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冒険家三浦雄一郎氏が80才にしてエベレスト登頂成功というニュースがありましたが、その目的のため過酷な環境に耐えられるだけの訓練は想像を絶するものがありました。

こういうニュースは世界でも例のない超高齢化社会を迎える我々日本人にとって、元気な高齢者が頑張っていると誇らしく思う反面、俺もまだまだやれるんだと勘違いをする高齢者が増えてしまいそうで少し心配です。

山の遭難、過去最多=10年で1.5倍 4人に3人中高年・警察庁(時事通信)
2012年に全国の山で遭難した人は2465人おり、前年より261人増えて過去最多となったことが13日、警察庁のまとめで分かった。10年間で1.5倍に増え、40歳以上が4人中3人の割合を占め続けている。
中略
遭難者の内訳は、死者249人、行方不明者35人、負傷者927人、無事救出1254人。総数は10年間で48%増え、20年間では3倍になった。
全体の75%に当たる1837人が40歳以上で、60歳以上に限っても半数近い1227人に上った。中高年の割合は死者・不明者でさらに高く、40歳以上が89%(254人)、60歳以上は68%(194人)だった。

tozan1.jpg山登りは本格的なものでなければ、そうお金もかからず、自然とふれあい足腰を鍛えることができ、特に定年後に時間がある高齢者にとっては最適とも言える余暇でもありスポーツです。

20年前から遭難者が3倍になったというのは、若い頃にワンダーフォーゲル部が流行して、第1次登山ブームを経験してきた団塊世代前後の人達が高齢化し、会社も定年で辞めたことで自由な時間が増え、再び登山に目覚めたと考えられます。

第一次登山ブームが起きたのは、1953年に世界最高峰エベレストの登頂に始めてイギリスの登山隊が成功し、1956年には日本山岳会がマナスル峰に初登頂した頃からジワジワと拡がりだしたと言われています。

さらに1958年には実際に起きた事故を元にした井上靖氏の山岳ミステリー小説「氷壁」が発表され、映画にもなり大ヒットしました。

1947年に東京新聞社より「岳人選定による日本百名山」が刊行され、続いて1964年に深田久弥著「日本百名山」が発刊されました。

当時これらの綺麗な山の写真を目にして感動した子供の中には、いずれは順番に登ってみたいと思った人も多かったでしょう。

第二次登山ブームは、1970年代に入ってからで、団塊世代が大学生~社会人に成り立ての20代の頃でした。ちょうどその頃にはアメリカからアウトドアブームがやってきて、多くの若者がレジャーとしての登山やキャンプを楽しんだ時期です。

スポーツとは言えませんが、浅間山荘事件を起こす赤軍派も、身を隠すためフル装備の登山者として、群馬や長野の険しい山に入り、人の少ない場所で訓練をしながら再起を狙っていました。

そして最近の第三次登山ブームです。

映画では「劔岳 点の記」(2009年)や「岳 -ガク-」(2011年)などもありましたが、なんと言っても「山ガール」の流行や、比較的気軽に挑戦ができる世界遺産にも登録された富士山登山など、初心者が身近な山を目指す環境が整ってきました。

tozan2.jpgNHKが百名山に目を付け特集を始めたのが1994年からで、さらに1995年には「NHK趣味百科 中高年のための登山学」、1997年からは「趣味悠々 中高年のための登山入門~日本百名山をめざす」、2009年には「山で元気に!田部井淳子の登山入門」などが、中高年、さらには会社を辞め、暇を持て余す元気な高年齢層に第三次登山ブームの火を付けたと言ってもいいでしょう。

登山の装備も第一次、第二次ブームの頃から比べると格段に進歩し、衣類はファッション性にあふれ、保温性、快適性に優れ、軽量コンパクトで中高年者にとっては体力が落ちた分も十分に補えるモノとなってきました。

そして流行に敏感な旅行会社もそのような現象を見逃すはずもなく、ガイド付きのトレッキングツアーや登山ツアーを次々企画して、平日に参加できる高齢者をごっそりと集めて山へ送り出すことに成功しています。

そうした中で、ガイド付きツアーなどで多少の経験を積んだに"わか登山者"が、より自由さを求め、ガイドなしの知った仲間だけで山に入って遭難してしまうという事故が増えても別に驚きません。

年を取ると体力低下だけでなく、登山道の記憶や、天候が変わった時のとっさの判断力も確実に鈍ってきているのですが、本人はまだまだ若いつもりでそれらが自覚できません。

今65歳前後の団塊世代が元気なあいだ、つまりあと10年ぐらいはこの登山ブームが続きそうで、それまでは高齢者の遭難事故が増えていきそうです。

NHKも「中高年のための登山入門 日本百名山をめざす」など、意図してかどうかはさておき、多くの高齢者を山に呼び込び事故を増やした責任を少しは感じて、登山者が多い夏場だけでも報道用ヘリコプターを警戒用や救助用に貸し出すなど貢献してもらいたいものです。

でもそれでコストアップだとか言って聴取料を上げるのはやめてもらいたいです。

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