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ちょんまげぷりん 監督:中村義洋 出演:錦戸亮、ともさかりえ
 
荒木源氏の小説「ちょんまげぷりん (小学館文庫)」の映画化で昨年2010年7月に公開されたものです。

もともとこの小説は2006年に「ふしぎの国の安兵衛」というタイトルであまりパッとしなかったのですが、映画化に合わせて改題し、さらに文庫カバーに上條淳士氏のイラストでイケメン武士にしたところ、映画化の話題と相まってベストセラーになった作品です。
 
その小説の感想は、「4月後半の読書」で書いています。ちなみに原作で出てくる侍は小太りで愛嬌はあるけどハンサムとは言えないイメージでしたが、映画ではそれでは絵にならないためアイドルタレントを使っています。
 
映画はほぼ原作に忠実に作られていて、江戸時代の侍が現代の巣鴨に現れるところからはじまります。偶然知り合うことになった母子と同居することになり、やがて家事をこなすうちにスイーツの腕をメキメキと上げていき、テレビのコンテストで優勝するまでになります。
 
素人がちょっと本をみて腕が上がるとは信じがたいところでもありますが、そこはフィクション、プロ顔負けのスイーツを次々と作っていきます。でもやがて再び江戸に帰ってしまうことになって、、、というストーリーです。
 
先に原作を読んでいたので、流れはよくわかっていますが、それでも感動的なシーンでは思わずウルッときてしまいます。歳を取るということは涙もろくなるってことでもあります。

それを一番感じたのは今から13年も前になりますが、1998年に「プライベート・ライアン」を映画館で観て、涙が止まらず映画が終わってから席を立つのがえらく恥ずかしかったことを思い出します。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!  監督:本広克行 出演:織田裕二、小栗旬

人気の映画の続編で2010年7月に公開されました。映画としてはマニアックでよくできているのですが、さすがに3本目(関連映画含むと6本目)の映画となるとワンパターンなだけにマンネリ化が避けられません。
 
若き湾岸署刑事も13年経つと係長に昇進し、部下を持つ身となっていますが、いつまでもあの落ち着きのない暑苦しい演技にはちょっと無理も出てきていますし、映画「アマルフィ 女神の報酬」では若き沈着冷静な外交官役でしたが、「湾岸署のやんちゃな刑事」というイメージが強すぎ、せっかくの美しいイタリアの古都と大人のしっとりとしたストーリーとミスマッチしていました。
 
ストーリーは、湾岸署の引っ越し中に事件が起き、出払ってしまった署から拳銃が盗まれてしまいます。また新しい署の設備マニュアルが書き換えられ、中に署員が閉じこめられてしまいます。
 
犯人の要求は青島刑事が過去に逮捕した犯人を釈放することで、以前の映画やテレビドラマで出てきた犯人が登場します。その中でも第1作で強烈なインパクトがあった小泉今日子演じる日向真奈美が印象的ですが、今回は警察病院で療養中のところ、釈放されることになります。
 
関連シリーズやテレビドラマは別として、映画としてはもう出尽くした感があるので、これが最後の「踊る大捜査線 THE MOVIE」ではないかと特に根拠なしに思います。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
メッセンジャー 監督:馬場康夫 出演:飯島直子、草なぎ剛

私をスキーに連れてって(1971年)」「彼女が水着にきがえたら(1989年)」などと同じくホイチョイ・プロダクションズの馬場康夫監督の1999年の青春映画です。
 
海外ブランドのファッションエキスプレスを経営していたセレブな女性(飯島直子)が、取引先の倒産と交通事故によって、仕方なく傾きかけた自転車配送業者で働くことになり、仲間とともに立て直し、バイク便と熾烈な競争をしていくというストーリーです。
 
見所は飯島直子のこのときすでに32歳ながら新鮮でなまめかしいボディや脚線美がいっぱい出てくるところで、他にはさほど魅力はありません。
 
この映画の不振で「馬場康夫監督もホイチョイ・プロダクションズも終わったかな」という評判も立ちましたが、その後の「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007年)」でいい映画を作り、その健在ぶりを示しました。
 
私自身ビッグコミックに連載されていた漫画「気まぐれコンセプト」やテレパルにコラムを連載していた「酒とビデオの日々」のディープなファンで、馬場康夫率いるホイチョイ・プロダクションズをずっと影ながら応援してきました。
 
馬場氏とは同世代ということもあり(彼が3歳年上)、考え方や経験してきたことに共感するところが多々あり、観る映画や読む本、その他趣味等にも影響を受けました。いいスポンサーを見つけて、面白い映画をもっと作ってもらいたいものです。
 

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日本で制作される映画はザックリとおよそ年間800本(いわゆる裏モノは除く)ぐらいはあるそうですが、実際に映画館で上映されるのはそのうちの1/3あるかないかということです。

つまり約250本ぐらいが映画館で上映され、その後DVDになって販売、レンタルされるのでしょう。

残りの550本は、よくて映画館ではない場所で自主上映されたり、マニア向けにDVD化されたりしますが、中には陽の目を見ることもなくお蔵入りしてしまうものもあると思われます。
 
日本の映画館へ足を運んで映画を見る人は、年間で1億8千万人ぐらいということですので、日本人は1年のあいだに1回以上は行っている勘定となります。

映画で平均すると上映1本あたり観客は72万人ということになりますが、超人気映画で1千万人近い入場者を集めるものもあれば、全国で数千名というものまで千差万別あるのだとと思われます。
 
映画の人気度は一般的には「興行成績」という入場料等の売上げ規模(映画館関連収入)で表されます。
その日本映画の過去の興行成績トップ5はというと
 
 1位 「千と千尋の神隠し」304億円 2001年
 2位 「ハウルの動く城」196億円 2004年
 3位 「もののけ姫」193億円 1997年
 4位 「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ」173.5億円 2003年
 5位 「崖の上のポニョ」155億円 2008年
 

なんと宮崎駿氏のアニメがほぼ独占していて、4位に実写映画がかろうじて1本入っていますが、これは世界的に見るととても変わっていると思われます。
 
興行成績で5位以下は、6位「南極物語(1983年)」、7位「踊る大捜査線 THE MOVIE(1998年)」、8位「子猫物語(1986年)」、9位「借りぐらしのアリエッティ(2010年)」、10位「天と地と(1990年)」となります。
 
映画入場料は数十年前と今では当然物価に違いがあるので、興行収入の比較では古い映画にとって不利になります。そこで日本映画の歴代入場者数(推定値)順位を見ると、
 
 1位 「千と千尋の神隠し」2350万人
 2位 「東京オリンピック(1965年)」1950万人
 3位 「ハウルの動く城」1500万人
 4位 「もののけ姫」1420万人
 5位 「明治天皇と日露大戦争(1957年)」1300万人
 
ということになります。動員数でも宮崎アニメは強し!ですが、40年以上前の古い映画が2本入りました。
 
しかし5位の「明治天皇と日露大戦争(1957年)」という映画は、私がちょうど生まれた年に大ヒットしていたなんて知りませんでした。DVDされているなら今度借りて来なくっちゃ。
 
この2月には昨年(2010年)に上映された映画の賞が、次々と発表されています。主な日本の映画や俳優・女優に与えられる賞と言えば「キネマ旬報賞」、「毎日映画コンクール」、「ブルーリボン賞」、「日本アカデミー賞」などがあります。それらの賞で評価された昨年のベストワンは、
 
 キネマ旬報 日本映画ベスト・ワン 「悪人」
 ブルーリボン賞 作品賞 「告白」
 日本アカデミー賞 最優秀作品賞 「告白」
 毎日映画コンクール 日本映画大賞 「悪人」
 報知映画賞 作品賞 「悪人」
 日刊スポーツ映画大賞 作品賞 「悪人」
 
と意外にも「悪人」と「告白」の一騎打ちだったようです。どちらも原作は読みましたが映画はまだ観ていません。原作の小説で言えば私的には9:1の割合で「告白」の勝ちでしたが、映画になると受賞数を見る限り逆に6:4か7:3で「悪人」が人気のようです。
 
昨年上映された映画の中で他にも有力候補として上がっていたものは「13人の刺客」「おとうと」「借りぐらしのアリエッティ」などでしたが、それら以外にも、私はまだ観ていないものが多いですが「ゴールデンスランバー」「人間失格」「孤高のメス」「アウトレイジ」「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ! 」「必死剣 鳥刺し」「キャタピラー」「東京島」「THE LAST MESSAGE 海猿」「武士の家計簿」「ノルウェイの森」「海炭市叙景」などベストセラー小説の映画や定番ものが目白押しでした。
 
それらの中で、数ある賞のベストがいずれも「告白」と「悪人」に集中していたというのは、ちょっとどうなんだと思ってしまいます。

つまりどこの賞も選考方法や手法、採点方法が似たり寄ったりで代わり映えしないのではと心配します。

この2作品が専門家にも一般にもうける、突出して素晴らしい出来だったかどうかはまだ観ていないのでなんとも言えませんがなんとなくそうは思えません。なにか消去法で消していくとこの2作品が残ってしまったという感じがします。
 
つまり結局何が言いたかったと言うと、日本の映画というのは残念ながら特定のアニメ以外は世界に通用するものではなく、それを寄って集ってあれこれ賞を大安売りしている割には、大手制作会社やテレビ局の肝いりの作品(つまり制作費や宣伝広告が莫大な作品)が各賞をかっさらっていくばかりで、あまりにも業界の論理が見え透いていそうで面白くないということです。
 
もっと気骨ある映画評論家、カリスマ批評家が前面に出て、万人受けするメジャー作品だけでなく、大手系列映画館では上映できなかった作品から、素晴らしい映画や監督に対して名誉ある賞を与え、再上映をしてもらえるような仕組みを作っていくと、映画産業や映像文化の裾野はもっと拡がっていくことでしょう。
 

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渚にて  1959年 米 
スタンリー・クレイマー監督、グレゴリー・ペック主演

元々は英国の作家ネビル・シュートにより1957年に書かれた渚にて 人類最後の日 (創元SF文庫) 原題「On the Beach」という小説ですが、1959年にグレゴリー・ペック主演で映画化され一躍有名になりました。

同時期の映画「サイコ」に主演した若きアンソニー・パーキンスも出演してました。1959年の映画なのでモノクロ映画ですが、十分に見応えのあるいい映画です。
 
ストーリーは第三次世界大戦が起きて、唯一南半球のオーストラリアだけが気流の関係で放射能の影響を受けず、人類がいまだ生き残っていて、そこに被害を受けなかったアメリカ軍の原子力潜水艦がメルボルンに寄港します。その頼れる艦長がグレゴリー・ペックです。
 
しかし全滅したはずのサンフランシスコから意味不明のモールス信号が発信されていることがわかり、その潜水艦で調査に向かいます。潜望鏡から眺める人っ子いないサンフランシスコの街並みが不気味です。
 
潜水艦は再びオーストラリアに戻ってきますが、そのオーストラリアにもやがて放射能が流れてきて、人類全滅の道へと進んでいきます。
 
ここには宇宙戦艦ヤマトのように奇跡も起きずハッピーエンドもありません。米ソ核戦争の危機と言われていた中で、この小説や映画が描く核戦争後の世界の恐ろしさは真に迫っています。
 
スポンサーや投資家にとって魅力的ではないこういうバッドエンドの映画は最近特に作られることはありませんが、ぜひ最新の科学データと技術を駆使してリメークをしてもらいたいものです。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
宇宙戦艦ヤマト 復活篇  2009年 
監督:西崎義展

実写版のヤマトが公開されなかなかの人気ですが、そう言えば何度か作られていたアニメの続編はほとんど見ていないなということで、2009年12月に公開された復活編を借りてきました。
 
ヤマトはもう松本零士氏のオリジナル作品からは遠く離れた存在になってきてます。古代と森雪は結婚し子供ができています。その古代雪の乗った移民船を護衛する艦隊が攻撃されて行方不明となります。
 
古代進は貨物船船長だったのを地球の危機と言うことで呼び戻され、復活したヤマトの艦長の椅子に座ることになります。見所は波動砲が六連発式となっていて、パワーアップされたところでしょう。
 
なんだかんだとあって、無事生還するものの、古代雪の行方は不明のままで、「第一部完」と最後にクレジットされるところを見ると、第二部以降があり、そこで発見されるのでしょう。もうどうでもいいと言う感じです。
 
映画の最初に「原案:石原慎太郎」とクレジットがされますが、なにか場違いですね。おそらくですがいまボイコットで揺れている東京アニメフェアの実行委員長へのおべんちゃらと見ておくのがいいところかも知れません。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
ハート・ロッカー  2008年 米 
監督:キャスリン・ビグロー 主演:ジェレミー・レナー

確かアバターを破って第82回アカデミー賞作品賞を受賞した映画だったと思います。イラク駐留アメリカ軍の爆弾処理班を描いた、重苦しい雰囲気たっぷりの映画です。
 
映画はまるでドキュメンタリーを見るような感じで展開していきますが、今この時代においてもこのような爆発物が街のあちこちに仕掛けられたり、製造されている場所があることに戦慄を覚えます。

そういうことは日本では報道されることも少なく、ましてそれを取り除く軍人のことなど知るよしがありません。
 
これを観たアメリカ人はどういう感想を持つのでしょう?右派は「こういう命をかけた軍人に感謝しなければいけない」、一方左派なら「言葉も通じない地球の裏側にまでアメリカ人が命をかけて介入する必要があるのか?」でしょうか。確かに問題提起の映画ではあります。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
  
ボルケーノ 1997年 米 
監督:ミック・ジャクソン 主演:トミー・リー・ジョーンズ

缶コーヒーBOSSのコマーシャルに「宇宙人ジョーンズ」役で長く出演しているトミー・リー・ジョーンズはもちろんアメリカでは有名な俳優&監督さんで現在64歳。デビュー作は「ある愛の詩」(1970年米)での助演役でした。その後JFK(1991年)や逃亡者(1993年)、バットマン・フォーエヴァー(1995年)など助演役の多い俳優ですが、この映画では堂々と主演を張っています。
 
ストーリーはロサンゼルスの街中で池の温度が上がったり大きな地震が起きたりします。地下を調べると高温が吹き出しているところがあり、予想しなかった溶岩が吹き出していることが発覚。

トミー扮するカリフォルニア州緊急事態管理局局長が美人地質学者とともに吹き出して流れ出す溶岩を運河を使って海に誘導するため奮闘するというものです。
 
14年前のSFXはさすがにまだ粗さが目立ちますが、何物も溶かし飲み込んでしまう溶岩と最新の街という組み合わせがすごくアンバランスで楽しめます。
 
 



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カイジ 人生逆転ゲーム 2009年 
監督:佐藤東弥 出演:藤原竜也、天海祐希

人気コミックの映画化でレンタルDVDを借りるとなぜかいつもこの映画の予告編が入っていて、そこまでしてCMを流さなければならないのはたいして面白くないからだろうと思って、借りてきてまで観るつもりはなかったのですが、子供からのリクエストがあってやむなく借りてきました。
 
結論から言えば「ストーリーはいかにもコミック的でハチャメチャながら、決して後味は悪くないそこそこ面白い」映画です。
 
カイジというフリーターが保証人になった借金を返すため金融会社の一発逆転のゲームに参加。まんまと口車に乗せられ危機を迎えるけれど機転を利かせ逆転したはいいけど、そうはうまくいかずに核シェルターを作るための地下工場現場へ。

そこから抜け出すために死を賭けたゲームに参加し、ただ一人生き残るがさらにまた試練が、、、という次から次へ災難とチャンスが交互に降りかかるジェットコースター映画です。
 
この映画では「正社員で働けない(働かない)」「給料が上がらず生活が苦しい」「気軽に借金する」などの閉塞感のあるしかも負けクセのついたロスジェネ層が中心に描かれています。
 
ま、極端な言い方ですが映画の中では「なにも努力をしないクズ」「今まで親に散々甘やかされてきた」「お前達が考えるほど世間はそんなに甘くない」「金は人の命より重いのだ」などドキッとする言葉がいくつもあります。
 
20世紀少年といい、このようなコミックから実写映画化されるものには、世相をデフォルメし皮肉を効かせ、わかりやすいシチュエーションが準備されていて、ほどほどのハッピーエンドが準備されているというのがスタイルのようです。この映画も続編が作られるかな。
 
ところで、悪役で登場の香川照之(44歳)って目をむいたときは柳葉敏郎(49歳)にそっくりで芸風がそっくりです。あと天海祐希は一般的に言って美人だというのは理解できますが、女優としてはどうかな。

「アマルフィ 女神の報酬」でもそうでしたが、これほど演技が下手な女優はあまり知りません。宝塚女優なのできっと舞台に立たせるとまた違った印象があるのでしょうけど。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
アリス・イン・ワンダーランド 2010年米 
監督:ティム・バートン 出演:ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ

ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス 」を実写版映画としてウォルト・ディズニーリメイクしたものです。本来の主演はアリス役のミア・ワシコウスカで、映画のストーリーでもその通りなのですが、さすがに大物の貫禄なのか完全にジョニー・デップが中心の映画という感じになっています。
 
このDVDにはメーキング場面も入っていて少し観ましたが、後で周囲には他の映像やCGと合成するため、なにもない緑色したスタジオ内で、走り回ったり階段を駆け上がったりするわけで、俳優達の資質としては演技力や表現力というのではなく、それぞれの場面を頭の中でイメージして違和感のない表情を作るというようにすっかり変わってきているようです。
 
ま、3Dを意識して作られている映画ですが、もちろん2Dで観ても画面が綺麗で、面白くできていて、ディズニー映画であればまず失敗はないなっていう感想です。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
第9地区 2009年米・南アフリカ・ニュージーランド
監督:ニール・ブロムカンプ 出演:シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ

映画の世界では常識なニューヨークでもなくロサンジェルスでもなく今年Wカップが開かれた南アフリカのヨハネスブルク上空に他の惑星から避難をしてきた大型宇宙船が現れ、それに乗ってきた弱ったエイリアン(エビに似ているので通称エビと呼ばれている)を緊急避難させるためにヨハネスブルグに隔離した難民キャンプを設置するのですが、それが第9地区ということになります。
 
しかし受け入れ後13年も経つとエイリアンと人間との間に様々な問題が起きてきて、双方が暴動一歩手前まで来ているというのが映画の現在の姿となっています。

そこでもっと広くてヨハネスブルグと200km離れた地域へエイリアンを移そうとするのですが、これがまた大変なことで。
 
ま、誰でもこのストーリーだけを見るとよくあるB級SF映画と思ってしまいますが、これが本当によくできた映画となっています。

エイリアンしか使うことができない強力な武器を人間が使えるようにと研究をしたり、マスメディアを情報操作して指名手配をおこない逃げ出した秘密を持つ主人公を捕まえようとするところは十分に現実にあり得そうです。
 
ただ終わり方がちょっと中途半端なので、おそらくは続編が作られるのではないかと思っています。
 
  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
ゴールデンスランバー 2010年 
監督:中村義洋 出演:堺雅人、竹内結子

2008年本屋大賞、2008年山本周五郎賞を受賞した売れっ子の伊坂幸太郎氏原作の「ゴールデンスランバー」の映画化です。同氏の本はだいたい読んでいるのですが、この本は知らないなと思っていたら、まだ文庫にはなっていないんですね。
 
同氏の小説の映画化は「陽気なギャングが地球を回す 」「死神の精度 」「フィッシュストーリー 」など合計すると7本もあります。舞台は伊坂氏の住む仙台が多く、この映画も仙台を舞台としています。
 
元々「ゴールデンスランバー」とはビートルズの曲で直訳すると「黄金のまどろみ」ということで、「子守歌」からヒントを得て作られたということです。
 
主人公が友人から呼び出され、眠り薬を飲まされている間に、総理大臣が爆殺されてしまい、その犯人に仕立て上げられてしまうというというとんでもなくあり得ないような設定です。
 
でも一旦そのような状況に追い詰められてしまうと、警察はもちろんマスコミや市民にも追いかけられます。

凶悪犯人だとする証拠までねつ造され、犯罪者としての既定観念が作られてしまうと、もう言い訳なんか通用しなくなるというのは現実にも実際に起きていることです。
 
仙台の街を逃げまくり、いろんな人にも助けられて、危機一髪を次々とかわしていきます。絶体絶命に追い詰められたときにも自分を信用して様々な手助けをしてくれる友人や見ず知らずの人がいるというのは、人間性ということなのでしょう。そういう性格はうらやましい限りです。




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423
沈まぬ太陽 2009年 
監督:若松節朗 出演:渡辺謙、松雪泰子、三浦友和

山崎豊子氏の1999年の小説の映画化で、第33回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した作品で、内容は言わずと知れた日本航空の種々のスキャンダルをフィクションとして描かれています。
 
日本航空といえば今年の初め会社更生法を申請し実質的には破産状態で、現在は国費を投入して再建途中ですが、その転落の原因が、同社の無能な幹部とプライドの高い社員達が権利の主張をするいくつもある労働組合、さらに利権を食い合う政治家、それに史上最悪の日航ジャンボ機墜落事故とネタには不自由しない会社です。
 
映画はその日航123便が1985年8月御巣鷹の尾根に墜落するシーンが管制塔、機内と詳細に描かれていますが、原作ではそれはごく一部のことで、主に労組と会社幹部達との葛藤や中東やアフリカへ左遷された主人公の姿が中心だったように思います。遺族の方や関係者はこのシーンには複雑な思いがあったと思います。
 
映画は3時間22分と長時間なので、上映されたときは途中に10分間の休憩が挟まれていましたが、DVDは休憩したければ勝手に停めて休憩すればよいので、わざわざ休憩タイムを入れなくてもよさそうに思いましたが、映画と同じく休憩タイムが設定されていました。
 
文庫本では5冊にまたがる長編ですので、映画の本編時間も3時間と少しと長くなって仕方がありませんが、決して途中でだれてしまうようなところもなく、ずっと集中して見ていられるなかなかいい映画でした。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
笑う警官 2009年 
監督:角川春樹 出演:大森南朋、松雪泰子

佐々木譲氏原作の北海道警シリーズ第一弾の映画化で、世間を騒がせた北海道警の裏金問題の告発を発端としています。
 
徹底的に不正を隠し通そうとする警察幹部が、地方議会の百条委員会で証言を求められているひとりの警官を、偶然起きた婦警の殺人事件の犯人に仕立て上げ、口封じのために証言前に射殺してしまおうとする、ちょっと想像を絶する派手なストーリーとなっています。
 
ただ小説ではそのような状況に追い込まれていく様子が、かなり詳細に描かれているのですが、映画の場合は時間の制約でかなりすっ飛ばされてしまい、なぜそうなったのかが、わかりにくく、ちょっと普通の感覚では理解しがたい展開をみせることになります。
 
映画のキャッチが「映画は原作を超えるか」というフレーズだったと思いますが、圧倒的に原作の勝利に終わったと言わざるを得ません。原作を読んでいない人がこれを見ると、単なるハチャメチャなフィクション映画となるのではないでしょうか。
 
さらに主演の大森南朋、その相棒の松雪泰子などのキャスティングにもちょっと異議ありで、このあたりは角川春樹氏の強い意向が込められているのかもしれませんが、いずれも映画の主役級を張るには演技が上等とは思えず、B級映画の仕上がりになってしまったのは残念な限りです。
 
「警察は市民の味方」という評判は誰が作ったかは知りませんが、警察の不正や誤認逮捕、警察官の犯罪、組織ぐるみでの隠蔽などが次々に明るみに出ることで、もはやそれを信じている人は少ないと思います。

警察は警察組織を守るために存在すると言っても過言ではないというのが、この映画(原作の小説)でよく現れています。
 
小説ではこの北海道警シリーズは「警察庁から来た男 」「警官の紋章 」へと続いていきます。しかしまだそれらの映画化の予定はないようですが、角川春樹氏は「警官の紋章」を次作として制作したい意向のようです。
 
正直言って今さら角川春樹氏が監督をして、現代にも通用するいい映画が作れるものとは思っていません。

古くは「復活の日」や「人間の証明」など、評論家達には不評ながらも、そこそこ興行的には成功した(私も好きでした)映画を作ってきましたが、使い古した感性と自己陶酔と自己満足の世界が充満していて、見ていて逆に痛々しく思えてきます。
 
事業家としての才能は素晴らしいものがあるのですから、映画監督は若い有能な人を発掘し、春樹氏はプロデューサーに徹するべきではないかと思います。

こういう個性が強く自信家の人は、どうしても表舞台に立ちたい、立っていたいと思う気持ちが強いのかも知れません。原作者の佐々木譲氏もパートナーゆえ表だっては言えませんが、ちょっとなにか違うんじゃないかなーって思っているような気がします。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
ディア・ドクター 2009年 
監督:西川美和 出演:笑福亭鶴瓶、瑛太

2009年の日本アカデミー賞では「沈まぬ太陽」に最優秀作品賞を持って行かれたものの、最優秀脚本賞、最優秀助演女優賞(余貴美子)を獲得し、キネマ旬報ベスト・テンで日本映画1位を得た作品です。
 
映画初主演の笑福亭鶴瓶が田舎の診療所の医者としていい味出していますが、やはり本物のプロ俳優、女優に救われている面があります。
 
ストーリーは現在と過去が頻繁に行ったり来たりしますので、しっかり観ていないとこんがらかってきます。
つまり、
・村長が無医村だった診療所に念願の医者(鶴瓶)を連れてくる
・都会から田舎の診療所に若いやる気のない研修医が来る
・村民から慕われ頼りにされる医療に、研修医が医者の本分を身をもって教えられる
・肺気腫の緊急処置で救急救命の経験があるベテラン看護師(余)に助けられる
・患者(八千草薫)から癌を都会にいる家族には内緒にして欲しいと頼まれる
・患者の家族(医者)が処置に疑問を抱く
・突然医者が失踪する
・失踪した原因が明らかになる
の場面が上記の順番ではなく複雑に錯綜します。あーややこしい
そして、最後にまた驚きの結末が、、、というところです。
患者が同じ八千草薫ということで、浅田次郎原作の「天国までの百マイル」を思い出しました。あれもいい原作(映画)だったなぁ。 


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紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
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