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トクホ(特定保健用食品)が健康食品ブームにのっかって再び勢いづいてきました。再びと書いたのは、実は2007年をピークにして一度大きく下げていましたが、2012年頃から再び伸びてきています。

またトクホとは別に、第三の保健機能食品として「機能性表示食品」というのもこの4月から解禁されるようです。こちらの話しはまた今度。

トクホは2013年12月末現在、特定保健用食品として表示許可・承認された食品は1095品目にのぼり、市場規模は6275億円(2013年メーカー希望小売価格ベース)となっています。(公益財団法人日本健康・栄養食品協会調べ)

市場調査会社株式会社シード・プランニングの情報では、「健康食品市場(トクホ、栄養機能食品、サプリメント、機能性飲料・菓子の小売りベースによる金額を加算したもの)は、2013年の1兆8,388億円から、2017年には2兆1,452億円と20%近く伸長すると予測しています。

人口減や所得減少の中で、国内に関して言えば、数少ない成長産業のひとつで、テレビ・新聞の広告でも、これらの健康食品が今や主流となりつつあります。

それら健康食品の中でもトクホに認定された商品は、消費者庁長官の許可を受け、効果を表示することのできる食品で、からだの生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいることを証明し審査を受けています。

例えば、「血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」、「お腹の調子を整えるのに役立つ」「血糖値が気になる方に適する」、「虫歯の原因になりにくい」「体脂肪がつきにくい」などで、トクホの認定を受けている製品は、健康食品はもちろん、清涼飲料水やお菓子類、食パン、ヨーグルト、豆腐、味噌汁、お茶、調理油など多岐にわたっています。

ただトクホならなんでも健康によいか?っていうと必ずしもそうとは言えないものもあります。

いい例が「花王のエコナ」が販売中止に追い込まれた問題で、食用油として初めてトクホに認定されたものの、発ガン性が懸念されるグリシドール脂肪酸エステルが、他の食用油より多く含まれていることから2009年に販売を自粛し、その後取り消しの届け出をおこないました。

その他にも、トクホのコーラ「キリンメッツコーラ」や「ペプシスペシャル」などに入っている「アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKなどの人工甘味料を危険視する研究者などもいて、「トクホでない普通のコーラよりも体に悪い」とさえ言う人もいます。

「カロリーゼロ」、太って病気まっしぐら!(東洋経済)
・・・人工甘味料には主に3つの作用があります。(1)ホルモンに影響を及ぼして体内に脂肪を蓄える。(2)味覚を鈍化させる。(3)コカイン以上の依存性がある。・・・

ま、味や嗜好品の好みに関しては人それぞれですから、どうでもいいのですが、一見して「トクホだから健康によさそう」「トクホだと安心!」と思い込むのはどうかということです。

「そんなこと言ったら市場にあるほとんどの加工食品には着色料や保存料、香料、防腐剤、甘味料などが使われているので、なにも食べられなくなる」って声も聞こえてきそうです。

私もそう思いますし、私が子供の頃は、今よりも食料添加物の基準が甘かったため、今考えると恐ろしいような身体に悪いものも食べてきています。

要はそれらの自然ではなく化学式で作られた、人工的に調整された食品をどれだけ大量に、継続して摂取するかで、将来の身体に問題が出てくる可能性があるやなしやというところでしょう。

そういう意味では最近忘れられがちになってきた、東電がばらまいた福1由来の放射性物質を含む食品と似ているかも知れません。

天然には存在しない放射能だって極めて微量であれば健康には影響がないと言われていますし、それは事実なのでしょう。

でも微量であってもそれを子供の頃から何十年にも渡りずっと身体の内外から浴び続けていたとしたら、どういうことになるか、個人差はあるのでしょうけど、まったく安全とは誰も言い切れないのではないでしょうか。

トクホから離れてしまいますが、例えば一般的なコンビニ弁当、小さな文字で書かれている内容物にはよくみるとなんだかわからないけど、恐ろしそうな名前が大量に列挙されています。

発色剤、着色料、乳化剤、保存料、甘味料、酸味料、漂白剤、酸化防止剤、ph調整剤、たんぱく加水分解物、発酵調味料、香料、結着剤、調味料(アミノ酸等)などなど。

調味料(アミノ酸等)の中にもグルタミン酸ナトリウムやイノシン酸ナトリウム・グアニル酸ナトリウムといううま味調味長と呼ばれる化学調味料が使われています。

別にコンビニ弁当だけが悪というのではなく、スーパーで売られているものや、もしかすると(手作り)お弁当屋さんや高級仕出し弁当、レストランなどでも似たような添加剤や化学調味料を使っている可能性はあります。

その店で調理されたものは無添加であっても、使っている素材が加工された段階でたっぷり添加物が使われていることだってありそうです。

だから普段は「気にするな!」って言いたいところですが、知っていながら摂取するのと、無知で知らないまま、赤ちゃんや成長期の子供にまで毎日大量摂取させてしまっていないかぐらいは知っておいて損はないでしょう。

テレビCMなどを見ると、トクホのお茶を飲むと急に元気になったり、身体の中が綺麗になったり、メタボが解消したりするようなシーンがてんこ盛りで、頭では「そんなわけないだろ」って思っていても、目から入ってくる情報ほど強烈に印象が残るものはなく、ついつい信用してしまいます。

でもそういうものこそ、なにか危険な香りがするのです。

そしてトクホの制度、「国民の健康」をうたい文句にしていますが、それに関係して実のところ厚生労働省の外郭団体で、公益財団法人日本健康・栄養食品協会(理事長や評議員に厚生労働省OB)や、一般財団法人 医療経済研究・社会保険福祉協会(理事長や常務理事に厚労省OB)が仕切っています。

そして当然こうした機関には官僚達が大量に天下り、黙っていても高給がもらえる組織となっていて、国民の健康を餌にした利益誘導と省益、独占的な利権がはびこっていると考えてもそう間違いではなく、そのことをとっても素直に喜べなかったりもするわけです。

そして先月にはとうとう反対する消費者委員会の答申を破ってビールにまでトクホが認定されました。

ノンアルコールビール(=清涼飲料水)を未成年が飲むこと自体は法的には問題ありませんが、未成年時からビールへの興味やビール味の依存を避けるためにとメーカー側は原則未成年への販売を自粛してきた経緯があります。それなのに、ビールもどきにトクホ、つまり健康にいいというお墨付きを与えました。

ノンアルコール飲料に初のトクホ食品登場 消費者庁の「不適切」答申覆す(J-CAST)
サッポロビールと花王のビール風味のノンアルコール飲料2種類が特定保健用食品(トクホ)に認められた。消費者庁が両社から出ていたトクホ申請を許可したためで、ノンアル飲料で初トクホとなった。

これからしても、国民の健康や未成年者への影響のことよりも、優良企業が多い酒造メーカーなどをトクホグループに取り込み、トクホの範囲や品数を次々増やすことで、より身内(外郭団体)が潤い、傘下に収めるトクホ市場が活性化することを目指しているのだということがわかります。

またトクホの申請は、申請前の念入りな実験など数千万円の費用と、申請時に数十万円の手数料がかかり、弱小の中小零細企業ではどれほど身体にいい製品を作ろうと、それを証明するための実験結果や研究論文などが必要で、申請までこぎ着けることが難しく、結局は認定を受けられるのは一部の大手食品メーカーや大手の医薬・化学会社などに限られてしまいます。

そういう事情もあってか、この4月からはよりライトな試験やレビューで済ませることが出来る「機能性表示食品」っていうのも現れました。とにかく今や「健康」をうたい文句にすれば利権がザクザク入るって事がわかっているだけに手に負えません。

そしてそれらのトクホ認定取得にかかる多額のコストは言うに及ばずトクホの食品や商品に上乗せされ、販売されることになりますが、それでも多くの人が「トクホ」というラベルが貼ってあるだけで、盲目的に信用してしまい、よく売れているというのが実態です。

だって国のお墨付きがあれば、お上のいうことなら、なんでも無条件に受け入れて信用する希有な国民性を持っている国ですから。

自分で手間をかけて調べると多少はわかりますが、トクホ食品に含まれる添加剤などが実際に健康にいいかどうかは不明(研究者によって意見が分かれる)のものが多いうえ、厚労省や消費者庁にいいようにたかられている業界のトクホ食品は、それでも今後売れ続けていくのでしょう。

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