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年金手帳
「老後資金はいくら必要?」というのは情報番組では定期的に繰り返される定番のネタとなっています。

一般的によく引用される例が、総務省が出している家計調査年報(家計収支編)の支出額と、公的年金の平均受給額を比較し、その不足額と平均余命分を掛け合わせて老後(一般的には65歳時点)にいくらの貯金などあれば良いかという試算をするものです。

その2024年調査のデータでは、65歳以上高齢者夫婦だけの世帯の1ヶ月平均支出額(消費支出)は、256,521円で、急速な物価高を反映しているのか5年前の2019年の237,487円より19,034円上がっています。

さらに消費支出以外に、国民健康保険や介護保険料、市民税、持ち家の場合固定資産税など月4万円ほどが必要になります。この税金や保険料を無視して計算している場合もありますが、それは絵に描いた餅で使い物になりません。

収入は、基本的に公的年金だけで、2024年のデータでは65歳以上夫婦世帯(夫と妻の年金合計)の場合、月225,182円となっています。国民年金だけの高齢者も混じっている平均値なので、厚生年金を受給している世帯よりはやや低めに出ています。

65歳時点で、20年間、85歳まで生きる(65歳男性の平均余命は19.5歳)として、老後資金の不足額の計算は下記の通りです。

収入225,182円-(消費支出256,521円+非消費支出40,000円)=▲71,339円(毎月7万1千円の赤字)
71,339円×12ヶ月×20年(85歳までとして)=17,121,360円
老後には公的年金以外に1700万円が不足するのでその分を65歳までに貯めてください。

というのが一般的な計算です。

しかし高齢夫婦二人世帯だとしても、実際は、
・厚生年金受給者か国民年金だけか?
・厚生年金の加入年数は?
・配偶者はずっと専業なのか、働いていて世帯主とは別に厚生年金があるのか?
・企業年金など老齢年金以外の年金はあるのかないのか?
などによって個々の収入額は大きく変わってきます。

よく使われる年金額としては、夫が厚生年金、妻が国民保険を満額受け取れるとして、夫の厚生年金165,000円+妻の国民年金56000円で、世帯収入は221,000円というものです。

上記の家計調査年報よりもわずかですが低い理由はよくわかりませんが、夫婦共働きが当たり前になっていて、夫婦共に厚生年金を受給しているケースが実際は多いのかも知れません。

厚生年金は、加入期間と加入時の収入によって受給額も変わってきます。ただ無職期間や自営業期間が長くある人を除き、一般的な会社員の場合、新入社員の時から定年退職時までの40年ほどの平均なので、給料の総額にはそう大きな違いはないでしょう。

支出は、物価が高い都会に住むのと地方に住む場合で違いが出ます。また住まいは持ち家か借家か?持ち家の場合、住宅ローンは終わっているかいないか、マイカーを保有しているかいないか?などによっても大きな違いが出ます。

6月にTBS Nスタで紹介されていた例として、ファイナンシャルプランナー塚越奈々子氏の説明では、持ち家と賃貸のそれぞれで別途必要となる老後資金は下記のようになると言うことでした。

持ち家の人
厚生年金受給者が必要な老後資金 836万円
国民保険だけの人が必要な老後資金 3,661万円
賃貸の人(茨城県家賃8万円前提)
厚生年金受給者が必要な老後資金 2,707万円
国民年金だけの人が必要な老後資金 5,532万円

つまり、厚生年金受給者で、持ち家(ローン済み)の場合、預貯金は836万円で済むのに対し、同じ厚生年金受給者でも、賃貸住まいの人だと2707万円の預貯金が必要と言うことです。

しかもこの賃貸の場合、月8万円という安い茨城県内を前提にしているので、都市部の人気地域に住むのならば、さらに上積みが必要になります。

賃貸住まいで、国民年金だけという世帯だと、もうこれは事実上無理って気もします。ずっと安い僻地へ行くか死ぬまで働き続ける覚悟が必要です。

但し高齢者の持ち家率は家計調査年報によると驚異の96.5%です。意外に思いますが、これは全国平均で、都市部に限るとずっと低くなるようです。

したがって、賃貸の高齢者というのは、入居拒否問題や、物価高で家賃の値上げなど、よくニュースなどで取り上げられますが実際はマイナーなケースです。

公益財団法人 生命保険文化センターによれば、夫婦2人の場合、ゆとりある生活には37万9,000円が必要ということです。
「最低日常生活費」と「ゆとりのための上乗せ額」を合計した「ゆとりある老後生活費」は平均で37.9万円となりました。 なお、ゆとりのための上乗せ額の使途は、「旅行やレジャー」が最も高く、以下「日常生活費の充実」、「趣味や教養」と続いています。

税金の塊のマイカー保有や、喫煙、飲酒、趣味のスポーツ(ゴルフやテニス、ジム通いなど)をするためには、プラスアルファで収入を増やす努力か、預貯金を多く残しておくことが必要になります。

世知辛い話ですが、余計なことは考えず、余裕のお金がない老いたる者は、ひたすら歩き、怪我や病気にならないよう気をつけ、安い生活必需品を買い求め、目刺しと味噌汁の質素で健康的な食事をしろってことなんでしょうねぇ、、、

そんな暗そうな未来を現実に見ている若者が、結婚して子供を育てるようなお金がかかる苦労を背負い込みたくないと思うようになるのも、また一発逆転で金持ちになれるという甘言に騙され犯罪に手を染めるのもわかるような気がします。

【関連リンク】
1830 今の高齢者は年金をいくらもらっているのか?
1817 年金だけで生活したいと思うのは夢物語か?
1011 定年後の生活資金設計

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