でもこれと似たようなところがあります。

こういうムリを言えばそりゃ結婚なんか出来ません。無理を言ってもいいのは男女とも25歳ぐらいまででしょう。

私からのアドバイスとしては、上記の条件の中から、まずは未婚という条件を外すことです。

今は3~4組に1組の夫婦が離婚しているという状況です。狙うのはその離婚歴がある人も含めると一気に広がるでしょう。

こちらが初婚で、相手が離婚経験者であれば、様々な面で優位?な立場に立てます。

離婚歴のある相手のなにがいいかというと、
・今度は結婚に失敗しないように、いろいろ気を遣ってくれる
・男女ともバリバリ働いている人が多いので収入が多い(リスクが分散)
・結婚という甘い幻想は捨て去っていて、一定の距離感を保ちお互い束縛せずに自由
など

但し、子供がいない夫婦の離婚なら良いですが、連れ子や、別れた相手へ養育費の支払いなど、様々な乗り越えるべき課題があることも知っておくべきです。

あと気になることは離婚原因で、DVや大きな借金はもってのほかですが、一応納得いく理由を当事者だけでなく、いろんな方面から聞いておく必要はありそうです。

今の時代は情報過多で、比較する対象が増えれば増えるほどに「そのうちもっと良いチャンスがあるのでは」と思い込んで、ハッと気がついたら、、、という感じになります。

納得ずくの独身で、本人が良ければ構いませんが、籍を入れる入れない、子供を作る作らないはともかく、人生のパートナーは、いないよりいたほうがそりゃ楽しいと思います。

流行言葉で言えば、お互いに病気や失業、困ったときの判断など、リスクヘッジにもなりますし、円満な夫婦だと「喜びは倍に、悲しみは1/2に」っていうのは本当です。

それでもやっぱりライフスタイルの変化や、結婚に幻滅した人、結婚以外のことに夢を託す人など、それぞれ価値観が違いますから、死ぬ間際に後悔しないのであれば、好きにして~ってところです。


【関連リンク】
1125 離婚についてのあれこれ
787 世帯内単身者の増加が引き起こすかも知れない社会問題
724 離婚の多さと結婚という形式
681 コンパクトマンションが流行っているらしい
457 未婚+親との同居が増えてきている



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1254
甘い生活(原題:La dolce vita) 1960年 イタリア
監督 フェデリコ・フェリーニ
出演者 マルチェロ・マストロヤンニ、アニタ・エクバーグ

イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作とも言える作品で、カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞した作品です。

よくわからないことですが、当時のお洒落なイタリア上流社会を象徴的に描いてちょっと茶化したような話しで、ゴシップ記事を追いかける記者のイケメン男優マストロヤンニが例によってモテモテで、複数の美女のあいだで浮名を流しているという物語で、やっぱりよくわかりません。

1953年のローマの休日でもそうでしたが、ローマ市内の名所旧跡が随所に出てきて、観光局としては大いにありがたかったでしょう。その時代の街を記録しておくというのは、日本の古い映画でもそうですが、当時の香りすら漂ってきそうなロケの映像は貴重です。

と、同時に芸能人を追いかけるゴシップ記者達の奮闘は、この頃から現代まで60年近くなにも変わっていないなという感想です。それを求める雑誌や新聞の読者達が変わらないから、当然記者達も変わらないのでしょうけど。

古い映画を見ると、それを今と比較して楽しめるというメリットがあることが今回よくわかりました。

★★☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

フューリー(原題:Fury) 2014年 米・英
監督 デヴィッド・エアー
出演者 ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ

もう4年も前になりますが、この映画の宣伝をテレビで見たときに、迫力のある映画館でみたいなと思いつつ、行けなかった作品ですが、無念にも小さなテレビで見ることになりました。

タイトルのフューリーとは直訳すると「怒り」という意味ですが、第二次大戦中にアフリカ戦線から、その後ノルマンディー上陸を経て、ドイツ本国へと進撃するブラッド・ピットが率いるM4戦車に付けられたニックネームです。

ドイツ陸軍が誇る当時世界最強のティーガーI戦車との壮絶な一騎打ちとか、アクションシーンが満載で、134分という長めの映画にかかわらず、あっという間に終わってしまったという感じです。

いや凄まじいです。人間の上半身が砲弾でバッサリと吹き飛ばされたり、ブルトーザーで死体の山をまとめて大きな穴に埋めるとか、残酷シーンが満載です。って言うかこれでも実際の戦場の悲惨さと比べるとどうってこともないのでしょうけど。

戦車を主役級にした映画というのはアメリカ人が大好きで、古くから「パットン大戦車軍団」「バルジ大作戦」などなどあり、日本では「ガールズ&パンツァー」のおかげで戦車にやたらと詳しい人達も増殖しています。

BSの深夜に放送されている「世田谷ベース」でも、所ジョージが1時間の番組のほとんどを使って、戦車模型のこだわりをチクチク喋っていたりするのもよく見ます。

そういえば、太平洋戦争時代、戦闘機や戦艦、空母、潜水艦などには世界トップクラスの性能を誇るものがあったのに、戦車に至っては、欧米各国に大きく劣るものしかなかったのには意外な感じがします。

当時の同盟国ドイツには世界最高の戦車があったのに、その技術が得られなかったのは不思議です。

現在ではそれなりの性能をもつ戦車を作り、志願者の定員割れが続いているらしい陸上自衛隊にとっては、これぞとばかりに、あちこち人が集まるところに持ち込んで、PRに余念がありません。

日本でも、10式戦車対中国の99式戦車のガチバトルをCG映画で作ってみるとかすれば面白そうなんだけど、国際問題になりかねないので、せいぜい、映画「シン・ゴジラ」で、多摩川土手から、「ゴジラを都内には入れるな!」と川崎市に向けてぶっ放すぐらいでしかありません。

潜水艦映画も好きですが、こうした戦車映画も非日常的で、現代の生活とかにはまったく役には立ちませんが、思わぬ発見などもあって、楽しめます。

★★★


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢 2014年 製作:WIT STUDIO
監督:荒木哲郎
劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼 2015年 製作:WIT STUDIO
監督:荒木哲郎
劇場版「進撃の巨人」Season2-覚醒の咆哮 2018年 製作:WIT STUDIO
総監督:荒木哲郎、監督:肥塚正史


漫画家の諫山創氏が別冊少年マガジンに連載している漫画を原作とし、テレビアニメが作られ、そのシリーズの第1話から第13話までの総集編として劇場版映画「前編 紅蓮の弓矢」、第14話から第25話までの総集編として「後編 自由の翼」として再構成されています。


さらに2017年4月から同年6月まで放映された第2期(Season 2)が、「劇場版 進撃の巨人 Season2 覚醒の咆哮」として制作されています。

今回とりあえず見たのは、その中の「劇場版 進撃の巨人 前編 紅蓮の弓矢」だけです。これを書くまでに残りに二つも見る予定でしたが、いろいろと野暮用があり、間に合いませんでした。

ま、感想については、ひとつ見たらそれでいいでしょう。

あえてストーリーは書くまでもないと思いますが、謎の巨人達と巨人達の侵入を防ぐ城郭都市で身を守ろうとする人間との戦いを描いた、とんでもSF漫画ですが、見ているとこれが滅法面白いのです。なぜなんでしょうかね?

主人公の母親や友人が侵入してきた巨人に捕獲され食べられたりする残酷シーンもありますが、漫画や小説などではおなじみになっている若い戦闘員が様々な経験を積んで成長していき、仲間とともに悪を退治、駆逐していくというストーリーです。

この漫画やアニメがこれほどまでに人気が出るとは最初は誰も思っていなかったと思われます。

設定が飛び抜けていて、現実感もなく、かといって人気のロボット兵器が出てくるわけでも、宇宙人が攻めてくるわけでもない、まったく今までにはなかった新しい世界観で起きている想像の産物です。

個人的には、まぁ楽しめましたけど、やはりこうした荒唐無稽なストーリーは、頭が柔軟で、何でも受け入れることが出来る若い人が見て楽しむものなんだろうなという感想は持ちました。

★★☆

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1180 ミリオンダラー・ベイビー 2004年、映画女優 1987年、HERO 2015年、ジャッカル 1997年、図書館戦争 THE LAST MISSION 2015年
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1253
先月、名古屋で立派な鉄筋3階建て住宅のゴミ屋敷から、裁判所命令でゴミが撤去されたというニュースを見て、そこの住民男性が言う「これはゴミではなく資源だから」という、自分では納得しているけど周囲の人はまったく理解できないってことはよくあることだなぁって思いました。

名古屋の「ごみ屋敷」に強制執行 住人男性も片付ける
「ごみ屋敷」状態となった名古屋市中区の住宅を巡り、所有者の訴えを認め住人男性(62)に建物の明け渡しを命じた判決に基づく強制執行として、住宅内に散乱した物品を撤去した。

ゴミ屋敷に住む住人は男女を問わず必ず言う「ゴミではなく自分の大切なモノ」「何でもすぐに捨ててしまう風習はダメ」という考え方は、戦後のなにもない時代を身を削って生きてきた人にフラッシュバックのように突然発症するのなら多少わかりますが、戦後の貧しい時期を知らないような戦後生まれの人までが同じようなことを言うのには困ってしまいます。

さて、本人はゴミとは思ってないものでも、家族や他人がみればゴミというものはいくらでもありそうです。

趣味で集めたフィギュアや模型、各種カード、缶バッチ、ゲーム盤、レトロなおもちゃ・家電・家具、ミニカー、骨董品、クルマやバイクの部品など、収集家にとってはかけがえのないものでも、興味のない人からすれば早く処分してしまいたいゴミに違いありません。

ゴミをゴミとは思えないのは、これは一種の病気なので、身近に親身になって相談に乗れる家族や親戚がいなければ、ひとりで抱え込んでしまうことになり、しかも行政もそれに対処する法律が未整備でやっかいです。

孤独な生活を送る高齢者が増えていくことで、ゴミを大事な友達にしてしまう人が今後ますます増えていくことになるでしょう。

こうした捨てられないモノ(=他人から見たらゴミ)を持った人が年々増えてていくことを考えると、ご同輩達よ、少なくとも呆ける前には、できるだけ自分の持ち物を処分しておきましょう!と、特に自分自身に向けて言わざるを得ません。

私の場合、やはりなかなか捨てられないのが、本と服と家電です。その他で、例えば趣味とかで集めたものはありません。

本も衣服も家電も、一見すれば決してゴミらしくないないところが、またやっかいです。

例えばVHSのビデオデッキや古いCDプレーヤーなどもう使わないのですけど、なぜかちゃんといつもスタンバイ状態で残ってしまっています。

今時、紙の古い本など好き好んで読むのは少数派になりつつあり、割合からすれば8~9割の人にとってはゴミです。

以前にも書きましたが、本はおよそ2900冊が自宅にあり、しかも毎月10冊ずつたまっています。

これは、早くブックオフなどへ持って行けば処分できるのでしょうけど、もう読まないくせに、なかなか愛着があって捨てられないというのが現状です。

文庫本の重さは1冊平均およそ200gです。文庫よりもずっと重い単行本など含めて2900冊ありますから、1冊平均が300gと仮定したら自宅の書棚等には870000g、870kg、0.87tの書籍があることになります。一カ所に置き続けたら家が傾きそうです。

平均的な書籍用段ボール80サイズ(縦横深さの合計が80cm)だと30~40冊の書籍が入りますが、仮に35冊と仮定して、2900冊を全部梱包しようとすると83箱が必要となります。ちょっと想像を絶しますね。

引退した後の楽しみで、テーマごとに5~10冊ずつパックにして、500~1000円で販売することなど考えていますが、それで稼ぐことは難しいでしょうね。単なる暇つぶしです。

考えている「くくるテーマ」は、「芥川賞受賞作」「直木賞受賞作」「吉川英治文学賞受賞作」「本屋大賞受賞作」「私立探偵小説(日本・海外)」「青春学園小説」「タイムスリップ小説」「刑事小説(日本・海外)」「純愛小説」「不倫小説」「夫婦愛小説」「高齢者問題小説」「アウトドア小説」「イヤミス」「ファンタジー小説」「SF小説(日本・海外)」「猟奇殺人小説」「怪奇小説」「古典名作小説」「入試によくでる文学」「歴史小説」「戦国時代小説」「侍シリーズ」「登山小説」「旅情小説」「映画で大ヒット小説」「スパイ小説」「侍小説」「江戸庶民小説」「戦争小説」「潜水艦小説」「ノワール小説」「音楽系小説」「企業小説シリーズ」「お仕事小説シリーズ」「007シリーズ」「スペンサーシリーズ」「ハリー・ボッシュシリーズ」「殺し屋ケラーシリーズ」「マット・スカダーシリーズ」「刑事・鳴沢了シリーズ」「ノンフィクション」「人が死なない小説」「食が進む小説」「犬・猫小説」「ブラック企業小説」「心が晴れ晴れする小説」「目からうろこの新書」「すぐに睡魔が襲ってくるビジネス書」などなど。

服も同様で、最近の未使用の服ならともかく、ほとんど着ていないと言っても10年以上も前の流行からずれた服(スーツやジャケット、コート)など誰も欲しがりませんから、ゴミと言っていいでしょう。

幸い、体型はここ20年ほどはそれほど大きく変わっていないので、今でも昔の服が着られることが、逆に保管しておきたくなる理由となってしまっています。

もうスーツなど着ることはほとんどないわけなので、せいぜいお気に入りの1着でも置いておけばあとはみな処分できるはずですが、今でもスーツは冬物、夏物それぞれ5~6着ぐらいずつあります。

そこで、ふと思ったのですが、大きな災害などが起きたときに、頼みもしないのに、全国から古着がドッと送られてきて、受け取った方は、いい迷惑を感じていると言うこと。

ひどい場合は、洗濯したかどうかわからないような汚れた服や、着古した下着まで入っていたりするそうです。

これって、結局は古着が捨てられず、押し入れや洋服ダンスの中で眠っていたものを捨てる代わりにまとめて送り、本人は「良いことをした!」と気分がよくなっているだけのことじゃないのかな?と思い当たりました。

つまり捨てるきっかけを災害が作ってくれて、送った方は「邪魔な古着が一気に処分できた」「同時に人助けをした」と悦に浸っているわけです。送られた方は、災害対応で忙しいときに、まるまる処分する費用も手間もかかって迷惑千万なんですけど。

せめてそういう時に送るのは、封が切られていない製品や、未使用品だけを送るべきで、ありがた迷惑な行為は避けるべきでしょう。

服に関しては、私の場合は、子供にはサイズが合わないので、譲ることも出来ないので、近々処分するしかないと思っています。リタイア前にやってしまうかな。

若い頃だと、しばしば引っ越しをしたので、そのたびに、まとめて処分する機会がありました。引っ越しというのはモノを処分する上では最適なタイミングですね。

しかし、家を買ってからは、ずっと動かないままなので、モノはたまる一方で、このまま行くとゴミ屋敷へまっしぐらって感じで困ったものです。


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ドグラ・マグラ (角川文庫)(上)(下) 夢野久作


1935年(昭和10年)刊のミステリアスな小説で、著者はこの作品を書いた1年後に多くの謎を残したまま死去しています。

最初にこの作品を書き出したのが作家デビューした1926年ということですので、その後10年間にわたって、この作品を煮詰めてきた著者のライフワークと言ってよい作品です。

また1988年には無謀にも映画化されています。監督は「薔薇の葬列」などの作品がある松本俊夫、出演者は桂枝雀(2代目)、室田日出男、松田洋治など。

古い小説なので、著作権も切れていて、複数の出版社から出ていますが、有名なのは米倉斉加年氏のお洒落であるものの、エロチックなイラストを使った角川文庫版。買うとき、若い女性の店員さんに差し出すのにはちょっと抵抗がありますね(笑)。

私という精神病院に収監中の若い男性が主人公で語るという形式です。この主人公と、自殺した?精神科医が残したという過去の殺人事件の調査報告書の加害者が、同じかどうなのか?ってところが一つの主題でもあり、どうしてそのような猟奇的殺人事件が起きたのか、精神異常の本質とはなにかなど、とても戦前に書かれたとは思えない圧倒的な知識や技術で展開されていきます。

とは言うものの、日本三大奇書とも言われるほどのミステリー小説ですから、私のような凡人の頭ではなかなかうまく整理できず理解がうまくできません。

胎内で胎児が育つ10か月のうちに閲する数十億年の万有進化の大悪夢の内にあるという壮大な論文「胎児の夢」(wikipedia)とか、「脳髄は物を考える処に非ず」と主張する「脳髄論」(同)などの話しは理解するどころか読み進めるのさえ苦労します。

少なくとも精神的に混乱しているときや、仕事に行き詰まって頭を抱えているときには読まない方が良さそうです。

そして、「それは嘘だったんだ」とか「あれは君のためを思ってあえてそうしたんだ」というような、読者が必死になって考えたことをいとも簡単にひっくり返すような展開もあって、いったいなにが真実なのかというのが、主人公と読者に投げかけられてきます。

ま、面白かったか?と聞かれたら、まずまずってことで、熱心にジックリ読んでいたら、読むのにやたらと時間がかかってしまいました。

タイトルの「ドグラ・マグラ」は、作中に精神異常をきたして母親と許嫁を殺したとされる主人公?が書いたとされる小説のタイトルに付けられていたもので、「戸惑う、面食らう」の方言がなまったものという話もありますが、詳しくは不明です。

とにかく、サクッと一気に読めるっていう携帯小説のような軽いものではないことだけは確かです。

★★☆

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11 eleven (河出文庫) 津原泰水

著者は幻想、怪奇、ホラー系ジャンルの小説を得意とされる方ですが、この作品は11編の短編小説をまとめ2011年に単行本、2014年に文庫化されました。この著者の作品を読むのはこれが初めてです。

短編それぞれのタイトルは、「五色の舟」「延長コード」「追ってくる少年」「微笑面・改」「琥珀みがき」「キリノ」「手」「クラーケン」「YYとその身幹」「テルミン嬢」「土の枕」です。

う~ん、、、どの短編も最近の流行なのでしょうか、起承転結など関係なし、いつ始まっていつ終わったのか定かでないような悪く言えばダラダラと流れる物語ばかりで、昭和生まれのオッサンにとっては怪奇小説ではないのに、どうにも消化不良を起こして気色悪い感じ。

でもこういうのが最近の若い人にはうけるのでしょうね。なんとも言えません。

同時に並行して読んでいた「ドグラ・マグラ」も不思議な小説で、精神異常、怪奇小説とも言えますが、双方ともに私には理解と想像を遙かに超えるもので、時々読むのならともかく、一度に読んじゃうと言う今回の書籍選択は、ちょっと誤った感があります。

★☆☆

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「子供を殺してください」という親たち (新潮文庫) 押川剛

著者は精神障害者移送サービスを営み、精神に異常を来した人と直接に接してきた方で、このノンフィクションは、2015年に文庫が刊行されています。

まずタイトルに驚かされますが、当初はどうせ引きの良い派手なタイトルだろうぐらいに思っていましたが、あに図らんや、どうしてどうして、精神的におかしくなった人とその家族の葛藤が、現場からの緊迫感、臨場感、悲壮感が漂うドキュメンタリーとして展開され、読みながらその話しに息をのんでしまいます。

以前、中高年引きこもりの話しを調べてここで書いたことがありますが、そちらもある意味では病気でもあり、隠れた社会の暗部の一面に違いありませんが、こちらはより暴力的で、警察や精神病院が都度登場してくるような派手な展開で、実際にこうした世界がこの日本の中で起きているのだということを思い知らされます。

また、過去に読んだ山本譲司氏のノンフィクション「累犯障害者」でも衝撃を受けましたが、それと同様に多くの人は見ても見なかったことに、聞かなかったことにしたいと思うような出口がない話しが次々と出てきて、タイトルも決して大げさではないってことがよくわかります。

中高年の引きこもりでも感じましたが、ここに登場してくる精神に異常を来した人達は、その親子関係、家族関係に大きな問題があったことが明らかです。

「病院はどこも長期で預かってくれない」「本人はすぐに退院を求める」「家族以外に養える人はいない」ということで、結局一緒に暮らすと「暴力がエスカレートして自分たちは殺されるかもしれない」「そうなる前に子供を殺して欲しい」となるわけです。

もちろん同じ家族の兄弟でも、片方が異常を来し、片方はなにもないことが多く、異常を来した人自身に多くの問題があることは確実でしょうけど、子供へのしつけや甘やかしでは、これが正解ということはなく、難しい問題であることがよくわかります。

それにしても、この著書の中でも繰り返して書かれていますが、親が子育てを一歩間違うと取り返しが付かなくなるってことですね。

★★☆

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