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久しぶりに生活保護テーマで少し書いておきます。

和田秀樹氏の新書「この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く」を読んでいて、いくつか気になった点があります。

先に誤解なきように書いておくと、著者の作品はまだ2作しか読んでなく、したがって他の多くの書籍に書かれた内容はよくは知りませんが、その2作品を読んだ限りでは、至極まっとうな意見や考えをお持ちの方だと認識しています。

ただ、そういう頭の良い人でも、多作するためにあまり詳しくは調べないのか、あるいは炎上でもして話題になって売れれば良いという考えになるのか、よくわかりませんが、誤解を与える書き方が少なくありません。

例えば「非正規社員が4割を超え、その多くが年収200万円以下で苦しんでいる」という表現だったり、「生活保護支給額に満たない賃金しか得られていない人は、遠慮することなく申請すればその差額がもらえる」というようなこと。

詳しく調べるとわかりますが、ここ数年間で非正規(パート、アルバイト、派遣社員、契約社員、嘱託など)が増えているのは、主たる収入源である世帯主の非正規化によるものではなく、定年退職した大量の団塊世代の多くが年金をもらいつつ、低賃金の嘱託や契約社員化していることや、正社員の世帯主の収入が上がらない(逆に下がっている)ので、子育てや介護をしつつも、配偶者が扶養控除の範囲でパート勤めに出るなど、家計の補助的に非正規で働きに出るケースが増えていることによるものです。

退職金をもらい、年金をもらい、そして雇用延長制度にのっかり、週何日かの嘱託勤務やパート勤めをする高齢者と、扶養の範囲内で家計を補助するためにパートで働く配偶者に正規社員の待遇も、高年収である必要はありません。

また同時に非正規の象徴として派遣社員が増えたことで社会に与える影響を懸念していますが、非正規の中でも派遣社員の割合は極めて少なく(非正規のうち6~7%)、さらに、一般的に問題とされる本当は正規社員になりたいのになれない「不本意派遣」という人は、派遣社員の中でもさらに何分の1(10~20%)かで、社会に大きな影響を与えるという表現は相当オーバーなもので、知らない人に大変なことだと誤解を与える書き方をしています。

そして生活保護を受ける権利は条件さえ整えば誰にでもあるわけですが、生活保護支給額より賃金が低いと言うだけで、生活保護支給額との差額がもらえるわけではありません。

例えば低賃金の人でもそれなりの預貯金や親の遺産の家を持っていたり、クルマやパソコン、高級カメラなど資産になりうるものを持っていたり(クルマやPCを持っていても、それが仕事や通院で必要な場合は問題ないケースもあります)、家族や親戚がいないとか、いても貧しくて援助がもらえないケースなど生活保護受給のための条件に合致しないともらえません。

そうしたことに一切触れずに、「生活保護支給額より低賃金ならその差額がもらえるよ」と書くのは、わざと人に誤解を与えているとしか思えません。

別の方ですが、Twitterでも

 

のようにつぶやかれているケースがあります。

いくら低賃金で生活が困窮していても、それに加えて預貯金もなく、資産になるものはなにも持ってなく、さらに親兄弟親戚などに援助も受けられないというハードルの高い条件にすべて合致するのは結構たいへんだろうと容易に想像できます。

決して楽な暮らしをしているわけでもない親兄弟親戚に対して、断られることを承知の上、援助して欲しいと頼むだけでも心がズタズタになりそうです。

つまりは、生活保護を実際に受けた人からの話しというのはあまり出てこず、法律や規則がこうだから、うわべだけとらえてこうすれば良いというような安易な話しは注意しないといけません。

上記の和田秀樹氏は同書の中でうわべだけをとりあげて刺激的で扇情的に煽るマスメディア批判もおこなっていますが、そのマスメディアと同じ過ちを自分の著書でやっていると見られてしまいます。

「マスメディアも、本の出版も所詮は営利目的だからね」と言ってしまえばその通りですが、それではあまりにも情けなく世知辛くそれこそが「冷たい社会」じゃないかなと思います。


【関連リンク】
1010 不本意な非正規雇用とその実態
1006 都合よく利用される虚報
970 生活保護世帯の増加は高齢者増加だけが原因なのか?
510 生活保護受給者200万人時代
500 リストラと生活保護と自己破産




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近所の住宅地をウォーキングしていて思うのですが、新しいマンションの駐車場や新築の大きめの家は1台の駐車スペースがゆったりと取られていたり、立体式の駐車場でも割と幅に余裕が持たせてありますが、昔の一戸建て住宅の駐車場は、大きな邸宅でもなければ、その駐車スペースはこぢんまりとしたサイズです。

概ね郊外の一戸建て住宅街は、いま70歳前後の団塊世代が、結婚して子供ができた30~40代に購入したものが多く、それは今から30~40年前に建設、分譲されたところが多くあります。

つまり1970年代から1980年前後に建築された一戸建てが多いわけですが、当時の駐車場付き一戸建てはまだバブル前の頃で、郊外地域なら土地代もそれほど高くなく、ローンを組めば比較的簡単に手に入った時代です。

そうした郊外の住宅地のカースペースは、当時の普通のサラリーマンが買えるクルマに合わせたサイズで作られています。

1980年前後によく売れていたクルマと言えば、マツダファミリア(FF2ボックス)、トヨタカローラ(AE85、86)、トヨタマークII、日産プレーリー(元祖ミニバン)、日産セフィーロ、ホンダシビック、アコードなど、5ナンバー小型車と軽自動車がメインです。

なんと言っても、トヨタクラウン、日産セドリックなど高級車と言われているクルマでさえ5ナンバーサイズだった時代です。

つまり、当時の一戸建て住宅の駐車スペースは、それら5ナンバー小型車がギリギリ収まるサイズで作られていたと言うことです。

ちなみに私が26年ほど前に買った一戸建てのカースペースも、5ナンバーサイズに最適化されており、3ナンバー車でも無理をすれば停められますが、出入りするために何度か切り返しが必要だったり、横に十分なスペースがないので、ドアが大きく開けられなかったりして不便この上ありません。

最近建て替えをしたばかりの一戸建てだと、駐車場のスペースも現代のクルマのサイズに合わせて考えられているでしょうけど、昔のままの建物の場合、駐車スペースも当時のままの場合がほとんどで、その中に、現在の大型化した3ナンバー車を無理矢理押し込めるのは結構つらいものがあります。



そんなことを前からツラツラ考えていた時、ちょっと調べものがあり読んでいた8年も前の2010年刊のカーグラフィック誌に、当時の編集長(塚原久氏)が同じようなことをコラムで書いていました。

我が家を建てた40年前は"新興住宅街"と言われたけど、今ではれっきとした歴史ある住宅街というか、平たく言えば古びた街である。
(中略)
新しいクルマが出るたびに全幅の数字を見てため息をつく。世界中の自動車エンジニアが「人間の平均体系が成長しているからインテリアスペースもボディサイズもひと回り大きくする必要がある」とのたまうが、人やクルマが大きくなってもガレージは大きくならない。クルマを買い換えようと思ったら家を建て替えなくてはならない。

そうした古い住宅の駐車場だけでなく、日本の道路や施設の駐車場は小型自動車か、場所によっては軽自動車に最適化されて作られています。少なくとも1980年代まではそうでした。

今でも最大幅1700mm制限のある道路が普通にあり、スーパーの駐車場で、3ナンバー同士が隣り合わせで並んで停めるとドアがほとんど開けないようなところがいくらでもあります。

そうした5ナンバーに最適化された道や駐車場で、大きな3ナンバー車に乗って、モタモタしているドライバーによく出くわします。

国内で発生している渋滞の何分の1かは運転が下手なのに大きなクルマに乗り、取り回しの悪さや、大きな幅が影響し、それで周囲に多大な迷惑をかけているせいではないかと思っています。

1980年代後半から1990年代はじめのバブルで日産シーマやトヨタセルシオなど3ナンバー専用車が続々と出てきて、その流れのまま、あの小さくてかわいかったシビックですら今や堂々たる3ナンバー車です。

まもなく登場するらしいあのカローラも、とうとう3ナンバーになるそうです。シビックもカローラも日本より海外でより売れるようになったので、日本のユーザーの利便性や志向は無視されます。

「5ナンバー」車にこだわる必要はあるのか あのクルマも「3ナンバー」化、実際どう変わる?(みんなの乗りものニュース)

理由は明らかに国内のユーザーを見てクルマを作るのではなく、日本よりずっと広大で道幅は広く、移動距離も長い北米やオセアニアなどに最適化して車を作っているからでしょう。台数も国内よりも圧倒的に海外で売れる方が多いのですからメーカーとしては当然の考え方です。

しかし個人的には、無駄に大きなクルマにはまったく興味がなく、国内、特に都会で乗るのなら、5ナンバーサイズか軽自動車で十分と思っています。

いよいよそれで欲しくなるクルマが出てこなくなったら、十数年前の5ナンバー中古車でも買って大事に手を入れて乗りたいと思っています。

くたばれ、3ナンバー車

【関連リンク】
1197 2017年の乗用車販売台数に思うこと
1124 国内自動車販売台数や耐用年数推移など
975 自動車の分類「セグメント」とはなにか?
864 衝突安全性テストについて
661 乗用車の平均車齢と平均使用年数



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1222
夜明け前の死 (新潮文庫) リチャード・ドイッチ

2014年刊の長編ミステリー小説です。主人公は元警察官で今は地方検事、妻と子がいる典型的なエリート一家です。

しかし妻の職業はFBI捜査官で、その父親は元FBI長官という、いかにも凶悪な犯罪に巻き込まれそうな予感がする家族でもあります。

この小説、過去と現在が入り交じり、さらに精神障害による妄想や、事件を隠蔽するための壮大な策略、未来を予言する人物など、もうなにがなにかよくわからない展開です。

こういう通常の理解を超えた作品が好まれているのも知っていますが、私はどうもスッキリしないので読んで損したという気分です。

なにかにつけて、犯罪小説には、国家権力、サイコパス、超能力者、天才ハッカーなどが便宜的に常連として使われていますが、この作品には天才ハッカー以外の要素が含まれています。

そんなわけで、個人的にはお勧めしない作品です。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

わが心のジェニファー 浅田次郎

2015年刊の長編小説です。比較的時代物の作品が多い中、現代日本の観光をテーマにした一部紀行とも言えるコミカルな内容となっています。

主人公はウォールストリートで働いているエリート男性。独身ですが、両親は子供の頃に離婚したまま行方不明、その後は祖父母に育てられ、両親に捨てられたとのトラウマがずっと残っています。

しかし育ててくれた祖父はアメリカ海軍の元将軍で、金銭的にも社会的にも恵まれた人生をおくっています。

そしてパーティで知り合った女性に恋をして、プロポーズをしますが、その女性は何度も日本を訪れ、文化や歴史に詳しく、ぞっこん惚れていて、「結婚する相手は同じ価値を共有できなければ」と、男性にスマホもPCも持たず、しばらく日本の文化を感じて共通の価値観を持って欲しいと条件が付けられます。

そこで、たまった休暇で、ひとり日本へ旅立つわけですが、2種類の旅行ガイド(ひとつはまっとうなガイドで、もうひとつはぶっ飛んだガイド)を元に、京都、大阪、別府、東京、北海道へとなにかに導かれるように各地を巡ります。

その間、ずっとアメリカで待ってくれている?彼女に「Jennifer On My Mind・・・」と手紙を書き始めます。

アメリカ人を主人公にして、最近テレビでやたらと見かける脳天気な「Nipponすげー!」「クール!Japan」的な番組とどこか共通する、日本再発見的な匂いがプンプンして、著者らしくないな~って気もします。残念ながら。

いっそ翻訳して、それこそ外国人が日本を旅行するなら、こうした様々な観光地とうんちく話しを知った上で、妙齢の女性が飛び込んできてくれるかもよーって変な期待を煽っておけば、経済産業省あたりから感謝状でも贈られるかもしれませんね。

最後に少し泣かせる?場面も用意されていますが、私はまったく泣けませんでした。

昨年の9月に「黒書院の六兵衛」を読んで以来の著者の作品ですが、どうも最近は「蒼穹の昴」や「壬生義士伝」のような、私の好きなタイプの作品が減ってきたように感じます。作風が変わりつつあるのかな。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ラブレス (新潮文庫) 桜木紫乃

2013年に「ホテルローヤル」で直木賞に輝いた著者の2011年の長編大河作品です。北海道釧路市出身ということもあり、この作品も釧路周辺が舞台となっています。

少し前に有吉佐和子著「紀ノ川」を読みましたが、そちらが裕福な素封家に生まれ育ち、子育てする女性の一生とすると、こちらは北海道開拓村の極貧の中で生まれ育った女性の波乱の一生です。

時代は昭和の戦後まもなくから始まり、主人公の子供世代から現代まで続きます。

とにかく親が貧しく教育もないため、暗くて非情な話しが延々と続きます。ま、遠く離れた地方では、そういう時代も確かにあったのでしょう。読み進めるのは結構重たく息苦しさを感じます。

救われるのは主人公が誰もが褒める抜群の音感や歌唱力をもち、それが後に引き裂かれる最初の子供にも引き継がれていくことかな。

Every Little Thingのメンバーでギタリストとしても有名な伊藤一朗氏が、NHKの番組の中で「衣・食・住に関わりのない音楽をこの先やっていっていいのだろうか?(食えるのだろうか)」という悩みがあったことを告白してましたが、戦後の食うや食わずの時代に音楽の才能を生かして食っていくというのはかなり厳しい選択だったろうなと想像が付きます。

主人公は、昼は仕立ての仕事でミシンを踏み、夜はキャバレーやクラブで歌手として演歌も歌えば客のリクエストに応じて何でも歌うという過酷な環境の中でひとりで子育てをしていきます。

時代背景はほとんど描かれませんが、大人になってからは高度成長期に入って、地方にもその恩恵が次第に行き渡ってきた頃ですが、そうした中でもがき苦しみ、最後には少しホッとさせられるエンディングが待っています。

★★★


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

「できる人」という幻想 4つの強迫観念を乗り越える (NHK出版新書) 常見陽平

2014年刊の新書で、この前後には年間数冊というハイペースで次々とほぼ同じような内容の新書を刊行するという離れ業を繰り出している元リクの才能ある方です。

この著者の立ち位置は、若者に就職や仕事についてのアドバイスをおくる「働き方評論家」で、最近はテレビなどにも出演し、その地位を確立しつつあります。

この新書では、会社に入ったあと、会社から求められ若い人が大きなストレスにさらされる4つのキーワード「即戦力」、「グローバル人材」、「コミュ力」、「起業」について過去の入社式の社長訓示や、流行語、サラリーマン川柳、新聞掲載頻度などを用いて解説しています。

内容的には若い人におもねっている?という感じもしますが、そう思うってことは、私自身がもう若くないという証拠でもあり、会社の中ではすでに老害になっているのかなぁと思わずにいられません。

結局それら4つの強迫観念は、正面切って乗り越えるのではなく、柳の枝のようにしなやかにうまくやり過ごせって感じもしますが、どうなのでしょう。

★★☆


【関連リンク】
 4月前半の読書 土漠の花、限界集落株式会社、明烏―落語小説傑作集、懐かしい日々の想い
 3月後半の読書 内なる宇宙(上)(下)、日本人の誇り、恋歌、怪談
 3月前半の読書 その癖、嫌われます、失われたミカドの秘紋、盲目の預言者、追伸
 2月後半の読書 紀ノ川、はじめまして京都、訣別の海、ファミレス(上)(下)
 2月前半の読書 夜明けの光の中に、山猫の夏(上)(下)、人間の分際
 1月後半の読書 ビター・ブラッド、ちょっと今から仕事やめてくる、リバース、23区格差
 リス天管理人が2017年に読んだベスト書籍 2018/1/13(土)



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1221
前々回に書いた「2800冊の蔵書について(1)」では、主として蔵書2830冊の出版社別の冊数を調べて書きました。

その結果、私が購入した書籍で多かったのは、文庫では新潮社(新潮文庫)、単行本と新書では講談社ということがわかりました。

文庫出版社別の作者で多いのは、新潮文庫はジェフリー・アーチャー(36冊)、三島由紀夫(21冊)、トム・クランシー(19冊)、宮本輝(15冊)、司馬遼太郎(11冊)、講談社文庫では、高杉良(31冊)、吉川英治(吉川英治歴史時代文庫23冊)、マイクル・コナリー(23冊)、五木寛之(19冊)、浅田次郎(17冊)、角川文庫はばらけていて、荒俣宏(13冊)、ダン・ブラウン(13冊)、清水一行(10冊)、高杉良(9冊)、フレデリック・フォーサイス(9冊)、ハヤカワ文庫では、ロバート・B・パーカー(51冊)、マイケル・クライトン(23冊)、集英社文庫は、浅田次郎(12冊)、高杉良(11冊)など。

国内の売れっ子人気作家さんは、いくつもの出版社から刊行しますのでばらけてしまい、出版社別で見るとこんな感じになってしまいます。

逆に海外の作家さんが日本で出版する時は、諸々契約上のことがあるのでしょう、特定の出版社と組むケースが多いようです。

ややビジネス関連の小説が多いことと、海外小説は一部の作家に集中していることを除き、大きく偏ったり奇をてらった選書はしていないので、現実の出版書籍数や販売部数と比較すると、そう大きく食い違ってはいないだろうなと思っています。

普通の社会人ビジネスマンが買う文庫や新書のシェアなどわかりますので、出版社のマーケ担当者には役立つ数字かもよ~。

次に同じ蔵書データを使って、金額的なものを調べてみました。

単行本、新書、文庫など蔵書2830冊全部の定価ベースのお値段合計は、1,980,083円です。1冊の平均単価は700円で、ためてきた33年間(結婚後自宅を持ってから)で割ると年間平均6万円、月平均5千円ということになります。

但し、上記価格のうち通常は消費税が外税で、しかも時代によって税額が0%~8%まで様々あるのと、ここ7~8年はBOOKOFFで古書を購入することが割合的に増えてきていますので、そのままの金額を使ったわけではありません。たぶん50冊に満たないですが、友人・知人・家族からもらった書籍もあります。

なにかもっといっぱい図書にお金を使ってきたような気がしていましたが、意外と少ないなという思いです。

例えば、いまは新車の軽自動車を買おうとすると、税金、保険など含めると乗り出し金額で200万円程度はかかってきます。その後駐車場代やガソリン代など維持経費もかかってきます。

カメラを趣味にしている人は、一眼レフカメラ本体だけでなく本格的な各種のレンズやアクセサリー等を揃えるだけで100万円近くかかるのは珍しくありません。そのカメラを持って撮影旅行をすれば、それも別途かかってきます。

ゴルフが趣味の人は、普通のアマチュアでも道具やプレー代、練習代、コーチ代、ゴルフ場への交通費等で年間50万円ぐらい使っている人は珍しくありません。

そう考えると、ここ33年間の読書に198万円(年間6万円)使ったとしても(実際は古書を含むのでその7~8掛け)、お安い道楽と言えますね。

   ◇ - ◇ - ◇ - ◇ - ◇

書籍の発刊日と価格の関係を調べると、書籍の価格は物価上昇以上に上がっていることがわかります。

蔵書の文庫の発刊日を元に10年毎に平均価格を出してみました。

1980年代に発刊された文庫(206冊)は、300円台から400円台の本が多く、少し高い文庫でも500円台というのが普通でした。その206冊の文庫本の平均価格は457円でした。

この頃の文庫本の宣伝で「コーヒー一杯の価格で買える文庫本」というのがありました。当時の都会の喫茶店で飲むコーヒー代は300円程度でしたからそう間違っていません。

それが1990年代発刊の文庫本(640冊)の平均価格は571円となりました。80年代と比べると10年で114円高くなり、その中で高い文庫は900円~1000円というべらぼうなものまでが出てきました。90年代というのはバブルが頂点に達し、その後崩壊して長く不景気が続いていたのですけどね。

私が買った最初の千円オーバーの文庫は、カラー写真のページが使われていた「シェイクスピアの劇場―グローブ座の歴史」(筑摩書房 ちくま文庫 1,200円 1993年)で、次が「ライジング・サン」(早川書房 ハヤカワ文庫 1,000円 1993年)です。

次の10年、2000年代発刊の文庫(1011冊)の平均価格は665円で90年代から94円上昇、そして2010年代(~2017年、370冊)になるとようやく横ばいの666円となっています。文庫の価格高騰は2010年代でやっと止まったわけです。



今コーヒー一杯の値段は、ドトールなどカフェスタイルの店やコンビニコーヒーが増えてきて、1杯が150~200円程度で美味しいコーヒーが飲めるようになってきました。「コーヒー一杯どころか、コーヒー三杯分でも買えない文庫本」となっています。

もっとも昔ながらの喫茶店スタイルを踏襲しているルノワールのコーヒーの値段は600円前後ですからそれと比べると似たようなものかもしれません。

サラリーマンの給料が上がらない時代でも、文庫の価格は出版社の都合で着々と伸びてきました。出版社の社員の給料って一般サラリーマンと比べると高いですからね。そりゃー出版不況は出版社の責任が大きいと言えるかも知れません。

過去に購入した最も高額な文庫本はと言うと「完本妖星伝〈3〉終巻 天道の巻・人道の巻・魔道の巻」(2004年刊 半村良著 祥伝社 ノン・ポシェット)で1,238円(当時)でした。この本は1044ページもあり、普通の文庫3冊分ぐらいのページがありましたから仕方がないとも言えます。

これら2800冊(実際はサイン本や思い出の本など除く2700冊ぐらい)をまとめて10万円ぐらい(送料別)で買ってくれませんかね?そんな奇特な人はいないと思いますが、、、ただし、一度に運ぶなら1.5トンクラスのトラックが必要です。

2700冊が処分できれば部屋の中もスッキリするのだけど、それは定年後の楽しみに取っておきましょうかね。


【関連リンク】
1191 リス天管理人が2017年に読んだベスト書籍
1093 リス天管理人が選ぶ2016年に読んだベスト書籍
954 書店数や出版業界売上減と未来
886 2014年に読んだベスト書籍
784 2013年に読んだベスト書籍
743 出版社不況の現状
698 世界と日本の書籍ベストセラーランキング
676 2012年に読んだ本のベストを発表




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1220
人工股関節(左側)の術後6ヶ月目の検診へ行ってきました。同時に右側も術後1年9ヶ月になります。X線撮影をして医師との面談です。

一昨年に右側の人工股関節置換手術、昨年に左側の同じ手術をおこない、現在はその痛みから解放されて、手術をして良かったなと思う日々です。

ただ、右側は手術後特に痛みは続かなかったのに、昨年手術した左側については、手術後3ヶ月ぐらいまでは体重をかけると痛みがありました。

それ以降は徐々に痛みが消えたかと思っていたら、また半年後ぐらいに同じ痛み(体重をかけるとズキンと痛む)が再発しました。

リハビリの理学療法士は「痛みが残る人とまったくない人がいる」「残る人は半年ぐらいは続く」と言っていたので、この半年後に再発した痛みは本当にこのあと消えてくれるのか?ってちょっと不安があります。

医師にその話をしましたが、X線を見る限りは、特に異常は発生していないようで、人工股関節由来の痛みではなく周辺の筋(スジ)の痛みだろうとの見解でした。

痛みも徐々にひどくなっていくようなら問題だが、逆に痛みが減っていくのなら特にケアする必要はないでしょうとのこと。

なにか運動はしているか?と聞かれたので、毎日4~5kmは歩いていると答えたら、それについては満足していました。

4~5kmという根拠は、スマホに入れた歩数計で、1日の平均歩数が6000歩を少し超えるぐらいを目標にして休日も雨の日も雪の日も毎日歩いています。6000歩×70cm(歩幅)=4.2kmです。5kmはちょっと盛ってますw

土のグラウンドで少し走ってみましたが(軽いジョギング)、まだ着地するときが不安定なので、少しでやめました。

その代わり、ゴルフ練習場で、打ちっぱなしの練習は時々おこなっています。スイングでは大きく身体をひねりますので、変形性股関節症の時は痛みが出ましたが、それは綺麗になくなりました。

診察では両足の可動域を測り、6ヶ月検診は10分で終了しました。

次は術後1年の検査となります。

【過去の記事】
1198 変形性股関節症、人工股関節手術その後
1175 人工股関節手術のその後とまとめ
1150 人工股関節全置換手術とVIP舛添要一さん
1146 人工股関節置換手術1年検診
1137 人工股関節、人工膝関節の寿命と再置換
1109 人工股関節全置換手術その後
1047 変形性股関節症の人工股関節全置換手術(4)
1046 変形性股関節症の人工股関節全置換手術(3)
1037 変形性股関節症の人工股関節全置換手術(2)
1033 変形性股関節症の人工股関節全置換手術(1)

 

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