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一般的にニュースなどで報道される刑法事件は、芸能人など有名人でもなければ刑法犯の中でも重大な殺人事件などごく一部だけです。

過去にも刑法犯の種別など書いたことがありますが、国内刑法犯の割合と認知件数の推移について不定期でも見ておくため、書いておきます。

刑法犯は、2019年1年間で748,559件の認知件数があります。

認知件数ですので、検挙数や逮捕者数とは違い、犯罪が発生しそれが警察事案となった件数と言ってもよいでしょう。

刑法犯は比較的軽いものは万引きや空き巣などの窃盗や詐欺、風営法違反など、凶悪なものは飲酒運転でのひき逃げや暴行、強盗、殺人などがあります。

その中でなんと言っても数的に圧倒的に多いのは窃盗(自転車盗、車上狙い、万引き、ひったくり、置き引きなど)です。

窃盗だけで刑法犯全体の71%(侵入盗8%+侵入盗以外63%)も占め、その窃盗犯の中の1割(刑法犯全体では8%)が空き巣や店舗荒らしなどの侵入盗になります。


  データ出典:警察庁 警察白書

2019年は認知件数は748,559件ですが、実際に逮捕や検察官への送致(警察が被疑者の身柄や記録を検察官に引き継ぐこと)等される検挙数は294,206件で、検挙人数は192,607人です。

但し、逮捕や検挙されても微罪などの場合は、検察(司法手続き)へ送致されずに微罪処分(前科は付かず前歴が残る)で済ませる場合もありますから、すべて裁判にかけられるというわけではありません。

つまり刑事犯として認知したものの、誤解から生じたことだったり、被害者が告訴を取り下げたり、軽微ですぐに和解が成立していたりすると不起訴になるケースも多いと言うことでしょう。

桶川ストーカー殺人事件のように、面倒だから告訴状を被害届に警察が勝手に書き換えたり、殺人事件でもまともに捜査をしないで放置し、警察の失態を隠そうと事件をうやむやにしておくとかでなければ良いのですけどね。

未だに「最近、犯罪が増えている!」と勘違いしている人が時々いますが、もちろんそんなことはなく刑法犯は大きく減少しています。


  データ出典:警察庁 警察白書

2002年(平成14年)には刑法犯が285万件を超えていましたが、その後は17年連続して減少し、2019年は75万件と2002年の1/3以下へと減少し、戦後もっとも少なくなっています。

刑法犯が多かった20年前、2002年と言うと、サッカーW杯日韓大会が開催され日本代表が初のベスト16入り、ノーベル賞では小柴昌俊氏(物理学賞)、田中耕一氏(化学賞)のW受賞など明るい話題もありましたが、三島女子短大生焼殺事件、北九州監禁殺人事件、平野母子殺害事件、群馬女子高生誘拐殺人事件、マブチモーター社長宅殺人放火事件、石井紘基刺殺事件など凶悪事件も多く発生した年でした。

その2002年以降はずっと下降傾向でしたが、ここ1~2年は、コロナ禍で自粛を強いられ、閉塞感が高まり、さらに仕事がうまくいかない、モノが売れない、客が来ないなどで経済的に追いつめられての犯行というのが増えている気がします。

値上げラッシュで生活が厳しくなる年金生活の高齢者の犯罪も、この世代の人数が元々特出して多いだけに目立ちそうです。

そうした犯罪を防止し、取り締まる警察官ですが、日本の警察官の人数はおよそ26万名(2017年)で、人口千人あたりにすると、2.06人(0.2%)人です。

人口が減ってきているのにこの10年間でなぜか1万人近く(2007年25.1万人)も増えています。

最近は交番の中はいつも不在で電話が置いてあるだけになっているのに不思議ですね。

この数は他国と比べてどうなのか?と思って調べたものの、新しい適切なデータが見つかりません。

ちょっと古いですが、2008年のeurostatのデータでは、人口千人あたりで警察官が多いのはスペイン4.9人、トルコ4.8人、ギリシャ・ポルトガル4.5人で、少ないのは、フィンランド1.5人、ノルウェー1.6人です。

日本はデンークやスウェーデン、カナダと同じ2.0人と全体で見ると少数派に入りそうです。

その他の国では、オーストラリアが2.2人、米国2.3人、英国2.7人、ドイツ3.0人、フランス3.6人、イタリア4.1人などとなっています。

国によっては、国内の治安を維持するのは警察官だけではなく、様々な制度や形態があるので、一致した数値を求めるのは難しいかも知れません。特に共産国や非民主主義国の実態は不明です。

北欧の国は比較的安全と言われていますが、最近はテロ事件なども起きています。一番良いのは、街の風景の中には武装した警察官の姿が一切見えず、万が一なにか起きたときには素早く警察官が現場に到着するような国家です。

少なくとも、武装した警察官が市民側に向いて銃や盾で威嚇するような事態だけはなってもらいたくないものです。

【関連リンク】
1402 警察官の年齢構成はどうなっている
914 殺人事件の国際比較
850 少年犯罪は増加、凶悪化しているのか?

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