忍者ブログ
リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~ HomePage http://www.geocities.jp/restrer/
Calendar
<< 2018/09 >>
SMTWTFS
234 67
91011 1314
161718 2021
23242526 272829
30
Recent Entry
道の駅の活用法 2018/9/22(土) 2018-09-22
女性役員は増えるのか? 2018/9/19(水) 2018-09-19
9月前半の読書と感想、書評 2018/9/15(土) 2018-09-15
災害大国ならではのビジネスチャンス 2018/9/12(水) 2018-09-12
40歳から50歳にかけては人生後半のスタート準備 2018/9/8(土) 2018-09-08
驚くことに日本の労働力人口は今でも増えている 2018/9/5(水) 2018-09-05
国連分担金について思うこと 2018/9/1(土) 2018-09-01
8月後半の読書と感想、書評 2018/8/29(水) 2018-08-29
独身を通すという生き方 2018/8/25(土) 2018-08-25
7~8月に観た映画 2018/8/22(水) 2018-08-22
捨てる技術と捨てられない性格の狭間で 2018/8/19(日) 2018-08-19
8月前半の読書と感想、書評 2018/8/15(水) 2018-08-15
夏休み特別企画「八甲田山」 2018/8/11(土) 2018-08-11
夏休み特別企画「山形鶴岡市加茂水族館」 2018/8/8(水) 2018-08-08
医者へ謝礼金を渡す伝統は今でも? 2018/8/4(土) 2018-08-04
7月後半の読書と感想、書評 2018/8/1(水) 2018-08-01
若者のクルマ離れ論にひとこと 2018/7/28(土) 2018-07-28
原付と小型限定二輪免許の行方 2018/7/25(水) 2018-07-25
今頃になってワールドカップの出場国について調べてみる 2018/7/21(土) 2018-07-21
4~6月に見た映画 2018/7/18(水) 2018-07-18
Recent Comment
Category
638   637   636   635   634   633   632   631   630   629   628  





943
星を継ぐもの (創元SF文庫) ジェイムズ・P・ホーガン

著者のジェイムズ・P・ホーガンは1941年に英国生まれのSF作家で、この作品「星を継ぐもの(原題:Inherit the Stars)」は、仕事の傍らで書き上げ、1977年に発表(日本語翻訳版は1980年)されたデビュー作です。残念ながら数多くの作品を残し2010年に69歳で亡くなっています。

この作品が発表された1977年というと、アポロ11号が月面に着陸したのが1969年で、それから8年後という、まだ人類が月に対して期待とあこがれを持っている時期とも重なるのでしょう。

小説ではその月の凍った地中から宇宙服を着た人間のミイラ(チャーリー)が発見され、時代測定をすると、なんと5万年前に亡くなったものとわかります。

地球の5万年前というと化石で見つかっているのはホモサピエンスの起源ともされるクロマニョン人が現れた時代で、もちろん高度な文明や、月へ渡るだけの技術を持っていたわけではありません。

また5万年前にそれまで隆盛を極めていたネアンデルタール人が滅びて、現代人と同じホモサピエンスだけがなぜ生き延びてきたのかなど興味深いテーマと絡んできます。

さらに混乱を極めるのは、木星の周囲を回る惑星のうちガニメデの地下から、2500万年前の宇宙船と異星人が発掘されます。その宇宙船には人間とはまったく別の進化を遂げてきた高等生物である異星人のミイラと、倉庫には檻に入れられた地球から採取したと思われる生物や植物のサンプルが大量に積み込まれています。

専門用語?が飛び交い、ついて行くのにやっとですが、なぜ、今の地球人と5万年前に発達した文明に生きていたチャーリーとがまったく同じ進化を遂げていたのか?、2500万年前に地球上の生物が異星人によって地球外へ運ばれ進化した可能性は?当時の太陽系の惑星はいまちは違ってどう変化したのか?などSF小説ならではの大胆な仮説で面白く読ませてくれます。

しかし小説が書かれた当時は、アポロ計画の後、続いて火星や木星など次々と人類は宇宙への探求をするものと思われていた時期だったでしょうが、その後は考えられていたほどには進まず、火星はもとより、1972年以降は月面にすら新たに人類を送り込むことさえおこなわれていません。現代の科学ならば、技術的にはそう難しいことではないのでしょうけど、経済的なメリットが少なく、その割にリスクが高いということなのでしょう。

先日アメリカの探査衛星が9年の歳月をかけてたどり着いた冥王星の話しも出てきます。その星だけが他の太陽系惑星と違ってもの凄く小さい謎など、なるほどと思わせる推理でうならせてくれます。

なにか久しぶりに夢のあるワクワクするSF小説に出会えたって気がします。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

青が散る (文春文庫)(上)(下) 宮本輝

 
1960年代後半、著者の大学時代を描いた長編の青春小説で、1982年に発表されました。その後何度か改訂され、長く読み続けられている作品です。石原慎太郎の「太陽の季節」が東の青春を代表する作品ならば、こちらは西の青春を代表する作品です。

物語は、主人公が希望する大学には受からず、仕方なく滑り止めで受けて合格していた大阪の新設されたばかりの私立大学(追手門大学)へ入学金を納めにいくところから始まります。

高校時代に少しテニスをやっていた縁で、新しくテニス部を作ろうという同級生と一緒になって土方仕事をしてテニスコートを作り、一応形としてはテニス部らしい体裁を整えていきます。

そのテニス部に入ってくる同級生との友情や恋愛、テニス部の後輩とのプライドをかけた戦い、偶然に知り合った他校の大学生やその当時流行はじめていたシンガーソングライターの卵、そして友人の死など、自分の体験を元として、小説になるよう大幅にアレンジを加えつつ、書かれたものと思いますが、それにしてもまだ高度成長を遂げてはいない貧しい日本のなかで、登場人物達は当時としてはえらく優雅な大学生活を送っているなという感想です。

今では文壇の重鎮でもある著者の、原点とも言える青春時代をなぞった、学生生活の模様が淡々と描かれていて、こうしたお坊ちゃま的な作風が、その後もこの著者の様々な小説に反映されていくのだということがよくわかる作品でした。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

月の上の観覧車 (新潮文庫) 荻原浩

2011年に単行本、2014年に文庫化された短編小説を集めた作品です。収録されている作品は「トンネル鏡」「金魚」上海租界の魔術師」「レシピ」「胡瓜の馬」「チョコチップミントをダブルで」「ゴミ屋敷モノクローム」「月の上の観覧車」の8編です。

著者とは年齢が1歳違いと近く、今までに時代と共に見聞きして体験してきた経験則も似ているということもあり、作品は概ね好きで、文庫になった作品の多くは読んできました。

特に早くから若年性アルツハイマー病についての作品「明日の記憶」(2005年)や、直木賞候補にもなった「あの日にドライブ」、タイムスリップもの「僕たちの戦争」、短編の「千年樹」などそれぞれに味があり、また感性が合っていいものでした。

この短編集では仕事、日常の生活、家族の死、淡い初恋など身近なテーマで淡々と語られていき、主人公の年齢も立場もそれぞれですが、なにか重い過去を背負ってきたり、感受性が豊かな普通の市井の人達って感じがして、それゆえに感情移入がしやすく、面白い作品に仕上がっています。

ただそれだけに感動とか、どんでん返しとかに期待はしちゃいけません。

次はビジネス的に求められるこのような短編小説ではなく、じっくりといい長編を書いて、今度こそ誰もが直木賞を推薦する作品に仕上げてもらいたいものです。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ジェントルマン (講談社文庫) 山田詠美

1985年に「ベッドタイムアイズ」でデビューし、その2年後の1987年には「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」で直木賞を受賞したねっとりした大人の性愛、倒錯系?小説が多い流行作家です。そのような先入観というか書評などを以前読み、今まではあえて読むのを避けてきました(1冊だけは読んでいますが)。

1959年生まれの著者は、私とも年齢が近く、そろそろ週刊誌的な男女のドロドロした関係からも距離を置く頃かなと、ちょっと読んでみる気になりました。

この作品は2011年単行本刊、2014年文庫化された小説で、主人公は高校の同級生の男性に惚れてしまった同性愛者の男性です。

その主人公が惚れ込んでしまう男性ですが、高校時代から外面がよく文武両道で誰からも好かれていましたが、実は裏ではとんでもなくエゴイストで残酷な犯罪も平気でおこなっていることを知っています。

そうした倒錯した世界がこれでもか!ってぐらい出てきますので、私のように免疫がないと、読んでいると途中で吐き気を催しそうになってきます。あー気持ち悪い。

それでも男が男を愛する世界に興味があるって人は読めばいいのではないでしょうか。正常な人は、そういう世界のことは無駄なだけで知識として知っておく必要もないと思われます。

結局、期待したようには作風は変わってなく、こうした一部のマニアックな人には好評?だろう倒錯小説は、私のような凡人には無理だったようです。いずれにしても好みが別れるところです。

★☆☆

【関連リンク】
 7月前半の読書 神様が降りてくる、ギフト、巡礼、働かないオジサンの給料はなぜ高いのか
 6月後半の読書 精霊の守り人、国家の闇、ミッキーマウスの憂鬱、きみはポラリス
 6月前半の読書 とせい、アルケミスト―夢を旅した少年、銀二貫、ふがいない僕は空を見た
 5月後半の読書 慈悲深い死、港町食堂、グランド・フィナーレ、知の逆転
 5月前半の読書 大人の流儀、その時は彼によろし、長生きすりゃいいってもんじゃない、カラフル
 4月後半の読書 介護入門、ナイン・ドラゴンズ、エネルギー論争の盲点―天然ガスと分散化が日本を救う、横道世之介
 4月前半の読書 運命の人(1)(2)(3)(4) 山崎豊子、ゲーテ格言集 ゲーテ
 3月後半の読書 彼女がその名を知らない鳥たち、「人間嫌い」のルール、インターセックス、民宿雪国
 3月前半の読書 夏の庭、マリアビートル、さらば雑司ヶ谷、ドミノ
 2月後半の読書 和菓子のアン、リフレはヤバい、屍者の帝国、三匹のオッサン
 2月前半の読書 赤猫異聞、殺人鬼フジコの衝動、モップガール、 「意識高い系」という病
 1月後半の読書 殺し屋ケラーの帰郷、模倣犯(1)~(5)
 1月前半の読書 羊の目、シティ・オブ・ボーンズ、日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率、ボトルネック、銀の匙
 リス天管理人が選ぶ2014年に読んだベスト書籍






リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)
PR

コメント
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カウンター
カレンダー
 
08  2018/09  10
S M T W T F S
2 3 4 6 7
9 10 11 13 14
16 17 18 20 21
23 24 25 26 27 28 29
30
最新コメント
[07/07 area@管理人]
[07/07 店長]
[10/17 area@管理人]
[10/17 浦辻久雄]
[05/31 すいか男]
最新TB
ブログ内検索
プロフィール
HN:
area@リストラ天国
HP:
性別:
男性
職業:
今のところ会社員
趣味:
ドライブ・日帰り温泉
自己紹介:
過去に上場企業の役員とリストラ解雇で就職浪人の経験がある、紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
お勧めPR
Template & Icon by kura07 / Photo by Abundant Shine
Powered by [PR]
/ 忍者ブログ