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1064
だいこん (光文社文庫) 山本一力

2002年に「あかね空」で直木賞を受賞した時代物が多い作家さんですが、本書は2005年に単行本として、2008年に文庫本が出ています。

それにしても「あかね空」はホントいい作品でした。2006年公開の映画もテレビで見ましたが原作に忠実でこちらもなかなかいい出来でした。その後、終戦後の東京を舞台とした自伝的要素がある「ワシントンハイツの旋風」も読んでいます。

2012年1月後半の読書「あかね空」

2012年に読んだ本のベストを発表「大賞・あかね空」

2013年2月前半の読書「ワシントンハイツの旋風」


タイトルは主人公の若い女性が浅草で始めた一膳飯屋の屋号のことで、その主人公の活躍と奮闘を描いた庶民派人情時代小説です。同じく主人公が江戸で豆腐屋を始めた「あかね空」とも通じるところがあります。

主人公は三人姉妹の長女で、ちょうど9月末まで放送されていた「とと姉ちゃん」のやはり三人姉妹の長女常子が思い浮かびます。

長女が主人公で、二人の妹には早く嫁にいって幸せになってもらいたいといったところや、自分が始めた事業に誇りを持って、周囲を巻き込みながらも成功を収めていくというところがよく似ています。

同じ三人姉妹の物語でも山崎豊子著「女系家族」は長女は出戻りで意地悪、次女は既婚で他家に嫁に出た後も実家の財産を狙っているというやっかいな話しもありますが、いずれにしても小説または映画やドラマにするにしても、華やかな感じがあってモデルとしてはいいのでしょう。

残念ながら「あかね空」のような最後のどんでん返しのようなものはなく、江戸の庶民生活が淡々と描かれ、そこに大川の水害や、目黒で出火して日本橋まで焼き尽くした明和の大火、田沼老中の晩年など、実際起きた時代背景がでてきます。

★★☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫) 京極夏彦

 
著者の作品では6年ほど前に1994年刊の長編小説デビュー作品「姑獲鳥の夏」(うぶめのなつ)を読みましたが、その独特の妖しい世界観に衝撃を受けたのを記憶しています。

実はこの「姑獲鳥の夏」は発刊されて2年後の1996年に購入したものの、少し読み始めてあまりの暗さと難解なストーリーで途中で断念してしまい、4年間ほどほこりをかぶって積読状態でした。

この「魍魎の匣」(もうりょうのはこ)は、デビューの翌年の1995年刊で、前作と内容は異なりますが、登場人物などは共通で続編的な内容(シリーズ)となっています。

あらためて覚悟を決めて数年後に全部読みましたが、慣れるとこの濃さが快楽となってくるので面白いものです。スープがドロリとしたこってりラーメンがクセになって時々無性に食べたくなるのと似ています。

戦後間もない時期で東京にある古本屋の京極堂を舞台にして謎解きをおこなうシリーズはその後も不定期で続き、現在のところ2012年刊の「定本 百鬼夜行 陽」まで14作品まで続いています

また実相寺昭雄監督、堤真一主演で「姑獲鳥の夏」の映画化に続き、この作品も2007年に原田眞人監督、堤真一主演で映画化されていています。見たいような見たくないような、、、

主人公は語り部であり小説家の関口。謎を解くのは友人で京極堂という古本屋を営む陰陽師でもある中禅寺秋彦。その他レギュラー陣として霊感を持つ探偵榎木津礼二郎、刑事の木場修太郎と青木文蔵など。

とにかく長い小説で、文庫では1冊にまとめられており、本編だけで1,040ページを越えます。通常の文庫本1冊が300ページぐらいですから、ざっと3冊分の長さです。

事件はバラバラ死体事件、怪しげな宗教、引退した元女優の家族の女子高生が自殺したりと、様々な事件が同時進行で起こり、やがてはそれらがひとつに結びついていくという常道ミステリー。

ただし中身は前作同様かなりショッキングでグロなところがあり、恐がりと心臓の弱い人は夜に一人っきりでは読まない方がいいのかも。

犯人や事件のバックグラウンドは最後の最後まで謎が続き、イライラするぐらいなかなか明かされることがありません。ジックリと上質?なミステリーを楽しみたければお勧めですが、とんでもなく焦らされるので短気な人にはお勧めしません。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

犯罪 (創元推理文庫) フェルディナント・フォン・シーラッハ

2012年本屋大賞「翻訳小説部門」の第1位に輝いた作品で、著者はドイツの刑事事件専門の現役弁護士です。

「フェーナー氏」「タナタ氏の茶碗」「チェロ」「ハリネズミ」「幸運」「サマータイム」「正当防衛」「緑」「棘」「愛情」「エチオピアの男」の11編の連作短編小説です。

著者が働く弁護士事務所で扱った事件を元にして書かれていて、中にはかなり不思議で不自然な話しもありますが、当然ながら弁護士という立場上、被害者や加害者の個人情報を守るために、小説では大きく脚色をしているのでしょう。

「タナタ氏の茶碗」では、ある日本人ビジネスマンの屋敷が空き巣に遭い、金庫の中にあった現金と小さな陶器の茶碗が盗まれます。タナタ氏にとって盗まれた茶碗はとても重要なのもので、もし故買屋などに出てきた場合は最高額で買い取ることを約束します。

蛇の道は蛇で、それを知った悪党の親玉は故買屋を通じてその茶碗を盗んで持ち込んだチンピラを調べ上げ、タナタ氏の秘書に買い取りを要求します。するとその悪党は拷問の末に殺され、故買屋も同様に襲われます。それを知っ実行犯のチンピラは震え上がり、弁護士を通じてその茶碗を持ち主へ返却します。

そうした様々な犯罪をテーマにした話しが、関わった弁護士が語るという形態で続きます。

またドイツの警察や検察と弁護士のやりとりが、日本や映画などでよく知っているアメリカのそれとも多少違っていて、なかなか新鮮で面白く読めます、

★★★


【関連リンク】
 9月後半の読書 風の影(上)(下)、小説・秒速5センチメートル、名探偵に薔薇を
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 6月後半の読書 天の方舟(上)(下)、無痛、下山の思想、沈黙のひと
 6月前半の読書 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活、深泥丘奇談、他人を攻撃せずにはいられない人、日の名残り




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1060
風の影 (集英社文庫)(上)(下) カルロス・ルイス・サフォン

著者はスペインバルセロナ出身の作家で、この作品は2001年刊(翻訳版は2006年刊)で著者の5作目の長編小説です。

この作品は多くの賞を受賞し、日本でも同年のヒットメーカー達の作品「天使と罪の街」(マイクル・コナリー)や「緋色の迷宮」(トマス・H・クック)を抑え「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」の第1位を獲得しています。

舞台は第二次大戦前に起きたスペイン内戦がようやく終結し、まだ混乱状態が残るバルセロナで、当時10歳の少年だった主人公が父親の手引きで一冊の古い小説と巡り会ったことがきっかけとなり進んでいきます。

スペイン国内の政情や宗教の話しなども出てきますので、この本を読む前にはフランコ率いる保守反乱軍と政府共和国派とが戦ったスペイン内戦について多少は復習しておいたほうがよさそうです。そのほうがずっと話がわかりやすくなります。関ヶ原の戦いを知らずに徳川時代を語れないのと同じです。

主人公は内戦後の混乱した時代と、巡り会った不思議な本に翻弄されつつ、様々な経験や人との出会いを重ねていくというストーリーで、少年の生きる時代と、この本の著者が生きた時代とが行ったり来たりするのでちょっと混乱します。

読書や古い書物をテーマにしたミステリー小説は多いですが、その中にはいつまでも本と読書の自由を奪わないで欲しいという願いが込められているように思います。

主人公が彼女のベアの言うことを回想するシーンで、「ベアは本を読むという行為がすこしずつ、だが確実に消滅しつつあるんじゃないかと言う。読書は個人的な儀式だ、鏡を見るのとおなじで、ぼくらが本のなかに見つけるのは、すでにぼくらの内部にあるものでしかない。本を読むとき、人は自己の精神と魂を全開にする。そんな読書という宝が、日に日に稀少になっているのではないかと、ベアは言う。」

あと、ちょっと残念な部分で、小説だから都合良くできているのは仕方がないとしても、昔に自分がいない場所で起きた様々な出来事を、まるでその現場にいて見てきたように長々とまるで創作した小説のように書いてある遺書という設定はどうしたものでしょうかね。

魅力的なバルセロナの街が効果的に使われていて、もしこれからバルセロナへ旅行しようという人は一度読んでおくといいかも知れません。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

小説 秒速5センチメートル (角川文庫) 新海誠

著者は作家と同時にアニメ映画監督としても有名で、いま大ヒット上映中の「君の名は。」の原作とアニメ映画監督として脚光を浴びています。

この作品は2007年に「秒速5センチメートル」としてアニメ映画が作られ、その後に小説が書かれ刊行されましたが、その時はマニアの人以外にはあまりパッとしなかったようです。

内容は連作短編で小学校の時に知り合った少年少女が、その後転校などで離ればなれになりながらも心の中にずっと相手の記憶が残っているという青春小説です。ハイ、還暦前の中高年にとっては苦手な分野です。

タイトルの秒速5センチとは桜の花びらが落ちてくる速度のことで、雨は秒速5メートル、雲は秒速1センチだそうです。

花見デートの時にそういうことをサラッと言える小学生もいないだろう?と思ってしまうのはやはり毒に犯された中高年者の考え方なのだろうなぁと思うだけです。

あちこちへ飛んでちょっとわかりづらいところがあるものの、心がやんわりとくつろげる点はいい作品だと思います。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

名探偵に薔薇を (創元推理文庫) 城平 京

著者は1974年生まれの団塊ジュニア世代で、1998年に発刊されたこの作品が実質的なデビュー作です。ペンネームは奈良県出身と言うことで平城京をもじったものだそうです。

不気味なメルヘン童話と殺人がリンクするミステリー小説で、第1部「メルヘン小人地獄」と第2部「毒杯パズル」の二部構成となっていて、続編という形式です。

探偵小説というのが好きで、国内外問わず数多くの探偵小説を読みましたが、この作者の作品は初めてです。タイトルに探偵と入っているとつい手にとってしまう困った習性です。

内容は小人地獄という心筋梗塞としか判断できない完全犯罪に使える毒薬にまつわる物語で、その開発者の身内や関係者が次々と殺されます。

そこで名探偵が登場ということですが、この探偵は若き大学生の女性で変人。しかも過去になにか個人的な問題を抱えています。

そうしたちょっと変わったシチュエイションですが、最後にはすべて見事解決!ということでめでたしめでたし。どちらかと言えばアニメにでもすればウケそうな若い人向けの作品ですね。

★☆☆


【関連リンク】
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1056
20歳からの社会科 (日経プレミアシリーズ) 明治大学世代間政策研究所

すでにあちこちで語られていて多くの人は知っていながらも、政治家含めどうすることもできずにただあきらめているという感がある、日本の高齢化社会、格差社会、外交、未来の課題に真正面から向き合い、様々な学者や識者と言われる人が、わかりやすく解説しています。

内容は、
第1章 高齢者の意見が通りやすい国
第2章 どうすれば若者が社会を動かせるのか
第3章 今の若者が担う外交で日本は生き残れるか
第4章 年金や医療費を誰が支えるのか
第5章 人が減り、教育に熱心でなくなった国
第6章 未来の地球に何を贈るのか

タイトルにあるように、主としてこれから社会を担っていく20歳前後の若い人向けという体裁をとっているため、特に高齢者の既得権益については手厳しい内容となっていますが、いろいろと考えさせられる内容となっています。

別に今の高齢者が悪いことをして権利を得たわけではなく、社会や政治がそういう高齢者優遇の方向へ向かっていった結果だと思うのですが、今ではそうした議論も限界にきていて、これから生まれてくる日本人に借金をつけ回すのではないという結論には誰も反対はできないでしょう。

具体的には、年金、医療費、雇用、教育、安全保障、家族政策、環境などの問題整理に役立てられると思います。

★★★


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

八甲田山死の彷徨 (新潮文庫) 新田次郎

1902年の明治時代に実際に起きた「八甲田雪中行軍遭難事件」を題材にした小説で、1971年に単行本、1978年に文庫化されました。

私も映画館へ見に行った高倉健主演の1977年公開の映画「八甲田山」の原作として有名ですが、映像では描ききれない著者の想いが詰まった山岳小説として読みました。

山岳小説を書かせると右に出る者はいないと言われた著者だけあって、雪山での壮絶なシーンはもちろん、その雪山へ行軍する二つの部隊をうまく対比していて、その事前の予行演習や装備、組織や上官との関係などが細かく書かれていて興味深いです。

あらすじは、日露戦争が始まりそうになってきた社会情勢で、日本陸軍としても冬山の装備や部隊の展開などが重要視されてきて、青森と弘前の二つの部隊に冬の八甲田山を踏破する命令(表向きは任意だが実質的には命令)が下され、それぞれ逆方向から八甲田山に登り、途中ですれ違うという計画になります。

雪山行軍の経験があり、慎重な弘前歩兵第三十一連隊が先に出発し、それを聞いて天候が悪い中、案内人も雇わず慌てて出発した経験の少ない青森歩兵第五連隊が八甲田山に足を踏み入れたとたん猛吹雪に遭ってしまい部隊が全滅してしまいます。

一方の弘前隊は常に地元の案内人を立てて、慎重に進むことで、予定通り八甲田山を無事に踏破し、ただ1人だけ足をくじいたために引き帰らせた他は、予定通りに行軍して、弘前へ戻ってきます。

暴風雪と深い雪で行く手をさえぎられる青森隊の悲惨な状況は、映像で見ることでその迫力が倍加します。

小説ではそうした現場の迫力ではなく、それぞれの立場に立った人間物語として読むことができます。それにしても想像を絶する物語です。

昨年夏、八甲田山のすぐ近く、奥入瀬まで旅行で行きましたが、もしこの小説を先に読んでいれば、八甲田山麓の供養塔がある場所へ寄っていただろうなと感慨深げに読みました。

★★★

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

WORLD WAR Z (文春文庫)〈上〉(下) マックス ブルックス

アメリカで2006年、日本語訳版は2010年に出版された終末ホラー小説です。2013年には映画「ワールド・ウォーZ」が製作されていますが、小説とは一線を画して内容はかなり違っているようです(未見のため不明)。

予備知識はなく、究極を意味するZを付けたWORLD WARですから、これは米中が核兵器を使って互いに攻撃するのか?と勝手に想像してましたが、全然違いました。

Zはゾンビ(ZomB)のZで、全盛界で繰り広げられた人類と生きた屍者との壮絶な戦いが起き、やがて人類がほぼゾンビを制圧し、沈静化してから各地で生き残った人々に当時の模様をインタビューをしたという形態をとった変わった作品です。

中国の奥地で発生したなぞのウイルスが屍者を蘇らせ、その屍者が人に噛みついたり引っ掻くことでウイルスが感染し、やがて心臓は止まるけど身体は動き出すというあまり夢には見たくないB級ホラーって感じ。

そう言えば、以前読んだ伊藤計劃・円城塔著の「屍者の帝国」では、奴隷のように労働や兵役をさせるために屍者を蘇らせる技術を開発するというのがありましたが、いつかずっと未来にそうした技術が開発されるのかも知れません。

とはいえ、なにもわざわざ不気味で有限な屍者を蘇らせなくても、AIと高感度センサー、人工皮膚、ナノテクなどを使ったロボットを開発、生産すれば人間に忠実な労働力でも兵隊にでもなんでも使えて効果的だと思いますけどね。もうとっくに開発が始められていると思います。

単にホラーではなく、それぞれの国の特性を考えたゾンビ対策や、住民避難、軍隊の活動など細かなところまでよく調べて書かれているところがミソかも知れません。

その原作をモチーフとした映画も録画してあるのでそのうちに見たいと思ってます。

★★☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

サマータイム (新潮文庫) 佐藤多佳子

1990年に「サマータイム 四季のピアニストたち」として刊行され、その後2003年に上下巻合わせた連作短編の文庫で、その中身は四季を彩るように「サマータイム」、「五月の道しるべ」、「九月の雨」、「ホワイト・ピアノ」の4編からなっています。

この作品は著者のデビュー作で、私は過去に「しゃべれどもしゃべれども」「一瞬の風になれ(第一部~第三部)」を先に読みましたが、いずれも遠い青春時代を思い起こさせてくれる爽やかで甘酸っぱい作風という感想です(自分の青春時代はまったく爽やかでも甘酸っぱくもありませんでしたが)。

タイトルはジャズの名曲「サマータイム」から来ていますが、短編ごとに変わる主人公のいずれもが、ピアノに関係していて、そうした名曲の思い出が出てきます。

やはりお得意のほろ苦さと甘酸っぱさが同居する若い青春ドラマが展開されていて、60近いオッサンが読むのはちょっとキツめ。若い人には共感できるところがあるのでしょう。

★☆☆


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 リス天管理人が選ぶ2015年に読んだベスト書籍




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1052
挽歌 (新潮文庫) 原田康子

1956年に初出の小説で、その後重版を重ね、1957年と1976年と2回映画化されたり、外国語へ翻訳されたりと、長く読み継がれている作品です。

ストーリーはいまでは特に珍しくもない不倫を描いたものですが、主人公の腕に障害を持つ独身の娘と、才能があり妻子ある建築士の男性との恋愛を、その我が儘で自由奔放な主人公の視点で淡々とつづられているという感じ。

海外の建築物の話しなど現在ではめずらしくもないでしょうけど、当時はまだ海外への渡航自由化がされていない時代でもあり、物珍しさというか新鮮な話しでもあったのでしょう。

もっとも建築士の男性が海外で見た建築物の話しは、戦争中にカンボジアへ進軍したときに遺跡を見たとかです。

そうした時代背景を感じつつ、読むのにはいいですが、現代の世相と重ねて読むにはちょっとつらいものがあるかも知れません。テレビドラマ化も過去4回作られていますが、1982年版が最後でその後は作られていません。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫) エンリケ・バリオス

著者はチリの作家で、1986年の作品です。日本語版では当初1995年に「アミ 小さな宇宙人―アダムスキー マイヤーをしのぐUFO体験」として発刊されました。その後、2000年に改題され、さくらももこが挿絵を担当したことで注目を浴びました。

ファンタージーというかSF仕立ての児童文学ですが、大人が読んでも面白く読めます。

少年がある日池の中に落ちてきたUFOを見つけて、その中から出てきた少年のような宇宙人と会話をし、そのUFOに乗って月や他の惑星を見学するという話し。

善を説くことで、宇宙は平和を維持しているけど、争いが絶えない地球人はまだ進化の途中で、野蛮で原始的だと一刀両断されます。

で、理想的な世界はと言うと、争いごとがなく、平等で、精神社会が安定、充実し、労働は基本は機械がおこなうという。理想的な共産主義社会なのかな?とも思わせる節がありますが、現実はそうはいかないことも実験済みで、、、

星の王子さま」や、「アルケミスト―夢を旅した少年」をこよなく愛せる人ならば、この小説もたいへん面白いと思います。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 歌野晶午

2004年の「このミステリーがすごい!」の1位を受賞した作品で、この年のミステリー界を席巻したと言ってもいい作品ということです。

単行本は2003年刊、文庫は2007年刊です。この作家さんの小説を読むのは今回が初めてです。

いわゆる探偵小説モノですが、主人公が探偵をしているというのではなく、なんでも屋稼業で、過去に数ヶ月だけ探偵事務所にアルバイトで働いた経験があるという変わった設定。

頼まれて悪徳商法事業者との闘い、個人的な相談、鉄道自殺をしようとしていた女性の救出など、いくつかの事件や行動がやがてひとつにつながっていくというのは、よくあるパターンですが、最後の最後まで謎が明らかにならず、ちょっとストレスがたまりますが、それだけ仕掛けが巧妙とも言えます。

どちらかというと、海外の古い私立探偵小説のようなストレートな展開が好きな私としては、このように凝ったストーリー展開はちょっと苦手かも。でも最近のミステリー小説ってどれもこうしたもので、それでないとファンというか読者は納得しないのでしょうね。

★☆☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 (ハヤカワ文庫JA) 沖方丁

過去に「天地明察」(2009年)を読んだことがありますが、それとはまったく違うSF小説です。この小説はシリーズ化されていて、「」(2006年)、「マルドゥック・フラグメンツ」(2011年)、「マルドゥック・アノニマス」(2016年)と続いていきます。

「マルドゥック・スクランブル」とは、説明が難しいので、Wikipediaから引用すれば「(架空の未来都市)マルドゥック市における人命保護を目的とした緊急法令「マルドゥック・スクランブル」の一つで、保護証人の人命保護のために委任事件担当捜査官および保護証人に禁じられた科学技術の使用を認める法律」ということ。

殺されかけた少女娼婦に、加害者の裁判で証言をおこなわせるために、緊急法令の下で禁じられていた科学技術を使って生き返らせ、さらに加害者からの刺客から身を守るため超人的なサイボーグに作り替えられます。

まぁ、一種ロリコン小説と言えなくもありませんが、こうした若い少女がサイボーグの身体を手に入れて、強い男や変態どもをバッタバッタとやっつけていくという筋書きは、その筋の人にはウケるのでしょうかね。私にはよくわかりませんが、、

個人的には「天地明察」がすごくよかっただけに、反動が大きくて残念な結果に終わりました。

★☆☆


【関連リンマルドゥック・ヴェロシティク】
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 リス天管理人が選ぶ2015年に読んだベスト書籍





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おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)

1051
家で古い映画を録画したものや、久しぶりに映画館へ行って見た映画の感想です。


麗しのサブリナ 原題:Sabrina 1954年米
監督:ビリー・ワイルダー 出演:オードリー・ヘプバーン、ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン

ローマの休日」で一気にスターダムにのしあがったオードリー・ヘプバーン主演作で、我が儘で気分屋のお転婆娘に恋をしてしまう大金持ちの家の兄弟にハンフリー・ボガートとウィリアム・ホールデンという豪華人気俳優を寄せ集めしたみたいな映画です。

1954年当時と言えば、日本にマリリン・モンローが来日したり、街頭テレビでは力道山が大きな外国人をバッタバッタと倒していりした頃です。そしてこの映画でヘプバーンが履いていた低いパンプス風の靴が「サブリナ・シューズ」として大ヒットしました。

ヘプバーンが演じる娘は、金持ち一家に雇われている住み込みの運転手の娘で、その金持ち一家の兄弟から、立場や階級を超えて見初められるという、その後「プリティ・ウーマン」のような数多く製作される、若い女性のサクセスストーリーの元祖みたいな感じです。

展開が早く、集中して見ていないと、物語はすぐに何年も経っていたりしますが、ベテラン俳優陣を相手に若きヘプバーンが堂々とした役者ぶりを示すのは見ていて気持ちいいものです。

★★☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

白熱 原題:White Heat 1949年米
監督:ラオール・ウォルシュ 出演:ジェームズ・キャグニー、マーガレット・ウィンチェリー、ヴァージニア・メイヨ

アメリカのギャング映画と言えばマフィアの組織的なギャングを描くことが多いのですが、母親とマザコンの主人公のギャングというちょっと風変わりな設定が面白いです。

1949年という戦後まもなく作られた映画だけに、特に凝ったところはなく、直球勝負でギャング団の狂気の世界が冷徹に展開されていきます。

列車を襲撃して大金を奪い殺人も犯し、それが原因で当局からは重罪で追われることになりますが、母親のアイデアから犯行時には遠隔地で微罪を犯したということで自首をし、列車強盗の重罪から逃れるという知能ぶりもみせます。

しかし刑務所に収監中に妻の不貞や腹心の裏切りを知り、犯罪の師でもあった母親も亡くなり、やがては自暴自棄となっていくシーンがもの悲しく泣けてきます。

ちなみに同じ「白熱」と書いてデッドヒートと読ませる1977年公開の日本映画がありますが、まったく別物で、こちらは当時若者のあこがれだったスカイラインGTRとセリカGT(ターボチューン)の戦いを描いた田中光二氏の小説の映画化です。

★★☆


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第七の封印 原題:Det sjunde inseglet 1957年スウェーデン
監督:イングマール・ベルイマン 出演:マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド

日本ではあまり見ることがない、珍しいスウェーデン映画で、私の生まれた1957年公開の映画という点に興味を覚えて見てみました。

いわゆる宗教映画なので、キリスト教を身近に知らない日本人だと、なかなか見ていても意味がわからなかったりして、退屈するところですが、主演の二人(騎士のアントニウス・ブロックとその従者ヨンス)がなかなか味わいのあるいい演技をしていて、惹き付けられます。

映画のテーマは、無益だった十字軍の遠征から国に戻ってきたスウェーデンの騎士が、コレラや魔女裁判などで荒廃する祖国をみて神の不在を感じるというものです。

同時に自らが死神に憑かれてしまい、命をかけて死神とチェスの試合をするというのはちょっと笑えてしまいます。

題名は新約聖書のヨハネの黙示録からのものです。

★☆☆


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最前線物語 原題:THE BIG RED ONE  1980年米
監督:サミュエル・フラー 出演:リー・マービン、マーク・ハミル

最初第1次大戦のモノクロシーンが続き、そういう時代の映画なのかと思っていたら、その第1次大戦の中で生き残った軍曹が次の第2次世界大戦にも同じくアメリカ陸軍第一歩兵師団(The Big Red One)の軍曹として復帰。そこからカラー映画となります。

復帰した歴戦の勇士である軍曹は、若き分隊の兵士に生き残る術を教え込み、最初は北アフリカへの上陸、次にシチリア、そしてノルマンディー上陸、ポーランドと常に最前線の厳しい環境の中、部下とともに戦っていきます。

北アフリカでのフランス軍との奇妙な迎合や、シチリアではナチから解放された住民の歓迎、そして悲惨きわまりないノルマンディー。ポーランドではナチスの強制収容所を開放するシーンがあり、瀕死の子供との短い交流など泣かせる場面もあります。

こうしたヨーロッパ戦線で戦うアメリカ人歩兵というのは、やはり有名なテレビドラマ「コンバット」がベースにあり、なかなかそれを越えるようなものは作られないのですが、この映画も「コンバット」の影響が見え隠れする感じです。

ノルマンディー上陸シーンは、砲火の中、鉄条網を爆破するという限定的で、「プライベート・ライアン」のように大規模で臨場感満載のシーンは展開されませんが、こうしたヨーロッパ戦線を次々転戦していく流れの速い映画の場合は仕方がないのでしょう。

主演のリー・マービンはこうした歴戦の軍曹という役には最適で、北アフリカでは負傷して仲間から離れ野戦病院に収容されたあと、アラブの衣装を着て病院から脱走し、分隊を探し出すというコミカルな場面もあります。

★★☆


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シン・ゴジラ 英題:GODZILLA Resurgence 2016年東宝
監督:庵野秀明 出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ

Twitterで評判だったというか、うまく大規模なステマにやられたか?って気もしましたが、それも承知の上で映画館へ観に行ってきました。

実はゴジラ映画を映画館で観るというのはこれが初めてです。なぜか子供の頃からゴジラにはあまり興味はなくて、せいぜいテレビで放送された映画を見るぐらいでした。

夏休み中と言うこともあり、小さなお子さんも多くいましたが、これは単に怪獣映画というものではないだけに、それを知らずに来た小さなお子様ににはちょっとつらいかも?でした。

とにかく話しの2/3が役人、官僚、政治家、アメリカ公使、防衛省、学者のやりとりで、それが日本の現実と言えばそうなのですが、ジェットコースター的なエンタメ映画を期待していると退屈きわまりないかもしれません。

しかし政治や自衛隊装備、危機管理などに造詣が深ければ、庵野秀明監督の細かなところまでディテールにこだわる設定ゆえに、それなりに楽しめる映画かも知れません。CG技術が進化したおかげでこのリアルさが表現できたとも言えます。

ゴジラは2度上陸して、その2度目は鎌倉付近から武蔵小杉あたりまでやってきた時、「多摩川を越えて東京には入れない!」と自衛隊が現実的な装備、10式戦車、99式自走155mmりゅう弾砲、96式多目的誘導弾システム、多連装ロケットシステム自走発射機M270 MLRSなどで反撃することになります。

おいおい東京守るため川崎はどうなってもいいって言うのか?

しかし普段よく見慣れた川崎や多摩川の風景が、ゴジラに壊されていくというシーンはなかなか興味深いものです。

★★☆


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