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1824
毎年恒例となっている2024年の1年間に読んだ書籍の中で、「これはお勧め!」という分野別の1冊を紹介します。2013年から始めて今回で11回目となります。

私が読むのは新刊書や単行本ではなく、発刊された年代は問わず、基本は新書か文庫の書籍です。したがって中には戦前の作品もあれば、2022年頃の比較的新しいものまで含まれます。

まずこの11年間、読んだ作品数(表とグラフ)と冊数(表のみ)の推移です。1作品で上・下巻など複数の冊数がある場合、1作品2冊というカウントになります。

新書
ノンフィク

冊数 海外
小説
冊数 日本
小説
冊数 作品
数計
冊数計 月間
冊数
2013年 86 98 8.2
2014年 26 26 13 17 62 70 101 101 8.4
2015年 17 17 12 65 94 107 8.9
2016年 14 14 12 16 65 79 91 109 9.1
2017年 26 26 16 21 62 70 104 117 9.8
2018年 26 26 9 13 64 71 99 110 9.2
2019年 29 29 8 9 71 77 108 115 9.6
2020年 29 30 14 19 51 56 94 105 8.8
2021年 22 22 13 21 58 69 93 112 9.3
2022年 11 11 15 16 73 80 99 107 8.9
2023年 16 16 17 27 63 67 96 110 9.2
2024年 24 24 14 17 58 60 96 101 8.4


読書種類別作品数推移グラフ
読書種類別作品数推移グラフ

 作品数    冊数    月間平均冊数
2013年 86 98 8.2
2014年 101 101 8.4
2015年 94 107 8.9
2016年 91 109 9.1
2017年 104 117 9.8
2018年 99 110 9.2
2019年 108 115 9.6
2020年 94 105 8.8
2021年 93 112 9.3
2022年 99 107 8.9
2023年 96 110 9.2
2024年 96 101 8.4

まだ仕事が現役だった頃の2020年までと、2021年以降で比べると、暇な時間が増えるので読書量も増加するかな?と思っていましたが、そうはならず、横ばいが続いています。

一番の理由は年齢と共に視力と集中力が落ちてきて、長時間読書をするのがだんだんツラくなってきました。とりあえず老化を原因としておきます。

40代までなら、休日などにぶっ続けで5~6時間読書することは苦でもなかったのに、今は1~2時間で目がしょぼしょぼとつらくなり、集中力も途切れてきます。なかなかまとめて一気に読むということができなくなりました。

読書自体は好きなので大きく数が減ることはなくても、今後増えることはたぶんなく、徐々に減っていくだろうと思っています。かといってオーディオブックを聞くにはまだ抵抗感があります。

書籍の種類別は、ポリシーとしてできるだけジャンルを決めず、新書やノンフィクション、海外小説、日本の小説を織り交ぜて読むようにしています。ただ現役時代にはビジネス関連書も読みましたが、リタイアしてからは興味がなくなってほとんど読まなくなりました。

この11年間の合計ジャンル別作品数の割合は、新書/ノンフィクション/ビジネスをひとまとめにして22%、海外小説が13%、日本小説が64%となっています。どうしても容易に安く手に入る日本の小説が多くなります。

2024年は新書/ノンフィクションが24作品(25%)24冊、海外小説が14作品(15%)17冊、日本小説が58作品(60%)60冊となっていて合計96作品101冊、月間平均8.4冊となりました。

前年(2023年)と比べると、新書/ノンフィクションが+8作品+8冊、海外小説が△3作品△10冊、日本小説は△5作品△7冊となっていて、合計では作品数は同数ですが、冊数では△9冊となりました。

  ◇   ◇   ◇

さて、2024年のジャンル別ベスト書籍の発表です。

まず新書/ノンフィクション部門です。

新書/ノンフィクションは24作品(24冊)読みました。

その中からベスト候補作としては、

・健康を食い物にするメディアたち 朽木誠一郎
・日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで 磯田道史
・おとなの教養3 池上彰
・アウトサイダー 陰謀の中の人生 フレデリック・フォーサイス
・ロウソクの科学 ファラデー
・ゾディアック ロバート・グレイアウミス

の6作です。

その中からベストは、、、、、、

アウトサイダー 陰謀の中の人生」 フレデリック・フォーサイス著

に決定です!パチパチパチパチパチ

アウトサイダー
感想は、「3月後半の読書と感想、書評(アウトサイダー 陰謀の中の人生)

元々ベテランのミリオンセラー作家ですから文章を書くのがうまいのは当たり前ですが、人気作家になるまでの激動の自分の半生が半端なく面白かったです。

ただ、自伝でもあるので、都合の悪いところや悪評のあるところには触れずに、自分の英雄伝のようになっているのは仕方がないところで、話半分というか客観的な評判や事実とは違うと差し引いて読まないといけないでしょう。

これは日経新聞で、政治家や実業家などが連載で自分の半生を書く「私の履歴書」でも同じで、知らない人が読むと「この人は聖人君子か?」と思ってしまいそうになりますが、灰色や腹黒いところにはあえて触れず、事実はかなり異なっているというのがもっぱらです。

それでも、当時英国と敵対していた東ドイツにいる諜報員へ頼まれて届け物をするシーンなどは、小説さながらの緊迫した筆力でドキドキが止まりませんでした。

評判になっていた「ロウソクの科学」や、稀代の凶悪未解決連続殺人事件をジャーナリストが追ったノンフィクション「ゾディアック」なども悪くはなかったですが、ちょっとベストとは違うかなって感じです。

  ◇   ◇   ◇

次は海外小説部門です。

海外小説は、14作品17冊読みました。

その中から2024年ベスト書籍の候補は、

・指名手配 ロバート・クレイス
・カササギ殺人事件(上)(下) アンソニー・ホロヴィッツ
・石を積む人 エドワード・ムーニー・Jr.
・四つの署名 コナン・ドイル
・25時 デイヴィッド・ベニオフ

の5作品です。

但し★3を付けた作品は、上の2作品だけで、下3つの作品は★2でした。2024年は海外小説が不作の年(って読んだのが2024年だったというだけですが)で残念でした。

海外小説のベスト書籍は、、、、

カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ著に決定です!パチパチパチパチパチ

カササギ殺人事件
感想は、「11月後半の読書と感想、書評(カササギ殺人事件)

指名手配」も捨てがたい作品ですが、いかにも都合良く作られた設定がやや鼻につき、日本で映画も作られた「石を積む人」もたいへん面白く読めましたが主人公にいまいち共感できませんでした。

「カササギ殺人事件」は、上下巻にまたがり長くて途中だれてしまいそうでしたが、それを差し引いても小説の主要な登場人物のひとりの作家が書いた長編小説を、そのまま小説の中に取り込んでしまうという驚愕の推理小説で、そのような奇想天外な手法に敬意を表しこれを2024年のベストとしました。

たまたまですが、1月に読んだ杉井光著「世界でいちばん透きとおった物語」の中に、小説の様々なレトリックとしてこの「カササギ殺人事件」がひとつのモデルとして登場し驚きました。

2025年はもう少し海外小説を増やして候補作を充実させようと思っています。

  ◇   ◇   ◇

最後に読んだ作品が一番多い日本の小説です。

候補作は、

・おもかげ 浅田次郎
・森へ還れ コロナからの警告 山田博愛
・砂上 桜木紫乃
・ふなうた 短篇集モザイクII 三浦哲郎
・総員起シ 吉村昭
・検事の本懐 柚月裕子
・雪の階(上)(下) 奥泉光

の7作品で、最後の作品だけ★2ですが、あとは最大の評価★3です。

この中からベストの1作を選ぶとすると、、、、、、、

森へ還れ コロナからの警告」山田博愛著に決定です!パチパチパチパチパチ

森へ還れ
感想は「9月前半の読書と感想、書評(森へ還れ コロナからの警告)

今回はこの日本小説の審査がもっとも悩みました。

2024年は新型コロナから完全に脱して日常が戻った年でもあり、すでにパンデミックはどこか遠くへいってしまった感がありますが、2020年当時の逼迫した社会を忘却の彼方にしてはならないと思っています。

病院や学校、職場、飲食店、様々なイベントなどの社会構造が大きく変わるきっかけとなり、サプライチェーン、エッセンシャルワーカー、リモート学習、ヴァーチャルイベント、在宅リモート勤務など、多くの局面で変革と忍耐、柔軟性が求められた数年間でした。

そうしたコロナ騒動をテーマにし、地方の中山間地で開業している医師の著者自身が小説の主人公となり、コロナ騒動を冷静に客観的にとらえ、「なぜヒノキの産地ではコロナ患者が極めて少ないのか?」という不思議な体験に基づいて様々な研究施設に情報提供するなど奮闘します。

この小説を読んだ後には、やはり都会は高齢者にとっては便利ではあるけれど危険極まりなく、自然が多い中で暮らすのが最良かなと思えてきます。

ちょっと思い込みが過ぎるとも言えますが、世界中が藁にもすがりたい時期があったことも確かで、あくまで小説としてとらえれば興味深く読めました。

小説としての質からいえばベテラン専業作家の浅田次郎著「おもかげ」や、奥泉光著「雪の階」、三浦哲郎著「ふなうた 短篇集モザイクII」のほうがずっと優れているのは当然ですが、様々なコロナ騒動を描いた小説がすでにいくつも出てきている中、そしてこれからも出てくると思いますが、いち早く文庫で読めたことも高評価のひとつです。

  ◇   ◇   ◇

そして日本小説の次点は「総員起シ」吉村昭著を選びます。

これは著者が丁寧に様々な関係者に取材をして、曖昧になっていた戦中に起きた事件や事故などの話しがメインの短篇集で、著者が戦後何十年経ち、事件や事故の証言者が次々と故人となっていくことに憂慮し、急ぎ調べて書き上げたものと思われます。

総員起シ
感想は「2月後半の読書と感想、書評(総員起シ)

戦争中に起きた事故や事件などは、メディアへの規制もあり、どさくさに紛れ、軍は秘密主義に凝り固まり、当時は目撃者や関係者は口を固く閉ざし、新聞やテレビなどマスメディアの使命はまったく果たされませんでした。

したがって残されている資料が少ない中、関係者を探し出して、口の重い高齢老人から話しを聞き出すのは本当に大変な作業だったでしょう。

そうした日本の暗黒の歴史の一部に光をあてて、掘り出したのがこの小説です。ただ小説という形態にはなっていますが、中身はほぼノンフィクションで、伝聞や記憶違いも考慮し、あるいは著者の想像も含めていることから小説という形態を取らざるを得なかったのでしょう。。

こうした史実に則った様々な話しを小説として出すことが、愚かだった当時の権力者と、罪のない一般庶民や召集令状1枚で無残な最期を遂げざるを得なかった兵士達の無念に少しでも報いるものだろうと思いました。

  ◇   ◇   ◇

年々、老化による集中力の低下や、視力の減退を感じていて、今後読書量が従来より増えることはなさそうです。

同時に自宅にたまって置き場所がなくなってきた書籍の処分もそろそろ始めないと、家族に迷惑をかけてしまいそうです。

読書好きな知人に「そういう悩みはないか?」と聞くと、「読み終わったら売れるものは売って、売れないものはすぐ捨てる」という人が一番多いのですが、私はどうにも貧乏性なのか、書籍を捨てるということに抵抗があってできません。

段ボールに詰めてブックオフに送れば、「買い取れるものだけ買い取り、あとは処分してくれる」という方法があるのを知りましたが、それも本が不憫に思えてまだ実行できずにいます。所有欲が強いせいかも知れません。

ちなみにもし全部の蔵書を段ボール(2リットルペットボトル6本用)に詰めようとしたら、40~50箱ぐらいにはなりそうです。

32年前に今の家に引っ越しをしてきた当時、すでに蔵書は千冊を超えていて、10数箱もあるメチャ重い段ボール箱を2階まで運んでいた引っ越し業者の若い兄ちゃんがかなりへばって怒った顔をしていました。

今、もしこのまま引っ越しを頼むと、かなりの割り増し料金を取られそうで恐ろしい限りです。

さてさてどうしたものか、、、

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