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太平洋戦争の終盤、日本軍がアメリカ軍に押されている小さなサイパン島で、陸海軍の兵隊と民間人数百名を率い、玉砕してこそ日本人というのをこらえ、命を粗末にしないで闘い続けた大場栄陸軍大尉の実話を元にした小説です。
 
当時そのサイパンで敵味方で戦ったアメリカ兵が、戦後この大場大尉の元を訪れ、大場大尉の監修の元、アメリカでこのサイパン激戦の模様の本を出版したかったそうなのですが、内容があまりにも日本寄りの話しであり、アメリカではまとまらず、結局翻訳をして1982年に日本で出版されました。
 
その当時はあまり評判にはならず、埋もれてしまいましたが、今回、映画化の話しが決まり、それに合わせて今回2011年2月に復刻版として文庫となりました。
 
題名の「タッポーチョ」はサイパン島の山の名前ですが、これをタイトルに選んだ時点で売れないことは明らかでしょう。映画の題名にもなっている「太平洋の奇跡」だけでよかったと思います。バカバカしい『「敵ながら天晴」玉砕の島サイパンで本当にあった感動の物語』という、まるでテレビのバラエティ番組や90分ドラマのような、つまらないサブタイトルもまったく不要です。
 
サイパンと言えば、北の端にバンザイクリフと言って追い詰められた島民が身投げをした崖があることでも有名ですが、日本軍兵士のほとんどは命令により、圧倒的な攻撃力と兵員を送り込んだアメリカ軍に玉砕をするしかなかった北海道の利尻島や瀬戸内海の小豆島とほぼ同程度の小さな島です。
 
圧倒的な攻撃力とおよそ4万人と言われる米軍上陸部隊に対して、実在した主人公は散り散りになって逃げまどう日本兵や、行き場をなくした民間人を組織化し、米軍の様々な攻撃をかわしていきます。その時はまだ捕虜になると殺されると聞かされていたので、誰もが逃げるのに必死です。また兵隊の多くは戦陣訓の「生きて虜囚の辱を受けず」が徹底されていたので、降伏という考えは誰も持っていません。
 
そのような中で「きっと連合艦隊が島を奪回しにきてくれる」「それまで我々は犬死にしないで、日本軍が上陸するとき後方から米軍を攻撃する」と信じ、米軍の攻撃をジッと堪え忍ぶことにした主人公の大場栄大尉の考え方とリーダーシップがとても魅力的です。
 
そのため、アメリカ軍は最終的に日本が無条件降伏するまで、結局サイパンを完全に支配下に置くことができず、終戦後になって大場大尉の上官から命令書を届け、下山させたことになっています。最後にその降伏し下山してきた時の模様の写真が掲載されていて、なにか感慨深いものがあります。映画はぜひレンタルDVDになってからでいいので観たいと思います。
 
 
信長の暗号 (ハルキ文庫) 上・下 中見 利男
う~ん、どういう感想を書けばいいのか非常に迷うところですが、まず「タイトルに騙されてはいけません」「エンタメ小説としては面白い(かな)」「ちょっとやりすぎの感も」といったところです。
 
たぶんですが「信長」とか「秀吉」とか「家康」とかをタイトルに入れると、ある一定数の強烈なファンがいますので、まだ有名ではない作家さんが売り出すためにはいいのかも知れませんが、その一方手厳しい評論も覚悟しなくてはいけません。
 
著者は新人というわけではなく、過去にも様々な歴史物の小説を書いていますので、腕のほうは確かな方なのでしょうが、いまいちブレークしていません。この本がそのきっかけになるといいのですが。そう言えばこの著者の得意とする暗号は世界的ベストセラーとなった「ダ・ヴィンチ・コード」とも、残された記録からの謎解きという点で共通します。
 
内容は壮大で、元々空海が手に入れたユダヤ教の宝(十戒など収めた箱)が、「いろは歌」に暗号として込めて四国の山に隠されていることを信長が見つけ、その事実を信長がバチカンへ贈った安土城を描いた屏風絵にやはり暗号として仕込み、それが解けたときにはバチカンが日本にひれ伏すようにしてやろうという計画があります。
 
しかし信長は本能寺で裏切りに遭って殺されますが、その宝をめぐりバチカンからの使者や徳川家康の子秀忠、家康に刃向かう独眼竜伊達政宗のそれぞれ暗号師と言われる一種の霊能者や忍者が、信長が仕掛けた謎を追いかけて四国の剣山へ集まります。
 
読んでいる途中には、この小説の主人公がいったい誰なのかわからないのと、主人公がわからないと言うことはつまり誰が勝つのか、負けるのか、もっと言えば誰が正義で誰が悪なのか一切不明のまま読み進めていくことになります。その点はとても新鮮です。
 
特に現在NHKでは大河ドラマ「江」が放送され、その中で織田信長は「実はいい人で正義の味方」のような設定になっていましたから、もしそのようなイメージを持っていると、この本では最後に裏切られてしまうことになります(多少ネタバレ)。
 
 
なぜか下巻から読みましたが、ストーリーがあるわけではないので問題はありません。難解な哲学をこれほどまで身近な興味のある問題へと変換し、うまく講義をおこなった人は過去にいなかったでしょう。大衆迎合の権現でもあるNHKで放送され、視聴者の多くが感銘を受けるのですから、決してハーバード大学に入学できる特定のエリートだけのものでないことは確かです。
 
哲学のベースを作ったと言われるアリストテレスやカントの考え方と、それが現在の社会や政治にどのように生きているのか、生きていく上での正義とは?善とは?家族とは?を深く考えさせられる内容となっています。
 
1回テレビで見たからもういいやと最初は思いましたが、こうして文章で読むと、わかりにくかったところを何度も読み返したり、前の講義へ戻って、復習してみたり、教授の質問に自分ならどう答えるか時間をたっぷりかけて考えたりできますので、サッと通り過ぎてしまうテレビとは違って、やはり本はいいです。
 
あるテーマや過去の判例を元に教授がわざと生徒を挑発するような考え方を披露し、それに対し間髪置かず生徒が反論したり、視点を変えていったりと、論理的に進めていく授業のスタイルは有名ですが、こうやってアメリカの大学ではディベートの技術が磨かれていくのだなぁというのが、いまさらながら読んで実感できます。でも実際に反応できているのは何百名の中の十数名だけなんでしょうけどね。
 
最後の数ページには昨年来日したときの東京大学での特別講義の模様が収録されています。それを読むとディベート慣れしている米国学生と、教授の話をひたすら聞くことが一般的な授業のスタイルの日本の学生とでは、そのやりとりに明らかな差を感じます。
 
あとハーバードの学生の発言には道徳や正義に宗教感が色濃く影響していますが、当然のことながら日本の学生にはまったくそれはありません。これが実際に切った貼ったのビジネスの場において、欧米(カトリック)、中東・アラブ(イスラム)、東アジア(無宗教かその他の宗教)で、価値観や商道徳、さらには国家観にまで渡りなかなか理解しあえないところなのかなぁと思ったりします。
 
 



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