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年齢に応じて、また時代の変化で受診する項目も変わってきましたが、特に考えることなく、費用負担もなかったので、「お得だし、こんなものだろう」と受けてきたというのが実態です。
勤めをやめてからは市から国民健康保険の「特定健康診査(こくほの検診)」の案内が毎年ゆるやかに送られてくるようになりました。
最近は「健康診断」ではなく、「健康診査」という表現なんですね。知りませんでした。調べると、意味はほとんど同じです。
2023年度 特定健診の実施率は59.9%、保健指導は27.6% 過去最高を更新するが、目標値と依然大きく乖離【厚労省調査】(保健指導リソースガイド 2025年06月27日)
| 2023年度の集計対象保険者数は3,358保険者。特定健診の対象者は約5,210万人で、そのうち約3,123万人が受診したことにより、実施率は59.9%。前年度から1.8ポイント上昇した。 特定保健指導の対象者は約519万人で、そのうち指導を終了した者は約143万人。実施率は27.6%となり、前年度から1.1ポイントの増加となっていた。 | 
2023年の原則就業中の人が加入している組合健保の特定健診受診率が82.9%に対し、市町村国保の特定健診受診率はわずか38.2%となっています。出典:厚生労働省「特定健診・特定保健指導の実施状況について(2023年度)」
つまり、仕事をリタイアしたり、自営業などで市町村の健保に加入している人で、年1回国保の健康診査を受診しているのはおよそ3人にひとりということになります。
この「特定健康診査(こくほの検診)」の検査内容は、狭い範囲の「生活習慣病の早期発見」と「メタボリックシンドローム」の予防に限られたものです。
検査内容は、問診(服薬歴、喫煙歴など)、身体計測(身長、体重、腹囲、BMI)、血圧測定、血液検査(脂質、血糖、肝機能など)、検尿です。
現役時代の組合健保で受診していたときの健康診断(1日人間ドック)では、上記の検査以外に胸部と胃部のX線、腹部超音波、心電図、視力、眼底、眼圧、聴力検査、検便などが加わりもう少し幅広いものでしたから、それと比べると「こくほの検診」の検査項目はかなり見劣りします。
企業などに所属していると、総務部からの強い受診指示があり、それが受診率が高い一番の理由でしょうけど、検査内容の違いもあって、上記のような受診率に大きな差が出ています。
私も、リタイア後の特定健康診査(こくほの検診)は、一度も受診をしていないクチです。
健康診断や人間ドックについて、このように指摘する医師もいます。
人間ドック受けない方が健康のため?利益より害大きく(医師 大脇幸志郎 2021年5月7日 朝日新聞)
| 2019年に報告された、過去の研究17件のデータをまとめた解析結果では、「健康診断は全死亡率、がん死亡率に影響がないか、あってもわずかであり、おそらく心血管死亡率にも影響がないか、あってもわずかである」とされ、結論には端的に「健康診断に利益がある可能性は小さい」と記されています。 一般的な健康診断でさえ、有効と言えるだけのエビデンスがありません。人間ドックはさらに検査を広げていますから、利益が少しでもあるかどうかはより不確かです。と言うより、利益がないことがほとんど確実です。 | 
個人的には年1回の健康診断自体に有用性がまったくないとは思いませんが、それで得られる大きなメリットもないというのが実感です。
「無料の検診だから行かないと損」という真面目な貧乏性でもなければ、煩わしい電話予約をとり(たらい回しにされたり予約する時期を指定されたりして何度も手間がかかる)、様々な病原菌が蔓延している病院の待合室で長時間待たされて検査を受けるのも苦痛でリスクが高いです。
ただ一般検診には含まれず、別途自己負担(一部公的補助される)でおこなわれている「がん検診」については、早期発見、早期治療が治癒には有効ですので、多少のお金ならかけても良さそうに思います。
がん検診は健康診断とセットで案内されることが多く、その場合、特定健診とは別に市町村指定のがん検診をうけることができます。70歳以上は無料で、それ以下の人の費用も補助があり安くなっています。
検査項目は、肺がん、大腸がん、胃がん、子宮がん、乳がん、骨粗しょう症とに別れていて、検査内容は胃カメラやX線検査、検便などで割と簡易なものです。自己負担する費用は数百円から3千円ぐらいです(自治体によって違う)。
最新のがん検査では身体の負担がほとんどない、全身MRI検査のDWIBS(ドゥイブス)や、血液1滴で多種類のがんを検出するマイクロRNA検査、尿からがんを検出する検査キットなどがありますが、公的な機関ではまだ採用されていないようです。これらは全額自己負担で検査を受けることができます。
費用はいずれも自由診療なので保険適用や自治体の補助はなく、DWIBSが5~8万円、マイクロRNA検査の簡易キットで2万円程度、尿からがんを検出する検査キットは2~7万円ほど(検査項目による)などとなっています。
早くこれらの簡易な検査が自治体指定の検査となり、千円~数千円程度で検査ができると楽でいいですね。
しかし検診で小銭を稼いでいる医者も多いでしょうから、既得権益が侵害される強大な圧力団体の反対を押し切れる政治家や官僚はいないでしょう。
そんなわけで、まだ60歳代の今年も健康診断(特定健康診査)は受診せず、70歳を過ぎてから民間のがん検診でも受けようかなと思っています。
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