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高齢者向けビジネス(第1部 居住編)高齢者向けビジネス(第2部 趣味編)に続く第3弾は仕事編です。仕事のビジネスっていうのもなんか変なのですが、いわゆる生活費を稼ぐため、あるいは生き甲斐やちょっとした小遣いを稼ぐために働き続ける高齢者向けのサポートビジネスと言ったほうがいいかもしれません。

生活費を稼ぐために働く場合ならば、できるだけフルタイムの正社員勤務が望ましいですが、55歳を超えてから新たに正社員で雇ってもらえる可能性は、よほど強い縁故や専門技能でももっていないと皆無でしょうから、一般的には長期間+フルタイムで働ける契約社員や嘱託などの非正規雇用に頼らざるを得ません。

また稼ぐつもりなら土・日曜日が出勤(代わりに平日が休み)の業務や、深夜・早朝勤務といった普通一般の人があまり好まない勤務体制で働くことで、「非正規+高齢」という大きなハンデを乗り越える必要があるでしょう。もちろん特殊な資格があればそれを生かせればより有利です。

一方、生き甲斐のために働き続けたいとか、年金にプラスして少しお小遣いを稼ぎたいという高齢者は、毎日、月~金で朝から晩までのフルタイムで働く必要はなく、空いた時間や無理のない程度に働くというパートやアルバイト、派遣、ワークシェアリングといった形での労働が適しています。

ずっと昔から高齢者を対象とした派遣ビジネスというのは盛んに行われています。自由化が進む派遣業界も、以前は派遣期間や派遣職種など厳しい制約がありましたが、高齢者(60歳以上)の派遣の場合は、それらの制限(対象職種や期間など)が撤廃されていて割と自由にできるというメリットが労使双方にあります。

また4月に書いた「今こそワークシェアリングを根付かせるチャンス(かも)」では、元々主婦や学生など短時間労働を希望する人や、夜間に学校へ通う人、逆に昼間勉強したり用事があって夜しか働けないという人がワークシェアリングを使うものでしたが、これからは時間に余裕のある元気な高齢者がひとつの仕事を分け合って働く仕組みとして有効だと書きました。

繰り返しになりますが、高齢者が若い人のパートやアルバイトと比べて有利な点は、一般的に社会経験が豊富で(対人関係のトラブルが少ないとか、暗算での計算が速いとか、仕事の要領がいいとか飲み込みが早い)、働く時間帯は早朝から深夜まで割と自由に設定ができ(勤務シフトが組みやすい)、さらに長年社会人としての自覚があり、信用や信義を重んじますので、若い人よりは無断欠勤や遅刻、突然の退職なども少ないときています(人によるところが大きいですが)。

もちろん体力がない、病気や怪我をすると完治するまで時間がかかる、長時間ひとつのことに集中できない、機敏に動けない、ITに弱い、眼や耳が悪い、若い社員が父親のような高齢者を使いにくい、などデメリットもありますが、それらを考慮した上で、1日4~5時間の短時間勤務で高齢者シフトを回していくという働き方は、それなりに労使双方にとってメリットのあることではないでしょうか。

それらの仕組みを1企業でおこなうのは求人やシフト作成、勤怠管理、給料計算・支払など労務管理上面倒なので、できれば派遣会社や人材コンサル会社が代行して募集~労務管理をおこなうのがベターと思われます。

一例を挙げると、マンションの管理人は住み込みでなければ通常は平日のみ9時~17時までの勤務体制が普通ですが、保安上や宅配便の代理受け取りなど考慮すれば、土・日曜日も含め24時間とは言わないまでも8時~23時頃まで管理人が常駐すれば、昼間は働いている人でも管理人とコミュニケーション(頼み事だとか、設備の修理依頼など)がとれますし、また1人住まいの高齢者や、両親がともに働いて夜まで子供だけの世帯を気にかけておくこともできます。

この8時~23時の1日15時間勤務は、ワークシェアリングで6名(1日5時間ずつ3人のシフトで1日おきに勤務)の管理人がシフトを組めば可能で、年金をもらっている高齢者にとってはほどよい勤務時間・日数です。

利用者側も部屋を別に用意して住み込みの管理人を雇ったり、同様の時間を専門の警備会社に委託するよりもずっと格安で済むはずです。

人材派遣といえば以前なら主婦や子育ての終わった女性が再び社会に復帰する際に利用したり、プログラマのような専門技能を持つ人がフリーの立場で働いたり、製造業などで時期によって業務量に波があったりする季節労働的な働き方をする人に向いたものとされましたが、これからはサービス業を中心に、恒常的な高齢者派遣ビジネスが主役に躍り出ても不思議ではありません。

ひとつの例ですが、株式会社高齢社という「高齢者の高齢者のための高齢者による」会社がもう10年以上前に設立され成果をあげています。

またその他多くの派遣会社がシニア派遣と銘打った独自のサービスを展開しています。

私もあと4年にせまる定年後にはこれらのサービスに登録し、お世話になるかも知れません。

次に高齢者の仕事と言ってもその体力や健康状態で様々変わってくると思われます。

派遣の場合だと主としてサービス業(ビルメンテ、修繕・修理・点検、飲食店、販売店、駐車場、警備、管理人、電話応対、配達、チラシ配りなど)ですが、これから高齢者がおこなう仕事の中でもっと流行りそうなのは、自宅でもできる内職系がヒットする予感があります。

内職というと今までのイメージは主婦などがおこなう翻訳、データ入力、採点、シール貼り、DM発送、テレアポ、刺繍や裁縫などなど。

しかし社会経験が豊富な高齢者がおこなう内職は、各種のネット販売やネット仲介、ネット売買代行、ホームページ更新、データサーチャー、メルマガ執筆・配信代行、技術マニュアル製作、ネットワーク監視、講演・演説のシナリオ作成、翻訳・校正、投資相談、節税相談など幅はさらに拡がっていきそうです。

一般的な高齢者の場合、ある程度の年金をもらっていますので、毎日フルタイムで働く必要がある人ばかりではありません。もっと言えば貯金もあるので月に数万円の小遣いが稼げばいいという人もたくさんいます。

それならば、アフェリエイトや仲介、代行のネットビジネスをすることで、ある程度知識と経験を積めばそう難しいことではありません。

とにかく時間はいくらでもありますから、会社で働きながら副業でそうしたことをやっている人からすると羨ましいぐらい自由な時間があるわけです。

そしてそれが高じ、月に十数万円も稼ぐようになってくると、もう立派な個人ビジネス、個人事業主です。最近増殖してきているCGMというビジネスモデルがありますが、それはアマチュアの読者に記事やコンテンツを書いてもらって、それをたくさん集めてメディアと称する「人のフンドシで相撲を取る」ものです。つまり裏を返せば普通の読者が書いたものがお金に替わることもよくある話しなのです。

そのひとつにレストランや物販の評価サイトでサクラの書き込みをするようなあまりお勧めできないネット内職もありますが、そうした人を騙す目的ではなく、地元企業に地域の名所紹介文を頼まれて書いたり、近所の商店会のホームページに沿革やPRコピーを書いたりと、最初のうちは頼まれてボランティアで引き受けていたとしても、それが評判になると次は有償で依頼されて、人に喜ばれるような仕事もあるでしょう。

但し、文章がそこそこ書けると言うだけでいきなりプロのライターになろうと考えるのは大甘で、ただでさえフリーライターをやっていて、それだけで食えている人はごくごくわずか、せいぜい自分の目が届く範囲で、基本は趣味の延長ぐらいと考え、まずは副業的な小遣い稼ぎに徹したほうがいいでしょう。

ネットでできる仕事がいいと思うのは、実に高齢者向けの仕事だからです。

まず自宅の中にネット環境さえあればできます。団塊世代以下で技術職やホワイトカラーだった人ならまずPCは扱えるでしょう。

しかも文章を書くのは昔から書籍や新聞を熱心によく読み、稟議書や報告書、起案書、マニュアルなどビジネス文書を書くのも手慣れたものです。

最新テクノロジーや知らない業界のルールなどは新たに勉強していく必要がありますが、そうした副業用勉強パックを高齢者に向けて販売するのもひとつの仕事になるかも知れません。前回書いた趣味編の料理教室の下の階では高齢者向けの「ネットビジネス教室」ができるかもしれませんね。

この高齢者がおこなうネットビジネスで注目したいのは、実は私がやりたいと思っていることですが、地方の農産品のネット直販をごく少量から引き受けて代行するビジネスです。

自分の実家のある出身地にいる古い友人・知人や、旅行先で知り合った農家さんでもいいのでそういう人から農産品販売の委託を受けます。

つまり小さな農家が自分でわざわざ楽天やyahoo!ショッピングに店を構える必要などなく、親しくなった農家の人から毎朝FAXかメールで「今日はダイコンとニンジン各50本、ハクサイ30個、自家製タクアン漬け20本を1個○○円で売りたい」と委託されたら、それを利用料のかからないyahoo!ショッピングに写真入りで出品し、購入者が現れたらその送り先を農家に伝え、送料と販売価格の何割かを農家の人に渡すというスキームが出来上がります。

売れなければそれは市場価格に合っていないということですから、それを伝えてノウハウを積んでいけば、やがては常連さんもつき、売れ残りもなくなっていくようになります。

JAや会社が事業としておこなうなら、ある程度まとまった分量と、形の整った製品(規格品)でなければ成立しませんが、小遣い稼ぎの個人がおこなうなら、どんなに少量の出品でも、また曲がったキュウリでも、表面に少し傷が入った果物でも出品が可能です。

個人でおこなうなら、少量であっても複数の農家と手を組み、毎日2~3時間やればそこそこの小遣いにはなりそうです。

私なら近所の道の駅へ行って、そこで販売されている地元特産品(加工品や農産物)の製造者と交渉し、まだネット販売を手掛けていない商品の代行販売をおこない、売れたらその手数料を得るというところから始めますね。仕入や発送、入金管理等が不要でノーリスクですから。

そして自宅の押し入れの中や倉庫に眠っていて、捨てたい、あるいは誰かにあげたいと思っているものって結構あるものです。

ご近所の中で顔が広い方であれば、知り合いの方にそうしたものを出してもらって、代わりにネットオークションに出品し、落札価格の20~30%程度を手数料としてもらうというビジネスもすぐにでも始められそうな仕事です。

落札後のクレームなど、リスクがまったくないとは言えませんが、通常ならご近所さんにも喜ばれ、買った人にも喜ばれ、3者3得の満足が得られそうです。


【関連リンク】
820 高齢者向けビジネス(第2部 趣味編)
810 高齢者向けビジネス(第1部 居住編)
800 高齢化社会で変化している交通事故の統計を見る
733 高齢者の地方移住はこれからも進むか

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