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カレーライスリタイアしてからは毎日が日曜日になり、朝起きたあと、「はて今日は何月何日で何曜日だったっけ?」といよいよ認知症患者っぽくなってきました。

そこで、朝起きたら一番に目に入るようにベッドの近くに大きなカレンダーを貼っておくことと、毎週金曜日の夕食をカレーライスにすることに決めました。

そう、海上自衛隊で慣例となっているという、長期の艦上勤務で、曜日感覚がなくなるのを防止するために毎週金曜日や土曜日に決まってカレーライスを食事として出すと聞いたことがある「金曜カレー」の実践です。

カレーライスは大好物で、40年以上前の新入社員だった頃、意図してではなく偶然、朝・昼・夕・朝食と全部外食ですが、4食連続してカレーライスを食べたことがあります。

なので1週間に1~2度カレーライス(他にもカレースパゲティやカレーうどん・そば、ドライカレーなど含む)を食べても飽きず、毎回週末がきたというリズムが感じられ好都合です。

ところで、その海上自衛隊の「金曜カレー」ですが、実は都市伝説らしく、昭和時代は土曜日の午後から公務員は休みに入るため、土曜日のランチを隊員に提供する料理の調理を簡素化するためにカレーライスが選ばれたということがあったそうです。

そして1985年からは公務員の週休二日が施行され、週末前の最後の就業日が土曜日から金曜日に変わり、毎週土曜日に提供していたカレーライスをスライドして、金曜日のランチとして提供されるようになり、それが定着したのだとか(諸説あり)。

したがって、海上自衛隊が金曜日にカレーライスを提供するのは「長期間の海上行動時でも曜日を忘れないため」という理由ではないそうです。でも、もっともらしい理由ですね。

 ◇   ◇   ◇

スープカレー元々は、インド料理だったカレー(ライス)ですが、子供の頃には「洋食に福神漬け」という組み合わせが意外で、不思議な感じでした。

カレーライスが洋食かどうかはともかく、子供の頃に洋食レストランへ連れて行ってもらうとよく食べたのがカレーライスだったので私の中ではカレーライスは洋食という刷り込みができています。

カレーライスに福神漬けが付け合わせとして出されたのは、明確な記録はないそうですが、ひとつわかっているのが、大正時代、日本郵船の外国航路の食堂でカレーライスを出すとき、インドの調味料の一種であるフルーツをベースとしたチャツネを添えていましたが、それが品切れになり、ご飯のお供だった福神漬けを代わりに添えたところ、それが好評で定番化したという説があります。

同じ頃、日本の洋食店でも、高額な輸入品のチャツネを添える代わりに、福神漬けが定番になる前までたくわんなどを添えていたことがあるそうで、福神漬けが定番化した決定的な理由や発明者は不明なままです。

またカレーライスにらっきょうを添えるときもあります。

このカレーライスにらっきょうの組み合わせは、戦前の昭和時代に国鉄の列車食堂の中で運営していた帝国ホテルが、カレーライスの付け合わせとしてらっきょうを提供していたことから始まるそうです。

福神漬けと違い、らっきょうは中国発祥の漬物の一種で、カレーライスの辛味をうまく中和し、口の中をサッパリさせる効果があり人気が出たようです。

個人的には、らっきょうが好きではないので、カレーライスに添えられていても残してしまいますが、大衆的な洋食店のカレーに時々添えられているピクルスの和風版「きゅうりのキューちゃん」は、歯ごたえも良く好きな添え物です。

 ◇   ◇   ◇

一口にカレー料理と言っても、肉や野菜ゴロゴロの一般的家庭料理のカレーライスから、シーフードカレー、カツカレー、スープカレー、キーマカレー、ドライカレー、カレースパゲティ、カレーうどん・蕎麦・ラーメン、ネパール風豆カレーなど様々なバリエーションがあります。

それだけに、工夫をすれば毎週どころか毎日カレー料理を出されてもまったく飽きないし、楽しめます(個人の意見です)。

ラーメンもそうですが、外国から入ってきた料理が日本で日本人向けに改良され、また大衆的になって国民食と言えるまでに発展したのは、カレーライスに関してはスパイスを改良し、料理法を家庭隅々に伝授し、簡単に使えるルーを安く提供してきた「ハウス食品」と「エスビー食品」の両巨頭のおかげです。

しかしその2社によって輸入スパイスのほとんどが独占的に抑えられてしまい、新たな第3の食品メーカーやカレーチェーン店が出にくくなっています。

有名な「カレーハウスCoCo壱番屋」はハウス食品の子会社ですが、最近身売り話が出ています。例え身売りをしても、スパイスの輸入はガッチリと押さえているので、完全に関係が断たれるということはなさそうです。

◇ハウス食品はなぜ「CoCo壱番屋」の売却を検討するのか。業績不振ではない背景(2026/8/31 Yahoo!ニュース)
ハウス食品グループ本社が、「カレーハウスCoCo壱番屋」を運営する壱番屋の売却を検討していることが明らかになった。両社は1974年から原材料の取引を続け、1998年に資本関係を結んだ。2015年にはハウス食品が壱番屋を連結子会社化しており、親子会社関係は約11年に及ぶ。売却が実現すれば、約28年間続いた資本関係に区切りが付く。

もうひとつのカレーチェーン店「カレーの王様」はかつてエスビー食品の子会社でしたが、2012年に不動産事業をメインにしている大阪の企業に事業売却されています。

いずれにしても、この食品大手2社がスパイスのほとんどを握っていて流通をコントロールしていることから、10社以上がしのぎを削っている大手ラーメンチェーンのように、全国的な大手カレーチェーン店はいくつもできないというのが現状です。

果たして、そうした寡占状態のカレー業界に、新たな殴り込みをかけるところが現れるかどうか、今後の楽しみでもあります。

【関連リンク】
1201 カレーライスは最強の国民食だが問題もあり
1165 ラーメンと私
1015 丼飯を日本の文化として育てていきたい

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