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前回、7年間使ってきたデスクトップPCがそろそろ我慢の限界近く動作がのろまになってきたので、今時、スマホやタブレットが主流を占めていて、デスクトップPCでもなかろうという外野の声は無視をして、新しく買ったというお話の続編です。

7年ぶりに自宅のパソコンを買い換えたその1 2017/4/15(土)

いろいろ悩んで買ったのはDELL XPS 8910というデスクトップPCで、Core i7プロセッサー、HDDは1TB、メモリーは16GBと23インチモニターをセットにしたモデル。最低でも5年間は快適に使えるようにと願って高性能機を選びました。

発注してから2週間後に到着し、土曜と日曜の二日間を使って、ハードウェアの設定及び初めて使うWindows10の学習と設定、使い慣れたアプリケーションソフトのインストールなどをおこないました。

 

まずハードウェアの設定から入ります。

PCの中で一番故障しやすいハードディスク(HDD)は、今までOS用、作業用、バックアップ用と3台の内蔵HDDをPCの中に押し込めて使っていました。その中からOS用以外の2台のHDDを取り外し、新しいPCに移設をしました。

このXPには当初から2台のHDDとSSDの増設が可能となっています。増設に必要なものは、HDD本体とATAケーブルだけで接続するだけで自動的に認識してくれますから楽ちんですね。昔はやれジャンパピンの設定とか、RAMの認識設定とかたいへんでした。

HDDを移設してみて初めて気がつきましたが、増設HDDのATA接続端子のところが、本体表面のギリギリのところにあり、今まで使っていたコネクター部分が両側ストレートタイプのATAケーブルではPCの筐体から飛び出してしまいカバーがしまらなくなりました。

仕方なくL字型のコネクタのATAケーブルをAmazonで探すとそんなに高くないので、通販で買って待つより手っ取り早く近所のPCデポで今すぐ買ってくるかと出掛けました。

しかし、PCデポで見ると同じATAケーブルがAmazon価格(送料込み)の3倍以上もすることに愕然となり、結局すごすごと帰ってAmazonで購入することに。



通販の売上が伸びるのも仕方ないですね。ATA接続ケーブルは元々そんなに高いものではないけれど、HDDは2台、ケーブルも2本が必要で、その価格3倍差はちょっとねぇ、、、

ケーブルが到着するまで閉まらないカバーはとりあえずガムテープで押さえておくことにしました。みっともないので人には見せられません。

Amazonで注文すると通常便で3日後に到着、無事に装着でき、カバーもぴったり収まりました。

HDDと本体をつなぐATAケーブルのコネクタ部分はストレートタイプとL字タイプとがあり、さらにL字タイプの場合、L字に曲がる方向が上と下の2種類があるので、購入時はちょっと注意が必要です。

次に、新しく買った23インチモニターと本体とはHDMIケーブルで接続しますが、モニター側は標準のHDMI、PC本体側にはGeForce GTX 750 Tiというグラフィックボードが付いていて、その端子がMini HDMIの端子となっていて、付属のケーブル(両側HDMI標準)ではつながりません。

一応HDMIミニへの変換コネクタも同梱されていて、それをあいだに挟めば接続できるのですが、ここは気持ちよくHDMI標準とHDMIミニ端子の3mケーブルを事前に準備しておき、それを装着しました。余計な出費だったかな。



ハードウェアの設定を終え、次はシステムとアプリの設定です。

今までWindows7を使っていて、今回Windows10に変わることで使えなくなったアプリの筆頭が漢字変換ソフトのATOKで、これだけは新しいバージョンを購入しました。しかも更新できる期限がとうに過ぎていて、安いバージョンアップ版ではなく、新規購入ということになります。ま、仕方ない。



やっぱりずっと使い慣れてきた漢字変換と、変換効率が素晴らしいATOKは手放せません(その割にはブログに誤字が多いって?)。

ATOK以外は、普段使っている有料、無料の各アプリソフトは、なんとか全部移行または新規インストールでき、今までの使い勝手を大きく変える必要がありません。

古い「はがきスタジオ」(マイクロソフト)は、普通にインストールしようとするとエラーが出てしまい、これも買い換えを覚悟していましたが、ネットで調べてみると、エラーの回避策がMS側でちゃんと報告されていて、その通りに設定をすると無事にWindows10にインストールすることができました。いや~ありがたや~。

あと、長らくテキストエディターに秀丸を使っていましたが、今回からフリーのサクラエディターに変更。名前から想像できるように日本人が開発したそこそこ高性能なエディターで、秀丸並みの機能は十分に備えています。

さて、新しいPC、使ってみての感想は、、、
当たり前ですが、いや~快適です。

本当は一気にメインドライブにSSDを入れて劇的なスピードアップを図ろうかとも考えましたが、数年後にこのPCの動作が遅く感じてからでもいいかなというぐらい快適です


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1117
7年前の2010年には自宅で使うデスクトップパソコンが故障して寿命とあきらめ、当時の中級機(デスクトップ型)に買い換えましたが、これが当たりがよかったせいか、その後故障もせず、毎日使うパソコンとしては7年間も壊れずよく持ってくれました。

過去で7年以上ももったのは初めてかもしれません。

と、古い記録を出して調べてみると、

1台目 1994/12/14 
COMPAQ Presario 433 金額不明 486SX/33MHz Windows3.1

2台目 1997/02/02 
GATEWAY2000 G6-200(モニター含む) 294,168円 PentiumPRO200MGz Windows95

3台目 1998/02/06
DELL Dimension XPS D300H(17インチモニター付き) 290,356円 Pentium II Windows95

4台目 2000/07/12
DELL Dimension XPS T850r 185,670円 Pentium III Windows2000

5台目 2001/12/20 
DELL Dimension 4300S 91,665円 Pentium 4 WindowsXP

6台目 2004/07/07 
DELL Dimension 8400 133,350円 Pentium 4 WindowsXP

7台目 2010/06/16 
DELL Inspiron 580 59,800円 Core i3 530 Windows7

1994年に最初の1台を購入してから、3年、1年、2年、1年、3年、6年と買い換えてきましたから、今回の7年で買い換え期間最高記録更新です。

しかし昔は仕事でも使っていたという事情がありますが、20数万円もするPCを1~2年で買い換えていたんですね~恐ろしい。

あと、PCで言えば、会社の業務と兼用で98noteやダイナブックJ-3100、レッツノート、それに個人用のモバイル端末としてシャープテリオスを上記デスクトップ機と並行して使っていた時期があります。こうしてみると結構豪勢ですね、

世の中的にはもはやデスクトップPCなんていうものは流行らず、売上減少の一途をたどっていますが、個人的にはタブレットやノートPCのモニターでは小さくて目が疲れるのと、広い画面上で複数の作業を同時並行で進めたい時もあり、デスクトップPCは手放せません。

しかし今使っているデスクトップPCは、最近のネットの動画を多用した重いコンテンツが増えてきて、メモリーも少な目で動きがかなり悪くなってきました。

以前なら「パソコンは消耗品、3年持てば良い」ぐらいに思っていましたが、この子は7年も持ってくれたので御の字でしょう。

そこで、今回は動画もサクサクと編集ができ、また最低でも5年以上は使えるような、ちょっと高級なマシンを張り込むことにしました。

狙うは現在の汎用タイプのPCの中では最も高級な「インテル Core i7 プロセッサー」搭載のデスクトップ。

7年前に買ったPCが「Core i3 」ですから、中間の「Core i5」をすっ飛ばしての上級機狙いです。

そしてここのところ5台連続してDELLを使ってきましたが(その他に子供用として3台のDELLノートPCを購入)、特段に可もなく不可もないって感じです。

別にDELLにこだわりたいとも思えないので、この機会に他のメーカーや安そうな通販専用機なども調べてみました。

結果から言えば、自分のPC知識や、使い方を考えればやっぱりDELLのPCがお手頃で安心できるかなって感じです。

現在ありものの部品等を使い回しつつ、新たに自分で組み立てれば、もっと安く性能強化した、自分好みのPCを手に入れられるのでしょうけど、そうした手間もリスクもかけたくありません。

DELLの場合、実機を見たい場合は都内に実店舗がありますが、通常は仕様を自分で考えて、インターネット通販でそのままポチるというのが基本的なスタイルです。

そして困るのがDELLの通販サイトを見ていると、様々なキャンペーンが煩雑に行われていて、それによって同じ製品でも価格が毎週変わります。

例えば「1万5千円割引」という週もあれば、「15%引き」という週もあります。ちょうど10万円のモデルなら、どちらでも同額の値引きを得られそうですが、9万円のモデルなら前者がお得、12万円のセットなら後者がお得となり、週によってお買い得が変わりあれこれ悩んでしまいます。

さらにたった「5千円割引」の週もあれば、滅多にないですが、「17%引き」の週もあったりして買うタイミングによって同じ製品でもかなり金額に差が出てきます。

やっぱりボーナスシーズンとか決算時期とかはニーズが高いのと競争が激しくなって割引額も大きくなる傾向にあるようですからご参考に。

ま、欲しいときが買い時と割り切るのがいいのでしょうけどね、、、

あと、ネットで製品を見ていると、横にチャットで担当者(日本語のできる外国人がほとんど)に購入相談ができる画面がポップアップで出てきます。

このチャット画面、普段は邪魔だな~と思っていましたが、いよいよ買う段になった時、そこのチャットに入り、「買うつもりだから、もう少しまけて」と頼み込んでみると快く数千円下げてくれましたw。

いつでも誰にでもディスカウントしてくれるのかはわかりませんが、一言チャットで頼めば数千円と考えると使わない手はありません。

結局、Dell デスクトップパソコン XPSタワーという上級機で、インテル Core i7 プロセッサー、メモリーは16GB SDRAMと、故障さえしなければ5年以上は十分に使えそうなセットです。

価格は組み合わせや仕様、キャンペーン等によって変わりますが、今回購入したモデルは23インチモニターを含めて12万円を少し切りました。

前のPCが当時の普及機(本体のみ)で約6万円ですから、モニター込みとは言え、それからすると2倍近い価格になりました。

即納モデルではなかったので、中国の工場?から船便で輸送され、待つこと、待つこと、待つこと、2週間で無事届きました。故障して早く新しいPCを使いたいのなら即納モデルを選ぶべきですが、その場合、同仕様の製品で数千円ほど割高になります。

今回は23インチ液晶モニター(S2316H)もセットで購入。

今まではアスペクト比4:3の昔のサイズの液晶モニターをずっと使ってきましたが、今回は近年標準になりつつある16:9のHDTV規格(1,920 x 1,080の俗称フルHD)の横長のサイズへ。

23インチモニタにした理由は、ワイドモニタで横が広がる反面、縦の寸法が今の17インチモニタよりも狭くなるのが嫌だったので、縦幅が今までとほぼ同等サイズと考えたことによります。

今まで使ってきた17インチの4:3の液晶モニタを横に並べてみると、横幅はグッと広がりますが、縦幅は気持ち狭くなります。ワイド24インチあたりで縦幅はちょうど同等かもですね。

7年ぶりに自宅のパソコンを買い換えたその2」 へ続く。


【関連リンク】
自宅のパソコンが逝ってしまった件 その1(トラブルいろいろ解決編)
自宅のパソコンが逝ってしまった件 その2(バックアップは大切よ編)
自宅のパソコンが逝ってしまった件 その3(逝ってしまった原因?編)
自宅のパソコンが逝ってしまった件 その4(XPで開かないフォルダを開く方法編)

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1115
前に和田一郎氏のブログから「僕が19年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと(Ichiro Wada 2013-11-01)」を紹介したことがありましたが、その後、内容を大きく膨らませ、書籍「僕が18年勤めた会社を辞めた時、後悔した12のこと」として出版されたみたいです。

和田さん大したものです。確かにいいこと書いてありましたものね。ブログと本で勤務年数が1年違うのはご愛敬w

その和田さんのブログだったかどうか記憶が定かではないのですが、中年になり、年を重ねてきたことを振り返って書かれた個人のブログを読んで、自分自身、59歳となり、今年60歳を迎えますので、ここいらで年を感じたことを書き残しておきたいと思います。

一般的によく言われていることと変わりありません。やはり自分にも年相応の老化の波が押し寄せてきたようです。

1)近視だった目に老眼が入ってくると、新聞や本をじっくり読むのがつらくなってくる
2)朝起きてから身体がスムーズに動くのにしばらくかかるようになる
3)地下鉄駅から地上までの長い階段を一気に上がると息が切れる
4)集中力がなくなるのか、同時に二つ以上のことをするのが難しくなる
5)集中できる持続時間が徐々に短くなってくる
6)相手にすぐにムカッとくる
7)物忘れ、ど忘れがやたらと増える
8)加齢臭や尿漏れ含め、老人臭くなってくるのが自分でもわかる
9)高音域が聞きづらくなり子供の声や高音の女性アナの声が耳障りになる
10)食がだんだんと細くなり、胃がもたれやすくなる
11)バイクや自転車でバランスがうまくとれなくなる
12)就寝中、尿意で目を覚ますことが増える
13)健康食品や霊園、お墓の広告チラシが気になる
14)年金や介護保険関連のニュースに敏感になる
15)写真アルバムや身の回りの持ち物を整理したくなる
16)仕事を辞めたら毎日なにをしようか考えるようになる
17)高齢化に対応した自宅のリフォームを考えるようになる
18)今後のことをいろいろと考えるのだが考えたことすらすぐに忘れる

ま、普通の老人の標本みたいなものですね。

若いときには老人とはそういうものだって聞いていても、核家族が進んだ現代では身近に老人がいない場合が多く、実感がないものだからまったくわかりません。私がそうでした。

いざ自分がその立場になってみて初めてわかることばかりです。いや理解しろっていうほうが無理があります。例えば病気や事故で視力を失った人の普段の生活を五体満足な人が理解しようと思ってもかなり無理があるのと同じです。

そうした病気と同じような老化現象は、ある日突然訪れるわけではなく、長い時間をかけてゆっくりとやってくるので、その変化になかなか本人は気がつかないものです。俺はまだ若い、若い者にも負けないと言い張るのはそういうことで、それ自体が老化現象と言っていいでしょう。

そしてそのような老化現象に陥った老人は若い健常者にとって邪魔な存在に違いないだろうなぁって最近よく思います。世代間で年金や雇用など様々な問題で利害の衝突が起きていますが、それも最近になってよくわかるようになりました。

もし自分がいま20代の若者だったら、表面には出しませんが、やはり心の中では高齢者を邪魔な存在と思っていたかもしれません。いやきっとそう感じているでしょう。

その高齢者が若者の何倍もの数で急速に増えていくものですから、若者にとってはたまったものではありませんね。



60代と10代の人口を比較すると、10代を1とすると60代はその1.8倍の数になります。

そりゃ、会社の中でも観光地でも公園でもスーパーでも、高齢者がうじゃうじゃといる感じがしますよね。

そして昔のように若い人から尊敬される高齢者が少なくなってきていると言われることも耳が痛いところです。

老人の数が少なかった時代は、それなりに尊敬を集めたり、インターネットなどがない中で、経験豊富な知恵袋として役立ったりしてましたが、今では高齢者にかまってくれるのは詐欺集団以外はいません。

結局は世代間でわかり合うというのはなかなか難しいことで、国の政策でどうかなるものでもありません。

高齢者にとって若い人には労ってもらいたい、労られて当然だというのが本音で、逆に身内以外の若い人を応援しよう、育てようという考えを持つ高齢者は極めて少なそうです。勝手なものですね。

せめて現役を引退した高齢者には若い人の邪魔にならないよう、気を遣って地味に暮らしていくのが相応しいのかもしれません。

でもお金を持っている人が多いのも高齢者ですから、持っている高齢者には地味に暮らすのではなく派手に遊んで散在してもらい、また若い人にもっと投資をしてもらいたいものですけどね。


【関連リンク】
1044 高齢者ドライバーの増加がもたらすこと
1040 高齢化社会は日本になにをもたらすか?
985 高齢者の健康には会話が重要だということ
938 成功者の美徳

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1105
先進国と言われてきたG7の国、アメリカ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本に追いつけ追い越せとばかり、2000年以降、経済的な発展が著しい国としてBRICs、つまりブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国が注目されてきました(BRICSとして南アフリカを加える場合もあり)。

日本ではお隣の中国やロシア、同じアジアのインドの経済発展や経済協力関係については、日本企業の進出や人的な交流もあり、比較的よく情報として入ってきますが、このBRICsの中ではブラジルは遙か遠い彼の国という事情もあり、経済関連の話しはほとんど聞くことはありません。

日本人が知るブラジルと言えば、明治時代の1908年から日本人移民を受け入れ、戦後も1970年代まで続いたことで、多くの日本人やその家族が住む国で、最近ではその移民3世や4世が逆に日本に出稼ぎにやってくるということぐらいでしょうか。

最近でこそオリンピックが開催されたことにより、多少は知られてきましたが、日本とは地球のちょうど反対側という遠隔地で、一般的にはあまり馴染みがないというのが実感です。

そのブラジルの経済が最近どうもおかしいという話しです。

別にブラジルがどうなろうと、地球の反対側の日本経済にとっては直接の影響は少ないですが、個人的にはちょっと気になっています。

昨年2016年には南米初のオリンピックがブラジルのリオで開催され、いろいろと心配されてきましたが、大きなトラブルや事故はなく、見事にやってのけました。

ラテン民族的な、何とかなるさ~ということで、会場の建設などが遅れに遅れ、また直前には貧しい市民達や警察官がデモをするなど、オリンピック開催を良しとしない人達も目立ち、心配性な人達は肝を冷やしました。

そのオリンピックを開催した後は、それまでの内需拡大、積極的なインフラ公共投資から一転し、緊縮財政へと移り国内経済が冷え込むことが過去のケースでは見られます。

1988年にソウルオリンピックを開催した韓国は1990年代に財政破綻から通貨危機に陥り、1992年にバルセロナオリンピックを開催したスペインは2000年に入ってから経済危機となりました。

また2004年にアテネオリンピックを開催したギリシャも記憶に新しいですが2010年には経済危機に陥るなど、「宴のあと」ではないですが、オリンピック開催後の10年間は財政的にかなり厳しい状況が続くようです。

ブラジルもこれから10年間が正念場で、今までのように鉄鉱石や農作物の輸出だけでなく、工業製品の輸出を増やし、1人当たりの国民生産を上げていかなければ、通貨危機、経済危機を迎える可能性があります。

しかもブラジルにとって不幸なのは、輸出先で2番目に大きなアメリカ(1番は中国)で、保護主義の権化でもあるトランプ政権ができたことで、ブラジルで生産された製品のアメリカへの輸出が今後厳しくなることも予想されます。

ブラジルでの自動車生産台数は世界第9位で、フランスや英国よりも上位です。製造しているメーカーは、フィアットクライスラー、GM、VWが生産台数トップ3で、メキシコと同様、アメリカへの輸出が厳しくなれば、ブラジルの工場をアメリカに移す動きも出てくるかもしれません。

1990年以降、ブラジルの実質GDPの推移(実質GDPは、当年の物価変動の影響を除いたもの)はオリンピック開催の直前2014年までは順調に伸びてきましたが、2015年、2016年と一転下げています。この頃から怪しくなってきています。先が思いやられそうです。


単位: 10億ブラジル・レアル
数値はIMFによる2016年10月時点の推計、SNA(国民経済計算マニュアル)に基づいたデータ


BRICsの4カ国で比較するために、通貨を合わせた、名目GDP(USドル)の推移(当年の為替レートにより、USドルに換算)は下のグラフのようになります。


単位: 10億USドル
数値はIMFによる2016年10月時点の推計、SNA(国民経済計算マニュアル)に基づいたデータ

1990年代はどこも似たようなGDPでしたが、2000年以降、中国のGDPは大きく伸び続け、昨年はアメリカに次ぐ世界第2位となり、このグラフからはみ出て高いところにいってしまっています。

またインドは成長は緩やかではあるけれど、着実に右肩上がりに伸ばしているのと、ロシアはウクライナ問題で各国から経済制裁を受け、GDPの伸びが凸凹していますが、経済制裁が解けるとまた大きく伸びると思われます。

この4カ国の中で問題はやはりブラジルで、2000年代に起きた隣国のアルゼンチンの通貨危機、財政破綻のような事態に陥らないとは限りません。

ブラジルはアルゼンチンとは違い、国土が広く資源も豊富で、人口も5倍と多く、経済規模も比較になりません。それだけにブラジル経済が世界に与える影響は計り知れなく大きくなる可能性があります。

先月ですが、下記のような事件も起きています。

警察がスト、100人超死亡か=取り締まり緩み治安悪化-ブラジル(時事通信社)
【サンパウロ時事】ブラジル南東部のエスピリトサント州で、州軍警察が賃上げや待遇改善を求めてストライキを続けている。取り締まりが緩んだ州都ビトリア周辺の治安は急激に悪化。地元メディアは9日、略奪や強盗、殺人が相次ぐ中、ストが始まって以降の6日間で「犠牲者は100人を超えた」と報じた。(2017/02/10-08:45)

公務員のストは恒例になりつつある事とはいえ、死者が100人を超えるとか、なにかきな臭い感じがしてきます。

2015年のブラジル開発商工省のデータでは、ブラジルの主要貿易相手国は、輸出が、中国(18.6%)、米国(12.6%)、アルゼンチン(6.7%)、オランダ(5.3%)、ドイツ(2.7%)、日本(2.5%)、チリ(2.1%)、インド(1.9%)で、輸入は、中国(17.9%)、米国(15.4%)、ドイツ(6.1%)、アルゼンチン(6.0%)、韓国(3.2%)、日本(2.8%)、イタリア(2.7%)、ナイジェリア(2.7%)となっています。

輸出入とも最大の相手国ははるか遠くの中国で、その中国に経済の生殺与奪を握られてしまっているところも大きな不安要素です。

もし日本がブラジルに経済協力をしようとしても、貿易の最大相手国の中国に事前にお伺いを立てないと、なにもできないということを示しています。

例えばブラジルの経済活性化につながるよう日本の円借款で日本の新幹線や地下鉄を建設しようとしても、中国が黙ってそれを見過ごすことはないでしょう。ダムや原発、大規模工場などの建設や進出もブラジルにとって最大の(貿易の)友好国である中国が有利な点は変わらないでしょう。

世界の紛争の火種や経済危機は、中東、アフリカなどに向きがちですが、案外この南米の大国から火が点く事になるかも知れません。しばらくは注視していきたいものです。


【関連リンク】
914 殺人事件の国際比較
911 visa(査証)なしで何カ国へ渡れるのか
777 成人の力 国際比較

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1102
子供の頃から日曜日とか土曜日という七曜について不思議に思っていました。

 「カレンダーで日曜日が最初にくるのと月曜日が最初にくる2種類があるのはなぜ?」
 「日、月、火、水のように曜日に天体(星)を使うのはなぜか?」
 「火・水・木・金が、なぜ惑星の並び順ではなくバラバラなのか?」
 「恒星の太陽=日曜、惑星の火星や水星=火曜・水曜、地球の衛星に過ぎない月=月曜が混ざっている不思議」
 「週末はいつのことか?」

などいくつもの疑問を持っていました。ちゃんと答えられる人って多くはないような気がします。

古代から天文学というのは占いに使われたり、気象や異変の前触れとして様々な研究がおこなわれてきました。それだけに暦と天体の関係が馴染み深いのだろうなということは薄々気がついていました。

この週や曜日という概念は紀元前1世紀頃のギリシア・エジプトで完成したと言われています(Wikipedia)。紀元前1世紀のエジプトと言えばクレオパトラやユリウス・カエサルなどが活躍し、1年を365.25日としたユリウス暦(太陽暦)が作られた頃です。

古代の天文学では天動説が主流で、地球から近い順に、月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星が並んでいると考えられていました。そして本来は恒星である太陽も、惑星の金星や水星も、また地球の衛星の月も同列とみなし、それぞれの星には古代の神々の名前がつけられていました。

そしてこの7つの星を一番遠い土星から1時間ごとに24時間分、順番に振り分けますが、そのことをプラネタリーアワーと言います。

土星(1)→木星(2)→火星(3)→太陽(4)→金星(5)→水星(6)→月(7)→土星(8)→木星(9)→火星(10)→太陽(11)→金星(12)→水星(13)→月(14)→土星(15)→木星(16)→火星(17)→太陽(18)→金星(19)→水星(20)→月(21)→土星(22)→木星(23)→火星(24)→太陽(1)・・・

このプラネタリーアワーが1日24時間分過ぎると、次は新たな日の1時間目となり、それがこの7つの順番の4つ後(3つ前)の星にあたります。

上記では土星(1)で始まった1日は3周目の火星(24)で終わり、次の1日の最初は太陽(1)になります。

この2日目の最初の1番目にあたる星がその日1日の曜日と決めたわけです。だから土星の次の日は太陽(日)となり、太陽の次の日は月になります。なにかややこしい。

土星(1)の翌日は、太陽(1)で、その次の日は月(1)、さらにその次は火星(1)となり、1週間は土星→太陽→月→火星→水星→木星→金星→土星という順番になりました。

そういう週の起源からすると本来1週間のうちで最初の曜日は土曜日ということになります。

次にSaturday=Saturnus(土星、ローマ神話のサートゥルヌス)、Sunday=SUN(太陽)、Monday=Moon(月)とここまではわかりやすいのですが、Tuesday≠Mars(火星)や、Wednesday≠Mercury(水星)、Thursday≠Jupiter(木星)、Friday≠Venus(金星)は曜日と星の名前とが違いすぎます。

英語のTuesday(火曜日)は北欧神話の軍神テュール、Wednesday(水曜日)は北欧神話の魔術神オーディン、Thursday(木曜日)は北欧神話の戦神・雷神トール(ソー)、英語のFriday(金曜日) は北欧神話のオーディンの妻フリッグに由来または北欧神話の愛と美の女神フレイヤからきているとも言われています。それにしてもなぜ北欧の神なのか、わかりづらいですね。

このような古代ローマやキリスト教神話を元にした暦が中国(当時は唐)を経て、多少アレンジされて平安時代に日本にも渡り、月火水木金土日の七曜が形作られてきたわけですが、カレンダーを見るとその多くは日曜日が週の最初に描かれています。

これには特に決まりはないそうですが、上記にも書いたように曜日の起源からすると地球から一番遠い土星が1番目に来るのが正しいと言えます。

ただそこは仕事や生活の便宜上のことで、日付と時刻の表記に関する国際規格ISO8601や国際航空業界の時刻表などは月曜日が週の1番目と規定されています。

私が仕事でずっと使っている能率手帳の1週間も月曜日が最初に来ています。ビジネス的には平日の月曜日が最初とするのが妥当のようですが、一般的な生活の場では1週間は日曜日で始まり土曜日で終わるという慣習ができているようです。国内にも法的な規制や決まりはないそうです。

「週末とはいつのことを言うのか?」ですが、本来1週間の起源からすれば前述の通り土曜日が1番目なので金曜日が週末というのが正しいのでしょうけど、日本語の週末は、「仕事が休みの前の日」という意味になるので、週休1日が多かった昭和の時代は土曜日が週末、最近は週休2日制が主流となり土・日曜日が休みとなるケースが多いので金曜日が週末ということになっているようです。

ただこれも決まっているわけではなく、月曜日がお休みの理容業者が日曜日を週末と言っているのかは不明です。

私も新入社員の頃は、土曜日はフルタイムの勤務日で、休日は祝日と日曜日だけでした。今の社会人はそれと比べるととっても恵まれていると思います。

月月火水木金金は、1週間の中に土曜や日曜日はないという、電通の若手社員のスケジュール表ということではなく、今で言うところのブラック企業みたいな勤務体系を当たり前とした帝国海軍でよく歌われた軍歌です。

昭和時代のオジサンと若い人で週末の意味が違っていたりしますので、そうした世代間同士で話しをするときには知っておきたい雑学でした。


【関連リンク】
1085 クリスマスの思い出
895 「ドキュメント72時間」を見て日本経済を考えた
813 地域活性化は道の駅で
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紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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