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まもなく平成の時代が終わり令和の時代がやってきます。時代は移ろっていくばかりです。感傷に浸るオヤジの戯れ言です。

テレビ局や大手新聞社の報道の中には、必ず業界用語で言うところの「埋め草」という場面や記事が常に準備されています。

「埋め草」の意味は、「空いたところや、欠けた部分を埋め補うもの。雑誌・新聞などの余白を埋めるために使う短い記事」(コトバンク)で、言ってみれば役に立たない、どうでも良い記事だったり番組だったり、そのシーンだったりします。

思い出すのは、3.11震災が起きた後、テレビCMのほとんどが、CMの埋め草である「公益社団法人ACジャパン」の広告で埋め尽くされました。

テレビ局がこのCMを流したからと言って利益はなく、単に広告スポンサーが自粛した隙間時間を埋めるだけに使われていました。

もっと古い話しでは、1989年に昭和天皇が崩御されたときは、天気予報や報道番組以外は、埋め草の風景の映像にクラッシック音楽が延々と流されていました。そんな時におちゃらけたバラエティなど流せない雰囲気がありました。

ここで言いたい「埋め草」はもう少し広い意味で、使うかどうかは他のニュース次第というようなどうでも良い内容の記事やニュース映像です。

大きなニュースが急に入ってきたときにはその「埋め草」が使われることはありませんが、日々その季節に応じた「埋め草」をいつも準備しておくことは報道の現場においては重要なことです。

埋め草で多いのは、(1)動物園で取材した動物の映像(2)公園などで取材した花や樹木の映像(3)遊園地やイベント会場で取材した参加者へのインタビュー(5)ローカルの農村の田園や山間の風景でしょうか。

それ以外に、成人式、ひな祭り、七五三、卒業・入学式、花見、こどもの日の風景など、季節ごとのお決まりの風景も各地へ出掛けて取材されています。

その中で、もううんざりするのが、お盆や正月に親と一緒に里帰りしてきた子供、夏休みやゴールデンウィークで海外旅行へ行ってきた子供へのインタビューが駅や空港で、さらに食のイベントで名物料理を食べた子供にインタビューをしているシーンです。

どうせテレビなんか見ているのは、ジジババばかりだから、可愛い孫のような子供を出しておけば概ね満足するだろうということなのか、毎年、毎回、繰り返し代わり映えしないシーンが流されます。

インタビューされた子供の答えは決まって「うれしかった~」「楽しかった~」「美味しかった~」と、頭のてっぺんから出ているような、年配者には耳障りな高音域の大声のワンパターンで、それが毎年繰り返されています。

これほど毎回同じ映像、同じ答えであれば、なにも毎回取材車を出して排気ガスをばらまき、渋滞に輪をかけなくとも、10年前のものを再利用すれば十分に事足りるような気もしますが、テレビ局はその同じ声を毎回拾ってくるのがなによりも使命と考えているようです。まったくアホです。

もっともインタビューの中でちょっと変わった子がいて「けっ!お年玉くれるからおとなしくしているけど、ジジババのご機嫌とるのは疲れるぜ~」とか「ホントはアフリカで狩りを満喫したかったのに、セブだぜ、セブ、田舎だし、海しかないし!」とか、「外国のクソまずい料理ばかり食ってたから、あーマック食いてー!」とかの回答があっても、もちろんそういう映像や音声は使われることはありません。

いくらお定まりの埋め草でも、もうちょっとマスメディアは気を利かせたものを作れないものでしょうか。

例えばNHKの埋め草で「世界ふれあい街歩き」のワンシーンを切り取ったショート版や、日本百名山の登山シーンを短くして流すときがありますが、そうしたものはグッドです。

とにかく新聞社もテレビ局も、いまは経営状態がよろしくなく、しかもそれらが改善する見込みは、長らく減速が続く重厚長大産業よりも低そうなので、とにかく制作費を抑えにかかっているというのが埋め草の質にもよく出ています。

そうしたことが、埋め草の制作にも影響しているのか、とにかくワンパターンで、素人が作ったような質の悪いものばかりです。

経営が厳しいので、ゴールデンタイムの報道番組でも、高額な人気司会者を切って、自社の月給制のアナウンサーを使ったり、視聴率が落ちてきた有名な大物芸能人より、ひとりひとりはたいしたことがなくともまとめて集めるとそれなりにファンも増える安く使える芸能人をいっぱい集めた番組などが多くなってきています。埋め草ごときにお金をかけるわけにはいきません。

もっともテレビ局の中でもまるで税金のように聴取料を徴収して唯一景気が良いNHKだけを見ていると、テレビ局の景気の悪さは実感できませんが、実のところ民間大手キー局5局がそのうち経営が苦しくなって2~3局に統合されていくのも時間の問題かも知れません。

大手銀行だって、1990年代まではバブル以降に都市銀行が合併に次ぐ合併に揺れるとは誰も思っていませんでした。テレビ局だって経営が悪化すればやがて合併や廃業がおこなわれてもまったく不思議ではありません。

ま、少なくとも、テレビを一番見てくれる高齢者の数が、ピークとなるのは団塊ジュニア層のほとんどが高齢者となる2040年頃ですから、そこまではなんとかもったとしても、20年後のメディアがどうなっているかはまったく予想がつきません。

製造業などと同様、この分野においても、海外メディアの攻勢をどこまで食い止められるかにもかかっていますが、現在のテレビ局の外資規制などあっても、例えばアメリカ大統領が日本の総理に一声「自動車の関税を引き上げるぞ」とでも恫喝すれば、すぐにそんな規制は撤廃されてしまいそうな頼りないものです。

もっとも、すでに一方的に電波を送ってくるテレビ局の使命は終盤に近づいていて、今後は高速ネット通信があれば、リアルタイムで映像もデータも双方向コミュニケーションもできるって時代です。

今のテレビ局は過去の遺産で食いつないでいるということでしょう。

それもやがては食い潰されてしまうと、その次はどうなるのか、私はもうその時を見ることはないかも知れません。

【関連リンク】
1293 お詫びと訂正と放送禁止用語
1182 経済波及効果とはなんだ?
1161 偏向報道って何だ?
1006 都合よく利用される虚報
428 報道は弱いモノの味方なのか?



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