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岸辺露伴 ルーヴルへ行く  2023年 「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」製作委員会
監督 渡辺一貴 出演者 高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜

岸辺露伴 ルーヴルへ行く元の原作は荒木飛呂彦氏のコミック「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした「岸辺露伴は動かない」シリーズで、NHKがテレビドラマ化をしていますが、その製作メンバーで映画化されたものです。

NHKはドキュメンタリーが好きな私なのですが、連続ドラマは時間がかかり面倒なのであまり見ないため、このシリーズもまったく見ていませんでした。

漫画も読まず、ドラマも見ていない状態で、いきなり映画を見て理解できるかな?と思いましたが、問題なく楽しめました。

ルーブル美術館の中でロケが行われ、おそらく閉館後の人がいない時間帯にモナリザやニケなどの作品の前で撮影がおこなわれています。普段は有名な作品の前はものすごい人でゆっくり見られないと聞いたことがあります。

オークションで手に入れた作品の裏に「ルーブルで見た黒」という意味のフランス語が書かれていて、その謎を調べるためルーブルへ向かいます。

露伴「ルーブルへ行く」
編集者「え?ルーブルってフランスの?」
露伴「ルーブルと言えばそれしかないだろ?」

という会話がなされますが、作者はご存じなかったのか、ルーブルはフランス以外にもあります。私はその三重県にあるルーブルへ行ったことがあります。

ルーブル彫刻美術館
ルーブル彫刻美術館

ま、これは半ばジョークみたいな感じですが、運営者はいたって真面目なだけにそれなりに楽しめます。ただロゼッタストーンがデンと置いてあり、それは大英博物館だろ?とツッコミたくなります。

映画は江戸時代の絵描きが殺された妻の無念を真っ黒な絵に怨念を込めて描いた作品が海外に渡り、その後人知れずにルーブルの倉庫の中で見つかり、それを見た人間が次々と過去の妄想に襲われるといういたって漫画に向いた内容です。

贋作とか、怨念とか発狂とか、よくルーブルが撮影協力したものですが、過去からいろいろと協力関係のあるNHKの依頼だと断れないでしょう。

そういえば小説原作の映画「ダ・ヴィンチ・コード」はルーブル美術館の中で館長が謎の死を遂げるという刺激的な内容でした。この映画は良かったです。

★★☆

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ハドソン川の奇跡(原題:Sully) 2016年 米
監督 クリント・イーストウッド 出演者 トム・ハンクス、アーロン・エッカート

ハドソン川の奇跡2009年1月にUSエアウェイズ1549便(機種エアバスA320)が離陸してすぐ鳥の集団の中に入ってしまい、2機のエンジンが両方とも停止してしまい、極寒のハドソン川に不時着させ、乗客乗員155人全員が無事に救出された実際に起きた航空機事故の映画化です。

バードストライクで両エンジンの出力が急速に低下という過去に例がない事態に遭遇し、連絡した管制塔からは空港へ引き返すか別の空港へ向かうよう指示されますが、そこまで飛べないと判断した機長と副機長は、真下に見えたハドソン川に着水することを決定します。

姿勢を崩さずうまく着水しますが、真冬のハドソン川で、長く水に浸かっていると凍死を免れず、機体が沈む前に乗員乗客は全員が主翼の上や脱出用スライドの上に避難し、救助に駆けつけてくれたフェリーボートや観光船に次々救助されていきます。

その判断に、航空機事故調査委員会の公聴会では、コンピュータシュミレーションや人間が操縦するフライトシュミレーターでも空港へ引き返すことが十分に可能だったのではないかと機長の判断ミスを指摘します。

しかし今回のように離陸と同時に両エンジン停止という過去に例のない事態で、異常が発生してからエンジンの再始動を試みたり、補助エンジン始動など、緊急時ハンドブックを見ながら様々な行動や判断をしなければならず、乗客の命の責任を負わず、単に異常が発生してすぐに空港へ引き返す練習を何度もしたフライトシュミレーターの結果だけでは比較にならないことを主張します。

実際に、バードストライクが起きて様々な判断や検討に要する35秒後に空港へ戻る飛行をシュミレーターでおこなった場合、滑走路手前で墜落することがわかり、機長の判断が正しかったことが証明されます。

英雄を称えた映画ですが、脇には家族の話や乗客の絆など、また機長の若き頃の経験なども挿入され、なかなか見どころの多い映画でした。

★★☆

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ケイン号の反乱(原題:The Caine Mutiny) 1954年 米
監督 エドワード・ドミトリク 出演者 ハンフリー・ボガート、ホセ・フェラー

ケイン号の反乱タイトルの「ケイン号」とは、太平洋戦争中のアメリカ海軍が保有しているかなり老朽化した駆逐艦の名称で、その艦船で起きる新任艦長と部下たちの葛藤のドラマです。

前任の艦長は、規則にあまりうるさいことを言わなかったため、服装などの乱れが日常的にありました。

新任でやってきた新艦長は規律にうるさく、些細なことでも大げさに問題化するものの、自分のミスを部下の責任に押しつけることなどがあり、乗組員たちに疎まれます。

そんな中、小説家志望の通信士官が艦長は偏執症で異常行動があるので、もしそうなった時には副長が艦長から指揮権を取り上げて代わりに指揮を執るように副長に提案します。

そんな中、航海中に嵐に巻き込まれ、まともな判断ができなくなった艦長に代わり副長が指揮権を取り上げて適確な操艦指示を出し転覆の難を逃れます。

しかしこれが艦長の命令に従わず逆に解任して勝手に操艦した反乱罪にあたると軍法会議にかけられることになります。

そしてみんなを煽ってきた小説家志望の通信士官は、我が身を守るため軍法会議においてもそうしたいきさつの証言をせず、副長は追い詰められていきます。

人気スターのハンフリー・ボガートがその勇敢でまともな副長役かと思いきや、なんと悪人役で精神疾患のある新任の艦長役でした。その傲慢さと小心な神経質さを併せ持った複雑な演技力はさすがとしか言いようがありません。

しかし、ノー天気な終わり方ではなく、軍法会議は証人として呼ばれた艦長の自滅で勝利することになりますが、経験豊富で優秀だった艦長に最初から臆病者、偏執症と決めつけ精神的に追い詰めたのはその通信士官の行動ではないのか?という印象的なシーンがあります。

映画が製作されたのは太平洋戦争が終わってまだ10年も経たない戦争の記憶が色濃く残っていた時期ですが、悲惨で派手なドンパチドラマではなく、こうした軍隊の中の鮮やかな人間ドラマを描いているのはさすがとしか言いようがありません。

★★☆

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ゴールデンカムイ 2024年 映画「ゴールデンカムイ」製作委員会
監督:久保茂昭 出演者:山﨑賢人、山田杏奈、玉木宏、舘ひろし眞栄田郷敦

ゴールデンカムイ原作は言うまでもなく野田サトル作の漫画「ゴールデンカムイ」で、その第1巻から第3巻の前半までを実写映像化した作品です。

時代は明治末期で、舞台は冬の北海道です。北海道では江戸時代以前には金の鉱脈があちこちで発見され、江戸幕府や明治政府から差別され虐待されてきたアイヌ民族が民族として自立するための資金とするため集めた多くの金塊がありましたが、その金塊を奪い、どこかに隠したのちに殺人犯として捕縛され網走監獄に収容されています。その隠された埋蔵金を探すというのが大まかなストーリーです。

主人公は日露戦争の二〇三高地で重傷を負いながらも生き延びて帰国しましたが、訳あって大金が必要になって北海道で金を掘り当てようとやってきますが、網走監獄からの脱走者から隠されたアイヌの金塊のことを教えられます。

山の中で羆に襲われたところでアイヌの少女に助けられ、事情を話したところ元々アイヌのものだった金塊探しに協力してくれることになります。アイヌ言葉や生活習慣などもちょくちょく出てくるので、そうしたアイヌの歴史や風習も知ることもできます。

函館で戦死したはずの土方歳三や、屯田兵を母体とする北海道の第7師団などもその隠された金塊を探していて、それぞれが集めると隠し場所がわかるという入れ墨を入れた網走監獄からの脱走犯たちを探し回ります。

すでに漫画本を読んでいて、映画の内容も基本はそれに忠実になぞった作りとなっていますが、やはり映像化するとイメージがわかりやすくて迫力も断然得られます。また羆やエゾオオカミなども出てきますが、CGでうまく作られていて違和感はありません。

漫画ではすでにずっと先の話へ進んでいるので、中途半端に終わった今回の映画ですが、当然今後続編が作られるのだろうと思われます。それにも期待したいです。

★★★

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ダンディー少佐(原題:Major Dundee) 1965年 米
監督 サム・ペキンパー
出演 チャールトン・ヘストン、リチャード・ハリス、ジェームズ・コバーン

ダンディー少佐大物監督に、大物俳優陣を揃えた絢爛豪華な西部劇です。タイトルから想像したのは「イケてるチョイ悪オヤジ映画?」って思ってしまいましたが、原題を見ると伊達者を意味する「dandy」ではないので違うことがわかりました。

そう言えば「イケオジ映画」で、似たタイトルの堺雅人主演「クヒオ大佐」っていう結婚詐欺師の実話を元にした日本映画がありましたがそれともまったく関係ありません。

映画の舞台背景は、1864年から65年にかけて、アメリカ南北戦争中のアメリカとフランス軍が侵攻しているメキシコに渡るややこしい時代と地域で、その中に、悪者役としての先住民(アパッチ族)や、ヒロインのメキシコ独立運動家の女性などが関わってきます。

タイトルは主人公の名前で、南軍の捕虜を収容している砦と騎兵隊の責任者を務めているアメリカ北軍の将校です。ただ単に格好いいだけでなく、女性関係で悩み酒浸りになってしまう情けないところも見せてくれます。

近くの北軍の砦と町が武装した先住民に襲われ子供たちが誘拐されます。その子供たちを救い、武装した先住民グループを壊滅すべく、軍の命令がないまま本来の仕事でもない討伐を計画し、捕虜の南軍兵士を含めた討伐隊の志願兵を募ります。

北軍の兵士と南軍の捕虜との険悪な関係、北軍の黒人兵士と奴隷制がまだ残っている南部の白人兵士とのいがみ合い、メキシコに進駐し横暴な振る舞いをしているフランス軍との対立、そして子供をさらっていったアパッチ族との戦いと、とにかくあれこれ盛り込みすぎです。

その盛り込みすぎの影響で、時間や日にちが次々と先へ飛んでいき、タイトルに意味を込めたであろう主人公を中心とする男の友情や人間模様を描くのが難しく、どちらかというと派手なエンタメっぽい内容となっています。

★★☆

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kapiw(カピウ)とapappo(アパッポ) アイヌの姉妹の物語 2016年 配給:オリオフィルムズ
監督:佐藤隆之
出演者:kapiw(カピウ:アイヌ語でカモメ)床絵美、apappo(アパッポ:アイヌ語で花・福寿草)郷右近富貴子

アイヌの姉妹の物語東京で暮らしている姉と、阿寒湖のアイヌコタンで働く妹の二人のアイヌ民族の姉妹が、お互いにぶつかり合いながら、また家族との日々の暮らしの中で、アイヌの伝統的な歌を披露するため釧路のライブ会場でデビューするまでを追ったドキュメンタリー映画です。

したがって、俳優やプロの演奏家などは登場せず、東京と阿寒でそれぞれの仕事をしながら子育てをしている普通のアイヌ民族の母親が主人公です。

撮影もプロのカメラマンが固定カメラで決められた演技を撮影するのではなく、手ぶれするポータブルビデオカメラで動きながら主人公たちや周囲の人たちの日常が撮影されていて、画面が盛んにブレるのでちょっと見づらいです。

アイヌ民族の歴史は深いものがあり簡単には書けませんが、無知な政治家が「日本人は単一民族で・・・」などアホなことを過去に発言したことがあるほど和人(本州系日本人)には認知度が低いものです。

そうした反省もあってか、国は2020年にはウポポイ(民族共生象徴空間)に「国立アイヌ民族博物館」を設置したりアイヌ民族の保護や文化の継承などを進めています。 

ただそうした役人が籏を振る国のハコモノよりも、野田サトル作の大ヒットコミックで、アニメや実写映画にもなった「ゴールデンカムイ」の中で、主人公とともにアイヌの金塊探しをするアイヌの少女の振る舞いや説明のほうがずっとわかりやすく理解度が進みそうです。

映画は、美しい北海道の自然や、2011年の原発事故で放射能から子供を遠ざけたい一心で東京から大阪へ行き、その後、実家のある北海道へ向けて深夜にクルマでひた走る母親の姿など、ドラマにはないリアリティな映像が見られます。

そして、長く別々で暮らしていた姉妹が、様々な葛藤を乗り越え、ライブ会場でディオとしてまた伝統的な楽器を弾きながら美しい歌を披露していくラストは感動的です。

★★☆

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PERFECT DAYS 2023年 独・日本 製作 Master Mind他
監督 ヴィム・ヴェンダース 出演者 役所広司、柄本時生

PERFECT DAYSドイツ人監督を招いて、日本の新しい現代文化と、過去に流行った風習などを淡々とした目で追った2024年の米アカデミー賞にノミネート(結果は落選)された秀逸な作品です。

独身の主人公はスカイツリーに近い下町のボロアパートにひとり住み、極端に口数が少ない孤独な中年です。

仕事は都内の公衆トイレの清掃員で、外国人の目から見ると風変わりな最新のデザイナー公衆トイレで作業をおこなっています。

実際には映画に出てくるデザイナーズトイレは極めて少なく、ほとんどは昭和時代からさして変わらない3K(汚い、暗い、臭い)トイレですが、そういうところは出てきません。

ま、それは良いとして、主人公がなぜ今の仕事をしているのか、実の妹は運転手付きの高級車に乗っているほど裕福なのにどうして極貧生活を送っているのか、などハッキリとは示唆されませんが、仕事で移動するクルマの中ではコレクションしているカセットテープで古い洋楽を好んで聴き、毎晩寝る前にはフォークナーや幸田文などの文学をたしなむなど、なにか過去に訳ありって印象を植え付けます。

風変わりなデザイナーズトイレとともに、トイレ掃除の徹底した職人的気質や、毎日寸分の違いもなくルーチン化した規則正しい生活など、外国人が特に興味がわいた部分を強調しているなぁと感じました。

これは、リドリー・スコット監督で日本の犯罪組織を描いた「ブラック・レイン」(1989年)でも、派手な漢字のネオン、デコトラなど外国人が見て異様に思えたシーンがやたらと入っていました。

また石川さゆりが、主人公が馴染みにしているスナックのママをしていて、カラオケで歌を披露したりとサービスも満点です。

しかし、結局主人公の正体はわからずじまいで、なにが言いたかったのだろう?とスッキリしない終わり方は最近の流行なのかも知れませんが、個人的にはモヤモヤが残ったままで残念です。

★★☆

【関連リンク】
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2024年1~2月 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~(2007年)、ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年)、ジョー、満月の島へ行く(1990年)、カウボーイ(1958年)、かもめ食堂(2006年)、ビューティフル・マインド(2001年)、騙し絵の牙(2021年)

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