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学生の就職は超氷河期時代と言われています。こう言うときに一流企業や一流官庁に入社・入省すれば、生涯競い合うライバルの数も少なく、先輩や上司からは大事にされ、とってもいい社会人のスタートが切れそうです。
 
今年度の学生就職人気企業ランキングが発表されましたが、上位には当然知名度のある一流企業ばかりです。今まで上位にあった生保、新聞社、テレビ局、自動車メーカーというのが見あたらないぐらいでしょうか。
 
文系男性
1)三菱商事
2)三菱東京UFJ銀行
3)住友商事
4)東京海上日動火災保険
5)みずほフィナンシャルグループ
文系女子
1)三菱東京UFJ銀行
2)東京海上日動火災保険
3)みずほフィナンシャルグループ
4)丸紅
5)全日本空輸
理系男性
1)東芝
2)ソニー
3)三菱商事
4)日立製作所
5)住友商事
理系女子
1)明治グループ(明治製菓、明治乳業)
2)ロッテ
3)味の素
4)資生堂
5)サントリー

もちろんこの就職戦線を勝ち抜くには①頭脳明晰で、②そつなく立ち回れる器量と要領を備えもち、③さらに両親や祖父祖母の華麗なる系図や人脈縁故というゴールデントライアングルが揃ってなくてはなりません。
 
バブル期ならいざ知らず、残念ながら今の時代、①~③のどれかひとつが欠けていても、一流企業の正社員や本省レベルのキャリア官僚にはなれませんので「就活で努力すれば一流企業へいけるかも」と意気込んでも、無駄な時間とエネルギーを使うだけです。
 
なぜ一流企業や一流官庁がいいのかと言えば、それは入社後~10年間の教育と経験に集約されます。一流企業や上級国家公務員には、国内、海外の教育機関への派遣や留学、教育費補助、資格奨励など様々な教育サポートシステムが充実しています。もちろんそこで得られる一流の人脈も将来の大きな財産となります。
 
一方、2~3流企業では、一旦入社してしまえば、名目だけの教育制度で、実際には目の前の業務が忙しい上、慢性的に人員不足で残業や休日出勤も多く、自主的であっても勉強できる時間や余裕はなく、仕事を削って他の学校へ通うなんていうのはほぼ夢です。
 
それに考えても見てください。誰もが知っている一流企業や官公庁出身者というだけで、その他多くの中堅、中小企業や特殊法人や団体へは、顔パスで転職できたり、引き抜いてもらうことが可能です。しかし逆は絶対にあり得ません。つまり最初にトップ企業・官庁に入っておくと、あとはもし脇へそれても規模や質を多少落せば食い扶持には決して困らないということです。
 
さて、そんな一流企業や一流官庁にはとても入れないという気の毒な人達はどうするか?
1)1.5~2流の企業へ就職し、数年のうちに一流企業入りすることを祈り願う
(しかし一般的には、競争に負けて逆に3流以下に落ちていくケースが多い)
 
2)一流企業の子会社、関連会社、または二流以下の官公庁に就職し、おこぼれに与りながら下積みの生活に耐える
(不況でどこも余裕がなくなり、おこぼれどころか、逆に不良債権や汚れ仕事を押しつけられたりします)
 
3)社員数名のベンチャー系企業に入社し、将来の上場、一流企業を目指す
(持ち株など恩恵があるかどうかは運と実力次第だが、結果が出るのは相当先。当面は安いバイト並みの給料や待遇で我慢できるか)
 
4)自分で起業し、一流企業へ入った奴らを見返してやるというモチベーションで上場、または一流企業を目指す
(一番リスクは高いが、その代わりのリターンも大きい可能性あり。大穴狙いの一発屋向け)
 
5)高収入、好待遇はあきらめ、バイトや外国人労働者と同様の賃金でその日暮らしに光明を見出す
(アルバイトの延長と思えばわかりやすい。大きな責任はないが、景気や企業都合でいつ仕事を失うかもしれない。正社員だからといって安心できない)
ぐらいの道でしょうか。
 
惜しくもわずかの差で超一流企業や一流官庁に入り損ねた人ならば、まず1)か2)を選択するでしょうし、最初から無理と言う人は3)以下を目指すしかありませんが、4)が卒業後すぐにできる人は限られているでしょう。
 
では社会人になってから、努力して一流といわれるところへ行ったり、飛び級していくことができないか?ということですが、これは残念ながら一流企業・官庁に入った人とそれ以外の人では、能力・人脈・知識に差が開きこそすれ、縮まったり逆転するようなことは映画やドラマでもなければまずありません。逆にその格差は大きく拡がっていくと思って間違いありません。
 
よく評論家が「大手企業は競争率は高いが、中小企業はそうでもない。将来有望な中小企業にもっと目を向けよう!」と言いますが、そういう人はだいたい一流大学を出て一流企業に入社して、現在はしっかりとビジネスを成功させている人の話です。まったく信用できない話です。
 
それでも、明るい将来に向けてなんとかしていくためには、理想を言えば、社会人になってからも本業以外の勉強を続け、語学なら英語ともう1カ国語、業務上の必要な資格や技術習得はもちろんのこと、できれば仕事とは関係のない趣味や特技を生かし、例えば調理師や重機オペレータ、介護福祉士などのいわゆる「手に職」を20代のうちにつけておくことをお勧めします。
 
ただ、今後30年間、日本国内の市場規模は下がっていく一方なので、国内だけで通用する資格や技術・経験、例えば大型公共工事、住宅建設、不動産の売買や投資、運輸、電気、新聞・テレビ等のマスメディア関連の将来性はなく、心許ない限りでしょう。
 
需要があり企業が求める人材となるには、中国やベトナム、インド、中東、アフリカへ行っても通用する技術や経験、語学、コミュニケーション能力、生活適応力ということになります。それら各国に人脈や友人がいるといざというときに強いでしょう。例えばイスラム教に造詣が深く、何人かのラビと親しくしておけば、中東やインドネシアの日本企業でたいへん重宝されること間違いありません。もちろんコーランの一節ぐらいはスラスラと暗記しているぐらいでないといけません。
 

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