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安藤優一郞著の「幕末下級武士のリストラ戦記」を読んでいて思ったことですが、幕末という時代においてもまだ時計というものは国内では一般的ではなく、お城で太鼓を叩いておおよその時刻を知らせたというようなことが書かれています。

この書籍に出てくる下級武士は、大政奉還がされるまでは今で言うところのVIPの護衛官、または江戸城(現在の皇居)付の警察官という位置づけで、今で言えば公務員、もっと言えばその他大勢のサラリーマンです。

サラリーマン生活を40年経験した私からすると、後半の10年ぐらいを除いて、目覚まし時計がないと決まった時間に起きることができませんでした。

後半の10年ぐらいはさすがに体内時計が身体に染みついているのと、年をとるとそれほど睡眠時間が必要でなくなることから、目覚まし時計が鳴る前に目を覚ますことができるようになりました。

そうした、下級武士=サラリーマンが、ほぼ毎日城へ出仕するわけですが、その頃の時間の感覚というのは上記のお城の太鼓やお寺の鐘以外にどのように判断をしていたのか疑問に思いました。

例えば9時にお城に到着するには、朝7時に起きて、朝食を食べて、身なりを整え、8時になれば御徒町の家を出て、30分歩いてお城へ通勤するのが日課だとしても、時計がないので、7時起床とか、8時に家を出るとかは毎日なにを基準として判断していたのか不思議です。

現代と同様の置き時計や掛け時計が日本で製造されるようになったのは、明治時代中期1880年代のことです。

写真出典:Wikipedia
それまでの江戸時代から明治初期には、日の出と日の入りの時間を基準にして昼と夜それぞれ6等分する和時計というのがありましたが、お城や大きな寺院しかなくとても貴重で高級なものでした。

その和時計ですが、動力にはゼンマイや錘を使い、夏と冬とで昼と夜の長さが違うので、1年を24に分ける二十四節気ごとに調整する必要がある結構面倒な代物でもあります。

世界を見るとヨーロッパ、特にスイス、イギリス、フランスでは、18世紀(1700年代)頃から貴族などが中心ですが、様々な機械式時計が作られ、ジュネーブには時計職人が多く集まり産業として機能していました。

我々世代には、時計と言えばスイスを追い抜いた日本製が一番正確でしかも安い!というイメージがありましたが、日本が時計を製造し始めたのはかなり後のことです。

江戸時代の「時の鐘」は上記に書いたとおり、お城の鐘や太鼓、お寺の鐘、そして町内の鐘(火事の時などに鳴らす半鐘でしょうか)ということだったようですが、その鐘を鳴らす時刻は、江戸城など和時計がある場合はともかく、お線香が燃え尽きるタイミングなどでおおよその時間を計っていたと言うことですから、結構いいかげんなものです。

そのようないい加減というか、かなり幅のある時間が当たり前の世の中だと、現在のように「遅刻した!」とか「約束の時間を守れ!」という状況はなかったのでしょう。

そういうまったりと時間が流れていく時代も良いですね。

そう言えばアフリカの国の話しだったと思いますが、ガイドだったか運転手だったかが、「待ち合わせの時間から2~3時間遅れてやってくることはごく普通」「約束した時間に遅れてもなにも悪びれたところがない」という話しをテレビで見た記憶があります。江戸時代以前の庶民や、サラリーマンの武士の生活もそういう感覚だったのかも知れません。

日本人は、明治以降、努力して時計産業が隆興を極めたせいで、なにかにつけて時間の管理にうるさくなってしまったのかも。

私も新入社員時代に先輩からキツく指導され、時間にはうるさい方で、部下との待ち合わせで5分でも遅れてきたら、キツく叱っていた気がします。気持ちや仕事に余裕がなかったのでしょう。

リタイアしたあとは、決まった時間になになにをしなくちゃいけないってことがないので、時間の感覚がなくなってきました。

その気持ちよさったら、今では上記のアフリカ人ガイドが約束の時間を守らないという考え方に熱烈賛同します。

【関連リンク】
1236 新しい元号はなにに決まる?
832 いま腕時計の需要はどうなっているのか
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