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コロナ禍以前は、社員の採用時に「リモートで面接」というと、「またまた~、単に企業の先進性をアピールで、実際には旧来通り呼びつけて普通の面接もしているくせに~」と、相手にもしていませんでしたが、どうやら今年は大手企業やIT系企業においてはリモートでの面接が当たり前になってきています。

ある日、ちょっとしたことで、世の中一気にガラッと変わるものですね。

日本の古くからの慣例として、例えアルバイトの採用でも、人物を見るという目的で、実際にわざわざ呼び出して、目の前で話しをしてから、「良い」「ダメ」を判断してきましたが、今はそうも言ってられなくなったようです。

そう言う点では、民間企業は予算や計画もある程度は柔軟に対応ができるので、こうした非常事態には身代わりが早いと言えます。お役所と違って、競争に晒され生き残りがかかっていますからね。

ダメなのはそのお役所で、いち早くとりまとめる必要があるコロナ感染者情報を未だにファックスでやりとりしていると、世界中の笑いものになっていました。

これは古くからの慣例を現場主導で変更することはできず、また政治家や官僚の利権が跋扈する大きな無駄な公共事業はホイホイとやっても、そうしたチマチマした業務改善の予算は誰にも評価してもらえず、非常事態が起きても容易に昔の人力とアナログに頼るスタイルは変更ができないのでしょう。

小中学生の教育の場でも、パソコンやタブレットを使ったリモート授業ができるのは、子供の親に富裕層が多い私立学校の一部だけで、公立校のほとんどでは例え全校生徒の中のひとりでもそうしたネット環境がない生徒がいると、公平性から大手を振ってはできないというのが現状です。

ならば持っていない生徒には学校からタブレットとモバイルWi-Fiを貸し出せば良いじゃない?ということですが、今までその必要性を感じず(感じる人はいても極めて少数で)、社会保障費が激増していくのと反比例して、先細っていくだけの教育予算の関係で、貸し出し用の機器など後回しにしてきたツケが回ってきたと言うことです。

小中学校は義務教育と言うことで、強硬に、そういう環境がある子供だけでもリモート授業をやってしまえ!って乱暴なことは、当然誰も言えません。言えばもうそりゃ、平均年収が1千2百万円を超える朝日新聞社の記者などに袋だたきに遭うことは確実です。

こういう時に、一部の外国のように、教育機関への寄付が当たり前におこなわれる風習があると、一部の学校に限られるでしょうけど、そうしたお金や機材を使ってできるのでしょうけど、全国統一にこだわる文科省の方針に反することになります。

それにしても、このまま、社会は一気にIT化、リモート化が進んでいくことになるのでしょうか?

コロナが収束しない限りは、そうせざるを得ませんし、今回の反省から、リモートワークやリモート会議、面接などはある程度は定着していくでしょう。

収束してからも、当面はこの恐ろしい事態が国民の多くの記憶に残っている限りは、再びパンデミックが起きたら?というBCPのために、仕事のリモート化へ舵を切っていくしかないでしょう。

パンデミック以外でも、例えば大地震や巨大台風などの災害においても、リモートワークや職場、製造拠点の分散化などは有効に機能します。

グローバルなサプライチェーンの問題も今回露わになりました。海外へ出て行くばかりの日本の工場が、再び国内回帰する可能性もあるかも知れません。と言うのも、これからしばらくは日本には広大な工場用地と、質の高い労働力は余っていきそうなので、早い者勝ちでしょう。

今までが、国土の広さに対し、人口が多いことを理由に労働集約的な仕事をしてきて、そのため日本の生産性の低さが指摘されてきました。

今の政治家にはまるで期待出来ませんが、これから10数年かけて、世界の中でトップをいく、IT先進国になることができるかどうかは、新たな日本のリーダー次第ということでしょう。

ITベンチャー企業出身で、政治にも野心がありそうな、成り上がり成功者が、ITに詳しい政治家という要請に応じて政治の舞台へ出ていこうと着々と準備をしているのでしょう。

しかしその政治家やリーダーを選ぶ(投票所に足を運ぶ)国民はと言うと、老い先はそう長くない、IT化や教育投資にさっぱり興味がない高齢者ばかりというのが最大の障壁でしょう。

【関連リンク】
1440 東日本大震災関連小説とコロナ禍後
1439 耐え忍べるかフリーランス
1436 コロナ時代のテレビ番組と再放送



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日本大震災が起きた2011年以降、小説のストーリーの中に、震災や、その後の原発事故をモチーフにした作品が数多くありました。

震災のことを書いたノンフィクションも「遺体 震災、津波の果てに」や「津波の霊たち 3.11 死と生の物語」など数多くありますが、今回は小説だけ紹介しておきます。

あの震災で起きた壮絶な悲劇は、より近くで被災した作家さん自らが書く小説にリアリティが感じられます。

震災後に書かれた小説の中で、震災や原発事故に触れたものをざっと思い出すと下記の7冊になります。

星月夜 2月前半の読書 2013/2/20(水)

小説・震災後 10月前半の読書と感想、書評 2013/10/16(水)

幻影の星 10月前半の読書と感想、書評 2015/10/14(水)

首都崩壊 12月後半の読書と感想、書評 2016/1/7(木)

漂流者たち 私立探偵・神山健介 8月後半の読書と感想、書評 2017/8/30(水)

ファミレス 2月後半の読書と感想、書評 2018/2/28(水)

その時までサヨナラ 2月後半の読書と感想、書評 2020/3/4(水)

調べてみると、まだ読んでいない本で読みたくなる震災を描いた小説がいくつもありましたので、ちょっと備忘録的に書いておきます。紹介文は、Amazonの本の紹介のところからひっぱってきています。

その時までサヨナラ 山田悠介 ヒットメーカーが切り拓く感動大作!大震災による福島の列車事故で亡くなった妻が結婚指輪に託した想いとは?誰もが涙した大ベストセラーの決定版。東日本大震災が起きる前に書かれた作品で、東北で大地震を予知した作品
ディアスポラ 勝谷誠彦 “事故”により日本列島が居住不能となり、日本人は世界中の国々に設けられた難民キャンプで暮らすことを余儀なくされた。ここ、チベットのラサから二千キロもはなれたメンシイにも、日本人の難民キャンプがある。国連職員としてキャンプを訪れた“私”の目に映ったのは、情報から隔絶され、将来への希望も見いだせないままに、懸命に「日本人として」生きようとする人々の姿だった(「ディアスポラ」)。いまから十年前に、破滅的な原発事故で国を失った日本人、という設定で、日本人のアイデンティティーを追究した、いまにして思えば「先見の明」としか言いようのない作品。2作目の「水のゆくえ」は同じ設定の下、日本に残り、酒造りを再開しようとする酒蔵の息子を描く。
光あれ 馳星周 おれたち、なんでこんな眠たい田舎町に生まれたんやろうな。原発がなければ成り立たない街。ここで男は育ち、仕事をし家庭を持った―。閉塞感に押しつぶされるこの街で、やるせなさを抱きつつ男は生きる。
神様2011 川上弘美 くまにさそわれて散歩に出る。「あのこと」以来、初めて――。 1993年に書かれたデビュー作「神様」が、2011年の福島原発事故を受け、新たに生まれ変わった――。「群像」発表時より注目を集める話題の書! 2011年。わたしはあらためて、「神様2011」を書きました。原子力利用にともなう危険を警告する、という大上段にかまえた姿勢で書いたのでは、まったくありません。それよりもむしろ、日常は続いてゆく、けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう可能性をもつものだ、という大きな驚きの気持ちをこめて書きました。
小説・震災後 福井晴敏 3月11日以前と以後で、世界は一変した。この圧倒的な現実を前にして、小説に何ができるのか。『亡国のイージス』の人気作家・福井晴敏氏が、はじめて「現実」に挑んだ『週刊ポスト』連載作品である。 東京に住む平穏な家族を、あの震災が襲った。エコ担当社員の主人公・野田圭介は、3.11以後、元防衛庁職員の父の不穏な様子や、ネットにはまる中学生の息子の心境の変化に戸惑い、翻弄されていく。大震災と原発事故に見舞われたこの国で、彼は家族の危機を乗り越えることができるのか。
恋する原発 高橋源一郎 大震災チャリティーAVを作ろうと奮闘する男たちの愛と冒険と魂の物語。
星月夜  伊集院静 東京湾で発見された2つの遺体。殺人事件の鍵を握るのは、銅鐸と、遥か昔の哀しき“夜空の記憶”。充実の一途を辿る著者初のミステリが登場
幻影の星 白石一文 郷里の母から送られてきた、バーバリーのレインコート。なぜ?ここにもあるのに…。震災後の生と死を鋭く問う、白石一文の新たな傑作。
それでも、桜は咲き 矢口敦子 3月11日、専業主婦の葉子は友人の結婚披露宴のため仙台にいたところ、地震に見舞われた。東京に戻れずにホテルに滞在するうち、花嫁の行方不明、津波被害、原発問題など、様々な情報を知る。少し気になるのは、東京にいる夫と連絡取りづらいことだった。ささやかな日常の中、「あの日」を迎えた全ての人に小さな力をくれる、感動の長篇小説。
黒い魎 岡崎大五 母の借金を返すため、還付金詐欺の片棒を担ぐ日々を送る山岸保。リーダーの加納薫堂は、悪魔のように切れる頭脳と残忍さで、保たちを支配していた。そんなある日、東日本大震災が日本を襲う―。混乱の中、薫堂は被災地での金儲けを企み、保の故郷・南三陸に乗り込む。薫堂の支配から逃れる術はないと絶望していた保だが、被災地で懸命にボランティアを行う藤堂泉と出会い、何とかして悪魔の所行を白日の下に晒そうと決意する…。未曾有の災害と被災地の現実を背景に、人間の清濁を鮮烈に抉り出した異色のサスペンス。
架空列車 岡本学 他者との関係を作ることができず、仕事も失った「僕」は、ひとり東北の町に逃げる。そこで「僕」は、架空の鉄道路線を妄想の中で造ることに熱中する。緻密な計算と実地見分を繰りかえし、理想の鉄道が出来上がったとき、思いもかけない出来事が町を襲う…。39歳理系大学准教授、衝撃のデビュー小説。妄想のなか、僕だけの列車が走りだす―。3.11後の世界を鮮烈に描き出す問題作。第55回群像新人文学賞受賞作。
光線 村田喜代子 東日本の大地が鳴動した数日後、ガンの疑いが現われる。日本列島の南端の町で、放射線治療を受ける一ヶ月余のあいだ、震災と原発をめぐる騒動をテレビで繰り返し見つめつづけた。治療を終え、ガンが消えた身体になった著者は、「自分も今一度生きよう」と心に決める―。一国の災厄と自らの身に起きた変動を、見事に文学へと昇華した稀有の連作小説。
空飛ぶ広報室 有川浩 不慮の事故でP免になった戦闘機パイロット空井大祐29歳が転勤した先は防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室。待ち受けるのは、ミーハー室長の鷺坂(またの名を詐欺師鷺坂)をはじめ、尻を掻く紅一点のべらんめえ美人・柚木や、鷺坂ファンクラブ1号で「風紀委員by柚木」の槙博己、鷺坂ファンクラブ2号の気儘なオレ様・片山、ベテラン広報官で空井の指導役・比嘉など、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった……。あの日の松島」を書き下ろした待望のドラマティック長篇。
終末処分 野坂昭如 原子力ムラ黎明期のエリートが、その“平和利用”に疑問を抱き…。政・官・財界の圧力、これに搦め捕られていく学界の“信仰”、マスコミという“幻想”。フクシマの“現実”を、スリーマイル、チェルノブイリよりも早く、丹念な取材で描いた34年前の長篇問題作、初の単行本化。本書のための書き下ろし「大量生産、大量消費に終わりが来る時」併録。
還れぬ家 佐伯一麦 高校生のとき親に対する反発から家出同然で上京したこともある光二だが、認知症で介護が必要となった父、そして家と、向き合わざるをえなくなる。さらに父の死後、東日本大震災が発生し、家を失った多くの人々を光二は眼のあたりにする…。喪われた家をテーマに著者が新境地を拓いた長編小説。
双頭の船 池澤夏樹 失恋目前のトモヒロが乗り込んだ瀬戸内の小さなフェリーは、傷ついたすべての人びとを乗せて拡大する不思議な「方舟」だった。船は中古自転車を積みこみながら北へと向かい、被災地の港に停泊する。200人のボランティア、100匹の犬、猫や小鳥、「亡命者」―。やがて船上に仮設住宅が建ち、新しい街と新しい家族が誕生し…。希望を手離すまいという強い意思にみちた痛快な航海記。
アニバーサリー 窪美澄 産む、育てる、食べる、生き抜く。その意味は、3月11日に変わってしまった。75歳でいまだ現役、マタニティスイミング講師の晶子。家族愛から遠ざかり、望まぬ子を宿したカメラマンの真菜。人生が震災の夜に交差したなら、それは二人にとって記念日になる。
桜の木の下で 藤木由紗 “3月11日”から日記形式で、主人公・理子の生活がつづられてゆく。恐怖と戦う日常と長年秘められた詩人への想いが、静かにくりひろげられる。
想像ラジオ いとうせいこう 耳を澄ませば、彼らの声が聞こえるはず。ヒロシマ、ナガサキ、トウキョウ、コウベ、トウホク…。生者と死者の新たな関係を描いた世界文学の誕生。
光の山 玄侑宗久 怒涛というしかない奔流が船や家や木や人々を呑み込んで流れ去った。避難所で毛布にくるまる娘は発電所勤務の彼を思う…(あなたの影をひきずりながら)。三歳の小太郎はDNA鑑定のために母親と警察署に来ていた。津波で亡くなった身元不明の遺体の中に父がいないかを確かめるために(小太郎の義憤)。経営していた結婚式場が壊され、除染作業をしながら仮設住宅に住む山口に、久しぶりに結婚式の依頼があったが…(拝み虫)。震災から30年後の福島。汚染された土や葉を積み上げた仮置場を守る爺さんがいた。そこはやがて、瑠璃色の光を放つ山になった…(光の山)。震災後二年、福島在住の僧侶作家が全身全霊をこめて放つ全六篇。
小説3.11 海は憎まず 穂高健一 巨大津波は人間の虚飾を剥いだ。愛、喪失、差別、そして希望。瓦礫の下から奇跡のように生まれた災害文学。
深海の夜景 森村誠一 妻を、父を理不尽にも殺され、犯人に復讐を企てる男たち。都市の深層に生き再起を窺う人間たちを棟居刑事が優しく見守る社会派短編。
ゾーンにて 田口ランディ 福島第一原発から半径20キロ圏内は警戒区域となった。人が立ち入ることのできない場所“ゾーン”に棲むものたち。極限に生きる命の輝きを描く珠玉の4篇。
調律師 熊谷達也 「音」を「香り」として感じる身体。それが、彼女が私に残したものだった―。仙台在住の直木賞作家が、3.11の後に初めて描く現代小説。
青い花 辺見庸 あいつぐ大震災と戦火で、恋も家族も未来も、すべてをうしない鉄路を彷徨う男。ただ欲しいものは、あの青いものすごいクスリ。哄笑、恐怖、愛、虚無…が卍ともえにからみあう、現代黙示小説の大傑作。
ファミレス 重松清 妻と別居中の雑誌編集長・一博と、息子がいる妻と再婚した惣菜屋の康文は幼なじみ。料理を通して友人となった中学教師の陽平は子ども2人が家を巣立ち“新婚”に。3・11から1年後のGWを控え、ともに50歳前後で、まさに人生の折り返し地点を迎えたオヤジ3人組を待っていた運命とは?夫婦、親子、友人…人と人とのつながりを、メシをつくって食べることを通して、コメディータッチで描き出した最新長篇。
大地のゲーム 綿矢りさ 私たちは、世界の割れる音を聞いてしまった―。21世紀終盤。巨大地震に見舞われた首都で、第二の激震に身構えつつ大学構内に暮らす学生たちと、その期待を一身に集める“リーダー”。限界状況を生き抜こうとする若者の脆さ、逞しさを描く最新長篇!
漂流者たち:私立探偵神山健介 柴田哲孝 大地震発生直後、いわき市に打ち上げられた無数の車。その一台の持ち主は、同僚の議員秘書を殺害し、六〇〇〇万円の現金を手に逃走していた。男は津波に呑まれて死んだのか。金はどこへ?捜索を依頼された探偵・神山健介は、愛犬・カイを連れ、被災地を北上し始める―。やがて浮上する、権力の影とは!?
三陸の海 津村節子 東日本大震災の日、「私」が新婚の頃に夫・吉村昭と行商の旅をした三陸海岸を、大津波が襲った。三陸の中でも岩手県の田野畑村は夫婦にとって特別な場所。夫婦で同人雑誌に小説を書きながらの生活は厳しかったが、執筆に専念するため勤めを辞めた夫は、2泊3日かけて「陸の孤島」と呼ばれていた田野畑へ向かう。鵜の巣断崖の絶景に出会った夫は小説の着想を得て、昭和41年に太宰治賞を受賞、作家の道が開けた。取材以外の旅はしなかった夫は、家族を連れて唯一、田野畑だけには旅行するようになる。 もし夫が生きていたら、津波に襲われた愛する三陸の姿を見て、どんなに悲しんだだろう。三陸は故郷ではない。住んだこともない。でもあの日、津波が襲ったのは、私にとってかけがえのない場所だ――。 震災の翌年、夫の分まで津波の爪痕を目に焼き付け、大切な人々に会うため、息子と孫と共に田野畑を巡った妻の愛の軌跡。
漁師の愛人 森絵都 漁師になった長尾が属する海辺のコミュニティは、“愛人”を拒みつづける。採譜の仕事をしながら彼と暮らす紗江はそのままでかまわないと思っていたのだが―。“妻”と私と、ひとりの男の“回復”をめぐる物語。
首都崩壊  高嶋哲夫 国土交通省の森崎は、東都大学地震研究所の前脇から、マグニチュード8クラスの東京直下型地震が想定より大幅に早く発生するという予測データを示される。その翌日、今度はアメリカ留学時代に親友となったロバートが大統領特使として来日し、東京直下型地震による経済損失が112兆円にも及び、1929年の世界大恐慌を遙かにしのぐ被害を引き起こすというレポートを突きつけてきた。右往左往する森崎、そして日本政府。人類未曾有の危機を回避する手段はあるのか。模索し始めたとき、震度6弱の地震が東京を襲った。地震規模が予測を下回っていたことに安堵する森崎。だが、この地震は首都崩壊への序曲にすぎなかった…。
石を抱くエイリアン 濱野京子 八乙女市子は、茨城にくらす中学3年生。受験生のはずが、志望校も決まらず、まだ気はそぞろ。そんなある日、「日本一の鉱物学者」が将来の夢という、ちょっと変わったクラスメイトの偉生から、とつぜん告白されてしまいます! とまどいながらもしだいに偉生に親しみを感じていく市子。二学期になり、偉生は、なぜか文化祭の展示で原発について調べようと提案します。
そして、星の輝く夜がくる 真山仁 2011年3月11日、東日本大震災。地震・津波による死者・行方不明者は2万人近くのぼった。 2011年5月、被災地にある遠間第一小学校に、応援教師として神戸から小野寺徹平が赴任した。小野寺自身も阪神淡路大震災での被災経験があった。 東北の子供には耳慣れない関西弁で話す小野寺。生徒たちとの交流の中で、被災地の抱える問題、現実と向かい合っていく。被災地の現実、日本のエネルギー問題、政治的な混乱。小学校を舞台に震災が浮き上がらせた日本の問題点。その混乱から未来へと向かっていく希望を描いた連作短編集。 被災地の子供が心の奥に抱える苦しみと向かい合う「わがんね新聞」、福島原子力発電所に勤める父親を持つ転校生を描いた「“ゲンパツ”が来た!」、学校からの避難の最中に教え子を亡くした教師の苦悩と語られなかった真実を描いた「さくら」、ボランティアと地元の人たちとの軋轢を描く「小さな親切、大きな……」、小野寺自身の背景でもある阪神淡路大震災を描いた「忘れないで」。そして、震災をどう記憶にとどめるのか? 遠間第一小学校の卒業制作を題材にした「てんでんこ」の六篇を収録。 阪神大震災を経験した真山仁だからこそ描くことのできた、希望の物語。
眠る魚 坂東眞砂子 2011年3月11日。日本から遠く離れた南太平洋のバヌアツにも、地震による津波警報が出されていた。旅行ガイドや通訳をしながらこの島に暮らす伊都部彩実は、そのしばらく後、実父の訃報を受けて一時帰国する。放射線被害について海外メディアが報じる危機感に反比例するかのような日本の実像、また、相変わらず保守的な家族たちの思考と言動に噛み合わない思いを抱きながら日々を送るうち、「アオイロコ」という奇妙な風土病の噂を耳にする。父の遺言で、母が亡くなった後に父が交際していた女性に、代々の土地家屋を明け渡すことになり、思いのほか動揺する彩実。国に縛られない自由な生き方を望んで海外に飛び出したはずなのに、戻る場所を求めている自分に気づく。そんな折、口中の腫瘍が悪性と診断され、即刻入院となり、期せずして日本に留まることになるのだった―。
ボラード病 吉村萬壱 B県海塚市は、過去の災厄から蘇りつつある復興の町。皆が心を一つに強く結び合って「海塚讃歌」を歌い、新鮮な地元の魚や野菜を食べ、港の清掃活動に励み、同級生が次々と死んでいく―。集団心理の歪み、蔓延る同調圧力の不穏さを、少女の回想でつづり、読む者を震撼させたディストピア小説の傑作。
聖地Cs 木村友祐 原発事故による居住制限区域内で被曝した牛たちを今も生かそうとする牧場で、ボランティアに来た女性が見たものは―「聖地Cs」。非正規雇用で働く男性が「猫が苦しむ社会は、ヒトも苦しむ社会」だと切実に思うまでの日々を描いた「猫の香箱を死守する党」。現代社会の問題を真正面から捉えた二篇を収録。
アポロンの嘲笑 中山七里 “管内に殺人事件発生”の報が飛び込んできたのは、東日本大震災から五日目のことだった。被害者は原発作業員の金城純一。被疑者の加瀬邦彦は口論の末、純一を刺したのだという。福島県石川警察署刑事課の仁科係長は邦彦の移送を担うが、余震が起きた混乱に乗じて逃げられてしまう。彼には、命を懸けても守り抜きたいものがあった―。
避難所 垣谷美雨 九死に一生を得た福子は津波から助けた少年と、乳飲み子を抱えた遠乃は舅や義兄と、息子とはぐれたシングルマザーの渚は一人、避難所へ向かった。だがそこは、“絆”を盾に段ボールの仕切りも使わせない監視社会。男尊女卑が蔓延り、美しい遠乃は好奇の目の中、授乳もままならなかった。やがて虐げられた女たちは静かに怒り、立ち上がる。憤りで読む手が止まらぬ衝撃の震災小説。
月光のスティグマ 中山七里 再会したのは愛しき初恋の女か、兄を殺めた冷酷な悪女か。この傷痕にかけて俺が一生護る――。月夜に誓った幼なじみは、時を経て謎多き美女へと羽化していた。東京地検特捜部検事と、疑惑の政治家の私設秘書。追い追われる立場に置かれつつも愛欲と疑念に揺れるふたりに、やがて試練の時がやってくる。阪神淡路大震災と東日本大震災。ふたつの悲劇に翻弄された孤児の命運を描く、著者初の恋愛サスペンス!
雪炎 馳星周 三基の原発が立地する北海道・道南市。3・11から一年後の市長選挙に、原発の廃炉を公約に掲げる弁護士・小島が出馬した。何百億円もの原発利権に群がる者たちの策謀、暗闘に対し、選挙スタッフの和泉は、公安警察官時代の経験で対抗。しかし、そんな彼らに悲惨な事件が襲いかかった―。
雨に泣いてる 真山仁 3月11日、宮城県沖を震源地とする巨大地震が発生し、東北地方は壊滅的な打撃を受けた。毎朝新聞社会部記者の大嶽圭介は志願し現地取材に向かう。阪神・淡路大震災の際の〝失敗〟を克服するため、どうしても被災地に行きたかったのだ。被災地に入った大嶽を待っていたのは、ベテラン記者もが言葉を失うほどの惨状と、取材中に被災し行方不明になった新人記者の松本真理子を捜索してほしいという特命だった。過酷な取材を敢行しながら松本を捜す大嶽は、津波で亡くなった地元で尊敬を集める僧侶の素性が、13年前に放火殺人で指名手配を受けている凶悪犯だと知る……。
希望の地図3.11から始まる物語 重松清 中学受験失敗から不登校になってしまった光司は、ライターの田村章に連れられ、被災地を回る旅に出た。宮古、陸前高田、釜石、大船渡、仙台、石巻、気仙沼、南三陸、いわき、南相馬、飯舘…。破壊された風景を目にし、絶望せずに前を向く人と出会った光司の心に徐徐に変化が起こる―。被災地への徹底取材により紡がれた渾身のドキュメントノベル。
リバース 相場英雄 警視庁捜査二課から所轄に異動した西澤は、書店で万引きをした老婦人を取調べた。身なりもよく教養溢れる彼女は、なぜ万引きをしたのか。そこには、深い事情があった…。大震災と原発事故。そして、「福島にはカネが埋まっている」と嘯く詐欺師が仕掛ける被災地支援詐欺―。最も卑劣だと言っていい犯罪を、心熱き警察官が暴く社会派長編警察小説。
持たざる者 金原ひとみ 僕はどこだが分からないここにいる―修人。全ての欲望から解放された、いや、見放された―千鶴。人生とは結局、自分自身では左右しようのないもの―エリナ。きっと、私がここから別の道を歩む事はないだろう―朱里。他者と自分、世界と自分。絡まり合う、四者の思い。思いがけない事故や事件。その一瞬で、ねじ曲がる。平穏な日常が、約束された未来が。混沌、葛藤、虚無、絶望。四年ぶりの傑作長編小説。
再びの朝 風見梢太郎 大手通信系企業の研究所で働く真下裕造は、共産党員として職場でさまざまな差別を受けながらも、それに抗して活動を続けて退職間近を迎える。福島第一原発事故を契機に、かつての学生運動仲間と専門的知識を共有しながら原発ゼロの運動をすすめる主人公と、その心意気に共感して党に接近してくる職場の若者たちを描く長編。
ザ・原発所長 黒木亮 資源をめぐる太平洋戦争に敗れた反省から、戦後、日本は原子力の導入へと邁進する。同じ頃、大阪の商業地区に生まれた男は、東工大で原子力を専攻し、日本最大の電力会社に就職する。そこで彼を待ち受けていたのは、無限の原子力エネルギーという理想ではなく、トラブル続きの現場、コストカットの嵐が吹き荒れる本社、原子力という蜜に群がる政治家、官僚、ゼネコンと裏社会だった。“夢の平和エネルギー”の曙から黄昏までを駆け抜けた「運命の男」の生涯。
彼女の人生は間違いじゃない 廣木隆一 仮設住宅に住む役所勤めのみゆき。震災後、恋人とぎくしゃくする彼女は、東京でデリヘルのバイトを始め……フクシマの今を描く、映画監督・廣木隆一の初小説。赤坂真理・高良健吾・降谷建志氏推薦!
冬の光 篠田節子 四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた女性のことか、それとも?足跡を辿った次女が見た冬の光とは―
ムーンナイト・ダイバー 天童荒太 ダイビングのインストラクターをつとめる舟作は、秘密の依頼者グループの命をうけて、亡父の親友である文平とともに立入禁止の海域で引き揚げを行っていた。光源は月光だけ――ふたりが《光のエリア》と呼ぶ、建屋周辺地域を抜けた先の海底には「あの日」がまだそのまま残されていた。依頼者グループの会が決めたルールにそむき、直接舟作とコンタクトをとった眞部透子は、行方不明者である夫のしていた指輪を探さないでほしいと告げるのだが… 311後のフクシマを舞台に、鎮魂と生への祈りをこめた著者の新たな代表作誕生。
我ら亡きあとに津波よ来たれ 丸山健二 養いの親を手に掛け、放浪に身をやつした青年を襲う大津波。三日三晩を生き延びたとき、あたりにはただのひとりも生者の姿はなかった。無秩序と混沌のなか、希望と絶望とに引き裂かれ、延々と繰り広げられる、独語にも似た死者たちとの問答。奇跡的に得たこの生命、これまでの人生の意味と価値をめぐる葛藤に出口はあるのか。圧倒的な筆致で描き出す丸山文学の黙示録。待望の書き下ろし長篇
やがて海へと届く 彩瀬まる すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。地震の前日、すみれは遠野くんに「最近忙しかったから、ちょっと息抜きに出かけてくるね」と伝えたらしい。そして、そのまま行方がわからなくなった―親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが―。死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語。
焼野まで 村田喜代子 大震災直後、子宮ガンを告知された。火山灰の降り積もる地で、放射線宿酔のなかにガン友達の声、祖母・大叔母が表れる。体内のガン細胞から広大な宇宙まで、3・11の災厄と病の狭間で、比類ない感性がとらえた魂の変容。前人未到の異色作。
バラカ 桐野夏生 震災のため原発4基がすべて爆発した!警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎悪。想像を遙かに超えるスケールで描かれるノンストップ・ダーク・ロマン
また次の春へ 重松清 喪われた人、傷ついた土地。「あの日」の涙を抱いて生きる私たちの物語集。 「俺、高校に受かったら、本とか読もうっと」。幼馴染みの慎也は無事合格したのに、卒業式の午後、浜で行方不明になった。分厚い小説を貸してあげていたのに、読めないままだったかな。彼のお母さんは、まだ息子の部屋を片付けられずにいる(「しおり」)。突然の喪失を前に、迷いながら、泣きながら、一歩を踏み出す私たちの物語集。
絆 走れ奇跡の子馬 島田明宏 2011年3月11日、津波に呑まれた牧場でただ1頭生き残った牝馬シロが命と引き替えに産み落とした芦毛の牡馬「リヤンドノール(北の絆)」。牧場主・雅之とその長男・拓馬は、放射能汚染の風評被害などと戦いながらリヤンを競走馬として育て、デビューさせる。リヤンは拓馬たちの夢を載せ、日本ダービーをめざして疾走する…。東日本大震災に見まわれた福島県南相馬市を舞台に展開する、馬と人、人と人の「絆」の物語!
影裏 沼田真佑 第157回芥川賞受賞作。 大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。 北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、 ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。 ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。 いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、 「あの日」以後、触れることになるのだが……。 樹々と川の彩りの中に、崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描き出す。

なぜこのような震災を描いた小説を出してきたかというと、ご想像通り、これから数ヶ月後から続々とでてくるはずの「コロナ禍」をモチーフにした小説が頭の中をよぎったからです。

悲劇あり、コミカルなものあり、世界を舞台にしたスリラーサスペンスあり、非常時にはてんで役に立たない政治家や役人とか、休業要請で破産する個人事業主とか、医師兼業作家さんは医療現場の混乱した状態や、SF作家さんはバイオテクノロジーや未知の新型ウイルスとの闘いなど、それぞれの小説家にとっては創造力をかき立てられるまたとない社会の大きなうねりが到来したことで、私なんかが想像だにしなかったストーリーを書き上げてくれそうです。

コロナ禍は間違いなく悲劇ですが、これがきっかけとなり、平和ボケしている社会を見直すきっかけとなれば多少は貢献したことと言えるのかも知れません。

世界全体が萎縮しがちな気持ちの中で、様々な視点と発想で、ぶっ飛んだ小説を楽しみにして待っています!

【関連リンク】
国内で地震から逃れることができるか?
首相や東電バッシングに思うこと
みちのく急ぎ旅 前編

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1439
コロナ禍が拡がる前までは、フリーランスで働く人達は、会社の枠の中に閉じ込められている人達から羨ましがられ、評論家には褒め立てられ、国や政府からも働き方改革の見本のように言われてきました。

本人の才能や恵まれた運などによって違いますが、そこそこ収入も得られ、中にはサラリーマンでは手にすることができない報酬を得て、得意満面な姿が雑誌などで盛んに紹介されていました。

またフリーランスを含む個人事業主も後継者不足というネガティブな要素もありつつ、一国一城の主という満足と、家族が暮らしていくぐらいの収入は、優遇されている税制もあり、一生を雇われ人で終わりそうな人達から羨望の目で見られていました。

そうしたフリーランスと言われる働き方をする人は、1000万人を超え、生産年齢人口(15歳~64歳)7,596万人(2017年)の学生など収入を得ていない人を除いた1年間で収入があった人口約6000万人の17%にも達しています。

フリーランスの内訳は、プロフェッショナル系の「自由業系フリーワーカー」が53万人(5%)、法人経営者などの「自営業系独立オーナー」が322万人(29%)、「副業系すきまワーカー」が454万人(41%)、バイトの掛け持ちなど「複業系パラレルワーカー」が290万人(26%)とのことです。

そのフリーワーカーの経済規模はおよそ20兆円で、日本の国内総生産(GDP)536兆円の3.7%を占めています。20兆円というと、中古住宅市場やゲーム業界の規模と同等です。

それはともかく、今回の思いもよらなかったコロナ禍のような非常事態に陥ると、その影響は活動運転資金に余裕がないフリーなど個人事業主を直撃します。

副業でやっていた人は、大きな借金さえなければ収入はあるので問題はありませんが、アパート経営など大きな借金をして運用している場合、本業が手に付かない状況かも知れません。

政府や自治体からの補償もわずかながらありますが、元々は収入が安定しないフリーランスの仕事ゆえ、こうした非常事態においては、企業からは非正規社員などと同様、雇用(委託)の調整弁として使われることも多そうです。

おそらく、今まで盛んに脚光を浴びて得意満面だったフリーランスはもちろん、必死に歯を食いしばってフリーで居続けようともがいてきた人達の多くは、大なり小なり影響を受けているはずで、中には致命的な被害を被っているフリーランスも多いのではないでしょうか。

資金が潤沢で、内部留保がしこたまあって、無借金経営のフリーランスというのはあまり聞かないので、一般的には2~3ヶ月売上が半減すれば運転資金に行き詰まるのが普通だからです。

一方、大手企業はと言えば、ここ数年リーマンショックに散々な目にあった記憶がまだ生々しく残っていて、内部留保に努めてきました。そのおかげで、公務員はもちろん、大手企業の正社員は、夏・冬のボーナスには影響がでるでしょうけど、日々の給料にはなんら影響は及ぼしません。

2018年には企業の内部留保は過去最高の463兆円に達し、政治家や評論家はこぞって、内部留保を取り崩して社員の給料や研究開発、設備投資に回せ!と脳天気にわめいていました。

そしてこのコロナ禍が起きましたが、レナウンのような過去から経営状況が悪化していたところは別として、ほとんどの大手企業は、もし半年から1年ぐらいの休業要請があってもはまったく揺るがないレベルというのが実態です。

もし政治家や評論家が言うように、着々と内部留保してこないで、放漫経営をしていたり、あるいは、闇雲?に方々の企業へ大金を投資していたりすればソフトバンクのように大赤字となり、今回の2~3ヶ月の休業要請や生産停止で大企業ともいえども資金がショートして経営も傾いていたでしょう。

結果論ながら、リーマンショック後、内部留保に邁進してきた経営陣は先見の明があり、有能だったということです。

ただ、ポストコロナはフリーランスが活躍出来る時代だという人もいます。

ポストコロナに起こる5大変化「今は苦境のフリーランスが台頭する」(DIAMOND online)
経済においては、「フリーランスなど独立請負人によるギグエコノミーが台頭すること」が考えられる。(中略)
独立請負人は、Uberなどの運転手、芸術・エンターテインメントの担い手、各種インストラクターだけにとどまらない。テレワークや業務の外部化などが進み、企業の業務の一部を請け負う独立請負人は大変多く、これからも増える傾向にある。今後の経済の重要な担い手であるといってよい。

確かに中長期的にみると、今後ますますフリーランス的な働き方や、仕事の外注が増えていくでしょう。問題は、今後数年間は続いていきそうなコロナ禍と向き合いながら、資金力のないフリーランスが持ちこたえられるのか?という疑問はあります。

どちらかと言うと、こちらの悲観的な見方のほうが可能性は高い気がします。

アフターコロナは想像を絶する時代が待ち受ける」(bizSPA!フレッシュ)
アフターコロナといわれる時代、確実に大恐慌が到来します。私含めリーマンショックを経験していない平成生まれの人間は、今までぬるい環境で生きてきたわけですから、想像を絶する阿鼻叫喚の時代が待ち受けていることを覚悟しなければいけません。

さて、数年後、社会は、そしてフリーランスはどのような姿を呈しているのか、それは誰にもわかりません。

【関連リンク】
1068 個人事業主の中でもフリーランスとしての働き方
938 成功者の美徳
539 コンサルタントという職の謎



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1438
まもなく台風シーズンがやってきますが、最近気候変動で台風が巨大化しているのでは?とも言われています。

出典:Alexander Gerst (@Astro_Alex) Twitter
しかし台風で亡くなる人は、巨大化する台風に反し、1950年代のひとつの台風で亡くなる人の数が数千人から数百人という単位だったのが、近年は大きく減少しているのは幸いなことです。

気象予報の精度向上、防災関連の充実、国民の防災意識の向上、住宅やインフラの強度向上などが年々と言うか、実際には数十年単位で大きく上昇しているのを実感しています。

気象予報の向上は、1959年に起きた伊勢湾台風の被害の大きさに観測の重要性を認識し、富士山の頂上に気象レーダーを1964年に設置したことがその後の気象予報に大きな前進となります。

その富士山レーダーもより精度の高い気象衛星の運用などで、お役御免となったのが設置後40年、1999年のことです。下の写真は、麓に移設された「富士吉田市立富士山レーダードーム館」です。

気象予報の精度が高まると、それをマスメディアがいちはやく国民に広く情報を伝えることができ、台風を迎える準備が整えることができます。特に漁業関係者は海上の予報を事前に知ることで、漁船や客船が台風の大波を避けることで、被害が激減していきます。

住宅も、地震対策もありますが、建築構造の強度が高まり、昔のように屋根が飛んだり、瓦がパラパラと降ってくると言うことがなくなりました。

同時に電柱も折れやすい木の電柱から鉄筋コンクリ製に変わり、水量が調整出来るダム、護岸を守るコンクリ製の堤防なども整備されてきました。自然保存派からすると目をむいて怒り出すでしょうけど、ダムや護岸堤防が災害から多くの人の命を守ってきたことも確かです。

1951年以降の台風で、日本の犠牲者が多かった順に30位まで並べてみました。データは「デジタル台風:台風被害データベース」(国立情報学研究所)ですが、わかりやすいように台風の通称名や主な被害地域などを加えています。台風番号はその西暦年と発生号数を表しています。

     台風番号  名前 通称 主な被害地 死者不明者 負傷者
1 195915 VERA 伊勢湾台風 東海地方 5,098 38,921
2 195415 MARIE 洞爺丸台風 北海道 1,761 1,601
3 195822 IDA 狩野川台風 伊豆、関東 1,269 1,138
4 195115 RUTH 昭和26年台風第15号  九州 943 2,644
5 195313 TESS 昭和28年台風第13号 近畿地方 478 2,559
6 196624 HELEN 昭和41年台風第24号 西日本 318 976
7 196626 IDA 昭和41年台風第26号 静岡、山梨 318 976
8 201807 PRAPIROON 平成30年台風第7号 沖縄、九州 271 484
9 195907 GEORGIA 昭和34年台風第7号 静岡、山梨 235 1,528
10 196529 CARMEN 昭和40年台風第29号 マリアナ諸島 209 --
11 196118 NANCY 第2室戸台風 関西 202 4,972
12 197617 FRAN 昭和51年台風第17号 全国 169 435
13 195412 JUNE 昭和29年台風第12号 九州 146 311
14 195202 DINAH 昭和27年台風第2号 静岡、関東 135 28
15 196807 POLLY 昭和43年台風第7号 九州、中部 133 63
16 197408 GILDA 昭和49年台風第8号 関西、東海、関東 111 171
17 197920 TIP 昭和54年台風第20号 全国 111 478
18 196524 TRIX 昭和40年台風第24号 関西、東海、関東 107 330
19 201919 HAGIBIS 令和元年台風第19号 関東、甲信、東北 102 484
20 195914 SARAH 宮古島台風 宮古島 99 509
21 200423 TOKAGE 平成16年台風第23号 四国、関西、東海 99 704
22 201112 TALAS 平成23年台風第12号 紀伊半島 98 113
23 198210 BESS 昭和57年台風第10号 関西、中部 95 174
24 197220 HELEN 昭和47年台風第20号 関西、中部 85 157
25 197125 VIRGINIA 昭和46年台風第25号 関東 84 1
26 196604 KIT 昭和41年台風第4号 関東 83 91
27 197505 PHYLLIS 昭和50年台風第5号 四国 77 209
28 196523 SHIRLEY 昭和40年台風第23号 四国、中国、関西 73 883
29 195821 HELEN 昭和33年台風第21号 関東 72 111
30 197119 OLIVE 昭和46年台風第19号 九州 69 209

こうして見ると、被害が大きいのは、梅雨や秋梅雨の前線と相互に作用して豪雨がしかも長時間降り続くという被害と、風が強く、海上の漁船や客船が沈んで多くの犠牲者を出すというパターン(洞爺丸台風、昭和40年台風第29号マリアナ海難)などが目立ちます。

あと、1950年以前で死者・不明者数が多かった台風では、1934年(昭和9年)の室戸台風が3,036名、1945年(昭和20年)の枕崎台風が3,756名、1947年(昭和22年)カスリーン台風で1,930人となっています。それからしても、1959年の伊勢湾台風が被害者の数は突出していますね。

昨年(2019年)の令和元年台風第19号の記憶は、阿武隈川流域の河川氾濫や、宮城県での土砂崩れ等、まだ生々しく残っていますが、被害者ワースト19位に入っています。

最初に、最近被害は減ってきたようなことを書きましたが、いくら社会が進んでも自然の災害はいつもそれを上回ってくるということでしょう。

今年も、また夏から秋にかけて、巨大な台風が来ることを前提にし、様々な防災を考えておかないとなりません。

【関連リンク】
1376 台風と地震被害と保険について
1260 災害大国ならではのビジネスチャンス
923 ハイブリッド型植物工場は異常気象の野菜急騰を防げるか

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1437
東京バンドワゴン (集英社文庫) 小路幸也

著者は北海道出身の方で、私より数年だけ若い方です。2002年にデビューし、そろそろベテランの域に達しているというところでしょうか。この著者の作品を読むのは今回が初めてです。

本書は2006年に単行本、2008年に文庫化された連作中編小説で、その後「東京バンドワゴンシリーズ」となり、現在14作も続いています。

また2013年には、亀梨和也、玉置浩二、ミムラ、多部未華子などの出演で「東京バンドワゴン~下町大家族物語」というタイトルでテレビドラマ化されています。

ま、手っ取り早く言ってしまうと、昭和時代のサザエさん一家を平成時代に合わせたような、東京の下町商店街で古書店とカフェを開いている大家族一家のドタバタ劇と言う感じでしょうか。

舞台が古書店ということもあり、古書のうんちくとか、値付けについての話しも少し出てきたりして、書籍好きにはそういう意味も含めて興味がわくかも。

元々、書籍好きな作家さんが書く小説ですから、舞台設定に図書館とか書店、古書店、主人公には作家やライター、編集者という安易な?設定が多い気がします。その中のひとつですね。

確かにホームドラマの原作としては良いかも知れませんが、シリーズの続編を読みたいか?って言われるとそこまではないかなぁ、、、

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

再会 (講談社文庫) 横関 大

40代の中堅作家さんの作品で、今回著者の作品を読むのは初めてです。何度も江戸川乱歩賞に応募し、最終選考に残りながら惜しくも受賞できず、2010年、8度目の挑戦でこの作品(初出時のタイトルは「再会のタイムカプセル」)が見事受賞し、実質的なデビュー作品となりました。文庫版は二年後の2012年に発刊されています。

正直、読んでいて、この「設定には無理があるだろう」とか「都合良く偶然が重なって」みたいなところがあちこちにあって、よく練られたリアリティのあるストーリーとは言い難いのですが、全体に流れる大雑把なプロットには著者の緻密さと巧さを感じさせます。

主人公は同じ小学校で仲良かった4人の男女で、小学校を卒業して23年が経過し、それぞれ別々の生活を送っている中、ある事件が起きることで、23年前に封印したはずのタイムカプセルの中身について、注目されることになります。

でもさぁー、タイムカプセルって、何年か後に開くことを前提としたもので、開くことを前提としない「封印したタイムカプセル」ってなに?って思ってしまいました。

もし封印したいなら、深海に静めるとか、そこまでしなくても、ダム湖や大きな沼に沈めれば、まず普通に封印できるってことは小学生でもわかりそうなことです。

ちなみに、私の経験では、小学校卒業の前にクラスでタイムカプセルを校庭に埋めて、成人後の10年後に集まって開けました。大阪万博の時に松下電器産業(現パナソニック)が企画した5000年後に開くタイムカプセルは大阪城公園に埋められています。5000年後に地球や日本の国土があるのか?っていうのはともかくです。

仲良し4人組のひとりは刑事となり、最近この街の警察署に戻ってきていて、偶然幼馴染みが関係する事件を担当することになります。

やがて23年前になにが起きたのか、それぞれどういう苦悩を抱え込んでしまったのか、など徐々に露わとなってくるという流れです。

読者に謎解きを試すというものではなく、最初はなにもわからなかったことが、タマネギの皮を1枚1枚むいていくように少しずつ明らかになっていくというちょっとまどろっこしさはありますが、途中ではなかなか中断出来ず、一気に読むことができました。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

怒らない技術 (フォレスト2545新書) 嶋津良智

以前にはアンガーマネジメント系の本を読んで、歳を重ねるにつれ怒りっぽくなってくるのをなんとか抑えようと四苦八苦している中、たまたま見つけたというか、ショッキングピンクのド派手なカバーで、やけに目立っていたのつい引き寄せられて購入しました。

2010年発刊の新書で、誰が付けたか引きのあるタイトルも良いですよね。

著者は、、、知らないなぁ~また自分の事業PRのためのパンフレット的な新書か~?って買ったのを悔やみかけていたところ、著者には失礼ながら、読み始めるとなかなkよく書けている、面白い、読みやすい。PR色はもちろんありましたが。

ただ、この本の内容は中年男の怒りに対して抑える方法を伝授する話しではなく、若い人向けに、コミュニケーションを円滑にするため、またその能力を上げて仕事に生かすために書かれたという感じです。

私がもう40年若かったら(笑)、きっとこの著者の信者になっていたかも知れません。

だてにビジネス界で若くして稼いだあとは、未練も残さず、さっと身を引いて教育事業へ移った方らしく、こうした若い人に教えることが好きで天性なのでしょう。

もちろん中年や高年者でも、読んで損した!ってことはなく、いろいろと我が身を振り返って考えることもあり、また自分の若いときの失敗も、この本を読んでいればなかったのにぃーと思うこともありそうです。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ブラックボックス (朝日文庫) 篠田節子

週刊朝日に連載され、2013年に単行本、2016年に文庫版が発刊された長編小説です。1997年に「女たちのジハード」で直木賞を受賞している著者の小説は、2003年に読んだ「弥勒」以降、計8冊になります(なぜか「長女たち」が2冊ありそれをカウントすると9冊)。いずれにしても外れのない作家さんで、安心して読むことができます。

この小説のテーマは、野菜の安全性ということになりますが、この小説の中には、

・システム化された野菜工場の実態
・そこで働く名ばかりの外国人技能実習生の実態
・世界の食糧不足
・食品添加物の安全性
・添加物の複合で起きる発癌化や催奇性
・遺伝子組み換え技術の功罪
・内部通報制度や、内部通報者保護の問題

など多くの社会問題が提起されています。

タイトルのブラックボックスは、生育を最適化され、太陽にもあたらない無菌の密閉された工場で、殺菌剤や、溶液に浸され、なにから作られたかよくわからない栄養素を注入され、同一の規格で大量に作られる野菜栽培のシステマティックな工程は、誰にもわからないということを指しています。

1975年に出版され、高度成長社会に大きなネガティブなインパクトを与えた有吉佐和子著の「複合汚染」に似た、社会問題告発型の小説ですが、決して硬派なものではなく、主人公達もどこにでもいる野菜工場で夜勤で働くアルバイトや、農家の跡取り、学校栄養士の地方の同級生です。

でも、この本を読むと、コンビニやカフェなどで売られている、小さなパックに入った表面上はみずみずしくシャキシャキした色も鮮やかなサラダを好んで食べようとは思わなくなるかもです。風評ですが営業妨害だ!と言われてしまいそうです。

しかしこうしたブラックボックス化した野菜生産を非難するだけでは、農業従事者の高齢化と減少、やがて間違いなく起きる世界の人口爆発と、食糧不足などに対応ができないという現実もあり、自然の摂理に反することだとばかり言えず、必要悪とも言えます。

そのような奥深い問題ですが、読み物としてサクサクと読める軽快なストーリーとなっていて、良い作品だと思います。

★★★

著者別読書感想(篠田節子)


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