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密売人(ハルキ文庫) 佐々木譲

密売人
2004年の「笑う警官」以来「北海道警シリーズ」として続く第5作目で、2011年に単行本、2013年に文庫化されました。その1作目から4作目まではすでに既読です。

主人公は、過去作から引き続き登場している北海道警の刑事と仲間のメンバーで、それぞれが別々の事件に遭遇する中、お互い情報交換をするうちに、被害者達に共通する点があり、独自に動いて調べ始めます。

今回も、腐敗した北海道警の負の遺産という構図ですが、暴力団や、エスと言われる警察への情報提供者、過去の道警幹部の行いなどが次々と明らかになり、警官OB達にこれらの事件の本質を聞くことになります。

こうした小説を書かれると、現場にいる北海道道警の内部の人達はどういう思いをしているのだろう?と考えてしまいますが、きっと苦々しく思う人もいれば、まったく意に介さぬ人、警察官採用に苦慮する人、単にフィクションとして楽しめる人など様々でしょう。

でもどうして道警ばかり叩かれる?と腹を立てている人が多そうな気がしますが、2002年に発覚した現職の警察官が覚醒剤の使用・所持・密売、さらには拳銃の不正所持に関与した「稲葉事件」や、2003年に発覚した警察幹部が大量に処分された「北海道警裏金事件」の影響が大きいのでしょう。

しかし小説のほうは、予定調和で、たいした波乱もなく、無事に落ち着くところに落ち着くので、安心して読んでいられます。

★★☆

著者別読書感想(佐々木譲)

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春を背負って(文春文庫) 笹本稜平

春を背負って
2009年から2010年にかけてオール讀物に連載された連作短篇集で、2011年に単行本、2014年に文庫化されています。

さらに、内容や舞台はだいぶ変わっていますが、2014年に木村大作監督、松山ケンイチ主演で映画化がされています。

事故で亡くなった父親が始めた奥秩父の山小屋が舞台で、東京でエンジニアをやっていた主人公が会社を辞めてそこの経営を引き継ぎ、成長していくという物語です。

特に素人同然の主人公をサポートしてくれる父親にお世話になったという後輩で、山小屋が閉まっている冬期は東京でホームレスをやっているオヤジがいい味を出しています。

映画では豊川悦司がその役を演じていますが、容易にイメージが想像ができて面白そうです。

こうした山岳登山をテーマにした小説は様々ありますが、個人的にはまったく縁遠いというか、趣味の範疇には入っていませんが、一種の憧れもあるので興味はあり、面白く楽しめました。

過去には北村薫著「八月の六日間」(2014年)や、NHKでドラマ化もされた湊かなえ著「山女日記」(2014年)などを読みましたが、まったく知らない登山や山歩きの世界の話だけにどれも興味がわきました。

山岳小説と言えば真っ先に出てくる新田次郎氏や夢枕獏氏の山岳小説、その中でも特に有名な「劒岳 点の記」(1981年)や「神々の山嶺」(1997年)はまだ読めていません。

人類初のエヴェレスト初登頂を果たした登山家ジョージ・マロリーを描いたジェフリー アーチャー著の「遥かなる未踏峰」は、既に読んでいます。

13年前には、趣味としての登山について、ブログを書いていました。

第三次登山ブームが起きたわけ 2013/7/20(土)

あと、地方で父親の事業を継いだ若者の奮闘と成長話という点では、風力発電事業に関わる北海道の過疎地で働く主人公を描いた高嶋哲夫著「風をつかまえて」を思い出しました。

★★☆

著者別読書感想(笹本稜平)

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ダーク・アワーズ(上)(下)(講談社文庫) マイクル・コナリー

ダーク・アワーズ
原題は日本語タイトルと同じ「The Dark Hours」で、米国では2021年に、日本語版は2022年に発刊されています。

「女性刑事レネイ・バラードシリーズ」の4作目ですが、同時に別シリーズの主役、ハリー・ボッシュも私立探偵としてですが、刑事のパートナーとして登場しています。

ボッシュは警察を定年で退職していますから、今後の主役は現役刑事のバラードがメインになっていくのかも知れません。やはり事件解決は探偵より刑事の方が深みに入っていけますから。

今回の事件は、並行して二つの犯罪、つまり「二人組の連続レイプ魔事件・ミッドナイト・メン」と、もうひとつ「年明けのカウントダウンストリートパーティでの殺人事件」を女性刑事がボッシュの力を借りながら独断で調べていくという内容です。

時は2020年の12月末から1月頃にかけての話なので、コロナ禍の真っ最中ということや、大統領選挙の結果に不満を持つ集団が議事堂を占拠した事件、警察官に押さえつけられた黒人が死亡したことに抗議する「Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)」運動など、当時の世情も反映されています。

通常刑事はコンビを組んで捜査をするはずですが、経費削減や、仕事にやる気がない同僚たちとは言え、なぜかいつも単独で行動しているのがちょっと不思議です。

殺人現場で見つけた薬莢が、過去にボッシュが担当した未解決事件で使われたものと同じと言うことがわかり、ボッシュにその時の話を聞くため近づき、同時に元ベテラン刑事だったボッシュから様々なアドバイスや協力を得ることになります。

犯人に近づいたことで、送り込まれた殺し屋に自宅で寝ている時に襲われますが、それ以外で今回は特に大きな失敗や危険はなく、予定通り(予想通り)に、別々の二つの事件は解決に向かいます。

意図してかどうかはともかく、2名のレイプ犯を罠にかけるため、上司から自宅謹慎を命ぜられていることに背くため、警官を辞職する届けをメールで送り、犯人を待ち伏せ、正当防衛で殺害するという方法をとります。

上司の命令に背き動き回り、私立探偵の拳銃で犯人を追い詰め射殺したことで、大きな問題を犯したことは間違いなく、果たして好きだった刑事の座を手放すことになるのか?というのがポイントです。

★★☆

著者別読書感想(マイクル・コナリー)

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届け物はまだ手の中に(光文社文庫) 石持浅海

届け物はまだ手の中に
2013年に単行本、2015年に文庫化された長編ミステリー小説です。

いきなり最初に、主人公が、復讐のためにある男を殺したことが示され、その後、様々なミステリアスなことが起きていき、その謎を解いていくというちょっと変わったスタイルです。

その殺人をおこなったのはある子供の頃の恩人を交通事故で殺め、親の金の力で反省もせず軽微な罪で許されたことに対する復讐のためです。

当時は同様に復讐を誓っていた親友が、学生時代に起業し、それで大成功を収め、社長として裕福になっていて、一緒に約束したはずの復讐を反故にしたことで、自分ひとりで犯人を殺しそれを友人に突きつけようと、その友人の家にやってくるところから始まります。

復讐を遂げた後、主人公は親友の家を訪れますが、その時その親友の子供の誕生パーティがおこなわれていて、それに加わります。肝心の友人はどうしても手が離せない緊急の仕事が入り、パーティには参加していません。

パーティには、友人の妻と妹、それに友人の秘書の女性3人と、パーティの主役の小学生の息子が参加していて、一見和やかなムードですが、なにか違和感がつきまといます。

その違和感を最後に説明していくことになりますが、探偵小説のように細かな齟齬を積み重ねていき、友人家族や秘書の嘘を見破っていくことになります。

殺人者が、探偵役?というなかなか今までにない面白いスタイルでしたが、あまりにも軽いノリで、リアリティは薄すぎます。

★★☆

著者別読書感想(石持浅海)

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