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餃子の王将(以下、王将)は、1967年(昭和42年)に、創業者加藤朝雄氏が京都で誕生させた中華料理店ですが、2021年3月時点で直営店が528店舗(含む海外3店舗)、フランチャイズ店206店舗の734店舗を展開していて今や知らない日本人はいないでしょう。

創業当時、カウンターだけのこの小さな店が、これほど大化けするとは誰も想像しなかったと思いますが、そこは戦略と経営センスの賜と言えるのでしょう。

私が初めて王将に行ったのは、まだ小学生だった1968年頃に、新聞に挟み込まれていた「餃子1人前無料券」がついた新店オープンのチラシに釣られ、親に頼み込んで連れて行ってもらったのが最初です。

その時に食べた餃子の美味しさはこの世の物とは思えなかったほどです(その時生まれて初めて餃子を食べました)。熱いのに慌てて頬張ったので口の中はひどい火傷しましたけど。

1970年前後、普通の中華料理店で食べる餃子は、1人前が300円とか400円と他のチャーハンやラーメンとあまり変わらない価格が当たり前で、高級品と思っていましたが、王将の餃子は当時なんと1人前が60円でした。

60円ですよ、60円。「はやい、うまい、やすい」の吉野家の牛丼が1970年前後はおよそ200円の時代にです。

しかも加藤社長自らが「餃子1人前無料券」をあちこちでばらまいていたので、実質的に二人前(12個)食べても60円!こりゃ通いますよ。

1970年代の私が学生時代には、「お金のない学生は30分皿洗いすればなんでも無料!」とか「餃子10人前を30分以内に食べると無料」とかいろいろな話題を提供してくれました。今でもやっている店があるのかな?

そうした王将の魅力や加藤社長のよい人柄を感じたのか、それとも新卒の給料が平均大卒給料(12万円)の約2倍という好待遇が良かったのか、大学を出て王将へ入社する学生が急増しました。店にも「大卒店長募集!」とかの張り紙をよく見かけました。

大卒でも、最初は店の中で皿洗いから修行を積み、何年か後には店長として直営店を任されるという流れだったと思います。

1980年に社会人になり関西から東京へ引っ越したので、王将とも縁遠くなりそうでしたが、営業の仕事で新宿通りを歩いていたら、偶然バッタリ王将を発見しました。

もう懐かしさで仕事中で午後に人と会わなくちゃいけないのに、ランチで餃子をパクパク食べたのは言うまでもありません。

あとで知りましたが、王将の東京進出第1号店がその前年1979年に新宿区内にオープンしていました。当時はインターネットとかもなく、そういう情報は偶然に発見するしかありませんでした。

不幸な出来事もありました。

創業者の義理の弟で、創業後まもなくして加藤社長と一緒に王将をもりたててきた大東隆行氏は2000年から王将の社長を務められていましたが、2013年に何者かに本社工場の前で銃撃され亡くなります。まだ犯人は捕まっていません。

その大東社長は毎朝早くに出勤し、ひとりで本社工場の玄関や、周囲の道路をほうきとちりとりで掃除し散水するのが日課で、それを知っていた犯人(あるいは犯人を雇った黒幕)に狙われるという気の毒な事件でした。未だになぜ命まで狙われたのか理由がわかっていません。

もうひとつ、大阪王将という餃子を主体とする似た店(チェーン)がありますが、元々は創業者の親族が1969年に王将からのれんわけをしてもらい、まだ王将が進出していなかった大阪で「王将」という中華料理店を創業します。

しかしその「王将」が、王将がメインの営業圏内としていた京都に進出しようとしたときに、商標の問題で揉め裁判沙汰となりました(その後「大阪王将」と名称を変えて和解)。現在も王将とは資本関係はありません。

双方の餃子やチャーハンを食べ比べてみましたが、私的には軍配は元祖王将「餃子の王将」に上がります。馴染んでいる味と言うこともあるかも知れません。

最近は、家族にも王将の餃子やチャーハン、唐揚げ等のファンが多いので、月に1回ぐらいの割合で、持ち帰り(生餃子、チャーハン、酢豚、豚キムチ、唐揚げなど)を買って、家で焼いたり温めて食べています(冷めたチャーハンはレンジよりも炒め直すと美味しく食べられます)。

しかし今は餃子は1人前が240円、創業当時から50数年で4倍になっています。それでも十分安いけど、王将が全国区となったおかげで、世の中の餃子の値段が一気に下がったのは大きな貢献と言えます。

今では宇都宮餃子だ!いや浜松だ!宮崎だ!と名物餃子が出てきていますが、餃子がこれだけ安く提供され、庶民の食べ物になったのは王将のおかげと言っても良いでしょう。

旅行へ行ったときに、本来はその地の名物とかを食べるのが筋でしょうけど、今は、日本全国に王将がありますので、私は一人旅が多いせいか、現地の王将で夕食を食べることがままあります。

基本はどこでも同じ味で、間違いないのと、なんと言ってもお腹いっぱい夕食を食べても千円以内で済ませられるのも魅力です。

【関連リンク】
1607 代表的なB級ファストフードの価格推移
1165 ラーメンと私
1015 丼飯を日本の文化として育てていきたい



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