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1446
あなたの人生、片づけます (双葉文庫) 垣谷美雨

連作短編のこの小説は、2013年に単行本、2016年に文庫化されています。この著者の作品は最近「老後の資金がありません」を読んでいます。

2020年4月後半の読書と感想、書評「老後の資金がありません」

タイトルだけ見ると、伊坂幸太郎著の「死神の精度」的な死神小説か?それとも、コミカルなローレンス・ブロック著の「殺し屋ケラーシリーズ」か?って思ってしまいそうですが、全然違っていて、部屋の片付けができない人の、心を変えることで生き方と整理整頓を勧めていくという、ほのぼのとした心の断捨離小説です。

確かにゴミ屋敷や汚部屋に代表される、部屋を片づけられない、逆によそのゴミまで集めて持って帰る人って、いくら物の道理を話しして「ゴミは捨てましょう」と言っても「ハイそうですね」とはなりません。

結局は心の問題で、それを解決しないことには、そうした片づけられない習慣は繰り返すだけでしょう。それだけに抱えている闇のプライベートに入っていかなければならず、難しい問題です。

そういう仕事には、この小説の主人公のような、どこにでもいるおばちゃんタイプが良さそうで、依頼された場所へズカズカと入り込み、部屋の持ち主の前でチッと平気で毒づき、大きくため息を漏らすという普通の反応が面白いです。

短編は「ケース1 清算」「ケース2 木魚堂」「ケース3 豪商の館」「ケース4 きれいすぎる部屋」の4編で、それぞれに、「社内不倫に疲れた30代OL」、「妻に先立たれた職人気質の老人」、「子供に見捨てられた資産家老女」、「謎の一部屋だけ綺麗に片づいた部屋がある主婦」の心の中に分け入って変化をもたらせることで、解決していきます。

部屋の片づけ方の手法をいくら教えても改善しないであろう場合(本書では重症)、そうした心の問題を解決していかなくてはならないということがよくわかる小説です。

夏場になって臭いがたまらなくなるゴミ屋敷などの相談が持ち込まれることが多い役所の福祉関係者にもぜひ読んでいただきたいです。

★★☆

著者別読書感想(垣谷美雨)

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羊と鋼の森 (文春文庫) 宮下奈都

2015年に単行本、2018年に文庫化された小説で、2016年の本屋大賞で大賞を受賞しています。また2018年には橋本光二郎監督、山﨑賢人、鈴木亮平などの出演で映画が制作され公開されました。

著者の作品は、昨年「遠くの声に耳を澄ませて」を読んでいますので、今回が2作品目です。

2019年6月後半の読書と感想、書評「遠くの声に耳を澄ませて」

タイトルからは内容が想像出来ませんでしたが、ピアノの調律師の話です。ピアノ調律師と羊?鋼(ハガネ)?というのは、やっぱり小説を読んで理解してください(意地悪)。

北海道の地方都市の高校生が、試験の後にひとり教室に残っていたため、先生から「学校を訪ねてくる調律師を体育館へ案内してくれ」と頼まれます。

調律師がグランドピアノのフタを開け、調律を始めますが、ピアノの精緻な構造を見て感動し、また調律師の仕事を間近に見て、自分にはこれしかないと、調律師を目指します。

そう、一人の若い男性の成長物語です。こりゃアイドル映画にはもってこいですね。

小説は、普段馴染みのない調律師の現実と理想の世界を浮かび上がらせて、三浦しをんさんがお得意とする「お仕事小説」とも言えます。別に著者はそういうつもりで書いたわけではないでしょうけど。

ピアノ調律師の需要は、家庭へのピアノ普及率に大きく影響するでしょうけど、少子化ゆえ、今後仕事が拡大していくという想像はできず、逆に厳しくなっていく状況のような気がしますが、これを読んで、調律師を目指してみよう!という若者が出てくればそれはそれでいいなと思います。

★★☆

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大学大倒産時代 都会で消える大学、地方で伸びる大学 (朝日新書) 木村誠

教育書籍の学研出身の著者は、多くの教育関連本を出している教育ジャーナリストさんです。この新書は、2017年の発刊です。

タイトルは衝撃的で、これは釣りタイトルか?というと、「2011年 新聞・テレビ消滅」のような、まったく根拠なき釣りタイトルではなく、そこそこ現実的な問題となってきています。

少子化で子供の数が減ってきているのに、大学の新設や既存大学の定員増員など、多少進学率が上がったとしても、既に大学は飽和状態にあります。

特に学費が高騰しているのに反して、所得が上がらない人が増え、所得格差も拡がっていることで、一部の富裕層以外は子供を進学させたくてもできないという現実もあります。

奨学金という名の学生ローンは、アメリカの例を出すまでもなく、卒業と同時に返済が大きな負担となり、就職に失敗したり、就職先の業績が不安定だったりすると、もう即座に返済が滞ります。

そして有名な国立大学、学費が安い公立大学、ブランド化している私立大学、若者が好きな場所に立地している大学などに人気が集中し、郊外や地方の立地で、特段特徴のない大学はすでに定員割れをしています。

何年も定員割れが続くと、良い教員をジックリ育てたり、スカウトして雇うだけの資金はなく、良い教員がいないと、研究も進まず国からの補助金も減らされ、やがては行き詰まることになってしまいます。

そうした大学の実情を、国立大学、私立大学、地方大学などごとに分析データとともに危ない大学、安心な大学が読めばわかるようになっています。

しかし今回この本で地方にもキラリと光る人気校などがあることを知りました。地方の大学って情報はほとんど入ってこないので、校名すら知らないところがたくさんありました。

それにしても、学校の関係者は、相当な努力をされているのでしょう。日本は資産となるもの少なく、高度な教育ぐらいしか子供達に残せないので、逆風の中でも頑張ってもらいたいものです。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

無私の日本人 (文春文庫) 磯田道史

映画で有名になった「武士の家計簿」などの著書がある磯田氏は、今やテレビの歴史番組の解説者として欠かせないキャラクターとなっているユニークな学者先生です。

私も毎週欠かさずNHK BSの「英雄たちの選択」を録画して楽しく見ています。それにしても、古代天皇から、昭和時代まで、どうしてそんなに詳しいの?と思えるぐらい博学で、しかもテレビに向いた雄弁な方です。

この著作は、実話を元にして、様々な古い資料から3人のそれぞれの生き方をとりあげています。小説でもなく、ドキュメンタリーでもなく、ノンフィクション的な、あり知名度はないけれど、江戸時代から幕末、明治初期に生きた、無名に近い偉大な3人の歴史実話物語です。

その3人とは、「穀田屋十三郎」「中根東里」「大田垣蓮月」で、よほどの歴史研究家、江戸時代の詩人、和歌の研究家でなければ、まず知られていないでしょう。私もまったく知らなかった人々です。

内容は、いずれもめちゃ面白くしかも感動する内容で、これはクドクド書くよりも、まず読んでいただくとして、その中の「穀田屋十三郎」は、2016年に中村義洋監督、阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡などの出演で「殿、利息でござる!」というタイトルで映画化されています。さらにこの映画には仙台つながりなのかスケーターの羽生結弦が最後にちょい役で出演しているそうです。

江戸時代にこうした英雄でもなんでもないけれど、控えめで奥ゆかしく、成果をひけらかすこともなく、欲はなく、貧しくても人のために身体を張った人がいるのだということがわかります。

お金(税金)を集めて、自分のためにばらまくのが仕事だと思っている今の政治家さんにはぜひ読んでもらいたい書籍です。

そして偉人や英雄伝には決して出てこないけれど、素晴らしい市井の隠れた英雄達を取り上げてくれる著者には感謝しかありません。

★★★

【関連リンク】
 6月前半の読書 愛なんて嘘、定年後 年金プラス、ひとの役に立つ働き方、儚い羊たちの祝宴、真鍮の評決
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1445

日本のフリーランスについて少し調べたので書いておきます。元データは、昨年2019年に内閣府政策統括官(経済財政分析担当)から報告された資料からです。

一般的に個人事業主の「自営業主(雇人なし)」とは、医師や弁護士、税理士などの「士業」、小売店や農林漁業、製造業などの「伝統的自営」、そしてコンサルタントや保健代理人、プログラマーなどのフリーランスの「雇用的自営業」の3種類に分類されています。

その「自営業主(雇人なし)の数」は総数で1985年は682万人いたところ、年々下がってきて2015年は396万人まで減ってきています。その中で大きく減らしているのは「小売・卸売主」と「農林漁業」です。

逆に1980年代以降、いわゆる「フリーランス」と言われる「雇用的自営業等」が増え始め、インターネットが普及してきた2000年以降に急速に増え、2015年には自営業主の中の約41%(164万人)を占めるに至りました。

また本業とは別に副業としてフリーランスとして働く人もこれとは別に150万名ほどいると想定されていて、フリーランスが本業の人と合わせると310万名を超えていることになります。

上記は公的機関の調査ですが、民間のリクルートワークス調査(2018年)では「就業形態が自営業主(雇人なし)もしくは内職 実店舗を持たない」労働者は本業にしている人が300万人、副業が140万人、計440万人という調査もあります。

同じく民間のランサーズ調査(2019年)では、副業系すきまワーカー434万人、複業系パラレルワーカー281万人、自由業系フリーワーカー60万人、自営業系独立オーナー312万人の計1090万人というデータもありますす。

ま、ランサーズは、フリーランスを登録してビジネスを展開している会社ですから、大きく言いたいのもわかりますが、1千万人とはまた大きく出たものです。勤労者の6人にひとりは副業含むフリーランスってことになります。

これは調査対象が微妙に違うのと、兼業、副業、すきまワーカーの基準や範囲が違うのかなという気がします。例えばメルカリで不要品を売って千円稼いだ!ってのも含めるとそれぐらいの数にはなりそうです。

それはともかく、国内の就業者数のうち雇用者は約6000万人ですから、公的調査数でおよそ5%(20人にひとり)がフリーランスと言っても良いでしょう(兼業含む)。

フリーランサーとして働く人が多そうなアメリカでもおよそ7%ですので、まだ追いついてはいませんが、かなり近づいてきています。

最近、ようやく日本の企業でも兼業禁止規則が緩和されたり、撤廃される方向にあります。そうしたことが、副業としてフリーランス的働き方をする人が増えてきたようです。公務員はまだ原則副業禁止ですが、それも営利目的以外の副業は除外されるなど徐々に弱まってきているようです。

雇用者(サラリーマン)からフリーランスになるきっかけは、

1)会社倒産・事業所閉鎖
2)事業不振・不安
3)人員整理・勧奨退職
4)自分に向かない
5)病気・高齢
ですが、男女で違いがあり、女性の場合は、
1)結婚
2)出産・育児
3)定年

などとなっています。

意外と「倒産」とか「人員整理」とか「病気」とか、後ろ向き?のきっかけが多い気がします。

フリーランスの働き方をしている人の年齢は、平均年齢で51歳前後で、男女比は男性が6割、女性が4割です。

フリーランスというと、20代から30代の若々しいイメージがありましたが、ちょっと意外な感じです。これもまた上記の後ろ向きのきっかけが主因なのかも知れません。

副業と言えば、ここのところクルマで走ると、ウーバーイーツの黒いバッグを背負って自転車で走っている人をあちこちで見かけるようになりました。

以前なら食事の配達と言えばピザの配達バイク、中華や鮨屋の出前ぐらいしかありませんでしたが、コロナ騒動で、背に腹は代えられず出前文化も大きく変えてしまったようです。

そうした社会が大きく変化するときに、働き方や社会システムも一気に変わっていくものです。

ってもう働かなくなる私が言うのもなんですけど、なにか楽しみではあります。

【関連リンク】
1439 耐え忍べるかフリーランス
1068 個人事業主の中でもフリーランスとしての働き方

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1444
ちょうど今は3月末決算企業の定時株主総会(以下総会)が開催されている集中期にあたります。

私が社会人になった1980年は、ほとんどの企業が、総会を円満に終わらせるため、総会屋を避けるために総会日を合わせ、結果的には一般株主もどこか1社にしか総会に参加できないという無茶苦茶な時代でした。

1982年に改正された商法が施行され、大きく総会の形が変わってきましたが、それでも企業側は反社の影に怯え、裏では総会屋とつながり、総会の集中日も相変わらず継続していました。

その総会集中日は2000年頃から緩やかに(開催日が集中しなく)なってきました。

警察の総会屋への締め付けが厳しくなってきたことや、上場企業にベンチャー企業など、過去から総会屋など反社会勢力とのしがらみとは縁のない企業が増えてきたこともあるでしょう。

総会が集中する日に総会をおこなう企業数を3月決算の上場企業全体の数で割った割合を「集中率」と言いますが、もっとも集中率が高かったのは1990年代後半頃で95%もありました。

仮に3月末決算の上場企業が2000社あればそのうち1900社が、同じ日に総会を開いているのですから異常ですね。それにしてもよく会場が確保できたものです。

その過去90%を超えていた集中日は、ここ直近5年間は30%前後と大きく下がっています。

定時株主総会集中率

2016年 32.2%
2017年 29.6%
2018年 31.0%
2019年 30.9%
2020年 32.3%

今年2020年の最集中日は6月26日(金)で、3月決算上場企業のうち総会日程が決定公表している2094社の中で677社がこの日に開催されます。

下記は今年2020年の3月末決算企業の総会開催日のグラフです。横棒が長い方が企業が集中しています。6月8日以前、7月1日以降の開催日は少数なのでグラフからカットしています。



6月26日に次いで多いのは前日の6月25日(木)で474社、その次は6月24日(水)で279社の開催となっています。この3日間で、68%を占めています。

3月決算企業の総会開催日を調べていて、いくつか気がついたことを書いておきます。

・一番早い開催は株式会社スクロールの5月29日
・一番遅い開催は株式会社フォーバルの8月12日
・開催日未定はNTTドコモや東芝など21社(6月5日時点)

今年はコロナウイルスの影響で、「(法律上)総会は開催はするけれども、来ないで欲しい」という要望が多くみられ、今まで一般株主を数多く集めるために、お土産を出していたところも、それを中止したり、別会場で映像を見るという形態に変わったりしています。

来年以降は、それに加えて、ネット上でリアルタイムに議決権行使もできるようになるのかも知れません。別に準備期間さえあれば難しいことではありません。

ネットなど糞食らえ!という高齢の株主が現在はまだ多そうなので、一気に全面的に移行するのは無理でしょうけど。

今年の総会では、コロナの影響を受けて業績が落ち込むところや、今期の計画についても抑制しがちで、株主にとっては精神上よろしくない状態のところが多いでしょう。

しかしこればかりは、経営の責任と言うより、災害ですから、今回の総会はそういう言い訳で切り抜けられたとしても、今期はどのように再生し成長させるのかが経営に問われる珍しい総会になりそうです。

【関連リンク】
1441 コロナ後の日本の行くべき道は
1407 2020年はまたもリストラが大ブームに?



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1443
6月に入ってからコロナ禍も国民はだんだんに関心が薄くなってきましたが、医療関係者は今年の秋ぐらいからの第二波にビクビクしている状況だと思います。

インバウンド需要が激減し、国内では買い控えが続いている中で、今年中に再度、緊急事態宣言でも出たら、もうやっていけないというお店や企業は少なくないでしょう。

そうした企業の多くは、採用計画を見直したり、投資計画も変更を余儀なくされています。

コロナ前は東京五輪需要もあって失業率は下がり、有効求人倍率は上がり、働く側にとっては良い状態、雇用側は求人しても応募がなく採用ができず、給料アップや外国人雇用の推進など今から思うとまったく逆でした。

コロナという災害が、社会情勢と雇用環境を一気に反転してしまいました。

例えば、インターネットバブルが崩壊した後の2001年から2003年頃の失業者は340~360万人に達しました。

リーマンショックの影響が出た2009年、2010年は330~340万人の失業者数でした。

平常時の失業者数は100万人から多くても200万人ぐらいですから、なにか特殊な事態が起きると新たに150万人以上の失業者が増えると言うことになります。

失業者(万人)と失業率(%)の推移をグラフにしてみました。

今年度2020年度と来年度の2021年度は、シンクタンクなどが想定している数値などを元にして、控えめに私が見た想定値を入れています。



ここで言う失業者数とは、職業安定所へ登録して仕事を探していることを表明している人の数です。

職安には行かず、民間の就職斡旋や、ネットだけで仕事を探している人、職探しをあきらめて資格を取るために勉強していたり、家事手伝いをしている人などは含まれませんから、実態の失業者(仕事をしたいができない人)は実質的にはもっと多いことになります。

来年度の2021年度は控えめに見て300万人の失業者としましたが、リーマン並みだとすると340万人、リーマンショックよりひどい状況とすれば400万人という想定もできます。

400万人の失業者となれば、失業率はインターネットバブル崩壊後を上回り、統計がある中で過去最高の5.5%程度に跳ね上がります。

もうひとつ上のグラフとよく似たグラフを見てください。



こちらは、自殺者数と失業率の推移のグラフです。どうです?失業者数(失業率)の推移と自殺者数の推移(傾向)はたいへん似ていることがわかります。

年間3万3千人を超えていた自殺者数は、民主党政権になってから様々な手を打ち、2010年頃からようやく下降に転じ、昨年は2万人までに減りました。

しかし過去の統計では、失業者が増えると、それに合わせるように自殺者数も一気に高まります。

これは政治がどのように手を打つかによっても変わってくると思いますが、今の強者や総理のお友達には優遇しても、弱者には冷たく斬り捨てる政治を見る限り、健康的、経済的な弱者が多い自殺者を減らせるとは思えません。

思い切って補助金などをばらまきましたが、これは国債という名の国の借金で、それを埋めるのはこれからの税金しかありません。

同時に、医療費や社会保障費などを大きく削減していくことで、今後の支出を抑えていくぐらいのことしかできないでしょう。防衛(装備)費はトランプさんのご機嫌を取るためにもとても削減出来ないでしょうから。

「正社員激減」コロナ不況が招く働き方の大変革(東洋経済)
日本では正社員の雇用が手厚く守られているので、アメリカのような惨状(5月上旬に失業率17.2%、失業者数2507万人に達した)になることはまずありません。それでも完全失業率が6~7%まで上昇し、300万人以上が失業する、といった調査機関の見通しが出始めています。

こうした「失業者がこれから増えていくぞ!」というあおり記事を見るごとに、悲しいことだけど「自殺者がまた増加していくのか」と思ってしまいます。


【関連リンク】
1385 有効求人倍率と完全失業率長期推移グラフ
1162 不登校と自殺
1076 繰り返すな過労自殺
919 春は自殺者が多いという話し

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1442
愛なんて嘘 白石一文
定年後 年金プラス、ひとの役に立つ働き方 杉山由美子
儚い羊たちの祝宴 米澤穂信
真鍮の評決 リンカーン弁護士(上)(下) マイクル・コナリー


愛なんて嘘(新潮文庫) 白石一文

2014年に単行本、2017年に文庫化された短編集で、「夜を想う人」「二人のプール」「河底の人」「わたしのリッチ」「傷痕」「星と泥棒」の6編からなります。

著者の作品は好きで、これが19冊目になります。初期の作品、「一瞬の光」「不自由な心」「僕のなかの壊れていない部分」などが新鮮に感じて次々読んできましたが、2009年に直木賞を受賞後はあまり読まなくなってしまいました。

いずれも若い女性を主人公にした物語で、こうした小説は主として女性作家さんが得意とするところですが、中年男性が書く若い女性の心理描写は、私の既成概念が邪魔するのか、やや不自然で、理解不能な行動もあり、そうした意外性が狙いなのかもと思いつつ、私には違和感がつのりました。

タイトル通り、いずれも現状の恋愛や結婚生活を望まなく、平和な家庭を平気に捨てて昔の彼氏だったり、直感でこの人と思える相手のところへ行ってしまうような情熱的で行動的な女性を主人公にしています。

ま、古い女性観を男性自らが打ち破るという側面は小説としては悪くはないでしょうけど、現実的にはありそうもないことが多く、シンデレラシンドロームじゃないけど、現状に不満だらけの夢見る乙女に向けた小説?という気がしてなりません。

あまりにもリアルな事情を知ってきた中年男性が読むと、どうにも複雑な感情を持ってしまいそうです。

★☆☆

著者別読書感想(白石一文)

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定年後 年金プラス、ひとの役に立つ働き方 (朝日新書) 杉山由美子

著者はすでに来年には古希になられる1951年生まれのフリーランスライターの方で、若いときには雑誌の編集とかをおこなっていたとのことです。

この新書は、2014年に発刊されたもので、基本は定年後に生き生きと働いている方に取材をし、その生き方や、定年後に働く考え方などをまとめたものです。

ただこの新書に出てくる定年を迎えた人は、「猛烈働き蜂」「仕事が生きがい」「現役時代の仕事の延長」「難関な資格を楽々ゲット」などちょっと特殊な方々の例ばかりで、私のような凡庸な人にはさっぱり参考にはなりません。もっともそうした特殊な人の話しでないとインタビュー記事は書けないでしょうからね。

この本を読むと、「このままなにもしないで定年を迎えるのは悪なのか?」と自己嫌悪に陥りそうですが、もちろんそんなことはなく、勢古浩爾著の「定年後のリアル」にあるように、「なにもしない定年後」を送っている人が大部分ではないかなと自分に言い聞かせています。

なにか定年後や老後も「生き生きとして働く」というのが世の中の常識と言う人が多くなりましたが、私は逆に、昔から日本には「隠居」という風習があるように、決して表には立たず、目立たず、仕事は若い者にまかせて、ひっそりと静かに生きるというのが一番良いと思っています。

この新書に登場する高齢者の多くは企業に長年勤め、年金もたっぷりある方々です。日々の生活のために働かざるを得ないと言う人は出てきません。

どうして、そういう高齢者が、大きな顔をして、若い人の仕事を奪ってまで、年金に加えて、生き生きと働かなければならないのでしょうか。そこのところが、わからないので、この新書に書かれている「生き生きと働く」ことを肯定ができません。

★☆☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

儚い羊たちの祝宴(新潮文庫) 米澤穂信

2008年に単行本、2011年に文庫化された短編集です。短編のタイトルはそれぞれ「身内に不幸がありまして」「北の館の罪人」「山荘秘聞」「玉野五十鈴の誉れ」「儚い羊たちの晩餐」で、いずれも名門家の令嬢ばかりが通う女子大学の読書クラブ「バベルの会」が共通して関わってきます。と言っても連作スタイルではありません。

一応、ミステリー小説ですが、一部はホラー小説とも言えるようなブラックユーモア(と言ってもまず笑えませんが)的要素も含まれます。

その中で面白いと思ったのは「山荘秘聞」で、誰も客が来ない別荘の管理を任されていた女性が、近くの山で事故に遭った瀕死の登山家を助け、別荘で看病しますが、その動けない登山家を別荘で軟禁し、遭難した登山家を救助するためにやってくる捜索隊を別荘の客として迎えることに管理人として満足を得ます。

なんだかスティーヴン・キング著の小説で映画も大ヒットした「ミザリー」を思い出しましたが、この作品が一番上記に書いた「バベルの会」とはほとんど関係がなく、無理矢理その話しに向かわせなかったことが好感を持ったのかも知れません。著者の狙いとは違うかも知れませんが。

著者の作品は過去にまだ4作品しか読んでいませんが、いずれも長編作品でしたので、短編の実力もよくわかりました。でもやっぱり「折れた竜骨」のような、壮大な長編が読んでいて楽しいです。

★★☆
著者別読書感想(米澤穂信)

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真鍮の評決 リンカーン弁護士(上)(下) (講談社文庫) マイクル・コナリー

原題は「The Brass Verdict」で2008年発刊され、日本では翻訳版が2012年に刊行されています。サブタイトルにあるとおり、「リンカーン弁護士」シリーズの第二作目で、著者が28年前から書いてきた「ハリーボッシュ」シリーズの主人公、ボッシュ刑事がこの作品に登場してきます。

お約束通りの法廷ドラマですが、第1作目の事件で主人公の弁護士は拳銃で撃たれ、その治療のために投与された薬物で中毒になり、この作品でようやく復帰を果たす設定となっています。

弁護士が主人公というと、対する検事が悪役と相場が決まっていますが、昔の裁判で相対した検事が、今は同じ弁護士仲間としてやっていたところ、その弁護士が銃撃を受けて亡くなり、その仕事を引き継ぐことになります。

その亡くなった弁護士の捜査をしているのが著者のライフワークとなっているボッシュ刑事で、主人公の弁護士とは仕事柄、水と油の関係ながら、なにかお互いに引きつけるところがあります。そのなぜかは、最後に判明することになり、事件の解決とは直接関係はないもののここでは秘密です。

私がボッシュ刑事と出会ったのは、今から28年前の1992年のことで、書店でフラッと買った「ナイトホークス」からです。

その時は、ベトナム戦争で方々に掘られた地下道の穴に潜り込んでベトコンゲリラを抹殺する仕事をやっていて、帰国後に警察官になってもそのトラウマが抜けず、また生きるために風俗で働いていた母親が何者かに殺されるという過去を持った影のある刑事でした。

それが、今や、定年後も引き続きロス市警に残って殺人課の刑事を務めている老練の静かな刑事です。

ということで、コナリーファンにとっては、著者が創りだした二人の登場人物の魅力をたっぷり味わえる一粒で二度美味しい小説です。

★★★

著者別読書感想(マイクル・コナリー)

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