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1377
新卒で会社に入り、その後しばらくは外勤営業の仕事をしていましたことはこのブログにも何度か書いています。

外勤営業を長くやっていた人なら、常時、目一杯、100%の働きを持ち続けるモチベーションや、外回りで体力を維持するのは難しく、どうも体調が悪くて気乗りのしないとき、雨や雪に濡れて気持ちが萎えるとき、取引先で喋りまくり、しばらく静かにひとりでいたいとき、上司や取引先に叱られて落ち込んだときなどなど、社外に出ていることを良いことに喫茶店などでサボった経験があるかと思います。

当然いたって凡人の私も平均すると外出時間の4分の1~3分の1ぐらいの時間は喫茶店や書店巡りなどで時間を費やしていたことを告白しておきますw

特に書店に関しては、東名阪の都市部の主だった店にはだいたい出没していて、どこの店には誰々の本が過去のもの含めて豊富に在庫があるとか、この店だと滅多に見ない雑誌が置いてあるとか、まるで書店のマーケターのごとくよく知っている時期もありました。

先日は、外勤営業をする人の数が減ってきたことを書きました。

1373 セールスマンの死ではなくセールス業務の落日 2019/10/12(土)

やみくもに走り回る外勤営業がビジネスの花形?だったのは1970年代から1990年代ぐらいまでで、その後は営業活動は効率や論理的な手法へと移ってきました。プロセスよりも結果を求める成果主義が台頭してきたので、当然のことでしょうね。

そうすると、それまで営業マンの憩いの巣となっていた喫茶店にとっては死活問題となってきます。

ここで取り上げる喫茶店は、店内にスポーツ新聞や漫画雑誌、週刊誌などが置かれていて、ゆったりしたソファーや椅子があり、コーヒー一杯で何時間粘っていても後ろめたくはない昔ながらの喫茶店です(もちろん普通の神経だと1時間を越えると気がとがめますが)。

私は、外出時のランチは、食事のあとにコーヒーがつく喫茶店をよく利用していました。それだと客単価は千円近くになり、1時間以上粘って週刊誌を読みまくっても気がとがめません。

スタバやドトールのようなカフェスタイルのお店は、いわゆる営業マンが根城にするにはオープン過ぎて、しかも長く座っていると疲れるお洒落な背の高いチェアなどで、旧来のソファに深々と座って休憩ができる喫茶店とは一線を画しています。

そのように旧来の喫茶店から外回りの営業マンの常連が次々と減り、現在では、引退して暇を持て余している高齢者が、懐かしさからか、どこからともなくワラワラと集まってきているに過ぎません。

そうした昔ながらの喫茶店は今や絶滅状態で、駅前の便利な立地であっても、喫茶店よりも客の回転が速く、若い人に好かれそうないカフェやファストフード店に置き換わっています。

これと同様な状況は、一般書店にも当てはまり、若者の書籍離れ、週刊誌や雑誌が好きだった団塊世代の大量リタイア、書籍購入の通販利用、中古書籍店のチェーン展開、急増したコンビニでの雑誌販売、電子書籍化など、90年代以降に書店経営にとっては逆風が吹きまくり、今や風前の灯火状態で、喫茶店とともに絶滅が危惧されています。

この喫茶店の店舗数推移と、書店数の推移には、なにか相関関係があるのではないかと個人的にふと思って、調べてみました。

下のグラフ、調査された年月や調査主体が統一されていないので、おおよその感じで見ていただきたいのですが、「喫茶店数推移」と「書店数推移」を表したグラフで、数量は喫茶店が書店の6倍ほど多いため、高さの目盛りを左右の軸に分けて同水準に合わせてあります。


出典:総務省統計局「事業所統計調査報告書」、経済産業省・商業統計調査、日本著者販促センター 、日本著者販促センター

喫茶店数(青)のピークは1981年(昭和56年)で154,630店、書店数(オレンジ)のピークは1988年(昭和63年)の26,216店です。両者がピークを迎えた年は7年の差がありました。

次にピーク時と最近を比べると、どれぐらいの割合まで減少したか調べてみると、喫茶店で43%、書店で44%と同水準に減少していることがわかりました。どちらもピーク時の半分を割っていたのですね。

この喫茶店数と書店数、バブル絶頂期より少し前に迎えたピーク時から、この約30年の間にほぼ同じ割合で減少してきたということになります。

しかし、それぞれの利用者の年齢や利用頻度など多くの要素が不明なので、具体的な相関関係があるのかはわかりません。

80年代を駆け抜けていった外勤営業マンに必要不可欠だったこの両者の衰退が、かなり似通った曲線で表せたことに、なにか感慨深いものがあります。


【関連リンク】
1097 出版不況と電子出版の行方
954 書店数や出版業界売上減と未来
817 カフェではない喫茶店の凋落
330 消滅する書店



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