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哀愁的東京 (角川文庫) 重松 清

まったくバカですね。これでいったい何冊目になることか。軽く10冊は超えてます。すでに持っていて読んだ本をまた買ってしまいました。買うときにはタイトルや、カバー裏面のあらすじを読んでもわからず、中身を少し読んでみてから「あれ?」と気がつくものがほとんどです。中には最後まで読んでまったく気がつかず、読んだ後にデータを登録する際「ありゃ10年前に読んでら」とか気がついたものもありました。恥ずかしながらボケちまってます。

時には単行本で買って読んで、その後文庫本でも買ってしまうケースや、A社の文庫として刊行されたあと、しばらくしてから別のB社から同じ小説が文庫で発刊されることがあり、そのB社から発刊されるときは「新刊」となるので、それを「あ、誰それさんの新刊が出た!」と思わず中身を見ずに買ってしまったということも何回かありました。もちろん同じA社からカバーがガラリと変わり「新装刊」として出る場合もややこしいです。そりゃ一種の詐欺だろとか思ってしまいます。

この本は一度2007年初頭に文庫を買って読んでいます(文庫の発刊は2006年12月)。小説の中に自宅の近所にある向ヶ丘遊園地がモデルとして登場し、そこの閉園に絡み、そこで働いていた年老いたピエロと、遊びに来ていたヤク中の父親に殺されてしまう少女の話しが記憶に残っていて、そこの場面でハッと気がつきました。遅すぎです。

内容は短編連作で、主人公は昔に絵本を出したこともある離婚歴のある中年フリーライター男性。父親に殺されて亡くなった少女を想い、遊園地で楽しそうにピエロをジッと眺めているシーンを象徴的にハッピーエンドで締めくくった絵本で賞をとったものの、それを見せに行った遊園地のピエロにいきなり殴りつけられ、そのことによって次作が描けなくなってしまいます。

小説には、その絵本の大ファンでそれが編集者になるきっかけだったという若い女性編集者や、IT長者で時の人だったものの事業が破綻してしまった社長、小学生の頃にデビューし大ヒットしたものの、大人になるにつれ落ち目になってしまった少女歌手、売れっ子だった作曲家など、次々に魅力たっぷりな人物が登場します。活字離れが激しい中で、そういう仕事に溢れる右肩上がりのライターがいれば素晴らしいなぁとも思えるファンタジードラマのようでもあります。

2度も買ったので言うわけではありませんが、タイトルはもちろん、中身も面白く仕上がっていてお勧めな文庫です。このブログにプレゼントコーナーがあれば余分な1冊を熨斗つけて出品するのですけどね。


ネットの炎上力 (文春新書) 蜷川 真夫

著者の蜷川氏はネットのヘビーユーザーなら誰でも知っている「J-CAST(ジェイキャスト)」の社長さんです。元々大手新聞社に勤めていて、ネットビジネスに興味が移り、やがてネットメディアの可能性を信じて設立されたそうです(ちょっと違うかも)。

内容はひと言で言うと「J-CAST」の宣伝が主体で、書かれている情報は少し古いようですがこういったネットメディアに興味がある人は、面白く読めます。ネットの話しというのは書いている側から古くなっていくので、賞味期間は極めて短いですね。

例えば、ユーザー集め(ページビュー)の方法や、ログの解析による誘導元分析、SEOなどが素人にわかりやすく書かれています。ただ、こういう事が本にして書けると言うことは、すでにその手法や発想は古く、もう使えないので公表してもいいだろうという段階なのだと思われます。

ネットビジネスの世界はもの凄く流行廃りが激しいので、同じやり方が2年以上通用することは滅多にありません。次々と新しい手を打ち、その中から使えそうなものを選択し、同時にまた新しいことを始めるという終わりなきアイデアでしか生きてはいけません。

著者が書いているとおりJ-CASTは、テレビや新聞などのニュースや速報など一次情報と、雑誌・週刊誌の事件や事故を深掘りして論評などを加えた二次情報との中間的存在で「1.5次情報」を扱うメディアとして、ある意味ニッチなところに最初に目をつけて開拓してきました。しかし本書には書かれていませんが、ライバルと目されるサイトも増えてきています。

通常ならブログやTwitterが炎上(非難や否定的な書き込みが急増する)するのは避けたいところですが、こうした1.5次情報を扱うネットメディアは、その炎上を引き起こすことでうまくビジネスに利用します。

言ってみると「他人の褌で相撲」なところがありますが、大手メディアの間違いや、書かないこと、書かれちゃ困ることを拾い上げて、ニュースにするところに絶妙のうまさがあります。

ま、そう言ったJ-CASTが躍進していく過程と、新聞・テレビなど旧メディアがダメダメになっていく理由を述べたのが本書です。


弥勒の掌 (文春文庫) 我孫子武丸

我孫子武丸氏の名前は当然ペンネームで、デビューの1989年以来数多くの推理小説をだされていますが、今回読むのは初めてです。

弥勒というと京都広隆寺にある弥勒菩薩像を思い浮かべますが、仏陀の入滅後56億7千万年後に現世に現れ仏陀となるとされていますが、著者はこの「56億7千万」を「年」ではなく「人」と置き換えたストーリーで、現代の日本に現れた弥勒様としてうまくストーリーが作られています。

「地球上の人口が56億7千万人になると弥勒は再び現世に現れる」としたら、弥勒は仏陀となって1995年に現れることになります。その弥勒を神と崇める新興宗教団体がこの物語のキーとなってきます。と言ってもよくあるオーム真理教に似せた犯罪集団との闘いと言ったようなものではありません。

主人公は妻が行方不明になった高校教師と、妻がラブホテルで殺された刑事の二人です。なぜ妻が失踪または殺されたのかを二人が協力して解明していきます。この辺りの二人それぞれの心の中の思惑が微に入り細に入りで、ややそのあたりにもっさり感が漂います。最近のやたらとスピード感のある小説が多い中では異例かもしれません。

ま、しかしいずれにしても最後の最後で明らかになるビックリ仰天の結末は、貫井徳郎氏の「慟哭」以来で久々のことです。


プリンセス・トヨトミ (文春文庫) 万城目学

2006年に鴨川ホルモーで衝撃デビューを果たした万城目学氏の作品で、すでに綾瀬はるかなどが出演した映画も作られています。

よく「大阪(広い意味では関西)は独立国」と言われます。それは独特の進化を遂げた関西弁や、400年前までは江戸(東京)よりもはるかに賑わっていた世界有数の都市だったという独特のプライドなどが入り交じっています。

多くの小説や映画では悪役のイメージが強い最初の天下人豊臣秀吉に対して、大阪(関西)人の多くは今でも慕っているというのも特徴的です。本書にも出てきますが、大阪城のすぐ側にある大阪府庁のマークは豊臣秀吉の象徴でもある馬印のひょうたんを象ったもので、徳川200年の間に徹底的に破壊し排除された豊臣色ですが、現在でも様々なところに受け継がれたり残っているものがあります。

さて本書ではその秀吉と血のつながった子孫が延々と庶民に守られ、明治政府ができる直前に日本の臨時政府と取り交わした条約により表には出ない大阪国という存在が、会計検査院の調査で明らかになっていきます。

ま、荒唐無稽なドタバタ劇ですが、鴨川ホルモーと同様に、「そういうことがあったら面白いなぁ…」というぐらいの話しです。しかしうんちくですが、いまの復元された大阪城の原型が秀吉の作ったものではなく、夏の陣で豊臣一族がすべて亡くなり、大阪城もいったん灰燼に帰した後に、徳川秀忠、家光の時代に豊臣色を消すために新たに作らせた大阪城だとは初めて知りました。




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