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ドライビング Miss デイジー(原題:Driving Miss Daisy) 1989年 米(日本公開1990年)
監督:ブルース・ベレスフォード 出演者:モーガン・フリーマン、ジェシカ・タンディ

1990年のアカデミー賞では9部門でノミネートされ、そのうち作品賞、主演女優賞、脚色賞、メイクアップ賞の4部門で受賞した作品です。

高齢になってそれまで自信を持っていたクルマの運転が怪しくなってしまい、家族から運転を辞めるように言われる導入部は、今の高齢化が進む日本社会を象徴しているようです。

時代背景は1940年代で、主人公は長く勤め上げた教員生活を引退し、別居している息子は父親の工場を継いで社長の座についていて、優雅な老後生活を送っています。

ところが高齢で運転を誤り自損事故を起こしてしまい、息子から専任の運転手を雇ったから自分では運転しないようにと釘を刺されますが、最初のうちはプライドが邪魔をしてなかなか運転手と折り合えず乗ることを拒否します。

しかし徐々に打ち解けていって、その後はいつもどこへ行くのも運転手に頼るようになり、あるとき州を越えて南部の町へ遠出をするに至ります。

その長距離ドライブ中には、その地域で人種差別がまだ根深く残って、黒人の運転手は警察官に嫌がらせを受けたり、ガソリンスタンドで白人と同じトイレが使えなかったりする様子が描かれています。

1970年代に入り、認知症を患って介護施設に入院している老女を見舞った運転手は、お互いに昔を思い出して仲の良い友人として再会を喜びます。

心が温かくなるストーリーですが、なんしろ恵まれたお金持ちの老女と、使用人の黒人運転手の友情ですから、アメリカの映画では良くある「過去は反省しています」「人種差別主義者だけではなく黒人に対して心の温かな白人もいましたよ」を強くアピールしています。

ちょうど以前見た「ミシシッピー・バーニング」(1988年)や「最高の人生の見つけ方」(2007年)、「グリーン・ブック」(2008年)などと同じで、白人の白人のための自己肯定感あふれる作品というところはいつものパターンです。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

カリートの道(原題:Carlito's Way) 1993年 米(日本公開1994年)
監督:ブライアン・デ・パルマ 出演者:アル・パチーノ、ショーン・ペン

ニューヨーク州最高裁判所の元判事が書いた小説が原作で、タイトルにもなっている主人公カリートは、ニューヨークの麻薬密売ビジネスで有名人でしたが、捕らえられて30年の刑期を受けていました。

しかし収監後5年経ったときに親友の弁護士が様々な手を打って釈放されるという幸運に恵まれます。

出所したカリートは、麻薬や犯罪組織からは足を洗おうと決意し、親友のつてでクラブ経営を始めますが、昔の仲間や同業者達が、次々とやってきて穏やかな生活を許してはくれません。

結果的に親友の弁護士がマフィアに脅されて収監中のボスの脱獄を手助けする仕事に手を貸すこととなりますが、弁護士は脱獄を助けるどころか、そのマフィアのボスと息子を殺害してしまい、二人はマフィアから狙われることになります。

アル・パチーノの53歳頃の作品で、脂ののりきった頃の名演技に惚れ惚れします。映画の中でも刑務所に5年間いただけで世の中がガラリと変わってしまい、自分がすでに老いてしまったことを告げるシーンがあります。

映像も美しく、妖しく暴力的なニューヨークの夜の世界がよく描かれています。昨年見たニコラス・ケイジ主演の「救命士」(1999年)や、ずっと昔に見た「タクシー・ドライバー」(1976年)など、ニューヨークの夜が舞台の優れた映画が時々出てきます。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

あかね空 2007年 製作会社 あかね空LLP/OLC・ライツ・エンタテインメント
監督:浜本正機 出演者:内野聖陽、中谷美紀、中村梅雀

原作は直木賞を受賞した山本一力著の小説で、私も2012年に読み、その年の最高作品に選んでいます。

2012年に読んだ本のベストを発表 2013/1/7(あかね空)

小説を読んでいたので問題なく理解できましたが、登場人物が多く2時間程度の映画で描くにはしっかり集中して見ないと、誰が誰でどうしてそうなったというのがこんがらがって意味不明になってしまいそうです。そのせいかわかりませんが、映画としてはあまり評価が高くなく、興行収入もよくなかったようです。

時代は江戸時代の話しですが、侍などは出てこず、商人たちの物語です。

京都から江戸に出てきた豆腐職人が長屋に豆腐店を開きますが、近くには20年前に息子が神隠しにあって跡継ぎがいない豆腐屋があります。その豆腐屋の女将がその京都から来た豆腐職人の姿を20年前に行方不明になった息子が成長した姿とダブってしまいます。

時は過ぎ、豆腐職人は事故で早世し、その息子達が後を継いで豆腐店を続けますが、その店をヤクザと組んで乗っ取ろうとするライバルの豆腐店が現れます。

そこで出てくるヤクザの親分が、豆腐店の長男が背負った博打の借金を取り立てるため、豆腐店の前に立った時、子供の頃の複雑な記憶がふとよみがえってきます。以下自粛

主演の内野聖陽が二役を演じ、良い味を出しています。

最後はハッピーエンドで終わりますので安心して見ていられます。

★★★

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ジェシー・ジェームズの暗殺(原題 The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford) 2007年 米(日本公開2008年)
監督 アンドリュー・ドミニク 
出演者 ブラッド・ピット、ケイシー・アフレック、サム・シェパード

日本ではほとんど知られていませんが(私はまったく知りませんでした)ジェシー・ジェームズという人物はアメリカでは相当有名なアウトローだそうです。日本で言うところの鼠小僧次郎吉ってところです。

南北戦争(1861~1865年)後、25件以上の強盗と17件の殺人を犯し、賞金がかかった重罪人ですが、富豪から金品を奪って民衆に配っていたことで、大衆からは英雄と称えられていました。

そのアウトローの活躍を中心に描いたものではなく、子供の頃からジェシー・ジェームズに憧れてやっと仲間にしてもらった臆病で小心者の若者視点で描かれています。

その若者ですが、自宅でくつろいでいて油断をしていたジェシー・ジェームズが背中を向けたときに射殺して賞金を得るわけですが、「アメリカでもっとも卑怯な男」として名を残すことになります。

なぜ憧れていたジェシー・ジェームズを射殺したのか?というのがテーマですが、その心の変遷はよくわかりませんでした。

強いて言うなら、小心者の若者が、偉大な人物を仕留めることで自分がその偉大な人物に並ぶことができるかもという安易な発想から数少ないチャンスをものにしたということでしょうか。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

漁港の肉子ちゃん 2021年 制作 STUDIO 4℃ 製作 吉本興業
監督 渡辺歩 企画・プロデュース 明石家さんま
声の出演 大竹しのぶ、Cocomi、花江夏樹など

西加奈子著の2011年出版の同名小説が原作で、明石家さんまがテレビ番組『さんまのまんま』に著者がゲスト出演したことがきっかけとなり、吉本興業を巻き込んで同作のアニメ映画化が決まった作品です。

東北の漁港に暮らしている母子を中心に、日々の生活を描いていて、学校でのイジメ、顔面神経症の同級生、母親が抱えている親子の秘密など、暗くなりそうなテーマがありますが、男運には恵まれませんが天真爛漫な母親の陽気さと、母親とは姿形がまったく似ていない冷静で細身の母親思いの娘の二人が、明るく常に前向きなために陰湿なムードは微塵もありません。

特になんてことはない田舎の漁村での生活風景ですが、そこにいる人達は人情味があり、時間も都会よりもゆっくり流れている感じが、美しい風景とともによく描かれていると思います。

★★☆

【関連リンク】
2023年1~2月 ガントレット(1977年)、折れた矢(1950年)、メンフィス・ベル(1990年)、どら平太(2000年)、ブロークンシティ(2013年)
2022年11~12月 るろうに剣心 最終章 The Final、 The Beginning(2021年)、マイ・インターン(2015年)、蜂蜜と遠雷(2019年)、ブリット(1968年)、シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年)
2022年9~10月 バニラ・スカイ(2001年)、千利休 本覺坊遺文(1989年)、パリは燃えているか(1966年)、御法度(1999年)、墨攻(2007年)



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