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62歳でリタイアして、8ヶ月ぐらいは無収入で貯金を取り崩しながら生活していましたが、63歳になってその翌々月には初めての公的年金(厚生年金保険)を受け取りました。

リタイアして無収入になった途端にいきなり様々なコスト?がふりかかってくるのは覚悟はしていましたが、貯蓄額が見る見る間に減っていくのを見て末恐ろしくなりました。この話しはまた別の機会にでも。

その公的年金ですが、私の場合、受給年齢が60歳から65歳からに段階的に引き上げられた厚生年金保険のうち、63歳から一部(報酬比例部分)を受給できます。

残念というか(4年ほど早く生まれていれば60歳から受給できた)、ラッキーというか(あと4年ほど遅く生まれていれば65歳からしか受給できなかった)、微妙な年齢と言うことです。

もっと言えば、16年早く生まれていれば、報酬比例部分だけでなく、本来なら定額部分も含め60歳からフルに受給できましたので、悔しさはあります。

なんて厚かましいヤツ!と思われるかも知れませんが、私が社会人になったときには、まだ法改正されてなく「60歳になれば年金が支払われる」という国との約束で払い続けてきたので、裏切られた思いをするのもやむを得ないでしょう。(法改正は1985年と2000年)

年金の定額部分も含めて満額60歳から受給できた人は、昭和16年4月1日以前生まれの人ですから、戦中生まれまでということになります。

団塊世代(1947年~1949年生まれ)の多くは、報酬比例部分は60歳から、定額部分も63歳または64歳から受給できました。国会の選挙に大きな影響を及ぼしてきた世代ですので、むげにはできなかった妥協の産物だったのでしょう。

年金は言うまでもなく、リタイアした後の唯一確実な収入源となります。

「マンション経営しているから」とか、「投資で稼いでいる」というのは、10年20年単位で見ると決して安定した収入源ではありません。

まして「ずっと働くから年金はあてにしない」というのは、最後の手段であって、親や家族が病気になって看病や介護するため仕事を辞めざるを得なかったり、自分の健康を害することもあります。

年を取ると言うことは、イコール健康を害していくということなのです。

そんな中、こういう記事を読みました。

「年金保険料を払うのは無駄」という人の9割が誤解している年金の実態(Mocha)
年金未納率は3~4割とも言われることがあります。年金を払いたくない人は、年金未納者がたくさんいるため、年金制度はいずれ破綻すると考えていないでしょうか?
(中略)
2020年度末の公的年金加入者は6740万人。このうち未納者数は115万人ですから、割合にするとわずか1.7%です。公的年金はほとんどの人が保険料を払っている状態ですから、制度としては問題なく運営されているのです。

わずか1.7%とは言え、まだ、年金について変な誤解をしていたり、偽情報を信じ込んでいたりして支払い拒否している人がいるのですね。収入がほとんどなく経済的に支払えないということかも知れませんが。

ちなみに生活保護受給者は年金保険料の納付が免除されています。

12年も前に発刊された、細野真宏著『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? 世界一わかりやすい経済の本』 (扶桑社新書)にも書かれていましたが、年金が破綻することは、日本が破綻しない限りありません。

日本が財政破綻したら?

その時は、きっとアメリカか中国かロシアが、国土を割譲するとかなにか大きな代償を支払えば手を差し伸べてくれるでしょうし、減額はされても年金がゼロになることはないでしょう。そうしないと、国民の半分近くが憲法で保障された生活を維持するために生活保護を申請することになります。

そうした破綻することを想像して老後を考えるよりも、どうやって年金を増やせるかを考えることが重要だと思います。

ずっと先のように思っても、30代40代から60代に達するまでは光陰矢のごとし、アッという間です。

遅くとも40代のうちには、子供の教育費や住宅ローンなどと同程度に年金についても知識をつけて、もし国民年金しかないのならば、国民年金基金で上乗せするとか、厚生年金の人でも個人年金保険に加入するなど、対策を考えて実行しておかないと、ふと50代に入ってから慌ててももう遅すぎます。

最近、FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的に自立し、早く引退)という生き方がもてはやされていて、テレビでもその実行者が紹介されます。

確かに早期リタイアは私もずっと憧れていましたが、結局はかないませんでした。

そして62歳でリタイアしたあとで気がついたことは、「60歳までキッチリ厚生年金保険を支払っていたおかげで、月々20数万円の年金を死ぬまで(配偶者には死んでからも)得ることができた」です。

FIREで早期リタイアした人は、配当金や投資活動で収入はあるでしょうけど、将来受給できる年金はフリーランスと同様に国民年金だけです。

ごく一部の、数億円の資産ができた人ならば、早めにリタイアし、豪遊はしないで利息や配当だけで暮らす質素な生活を続ければ、年金がなくても一生を穏やかに終えることもできるでしょう。

でも数千万円の資産ができたからと、30代や40代でリタイアしたら、やがて老後になった時には貯蓄が尽き、しかも年金は国民年金(月額65,000円)だけで、困窮することは目に見えています。

65歳から85歳までの20年間に必要なのは、22万円×12ヶ月×20年=5千2百万円です。かなり質素な最低限の生活を送ってこれだけかかります。

投資は、順調に稼げるときもあれば、大きく損を出すこともあります。ましてや個人の投資は情報の少なさや、投資に割ける資金の少なさから、組織的な投資企業や団体に比べて不利は免れません。

30~40年後に、いまFIREでもてはやされている人達がどうなったか、ぜひ知りたいと思いますが、その頃には私はもうとっくにこの世にはいなそうです。

【関連リンク】
1403 年金相談会へ行ってきた
1384 ねんきん定期便を精読する
1136 定年延長の功罪と年代格差
921 もらえる年金の額はモデルケースとは違うということ



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