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1423
自宅の近所には大きな公営霊園があり、緑が多いので散歩をするにはもってこいの場所です。

公営霊園ですので、お寺さんの墓地とは違い、利用者の宗派は問わず、基本的にはよくある仏式のお墓が多いのですが、ところどころに、キリスト教や、無宗教?と思われる変わり種のお墓があったりします。

日本では、多くの人が、お葬式と言えば僧侶に読経してもらってというパターンが多く、特に意識をしていなくても、先祖代々宗派は仏教徒ということになっているのでしょう。

一方では、お正月には初詣に神社(神道)へお参りに行き、クリスマスには恋人や家族とキリスト誕生を祝い、結婚式は神前またはキリスト教会で執り行うっていうのが日本人のもっとも多いパターンなので、実際はなにを信じているのかよくわかりません。

ま、八百万の神信仰ってことでしょうけど。

世界の国々を見渡すと、そのあたりが日本とは大きく違ってきます。

世界の主要宗教の信徒数を比較すると下記のグラフのようなシェアになります。



もうちょっと詳しく、宗教別の世界の地域別信徒数の表です。



仏教徒数は世界ではキリスト教、イスラム教、ヒンズー教に次いで第4位、神道は当然ながら日本ローカルなものなので、民族宗教としてまとめられています。中国ローカルの宗教は、人口が多いだけに仏教の次、第5位に入っています。

仏教はご存じの通り、インドが発祥ですが、現在インド国内ではヒンズー教が人口の8割を占め、次にイスラム教、仏教はその次の座をキリスト教と競っているという感じです。

ユダヤ教は、経済や金融の話しの時によく聞きますので、もっと大きなシェアがあるのかと思っていたら、意外と小さいですね。ただ西アジアに位置するイスラエルの人口(約880万人)の75%がユダヤ教信者と言われています。

日本国内の宗教別信徒数はと言うと、下記の表のようになります。



信徒数全部足すと日本の人口よりも多い1億9千万人になるじゃない!って言われそうですけど、仏教徒と神道信者、または新興宗教など諸教信者のあいだで信者がかぶっていることから起きていると思われます。


仏教も神道も、特に入信するのに資格が必要とか、入信者名簿があるわけでもなく(昔はというか今でも檀家制度はありますが)、基本は自己申告でなれちゃいますから、そういうことが起きるのでしょう。八百万の神です。

否応なく日本に入ってくる外国人が増えていくことで、こうした今までのユルユルの日本人特有の宗教思想が、国内で今後どのように変化していくのか注目です。


【関連リンク】
1288 君は即身仏を見たか?
698 世界と日本の書籍ベストセラーランキング
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1422
今年は世界中で新型コロナ一色となってしまい、政治、経済、生活すべてがひっくり返るような大きなうねりがやってきて、いつ収束するのか不透明なまま、まだしばらくはこの事態が続いていくのでしょう。

いい加減コロナの話題はもう飽きたってこともありますが、リタイア後の脳天気な話しばかり書いていては、あきれかえられるでしょうから、普段はあまり書かない時事ネタに少し触れておきます。

実は、狙ったわけではなく、単に手にとって買ってきた新書、池上彰著「おとなの教養」(2014年 NHK新書)を読んでいたら、タイムリーなことに、その第四章に「人間と病気―世界を震撼させたウイルスの正体」と題して、過去に起きたパンデミックなどの話しがわかりやすく解説されていて、今回の新型コロナの世界的流行を6年前に予言されていたのだなぁと感心しました。

世界的なパンデミックに襲われる話しは、多くの学者や医者、作家などが数多く指摘し、予言してきました。その中には、人工的に作られたウイルス兵器的な陰謀説もあります。

そうした創作ものの結末は、だいたいが、優れたリーダーが登場し、国際協調してウイルスを封じ込めたり、天才科学者が登場してワクチン開発に成功したりと、割と楽観的に収束していきます。

ところが実際にパンデミックが起きると、各国は自国のことで手一杯になり、国際協調とかもできず、国民は買い占めに走り、他国から感染者が入ってくることを警戒し、ため込んだ鬱憤を晴らすために、あちこちで暴力沙汰や暴動などへと発展していくところは、事実は小説より奇なりです。

その池上解説を少しだけ紹介しておきます。
・ウイルスと細菌は違う。自己の細胞(膜)があり、核が分裂をして自己増殖していく細菌に対し、ウイルスは自分では分裂ができない非生物でヒトや鳥など動物の中に入って自己の遺伝子をコピーして増やす
・細菌は抗生物質で細胞膜を壊すことで殺せるが、体内に入ったウイルスは抗生物質では殺せない。不活性化させるだけ
・インフルエンザなどウイルス感染で医者に抗生物質を処方されるのはウイルス退治ではなく、弱った身体が他の細菌でやられないため
・1918年に起きたスペインかぜ(新型インフルエンザ)は世界中で大流行した初のパンデミック
・世界の中でも特にヨーロッパで拡がったのは、第1次世界大戦が欧州で起きていたため、人の移動が盛んで、兵士から兵士へと感染していった
・しかもスペインかぜが流行した時、第1次世界大戦中のため、軍事機密として多くの国が感染者数、死者数を伏せていたため不明なことが多い(死者は世界で4千万人とも1億人とも言われている)
・スペインかぜがなぜスペインと名付けられたかというと、スペインは当時中立国で第1次世界大戦に参加してなく、感染者数などを公表していたため
・次々と新型のウイルスが発生するのは、ウイルス遺伝子が動物とヒトの中で混ざり変異していくから
・スペインかぜが最初に発見されたのは、中国からの移民者が多かったアメリカと、中国人の往来が多かった台湾。そのアメリカ人兵士が大挙して欧州へ渡った。
・鳥インフルエンザの一種であるスペインかぜや、その後流行したA香港型、Aソ連型、豚インフルエンザなど中国農村部が発生起源と言われている
・新たなウイルスが、中国農村部で発生のは、家畜と人が同じ屋根の下で同居していて、それぞれのウイルス遺伝子が交雑しやすい環境にあるから

などなど。

それにしても、毎年インフルエンザでは世界中で300万人から500万人の人が重症化し、呼吸器系の症状により30万人から60万人が亡くなっています。

いま新型コロナが大流行し、4月7日現在亡くなったのは8万人ぐらいで、わずか3ヶ月ぐらいでこれですから多いのには間違いありませんが、まだ既知のインフルエンザで毎年亡くなる数には遠く及んでいません

ただ、今後の状況次第ではその数を追い越す可能性も否定出来ないでしょう。 
  
特に医療体制や検査体制が十分でない発展途上国で感染が爆発すると、その感染者数、死亡者数さえスペイン風邪と同様、不明ということになりそうです。


【関連リンク】
1013 5年生存率と余命宣告
737 日本人が罹りやすい病気
417 もはや国民病とも言えるうつ病について考える その1
273 悪者にされた薬品



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1421
4月になりました。役所や企業ではまた新年度が始まりました。

今年は暖冬だったためにいつもは桜がまだ咲いているタイミングですが、今年は関東では3月中旬に開花し、4月には概ね散ってしまっていて、さらに新型コロナ禍が長引いて世界全体が自粛ムードの中、寂しい新年度のスタートとなりました。

初めて社会に出た新入社員(職員、行員など)は、今はまだフレッシュな気持ちで、夢あふれる社会人生活にきっと燃えていることでしょう。え?そんなことはない?

ま、世の中には、そうやって新しく社会人になる人もいれば、昔で言うところの隠居、つまりはリタイアして蟄居する人もいるわけです(まもなく私のことです)。

私は今は62歳で、まだ年金がもらえる年齢ではないのですが、仕事の区切りがつくことで、2ヶ月先の6月でリタイアし隠居する予定です。あとは日本経済を支える優秀なこれからの皆様に託し、野となれ山となれです。

2016年に右側、2017年に左側の股関節全置換手術をおこない、そのリハビリとして続けてきたウォーキングですが、今でも地味に続けていて、このほどスマホで歩数カウントを始めてから3年が経過したので、その統計を備忘録的に書いておきます。

なお、会社へ出勤したときは、その往復と昼休みの時間に少しウォーキングをすることで、概ね目標とする1日6,000歩に届きます。

休日と、平日でも在宅ワークで会社に行かない日は、お金のかからないリハビリと、太らぬ運動として欠かさず近所をウォーキングしています。

体調が良く、天気が良いときは1日に1万歩以上歩くことがありますが、逆に終日雨降りとかだと100歩も歩かないときもあります。月平均で1日6,000歩以上平均を歩くよう心掛けてきました。

そのウォーキングの歩数ですが、2017年2月途中から、スマホに歩数計アプリを入れて、その歩数を記録しています。





3年間の総歩数は6,665,545歩です。3年間36ヶ月で割ると1ヶ月平均は185,154歩。1ヶ月30.4日平均とすると6,091歩です。2017年10月には反対側(左)を手術して、歩けなかった時もありましたけど、平均6千歩は維持出来ました。

歩数を1歩70センチと仮定すると、3年間で歩いた総距離が出ます。

この(歩数計でカウントした)3年間の総距離は、4,666kmになります。これは直線距離で、東京からタイのバンコクあたりまでの距離となります。

東京から一番遠い国の首都は、アルゼンチンのブエノスアイレスあたりで、その距離は18,374kmですから、まだ地球半周の1/4ぐらいに達したということでしょうか。

と言うことは、今のペースを続けていくと、12年で地球半周、24年で地球1周です。12年はともかく、24年は生きている自信、いやその前に歩けなくなるでしょうから、このウォーキングではどうも無理っぽいです。


【関連リンク】
1181 散歩道の春夏秋冬
1132 歩数計とともに
1109 人工股関節全置換手術その後
1107 意外と楽しめる歩数計
924 高齢化社会で変形性股関節症が増加する

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1420
最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

8人の作家が書く8編のアンソロジー風短編集で、2008年に刊行されました。

収録されている短編は、「春太の毎日」三浦しをん、「ヒトリシズカ」谷村志穂、「海辺食堂の姉妹」阿川佐和子、「スケジュール」沢村凜、「LAST LOVE」柴田よしき、「わたしは鏡」松尾由美、「キープ」乃南アサ、「おかえりなさい」角田光代と、お馴染みの売れっ子作家さん大集合です。

ただし、タイトルやその副題に騙されて、大人のしっとりした深い恋愛や、激しく燃え上がる感情や、ベタベタした甘ったるい関係を期待して読むときっと肩すかしに合います。

いずれの作者も、そこは海千山千のテクニシャン?だけあって、最後の恋をテーマにした短編を書くと、一筋縄には終わりません。

ミステリーなものもあれば、ちょっとホラー?的なものもあり、淡々と始まり淡々と終わるものはありませんから、それなりに楽しめました。

その中で個人的に好きだったのは柴田よしき著の「LAST LOVE」かな。阿川佐和子著の「海辺食堂の姉妹」も良かった。

でもこういう短編の競作スタイルにすると、それで飯食っているプロの作家さんは、他の作家さん、特に「誰々さんには絶対負けたくない!(面白いものを書く!)」という思いが前面に押し出てしまい、なんだかえらく肩に力が入りすぎているかな?と感じるような作品もあったりして、人気作家を集めた競作というのは難しいものです。

★★☆

著者別読書感想(乃南アサ)
著者別読書感想(三浦しをん)
著者別読書感想(角田光代)
 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

よろずのことに気をつけよ (講談社文庫) 川瀬七緒

2011年に江戸川乱歩賞を受賞したこの作品は2011年に単行本、2013年に文庫本として発刊されています。この方の著作を読むのはこれが最初です。

著者はフリーで服飾デザイナーをし、さらに作家活動もして「法医昆虫学捜査官シリーズ」というちょっと毛色の変わった作品などを書いています。

この小説はシリーズ作品ではありませんが、主人公は毛色の変わった文化人類学、その中でも特異な呪術を専門に研究しているという貧乏な独身の学者です。

実は、なにを隠そう、隠していませんが、1988年から連載が始まったコミック「MASTERキートン」に憧れ、フィールドワークをする考古学者っていいなぁーとずっと思っていた考古学者ファンです。

考古学と文化人類学とはだいぶんと違ってそうですが、もし、同コミックを読むのが10年早かったら、そうした武闘派の学者の道を目指していたかもです。

もちろん、そんな簡単にはなれないし、平凡な学者だと収入だってずっと低いというのは知っていますが、なにか夢とロマンがかき立てられます。

少し前に読んだ前野ウルド浩太郎著の「バッタを倒しにアフリカへ」の前野氏と同様、フィールドワーク派の考古学者ってなにか最高です。

それはさておき、この小説のストーリーは、女子大生がこの呪術を専門に研究する学者の家にやってくるところから始まります。

その女子大生は一緒に暮らしていた祖父が何者かに惨殺され、それが呪術と関係しているのではないかと考え、それに詳しい主人公の元を訪ねてきたということです。

学者と、女子大生が、祖父のことをいろいろと調べまわり、祖父が隠していた謎の行動や、奇妙な殺され方に迫っていくというもの。

最後の方は、スリルとサスペンスで、テレビの安物の2時間ドラマのように、犯人がその謎について訥々と語っていくというのはちょっといかがなものかって気もしますけど、それを除いても全体にとても新鮮で面白かったです。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

嘘ばっかり (新潮文庫) ジェフリー・アーチャー

原題は「Tell Tale」、直訳すれば「告げ口」とでも訳せるのでしょうか、お得意のショートショートを含む短編小説集で、2017年に発刊、翻訳版は2018年に刊行されています。

2011年から2016年まで続く7部作の大作「クリフトン年代記」のあとに書かれたのがこの作品となります。

収録されている作品は、「唯一無二」「最後の懺悔」「オーヴェル-シュル-オワーズの風景」「立派な教育を受けた育ちのいい人」「恋と戦は手段を選ばず」「駐車場管理人」「無駄になった一時間」「回心の道」「寝盗られ男」「生涯の休日」「負けたら倍、勝てば帳消し」「上級副支店長」「コイン・トス」「だれが町長を殺したか?」「完全殺人」「次作についてのお知らせ」となっています。

ケインとアベル」や「クリフトン年代記」のような長編小説も良いですが、ウィットの効いた短編作品も数多く書いていて、どれも好きです。

ところが、今回の短編集はというと、わずか1ページ(英語で100語、翻訳した日本語で250語)で完結するものもあれば、結構な枚数のあるものまで多彩です。

内容も、過去の短編同様、最後のオチでニヤリとさせるものもありますが、繰り返し読んでも、オチはなんなの?と意味不明なものまであって、ちょっとどうしたの?って感じがしました。

作品には、現実にあったことを下敷きにしたものとまったく創作で作ったものが区別されていましたが、それは読み手にとってはどうでもよく、できれば同じ短編集に入れるのならば、似通ったものにしてほしかったです。

つまりウイットの効いたコミカルなものと、実話を元にしたシリアスな人生ドラマがごっちゃになっていて、一気に通して読むのがつらかったです。

どの短編が面白くて、どの作品がさっぱりわからないかというのは、書きませんが、読み手によって、思いがそれぞれ違ってくるというのが狙いなのかも知れません。

また最後に、次作の長編小説「運命のコイン」のプロローグとして、次作に期待させる、早く読みたくなるような、商売上手な短編がありました。

★★☆

著者別読書感想(ジェフリー・アーチャー)

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

人生に生きる価値はない (新潮文庫) 中島義道

元大学教授でカント研究など哲学者の著者の作品は好きで、過去には「対話のない社会」(1997年)、「どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?」(2004年)、「私の嫌いな10の人びと」(2006年)、「「人間嫌い」のルール」(2007年)を読んでいます。

このエッセイ集は2009年に単行本、2011年に文庫本が出ています。ちょうど、国立大学の教授職を定年で退官される直前に書かれたものです。

とにかく、行動と言論が独創的でかつ過激な方で、団塊世代の中でも突出しているなーと感じますが、言っていることは決して間違ってはなく、考えさせられる内容です。

でも時々は、話題から外れ、うるさ型オヤジの愚痴っぽい話しも顔を出し、相変わらずの内容ですが、最初にこの著者の本を読むと、ちょっと引いてしまうかも知れません。

本文中に「まもなく国立大学を定年で去るので、その前に準備として哲学塾を開講すべく有料で始めた」というのがあり、「公務員の副業って認められているんだっけ?」「当然なんらかの許可を得ているのだろう」と思って先を読み進めると、やはり大学の事務局から兼業規程のクレームがつきました。

自分からそんな恥ずかしいことを書いているので、悪気があったわけではないのでしょうけど、「そんな基本的なことも知らずにやっていたのか?」と、専門の学問に対して頭は素晴らしく良いのかもしれないけど、世知に疎い学者先生というのを知って笑ってしまいました。

国立の大学教授が書籍を出し印税収入を得たり、講演会で謝礼をもらったりするのは、副収入という扱いで副業ではないというのが通説ですが、学校とは別に塾を開き、お金を取れば立派な副業(事業)となるでしょう。その線引きは微妙な感じもしますけど。

この著者が毎度必ず著書に書く「街中や電車内での放送騒音」について、普段通勤で乗る電車でもまったく同感で、過剰すぎる大きなお世話的案内や注意・警告などの改善は進むどころか、年々ひどくなるばかりです。

少し古い記事ですが、下記に著者が詳しく書いています。

日本で「お節介な注意放送」が流れる根本理由(東洋経済ONLINE)

それ以外にも、電車内で化粧する女性について、著者が過激な対応が書かれています。私は、お化粧は放送と違って、見ないようにすれば見なくて済むので別に気にはなりませんけど、不必要にがなり立てる車内放送は、イヤホンを耳に突っ込んで、大きな音で音楽でも流さないと聞こえなくできませんからいつもつらく感じています。

どこまでタイトルに沿った話しかという疑問はありますが、総じて著者の哲学論、個人的な思考法、胸のすく発言などを期待して読む分には面白いと思います。が、逆に読んでいると腹が立ってくる人もいそうで、単なる哲学本という位置づけではありません。念のため。

★★☆

著者別読書感想(中島義道)

【関連リンク】
 3月前半の読書 弁護士の血、それでも、日本人は「戦争」を選んだ、雪の断章、バッタを倒しにアフリカへ
 2月後半の読書 華竜の宮(上)(下) 、その時までサヨナラ、定年前後の「やってはいけない」 、悪童日記
 2月前半の読書 家霊、転生、人口と日本経済、カエルの楽園、ベストセラー小説の書き方



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1419
「足るを知る」という言葉は、若くて、健康で、夢や欲望が満ちあふれているときに聞いてもピンときませんが、年齢を重ねていくと、自然とその意味がしっくりと馴染んできます。引退後の座右の銘にしたいと思っています。

もっとも老いてなお、ますますお盛んで、金や名誉、異性関係などの欲がギラギラと突っ張っている人もいますので、個人差はあるのだと思いますが、私はその境地がわかってきました。

その「足るを知る」の出典は、老子の「道徳経」の中の第三十三章から来ています。

参考文献「釈迦と老子と禅の人々&歎異抄 老子道徳経

知人者智 人を知る者は智
自知者明 自ら知る者は明
勝人者力 人に勝つ者は力有り
自勝者強 自ら勝つ者は強
知足者富 足るを知る者は富む
強行者志有 強を行う者は志有り
不失其所者久  其の所を失わざる者は久し
死而不亡者寿 死して亡びざる者は寿(いのちながし) 

もっとわかりやすく意訳し現代語で書けば、

人を知る者は智者である。
自らを知る者は明、即ち、物事を見分ける力がある。
人に勝つ者は力があるが、自分に勝つ者は強い者である。
何事においても、足るを知る者は常に豊かであり、努力し志ある者は達成できる。 
それぞれのその本性を失わないものは長続きする。 
死にとらわれないことこそ、本当の長生きだ。

なにかとても深い言葉です。

お金だって、名誉だって、生活だって、上を見ないで、足るを知れば、現状に満足していれば、心穏やかに、心豊かでいられます。

しかしその真の境地に立てるのは、多くの場合、死ぬ間際か、なにもかも失ってしまった後ということが多そうです。人間って欲深い生き物ですから。

例えば、自分の家のリビングでも、書斎でも構わないのですが、360度ぐるりと一周、じっくり眺めてみると、そのモノの多さに気づきます。

本当に生きていくのにこれだけのモノが必要なのか?と自問自答し、自己嫌悪に陥ることがあります。

最近では、若い人を中心に、古くは断捨離から始まり、シンプルライフ、ミニマリストなどと言う「持たない生活」がもてはやされています。

これらは「足るを知る」を実践しているのか?というと、またちょっと違って、「必要なものは、必要なとき、必要な期間だけ借りれば良い」という、シェアリングエコノミーの思想から来ています。

それを端的に言うと「コンビニが自分の冷蔵庫」で、「ブックオフが自分の本箱」、「タイムズカーシェアがマイカー」ということでしょう。洋服も靴もバッグも簡単に借りられる時代です。

昭和生まれ(特に昭和半ば以前の生まれ)の人の価値観は、「持つことの幸せ」「所有欲」の意識が強く、モノに囲まれた生活を良しとし、安心する傾向があります。

それはモノがあまりなかった時代に生まれ、日本をこてんぱにやっつけたアメリカのモノにあふれた裕福な家庭に憧れ、「買う喜び」、「家にある安心感」、「大量生産、大量消費」が心の中を支配していることから来ているのかも知れません。

そして同じ場所に長く住み続けていると、どんどんと不要なものが溜まっていきます。

使わなくても「もったいない」、「いつか必要になるかも」と考え、不要と思っても「捨てるのが面倒」とかで、ついつい溜まっていきます。ゴミ屋敷に住む人も、最初のきっかけはそうした「もったいない」という意識が特に強い人が多そうです。

引っ越しをすると、その時に不要なものを捨てたり整理する大きなチャンスですが、家を買ってそこに住み続けると、そういう機会は巡ってきません。借家住まいで数年ごとに引っ越しをする人はおそらく家財や荷物は最小限でしょう。

しかしいつかは人間は死にます。「足るを知る」を実践し、モノはなくても心豊かであり、その時が来た時には、子や遺品整理業者に手間や迷惑をかけないように、できるだけ身軽になっておきたいものです。。


【関連リンク】
1206 年齢を問わずに楽しめる俳句、和歌、短歌、川柳の違い
1113 ありきたりだが新入社員へ贈る言葉
1094 元号の話し
912 気になる言葉の乱れと誤用
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