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脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書) 林成之

著者の林氏は、危篤患者に対する救命療法である脳低温療法を開発するなど、脳医学のスペシャリストで、東大学閥とは距離を置いて独自の研究と理論を展開している現場主義のお医者さんです。

脳を活性化させるには、いろんな人が様々な理論や方法を主張し、自分の主張こそが正しいというでしょうから、我々はそれら数多くの話しをフンフンと聞いたり実践するしかなく、いったいなにが本当のことなのかは神のみぞ知るってところです。

実際のところ脳の仕組みや役割、連携の仕組みなどまだわかっていないことが多く、この2009年に発刊された新書もひとつの考え方ということで、読むのがいいでしょう。

脳科学が今よりは進むはずの100年後に、現代の脳科学(脳に限らず科学全般)は未来人にどう映るのか見てみたい気がします。幕末の頃に登場した写真機に魂が吸い取られてしまうと噂が広まったり、笑い話になっていることも多々あるような気がします。

内容は、7つの悪い習慣をなくしていくことで、脳の働きをよくしていきましょうと単純明快です。

「脳に悪い習慣」とは?」
 1)「興味がない」と物事を避けることが多い
 2)「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
 3)言われたことをコツコツやる
 4)常に効率を考えている
 5)やりたくないのに、我慢して勉強する
 6)スポーツや絵などの趣味がない
 7)めったに人をほめない

私に当てはめると2)と6)以外はすべて上記に当てはまる悪い習慣を実践しています。だから記憶力が悪く、頭の回転もよくないのでしょう。えらく納得ができます。せめて40年前にこの本と出会っていれば、もう少し違った人生を歩んでいたかも知れません。それが今より素晴らしいものであったかどうかは別としてですが、、、

ものは試しに、子供によく読ませてみようかと思っています。親の遺伝の壁を果たして破れるか興味あるところです。


コンダクター (角川文庫) 神永学

著者の作品は今回初めて読みますが、1974年生まれと言うから39歳、2004年にデビューした、この世界では若手の作家さんです。

「心霊探偵八雲シリーズ」や「天命探偵真田省吾シリーズ」など探偵ものがお得意と見えますが、今回読んだ作品はそれらとは一線を画し、タイトル通り音楽の世界を舞台としたミステリー仕立ての作品となっています。

またこの作品を原作とした野奇夜氏作のコミックも評判をとっていますが、それだけコミックに向いた奇想天外な内容とも言えるかも知れません。

この本に登場する最初は脇役と思った登場人物が、最後には主役となっていて、他の小説にもこの人物が登場してくるものがあるそうです。詳しくは書きませんが。

ストーリーは音楽学校で同期だった男女が一堂に会し、演劇のバックオーケストラを担当することになります。コンダクターと言うべき指揮者は、同期の中でも優秀な男性で、国費でドイツ留学をしていたところ、途中で日本へ帰ってきた男性です。

その男性とピアノをひく男性の間には女性を巡る争いが過去にあり、それが今回の再び再燃することになります。なにかドロドロした気配を感じながら読み進めていくと、いろいろなところに張られた伏線が、一気に表に出てきます。

なかなかのトリック使いだとは思いますが、細かなところではかなり無理がありそうです。


ガセネッタ&(と)シモネッタ (文春文庫) 米原万里

過去に主に書評集などを読んだ著者の作品が目に留まったので買ってきました。以前に書きましたが、この方はロシア語の同時通訳として、そしてエッセイストや作家としても名を馳せていましたが、2006年にガンのため56歳で亡くなりました。この作品は2003年に文庫として発刊されたものです。

2011年に読んだ「打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)」の感想

中学時代までチェコに在住し、当時のチェコではもっともまともと言われていたソ連人向けのインターナショナルスクールへ通いロシア語をマスターし、同時に日本人としてのアイデンティティを失うまいと、日本から書籍を取り寄せ、片っ端から読みふけっていたことで幅広い知識が増え、首脳会議や国際会議などの同時通訳などをこなすまでになります。

通訳というのは翻訳家とは違い、通訳中にわからない言葉に出会ったとき、考えたり調べたりということができず、とっさの判断でなにかを決め打ちするしかなく、そういうことが起きないよう、絶えず新しい言葉をインプットしておかなければなりません。確かに日本語でも十年前と今では、通常の会話で使われる言葉や略称、流行語などどんどん変わっていきますから、通訳の人はたいへんなことですね。

また医学界の通訳でも、講演などで出てくる話は医学用語だけでなく、身体と同じような役割をする自動車のパーツの名前や、その病気に罹ったとされる歴史上の人物なども知っていないといけません。

特にジョークの場合、まず通訳なしでもわかる人がどっと笑い、その後に通訳してくれるのを待っている人達が「なにか面白いことを言ったぞ」とワクワク期待されることほどつらいことはないそうで、しかもそのジョークがロシアの歴史やことわざを知らないと通用しないジョークだったりすると、もうお手上げだそうです。

日本人が講演でよく使う日本のことわざも、同じような意味のロシア語があって、それを知っていればいいですが、それを知らないと、そのことわざの意味を短時間で説明しなければなりません。

例えば「弘法も筆の誤り」を同時通訳でロシア人に対して訳せと言われても、同じことを示すロシアのことわざをとっさに思い出せなければ、その意味をわかりやすく解説しなくてはなりません。まったく同時通訳者の集中力や幅広い知識はもの凄いものだとわかります。


その街の今は (新潮文庫) 柴崎友香

1998年にデビューした若手作家さんの作品で、2006年に発表され、惜しくも受賞は逃しましたが芥川賞候補になった作品です。同作品は同じく2006年に関西を舞台とした優秀な作品に贈られる織田作之助賞を受賞しています。

大阪生まれで大阪育ち、作品にもそのコテコテの濃い大阪の街と人がふんだんに登場してきます。ジャンルや内容はまったく違いますが、同じく大阪の街を描いた万城目学氏の「プリンセス・トヨトミ」や宮本輝氏の「道頓堀川」、織田作之助の「「夫婦善哉 」、谷崎潤一郎の「細雪」をちょっと思い出しました。

文庫の解説にも書かれていましたが、この作品には悪人は出てこないし、物語の中で人が死ぬこともなく、また精神異常者もでてこない最近では珍しいパターンの小説です。

そんな刺激のない淡々とした日常を描いた小説が楽しいのか?面白いのか?と聞かれると私的にはYESでとっても新鮮です。

次々と人が死に、若くして白血病やガンに罹っていて死にかけている恋人や、ストーカーや殺し屋やギャングが暴れ回り、味方と思っていた人が実は精神異常者で主人公が危機に瀕するとか、小説や映画の中ではそれが普通になってきていてもうお腹がいっぱいです。

ある高校の教師が、生徒達に夏休みの宿題で「人が誰も死なない小説で感想文を書いてくること」という宿題をだしましたが、これって探すと結構難しかったりします。すぐに思い浮かびますか?


【関連リンク】
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