忍者ブログ
リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~ HomePage http://www.geocities.jp/restrer/
Calendar
<< 2017/05 >>
SMTWTFS
12 45
789 1112
141516 1819
21222324 252627
28293031
Recent Entry
元アル中探偵マット・スカダーに惚れる 2017/5/20(土) 2017-05-20
5月前半の読書と感想、書評 2017/5/17(水) 2017-05-17
離婚についてのあれこれ 2017/5/13(土) 2017-05-13
国内自動車販売台数や耐用年数推移など 2017/5/10(水) 2017-05-10
羽毛布団が心地よい 2017/5/6(土) 2017-05-06
5月は退職シーズンか? 2017/5/3(水) 2017-05-03
4月後半の読書と感想、書評 2017/4/29(土) 2017-04-29
格安スマホMVNOへ変更後1年 その2 2017/4/26(水) 2017-04-26
格安スマホMVNOへ変更後1年 その1 2017/4/22(土) 2017-04-22
7年ぶりに自宅のパソコンを買い換えたその2 2017/4/19(水) 2017-04-19
7年ぶりに自宅のパソコンを買い換えたその1 2017/4/15(土) 2017-04-15
4月前半の読書と感想、書評 2017/4/12(水) 2017-04-12
歳を重ねて初めてわかったこと 2017/4/8(土) 2017-04-08
最近見た映画(2017年4月) 2017/4/5(水) 2017-04-05
新入社員へ贈る言葉 2017/4/1(土) 2017-04-01
3月後半の読書と感想、書評 2017/3/29(水) 2017-03-29
ギャンブル依存対策もいいけど、引きこもり中年問題もね 2017/3/25(土) 2017-03-25
宅配業者は本当に困っているのか? 2017/3/22(水) 2017-03-22
人工股関節全置換手術その後 2017/3/19(日) 2017-03-19
3月前半の読書と感想、書評 2017/3/16(木) 2017-03-16
Recent Comment
Category
534   533   532   531   530   529   528   527   526   525   524  



839
蝉しぐれ (文春文庫)  藤沢周平

1988年に発刊された長編小説で、初出は新聞連載でした。この作品は、テレビドラマ(2003年)や映画(2005年)、その他にも宝塚公演、舞台公演でも原作として使われた著者の代表的作品と言えるものでしょう。

著者は1997年にすでに故人となられていますが、直木賞受賞作「暗殺の年輪」(1973年)や、吉川英治文学賞「白き瓶―小説長塚節」(1986年)など数々の名作が残っていますので、これから折をみて読みたいと思っています。

実はこの小説、Amazonの「オールタイムベスト小説100」に出ていたので、なにも考えずにブラッと買ってきましたが、実は10年ほど前にたぶん映画化に合わせて書店に平積みされていたのだと思いますが、その時に買って一度読んでいました。

読み始めてから、だんだんと先のストーリーが見えてきて、調べるとそういうことかと気がつきました(遅いわ!)。でも読んだのがもう10年前のことでもあるので、もう一回ちゃんと読もうと決意して読み進めました。

内容はお得意の時代小説で、貧しい下級武士の子供が、親友とともに大人へと成長していく姿を描いたものです。

またこの「蝉しぐれ」と同時に買ってきた司馬遼太郎著「城をとる話」も既読で、こちらは数ページを読み、あ!これは読んだなとすぐに内容を思いだしたので中断しました。いよいよ老人性健忘が始まってきたのか、最近こうした過去に買った本をまた買うという症状に陥っています。


博士の愛した数式 (新潮文庫) 小川洋子

この小説は2003年に発刊され、翌2004年には本屋大賞を受賞するなどして一躍有名になりました。そして2006年には寺尾聰主演で映画化され、私もこの映画をテレビで見て、原作を読みたくなって買ってきました。

小説の主人公というか語り手は、事故で記憶喪失になった初老の男性の世話をするため家政婦紹介所から派遣されてきた女性ですが、映画では十数年後に教師になった家政婦の息子が昔のことを思い出して生徒達に語るという設定に変わっていました。

その記憶喪失の初老男性は、記憶喪失といっても、交通事故に遭った20年ぐらい前までの記憶はちゃんと残っているものの、それ以降の記憶はきっかり80分間しか持たないという特殊な記憶喪失です。つまり1時間前の記憶はあるけれど、2時間前の記憶はまったくありません。

事故に遭うまでは大学で数理、数式、数論を教えていたいわゆる数字オタクで、数字や数列の記憶力は天才的で、あらゆる数字に意味を持たせてしまう特殊な才能を持っています。

映画「レインマン」(1988年)に出てきた自閉症でダメ人間とされていたダスティン・ホフマンが、数字だけは抜群の記憶力を持っていて、その記憶力を使って弟役のトム・クルーズがカジノで大儲けするシーンなどをふと思い出しました。

また若年性アルツハイマー病患者を描いた萩原浩著「明日の記憶」(映画は渡辺謙主演で2006年公開)と同様、患者と介護する人との感動話しということが共通していて、なかなかいいものでした。


砂の女 (新潮文庫) 安部公房

1962年の著者の代表的作品です。勅使河原宏監督のモノクロ映画(1964年)を何年か前にテレビでみたことがあり、今回その原作小説を買ってきました。映画では若い頃の岸田今日子がとてもセクシーでした。

小説は戦後の高度成長期に入り始めた頃に書かれたもので、都会では毎日多くの勤め人が満員電車で通勤し、会社の歯車となっていった頃の話しです。

この小説の主人公は教師で、日々の忙しい仕事の合間に、趣味の昆虫採集をするためにやってきた海岸の砂浜で道に迷い込み、その日はそこにあった小さな部落に泊めてもらおうと住民に頼みます。その砂丘地帯の中にある部落では、砂嵐を避けるためか蟻地獄のような大きな穴の中にはしごで降ろされ、世話係の女とともにそこで1泊することになります。

ところが翌朝になっても縄ばしごは降ろされず、出るに出られなくなります。穴は深くて自力ではそこから這い出すこともできず、女からは穴の中にたまる砂を毎日かき出す仕事を要求されることになります。

その仕事をさぼれば、毎日差し入れられる水の補給を停められ、仕方なくその与えられた無意味とも思える作業を女と共におこないます。

やがてそのような閉鎖された社会の中で暮らす日々が徐々に身体に染みついていくと、監禁された不自由な生活であってもそうすることが生きる希望へとつながっていくという人間の不思議な感情と精神状態に陥っていきます。

それらがなにを意味しているかは様々な意見や感想がありますが、通常は現代の権力者にうまく言いくるめられ、貧乏で不自由な生活の中でもそれが当然と思い込み、搾取されながら社会の底辺で生きていかざるを得ない庶民のことを描かれ、また不合理なことでも毎日それを繰り返しやっていると不思議にも思わなくなる会社に飼い慣らされてしまったサラリーマンへの痛烈な批判、そしてそれらの問題を見失ってしまった社会へ警鐘をならしているものではないかと思われます。


嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫) 米原万里

2001年に単行本、2004年に文庫版が発刊されたノンフィクションで、日本共産党幹部だった父親の仕事の関係で、中学校の途中まで過ごしたチェコで、ソビエト学校時代の友達を探し、ヨーロッパを訪ね歩いた記録です。

著者はロシア語通訳として著名だった方で、その関係で世界を旅する機会が多く、その旅のお供をする様々な書籍の批評にも優れた方でした。

過去には、「ガセネッタ&シモネッタ」と「打ちのめされるようなすごい本」を読みましたが、書評がメインの「打ちのめされるようなすごい本」では、著者に癌が見つかり、余命少ないとわかってからも、凄まじい闘病生活の模様が書かれていました。そしてその治療の甲斐もなく2006年に56歳の若さで亡くなっています。

最初はこの本は自身の経験を元にした小説だと思って買ってきて読み始めましたが、前述のように中・東欧への探訪実録記でした。

いくつかは盛っているな?と思う箇所もありますが、それにしてもユニークな友達達とその出自で、ベルリンの壁が崩れ、ソ連邦が崩壊したり、激変してきた東欧の歴史に翻弄されてきたことがよくわかるというか、すっかり忘れていたことを思い出せるノンフィクションでした。


田舎暮らしができる人 できない人 (集英社新書) 玉村豊男

エッセイストやテレビのコメンテーター(以前)として知られている著者は、ひげを生やした風貌や話しの節々に、田舎暮らしのことがよく出てきて、根っからのアウトドア派の方かと思っていましたが、本人も妻も東京生まれの東京育ち、30代後半に田舎に生活の場を移した方だったのですね、知りませんでした。

数多くの著作物や、田舎に居を移してから始めたという絵画、それに今では酒税免許をとってワイナリーやレストランまで経営するという、結局はなにをやらせてもうまくできる多才な方です。

年齢的に著者は団塊世代より少し上の兄貴的な存在で、ちょうど雇用延長の65歳が過ぎ、都会人のあこがれで一気に田舎志向が強まってきている団塊世代に甘辛両面でアドバイスをしようと書かれたものと思われます。

正直に、このマルチな才能をもつ著者夫婦がうまく田舎生活ができたからと言って、多くの標準的な凡人夫婦が真似できるようなことではないと思いますが、それなりの覚悟をもって、あるいはうまくいかなかったときの予防線を張っておいて、田舎暮らしを始めるのは悪いことではないでしょう。その指南本、入門書としては最適ではないでしょうか。

定年後の田舎暮らしをする上でキーとなるのはやはり妻ということは、先々月にNHKの土曜ドラマでも放映された村上龍氏原作の「55歳からのハローライフ」の中の「キャンピングカー」にも出てきましたが、なんとなく理解ができます。

妻からすれば都会に住む便利さや、友人づきあいなどを捨ててまで、田舎住まいをしたいと思う人は少なく、本能的に様々な田舎独特の新たな仕事や面倒事を押しつけられることがわかると書かれていました。確かに普段家のことはなにもしてこなかった旦那にはわからないことでしょうね。


【関連リンク】
 7月前半の読書 陽だまりの偽り、日曜日たち、人生を無駄にしない会社の選び方、佐賀のがばいばあちゃん、真夜中の神話
 6月後半の読書 月に繭 地には果実(上)(中)(下)、人間失格、去年はいい年になるだろう
 6月前半の読書 絆、クリフトン年代記第3部 裁きの鐘は、男の作法、きみの友だち
 5月後半の読書 塩狩峠、医療にたかるな、オレたちバブル入行組、それでも、警官は微笑う
 5月前半の読書 チルドレン、親鸞、政治家の殺し方、平成関東大震災
 4月後半の読書 下流志向-学ばない子どもたち、働かない若者たち、ダブルジョーカー、真珠湾 十二月八日の終戦、星の王子様
 4月前半の読書 慈雨の音(流転の海 第6部)、天使のナイフ、ある微笑み、ダイスをころがせ
 3月後半の読書 戦闘妖精・雪風<改>、グッドラック―戦闘妖精・雪風、春嵐、Facebookというビジネス
 3月前半の読書 三千枚の金貨、「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト、下町ロケット、ふたたびの恋
 2月後半の読書 神様のカルテ3、卵をめぐる祖父の戦争、シューカツ、迷惑メールやって良いこと悪いこと
 2月前半の読書 北帰行、天地明察(上)(下)、微笑む人、ジェノサイド(上)(下)
 1月後半の読書 二人静、ザビエルの首、真夜中の男、殺し屋 最後の仕事
 1月前半の読書 冷血、クリフトン年代記 第2部(上)(下)、八つ花ごよみ
 リス天管理人が選ぶ2013年に読んだベスト書籍






リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
PR

コメント
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カウンター
カレンダー
 
04  2017/05  06
S M T W T F S
1 2 4 5
7 8 9 11 12
14 15 16 18 19
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新コメント
[04/08 area@管理人]
[04/08 すいか男]
[11/22 Anonymous]
[11/03 restrer@管理人]
[11/03 すいか]
最新TB
ブログ内検索
プロフィール
HN:
area@リストラ天国
HP:
性別:
男性
職業:
今のところ会社員
趣味:
ドライブ・日帰り温泉
自己紹介:
過去に上場企業の役員とリストラ解雇で就職浪人の経験がある、紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
お勧めPR
Template & Icon by kura07 / Photo by Abundant Shine
Powered by [PR]
/ 忍者ブログ