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火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫) ジョン・ディクスン・カー

著者は1906年アメリカ生まれの数多くのミステリー小説、中でも多くの密室殺人小説が得意な方です。

この「火刑法廷」(原題:The Burning Court)は、1937年に出版された長編ミステリー小説です。1962年にはこの小説を原作とする「火刑の部屋」というフランス映画が公開されています。但し中身は大幅に変わっているそうです。

著者の得意な密室殺人ではないものの、誰がなぜ病死に似せた毒殺をおこない、さらに墓場の中から遺体が消失してしまった謎、その方法について、緻密に計算された犯行を描いています。

火刑と言えば、フランスの聖人ジャンヌ・ダルクのように魔女狩りとして裁くときや宗教異端者に対しておこなわれることが多いのですが、小説の中では、18世紀に毒をもって殺人を犯した者に対して火刑またはギロチンがおこなわれていたと書かれています。

タイトルに法廷とあり、法廷もの小説?と思っていましたが、まったく法廷シーンは出てこず、アメリカの裕福な弁護士一家で起きた事件について、出版社の編集者や、堕胎手術をおこなったことで医師免許を取り消されヨーロッパへ引っ越した元医師らが、不可解な謎解きに立ち会うことになります。

単に犯罪とその解明だけでなく、過去に起きた毒殺事件と火刑、被害者の部屋にいた謎の女性と壁を抜ける不思議、遺体が墓場から消えたあと、生き返ったように現れる不思議など、次々と複雑に謎がこれでもかというぐらいに錯綜していきます。

そして、事件が解決したあと、最後の数行で、またゾッと背筋が凍りそうな場面が展開され幕を閉じます。

古い小説で、内容もかなり複雑怪奇で、しっかり読まないと混乱しそうですが、読む価値は十分あります。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

老後の資金がありません (中公文庫) 垣谷美雨

私と同年代の著者は会社員から15年前に作家へ転身された方です。この著書は2015年単行本、2018年文庫化された小説で、この著者の作品を読むのはこれが初めてです。

帯には家計応援小説とありましたが、老後資金のノウハウ小説ということではなく、定年近くなった夫婦が様々な思いがけない場面に襲われるという恐怖小説とも言えるかも知れません。

主人公は50代の共稼ぎで働いている主婦。何事にもとろくて大学まで進んだのに就活に失敗しアルバイトで働いていた長女が無事に結婚が決まり、長男も大学を卒業して正社員に決まりヤレヤレと思ったところ、、、

まずは自分がパートで働いていた仕事がリストラに遭い、続いて旦那さんもリストラで失業、贅沢し放題で、豪華な老人ホームに入居していた義父が亡くなり、葬儀費用やお墓の費用が思いかけず高額負担することになります。そして残った義母を引き取って、、、と次々問題が転がり込んできます。

うまくやっているなーと羨ましく思っていた習い事で知り合った友人達も、裏側ではそれぞれ問題を抱えていたりして、騒動だらけで笑えてしまいます。

老後というと、人生終盤の穏やかな生活と思いがちですが、考えてみると、いろいろな問題を抱えていることがわかります。

本当は、若い人にこれを読んで、「高齢者は恵まれ過ぎている」という根拠がない世代間格差を言うのではなく、今のうちから、老後に備えて、貯蓄や投資活動など、面倒がらずにコツコツやっておくのが良いですよってことかも。

特に、夫婦で片方に収入の多くを頼ってしまうリスクは、これからますます大きくなってくるので、男女とも正社員でガッチリと定年まで働く(あるいは事業をおこなう)ということを肝に銘じておくべしです。

★★☆

著者別読書感想(垣谷美雨)

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聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書)) 阿川佐和子

テレビ番組の「サワコの朝」や「TVタックル」で見かける著者の2012年発刊の新書です。元女子アナ?って思っていましたがそうではなく、アルバイトでテレビのレポーターから「情報デスクToday」や「筑紫哲也 NEWS23」のキャスターなどを勤め一気に有名人になりました。

もっとも文壇の重鎮だった父親の阿川弘之氏の娘という、毛並みの良さが功を奏したことは間違いないところでしょう。

そうしたテレビの話しではなく、主に週刊文春で連載されていたインタビュー記事のインタビュアーを長く勤めていて、その時に話しがメインとなっています。

今ではすっかり落ち着いた感じで、時には友達と話すようにインタビューや対談、司会進行をするシーンをよく見かけますが、文春での仕事との時は、まだ自信もなく試行錯誤で苦労が偲ばれます。

歳を重ねていくと、どうしても人の話をジックリと聞くという心構えがなくなってしまうというのを身にしみて知っているだけに、自分も段々そうなってきているのだろうなと、この新書を手に取りました。

でもどちらかと言えば、若い人向けに、コミュニケーションを取るときにはこう言う点に注意しよう、あるいは自分はこういう失敗をしたといった感じで、高齢者にもっと人の話しを聞け!というような耳の痛い話しではなく残念。そりゃそーだ。

若い頃はずっと営業の仕事をしていて、20代前半の頃から上場企業の部長クラスや中小企業の役員など中高年者の懐に潜り込む努力を続けていたので、そうしたコミュニケーションテクニックにおいては学ぶことはほとんどありませんでした。

でも、話しのテンポはよく、面白く読めました。内容はもう忘れちゃいましたが。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

仮面病棟 (実業之日本社文庫) 知念実希人

2014年に文庫として発刊された医療サスペンス小説です。今年2020年3月には、木村ひさし監督、出演者は坂口健太郎、永野芽郁、内田理央などで映画化されましたが、タイミングが悪く、コロナの影響で映画館も公開後すぐ休止したりしてその影響を大きく受けてしまったようです。

著者は今年41歳の現役の内科医で、この作品以外にも多くの医療ミステリーなどの作品があります。

物語の主人公は大学病院に勤務しながら、アルバイトで時々療養型病院の当直をしている見習い中の外科医です。

その当直の夜に、拳銃を手に持ったピエロの覆面をした男が怪我をした人質の女性を連れて病院へ現れます。

病院には院長と看護師が2名いましたが、主人公の外科医が院長に犯人にわからないよう警察へ通報しようと相談しますが拒まれます。

そうしたことから、この病院には警察沙汰になって困ることがあるのでは?と不信がつのっていきますが、やがて看護師のひとりが誰かに殺害されて、、、という流れです。

正直、ストーリーやミステリー内容はかなり無理した設定ですが、映像化するには病院のセット(あるいは廃院になった病院を借り切るだけ)で、コストも最小で済み、ホテルを舞台にした映画などと同様、お手軽に作れそうな感じです。そのための原作小説って感じもします。

こうしたミステリーは、「一番怪しくない登場人物が怪しい」ということさえわかっていれば、だいたい半分も読まずに大筋はわかってしまいます。それでも主人公がどうやってそれを知ることになるのか?というドキドキ感がたまりません。

★★☆


【関連リンク】
 4月前半の読書 墓標なき街、裁判官の爆笑お言葉集、かたみ歌、おとなの教養
 3月後半の読書 最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 、よろずのことに気をつけよ、嘘ばっかり、人生に生きる価値はない
 3月前半の読書 弁護士の血、それでも、日本人は「戦争」を選んだ、雪の断章、バッタを倒しにアフリカへ



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墓標なき街 逢坂剛
裁判官の爆笑お言葉集 長嶺超輝
かたみ歌 朱川湊人
おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? 池上彰 


墓標なき街 (集英社文庫) 逢坂剛

2015年に単行本、2018年に文庫版が発刊された、百舌シリーズ(公安警察シリーズ)7作目の警察犯罪小説です。

著者の作品を読むのはなんと20年ぶりぐらいで、過去に「さまよえる脳髄」(1988年)、「よみがえる百舌」(1996年)を2000年前後に読んでいます。

シリーズものゆえ、過去の経緯を知っていないと、いきなりこれではちょっとつらいです。一応、過去の経緯は節々に少し触れられますけど、あくまでもシリーズを最初から読んでくださいねって感じです。

主人公は元警察官で、いろいろあって退職に追い込まれ、現在は私立探偵のような調査会社を営んでいる男性です。その主人公の別れた妻に引き取られた娘が成長し、この回では警察に入り刑事になっています。デキすぎでしょう。

シリーズを通して登場してくるのが、アイスピックのようなもので、頭の後ろの延髄を刺して殺し、その現場に百舌(もず)の羽根を置いていくという殺人鬼。

政治家や警察組織などが複雑に絡み、今回は、過去の百舌と呼ばれていた殺人鬼に関する記事を再び復活させ、それを利用してきた政治家に揺さぶりをかけようとする元新聞記者と、武器輸出三原則違反を内部告発する社員や業界新聞社編集長などが絡み、誰が何のために殺人鬼を復活させたのか?という流れです。

上記のように、過去しかもずっと前にシリーズ5作目「よみがえる百舌」を読んだだけなので、その前後のことがさっぱりわからず、今回も理解するのに苦労しました。過去の出来事は一切無視して、今回の出来事だけを追うことで、それなりに楽しめましたけどね。

このシリーズは、すでに8作目の「百舌落とし」(2019年)が出ています。私はもうお腹いっぱいでいいですけど。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書) 長嶺超輝

著者は司法試験に7回落ちてあきらめた司法系のジャーナリストの方で、数多くの裁判を傍聴し記事を書いたりされています。

そうした中で、2007年に出版した、裁判官も人だということが率直にわかる面白い「お言葉集」を集めたこの本がベストセラーになりました。発刊当時、話題になっていて知っていましたが、それはもう13年も前のことです。

タイトルには「爆笑お言葉集」となっていますが、お言葉で笑えるものは少なく、被害者の気持ちを代弁したり、被告をなだめたり、時にはきつく叱ったりしています。

そして読後に強く印象として残るのも、やはり爆笑系のお言葉ではなく、非道な被告に対して人間味あふれた優しい言葉だったりします。

タイトルがどうして爆笑となったのか不思議ですが、きっとそのほうが売れるからと編集者が勝手に決めたのでしょう。

二匹目のドジョウですが、翌年に出版されたのは2008年の「裁判官の人情お言葉集」という、ちゃんとしたタイトルになっています。売れたかどうかはわかりませんが。

この新書を読んで、3ヶ月後仕事を引退したら暇になるでしょうから、時々は裁判所へ出掛けて裁判を傍聴してみるのもいいかな~と思っています。

裁判に、原告または被告で出た一般市民は何パーセントぐらいなのか知りませんが、私は、過去に一度だけ、仕事上の売掛金回収のため原告側、と言ってもすべて代理弁護士がおこなうので、実際には傍聴席で、臨んだことがあります。

本書で語られるような面白お言葉には滅多なことでは遭遇しないでしょうけど、罪を裁く緊迫した場面の中に身を置くことで、いろいろなことを考える機会になりそうです。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

かたみ歌 (新潮文庫) 朱川湊人

2005年に単行本、2008年に文庫化された短編集です。以前読んだ同じく短編集で直木賞を受賞した「花まんま」(2005年)の次に書かれたものです。

収録されているのは「紫陽花のころ」「夏の落とし文」「栞の恋」「おんなごころ」「ひかり猫」「朱鷺色の兆」「枯葉の天使」の7作品です。

「花まんま」の柳の下を出版社が狙ったのかは定かじゃありませんが、「花まんま」を読んだときほどの感激はなく、ちょっといまいちな感じでした。期待度が上がりすぎたかも、残念。

2018年9月後半の読書と感想、書評(花まんま)

しかし、ちゃんと幻想的な淡い恋など、著者の作品の特徴は健在で、病院での待合室などで読む暇つぶしには最適な軽い小説かもです。

今度は著者の長編を読みたくなりました。それに期待。

★☆☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書) 池上彰

2014年に発刊された新書ですが、ベストセラーとしてよく知られています。なにかありふれたタイトルですが、書かれているテーマは(1)宗教、(2)宇宙、(3)人類の旅路、(4)人間と病気、(5)経済学、(6)歴史、(7)日本と日本人と7章立てです。

ジャーナリストの著者ですが、2012年から理系のエリートが集う東京工業大で教鞭をとることになり、そこのリベラルアーツ(現代の教養)センターに属し、学生に理系バカにならないよう、理系以外の教養を身につけてもらおうとしています。

そうした流れから、「大人の教養」として、上記の7つのテーマで講義をしているという体裁です。

今のコロナ騒動にタイムリーな話題として、前の前のブログで少し(4)人間と病気に触れましたが、そうした知らなかった雑学や知識が目一杯詰まっていて、なんだか賢くなったような気にさせてくれます。

その他にも、現在は敵対することが多いキリスト教とイスラム教、ユダヤ教ですが、ルーツはいずれも同じで経典も元々は同じところから来ていたりと、知っていて損はなさそう(特に役立つとは思えないけど)知識が学べます。

研究者からすると、「ちょっと違うんじゃないか?」って思うところもあるかも知れませんが、時代と友に研究が進めば次々と変わっていくこともあるので、細かなことは言わないで、自分が興味があることだけを学ぶのではなく、いくつになっても大雑把でも良いから幅広い知識を身につけようとする姿勢が大事なのですね。

続編の「おとなの教養 2―私たちはいま、どこにいるのか?」も既刊です。今度読まなくっちゃ。

★★★

【関連リンク】
 3月後半の読書 最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 、よろずのことに気をつけよ、嘘ばっかり、人生に生きる価値はない
 3月前半の読書 弁護士の血、それでも、日本人は「戦争」を選んだ、雪の断章、バッタを倒しにアフリカへ
 2月後半の読書 華竜の宮(上)(下) 、その時までサヨナラ、定年前後の「やってはいけない」 、悪童日記



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1423
自宅の近所には大きな公営霊園があり、緑が多いので散歩をするにはもってこいの場所です。

公営霊園ですので、お寺さんの墓地とは違い、利用者の宗派は問わず、基本的にはよくある仏式のお墓が多いのですが、ところどころに、キリスト教や、無宗教?と思われる変わり種のお墓があったりします。

日本では、多くの人が、お葬式と言えば僧侶に読経してもらってというパターンが多く、特に意識をしていなくても、先祖代々宗派は仏教徒ということになっているのでしょう。

一方では、お正月には初詣に神社(神道)へお参りに行き、クリスマスには恋人や家族とキリスト誕生を祝い、結婚式は神前またはキリスト教会で執り行うっていうのが日本人のもっとも多いパターンなので、実際はなにを信じているのかよくわかりません。

ま、八百万の神信仰ってことでしょうけど。

世界の国々を見渡すと、そのあたりが日本とは大きく違ってきます。

世界の主要宗教の信徒数を比較すると下記のグラフのようなシェアになります。



もうちょっと詳しく、宗教別の世界の地域別信徒数の表です。



仏教徒数は世界ではキリスト教、イスラム教、ヒンズー教に次いで第4位、神道は当然ながら日本ローカルなものなので、民族宗教としてまとめられています。中国ローカルの宗教は、人口が多いだけに仏教の次、第5位に入っています。

仏教はご存じの通り、インドが発祥ですが、現在インド国内ではヒンズー教が人口の8割を占め、次にイスラム教、仏教はその次の座をキリスト教と競っているという感じです。

ユダヤ教は、経済や金融の話しの時によく聞きますので、もっと大きなシェアがあるのかと思っていたら、意外と小さいですね。ただ西アジアに位置するイスラエルの人口(約880万人)の75%がユダヤ教信者と言われています。

日本国内の宗教別信徒数はと言うと、下記の表のようになります。



信徒数全部足すと日本の人口よりも多い1億9千万人になるじゃない!って言われそうですけど、仏教徒と神道信者、または新興宗教など諸教信者のあいだで信者がかぶっていることから起きていると思われます。


仏教も神道も、特に入信するのに資格が必要とか、入信者名簿があるわけでもなく(昔はというか今でも檀家制度はありますが)、基本は自己申告でなれちゃいますから、そういうことが起きるのでしょう。八百万の神です。

否応なく日本に入ってくる外国人が増えていくことで、こうした今までのユルユルの日本人特有の宗教思想が、国内で今後どのように変化していくのか注目です。


【関連リンク】
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1420
最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

8人の作家が書く8編のアンソロジー風短編集で、2008年に刊行されました。

収録されている短編は、「春太の毎日」三浦しをん、「ヒトリシズカ」谷村志穂、「海辺食堂の姉妹」阿川佐和子、「スケジュール」沢村凜、「LAST LOVE」柴田よしき、「わたしは鏡」松尾由美、「キープ」乃南アサ、「おかえりなさい」角田光代と、お馴染みの売れっ子作家さん大集合です。

ただし、タイトルやその副題に騙されて、大人のしっとりした深い恋愛や、激しく燃え上がる感情や、ベタベタした甘ったるい関係を期待して読むときっと肩すかしに合います。

いずれの作者も、そこは海千山千のテクニシャン?だけあって、最後の恋をテーマにした短編を書くと、一筋縄には終わりません。

ミステリーなものもあれば、ちょっとホラー?的なものもあり、淡々と始まり淡々と終わるものはありませんから、それなりに楽しめました。

その中で個人的に好きだったのは柴田よしき著の「LAST LOVE」かな。阿川佐和子著の「海辺食堂の姉妹」も良かった。

でもこういう短編の競作スタイルにすると、それで飯食っているプロの作家さんは、他の作家さん、特に「誰々さんには絶対負けたくない!(面白いものを書く!)」という思いが前面に押し出てしまい、なんだかえらく肩に力が入りすぎているかな?と感じるような作品もあったりして、人気作家を集めた競作というのは難しいものです。

★★☆

著者別読書感想(乃南アサ)
著者別読書感想(三浦しをん)
著者別読書感想(角田光代)
 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

よろずのことに気をつけよ (講談社文庫) 川瀬七緒

2011年に江戸川乱歩賞を受賞したこの作品は2011年に単行本、2013年に文庫本として発刊されています。この方の著作を読むのはこれが最初です。

著者はフリーで服飾デザイナーをし、さらに作家活動もして「法医昆虫学捜査官シリーズ」というちょっと毛色の変わった作品などを書いています。

この小説はシリーズ作品ではありませんが、主人公は毛色の変わった文化人類学、その中でも特異な呪術を専門に研究しているという貧乏な独身の学者です。

実は、なにを隠そう、隠していませんが、1988年から連載が始まったコミック「MASTERキートン」に憧れ、フィールドワークをする考古学者っていいなぁーとずっと思っていた考古学者ファンです。

考古学と文化人類学とはだいぶんと違ってそうですが、もし、同コミックを読むのが10年早かったら、そうした武闘派の学者の道を目指していたかもです。

もちろん、そんな簡単にはなれないし、平凡な学者だと収入だってずっと低いというのは知っていますが、なにか夢とロマンがかき立てられます。

少し前に読んだ前野ウルド浩太郎著の「バッタを倒しにアフリカへ」の前野氏と同様、フィールドワーク派の考古学者ってなにか最高です。

それはさておき、この小説のストーリーは、女子大生がこの呪術を専門に研究する学者の家にやってくるところから始まります。

その女子大生は一緒に暮らしていた祖父が何者かに惨殺され、それが呪術と関係しているのではないかと考え、それに詳しい主人公の元を訪ねてきたということです。

学者と、女子大生が、祖父のことをいろいろと調べまわり、祖父が隠していた謎の行動や、奇妙な殺され方に迫っていくというもの。

最後の方は、スリルとサスペンスで、テレビの安物の2時間ドラマのように、犯人がその謎について訥々と語っていくというのはちょっといかがなものかって気もしますけど、それを除いても全体にとても新鮮で面白かったです。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

嘘ばっかり (新潮文庫) ジェフリー・アーチャー

原題は「Tell Tale」、直訳すれば「告げ口」とでも訳せるのでしょうか、お得意のショートショートを含む短編小説集で、2017年に発刊、翻訳版は2018年に刊行されています。

2011年から2016年まで続く7部作の大作「クリフトン年代記」のあとに書かれたのがこの作品となります。

収録されている作品は、「唯一無二」「最後の懺悔」「オーヴェル-シュル-オワーズの風景」「立派な教育を受けた育ちのいい人」「恋と戦は手段を選ばず」「駐車場管理人」「無駄になった一時間」「回心の道」「寝盗られ男」「生涯の休日」「負けたら倍、勝てば帳消し」「上級副支店長」「コイン・トス」「だれが町長を殺したか?」「完全殺人」「次作についてのお知らせ」となっています。

ケインとアベル」や「クリフトン年代記」のような長編小説も良いですが、ウィットの効いた短編作品も数多く書いていて、どれも好きです。

ところが、今回の短編集はというと、わずか1ページ(英語で100語、翻訳した日本語で250語)で完結するものもあれば、結構な枚数のあるものまで多彩です。

内容も、過去の短編同様、最後のオチでニヤリとさせるものもありますが、繰り返し読んでも、オチはなんなの?と意味不明なものまであって、ちょっとどうしたの?って感じがしました。

作品には、現実にあったことを下敷きにしたものとまったく創作で作ったものが区別されていましたが、それは読み手にとってはどうでもよく、できれば同じ短編集に入れるのならば、似通ったものにしてほしかったです。

つまりウイットの効いたコミカルなものと、実話を元にしたシリアスな人生ドラマがごっちゃになっていて、一気に通して読むのがつらかったです。

どの短編が面白くて、どの作品がさっぱりわからないかというのは、書きませんが、読み手によって、思いがそれぞれ違ってくるというのが狙いなのかも知れません。

また最後に、次作の長編小説「運命のコイン」のプロローグとして、次作に期待させる、早く読みたくなるような、商売上手な短編がありました。

★★☆

著者別読書感想(ジェフリー・アーチャー)

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人生に生きる価値はない (新潮文庫) 中島義道

元大学教授でカント研究など哲学者の著者の作品は好きで、過去には「対話のない社会」(1997年)、「どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?」(2004年)、「私の嫌いな10の人びと」(2006年)、「「人間嫌い」のルール」(2007年)を読んでいます。

このエッセイ集は2009年に単行本、2011年に文庫本が出ています。ちょうど、国立大学の教授職を定年で退官される直前に書かれたものです。

とにかく、行動と言論が独創的でかつ過激な方で、団塊世代の中でも突出しているなーと感じますが、言っていることは決して間違ってはなく、考えさせられる内容です。

でも時々は、話題から外れ、うるさ型オヤジの愚痴っぽい話しも顔を出し、相変わらずの内容ですが、最初にこの著者の本を読むと、ちょっと引いてしまうかも知れません。

本文中に「まもなく国立大学を定年で去るので、その前に準備として哲学塾を開講すべく有料で始めた」というのがあり、「公務員の副業って認められているんだっけ?」「当然なんらかの許可を得ているのだろう」と思って先を読み進めると、やはり大学の事務局から兼業規程のクレームがつきました。

自分からそんな恥ずかしいことを書いているので、悪気があったわけではないのでしょうけど、「そんな基本的なことも知らずにやっていたのか?」と、専門の学問に対して頭は素晴らしく良いのかもしれないけど、世知に疎い学者先生というのを知って笑ってしまいました。

国立の大学教授が書籍を出し印税収入を得たり、講演会で謝礼をもらったりするのは、副収入という扱いで副業ではないというのが通説ですが、学校とは別に塾を開き、お金を取れば立派な副業(事業)となるでしょう。その線引きは微妙な感じもしますけど。

この著者が毎度必ず著書に書く「街中や電車内での放送騒音」について、普段通勤で乗る電車でもまったく同感で、過剰すぎる大きなお世話的案内や注意・警告などの改善は進むどころか、年々ひどくなるばかりです。

少し古い記事ですが、下記に著者が詳しく書いています。

日本で「お節介な注意放送」が流れる根本理由(東洋経済ONLINE)

それ以外にも、電車内で化粧する女性について、著者が過激な対応が書かれています。私は、お化粧は放送と違って、見ないようにすれば見なくて済むので別に気にはなりませんけど、不必要にがなり立てる車内放送は、イヤホンを耳に突っ込んで、大きな音で音楽でも流さないと聞こえなくできませんからいつもつらく感じています。

どこまでタイトルに沿った話しかという疑問はありますが、総じて著者の哲学論、個人的な思考法、胸のすく発言などを期待して読む分には面白いと思います。が、逆に読んでいると腹が立ってくる人もいそうで、単なる哲学本という位置づけではありません。念のため。

★★☆

著者別読書感想(中島義道)

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 2月後半の読書 華竜の宮(上)(下) 、その時までサヨナラ、定年前後の「やってはいけない」 、悪童日記
 2月前半の読書 家霊、転生、人口と日本経済、カエルの楽園、ベストセラー小説の書き方



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弁護士の血 (ハヤカワ・ミステリ文庫) スティーヴ・キャヴァナー

北アイルランド出身の著者が、ニューヨークを舞台にした2015年に翻訳文庫版が発刊された法廷ミステリー小説で、原題は「THE DEFENCE」です。まる直訳では「弁護側」という意味でしょうか。

弁護士が主人公の小説というのは、ジョン・グリシャム著の小説「法律事務所」(映画では「ザ・ファーム 法律事務所や「評決のとき」など、数々ありますが、私が好きなのは、マイクル・コナリー著の「リンカーン弁護士シリーズ」の主人公ミック・ハラーです。

この小説と同様、弁護士なのに割とハードボイルドっぽい印象ですが、刑事「ハリーボッシュシリーズ」と同じ著者なので、その流れということがあります。

主人公は元保険金詐欺師であり、その後は立ち直って敏腕弁護士として活躍していましたが、ある裁判で加害者の無罪を勝ち取ったことで新たな犯罪を誘発してしまい、それがきっかけでアル中となってしまい、妻子とも別居している状態。

そんな時に、子供が誘拐されたうえ、自分の身体にリモート式爆弾のベルトを巻かれ、ニューヨークで暗躍しているロシアンマフィアのボスの裁判に被告弁護士になるよう強要されます。

裁判で証言に出てくる殺人の実行犯を爆殺するという目的ですが、そこは元詐欺師、口八丁手八丁で、証人を爆殺するよりもっと良い手があると、マフィアの信用を得ていきます。

ま、こうした小説ではハッピーエンドが当たり前ですから、結果は明らかですが、その弁護士の手口やマフィアを相手にして煙に巻くところに読者はきっと歓声をあげたくなるのでしょう。

おそらくこの手の小説は、あわよくば映画化されて一気にメジャーになっていくことも考えられているのでしょう、ニューヨークの裁判所を爆破するなど映像化するにあたっても見所満載に作られているのはご愛敬という感じです。つまらないハリウッド映画の見過ぎでしょう。

この不死身の主人公のシリーズ、その後何作かは続くようですが、今のところ翻訳版はでていないようです。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)  加藤陽子

著者は歴史学者で東京大学教授というエリート学者さんで、この著書は2009年に単行本として、2016年に文庫版が発刊されています。

この著作は、高校生に対し、日清、日露、第一次、第二次世界大戦(太平洋戦争)の4度もの戦争へ突き進んだ日本の国内事情や、中国や欧州を初めとする世界の状勢、思惑などを、資料や日記を元にしてわかりやすく解説した講義録という形式です。

今時の高校生で、日清・日露・第一次世界大戦のことを知っている人はいないだろ?と思いますが、この講義に出てきた高校生達(エリート進学校)は、相当に事前勉強してきたのか、著者の質問に対して的確な回答をしていて驚きです。

私も、中学生や高校生で歴史を学んだ時は、せいぜい明治、大正時代ぐらいまでで、第二次大戦まではたどり着いていませんでした。

その一番近い第二次世界大戦でも、20才以下の若者にとっては、「え?日本とアメリカが血を血で洗う戦争をしたって?うそでしょ~!」ってところでしょう。

こうした歴史の話しは、講義をする人(及び、その先生や家族、友人など周囲の人)の思想や信条が嫌でも反映されるのと、参考にする記録や文献もそうした自分の思想信条に合致したものだけを集めて使うことで、いくらでも偏った内容にすることができます。それゆえいかに公平性を保てるかが教師の腕の見せ所でしょう。

それは現在の新聞やテレビ放送も同じことで、各々が主張したいところだけをつまんで記事にしたり放送することで、読者や視聴者が勝手にそれが真実だと思ってくれます。

なので、こういう歴史講義というのはとても難しく、ある人にとっては「そうなんだ」で済みますが、ある人にとっては「いや、まったく違っている」と思うこともあるわけです。

なので、高校生にこうした生々しい歴史を自分の解釈を元に教えることよりも、「事実だけを並べ、あとは自分の頭で考え、疑問を次々と出す」という訓練がより重要なのかも知れません。

この本を読んでいて、決して嘘は書いていないと思いますが、自分の頭で考えるより先に、先生が「たぶんこうだっただろう」という話しが多く、高校生達に自分の想像を誘導している感じが少しして、まだ頭が柔らかで思想も固まっていない高校生には危険かもなぁってちょっと思いました。

しかし一般的な大人でも知らなかったことが多く「こういうことだったのか」「いやでもそれはちょっと違うぞ」と、自己責任で考えられる人が読めば、たいへんよい刺激剤となりそうです。

★★☆

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雪の断章 (創元推理文庫) 佐々木丸美

著者は北海道出身で、2005年に56歳で亡くなられています。この小説は、1975年に単行本(文庫版は2008年刊)が発刊された著者のデビュー作です。

また監督に相米慎二、主演が斉藤由貴と榎木孝明で、35年前になりますが1985年に公開された映画「雪の断章 -情熱-」の原作となっています。

物語にスピード感はなく、かなり長い小説(文庫版429ページ)で、途中で何度もイライラ感が募りましたが、心の揺れ動きを表しているのでしょうけど、何度も同じようなことで話しが行ったり来たりし、まどろっこしい感じです。

主人公は、両親がわからず物心が付いた頃から孤児院で過ごしていた女の子と、その子が養子に出されたあと、その家の同い年の子と仲違いし、養子先の家を飛び出し、札幌の大通公園を彷徨っていたところで助けられた若い男性です。

孤児や孤児院のことは今までの人生の中では縁がなく、よくわからないのですが、孤児になると、ここまで、誰も信用せず、相談もできす、内向的になり、ひねくれるものなのか?という主人公の設定に無理があるかも。

小説の上で、「孤児だから」というデフォルメした性格付けにしたかったのかも知れませんが、ちょっとやり過ぎな感じです。

もし「孤児ならこういう考え方をするだろう」とか、著者が勝手に考えて書いたのならば、なんでもOKな小説としては良いのかも知れませんが、実際に孤児だった人が読むと、これは共感ではなく失望を覚えるかも知れません。

そうした孤児が子供から大学生へと成長していく過程で、身近なところで大きな事件が起き、やがては育ての親の独身男性に恋心を抱いていくという、ミステリー要素も少し加わった恋愛小説という感じです。

★☆☆

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バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書) 前野ウルド浩太郎

著者は芸能人ではなく、日本の農学者であり昆虫学者の方で、1980年生まれと言うから今年で不惑の40歳、研究者としては若い方です。

実は、表紙(カバー)に載っているバッタのかぶり物をした著者らしい人物から、売れないお笑い芸能人が、ネタとして本を書いたぐらいにしか思ってませんでした。

本書は、2017年に出版され、中央公論・新書大賞などいくつもの賞をとった作品です。

タイトルがユニークで、この書籍はどういうジャンルに分けられるのかと調べたら、Amazonでは「科学・テクノロジー>生物・バイオテクノロジー」というジャンルでした。

このジャンルに多い「人体の進化」や「植物図鑑」などからだと、ベストセラーはあまりないような気がします。出版社もきっと冒険だったでしょうね。

大学4年、大学院2年、博士課程3年を生物学を究めていき、いわゆるポスドクとして、本来なら大学や研究機関等に就職するパターンが多いそうですが、質の高い論文を書いて海外のサイエンス雑誌に掲載されたような人でないと、なかなか希望する先へ就職できないそうです。

著者はその中には含まれず、しかも昆虫、その中でもバッタに恋したばかりに、国内での需要はなく、2年間の研究費を得てアフリカのモータリアへフィールドワークに出掛けることになります。

そうしたアフリカへ行くことになったいきさつや、アフリカでのフィールドワークや生活の話しがメインですが、とても面白く興味がわきます。

私自身は子供の頃は山の麓の田舎住まいでしたから、昆虫とは友達で、バッタやイナゴはいつも身近な存在でした。しかし大人になってからは、もう目にすることもありません。

そうそう、ネットの記事で、バッタのソフトクリームとかいうのを見て「えぐぅー」と思ったぐらいです。

読んでいると、東北の田畑を荒らすトノサマバッタの大量発生を描いた、西村寿行著「蒼茫の大地、滅ぶ」(1978年)と、それを原作としたコミック(田辺節雄作)が出てきました。当時高校生時代、両方とも読んでいて今でも強く印象に残っています。

国内では最近そうしたバッタの被害は起きていないそうですが、アフリカでは大規模な発生が起きているそうで、先進国からの支援でその対策や研究が進められているそうです。

但し、実際にアフリカの厳しい環境のフィールドで、研究する学者は少なく、それに価値を見いだした著者の奮闘が感動モノで笑えもします。

そのようなことを書いていたら、ニュースでバッタ大量発生の記事を発見しました。

パキスタンでバッタ大量発生 過去30年で最悪の作物被害 2020年3月8日(AFPBB News)
パキスタンでバッタが大量発生し、国内の農業地帯では過去30年間近くで最悪の被害が出ている。特に農業の中心地で作物が壊滅的な打撃を受け、食料価格の急騰を招いている。

著者はさっそく駆けつけているのでしょうか?

★★★

【関連リンク】
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