忍者ブログ
リストラ天国 ~失業・解雇から身を守りましょう~ HomePage http://restrer.sakura.ne.jp/
Calendar
<< 2018/12 >>
SMTWTFS
234 67
91011 131415
16171819 202122
23242526 272829
3031
Recent Entry
Recent Comment
Category
1   2   3   4   5   6   7  



1180
ミリオンダラー・ベイビー(原題:Million Dollar Baby)2004年 米

クリント・イーストウッドが監督、主演の映画で、元ボクサーの現在は老トレーナーでボクシングジムを経営している主人公と、貧困の中から努力してのし上がってきた女性ボクサーの栄光と挫折の物語です。この作品はアカデミー作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞を受賞しています。

もうひとりの主演の女性ボクサー役には1999年公開の「ボーイズ・ドント・クライ」でアカデミー主演女優賞を獲得し、この作品でも二度目の主演女優賞を得たヒラリー・スワンクで、彼女はこの映画の役どころと同様、子供の頃は貧困家庭で、トレーラーハウスで生活していたそうです。

日本でも老トレーナーと貧困の中から抜け出す「あしたのジョー」という漫画やアニメが有名ですが、ボクシングの本場アメリカでも、このようなボクシングで貧困から抜け出した成功物語は数多くありますね。

ただ、あと一歩で頂点に立てるというところで、相手の反則攻撃で不慮の事故に遭い、脊髄損傷、全身麻痺状態に陥ってしまうと言うのは泣けてきます。

それにしても、主人公の身体を張った活躍で貧困から抜け出せた家族は、観光気分でお見舞いにやってきたり、家の権利を移せとか非道なもので、悲しさを倍加させます。

クリント・イーストウッドが監督、主演では「グラン・トリノ」(2008年)もそうでしたが、最後は悲しい結末で終わる映画が多い気がします。

★★★


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

映画女優 1987年 東宝

原作は新藤兼人の「小説・田中絹代」で、日本映画界の大女優田中絹代の半生を描いた映画です。

その田中絹代は松竹の看板スターで、当時の松竹の幹部や、監督、俳優陣が多く登場しますが、この映画は東宝が制作している点がなにか面白いところです。もちろん現役当時、1950年代から東宝映画にも十数本出演はしています。

監督は「東京オリンピック」や「犬神家の一族」などの市川崑、主演の田中絹代役に吉永小百合、母親役に森光子、元松竹会長城戸四郎役に石坂浩二、映画監督溝口健二役に菅原文太、その他上原謙、岸田今日子、平田満、中井貴一、沢口靖子、横山道代などスクリーン界の大御所達が勢揃いした豪華な映画です。

戦前の1924年に14歳で映画デビューし、大部屋女優から努力とその美貌からやがて主演に抜擢されるようになっていきます。結婚もしますがうまくいかずにまもなく離婚、その後溝口健二監督と出会い、プロの女優として厳しい演技を求められ、役者として監督に言われたことを忠実に演技するだけの女優から脱却していきます。

映画業界も無声映画時代からトーキー、そしてフルカラー映画へと急速に変化していく中で、映画とともに成長し、またその限界も感じ取っていく姿が、栄光を極めたきらめくスターではなく、人間らしく描かれていてなかなか興味深いです。

そしてイタリアの映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のように、日本の映画界の古い歴史を知る上でもこの映画は価値があります。

亡くなったのは1977年ですが、晩年に出演した映画「サンダカン八番娼館 望郷」で、元からゆきさんの老婆役でベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞しました。この映画は30数年前に見ましたが、田中絹代の演技は主演の栗原小巻や高橋洋子を完全に食っていました。

★★★


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

HERO 2015年 フジテレビ、東宝など

木村拓哉主演のテレビドラマ「HERO」の第2期の映画版2作目です。監督は鈴木雅之、出演は木村拓哉、松たか子、北川景子などレギュラー陣に加え、シブい外務省官僚役で佐藤浩市なども加わっています。

この「HERO」は2001年に第1期がスタートして以降、テレビドラマも、2007年の第1期の映画も、この第2期の映画もすべて「HERO」というタイトルで、それだけではその作品を指しているのかわかりません。

踊る大捜査線 THE MOVIE」とか、「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」のように、タイトルを見ればすぐにテレビドラマか映画か、映画でも何作目かわかるようにはなっていません。なにかこだわりがあるのでしょうね。

ま、外国大使館員が関係したと思われる死亡交通事故の捜査で、治外法権の壁にぶち当たるというよくドラマであるパターンです。

当初は交通事故での死亡だったのが、暴力団組織との関係、外交特権を利用した麻薬の密輸へと発展していきます。

映画にするよりは、テレビドラマでも十分な内容ですが、日本の映画界ではアニメ以外ではアイドルをメインに持ってこなければなかなか成立しないという感じなのと、「踊る走査線シリーズ」が2012年に終わって、次のテレビ&映画でヒットを求めるフジテレビの思惑とがうまく結びついているのでしょう。

★☆☆


 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

ジャッカル(原題: The Jackal) 1997年 米

一応は1973年の映画「ジャッカルの日」のリメイク作品とのことですが、「ジャッカル」という名前のスゴ技の殺し屋が出てくる以外、ほとんど共通している点はありません。

監督は「スキャンダル」(1989年)や、「容疑者」(2002年)などの英国出身のマイケル・ケイトン=ジョーンズで、出演はリチャード・ギア、ブルース・ウィリス、シドニー・ポワチエなど、主演級の豪華俳優を並べています。

元々の「ジャッカルの日」はテロ組織がフランスの大統領を暗殺しようとするフレデリック・フォーサイス原作の世界的ベストセラーになった一級の国際犯罪ミステリー小説でした。

この作品はチェチェン・マフィアのボスが、弟を殺された仕返しに、ジャッカルというニックネームの殺し屋に要人暗殺を依頼し、それをジャッカルを知る刑務所に収監中だった元IRAのスナイパーとFBIが手を組んで追いかけるというストーリーです。

組織的によく練られた計画でないとなかなか実行できそうもない犯罪を、ジャッカルはいとも簡単にひとりでやってのけるシーンがちょっと安直すぎて現実感には乏しい内容ですが、テンポが速く息つく暇もなく次々とスナイパー同士の追っかけ合いが緊迫して引き込まれます。

こうした凄まじいテンポの速さと、時々は息抜きのエンタメシーンとを織り交ぜるというのは、今の流行なのでしょうね。

個人的には、「ジャッカルの日」が衝撃的な小説、かつ忠実に原作を再現した迫力ある映画だっただけに、そちらに手を挙げざるを得ません。

★★☆

 ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

図書館戦争 THE LAST MISSION  2015年 セディックインターナショナル

原作は有川浩のベストセラー小説で、2013年に「図書館戦争」として実写版の第1作目が製作され、これはその第2作目となります。

監督は第1作目と同じ「GANTZ」(2011年)や「デスノート Light up the NEW world」(2016年)の監督をした佐藤信介、出演者は岡田准一、榮倉奈々、栗山千明、石坂浩二、松坂桃李など。

第1作、2作とも防衛省、陸上自衛隊などが協力している、激しい市街戦の戦闘シーンがあるシリーズで現実性はまったくないものです。

この映画(小説)の元となっているのは、日本図書館協会の綱領である「図書館の自由に関する宣言」で、戦前の検閲や焚書に反対するために作られたもので、現代においても、思想の弾圧や、権力者に都合が悪い情報(書籍)などを発禁にしたり販売を差し止める目的で検閲されかねない危機感があります。

そうした図書の検閲に反対し、情報収集の自由や提供の自由を命がけで守ろうとするのが武装化した図書隊で、思想浄化をおこなおうとする権力と戦うというストーリーです。

徴兵制のある国ならば、よりリアルな戦闘シーンになるのでしょうけど、70年以上も平和を享受してきた国で、わずかな自衛隊員以外は、実弾を撃ったことがなく、戦闘訓練も受けたことがない柔な俳優陣とエキストラばかりですから、そりゃ迫力には乏しいです。

ちまたでおこなわれているエアガンを使ったサバイバルゲームのノリって感じでしょうかね。ってことで、小説やコミックの世界にとどめておいたほうが良かったのにと思います。

★☆☆


【関連リンク】
「関ヶ原」、「理想の彼氏」、「家族はつらいよ」、「博士の異常な愛情」
「きみがぼくを見つけた日」「陽のあたる場所」「招かれざる客」「武士の献立」
「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」、「ニューヨーク 冬物語」、「不思議な岬の物語」、「謎解きはディナーのあとで」
「ゼロ・グラビティ」、「真田幸村の謀略」、「イエスマン “YES”は人生のパスワード」、「スティーブ・ジョブズ」
「麗しのサブリナ」、「白熱」、「第七の封印」、「最前線物語」、「シン・ゴジラ」
「男と女の不都合な真実」、「スリーデイズ」、「ダークナイト ライジング」、「鍵」、「北の零年」、「海街diary」
「るろうに剣心 京都大火編、伝説の最期編」、「アメリカン・スナイパー」、「新劇場版 頭文字D Legend1 覚醒、Legend2 闘走」、「ジョーカー・ゲーム」
「神様のカルテ2」、「選挙」、「トリック劇場版 ラストステージ」、「夜叉」、「ドクトル・ジバゴ」 
ゴールデンウィークにお勧めの古い映画10本




リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)

PR




1172
男性の好きなスポーツ(原題:Man's Favorite Sport?)1964年米

監督は「紳士は金髪がお好き」(1953年)、「リオ・ブラボー」(1959年)など多くの映画を手掛けたハワード・ホークス、出演は「ジャイアンツ」(1956年)や「武器よさらば」(1957年)など多くの作品に出ている二枚目俳優ロック・ハドソン、ポーラ・プレンティスなど。

魚釣りの本まで出している独身イケメン主人公は実は釣りの経験はなく、まったくのド素人だったという、なにか政治に全くのド素人が政治家先生をやっている今となにか共通するところがあるなぁと思えるコメディ恋愛映画です。こういう趣向はアメリカ人が大好きみたいですね。

その釣り素人の主人公が、ひょんなことから釣り大会に出場することになり、偶然やたまたまのラッキーで大物の魚を次々に釣り上げて見事優勝するところがいかにもコメディです。

そうした中で、婚約者がいる主人公ですが、釣り大会の主催者側の美女と戯れているところを見つかってしまい、怒った婚約者は帰ってしまい、一度は落ち込みますが、その新しい美女との恋愛感情が湧き出してというハッピーストーリーです。ヤレヤレって感じ。

1964年というと、日本が高度成長期に入り始めた頃で、東京オリンピックが開催された年です。国を挙げてのイケイケムードの日本に対し、会社に縛られず、個人主義でスマートな恋愛にも精を出すというアメリカンスタイルが日本人には驚きというか新鮮に映ったかも知れません。

★★☆

∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟

スターリングラード(原題:Enemy at the Gates) 2001年米、独、英、アイルランド合作

監督は「愛人 ラマン」(1992年)、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(1997年)などの監督をしたジャン=ジャック・アノー、出演者はジュード・ロウ、ジョセフ・ファインズなど、ソビエトが舞台の映画ですが、俳優は英国人やアメリカ人が多くを占めています。

内容は、第二次世界大戦時にソビエトの狙撃兵として活躍し、英雄となった実在の人物ヴァシリ・ザイツェフを主人公とし、ドイツ軍との激しいスターリングラードの攻防を描いた作品です。

羊飼いで、オオカミなど子供の頃から撃ってきた猟師でもあった主人公が徴兵され、激しい消耗戦を繰り広げるスターリングラードへ投入されます。

そこで、たまたまドイツ軍の将校を遠くから銃で仕留めたところを評価され、その後もドイツ軍将校を狙撃する任務を与えられますが、その期待に応え次々と成果をあげていき、次第にソビエトの英雄に祭り上げられていきます。

そのような事態を打破するため、ドイツ軍はその狙撃手を殺すためにベテランの狙撃手を送り込み、緊迫した1対1の対決が始まります。

この二人の対決は、ドキドキハラハラ、胃が縮むようなシーンです。

そうした戦場の中でも主人公と家族を殺されて兵士に志願した女性とのあいだに愛が芽生え、多くの兵士がゴロ寝している兵舎の中での睦み合いなど大作映画らしいエンタメ要素も盛り込まれています。

しかし、完全なるソビエトの歴史を描いた作品をロシア抜きで制作し、映画では完全に悪役に徹しているドイツが、この映画の制作に加わっていたりとなかなか興味深い構成です。

実はこの映画を見るのはこれが3回目ぐらいなのですが、第二次大戦を描いた映画、そして狙撃手を描いた映画としては、私の中ではかなり上位にランクされるものです。

★★★

∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟

誘う女(原題:To Die For) 1995年 米

監督は「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1997年)などがあるガス・ヴァン・サント、主演はトム・クルーズの前妻だったニコール・キッドマンで、この映画ではゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しています。

1990年に実際に起きた殺人事件を元にしたストーリーで、アメリカの片田舎で産まれた美貌の女性が、金持ちの家の青年を誘惑して結婚、さらにテレビに出たい、有名になりたいと、まずはそのきっかけを作るために地元の小さなCATV会社に押しかけて、天気予報キャスターになります。

そして取材で地元高校へ行き、そこで知り合った高校生を誘惑し、邪魔になってきた夫を殺害するように仕向けていきます。このあたり自分の野望のためには手段を選ばない、ちょっと精神がいってしまったような女性の狂気をを感じるところです。

夫を殺され悲観に暮れる美貌のお天気キャスターとして、多くの取材が押し寄せてきます。その取材には健気に対応し、狙い通りに全国的に有名になっていきますが、同時に警察の手も伸びてきます。

そしてやがて犯行の裏にこの妻がいたことが高校生の自供で判明し、警察が逮捕する直前に、激怒した殺された夫の父親(イタリア系)が、マフィアに電話をしてこの妻だった女の殺害を依頼、そしてそれが実行されるというアンハッピーなラストシーンで終わっていきます。

欲と野望に燃えた女の怖さをたっぷりと思い知らされる内容で、出てくる男はすべなく言いなり状態で、どこかの国の首都の長と、その人気にあやかろうと蟻のごとく群がり集まっていた男どもの姿がダブって見えます。

もちろん当時20代後半のニコール・キッドマンの美貌は、演出の一環でしょうが、ちょっと厚化粧が気になりましたが、その若さだけでなく、自信に満ちあふれたセレブな雰囲気も、緑のたぬきと揶揄される方々とはまったく違い、男性からすれば何を捨ててもと思えるぐらいにチャーミングです。

★★☆


∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟  ∟

紙の月 2014年松竹

原作は角田光代の小説で、監督は「桐島、部活やめるってよ」などの作品を手掛けた吉田大八、主演は宮沢りえ、その他出演者に池松壮亮、大島優子、小林聡美など。

原作の著書(または原作とした映画)に「八日目の蝉」があり、それは母性愛から不倫相手の妻の子を誘拐するという犯罪に手を染める女性が描かれていますが、こちらは歪んだ恋愛感情から、犯罪を繰り返すことになる女性を描いています。

女子銀行員が銀行のお金を不正に取得して男に貢いでいたという事件は古くからあり、有名なのは1981年に起きた三和銀行オンライン詐欺事件というのがあります。

著者も、こうした女性が巨額の詐欺を働く場合には、必ずそれを貢ぐ男がいることを知り、それをヒントにこの小説を書いたということです。

内容は、地味で真面目な既婚女性が、銀行の契約社員として働いていましたが、顧客の家で大学生の孫と出会い、その後その男性と何度か会ううちに恋愛感情が芽生え、肉体関係に溺れるようになっていきます。

男の大学生は学費が不足して中退をすることを告げたところ、女はクルマを買うつもりで貯めていたと言って200万円をポンと渡します。そのお金は、顧客から預かった預金をうまく操作して詐取したものです。

一度悪に手を染めると、自転車操業で次々と銀行の盲点を突いて顧客の預金を詐取し、金額も大きく膨らみ、それを男との豪遊に使っていきます。

しかし男はと言うと、大学のサークルの若い女性と付き合っていて、やがて自分は騙されたと気がつきますが、その時には銀行内で事件が発覚し、大問題となってしまいます。

主人公のわずかな不審な行動から不正を感じ、顧客のところへ出向いて詐欺に気がつく、お局ベテラン行員役の小林聡美のなんとたくましくて凄まじいこと。

犯罪を犯した主人公は、証拠を突きつけ問い詰められた銀行の会議室から逃げ出し、東南アジアのタイ?の街中に現れて終わります。

そう言えば上記の三和銀行オンライン詐欺の犯人伊藤素子も逮捕前にマニラへ逃亡しましたが、マニラで拘束され日本に送還されました。

映画では宮沢りえの激しいベッドシーンが何度も登場し、しかも珍しい悪女役ということで人気を集めました。

スケールは違いますが、上のニコール・キッドマン主演の「誘う女」と、綺麗な悪女が大胆に悪事に手を染めるという共通したところがたまたま偶然だけどあります。

★★☆


【関連リンク】
1167 最近見た映画(TV録画含む)
1114 最近見た映画(2017年4月)
1106 最近見た映画(2017年2~3月)
1090 2017年正月に見た映画
1051 最近見た映画
1042 最近見た映画




リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)



1167
関ヶ原 2017年東宝

1966年に刊行された司馬遼太郎の作品「関ヶ原」を元にした作品で、「クライマーズ・ハイ」などの作品がある原田眞人監督、主演は石田三成役に岡田准一、徳川家康に役所広司、島左近に平岳大など。

戦国時代の終わり頃、つまり天下統一を果たした豊臣秀吉が亡くなり、その後の覇権を徳川家康が虎視眈々と狙い、その秀吉傘下の大名同士で決着をつけたのが関ヶ原の戦いです。

原作は読んでいないのでなんともですが、映画での主人公は関ヶ原の勝者の徳川家康ではなく、負けて惨めに戦場から逃げ去り、その後三条河原で打ち首となった石田三成です。

勝てば官軍の通り、その後の歴史は徳川家が中心となって歴史書も書き換えられてきましたが、近年では石田三成の功績やその人となりも歴史書に書かれているような邪悪な凡人でも悪人でもなかったということが言われています。

実際はどうだったのかは知りようがありませんが、原作通りであれば司馬遼太郎氏も石田三成に対して良い感情をもっていたと思われます。それを埋もれた資料を基に研究が進んだ現代ではなく、1966年当時に言えるというのはさすがとしか言い様がありません。

映画では「石田三成に過ぎたるものが二つあり、島の左近と佐和山の城」のうち島左近が準主役としてスポットをあてています。

実際に関ヶ原へ行くと、三成が陣を敷いていた笹尾山のすぐ下、距離にしてわずか100mぐらいのところに島左近陣跡があり、西軍の最後の砦だったことがわかります。

5分でわかる関ヶ原の戦い 2014/12/13(土)

映画はとにかく出演者の数が半端なく多く、また時の過ぎるスピードも速いので、ある程度それらの大名や武士の名前を知っていないと、混乱必至でしょう。

関ヶ原に至るまでの長い駆け引きも面白いのですが、いっそそれはすっ飛ばして、関ヶ原の戦いだけを中心に誰と誰が戦って、誰が裏切って、誰が傍観していてという戦争シュミレーションを映画にしてもよかったかも。

ということで、せっかく良い役者をいっぱい集めた割には、あまり良い作品に仕上がっているとは言えません。またヒロイン有村架純は、全然戦国時代の忍びらしくなく、まったく時代劇には向かない感じで一番残念でした。

★☆☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟


理想の彼氏(原題:Rebound) 2009年アメリカ

原題はReboundで「跳ね返る」という意味です。監督はバート・フレインドリッチで、主演は「シカゴ」でアカデミー助演女優賞に輝きその他「ターミナル」や「オーシャンズ12」に出演しているキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。そのほかの出演者にジャスティン・バーサや懐かしのアート・ガーファンクルなどなど。

旦那が浮気をしたため小さな子供二人を連れて家を出て、ニューヨークへやってきた40代の主人公が、仕事で能力を発揮しつつ、ずっと年下でしがないコーヒーショップで働く男性を子供達の子守として雇ったことからやがて二人に愛が芽生えてきます。

こうした白人女性のどん底からの成功物語ってのはアメリカでは毎年のように作られているようで、仕事も男(しかもずっと年下のイケメンで連れ子との相性もバッチリ)も軽々と手に入れるという安直なストーリーは驚きも感動もなく、ただただ、アメリカの厳しい現実の生活に疲れ果てた女性達のストレスを発散させ、夢を叶えるエンタメとして機能しているのでしょう。

そう言えば日本でも「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」っていう、しがないOLの独身女性の家に、イケメンで料理の腕がいい独身男性(しかもお金持ちで名門の良家の出)が、転がり込んでくるという小説(2009年刊)&映画(2016年公開)がありましたね。

映画の内容はともかく、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの色っぽさとかわいさで私は十分満足です。

★★☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟


家族はつらいよ 2016年松竹

2016年に公開された日本映画で監督は山田洋次、制作は「家族はつらいよ製作委員会」で、配給は松竹です。

長く松竹で制作されてきた「男はつらいよ」の家族版ってことですね。2017年には無縁社会をテーマとして「家族はつらいよ2」が公開されていました。見てないけど。

主演は息子が覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕されてお気の毒な感じの橋爪功、その妻役に吉行和子、長男は西村雅彦、次男には妻夫木聡、その恋人に蒼井優など、それぞれが主役を張れるような豪華な俳優陣が出ています。

この映画のテーマは熟年離婚で、子育ても終わり仕事も定年になって暇を持て余している夫が、妻から三行半を突きつけられてのドタバタ劇です。

おそらく映画を見に来る想定客は「男はつらいよ」をこよなく愛してきた、団塊世代に向けてではないかなと思われます。

ま、そう書くと、だいたいおおまかなあらすじは想像できるというもので、その通りで間違いありません。

実際このような家族の一大事に集まってくる「家族」は少なくなってきていて、郷愁を誘うようなところがあります。そのあたりが監督だけでなく脚本も手掛けている御年86歳になる山田洋次氏の特徴なのでしょうかね。

同じようなテーマでもっと若い30代とか40代の監督が手掛けると、同じ家族であっても、長男は仕事と自分の家庭ばかりで実家には寄りつかず、次男はニートで実家の部屋にこもりっきり、親は子の言うがままで振り回されて、離婚なんて考える余裕すらないって感じになりそうです。また離婚騒動が起きても子供達は「勝手にしたら~」と。

ま、よき昭和の時代を生き残った80代の監督が考える現代の家族像はこういうものなんだろうというのがよくわかる作品です。

けなげで献身的で可愛い蒼井優がよかったので★2つです。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

博士の異常な愛情 1964年米

原題は「DR. STRANGELOVE: OR HOW I LEARNED TO STOP WORRYING AND LOVE THE BOMB」(博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか)

監督は「2001年宇宙の旅」など数多くの大作や名作を手がけてきたスタンリー・キューブリック。出演はピーター・セラーズ(重要な三役)、ジョージ・C・スコットなど。

1964年なのですでにフルカラー映画全盛になっている時代にかかわらずモノクロで撮影されたこの映画は同じく核戦争の恐怖を描いた「渚にて」(1959年)と共通するところがあります。ただこちらは真面目な「渚にて」に対しブラックコメディ的な要素が大きく反映されています。

ストーリーは、米ソ冷戦時代、ある空軍の将軍が24時間ソ連近郊を飛行している核戦略爆撃機全機に攻撃命令を発します。核攻撃命令は大統領の専権事項ですが、先制攻撃をされて国防省中枢が混乱しているときには誰でも可能という盲点を突いています。

対するソ連はまだ未公表の先制核攻撃をされた場合の報復手段(放射能で地球上の生物を皆殺しにする爆弾)を持っていて、米ソ首脳同士がホットラインを通じてそれを避けるべく奔走しますが、唯一攻撃中止の連絡が取れなかった爆撃機がソ連のICBM基地を攻撃してしまいます。

その後は地球上の各地で炸裂する核爆弾の映像が流れ、BGMに「We'll Meet Again」(また会いましょう)が流れ、その後の地球を暗示して終わります。

人間の愚かさ、軍人の暴走、自動で反撃装置が働くオートメーション時代など、北の某将軍様にも見てもらいたい背筋が凍りそうになる名作です。

アメリカ大統領、英国軍から派遣されて暴走軍人の副官として核戦争を止めようとするまっとうな軍人、そしてタイトルにもあるナチス時代から核兵器に詳しく大統領のアドバイザーに就いている奇妙な博士の微妙な三役をうまくこなすピーター・セラーズが最高です。

★★★


 

リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)





1114
きみがぼくを見つけた日(原題:The Time Traveler's Wife) 2009年米
監督:ロベルト・シュヴェンケ 出演:レイチェル・マクアダムス、エリック・バナ

オードリー・ニッフェネガー著の同名の小説を映画化したものです。原題にあるとおり、タイムトラベラーものの恋愛映画ということで、ややその手のストーリーには食傷気味ですが、意外と面白かったです。

自分の意志とは関係なく、突然自分の未来や過去に影響がある場所へタイムスリップしてしまう男性が主人公で、子供の頃に突然現れた謎の中年男に恋をして、やがて図書館で青年時代のその男性とばったり出会うというヒロインとの哀しくも切ない物語という感じ。

タイムトラベルものはもういい加減にうんざりしていますが、「もしも○○だったら」的な架空の想像をするなら、タイムトラベルというのは安易で最適なツールになります。

昨年大ヒットした「君の名は。」も映画は見ていませんがそういうストーリーだし、やはり昨年にヒットした「帰ってきたヒトラー」も、今年1月に公開された「本能寺ホテル」もやはりタイムスリップものです。

そのうちNHK大河ドラマでも現代人が戦国時代にタイムスリップするようなドラマが作られるようになるのかも知れません。それはないか。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

陽のあたる場所(原題:A Place in the Sun)1951年米
監督:ジョージ・スティーヴンス 出演:モンゴメリー・クリフト、エリザベス・テイラー

セオドア・ドライサーの小説「アメリカの悲劇(An American Tragedy)」を映画化したもので、日本では1951年に公開されました。アカデミー賞監督賞他5部門で受賞し、ゴールデングローブ賞では作品賞に輝いた作品です。

貧しい家庭で育った主人公が叔父の経営する工場で働くことになり、そこでも仕事ぶりが認められ一躍昇進していきます。

自分には縁がないと思っていた上流社会へも顔を出すようになり、そこで社交界の花と言われていた女性と知り合い恋愛が始まります。しかし主人公には工場勤め時に知り合った同じく貧しい家庭の女性との付き合いがあり、その女性が妊娠したことで事態は急変することになります。

と、今ではドラマや映画で珍しくもない貧しい男の出世物語と三角関係のなれの果てっていう構図ですが、まだ太平洋戦争が終わって数年という時代においては刺激的だったと思います。

当時まだ10代のエリザベス・テイラーがとってもチャーミングで、しかも上流社会のお嬢様役でなかなか堂々とした女優っぷりです。それだけでも見る価値のある映画かもしれませんね。

★★☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

招かれざる客(原題:Guess Who's Coming to Dinner)1967年米
監督:スタンリー・クレイマー 出演:スペンサー・トレイシー、シドニー・ポワチエ、キャサリン・ヘプバーン

公開を前に亡くなったスペンサー・トレイシーの遺作とされる作品で、さらに4度もオスカーをとった名女優キャサリーン・ヘプバーンとの共演という豪華配役で騒がれた作品でもありますが、この映画というか人種差別に関したテーマからしても一番存在感が高いのは、まだ40歳になる前のシドニー・ポワチエでしょうか。

この映画公開と同年にはシドニー・ポワチエの大ヒット作「夜の大捜査線」も公開されています。

ここ何年も白人俳優、女優しか受賞できないと言われてきたアカデミー賞ですが、当時はこうした人種問題をテーマにした根深いアメリカの現実を大ヒットさせていたのですね。

新聞社社長の一人娘がヨーロッパ留学からアメリカの自宅へ帰ってきます。そのときにヨーロッパで知り合った黒人男性を一緒に連れてきます。

どういう黒人かと調べると、昔に事故で妻子を亡くした医者の資格を持つ男で、世界的にも評価の高い数々の書籍も出している優秀な人物ということがわかりました。

娘の母親や親しくしているゴルフ仲間の神父は祝福をしますが、娘の父親は黒人と結婚することにどうしても賛成できず悩むことになります。

黒人男性は、両方の親全員が賛成してくれなければ結婚はできないと伝え、やがてその両方の両親が一同に集まることになり・・・

最後は父親の感動的なスピーチで終わりますが、この50年前にはやがて黒人大統領登場するということまでは理解を超えていたでしょうけど、実際的には現在でもこうした差別感というのはほとんど変わっていないというのが現実なのでしょう。

★★☆


  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

武士の献立 2013年 『武士の献立』製作委員会
監督:朝原雄三 出演:上戸彩、高良健吾

江戸時代に外様大名としては最高級の権力を持っていた加賀藩お抱えの料理人と、その息子夫婦の成長物語です。

時代劇映画としてはそこそこヒットした2010年公開の映画「武士の家計簿」も同じ加賀藩が舞台でしたが、二匹目のドジョウというか、それと同じ流れをくむ映画です。

大名達の料理を作る台所方の家の次男に生まれ、本来は長男が後を継ぎ、次男は他家へ養子に入ることになっていたところ、長男が若くして病気で亡くなり、侍でありながら料理人の家督を継ぐ役目が自分に回ってきました。

剣の道を究め、その道でのし上がろうと思っていた矢先に、刀ではなく包丁に持ち替えて藩に貢献する包丁侍になったことで、仕事にもまったく身が入らず、やる気が出ません。

それを憂いた江戸詰台所方の父親が、自分が工夫した料理の素材をひと目で見抜いた浅草の料亭の娘で江戸の加賀藩屋敷で女中として働いていた主人公を見初め、息子の嫁にと加賀へ送り込みます。

妻となった娘はやる気のない次男に洗練された料理技術を教え、メキメキと実力が伴ってきますが、加賀騒動(1748年)が起き、改革派の親しい友人から誘われ藩主の暗殺へ巻き込まれそうになります。

上戸彩のような現代的な顔をした美人が、このような時代劇に向くのか?しかも男を立てて出世が決まると自分は武家の奥方には相応しくないとサッと身を引くような控えめな性格の女性が似合うのか?というのはさておき、ストーリーとしては実際に起きた事件をうまく取り入れ、わかりやすく起承転結ができています。

最近の映画は複雑に奇をてらうものが多く、見た後にスッキリしないものが少なくないですが、こちらはハッピーエンドで終わります。

★★☆


【関連リンク】
1090 「ゼロ・グラビティ」、「真田幸村の謀略」、「イエスマン “YES”は人生のパスワード」、「スティーブ・ジョブズ」
1051 「麗しのサブリナ」、「白熱」、「第七の封印」、「最前線物語」、「シン・ゴジラ」
1042 「男と女の不都合な真実」、「スリーデイズ、ダークナイト ライジング」、「鍵」、「北の零年」、「海街diary」
990 「るろうに剣心 京都大火編」、「るろうに剣心 伝説の最期編」、「アメリカン・スナイパー」、「新劇場版 頭文字D 「Legend1 -覚醒-」、「Legend2 -闘走-」、「ジョーカー・ゲーム」
966 「無法松の一生」
915 「風と共に去りぬ」を観てわかるアメリカ史
885 「神様のカルテ2」、「選挙」、「トリック劇場版 ラストステージ」、「夜叉」、「ドクトル・ジバゴ」






リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)





1090
ゼロ・グラビティ 原題:Gravity 2013年米・英
監督:アルフォンソ・キュアロン 出演者:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー

アカデミー賞の監督賞他6部門が受賞した最新の技術を駆使した宇宙エンタティメント映画です。いやホント背筋が凍るぐらいにすごい映像の迫力です。原題のGravityとは重力という意味です。

2001年宇宙の旅」が最初に公開されたのは、1969年にアポロ計画で初の月面着陸成功より1年前の1968年で、その時に観客が見た衝撃と同様のものがこの映画には備わっている間がします。

登場人物は実質二人だけ。そのうちのひとりも早々に宇宙の彼方にいなくなってしまい、ただひとり、誰の助けもなく宇宙に取り残されてしまいます。

ロシアが衛星を破壊したために、それで発生した宇宙ゴミが拡大してスペースシャトルエンデバーで作業中の主人公に襲いかかってきます。乗っていたスペースシャトルは破壊され、乗員も2人を残して死亡。ひとりが持っていた船外活動ユニットを使い、遠方に見えるISS(国際宇宙ステーション)へ向かいます。

しかしISS到着直前で船外ユニットが燃料切れとなり、ブレーキを利かせられずに激突、かろうじて主人公はISSにしがみついて助かりますが、もう一名ははじき飛ばされ宇宙の彼方へ。

そこから主人公ただひとりの脱出劇が始まります。シャトル→ISS→天宮(中国の宇宙ステーション)と。原理的に不可能というのはさておいて、重力がない中での様々なシーンは一見の価値ありです。どうやって撮影したのでしょうかね、ってVFXのおかげでしょう。

録画した映像をテレビで見ましたが、これはやっぱり周囲が真っ暗な中、巨大なスクリーンで見ることに最大の価値がある映画らしい映画だと思いました。

★★★

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

真田幸村の謀略 1979年東映
監督:中島貞夫 出演者:松方弘樹、あおい輝彦、片岡千恵蔵、萬屋錦之介

大河ドラマ真田丸は終わりましたが、今から40年近く前には真田幸村がどのように描かれていたというのに興味を持って148分という長い映画を見てみました。

大河ドラマではどっちが主人公?というぐらいに幸村の父親の真田昌幸が目立っていましたが、こちらは片岡千恵蔵演じる真田昌幸は完全に脇役にまわり、メインは幸村と真田十勇士のコミック的な活躍というパターンです。

そしてこの映画は東映俳優陣が惜しげもなく登場します。真田幸村を演じるのは東映のスター松方弘樹で、その他にもちょい役含め加藤清正:丹波哲郎、真田信幸:梅宮辰夫、淀君:高峰三枝子、徳川家康:萬屋錦之介、三好伊三入道:真田広之、三好清海入道:秋野暢子、筧十蔵:森田健作、猿飛佐助:あおい輝彦、霧隠才蔵:寺田農、海野六郎:ガッツ石松、豊臣秀頼:小倉一郎、本多正純:小林昭二、後藤又兵衛:成田三樹夫、林羅山:金子信雄など豪華俳優陣総出演です。

ただ40年前と言えばまだワイヤーアクションもなければ、CGやVFXもありません。懐かしいような今からするとちゃちっぽい感じもしますが、その代わりにいい大人の出演者がそれぞれ一生懸命に汗をかきながら演技をしているのがよくわかるのでそういう楽しみ方で見ないといけません。

真田丸にも描かれていましたが、真田配下の佐助が徳川家康の影武者を襲ってしまい、まんまと騙されたシーンがあり、やっぱ似ているのかなと思っていたら、最後は真田丸と大きく違い、大阪夏の陣で幸村と家康が一騎打ちをして悪役の徳川家康の首が30mぐらいはね飛ばされてしまいます。

★☆☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

イエスマン “YES”は人生のパスワード 原題:Yes Man 米2008年
監督:ペイトン・リード  主演:ジム・キャリー

まったく内容も主演俳優のことも知らないまま観た映画です。

主人公は3年前に離婚を経験した独身の銀行員で、仕事以外は家の中に引きこもり、レンタルDVDばかり観ている後ろ向きで暗い男性。

世界中を放浪している友人がやってきて、怪しげなセミナーに参加するよう主人公に勧めます。これが「決断を迫られた時"イエス"といえば人生がすべて変わる」というもの。

セミナー会場で初参加の主人公に、代表者から「YES以外の回答をすれば災いが起きる」と脅されます。

そして、その通りとなり、なにごとにも「YES」と言い続けることで、前向きになり人付き合いが良くなり、そして新たな恋人にも巡り会うことができ、仕事も昇進していくという、コメディ映画です。

ま、アメリカ人らしい発想と言えばその通りですが、”病は気から”と同じで、外へ飛び出し、人生に前向きに生きることで、健康になり、新しい出会いができ、人生がきっと変わりますよということなのでしょう。

日本には70~80万人いるとされている引きこもりの人達ですが、アメリカでも増加しているとのこと。日本だけの現象と言うことではなさそうです。

ただ日本とちょっと違うのは、日本では生活は親がかりで、近所のコンビニぐらいしか出掛けないのに対して、欧米では仕事をしながらもプライベートでは誰とも付き合わず、休日はジッと家にひとりでいるようなパターンが多いそうです。働いていればそれだけで日本では引きこもりとは言いませんけどね。

というように、日本とアメリカではちょっと精神構造や社会との関わりが違いますが、日本でもそろそろ引きこもり対策、ニート対策の役立つ映画を宮崎駿氏か新海誠氏に頼んで作ってもらうとかしないとこのままではまずいのとちゃう?って感じた映画でした。

★★☆

  ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟ ∟

スティーブ・ジョブズ 原題:Jobs 米2015年
監督:ダニー・ボイル  主演:マイケル・ファスベンダー

言わずと知れたマッキントッシュやiPhoneなどの生みの親、スティーブ・ジョブズの自伝映画です。以前観たFacebook創設者のマーク・ザッカーバーグの半生記映画「ソーシャル・ネットワーク」とも近いものがあります。

スティーブ・ジョブズは1955年生まれですから、戦後すぐに生まれたベビーブーマー(団塊世代)とは違い、私とほぼ同じく、ジュニア世代との谷間の世代です。そしてまだ若い56歳で膵臓癌から膵臓腫瘍に転移して亡くなっています。

自伝映画ですので、1970年代後半から1980年代にかけて、大学を中退して実家のガレージで仲間とパソコンを手作りするところから始まり、その後画期的で美しいマッキントッシュが爆発的人気となっていくところを映像化しています。

IBMとの闘いや、OSでマイクロソフトのビル・ゲイツとの確執、そして自ら引っ張ってきたジョン・スカリー社長と亀裂が生じていきます。

特に1980年代OS戦争でアップルは先行していながら、その後そっくりなWindowsがマイクロソフトから発表され、ビル・ゲイツとの電話でのやりとりで「テメー!コノヤロー!ビン底メガネのクソヤロー!真似しやがって!許さないからな!ゼッテー破滅させてやるからな!みてやがれ!(筆者意訳)」と罵っていたのが強く印象に。その後2007年にはマイクロソフトから出資を受け入れたりして仲良くなっています。

こうした天才的なカリスマ事業者と、その周辺にいる投資家などとは折り合いがつくことはなく、やがてアップル社を追われるように退社、そしていよいよ窮地に立ったアップル社へ再び返り咲くというめまぐるしい当時の変遷を思い出させてくれます。

登場人物は原則実名で登場し、それぞれの役者がうまく演じていますが、悪者役になった先見の明のないスカリーや投資家達は、この作品を見たのかどうか気になるところです。

★★☆


【関連リンク】
1051 麗しのサブリナ、白熱、第七の封印、最前線物語、シン・ゴジラ
1042 男と女の不都合な真実、スリーデイズ、ダークナイト ライジング、鍵、北の零年、海街diary
990 るろうに剣心 京都大火編、伝説の最期編、アメリカン・スナイパー、新劇場版 頭文字D Legend1 -覚醒-、Legend2 -闘走-、ジョーカー・ゲーム
983 我が青春のヒーロー、スティーブ・マックイーン
966 映画 無法松の一生
915 「風と共に去りぬ」を観てわかるアメリカ史
885 神様のカルテ2、選挙、トリック劇場版 ラストステージ、夜叉、ドクトル・ジバゴ




リストラ天国TOP
おやじの主張(リストラ天国 日記INDEX)

カウンター
カレンダー
 
11  2018/12  01
S M T W T F S
2 3 4 6 7
9 10 11 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新コメント
[07/07 area@管理人]
[07/07 店長]
[10/17 area@管理人]
[10/17 浦辻久雄]
[05/31 すいか男]
最新TB
ブログ内検索
プロフィール
HN:
area@リストラ天国
HP:
性別:
男性
職業:
今のところ会社員
趣味:
ドライブ・日帰り温泉
自己紹介:
過去に上場企業の役員とリストラ解雇で就職浪人の経験がある、紆余曲折の人生を歩む、しがないオヤヂです。
お勧めPR
Template & Icon by kura07 / Photo by Abundant Shine
Powered by [PR]
/ 忍者ブログ