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1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525) 岩田健太郎

著者は40代の感染症内科の現役の医師ですが、いくつもの著書を出しています。医師でありながら執筆活動されている人は結構多く、有名どころでは渡辺淳一、帚木蓬生、海堂尊、夏川草介(敬称略)など多くの作家がいます。やっぱり才能のある人はなにをやらせても立派で見事なものです。

著者は上記に上げた兼業作家のように小説を書くのではなく、自分の得意な感染症分野のわかりやすい解説本を多く出されています。

著者自身がこの本では何度も書いてますが、いわゆるビジネス系タイムマネジメントの勧めの本ではなく、自らが実践してきたやり方と考え方を、賛同できるならやってねと言った軽いノリです。

確かにいつ何時手がぽっかりと空いてしまうことを考えて、いつでもいろいろとできる準備をしておくことや、下手に仕事の優先順位などをつけず、その時間になにが一番やりたいかを考えて気分的にノレる仕事からやっていくという手法は、すでに自分も自然と身につけてやっている手法なので、確かにその通りだと思いました。

例えば、ネットの調子が悪いときには、悪態をつくのではなく、ネットから離れてできる仕事の中から選んでそれに没頭するとか、メールは都度いちいちチェックせず、まとまった時間があるときに、次々と読み、返事がいるものはその場で書いて出し、あとに残さないとかなど。後で出すことにすると、忘れることがあるのと、同じメールをまた読み返す二度手間になってしまいますからね。

電車など移動の時は、リラックスできるようにいつも文庫を持ち歩き、読み終えそうな時には重たくなるけど新しい文庫をカバンに補充しています。

私自身も仕事でも遊びでもダンドリが重要だといつも思っていて、時間を無駄にしないように心掛け、ちょっとした時間のすき間にできることをいくつも準備しておくなど、才能や知性は著者に遠く及ばないものの、著者と共通するところが結構ありそうと思ったり。著者が好んで読む小説(作家)も書かれていましたがドンピシャ一緒しています。

とは言ってももう私も50代半ば、20代30代の頃と違って、そう寸暇を惜しんでガリガリとやる仕事はなく(期待もされず)、また身体も脳も若いときのように活発には動かないので、そう時間を気にする必要はなくなってきたんですけどね。


骸の爪 (幻冬舎文庫) 道尾秀介

2006年に単行本、2009年に文庫化された作品で、「背の眼」(2005年)に続く、霊現象探求所の真備庄介が登場するミステリーホラーシリーズです。

著者の作品では過去に「片眼の猿」(2007年)を読みましたが、上記シリーズや、2011年直木賞に輝いた「月と蟹」、評価の高い「向日葵の咲かない夏」(2006年)などはまだ読んでいません。って言うか、実は著者の名前は以前からよく知っているので、もっと何冊も読んでいる気がしていました。

主人公は著者と同じ名前のミステリー小説家で、滋賀県へ親戚の結婚式に出席したあと、見学させてもらう予定だった深い山の中のお寺で宿泊することになります。

そこは、仏像を製作する場所でもあり、木彫りや漆塗り、焼き物などで様々な仏像が作られています。そこで一泊した主人公は、お約束通り、様々な異変に出くわすこととなり、さらに20年前に謎の失踪をして行方不明のままになっている仏師のことを知ることになります。

謎を抱えたまま、帰京してきた主人公は友人の真備庄介に話しをして、再度そのお寺へ向かいます。

ま、予定通りに、主人公が見た様々な謎や、行方不明になっていた仏師とその婚約者、そして今回新たに行方不明となった二人の仏師について、真備が論理的に解明していくというものです。

ま、あまり考えることもなく、ストーリーも単純で、娯楽読み物としていいものですね。いくつかの謎は途中でなんとなくわかった気になりますが、そうしたことも織り込み済みなのか、これでもかっていうぐらい次から次へとどんでん返しが続くのはさすがです。


親鸞 激動篇 (講談社文庫)(上)(下) 五木寛之

私も今年の5月に読んだ「親鸞」(上)(下)の続編で、2012年発刊の作品です。現在ではすでにこの激動編のあとの「親鸞 完結篇」が単行本で出ています。

「親鸞(上)(下)」の読書感想

 
著者もすでに82歳、失礼ながらいつ絶筆されても不思議ではないご高齢ですから、無事にこの長編小説「親鸞」が完結したことを編集者はホッと胸をなで下ろしていることでしょう。あとは「青春の門 」がまだ完結していませんが、大丈夫なのでしょうかね。

この激動編も、前作同様に鎌倉時代初期に実在した僧侶親鸞を主人公にしたエンタメ小説で、決してお堅い歴史書、研究本ではありません。前作では京都で法然上人とともに元々は貴族や公家達のものだった仏教を広く庶民に広めたかどで、法然は四国へ、親鸞は越後へ流刑となりましたが、この激動編は、ようやくその刑の期間が終わり、妻の恵信と二人で平和に日々生活をおくっているところから始まります。
 
  この夏に新潟へ行ったときに道ばたに見えた巨大な親鸞像は、どうしてこんなところに?って思いましたが、越後は妻の恵信の故郷であると同時に、親鸞にとっても第2の故郷でもあったのですね。 
 
小説では、越後の守護代と郡司の間に利権争いから領地騒動が起き、それに巻き込まれることになる親鸞は、河川の利権を一手に握る外道院という桁外れの僧侶とその弟子達の協力を得ながら、本来の仏教のあり方を考えつつ説いていきます。

そして妻の恵信との間に子供が出来たとき、「本当に安住していて喜んでいるのか?」という心の中の声に気がつき、このままこの越後で暮らしていくことに疑問を感じ、妻や子を連れて新たな布教活動のため関東へ旅立つことになります。

旅立つきっかけとなったのは子供の頃に鴨川河原で知り合った破戒僧で、今は立派な武将になっている男の誘いなどがあり、また法然上人のところで修業時代に知り合った領主などの誘いがあったからです。

関東は今の茨城県、筑波山が見える場所に住まい、武将や領主の支援の元で布教活動をおこなっていきます。しかし地域地域にはそれまでの宗教があり、新しく入ってくる仏教に反発する者もいて、命を狙われることも。危機一髪の時にはまたまた京都にいた頃の知り合いが突然現れて救ってくれたりと、エンタメ性が満開です。

そして、いよいよ関東を出て、京の都に上る決心をするところでこの激動編は終わります。


旅をする木 (文春文庫) 星野道夫

著者は1952年生まれで、慶応大学生時代に写真で見たアラスカの動物や自然に魅了され、ついにはアラスカ大学野生動物管理学部に入学(中退)するほどのアラスカやその自然が好きな写真家、冒険家です。しかし1996年にテレビ番組の取材で滞在していたロシアのカムチャツカ半島南部のクリル湖畔でヒグマに襲われ死亡されています(享年44歳)。

この随筆はアラスカを中心に自然の偉大さや素晴らしさ、アラスカで関わった様々な人を日記か手紙のようなスタイルでエッセーとして書かれたもので、亡くなる2年前の1994年に出版されています。

その中には、学生時代に短期間アラスカへホームステイしたときの様子や、その後アラスカ大学への入学、学生時代にアラスカに興味をもつきっかけとなった写真を撮ったプロカメラマンとの出会い、時には飛行場などないアラスカの各地を飛び回るブッシュパイロット達との出会いと別れ、美しい自然と動物たちの生命の営みがこれでもかっていうぐらいに盛り込まれています。

タイトルの「旅する木」とは、あるアラスカで知り合った生物学者の話しで、マツ科のトウヒという木の種が、鳥に落とされ、それが川沿いに根付いて大きく育ちます。やがて川の浸食でトウヒの木は倒れてアラスカのユーコン川からベーリング海へ流されます。そのなにもないツンドラ地帯へ運ばれた木はキツネの縄張りにマーキングされ、その場所にキツネの猟師が罠を仕掛け、やがてそのトウヒは拾われて薪となり大地に帰る。と言った悠久の時代を流れていった木のことを指しています。

アラスカには人間の歴史が遠く及ばない長い気の遠くなるような歴史があり、それが奇跡的に現在でもそのまま残っている数少ない場所で、そこへ新たにやってくる人、そこから離れずに暮らしている人がいますが、いずれにしても人の人生など自然の歴史からするとホンの瞬間にしかすぎないということがよくわかります。




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