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海外特派員(原題:Foreign Correspondent)1940年アメリカ
監督 アルフレッド・ヒッチコック 出演者 ジョエル・マクリー、ラレイン・デイ

お馴染みアルフレッド・ヒッチコック監督映画はどの作品を見ても外れがないです。映画がアメリカで公開されたのは1940年で、その前年にドイツがポーランド侵攻を開始しています。

アメリカは当時まだ参戦していませんが、欧州では第二次世界大戦が始まっています。そんな戦争直前の映画ですから、日本での上映は戦後ずっと経ってからの1976年です。

そんなキナ臭いヨーロッパを舞台にした大戦前夜の謀略とミステリーが重なったシリアスなサスペンス映画です。ヒッチコックと言えばホラーやスリラーですが、暗殺されたはずの要人が実は生きているというように、その要素もちゃんと入っています。

主人公はタイトル通り、アメリカから英国へ厄介払いのように飛ばされた新聞社勤務の自称海外特派員です。

舞台は英国内だけに収まらず、ギリギリまで平和交渉がおこなわれていたオランダへ移り、言葉が通じない中で事件に巻き込まれ奮闘します。

緊迫したリアルなヨーロッパの姿がそのまま映画になっていて、その中に引き込まれてしまいました。

もちろん監督のカメオ出演もあります。実はその瞬間をなぜか見逃してしまったので、あとで調べてその箇所を再度見ると、これは見逃すはずがない!というシーンでした。主人公にあまりにも感情移入していて、その脇を通り過ぎる人にまで目に入ってこなかったというのは言い訳です。

★★☆

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黄金狂時代 (原題:The Gold Rush) 1925年米
監督・主演:チャールズ・チャップリン 出演者:ジョージア・ヘイル

チャップリン制作の初めての長編映画で、1925年の公開当時は完全な無声映画だったそうで、その後、声の代わりとしてキャプチャーが入るようになりました。

驚くことに、当時はアメリカとはまだ仲がよく、この映画も同年に日本で公開されています。チャップリンが初来日したのは、「街の灯」(1931年)の翌年1932年(昭和7年)のことです。

この映画がアメリカで公開された1925年と言えば、日本ではNHKの前身東京放送局が初めてラジオ放送を開始し、娯楽の王様だった映画界では溝口健二監督、阪東妻三郎、嵐寛寿郎、大河内傳次郎などが活躍していた頃です。

アラスカを想像させる雪山へやってきた探検家がチャップリンで、そこでは金を掘りにやってきた人達で賑わっています。

吹雪に遭い、なんとか粗末な山小屋にたどり着いた探検家と、指名手配中の悪人、そして金鉱を発見したと思ったら、悪党に頭を殴られて記憶をなくした大男、そして街に暮らしている若くて綺麗な女性などで物語は展開していきます。

吹雪の中で山小屋に閉じ込められ、食べるものもなく、自分靴をゆでて食べるシーンや、悪人があまりにもお腹が減って、探検家がダチョウに見えて襲おうと追いかけ回すシーンとか何度見ても抱腹絶倒です。

この映画を最初に見たのは、中学生の頃ですから50年ほど前です。何度目かのリバイバル上映で、ちゃんとした映画館で見たことを思い出します。

★★★

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殺人狂時代(原題:Monsieur Verdoux) 1947年 米
監督・脚本・主演チャールズ・チャップリン

制作されたのは太平洋戦争が終わった2年後で、まだ世界は戦後の混乱の最中でしたが、戦勝国アメリカは、自信と栄光を手にして浮かれている頃です。

監督・主演映画のほとんどは戦前・戦中に作られたもので、戦後になってからの作品は、「ライムライト」などわずか3本しかなく、これはそのうちの1本で貴重な作品です。

この映画を最初に見たのは、1972年のリバイバル上映の「モダンタイムス」を皮切りにして、チャップリン映画が大ヒットを続け、「独裁者」「街の灯」などとともにリバイバル上映された時でした。

今回、テレビ放映を録画し、内容はうろ覚えで知っているものの、十分楽しめました。

この作品はコミカルさはほとんどなく、社会の問題点を衝くリアリティとシリアルさが際立っています。それだけにチャップリン映画としての評価は大きく分かれるところです。

それまでのチャップリンのトレードマークだった山高帽にステッキとダボダボズボンなどはありませんし、顔も素顔に近い状態で、飄々とした冷酷な殺人鬼を演じています。

こうした作品が当時の戦争に大勝し浮かれた熱狂的な保守層からバッシングをうけ、やがてアメリカを去ることになります。

個人的には、コミカル路線の映画も好きですが、こうした社会の断面を切り取り、浮かれている世の中に警告を与える真面目な映画のほうが好きです。

★★★


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

真珠の耳飾りの少女 原題:Girl with a Pearl Earring) 2003年イギリス・ルクセンブルク合作
監督 ピーター・ウェーバー 出演者 スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース

一度見たら忘れない印象深いヨハネス・フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」をテーマにした美しい映画で、主人公はその画家と、その家で女中として働きながらモデルになった女性です。

ストーリーの原作は歴史小説が得意なトレイシー・シュヴァリエの小説で、史実を元にしているとかではなく、あくまで想像の産物のようです。

絵画の少女によく似た、スカーレット・ヨハンソンの(作られた)初々しさがとても良い作品です。

意味不明の行動や感情の動きが謎ではありますが。

フェルメール(1632~1675年)はオランダ(当時はネーデルラント)出身の画家でバロック絵画の代表的な存在です。また光と影をうまく取り入れ「光の魔術師」と言われています。

この作品はバロック調とは言え宗教色はまったくありません。

家が貧しく女中に出された主人公の少女は、一風変わった主人のアトリエ部屋の掃除をすることで、主人に気に入られ、仕事の合間にモデルをすることになります。

なので、絵画に描写された服装が、きらびやかなドレスとかではなく、地味な作業服で頭巾をかぶった姿となっているのですね。

光と影の設定も窓の開け閉めなどを通じてよく説明されています。

ただその姿に相応しくない、真珠のピアスについての説明も理にかなった設定で、史実?かと思ってしまいそうです。

絵画好きなら、当時の画家の生活などがよくわかって、楽しめそうです。

★★☆

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お早よう 1959年 松竹
監督:小津安二郎 出演者:佐田啓二、久我美子、笠智衆、杉村春子

60年前の古い映画で、私のような中高年者には、「ALWAYS 三丁目の夕日」のようにCGで表現されたちょっと無理ある風景ではなく、当時の本物の風景があちらこちらに出てきて感涙ものです。

私の場合は、この映画が作られたときはまだ赤ちゃんでしたからこの時代のことはほとんど記憶にないですが、団塊世代以上には、よく目にした光景でしょう。私の子供の頃にもまだその名残がいっぱい残っていました。

その団塊世代と思われる子供たちが映画の中でも、親に対して「テレビ買ってくれよー買ってくれよ~!」と大騒ぎして大人達を困らせます。

ちょうど高度成長期が始まろうとしていた、日本がいろいろと社会的矛盾は抱えていたものの、暗い戦争時代から脱却出来、希望にあふれていた時代です。

淡々とサラリーマン一家の日常が描かれているだけの映画ですが、パリッとしたスーツを着て通勤する都会の郊外のこうした新しい生活が、当時としてはまだ多かった地方での第一次産業で働く人が見ると、憧れに近いものがあったのでしょう。

地方から続々と都会にやってくる集団就職はこの映画の数年後、1960年代から本格的に始まります。

★★☆


【関連リンク】
2020年3~4月 翔んで埼玉(日 2019年)、影の軍隊(仏 1969年)、タバコロード(米 1941年)、デューン/砂の惑星(米 1984年)、海よりもまだ深く(日 2016年)、ベニスに死す(仏・伊 1971年)

2020年1~2月 ペイルライダー(1985年)、アラバマ物語(1962年)、マスカレード・ホテル(2019年)、 疾風ロンド(2016年)、ブラジルから来た少年(1978年)

2019年11~12月 億男(2018年)、バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)、マーニー(1964年)、赤ひげ (1965年)

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