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おひとり京都の愉しみ (光文社新書) 柏井壽
 

京都市在住の歯科医で、歴史や料理にも造詣の深い柏井壽氏の著作で、タイトルの通り京都ひとり旅の参考書として新書で出版されています。他にも京料理の本なども出しているそうですが、同氏の本を読むのはこれが最初です。

大河ドラマでは昨年は坂本龍馬、今年は江(崇源院)ということで、どちらも京都とは縁が深く、また知恩院では浄土宗開祖の法然上人没後800年を記念しての行事が行われたりと、相変わらず日本中から多くの人を集めています。私も以前「東京から京都へ行く方法」をブログで書きましたが、京都やその周辺に親戚や友人がいるので、時々京都へ出掛けることがあります。

本書では、もっぱら有名な観光地でないところを散歩したり、ひとり飯する方法、ひとりで泊まれる宿情報などが書かれています。しかし一般的な観光客であれば、同じ関西にでも住んでいない限り、そう何度も京都へ行く機会はなく、そしてせっかく行くからには定番の観光地や寺社巡りをしたいだろう思いますが、そういうガイドブックとしてはあまり役立ちません。

例えばひとりで京都旅行となると「龍馬」「新撰組」「戦国武将」「仏像」「小説や映画の舞台」などのゆかりの地を巡ったり、「桜」「紅葉」「祭り」「寺社」「茶道」などを観光や体験などを目的とするケースが多いんじゃないかなと思います。「目的もなしにぶらりと京都へ」というのは、イメージ的には格好いいのですが、かなりの京都通か自殺願望者ぐらいで、普通の人だと夏は暑く冬は寒くて年中湿度が高くジメジメし、観光地の常道で物価が高い京都では退屈な思いをするだけでしょう。

ひとり旅だからこそ「マニアックで観光客があまり訪れない場所へ」という趣旨はわかりますが、それならばどちらかというと大阪など京都周辺に住み、日帰りで何度もぶらりと訪れる人にとっていい本なのかなという感じがします。でもそれならば宿泊情報は不要で、その辺りちょっと中途半端な気がします。


青春の門 第七部 挑戦篇 (講談社文庫) 五木寛之
団塊世代の人ならほぼすべての人が、そうでない人も50代以上なら読んだか映画を観たかで知っている人が多い「青春の門」は、1969年に初出の「第1部 筑豊篇」から始まり、「第2部 自立篇」「第3部 放浪篇」「第4部 堕落篇」「第5部 望郷篇」「第6部 再起篇」「第7部 挑戦篇」と続く、同氏の自伝的ライフワークと言える超長編小説で、まだまだ完結しそうもありません。

 

五木寛之氏もすでに78歳。いつなにが起きても不思議ではない年齢に達していますので、このまま完結を見ることなく終わってしまうのでしょうか。もしかすると、本当はすでに完結編まで書き終わっていて、自分の死後に順次刊行するような密かな作戦ができているのかも知れません。ま遅筆と1カ月間ぐらい平気で風呂に入らない風呂嫌いで有名な五木氏ですからそれはないと思われますが。

この第7部挑戦編は、前編第6部再起編が1981年に文庫化されて以来、なんと30年ぶりの文庫の続編の登場となります。さすがに30年前の再起編がどんな展開だったかはすっかり忘れてしまっていますが、あえて読み直しはしないで、この挑戦編を読みました。

物語の舞台は北海道にある江差町です。江差と言っても江差追分は知っていても北海道のどこにあるのかまで知っている人は少ないのではないでしょうか。私も恥ずかしながら調べるまでは知りませんでした。函館から日本海側へ出て少し上へ行ったところで、奥尻島へのフェリーが発着している場所と言えばわかりやすいかも知れません。

江差も明治・大正の頃は小樽と同様ニシン漁が盛んな漁港で、すごく活気があったと言うことですが、昭和に入ってからはその面影は消えていきます。小説では1960年~1961年の貧しくわびしい漁村として描かれていますが、この小説により観光客誘致の町おこしなんてものがおこなわれているのでしょうか。小説の舞台にもなっている鴎島がミニ原宿化してたりするとガックシするでしょうけれど。

それはさておき、主人公伊吹信介はここでも女子高生にモテモテです。60年代の学園紛争真っ只中でもあり、まもなく始まろうとしている高度経済成長に向けて、貧しい中でも必死にもがきながら飛び出す機会を狙っている主人公が、過去に登場した様々な人物と函館で巡り会い、やがて次編のナホトカからシベリヤ鉄道でユーラシア横断する「青年は荒野を目指す」旅の次編へとつながっていきます。ただし、こちらは途中まで週刊誌に連載されていましたが、現在は休筆中となっているそうです。


ボックス! 上・下巻 百田尚樹
デビュー作「永遠の0 (講談社文庫)」を読んでファンになった百田尚樹氏の2008年の小説です。タイトルだけではなんのことか分からない人が多いと思いますが、表紙カバーを見ると「ああボクシングの小説か」とすぐにわかります。このカバー表紙が、いかにも若者向けというイメージで、果たしてこの本の売れ行きにいいのかどうかちょっと微妙な気がします。

 

「ボックス!」とはボクシングでレフリーが両者を闘わせる際にかける言葉で、相撲で言えば「ハッケヨーイ!」ですが、「あしたのジョー」世代には「ファイト!」と言うのが一般的に知られていましたが、いつの間にか変わったんですかね。

設定は大阪の高校の弱小ボクシング部に、中学校時代から素質を認められプロボクサーに混じってジムでボクシングをやってきた運動能力の優れた生徒と、その親友で勉強しかできないスポーツ苦手の高校生が入部し、アマチュアボクシングを通じ成長していくという内容です。

「Box」に「ボクシングをする」という意味の動詞があったり、「Science」に「ボクシングの技」という意味があったりと、その他にも様々な一般には知られていない用語やルールなどのうんちくが満載です。どうしてもボクシングと言うと、あまり一般の人には馴染みがなく、テレビ中継があるプロの試合やアニメや映画「あしたのジョー」のイメージだけですが、単なる根性ドラマでもなくヒーローものでもない、現代っ子の部活動を中心に書かれています。

ジワジワと口コミや書店員の推薦で伸びて結果的には大成功を収めた「永遠の0」とはまったく違ったジャンルの小説で、著者としては「永遠の0」で描いた太平洋戦争小説家のイメージが付くことを恐れ、まったく違う、どちらかと言えば若者に向けた売れる小説を書いたのかも知れません。しかし最後のエピローグ部分に「永遠のゼロ」を彷彿させる同じような匂いを私は感じ取りました。

著者は元々放送作家ですので、いかにも映像化しやすそうな内容で、そのうちたぶん映画化されるのではないかなと思います。


15のわけあり小説 (新潮文庫) ジェフリー アーチャー

 

アーチャーは「ケインとアベル」など長編小説がたまらなく面白いのですが、その合間に短編集もいくつか出していて、それがまたいいのです。今回はタイトル通り、15話からなる短編小説で、事実を元にした物語と想像で書いたものとが混在しています。

概ね彼の短編小説の特徴とパターンがわかってきましたので、物語の最後のどんでん返しで驚くことは少なくなりましたが、逆にニヤリとするようにひねってないと満足いかなくなり、評価のハードルが高くなってしまいました。そういう中でも短編ならではこそ発揮される彼のストーリーテラーぶりにはいつも感心します。

事実に基づいた話しでは、どこまでが本当の話しなのかは知りようないのですが、もしそのまま事実であれば、それは痛快だなと思えることが満載です。でもやはり昔に読んだ「十二本の毒矢」や「十二の意外な結末」などからすると、文章や構成は上手くなっていますが、いまいちドッキリさせるキレがなく、また新鮮味に欠けるように思いました。

それにしても2004年に書かれた獄中記の二作目「煉獄篇」が未だに文庫になりません。一作目の「地獄篇」がとても面白かっただけに、ぜひ早く契約関係?をスッキリさせて「煉獄篇」の文庫化を急いでもらいたいものです。第三部の「天国編」も楽しみに待っていますが、いつになるのか神のみぞ知るってところでしょうか。

           

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