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数学的にありえない(文春文庫) 上・下巻 アダム・ファウアー

 
神経症を患っている天才的な若い数学者が賭博のポーカーの最中にその病気が発症してしまい、そのため大きな借金を背負うこととなり、それから逃れるためにあれやこれやと考えていると、やはり神経を病んで精神病院に入っていた双子の兄が退院してやってくるは、政府の謎の科学技術研究所やFBI、CIA、北朝鮮のスパイが起こす事件に巻き込まれて追われることになるわで、てんやわんやの1週間を描いたミステリー小説です。

数学者ということで、確率で博打や意志決定をしていくわけですが、さらにその上をいく特殊な能力「ラプラスの魔」別名「集合的無意識」が目覚め、少しずつ未来が予測できるようになっていきます。このあたりはなぜそうなるのか様々な理論が展開されますが、あまり知らないことばかりなので、素人には説得力がないのがちょいと残念なところです。数学者が読むとどう思うのか聞いてみたい気もします。

そして確率と未来予知を利用して、主人公は博打で借金を返済することに成功しますが、その特殊能力をもし自在に操れるようになれば、それはノーベル賞もの、国家ならば軍事目的などに大いに有効ですから、学者もスパイも必死になってそのサンプル(=主人公)を追いかけることになります。

実在する特殊な能力と言うと、映画レインマンで「サヴァン症候群」という常人では考えられない抜群の記憶力を持つ自閉症患者の役をダスティン・ホフマンが好演しましたが、あれにも記憶力による確率をもちいてカジノで大勝ちするシーンがありました。アメリカ人が考える特殊能力は、すぐに楽して金儲けと連想させるのがいかにもお国柄です。この小説もアメリカ人の大好きな「人生はいつもギャンブルだ」と言ってもいいでしょう。

著者のアダム・ファウアーはこの長編ミステリーがデビュー作ということで、大学で統計学を専攻した後、40歳までサラリーマンを続け、2005年にこの作品を上梓したとのことです。この小説が世界中で大ヒットしましたので、たぶんシリーズ化されて続編も出てくるのでしょう。


青空の卵 (創元推理文庫) 坂木 司

2002年に発表された坂木司氏のデビュー作です。著者は北村薫のデビュー当初と同じような覆面作家で、年齢や性別すら公表されていません。小説の内容からすると北村薫氏と同様に男性で、年齢は40代前後ぐらいかなと思いますが、案外全然間違っているのかもしれません。家庭の主婦や女子大生だったら意外性があって面白いのですが、それはないでしょう。

作品はその後シリーズ化される「ひきこもり探偵」とその親友が主人公で、警察が絡むような大きな事件ではなく、ささやかな疑問や謎を抜群の洞察力と推理で解いていくという、初期の赤川次郎、東野圭吾的な青春推理探偵小説です。

二人の主人公のうち謎を解くシャーロック・ホームズにあたるのが、複雑な家庭環境で育ち、高校卒業後はひとり暮らしで、部屋にずっとこもったままソフト開発の仕事をしている精神的に不安定な男性で、もうひとりの事件や謎を持ち込んでくるワトソンにあたるのが、その男の親友で、せめて時々は部屋から外出させようと、買い物や事件の調査に引っ張り出し、代わりに料理をご馳走してもらう男性です。

いくつかの中篇をまとめて一冊となっていますが、他の中篇に出てきた登場人物が、後に出てきたりしますので、まとめてひとつの物語と言えなくもありません。

このような推理探偵小説は世界中に星の数ほどあるだけに、差別化するのが難しいと思いますが、著者自身が好きだという横溝正史のような、文章に飾りや難しい言い回しのないストレートな文章と展開が特徴で、読後もスッキリした気分になれます。このあたりはたぶん読書経験の少ない若い人にもうけるように書いているのかなと思います。

本書に登場する謎とは、「駅前でジッと立ち続けていて決して喋らない少年」や、「歌舞伎役者に送りつけられる不気味な謎の品々」だったり、「若い男性に対し無差別に嫌がらせをする謎の女性ストーカー」だったりと、決して大きな事件や犯罪ではないけれど、なにか不審な出来事です。


昔日(ハヤカワ・ミステリ文庫) ロバート・B・パーカー

昨年亡くなったロバート・B・パーカー氏の作品の中で、スペンサーシリーズとしてはラスト4にあたる2007年に出された小説(日本語版は2008年)です。まだシリーズ35冊(文庫発刊済み)の中で読んでないのが10冊ほどあるので、ブックオフへ行った際には必ず棚をチェックしています。しかしこのシリーズはほとんどブックオフに出てこないのですが、なにかワケでもあるのでしょううか。

今まで行った書店の中では、このスペンサーシリーズが一番多く置いてあったのは、丸善丸の内本店ですが、そこでもシリーズの8割ぐらいしかなかったように記憶しています。保管場所に困らないAmazonでも全部が在庫としては持っていないので、シリーズ全部揃えるのはたいへんな苦労です。そのうちまだ文庫として未発刊分のものを含め、38冊全部が箱詰めされて発売されるかもしれませんね。熱烈なファン以外「誰が買うねん、そんないっぱい」とも思いますが。

さて物語は、お馴染みの相棒ホークと、ガンマンのヴィニー・モリス、西海岸から応援に駆けつけたメキシコ系のチョヨが揃い、なかなか表面化してこない殺人集団を自らがそのターゲットとなって探していきます。

ちなみにスペンサーもホークも最高のガンマンと認める二人、ヴィニー・モリスの活躍は「拡がる環」「歩く影」など数多く、チョヨの活躍は「スターダスト」や「虚空」などで見られます。

題名は、妻の浮気調査を依頼してきた旦那が、その証拠を得た後に、夫婦とも何者かに殺されてしまったことから、その夫婦の復讐に燃え、さらに昔、スペンサーから離れていった恋人スーザンの心変わりが、今回の妻の浮気を心配する旦那の気持ちにシンクロして、それが関連づけられているのだと思われます。


下流社会 第2章 なぜ男は女に“負けた"のか (光文社新書) 三浦展

2005年に80万部の大ベストセラーとなった「下流社会 新たな階層集団の出現」の続編というか柳の下のドジョウで2007年に発刊されました。下流社会というのは2006年に流行語大賞を取ったのかと思っていましたが、その時はランクインすらせず、似たような意味で山田昌弘氏の「格差社会」がトップテン入りをしていました。

1万人の成人男性アンケートから、様々な傾向や分析をまとめた本ですが、対面調査ではなく謝礼に釣られて簡単に集められるネットユーザーに対しておこなったアンケートで、一冊の新書がポンと作れるなんて安易と言えば安易な気もします。それもこれも先に80万部のベストセラーがあればこそでしょう。

内容は、年収別、職業別、年齢別、既婚か未婚、親と同居とひとり住まいなど様々な切り口を変えてマーケティング的な分析がなされていますが、とりたてて興味深い内容ではありません。

唯一、気になったのは、ニートの収入がそこそこあり(60%が無収入だが残りは収入あり)、著者はオークションやアフィリエイトなどで収入を得ているのでは?と分析していますが、それはとても信じがたいところです。生活にも満足し(これは自分の好きなことだけやっているのでわかります)、自分を中流や上流と思っている人の割合が正社員で働いている人並みだっていうことです。

まずもってオークションやアフィリエイトで平均して月に十万円程度稼ぐなんてことは、セミプロでないと無理でしょうし、それをプロとしてやっているならニートとは言えません。たまたま副業でうまくいって月10万円稼ぐ人はいるかも知れませんが、それを何ヶ月も何年も続けられるのはやっぱりプロでしょう。

本来ニートの収入の多くは親や兄弟からの支援だと思いますが、この調査にあるニートは、実は自宅で、ソフト開発、ゲームなどのテスト、オンライントレードやFX、あるいはそのアドバイスなど、実際は在宅でなんらかの仕事をやっている人がかなり含まれているのではないかと想像します。そう考えないと年収数百万円のニートってどうなのよ?って思います。

     

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