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虚無への供物 中井英夫

1964年に単行本、1974年に文庫化された文庫で、1970年代の小さな活字で文庫本に印刷されている、670ページ近くもある長編の小説です。老眼の入った目にはつらいです、、、

2004年の新装版(上下巻で合計900ページ)はたぶん文字が大きくなっていそうなので、そちらを買うべきだったかな。

それはさておき、この小説はWikipediaによると、「小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、夢野久作『ドグラ・マグラ』とともに、日本探偵小説史上の三大奇書」とのことで、昨年「ドグラ・マグラ」は頑張って読んだので、残すは「黒死館殺人事件」だけとなりました。

さて、内容ですが、大雑把に言えば、次々起きる密室殺人のトリック集ということですが、登場する何人もが同じ事件で自分のトリックを披露し合うというたわいのない?ものですが、とにかく読んでいてイライラすることが多いのです。

あまりテンポが良いとは言えず、話しが行きつ戻りつ、謎のまま次の事故や殺人事件が起きたりしていきますので、普段最近流行のテンポが良い活劇のようなミステリーに慣れていると、まどろっこしさ全開です。

ただ物語の舞台である1954年~1955年というのは、社会状況は殺伐としていて、人命は今よりもずっと軽く、殺人事件がもっとも多かった時期で、事件以外にも大きな人命に関わる事故も頻発していました。

1954年
二重橋事件(16人死亡)
太平洋炭礦爆発事故(39人死亡)
洞爺丸事故(死者・行方不明者1155人)
岩内大火(死者33名)
内郷丸遭難事件(22名死亡)

1955年
聖母の園養老院で火災(犠牲者99名)
安倍鉱業ボタ山崩落事故(犠牲者68人)
紫雲丸事故(犠牲者168名)
北上バス転落事故(12人死亡)
橋北中学校水難事件(36名溺死)
墨田区花火問屋爆発事故(死者18名)
森永ヒ素ミルク中毒事件(被害者12,344人うち死亡者130名)
茂尻炭鉱ガス爆発事故(60人死亡)
など。

そうした世相も小説の中に取り上げられていて、割と近い歴史を知るのにも役立ちそうです。この私がまだ生まれる前の1954年あたりのことに付いては、後日別途書いてみたいと思います。

その他では、事件の主たる現場となる家が目白にあり、目黒不動で有名な目黒や目白があるならと、登場人物が調べていくと、目赤や目青、目黄などの不動もあったこととか、駒込にある有名な動坂の動は不動尊(目赤不動)の動からきているとか、雑学王になれそうなどうでもよい知識が満載です。

そうした雑学が詰め込まれていたりもするので、とにかく長い長いどうでも良さそうな話しがダラダラと続くので、時間ばかりを費やして、結果は、、、これは内緒です。

ま、ミステリーや探偵モノの常道で、とにかく一番怪しくない者を疑え!ってことですね。

★★☆

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未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること 河合雅司

以前読んだ「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」(2017年)の続編で、2018年に発刊されています。

その前作がベストセラー(著者の弁)になりましたので、二匹目のドジョウです。って書いていたら、著者が丁寧にも本書の最初と最後に「これは二匹目のドジョウ本ではない」と書かれていました。

でもやっぱり良い意味を込めてこれは立派な二匹目のドジョウ以外のなにものでもありません。

というのも、様々な機関が発行する統計データや推定を元にし、未来の国の形はこう変わっていくというテーマ自体は変わりありません。

要はデータや推計を見て、どこまで創造力を発揮できるか?というのがポイントで、創造力に欠ける人はこの本を読んで、理解してくださいってことです。

したがって、これは預言書でもなければ、お金を取って代わりに考えてあげるコンサルでもなく、各種のデータが示す「こうなるから、その影響はこれに出る」という事実をわかりやすくまとめてあるものです。

この本では多くは触れられていませんが、それ以外にも、クルマが猛烈なスピードで内燃機関からEV化されていくことや、寿命が近くなった団塊世代が大量死する時代に起きること、お隣の中国や韓国が日本経済に大きな影響力を持つことで起きる出来事など、この未来予測の話しを始めると尽きることがありません。

ただ著者が何度も主張している「定年後も働ける限り働く」というのは、「定年でとっとと仕事から引退」した、以前読んだ勢古浩爾著「定年後のリアル」の勝ちかなと思ったりしています。

著者がまだ一度も経験していないし、おそらく今後も経験することがない定年後にどうすべきかという予測より、決して裕福とは言えないまま定年を迎え、スパッと不安を断ち切って仕事から引退した生の声のほうが説得力があります。定年後、仕事なんか無理して続けなくてもなんとかなりますよ、要は考え方、気持ちの持ち方ですよと。

よくあるケースとして、有名大学を卒業し、大手有名企業へ新卒で入社し、その後、その有名大学卒と大手企業出身というのを武器として独立した人が、「学生は大手企業ばかり志向していないで、中小企業やベンチャー企業を狙え」とか臆面もなく言っているのと同じです。

★★☆

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白いしるし 西加奈子

2010年単行本、2013年に文庫化された小説です。著者の作品は過去に「きいろいゾウ」(2006年)、「通天閣」(2006年)、「ふくわらい」(2012年)の3編を読んでいます。

そう言えば直木賞受賞作で代表作の「サラバ!」(2014年)はまだ読んでいませんでした。

上記の「虚無への供物」とは対称的で、200ページ足らずの、文庫の中でも薄くてサラッと読んでしまえる短い作品です。

32歳の独身女性の心理をたくみに小説に仕上げていますが、60過ぎた男性が読むと「へぇ~」とか「あれー」とか思うことしきりです。

新宿のバーでアルバイトのバーテンの仕事をしながら絵画を描いている大阪出身の女性が主人公で、友人のカメラマンに連れられてある美術作家の個展へ行き、そこで出会った作者との不思議な関係がテーマです。

大阪弁丸出しの主人公の会話がとても良い感じですが、独身女性の32歳というのは、やっぱり将来を考える岐路ってところなのでしょうかね。よくわかりませんが、、、

北村薫著の「八月の六日間」は30代後半の独身女性の山歩きと人生についてのなんやかんやでたいへん面白く読めましたが、なんとなくそれにも似ているかな。

ただ結末というか終盤は盛り上がらず、そのままフェードアウトしてしまったような感じで、後に印象が残らないものでした。オッサンだからかも知れません。

★★☆

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フォルトゥナの瞳 百田尚樹

2014年に単行本、2015年に文庫化された長編小説です。2014年と言えば、その後様々な訴訟沙汰を引き起こした「殉愛」の発刊の直前で、この「殉愛」が大きな話題となったため、こちらの作品はあまり目立ちませんでした。

2019年には監督三木孝浩、神木隆之介や有村架純出演で映画が製作されています。

タイトルのフォルトゥナ(Fortuna)とは、ローマ神話に伝えられる運命の女神で、運命の車輪を司り、人々の運命を決めるという英語の「Fortune」の語源(wikipedia)ということで、この小説では、人がもうすぐ死ぬのがわかってしまう能力のことを指しています。

主人公は子供の時に両親と妹を事故で亡くし、天涯孤独の身で育ちますが、まっすぐに育ち、やがては自動車のボディを磨く工場で真面目に勤務し、その腕も高く評価されていきます。

その主人公が、まもなく死んでしまう人の姿が透明になって見えることに気がつき、未来を変えてそうした人を助けるべきかどうかで悩むことになります。

ある日、腕が透明になっている有名人をジッと見つめていると、中年男性から「お前もフォルトゥナの瞳を持っているな」と声をかけられ、その話から、人助けをすることで、自分の身体に大きな負担がかかり自分の寿命を縮めてしまうことを教えられます。

というような、特殊な能力を持ってしまったばかりに悩み続け、果ては多くの人を救うため、自分の命を引き換えにしてしまう犠牲的精神を発揮する美徳のお話しです。

個人的にはどうせであれば、乃南アサ著の「しゃぼん玉」のような、悪の限りを尽くしてきた男が、偶然山で知り合った老婆の元で暮らすうちに、過去の自分を反省し、やがては過去の罪を認めて自首するという流れの方が、読者の感情を盛り上げるためには良かったかな。

つまり本書においては悪事から身を引いて、自首する代わりに大事故を防止するために自分の命を差し出すというような感じ。

永遠の0」でもありましたが、零戦の模擬戦闘で主人公をうっかりして機銃で撃ってしまったヤクザ者が、戦後、暴力団抗争で組長を斬ったあと、そこにいた主人公の妻だった女性も斬るはずだったのをお金を与えて逃がしたような感じ。

絵に描いたような真面目な苦労人が、さらに犠牲者精神を発揮するよりかは、ずっと物語としては面白いかも。まったく大きなお世話、余計なことですが。

★★☆


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