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どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫) 中島 義道

1946年生まれの元大学教授でもあり哲学者中島義道氏の名前はよく知られた方で、著書も多いのですが、どうも「哲学」書と言うことでとっつきにくくて今まで手が出ませんでした。

その著書にも真面目な哲学研究書もあれば、中には「私の嫌いな10の人びと」「人生に生きる価値はない」「きみはなぜ生きているのか?」「善人ほど悪い奴はいない ニーチェの人間学」などユニークな著書が多いのも特徴です。中でも有名になった著書として「人生を「半分」降りる―哲学的生き方のすすめ」や「さようなら、ドラえもん 子どものためのテツガク教室」など売れるのを意識した釣りタイトル書もあります。

この著者ユニークなのは「人間の食べる物の九割は食べられない大偏食家」「すべてのスポーツは恐ろしく、車の免許ももっておらず、自転車もうまく乗れず、ボートも漕げず、釘も打てない」「六歳の頃からいつも死に脅えている」「他人を病的に羨み、病的に軽蔑する」「協調性はまったくなく、気味の悪いほどナルシストである」「異常なほどの虚栄心の持ち主」と開けっぴろげに自己分析をするのがいかにも哲学をやっている人だなぁって感じます。

哲学でもっともよく議論されるのが「ヒトはなぜ生きるのか?」「ヒトはどう死ぬべきか?」「ヒトはどこから来てどこへいこうとしているのか?」など根源的な問題です。

この著者の作品のタイトルにもそのようなことが想像できるものが多く見られますが、そういう分野を専攻でもしようと思わない限り、なかなかリフレッシュのために読みたくなるものではありません。

しかし年齢を重ね、親や友人などの死に直面することが増えて行くにつれ、徐々に死生観を持つようになり、若く輝いていたときとは違う感情や思想が頭の中を支配していきます。

若い頃に読むときっと著者の毒気に当たってしまうかもしれませんが、もはや世の中のことは概ね知り尽くしてきたので、幸いにもそういうことにはならず、「なるほどなぁ」「そういう見方もあったか」と感心するばかりです。

本文の最後に、自殺した元教え子の葬儀に行った際、その母親から「そういう毒を撒き散らさないで」とののしられたようなことが書かれていましたが、純粋培養されてきた人にとっては薬にも毒にもなるような危険をはらんでいそうです。


鷺と雪 (文春文庫) 北村薫

この本には「不在の父」「獅子と地下鉄」「鷺と雪」の3つの短編推理小説が収められており、2009年上半期の直木賞を受賞した作品です。いずれも昭和初期、太平洋戦争のまだ始まる以前の日本がちょっときな臭くなって来つつある帝都東京が舞台です。同じような時代を描いた最近の小説では柳広司氏の「ジョーカー・ゲーム」などの「D機関シリーズ」があります。

北村作品の中では「ベッキーさんシリーズ」と言われている短編集シリーズの3作品目となります。ベッキーさんとは、訳あって学校卒業後に親代わりの財閥系商社社長の令嬢のお抱え運転手となり、その令嬢が持ち込む様々な謎や難問を推理をしていきます。その内容についてはどうということはない(失礼)ものですが、いろいろと興味を刺激されることがあります。

この小説の舞台となる時代のことは身近なだけに知っていそうで、実はあまりよく知らなかったりします。こうした本を読むことで、あらためて東京の歴史や風習、名所旧跡に気づかされることもあります。

書く側にとっては、正しく時代考証しなければならず、えらく大変な作業だろうなと思ってしまいます。江戸時代や戦国時代のことではなく、実際にその時代を見て知っている人達がまだ数多く生きてものを言うわけですから、変な誤魔化しや勝手な想像だけでは書けません。

戦国時代や江戸中期以前にはまだあるはずのないソメイヨシノが小説に出てきてもまぁ許されますが、最初にできた現在の銀座線の改札がニューヨークの地下鉄と同じ自動改札(コインターンバー式)だったとか、上流階級の娘さん達を送り迎えする外国車の名前を知らずして物語を書けません。

実際にこの小説では、東洋で最初に開業した地下鉄銀座線の改札のことや、二眼式カメラ、上流階級の洋装や和装、流行の雑誌やレコードなど数多く当時の生活で普通に使われていたものが次々と出てきますが、それらもいちいち調べないとあとで恥をかきかねません。小説家というのは時代考証家でもあるのですね。


スターダスト (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 110-20)) ロバート・B・パーカー

1990年に発刊されたスペンサーシリーズ17作目の作品です。この本がなかなか手に入らず苦心していましたが、ようやく見つけることができました。

これで著者が生前に日本で出版されていたスペンサーシリーズ作品37作すべてを読んだことになります。残すは遺作となった38作目「盗まれた貴婦人」と39作目「春嵐」だけになりました(日本語版のみ)。

ボストンの私立探偵スペンサーが初めて登場したのが1976年「ゴッドウルフの行方」(日本語翻訳の単行本は1984年、文庫版は1986年)ですから、米国ではスペンサーが登場してすでに37年が経ちます。その間、著者も読者もどんどんと年を取っていきますが、小説の中に登場するスペンサーの年齢はほとんど変わらず、いつも若々しくたくましいナイスガイをキメてくれます。

パーカーと共に大のレイモンド・チャンドラーのファンであり、周囲から後継者とも言われていたもう片方の小説家ローレンス・ブロックが描くスペンサーと同じく1976年に初登場したニューヨークの探偵「マット・スカダー」は、最新作「償いの報酬」で、37年間を経て主人公もすっかり年老いた姿になっているのとが対照的です。

さて本作品は原題も「Stardust」で、激しい視聴率争いを繰り広げるテレビの人気女優に襲いかかる正体不明の相手にスペンサーとホークが活躍します。その「スターダスト」以降、「昔日」や「虚空」「春嵐」などにも登場するロサンジェルスの顔役を護衛しているメキシカンの腕利きガンマン、チョヨがここで初登場します。

こうして長くスペンサーシリーズを読んでくると、小説に登場する女性には一定の法則があるようで、その多くは最初はわがままで、放埒的で、セクシーなファッションを身につけ、誰もが振り返りそうな美人です。今回は売れっ子女優ということもあり、それが特に強調されているのでそう感じるのかも知れませんが、パーカーの一種あこがれが反映していたとも思えなくはありません。





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