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この国の冷たさの正体 一億総「自己責任」時代を生き抜く (朝日新書) 和田秀樹

精神科医でもあり教育評論家などとしても知られている著者の数多い著書の中で「40歳から何をどう勉強するか」を15年ほど前に読んだことがあります。

2016年刊のこの新書をサクッと読んでいて、何カ所か誤りや誤解を生じる書き方(わざとかも知れない)をされているのがちょっと気になりますが、内容は概ね理解でき賛同もできるものです。


「自己責任」論を一番よく聞いたのが「銀行などの金融機関が破綻しても、1千万円までの預貯金は補償される」ペイオフが開始された2005年頃でした。もちろん私は当時も今も1千万円以上の預貯金なんてありませんから無関係ですが。

次によく目にしたのが、この本にも書かれていますが、ISILにより後藤健二氏と湯川遥菜氏が拉致され、身代金の要求や死刑囚釈放の交渉が頓挫し、その後殺害された2015年のことです。

つまり二人の日本人が危険と知りつつ現地へ行き拉致され誘拐されたのは「自己責任」で、身代金など支払うべきではないという声があがりました。

そうした「自己責任論」は、本来強者が弱者に対して自分たちの都合良く使うものなのが、不思議と今の日本ではほとんど立場が同じ弱者が弱者に対して使っているという不思議があると著者は述べてます。

そしてそれは強者、別の言い方をすれば富める者は、そうやって弱者が弱者同士で罵り合いをやっている限り、自分たちの特権や利権、財産は安泰ということになります。

それでもやっぱり、弱者を罵る弱者はこのような意見には耳を貸さないどころか、まともな本も読まないでしょうから、それが変わっていくことはこの先もなさそうです。

★★☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

月の扉 (光文社文庫) 石持浅海

2003年刊、文庫は2006年に発刊されています。著者の作品では他に「セリヌンティウスの舟」を2008年に文庫発刊直後に読んでいます。

久しぶりに本をダブって購入してしまいました。あとでわかったことですが、この小説は12年前、2006年の文庫発刊後すぐに購入して一度読んでいます。

なんとなくタイトルは見た記憶があったのですが、中身をサラッと読むと記憶になく、既読と知らずに買って、そのまま読み続けていました。老人ぼけでしょうか。

その時には感想を書いていなかったので、今回は書いておきます。

主人公は、沖縄で不登校などになった子供達を集めてキャンプをおこない、復帰させるという活動をおこなっている男女3人のメンバーで、その3人が師匠とあおぐキャンプを主宰している男性が警察に不当逮捕されたことで、ハイジャック事件を起こします。

ちょっと設定に無理があるなと言う気がしますが、そこは小説ゆえ良いとして、次にハイジャックした飛行機のトイレの中で手首を切った女性の死体が見つかるという密室殺人ミステリー要素が加わってきます。ちょっとやり過ぎかも。

乗客のひとりが謎解きに協力するという形で関わってきますが、警察とにらみ合いながら200人以上の乗客を人質にし、個別に子供の首にテグスを巻いて抱えてるという姿勢で2時間以上も続けながら、トイレの死体の謎、師匠の奪還の謎、キャンプ関係者がこの飛行機に乗り合わせていた謎など、謎解きの話しを聞いているというのも想像すると変な感じです。

そして最後はこれまた理解がしにくい理由で一気に事態が進展していくという、あまりにも突飛押しない結末で、これが12年前に読みながら、さっぱり記憶に残っていなかった理由のひとつではないかなと思われます。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1) アンソニー・バージェス

原題は「A Clockwork Orange」の英国で1962年に発刊された小説です。よくジョージ・オーウェルの「一九八四年」や、H・G・ウェルズの「タイム・マシン」と同様のディストピア小説と言われています。

ディストピアとは「ユートピア(理想郷)の正反対の社会で、一般的には、SFなどで空想的な未来として描かれる、否定的で反ユートピアの要素を持つ社会という着想で、その内容は政治的・社会的な様々な課題を背景としている場合が多い。」(wikipedia)ということで、皮肉やウィットに富み、反社会的で、突飛押しもない内容の小説と言って良いでしょう。

1971年(日本では1972年公開)には、この小説を原作とした映画がスタンリー・キューブリック監督により製作され大ヒットしました。団塊世代以上の人の多くは、リアルタイムに映画館で見たのではないでしょうか。私はまだその頃純真な中学生でしたので見ていません。

とにかくスラングというか意味不明や放送禁止語のような言葉が満載で、当時最先端をいっていた若者、今では立派?な高齢者になっていますが、暴力とセックスと自由解放などさぞかし刺激的だったことでしょう。

そんなわけで、話題性は十分ですが、中身はって言うと、それほど深みがあるものとは思えません。

面白かったか?と聞かれれば、一般的に真面目な日本人にとっては、ちょっと理解しがたい欧米の価値観を意識する面があり、「別にぃ~」って感じでしょうか。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

光媒の花 (集英社文庫) 道尾秀介

2007年から2009年にかけて小説すばるに掲載され、2010年に単行本、2012年に文庫化された連作短編小説集です。「隠れ鬼」、「虫送り」、「冬の蝶」、「春の蝶」、「風媒花」、「遠い光」の6編からなっています。

著者は2004年に作家デビュー後すぐに人気を博していましたが、特に2009年から2011年の3年間は著者にとっては特に飛躍した年になります。

2009年に「カラスの親指」で日本推理作家協会賞、2010年に「龍神の雨』で大藪春彦賞とこの「光媒の花」で山本周五郎賞、そして2011年には「月と蟹」で直木三十五賞と大きくブレークしました。

連作というのも、ずっと主人公が同じと言うことではなく、先の短編にちょっと出てきただけの人物が今度はまったく違う話しで主人公となっていたりして、それをする意味がなにかあるのか?ってちょっと思ったりします。

どの作品も他人には知られたくない機微に触れるような心理描写を描いた作品ですが、短編だけにお得意のトリックやミステリアスなところも少なく、全体的に淡々としている感じです。

記憶や印象に強く残るか?という意味では、こうした盛り上がりに欠ける平坦な短編集では難しいでしょうね。

★☆☆


【関連リンク】
 4月後半の読書 夜明け前の死、わが心のジェニファー、ラブレス、できる人という幻想 4つの強迫観念を乗り越える
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1222
夜明け前の死 (新潮文庫) リチャード・ドイッチ

2014年刊の長編ミステリー小説です。主人公は元警察官で今は地方検事、妻と子がいる典型的なエリート一家です。

しかし妻の職業はFBI捜査官で、その父親は元FBI長官という、いかにも凶悪な犯罪に巻き込まれそうな予感がする家族でもあります。

この小説、過去と現在が入り交じり、さらに精神障害による妄想や、事件を隠蔽するための壮大な策略、未来を予言する人物など、もうなにがなにかよくわからない展開です。

こういう通常の理解を超えた作品が好まれているのも知っていますが、私はどうもスッキリしないので読んで損したという気分です。

なにかにつけて、犯罪小説には、国家権力、サイコパス、超能力者、天才ハッカーなどが便宜的に常連として使われていますが、この作品には天才ハッカー以外の要素が含まれています。

そんなわけで、個人的にはお勧めしない作品です。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

わが心のジェニファー 浅田次郎

2015年刊の長編小説です。比較的時代物の作品が多い中、現代日本の観光をテーマにした一部紀行とも言えるコミカルな内容となっています。

主人公はウォールストリートで働いているエリート男性。独身ですが、両親は子供の頃に離婚したまま行方不明、その後は祖父母に育てられ、両親に捨てられたとのトラウマがずっと残っています。

しかし育ててくれた祖父はアメリカ海軍の元将軍で、金銭的にも社会的にも恵まれた人生をおくっています。

そしてパーティで知り合った女性に恋をして、プロポーズをしますが、その女性は何度も日本を訪れ、文化や歴史に詳しく、ぞっこん惚れていて、「結婚する相手は同じ価値を共有できなければ」と、男性にスマホもPCも持たず、しばらく日本の文化を感じて共通の価値観を持って欲しいと条件が付けられます。

そこで、たまった休暇で、ひとり日本へ旅立つわけですが、2種類の旅行ガイド(ひとつはまっとうなガイドで、もうひとつはぶっ飛んだガイド)を元に、京都、大阪、別府、東京、北海道へとなにかに導かれるように各地を巡ります。

その間、ずっとアメリカで待ってくれている?彼女に「Jennifer On My Mind・・・」と手紙を書き始めます。

アメリカ人を主人公にして、最近テレビでやたらと見かける脳天気な「Nipponすげー!」「クール!Japan」的な番組とどこか共通する、日本再発見的な匂いがプンプンして、著者らしくないな~って気もします。残念ながら。

いっそ翻訳して、それこそ外国人が日本を旅行するなら、こうした様々な観光地とうんちく話しを知った上で、妙齢の女性が飛び込んできてくれるかもよーって変な期待を煽っておけば、経済産業省あたりから感謝状でも贈られるかもしれませんね。

最後に少し泣かせる?場面も用意されていますが、私はまったく泣けませんでした。

昨年の9月に「黒書院の六兵衛」を読んで以来の著者の作品ですが、どうも最近は「蒼穹の昴」や「壬生義士伝」のような、私の好きなタイプの作品が減ってきたように感じます。作風が変わりつつあるのかな。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ラブレス (新潮文庫) 桜木紫乃

2013年に「ホテルローヤル」で直木賞に輝いた著者の2011年の長編大河作品です。北海道釧路市出身ということもあり、この作品も釧路周辺が舞台となっています。

少し前に有吉佐和子著「紀ノ川」を読みましたが、そちらが裕福な素封家に生まれ育ち、子育てする女性の一生とすると、こちらは北海道開拓村の極貧の中で生まれ育った女性の波乱の一生です。

時代は昭和の戦後まもなくから始まり、主人公の子供世代から現代まで続きます。

とにかく親が貧しく教育もないため、暗くて非情な話しが延々と続きます。ま、遠く離れた地方では、そういう時代も確かにあったのでしょう。読み進めるのは結構重たく息苦しさを感じます。

救われるのは主人公が誰もが褒める抜群の音感や歌唱力をもち、それが後に引き裂かれる最初の子供にも引き継がれていくことかな。

Every Little Thingのメンバーでギタリストとしても有名な伊藤一朗氏が、NHKの番組の中で「衣・食・住に関わりのない音楽をこの先やっていっていいのだろうか?(食えるのだろうか)」という悩みがあったことを告白してましたが、戦後の食うや食わずの時代に音楽の才能を生かして食っていくというのはかなり厳しい選択だったろうなと想像が付きます。

主人公は、昼は仕立ての仕事でミシンを踏み、夜はキャバレーやクラブで歌手として演歌も歌えば客のリクエストに応じて何でも歌うという過酷な環境の中でひとりで子育てをしていきます。

時代背景はほとんど描かれませんが、大人になってからは高度成長期に入って、地方にもその恩恵が次第に行き渡ってきた頃ですが、そうした中でもがき苦しみ、最後には少しホッとさせられるエンディングが待っています。

★★★


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

「できる人」という幻想 4つの強迫観念を乗り越える (NHK出版新書) 常見陽平

2014年刊の新書で、この前後には年間数冊というハイペースで次々とほぼ同じような内容の新書を刊行するという離れ業を繰り出している元リクの才能ある方です。

この著者の立ち位置は、若者に就職や仕事についてのアドバイスをおくる「働き方評論家」で、最近はテレビなどにも出演し、その地位を確立しつつあります。

この新書では、会社に入ったあと、会社から求められ若い人が大きなストレスにさらされる4つのキーワード「即戦力」、「グローバル人材」、「コミュ力」、「起業」について過去の入社式の社長訓示や、流行語、サラリーマン川柳、新聞掲載頻度などを用いて解説しています。

内容的には若い人におもねっている?という感じもしますが、そう思うってことは、私自身がもう若くないという証拠でもあり、会社の中ではすでに老害になっているのかなぁと思わずにいられません。

結局それら4つの強迫観念は、正面切って乗り越えるのではなく、柳の枝のようにしなやかにうまくやり過ごせって感じもしますが、どうなのでしょう。

★★☆


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1221
前々回に書いた「2800冊の蔵書について(1)」では、主として蔵書2830冊の出版社別の冊数を調べて書きました。

その結果、私が購入した書籍で多かったのは、文庫では新潮社(新潮文庫)、単行本と新書では講談社ということがわかりました。

文庫出版社別の作者で多いのは、新潮文庫はジェフリー・アーチャー(36冊)、三島由紀夫(21冊)、トム・クランシー(19冊)、宮本輝(15冊)、司馬遼太郎(11冊)、講談社文庫では、高杉良(31冊)、吉川英治(吉川英治歴史時代文庫23冊)、マイクル・コナリー(23冊)、五木寛之(19冊)、浅田次郎(17冊)、角川文庫はばらけていて、荒俣宏(13冊)、ダン・ブラウン(13冊)、清水一行(10冊)、高杉良(9冊)、フレデリック・フォーサイス(9冊)、ハヤカワ文庫では、ロバート・B・パーカー(51冊)、マイケル・クライトン(23冊)、集英社文庫は、浅田次郎(12冊)、高杉良(11冊)など。

国内の売れっ子人気作家さんは、いくつもの出版社から刊行しますのでばらけてしまい、出版社別で見るとこんな感じになってしまいます。

逆に海外の作家さんが日本で出版する時は、諸々契約上のことがあるのでしょう、特定の出版社と組むケースが多いようです。

ややビジネス関連の小説が多いことと、海外小説は一部の作家に集中していることを除き、大きく偏ったり奇をてらった選書はしていないので、現実の出版書籍数や販売部数と比較すると、そう大きく食い違ってはいないだろうなと思っています。

普通の社会人ビジネスマンが買う文庫や新書のシェアなどわかりますので、出版社のマーケ担当者には役立つ数字かもよ~。

次に同じ蔵書データを使って、金額的なものを調べてみました。

単行本、新書、文庫など蔵書2830冊全部の定価ベースのお値段合計は、1,980,083円です。1冊の平均単価は700円で、ためてきた33年間(結婚後自宅を持ってから)で割ると年間平均6万円、月平均5千円ということになります。

但し、上記価格のうち通常は消費税が外税で、しかも時代によって税額が0%~8%まで様々あるのと、ここ7~8年はBOOKOFFで古書を購入することが割合的に増えてきていますので、そのままの金額を使ったわけではありません。たぶん50冊に満たないですが、友人・知人・家族からもらった書籍もあります。

なにかもっといっぱい図書にお金を使ってきたような気がしていましたが、意外と少ないなという思いです。

例えば、いまは新車の軽自動車を買おうとすると、税金、保険など含めると乗り出し金額で200万円程度はかかってきます。その後駐車場代やガソリン代など維持経費もかかってきます。

カメラを趣味にしている人は、一眼レフカメラ本体だけでなく本格的な各種のレンズやアクセサリー等を揃えるだけで100万円近くかかるのは珍しくありません。そのカメラを持って撮影旅行をすれば、それも別途かかってきます。

ゴルフが趣味の人は、普通のアマチュアでも道具やプレー代、練習代、コーチ代、ゴルフ場への交通費等で年間50万円ぐらい使っている人は珍しくありません。

そう考えると、ここ33年間の読書に198万円(年間6万円)使ったとしても(実際は古書を含むのでその7~8掛け)、お安い道楽と言えますね。

   ◇ - ◇ - ◇ - ◇ - ◇

書籍の発刊日と価格の関係を調べると、書籍の価格は物価上昇以上に上がっていることがわかります。

蔵書の文庫の発刊日を元に10年毎に平均価格を出してみました。

1980年代に発刊された文庫(206冊)は、300円台から400円台の本が多く、少し高い文庫でも500円台というのが普通でした。その206冊の文庫本の平均価格は457円でした。

この頃の文庫本の宣伝で「コーヒー一杯の価格で買える文庫本」というのがありました。当時の都会の喫茶店で飲むコーヒー代は300円程度でしたからそう間違っていません。

それが1990年代発刊の文庫本(640冊)の平均価格は571円となりました。80年代と比べると10年で114円高くなり、その中で高い文庫は900円~1000円というべらぼうなものまでが出てきました。90年代というのはバブルが頂点に達し、その後崩壊して長く不景気が続いていたのですけどね。

私が買った最初の千円オーバーの文庫は、カラー写真のページが使われていた「シェイクスピアの劇場―グローブ座の歴史」(筑摩書房 ちくま文庫 1,200円 1993年)で、次が「ライジング・サン」(早川書房 ハヤカワ文庫 1,000円 1993年)です。

次の10年、2000年代発刊の文庫(1011冊)の平均価格は665円で90年代から94円上昇、そして2010年代(~2017年、370冊)になるとようやく横ばいの666円となっています。文庫の価格高騰は2010年代でやっと止まったわけです。



今コーヒー一杯の値段は、ドトールなどカフェスタイルの店やコンビニコーヒーが増えてきて、1杯が150~200円程度で美味しいコーヒーが飲めるようになってきました。「コーヒー一杯どころか、コーヒー三杯分でも買えない文庫本」となっています。

もっとも昔ながらの喫茶店スタイルを踏襲しているルノワールのコーヒーの値段は600円前後ですからそれと比べると似たようなものかもしれません。

サラリーマンの給料が上がらない時代でも、文庫の価格は出版社の都合で着々と伸びてきました。出版社の社員の給料って一般サラリーマンと比べると高いですからね。そりゃー出版不況は出版社の責任が大きいと言えるかも知れません。

過去に購入した最も高額な文庫本はと言うと「完本妖星伝〈3〉終巻 天道の巻・人道の巻・魔道の巻」(2004年刊 半村良著 祥伝社 ノン・ポシェット)で1,238円(当時)でした。この本は1044ページもあり、普通の文庫3冊分ぐらいのページがありましたから仕方がないとも言えます。

これら2800冊(実際はサイン本や思い出の本など除く2700冊ぐらい)をまとめて10万円ぐらい(送料別)で買ってくれませんかね?そんな奇特な人はいないと思いますが、、、ただし、一度に運ぶなら1.5トンクラスのトラックが必要です。

2700冊が処分できれば部屋の中もスッキリするのだけど、それは定年後の楽しみに取っておきましょうかね。


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1219
家には単行本、文庫などすべて合わせると3月末現在で2830冊の本の蔵書があります。なぜそんな数がわかるのかって言うと、蔵書は判明する限りデータ化しています。

社会人になって、しかも結婚してから購入した本がほとんどで、学生時代や独身時代の書籍は実家に置いたままで、家を建て直したときに処分されました。

結婚した1985年以降ということは今年で33年、蔵書数を33年で割ると年間平均86冊、月間平均7.1冊を購入(読了)となります。読まずに積んであるだけの本(およそ20冊ぐらい)はまだデータ化してません。

いまさら蔵書なんて邪魔になるだけで無駄という人がいるのは承知していますが、なかなか手放せなくて困っています。

ブックオフが自分の本棚で、スーパーやコンビニ、弁当屋が自分の冷蔵庫、調理場だっていうのが最近の若い人のトレンドっぽい感じですね。つまり本棚も冷蔵庫も鍋もヤカンも自宅にはなくて良いと。

なにも持たない生活に価値を見いだしているわけで、それも悪くはないですが、昭和30年代生まれの私にはそれはなかなか理解できない範囲にあります。

26年前に今の家に引っ越してきましたが、その時はおそらく今の1/4ぐらいの冊数の蔵書があったと思われます。

その時ですら段ボール箱15箱ぐらいにギッシリ詰め込んだ書籍は、私の部屋がある2階に運んでもらいましたが、やたらと重いうえに数が多く「この重い箱はいったい何箱あるんだ?」と引っ越し屋さん泣かせでした。

もし今また引っ越しすると、書籍だけで約60箱の段ボール箱と考えると、詰め込む作業だけでクラクラしそうです。

ブックオフなどへ持って行くか、取りに来てもらって査定してもらえば、文庫本で1冊平均10円程度で引き取ってもらえるのは知っていますが、なにかそれも悲しいので、今まで、古い雑誌は別として、書籍は売ったことがありません。

仕事を引退したら、10冊ずつテーマ別に束にし、お勧め中古本セットとしてネット通販でもしようかなw

セットにするテーマは、(1)私立探偵(国内編、海外編) (2)刑事(国内編、海外編) (3)誘拐 (4)イヤミス (5)上質トリック (6)映画でヒット (7)侍 (8)戦国時代 (9)ノワール (10)青春もの (11)恋愛成就 (12)タイムスリップ (13)SF (14)短編集 (15)戦争 (16)ホラー (17)クルマ (18)食べ物 (19)不倫 (20)猟奇 (21)純文学 (22)古典 (23)直木賞 (24)芥川賞 (25)本屋大賞 (26)ファンタジー などなど、いくらでも作れそう。

それに007シリーズや、スペンサーシリーズ、殺し屋ケラーシリーズなどシリーズものコンプリートセットも何種類かすぐに作れそうです。

せっかくため込んだ本があり、しかもデータにしてあるので、種類や出版社別の冊数を調べてみました。

総数2830冊のうち、文庫本は2328冊(蔵書全体の82%)、その内訳は、新潮文庫424冊(文庫の18%)、講談社文庫347冊(15%)、角川文庫252冊(11%)、文春文庫249冊(11%)、ハヤカワ文庫172冊(7%)、集英社文庫129冊(6%)、幻冬舎文庫89冊(4%)、光文社文庫85冊(4%)、徳間文庫81冊(4%)、中公文庫56冊(2%)、創元文庫45冊(2%)、扶桑社文庫39冊、小学館文庫33冊、双葉文庫30冊、朝日文庫26冊、PHP文庫25冊、宝島社文庫17冊、ハルキ文庫14冊、河出文庫13冊、岩波文庫13冊などとなっています。



単行本は、302冊(蔵書全体の11%)で、内訳は、講談社43冊(単行本の14%)、文藝春秋42冊(14%)、角川書店28冊(9%)、新潮社27冊(9%)、幻冬舎13冊(4%)などとなっています。

新書は167冊(蔵書全体の6%)、内訳は講談社新書21冊(新書の13%)、幻冬舎新書18冊(11%)、光文社新書16冊(10%)、新潮新書11冊(7%)、角川ONEテーマ21 10冊(6%)など。



残りは、33冊(蔵書の1%)、ノベルス、ソフトカバー、コミックといったところで、出版社別では、徳間書店10冊、光文社9冊など。

文庫では圧勝してる新潮社ですが、単行本では講談社、文藝春秋、角川書店に、新書では講談社、幻冬舎、光文社に負けています。文庫の新潮、単行本・新書の講談ってところでしょうか。

1冊しかないレア?な出版社としては、IN通信社、サイマル出版会、ピエブックス、ホーム社、みずうみ書房、光風社出版、山海堂、世界思想社、大成出版社、飛鳥新社、立風書房(以上社名は発刊当時)などで、すでに廃業したり、他社に統合されて名称が変わった会社もあります。

2800冊の蔵書について(2)へ つづく


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1217
土漠の花 (幻冬舎文庫) 月村了衛

著者の作品は、昨年「黒警」を読んで以来の2冊目です。この長編小説は、日本推理作家協会賞受賞するなど評判が高い作品です。前の「黒警」にはあまり良い印象を持てなかったので、今回の作品に期待です。

ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭達でしたが、突然助けを求めてきた女性二人を保護したとたん、武装組織に急襲されます。

野営から離れたところにいた仲間の援護射撃でどうにか離脱したものの、隊員の何名かが殺され、さらに、その保護した女性を捕らえるために武装した追っ手が次々とやってきます。

連絡が途絶え、自衛隊の本隊がすぐに救助にやってくるはずと思いながらも、一向に現れず、もしかして見捨てられた?との疑心暗鬼に駆られていきますが、次々と襲撃を受けて仲間の隊員もまたひとりまたひとりと倒れていきます。

アフリカ各地で起きている民族対立と内戦、武装組織の跋扈など、ステレオタイプ的な面もあるでしょうけど、「海賊対策というけれど、その海賊を作ったのは誰か?」という現地の女性の問いに、先進諸国は答えることができないというのにはハッとさせられました。

果たして実戦経験がない自衛隊員が、修羅場をくぐってきている現地の戦闘員と対等以上に戦えるのか?というシミュレーションでもありますが、やはり平和ボケしている日本人は、例え訓練を受けた自衛隊員であったとしても、このような禍々しい戦闘の中にほりこまれたら、この小説のようにはいかないだろうなぁと思うのが感想です。

★★★


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

限界集落株式会社 (小学館文庫) 黒野伸一

2011年刊の小説で、過疎と高齢で消滅危機にある限界集落「止村(とどめむら)」を復活させるために、東京からやって来た企業コンサルタント活躍するという割とお気楽で安直なストーリーです。

2015年にはNHKで反町隆史、谷原章介などの出演でドラマ化もされたようですね。見てませんが。

この小説の後、「脱・限界集落株式会社」という続編も登場しています。

主人公は、東京で金融ビジネスをやっていたエリートコンサルタントで、億に近い年収でしたが、仕事一筋で妻子にも去られてしまい、仕事を辞め、充電するために祖父が住んでいた長野県?の寒村にBMW7シリーズの高級車で乗り付けます。

祖父の自宅だったところは荒れ果てた家で、遠慮なく自宅に入ってくる地元住人と話しをするうちに、やり方次第ではこの農村を活性化できるのではないかと思い始めます。

そしてやはり都会から逃げてきたような3人の就農希望者や、地元住人の手を借りて、はやく村を引き払って麓の町へ吸収したいと思っている役所に逆らって、様々なアイデアを住民にぶつけて実行していきます。

逆に言えば、そうした村おこしは、役人の浅知恵や利権や古くからのしがらみが絡んだ地元住人だけの努力でどうなるものではなく、協調や調和などくそ食らえぐらいの、外様のカリスマ的リーダーがいて初めてなせる技だろうなぁと思わせます。

今は都会の人混みを嫌って、農家を目指す都会育ちの若い人も少しずつ増えてきているといいますが、そうした先祖代々継いできたというような個人経営の狭い土地や農法を、効率的に集約し、作りたいものを作るのではなく、なにが高く売れるかで作物を決める会社組織の農業法人としてやっていけるところがどれほどあるか、今後に期待したいところです。

★★★


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明烏―落語小説傑作集 (集英社文庫) 小松左京

2009年に発刊された古典落語を元にした短編小説です。

小松左京氏といえば、「日本沈没」や「さよならジュピター」などSF小説、あるいはシニカルな短編小説なども多くありますが、さすが大阪生まれ!というか、3代目桂米朝師匠とも懇意だったということもあり、古典落語をネタにした小説があったとは知りませんでした。

その元ネタとなった落語は「明烏」、「天神山」と「立ち切れ」の二つをまとめたもの、「三十石夢乃通路」、「反魂香」。

それぞれどういう落語かを知っていた方が楽しめそうですが、私はこの中では「天神山」ぐらいしか知らなかったですが、それでも面白く読めました。

解説にも書かれていますが、著者と3代目桂米朝とは昵懇の間で、小説の中にも米朝と思われる大物噺家が出てきます。業界裏話なども混ぜられているようで、上方落語に詳しい人ならば、ニヤリとする場面もあるのではないでしょうか。

落語とSF小説とのミックスは、意外性もあって、それなりには楽しめますが、ちょっと普段からあまり馴染みがないことが多いだけに、読み進めるのは苦労もありました。

★★☆

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懐かしい日々の想い 多田富雄

2002年に刊行されたちょっと風変わりな紀行文などを含むエッセイ集です。著者は免疫学者で、この本を書いたときは、脳梗塞で倒れ、右半身不随となってリハビリ中だったということです。2010年に76歳でお亡くなりになっています。

この作品は2009年に改題再編され「生命の木の下で」というタイトルでも出版されていますが、おそらく、繰り返して書かれている「ヒトゲノム解析」の話しなど、重複して何度も登場する話しを削除したりまとめたりしているものと思われます。

免疫学者だけあって、よほど「ヒトゲノム解析」には深い興味があるようで、10回ぐらい繰り返して出てきます。

ゲノム以外では、アフリカで出会った白い肌をしたキメラ遺伝子をもつ原住民の話、タイ・ミャンマー・ラオスの国境地帯に拡がる黄金の三角地帯(ケシ栽培と中毒患者の更生)の話しなど、繰り返して出てきます。

ま、そりゃ専門分野についての話しが多くなるのは仕方ないですが、まったく同じ内容を繰り返されても、どうかなという気がします。

そういう意味では、学者先生というのは、ある意味突き詰めると専門バカのオタクで、専門分野とその周辺にはたいへん詳しくて興味があるけれど、それ以外の分野はとんと興味なしって人が多いのかも知れません。

せっかく免疫学の大家としてヨーロッパやアフリカなど、一般人があまり行けない地域を回っているのに、その地方の歴史とか経済活動、日本との関わり、食べ物も自分が好きな菌類(キノコ)だけでなく、その地方の名物料理を紹介してくれても良さそうですが、そういうのはありません。

なにかで推薦されていたこのエッセイ集ですが、そうした現役を引退して、昔の自分が輝かしかった頃を懐かしく振り返るオタクに暖かく付き合う気のない人には楽しいものではないでしょう。

★☆☆


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